VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

東海社会人1部リーグ 対 ヴィアティン三重

みなさんこんばんは。

本日,東海社会人1部リーグの開幕戦が行われました。
待ちに待ったリーグ戦の開幕です。
しかし・・・東海リーグはそう甘くはありません。
開幕戦から地獄の片鱗を見ました。





眠れない夜が開け,食事もろくにとらずに会場へ向かう。
「心を整えて」と簡単に言っても,開幕戦はやはり緊張する。
体の中で虫が蠢くような不快感。ノドが詰まる。
不安と期待。そして選手たちへの想い。

JFL昇格が目標?
そんなことは,まだ少しも見えていない。
まずは目の前の1戦を全力で戦うのみ。

対戦相手は,ヴィアティン三重(以下ヴィアティンと書きます。)
三重県社会人選手権決勝で勝利しているが,あくまで薄氷の勝利だった。

試合開始4時間前。9時ごろに会場入り。
会場では準備が進んでいる。
サポーターの仲間達も集っている。

各地から他チームのサポーターの方も来ていただいた。
選手の親御さんにもお会いする。
いろんな方から,選手の横断幕を預かる。
この断幕をしっかりと会場に掲げて,選手を鼓舞したいと思う。

キッズチアダンス「Sparkle☆gem」のダンスが始まる。
川嶋あいさんが歌を歌ってくれる。
鈴鹿市の副市長の挨拶。


時が来る!!!

さあ始まるぞ!
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いくぜ!!!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 16柿本健太
MF 11泉宗太郎・4吉川拓也・8渋谷亮・13堀河俊大・20パブロ
DF 6藤田大道・30野口遼太・21藤井竜・3村田雅則
GK 17月成大輝

試合開始。

試合の入りから違和感。
選手の足にボールがついていない。
小さなトラップミス,わずかなキックミスが見える。
体が硬いか?
開幕で緊張か?

対するヴィアティンは三重県社会人選手権決勝の時とはガラッと戦術が違う。
三重県社会人選手権の時は,長身のFWにロングボールを当てて,2列目で勝負する戦術だったが,今回は鈴鹿の右サイドを中心にサイド攻撃主体。
そして,高さよりもスピードとバランス重視に見える。

ボールの支配率は試合序盤から4対6でヴイアティンに持っていかれている。

カターレ富山からレンタル移籍後,初出場初スタメンの吉川拓也(4)。
吉川の口から「ガマン,ガマン」と声が聞こえる。確かに今は我慢の時間帯。
ハイボールにはめっぽう強いが,対するヴィアティンはボールをまわして,サイドをえぐってくる。
足元で早いボールが行き来するが,まだまだ周囲との連携が取れていないためか,追い込むような形でのバスカットがなかなかできない。
サイドのフォローに引きずり出されて,空いたスペースを相手に利用されている。
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センターバックの「飛竜」藤井竜(21)。
こちらもハイボールには無敵の強さを誇る。
そのため,ヴィアティンも高さで勝負はしてこない。
足元でのプレイに終始している。
サイドからの折り返しに対しても,反応良くクリアしている。
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鈴鹿の選手の「個」のプレイは,高いレベルを保っている。
問題は連携ミス。バラバラな感じがする。
早く落ち着け。
早く安定して。

前半10分ごろ。
ヴィアティンは人数をかけて右サイドを突破。
鈴鹿の選手の出足が遅い。
中へグラウンターの折り返し。
ペナルティエリアすぐそばの危険なゾーン。
ヴィアティンの選手が『完全に!』ノーマークでシュート。
なんてことだ!何でフリーなんだ?
失点。0-1。

心配していた矢先の失点。
とにかく選手の動きが硬い。

この試合,不思議と芝生ですべる選手が多い。
このすべる芝が,後々どのように影響するのか???

ボランチの渋谷亮(8)。
吉川が大砲ならば,自分はマシンガンのようなプレーヤー。
小回りのきくハードワークと激しいプレッシャーが渋谷の武器。
この試合も中盤のスペースを埋めるために動いているが,スペースが広すぎるため,易々と相手のパスまわしで空回りさせられてしまう。
全体的にコースが切れておらず,有効なプレスがかかっていない。
相手との距離を寄せきれずだんだん離れていく。
昔,ACミランにガッツゥーゾという選手がいた。
渋谷,闘犬で上等!
ここが踏ん張りどころだ,喰らい付け!
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渋谷に限らず,全体的に相手との距離を詰めきれず,自由にプレイをさせてしまっている。

