VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

東海リーグ第10節 対 FC岐阜SECOND

みなさんこんばんは。

関東では熱中症で200人以上が病院に搬送されたそうです。
暑い日が続きます。
くれぐれも熱中症にはお気をつけて。



眠れぬ朝を迎える。
東日本大会に優勝して嬉しい。
ただ,フェリーでの行程がコンディションに影響していることは容易に想像できる。
実際,鈴鹿に帰ってきて,しっかりと練習できた日は1日あるかないか。
怪我人も多い。

ある意味,この試合は鈴鹿の地力を試される試合となる。
暑さや疲れで厳しい闘いになるだろう。

上等だ!
サポーターとして完全燃焼してやろう。
あと1歩足が出るだけの力を与えるために,俺たちの応援歌を歌い続けよう。

対戦相手は,FC岐阜セカンド(以下,岐阜と書きます)。
シーズン前期のホーム戦では,0-2で敗戦。
リーグ制覇のためには負けられない試合。
そして,それは岐阜も同じ。

暑い。
風はほとんどない。

真夏の激闘。
勝つのは俺たちだ!

いくぜ!
本日のスタメン(以後敬称略)
FW 10北野純也・30柿本健太
MF 16鈴木雄太・14久保拓也・23山之内優貴・25矢野純平
DF 9大村亮平・6藤田大道・5榊親平・3村田雅則
GK 13柴田大地

試合開始。

パっと見てすぐ分かる。
これは体が重い。
気持も闘志もみなぎっているが,ボールが来てから準備している感じ。
体が重いので,プレイの直前に「よいしょ」っていう一瞬が残る。

ボランチで体を張る山之内優貴(23)。
保﨑が累積で出られない分,いつもと勝手が違う感じ。
攻守ともに最重要な選手だが,岐阜のプレッシャーは厳しい。
押しこまれて,下がりながらプレイする時間が続く。
味方のフリーランが少ないので,パスコースが無く展開に苦心している。
この試合の最初,山之内は我慢のプレイ。
山之内,早い時間の失点は危険だ。
ここを踏ん張ってくれ!!
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みんなが少しずつ動けていない。
みんなか少しずつタイミングが合っていない。

「ファイティングファルコン」矢野純平(25)
こんな時こそ,味方に火をつける矢野純平のプレイが起爆剤となる。
激しく当たり,厳しくボールを追うプレイはいつもの矢野のプレイ。
だけど,苦しそうにプレイしている。
周りが止まっているかのような急加速が見られない。
全身バネのようなジャンプが見られない。
試合ごとに体の全てのエネルギーを使いきるような矢野のプレイスタイルは,やはり疲労の蓄積も多い。
サポーターには応援しかできない。
だけど,矢野を全力で応援しよう。
ガンバレ!!
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プレイごとに一瞬遅れている鈴鹿
流れるようなプレイが見られない。
球際のトラップの時に,岐阜のプレッシャーでボールを失う場面が多い。

元気が無い。
なんとかサポーターから元気を届けねば。

ボランチの久保拓也(14)。
東日本大会ではセンターバックをしていたらしい。
小澤監督のサッカーはディフェンスラインを上げるので,センターバックからのゲームメイクも重要視されたのだろう。
カニシは久保のゲームを作る感覚が,かなり良いと思っている。
そういう意味では試合に出続けて欲しい選手。
この試合,ボランチでゲームメイクをしたい久保。
しかし,前半は岐阜の前への圧力が強い。
サイドを突破され,センターバックが釣りだされ,ボランチがディフェンスに入り守備をする場面も。
下がりすぎていて,どうしても攻守の切り替えが遅くなる。
ここも我慢だ。
クボタク。期待してるぜ!
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前半の半ばを回り,4対6で鈴鹿が押されている。
決定的なシュートを柴田ファインセーブで防いだものの,全体の調子は上がってこない。
榊が周りに声をかけている。
そして,榊自身も怪我が治っていない。

前半25分。
榊(5)のクリアに突進してくる岐阜の選手。
足元の芝でつんのめってしまい,ボールを失ってしまう。
突破する岐阜の選手。
追う榊。
相手のかかとを踏んだのか?
ペナルティエリア直前でファウル。
嫌な位置でのフリーキック

柴田頼む!!
全員で守備に戻りなんとか得点は許さなかったが,前線から突進してくる岐阜の攻撃は脅威。
そして,足元でサラリとボールを処理できないほど,コンディションの悪い選手たち。
やはり半瞬遅れるのが気になる。

そして
前半30分。
鈴鹿の右サイドと中央の間を突破される。
ペナルティエリア内に切り込まれ,低くて早いボールが中へ。
クリアしようとした鈴鹿の選手の足にボールが当たり,そのままオウンゴール

0-1

クリアしようとしたオウンゴールは仕方がない。
あそこまで深く攻められては・・・。

サイドハーフ鈴木雄太(16)
防戦一方な前半。
雄太も守備中心のプレイ。
岐阜は良く動いていて攻守の切り替えが早く,鈴鹿はどこに行っても数的不利な状況。
山之内,久保からの展開に対して,積極的にボールを受ける雄太。
だけど,いつもより足が前に出ていない。
やはり疲労は相当なものが・・・。
雄太,雄太,ガンバレ!!!