どうした?
鈴鹿はこんなチームだったか?
なんか臆病に見えるぞ!
ビビッてんのか?
違うだろ。まだまだやれるだろ。

サイドハーフの泉宗太郎(11)。
サイドバックの藤田との連携で,ヴィアティン陣内に攻め込むが,決定機を演出するところまでは行かない。
攻撃というより,ヴィアティンのサイド攻撃に対応する守備中心。
相手に止められても,相手を引きずりながらさらに突進するドリブルが見たいのだが,なかなか攻撃の機会が無い。
泉もガマンのプレイ。
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サイドの攻防が続く。
サイドの攻防に持ち込んだのはヴィアティン。
試合の主導権はヴィアティンに握られている。

鈴鹿の守備は堅い。
そうそう破れるもんじゃない。
ただ,守りから始まっているので,攻撃にたどり着くまでに時間がかかってしまう。
守備りから攻撃へのつなぎが悪い。

ディフェンスの中心,野口遼太(34)。
試合序盤のドタバタしたディフェンスを良くまとめ,安定してきた。
ちゃんと自分の力を出せれば,鈴鹿のディフェンスは相当硬い。
セットプレイも十分に対応できている。
野口からロングボールがサイドに放り込まれるが,それをなかなか鈴鹿のボールにできない。
やはり,攻守のリンクが悪い。
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サイドハーフのパブロ(20)。
この試合の前半,目を引くのはパブロの攻撃だった。
鈴鹿の選手が波に乗れない状態でも,パブロはパブロのリズムでドンドン攻めあがっていく。
あたりに強く,早く,そして勇敢。
右のパブロの突破で少し鈴鹿の攻撃のターンが生まれる。
悪くない。
今日のパブロは良し!
どんどんいけパブロ!!!

前半20分ごろ。
右サイドからクロス(あげた人は不明。たぶん村田だと思う)
中で競り合う。
柿本,堀河,泉・・・。
審判の笛が鳴る。ハンド???
鈴鹿サポーターサイドからは良く見えなかった)

値千金のPKゲット。

今日はゲームキャプテンの小澤(28)が怪我で出場できない。
鈴鹿の得点王の北野(10)も怪我でベンチスタート。

誰が蹴る???

蹴るのは「Mr.インクレディブル」堀河俊大(13)。

ボールを置く。
・・・サポーターの息づかいが聞こえる。
助走をとる。
・・・ナカニシの後ろにいる,カマタマーレから来たサポーターの女の子が「ホリ・・・」と小さくつぶやく。

大丈夫。堀河は決める!!!
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キーパーの逆をついた見事なPKが決まる!

ゴーーーーーーーール!!!1-1


先制された後のガマンの時間帯の中で,見事にPKを決めた!!!

前半の半ばを過ぎて,ボールの支配率は5分と5分。
サイドを中心に早く攻めるヴィアティン。
ヴィアティンの上がったサイドの裏をロングボールで狙う鈴鹿

両チーム共に攻撃が始まれば,不用意に中盤で失わず,かなり敵陣奥までボールをまわして侵入してくる。
そして両チーム共に,カウンターが怖いので,攻めに行ったらシュートで終わる。

守備陣が落ち着きを取り戻した鈴鹿
さらに攻勢に出るヴィアティン。

がっぷり四つの試合になった。

前線でワントップの位置にいる「カキボンバー」柿本健太(16)。
普段の司令塔である小澤司が怪我で出ていないので,前線で孤立している。
ロングボールを競っても,受ける選手が走っていない。
ワントップで目立つ柿本には,ガチガチにマークがついており,くさびのパスも通してくれない。
柿本,我慢だ。もう少し我慢だ。
センターフォワードはワンタッチあれば十分。
ぶち込め!
観客の度肝を抜いてやれ!
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前半終了間際。
パブロの火を噴くようなミドルシュートが相手ゴールを襲うものの,得点ならず。
パブロ!
良いよ良いよ。


ここで前半終了。


疲れて座り込むナカニシ。
(ハーフタイムとはいえ,ナカニシが試合中に座り込むことはほとんどありません)。
脱力するような倦怠感。
足元がフワフワするような浮遊感。
何だこれは?

コンディションの悪い自分に苛立つ。
ヴィアティンは強い。
だからこそサポーターが全力を出して応援しなくてどうする。

まだやれるだろ。
まだ闘えるだろ。

さあいこうぜ!