カニシは審判を批判するつもりはないのだけど,この試合ジャッジはかなりぶれている。
取ったり取らなかったりがあるだけでなく,審判が試合をコントロールしきれてないようにもみえる。
岐阜のベンチも選手もかなりヒートアップしている。

ジャイアン」柴田大地(13)。
試合開始直後のビッグセーブだけでなく,その後も選手を鼓舞し,声をかけディフェンスとのコミュニケーションを取っている。
前半,岐阜の突進であわやの場面も。
超反応でボールをキャッチする柴田。
惚れ惚れするようなプレイ。
見事としか言いようがない。
柴田,後半必ず盛り返してくる。
鈴鹿のゴールを頼むぞ!
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前半は変わらず4対6で岐阜ペース。
ボール保持率はともかく,鈴鹿は岐阜陣内深くに攻め込めていない。
シュートは・・・3本しか打てなかったらしい。
鈴鹿は中盤から浮玉のパスを前線に送るが,空中戦の強い岐阜に対して,柿本が勝ちきれない。
また,グラウンドはほぼ無風だけど,上空は風が強く舞っているようで,ボールの落下点がずれている。

「ギラギラした北野」北野純也(10)。
前線で孤立し,ボールが渡らない北野。
新加入の柿本とのやり取りもまだ上手くいかず,柿本が落とす場所もまだ息が合っていない。
そして岐阜は徹底的に北野の進路を塞いている。
北野が強引に押さえこまれ,攻撃の糸口が見つからない鈴鹿
ゴールが遠い。
シュートが遠い。
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鈴鹿ゴールの後ろのネット越しに,大久保龍太がディフェンスに声をかけている。
灼熱のグラウンドに置かれる水を伊藤竜二が置いて回っている。
ベンチの選手が,プレイごとに一喜一憂しているのがサポーター側から見える。

全員が闘っている。
サポーターが闘わずしてなんとする!

サイドバックの大村亮平(9)。
大村のプレイは魂のプレイ。
空中戦が強い岐阜に対して,果敢に体をぶつけていく。
大村のサイドにハイボールでボールをつなぎ,折り返しで勝負しようとしているのか?
しかーーし,知らなかっただろ。
大村は小さく見えるけど,本当はでかいんだよ。
厳しい前半の,厳しい時間帯。
闘志みなぎるプレイで,ディフェンスを支える大村。
大村。よっしゃ!
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前半終了間際。
水を取ろうとしてしゃがんだナカニシ。
不意にフラフラっとする。
あれ?

ここで前半終了。

ベンチに戻る選手の足取りが重い。
みんなうつむいている。

なんとかしなきゃ。
サポーターがなんとか変えなきゃ。

みんな疲れているだろう。
メチャメチャ暑いだろう。
走れって言うのは簡単だけど,それがどれだけ大変か分かってる。
だけど,サポーターは走れって,勝てって,言わなきゃならない。

せめて共に闘おう。
最後の最後の最後まで,共に闘おう。

後半開始。
(OUT)16鈴木雄太 ⇔ (IN)28小澤司

体調が万全ではない小澤が入る。
小澤でなくてはこの状況を覆せないか。

「ライトサイドキング」村田雅則(3)
疲れはやはり隠せない。
前半のプレイも一歩遅れているところがあった。
岐阜の攻撃は縦に早く,そして前に前に。
それに翻弄されていたが,しかし村田は後半修正してくる。
岐阜の攻撃は変わっていない。
だけど,村田がさらに攻撃にシフトしてくる。
岐阜の左サイドの攻撃を防ぐため,先手を打って右サイドを支配する村田。
村田,疲れてるだろうけど,ガンバレ!!!
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センターバックの「神の子」榊親平(5)
怪我のため,東日本大会を欠場していたらしい。
怪我の影響が残っているためか,前半はいつも以上にセーフティーにプレイしている。
ディフェンスラインを高く保つ小澤采配。
カニシは少し前から感じていたのだけど,その中で榊が新たな一面を見せ始めているように思う。
センターバックとしてのディフェンスだけでなく,ゲームを作るため試合全体に関与し,前線にパスを供給し,タイミングを見て自ら駆け上がる。
万全でない体調ながら,自ら攻撃に参加し,前向きに引っ張っていく榊。
神の子がその先へ。
榊はまだ進化するぞ!!!
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後半10分
(OUT)10北野純也 ⇔ (IN)18北脇健慈

キャプテン北野に代わり,新入団の北脇が入る。
北野が途中交代というのはあまり見ない。

北脇,頼むぞ!