後半開始。


Mr.インクレディブル」堀河俊大(13)。
後半開始から積極的に動き,試合の流れを引き込む堀河。
堀河のプレイは,自分自身がドリブルなどでゴリゴリ抜けるのではなく,上手く仲間を使って決定機作り出す。
ポジジョンチェンジした泉(11)とのワンツースリーで,相手のディフェンスを置き去りにする。
なるほど。鈴鹿の選手が落ち着いて少し連携が出てきたので,堀河が仲間を使い始めたかも。
堀河からのゲームメイクで,久しぶりに柿本の頭に合わせるボールが出始める。
良いぞ!堀河!
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後半開始から少し鈴鹿ペース。6対4。
ヴイアティンを押し戻して,攻撃のターンが増える。

後半10分。
(OUT)20パブロ ⇔ (IN)10北野純也

前半から全力で飛ばして,孤軍奮闘したパブロが交代。
そして,北野純也(10)が入る。

柿本と北野が前線にいるため,後半開始からノリノリの堀河のパスコースが増え,ヴイアティン陣内で良い形を作りつつある・・・その時・・・。

後半19分。
鈴鹿ペナルティエリア内でファウル?
カニシの目には,芝で滑ったように見えたが・・・。
(実際この試合は,芝ですべる選手が多かった)

相手のPKに対し,月成(17)が構える。

月成・・・・。

月成はシュートに反応するがボールはゴールの中に。

1-2。

サポーターの声が大きくなる。
ここか踏ん張りどころだ。
ここが応援すべき場所だ。

まだまだ!!!!
ガンバレ!!!!

「ライトサイドキング」村田雅則(3)。
前半からヴィアティンのサイドプレーヤーと,火花の散るような攻防を繰り広げてきた。
何枚も重なり合うような攻撃に対し,悠然と立ちふさがる村田。
クロスはあげられている。しかし,クロスボールも村田の前を無傷では通れない。
必ずコースが限定され,方向が絞られたクロスに対して,センターバックが確実にはじき返している。
村田の切れは決して悪くない。
前半の防戦一方の状態から,後半は徐々に前線に出始めている。
右サイドの支配者は村田だ!
村田,頼むぞ!
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後半22分。
右サイドから鈴鹿フリーキック
蹴るのは堀河俊大(13)。

長身の選手たちが,ペナルティエリア内で競り合うが,ヴィアティンのゴールキーパーの手が一瞬早い。
パンチングでボールをはじき出すが,セカンドボールを待っていたのは・・・「餓狼」北野純也(10)。

もちろん,セカンドボールの競り合いは激しい。
一瞬で相手がコースを塞ぎに来る。

ワントラップ。
その時点でシュート体勢に入っている。
シュートまでの動作が速い!!!

放たれたシュートはゴール前のたくさんの選手の間をすり抜け,ゴールネットを揺らす。

さすが北野・・・それ以上の言葉が出ない。

ゴーーーーーーーール!!!2-2


見事なゴールを決めた北野が,スタンドに胸のアンリミテッドのマークをアピールする。
興奮冷めやらぬサポーター。そして観客。
決めるべき人が,決めるべき時に決めた。
さすがとしか言いようが無い。

後半25分。
(OUT)4吉川拓也 ⇔ (IN)25矢野純平

この時間帯。
この大事な時間帯に矢野純平が投入。
これで中盤にスペースはできない。
矢野の運動量としつこさをなめるな!

サイドバックの「スーパーコンピューター」藤田大道(6)。
右の村田と同様,この試合我慢の時間が多かった。
前線で時間を作れないため,自分自身がオーバーラップするタイミングが作れない。
攻撃も単発になるため,やはり相手陣内の深いところまでは攻め込めない。
まさに我慢のプレイ。
堀河が右サイドでゲームを作り始めたが,バランスをとる意味でも左サイドは無理できない。
プレッシャーとストレスが徐々に溜まるような試合。
それでも藤田のプレイに間違いは無い。
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後半も中盤を過ぎた。
試合の展開は5分と5分。

鈴鹿は前線で堀河がよく動いている。
柿本,北野の2枚が流動的に動くので,マークも徐々に外れてきている。
渋谷,矢野のボランチは,高さはないものの,ウィアティンのパスの出しどころに対して,良くプレッシャーをかけている。