後半15分。
鈴鹿右サイドからのコーナーキック
蹴るのは村田雅則(3)

中で競り合ったボールは,逆サイドに流れる。
ボールを拾うのは藤田(6)
岐阜のディフェンスは2枚。
どうする藤田?
そのディフェンスを強引にかわして,中へ折り返し!!!
スゲェ!藤田。
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中には鈴鹿の攻撃陣が待ち構えている。
そのボールを押し込んだのは・・・。

柿本健太!!!!!(30)

ゴーーーーーーーール!!!!1-1


柿本,東海リーグ初出場!初ゴール!
よっしゃーーーーーー!!!
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藤田の中への折り返しも見事だった。
ナイス!藤田。

センターバックの「スーパーコンピューター」藤田大道(6)
ディフェンスのテクニックもさることながら,セットプレイ時のヘディングシュートは破壊力抜群。
上空への到達スピードが速いので,同時に飛んでも藤田のほうが頭一つ抜けている感じ。
この試合,前半は我慢の試合だった。
センターバックの藤田・榊もとに,ディフェンスに専念していたが,後半からは少しずつ前に影響を出してきた。
空中戦に強い岐阜。
しかし,藤田は互角以上に渡り合える!
藤田,藤田の力を見せつけてやれ!
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後半は徐々に鈴鹿ペースに。
鈴鹿の攻撃が,岐阜の奥まで達するようになってきた。

後半,明らかにペースが変わった。
それはなぜか???

「ライオンキング」小澤司(28)
体調?怪我?が良くないようだけど,この試合を勝利するためには小澤の力がいると判断。
そしてそのプレイに,ナカニシも目を見張る。
なんという選手だ・・・・・。完全に試合を自分のものにしている。
小澤がやっているのは,きちんと止めて自分のボールにし,メッセージの入ったパスを前線に送る「だけ」。
「だけ?」
それが,どれだけ難しかったことか。
相手の激しいプレッシャーとタックルをヒラリとかわし,前線の北脇・柿本へドンピシャのパスを出す。
そのパスは,岐阜のディフェンスラインを切り裂き,鈴鹿の攻撃が岐阜ゴールに近づく。
小澤に渡せば,前線に良いパスが出る。
鈴鹿の攻撃の中心には小澤。
そして,小澤は周りを使うのも物凄く上手い。
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スタメンで初ゴールを決めた柿本健太(30)。
前半は空中戦の競り合いに苦心していた。
ヘディング勝負には勝つものの,プレッシャーをかけられコントロールができない。
後半から小澤が入った。
そのことにより,空中戦と地上戦の2択をしかけている。
北脇の縦と,柿本の上。
そしてそこにパスを出す小澤。
岐阜のディフェンスが的を絞れない。
柿本,もう1点狙っていくぞ!

試合のペースは6対4で鈴鹿
しかし,岐阜の攻撃が緩んだわけではない。
小澤が入り鈴鹿の攻撃ターンが増えているだけで,岐阜も変わらず鈴鹿の深い位置まで攻め入っている。

こちらも新加入の北脇健慈(18)。
試合後にあるサポーターか言っていた。
「北脇と小澤はピッタリでしたね」
小澤のパスを最もいい感じで受けていた北脇。
ゴールがもう手の届くところまで来ている。
北脇のプレイはとにかく前に早く,そしてパワフル。
ボールを持った状態で相手のタックルを受けても,バランスを崩すことなく一直線にゴールを目指す。
北脇が走る。
走った先に,スピードも位置もピッタリのボールが送られる。
それを持って走る北脇。
これは良い選手だ!!!
どんどん続けていこう。
これは絶対に点になるぞ!
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後半から得点の匂いがプンプンしている鈴鹿
押せ押せムードの中で,早く追加点が欲しい。

岐阜の攻撃は続いている。
榊,村田,藤田のディフェンスは全くブレがない。
小澤が入ったことにより,久保がサイドハーフになり,ダイヤモンド型の4-4-2になっている。
山之内はアンカーとして安定したプレイ。

早く。
早く。

後半半ば。
グラウンドのネットを張っている棒にもたれかかるナカニシ。
恥ずかしながら,体がだるい。
しかし,総帥と呼ばれるサポーターが,試合中にヒザをつくわけにはいかん!!!