後半28分。
(OUT)16柿本健太 ⇔ (IN)33福島立也

北野,柿本のツートップが機能し始めていた矢先に,柿本が交代。
北野のワントップに戻して,福島をサイドハーフに。

しかし・・・。

後半28分。
ゴールライン際のボールを追いかけた堀河(13)が,ジャッジの判定に対して異議でイエローカード
すでに1枚もらっていたため,退場となる。

なんてことだ。
ここで堀河が。

フォーメーションは4-4-1,北野のワントップ。
ヴィアティンからすれば,北野のみを押さえればいいため,とても守りやすくなっている。
そのため,攻撃に人数をかけられるようになり,一気に試合の流れはヴィアティンに傾く。

支配率は2対8でヴィアティン。
猛烈な攻撃が波状攻撃となり鈴鹿を襲う。

鈴鹿の最後の砦,月成大輝(17)。
PKの反応もさることながら,とにかく反応が早いゴールキーパー
ディフェンスラインの上げ下げ,アタリに行くのか止まるのか,ディフェンスラインに細かく指示している。
月成の集中は良い。ピンと張っている。
残り15分。
ATをあわせると,約20分。
月成,鈴鹿のゴールを何とか頼む。
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ワントップの北野にボールが入らない。
入ったとしても,完全にマークされているので,前に運べない。
鈴鹿はほとんどが自陣に下がってディフェンス。
北野1人では,点を取るための打つ手が無い。

攻めるヴィアティン。
堅く守る鈴鹿

野口遼太(34)が吼えている。
藤井竜(21)が長身を伸ばしてディフェンスしている。
ディフェンスは崩されていない。

ミドルシュートを打つエリアには,矢野純平(25)がスペースを潰している。
矢野はずっとダッシュしている。
しつこく相手の攻撃の芽を潰している。

辛い時間か過ぎていく。

ディフェンスに集中した鈴鹿は最後まで崩されること無く・・・。


試合終了。


両チームの選手のみなさん,お疲れ様でした。
ヴィアティンは,本当に強かったです。
またアウェイで対戦の際にもよろしくお願いします。

試合を運営していただいたスタッフのみなさん,お疲れ様でした。
開幕戦という大イベントを段取りするのは大変だったと思いますが,今後のリーグ戦もよろしくお願いします。

イベントに協力いただいた,キッズチアダンスの「Sparkle☆gem」さん,ありがとうございました。
そして川嶋あいさん,鈴鹿までお越しいただき,ありがとうございました。
チームを支えてくれるスポンサーのみなさんの横断幕も張られていました。ありがとうございます。
お嬢様聖水を無料配布していただいたリバランドさん,いつも感謝です。ありがとうございます。
スタジアムグルメを出していただいた鈴鹿市物産協会さん,ありがとうございます。
エスコートキッズに応募していただいたみなさん,ありがとうございました。たくさんの応募にナカニシはびっくりしました。

スタジアムDJをしていただいた,すぷらっつのYumiさん。はじめてのスタジアムDJとは思えないほど立派なDJぶりでした。今後ともよろしくお願いします。

選手の親御さんもたくさん来てくれました。みなさんありがとうございます。
また,滋賀,香川,関西地区,藤枝,千葉,京都,いろんなところからサポーターさんが開幕戦を応援に来てくれました(もれてたらすみません)。
たくさんのお土産もいただきました。試合後にサポーターでいただきましたありがとうございます。

過去に鈴鹿に在籍していた選手たちもたくさん来てくれました。
チームの名前が変わっても,このチームを今まで在籍していた選手たちが作ってきたことに変わりはありません。
いつでも試合見に来てください。いつでもスタンドで待ってます。

そしてサポーターの仲間達。
断幕の設置と撤去,会場のごみ拾い,ボランティアスタッフ等,いろいろ手伝ってくれて,ありがとうございました。
今日からリーグ戦が始まりました。今シーズンも共に闘ってください。よろしくお願いします。



今日は引き分けでしたが,内容的には練習試合も含めて,今シーズン一番内容が悪かった試合です。
特に試合の入り方なんか,驚くほどバタバタしてました。
内容に関しては,ナカニシはかなりモヤモヤしています。

今日の試合をやり直すことはできません。
でも,次の試合をしっかり勝つことはできます。

今日,ダメなところは次までにキッチリ修正しよう。
鈴鹿アンリミテッドには,無限の伸びしろがあります。

下を向いてる場合があるなら,次の試合のことを考えろ!
ウジウジしている時間があるなら,立ち上がって闘え!

まずは次の試合。

そこを必ず勝つ!!!!!

サポーターも共に闘うぞ!!!!!!

ではまた。



(次戦=東海社会人リーグ
日時:5月22日(日)11:00キックオフ
会場:(アウェイ)岐阜フットボールセンター
相手:岐阜セカンド