後半24分
(OUT)14久保拓也 ⇔ (IN)24温井駿斗

疲労で足がつった久保に代わり,新加入の温井が入る。
温井は左サイドハーフに,大村が左ハーフに。

サポーターの声は止まらない。

灼熱の激闘は後半半ばを超える。
最後の最後まで,全力で戦えるように。
ほんの一握りの力でも選手たちに届け!!!!

両チームともにディフェンスと前線の間隔が開いてきた。
疲労で攻守の切り替えが遅い。

鈴鹿は矢野(25)がスペースを埋めるために献身的に走っている。
大村(9)が中盤に入り,セカンドボールを拾い始めた。
やはり大村は中盤で効いている。さすが。

小澤,北脇,柿本の前線は岐阜ディフェンスを圧倒している。
しかし,得点の匂いはするが点が入らない。

シュートのたびにため息が漏れ,そして「次!次!,続けて行こうぜ!」と声が出るサポーター。

サイドバックの温井駿斗(24)。
カニシは練習を見たけど,試合に出ている温井を見るのは初めて。
カニシが知る限り,左サイドバックはひとクセある特徴的な選手が多かった。
さて,温井は?
なんと,縦にもの凄く積極的に走る。
そしてボールをなかなか失わない。
足元の技術と,サイドバックとしてのスキルがとても高いと思う。
小澤から温井へもボールが出てくる。
後ろから大村がフォローに入る。
相手との勝負にも迷いが無い温井。
これは,素晴らしいじゃないか!!!
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時間は過ぎていく。

柴田から声が出る。
残り5分。

その柴田も岐阜の直撃ドフリーシュートを神セービングでキャッチしている。
柴田の集中は切れない。

鈴鹿のチャンスは続くが,岐阜もギリギリのところでしのぐ。

暑い。
暑苦しい展開。

サポーターの声を絞り出す。
頼む。


そして・・・朦朧とする中・・・この試合を決めたのは・・・。

後半45分+1分

左サイドで北脇(18)がボールキープ。
山之内(23)もそれをフォロー。

風のように駆け上がってきたのは,温井駿斗(24)
流れるように回ったボールは,温井の左足で中へ折り返される。

岐阜のゴールキーパーが体を伸ばすが,ボールはホロリとこぼれる。

そしてそのボールをゴールにぶち込んだのは!!!!

小澤司!!!!(28)

ゴーーーーーーーーーーーーーーーール!!!2-1


なんてことだ。
なんてプレーヤーだ。

言葉もない。
ただ,ただ,小澤の名を岐阜の空に叫ぶのみ。

そして試合終了。

ヒザから崩れ落ちるナカニシ。
疲れた。
ノドも痛い。
たぶん軽い熱中症になっている。
そして・・・,なんて良い気分だ。

岐阜の青空の下,バンザーイ!バンザーイ!バンザーーーーイ!
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まずは,灼熱の試合を闘った,両チームの選手を称えたいです。
両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさん,ありがとうございました。お疲れ様でした。

たくさんのサポーターが鈴鹿の応援に来てくれました。
三重からも,富山からも,大阪からも,伊勢からも。
みんなの声は必ず選手たちに届いています。
この試合会場に来られなかった方たちの想いや念も十分に届いていました。


さあ,この試合のvictorycross賞は・・・。

「ライオンキング」小澤司選手(28)に送りたいと思います。

もう小澤選手のプレイはうまく説明できま゛ん。
とにかく凄かった。
とにかく素晴らしかった。
きちんと怪我を治して,万全の状態で後半戦に向かってください。
小澤選手のプレイがもっともっと見たいです。
頑張ってください。



帰路,いろいろ考えながら車を走らせました。

この試合,選手交代からリズムが変わり逆転しました。
交代選手,ベンチの選手を含めてチーム力だと心底実感しました。
この厳しい状況で,苦しみながらも勝利を上げたことは,今後の試合の中でもきっと糧となることと思います。

次の試合が楽しみでなりません。

選手たちの疲れはピークに達しています。
アルバイトをしながらのトレーニングと連戦により,コンディションは目に見えて悪化していました。
この試合の後,しばらくリーグ戦は中断期間となります。
その間にもトレーニングは続きますが,くれぐれも熱中症や,怪我や,コンディション悪化には気をつけてもらいたいと思います。

選手のみなさん,体のケアもサッカー選手の仕事の一つです。
コンディションを整え,また素晴らしいプレイを見せてください。

なんて良い気分だ!

ではまた。