VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

東海リーグ第12節(9戦目) 対 藤枝市役所

みなさんこんばんは。

藤枝からの帰り道,高速から花火が見えました。
今日の試合内容が100点だったわけではありませんが,なんか良い気分でした。

この超長文のブログがなぜ始まったのかというと,試合を見に来られない人に,選手たちのがんばりを伝えたかったためです。
スポンサー,サポーター,選手の親御さん,選手の友達,鈴鹿アンリミテッドFCを応援する全ての方に・・・。
試合会場に来られなくても,みなさんの想いや祈りは,試合会場に行ったサポーターが全力で選手たちに届けます。
共に闘いましょう。
鈴鹿の選手たちは,みんなの想いを十分に分かっています。



浅い眠りから覚める。
今日は試合の朝だ。

前試合で前半に3失点した記憶は,ジリジリとナカニシの身を焦がしている。
1週間で修正しさらに強くなるべし!

同乗者2名を乗せ,車は藤枝へ。

対戦相手は藤枝市役所(以下,藤枝と書きます)。
全国の官公庁で最強の名を欲しいままにしてきた。
組織的なサッカーは,鈴鹿を何度も苦しめ,何度も窮地に陥れた。

気合がみなぎる。

会場に到着。
藤枝総合運動公園サッカー場は,Jリーグの試合ができるほど立派な施設。

会場が大きいため,いつもよりたくさんの横断幕を設置。
大丈夫。俺たちのいるところが鈴鹿のホームグラウンドだ!

暑い。
準備だけで汗がしたたり落ちてくる。
選手たちはどれほど暑いだろう。

灼熱。無風。
こんな時こそサポーターの力が試される。
上等だ!
ぶっ倒れるまで声をあげ続けてやるぜ!

いくぜ!
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本日のスタメン(以後敬称略)
FW 10北野純也・16柿本健太
MF 11泉宗太郎・28小澤司・25矢野純平・8渋谷亮
DF 2大村亮平・34野口遼太・21藤井竜・7原広樹
GK 31岡田明久

試合開始。

開始直後に注意。
サポーターの声が上がる。

最初に試合の主導権を握りコントロールするのは鈴鹿
中盤の差し合いからサイドに大きく展開。

サイドバックに入る「小さな魔術師」大村亮平(2)。
戦術理解度が高く,場面,場面で自分がどのようなプレイをするのが効果的か良くわかっている。
試合序盤,大村は無理をしない。
無理に上がってスペースを空けるのではなく,まずは藤枝のサイドプレーヤーとの押し引き。
そしてサイドだけでなく中にも影響力を出し,中盤のコントロールも行う。
試合序盤のミスが許されない時間。
大村の間違いないプレイで,鈴鹿の選手たちがスッと試合に入っていく。

鈴鹿の試合への入りは慎重。
サイドバック共に駆け上がらず,まずはしっかりとディフェンスしてから組み立てている。

センターバックの「THEディフェンダー」野口遼太(34)。
野口の声がサポーターの場所まで良く聞こえる。
サイドバックは,これまでのリーグ戦と選手が変わっている。
練習でもやっているだろうけど,試合での感覚を整えるために,連携にかなり気を使って指示をしている。
試合序盤は無理をせず,セーフティーに。
よしよし。
野口良いぞ!
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試合の主導権は鈴鹿が握っているが,攻撃の回数は5分と5分。
藤枝の攻撃は,サイドをえぐるというより,中央からサイドバックセンターバックの間にスルーパスを通すという感じ。
中盤で良い形を作らせると,後ろが危ない。

藤枝の攻撃を寸断する「飛竜」藤井竜(21)。
藤枝はそれほど大きな選手がいないため,空中戦で藤井と勝負はしてこない。
ただし,斜めに抜けたり,裏を狙ったり,間を通したり,いろんなパスでディフェンスを揺さぶってくる。
藤枝の走りに対して落ち着いて対処する藤井。
自陣のゴールに戻りながらディフェンスする難しいプレイを難なくこなす。
そして,パスの出所に対しても積極的に前に出て,潰している。
いつもより少しプレイ範囲が広い。
しかし,なんかプレイの密度が濃い感じがする。
藤井。絶対に負けるなよ!

前半の序盤は両チームとも慎重な立ち上がりで,決定的な場面は生まれてこない。

そして,前半も半ばとなる。

「皇帝」小澤司(28)。
小澤のポジションは分からない。自由自在の変幻自在。
ただ,2トップなのでいつもより少し下がり気味。
少し下がり気味な分,ゲームのコントロールがとても上手くいっている。
サイドへの展開。攻守の切り替え,そして,この試合小澤よりも後ろでバックパスが回されることが少ない。
まさに小澤を基点として,攻撃が始まり守備が始まる。
混戦の中でも,「なんだと!!!」って言う鋭いパスを北野へ出している。
(なぜそこへズバッと出せるのか理解できない角度とタイミング)
惜しくもゴールならないが,いつもの前線ではなく,少し下がって中盤からパスを出す小澤が,素晴らしすぎてならない。
小澤。最高!!!!
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試合は前半の半ば。

ゴールキーパーの岡田がキャッチしたボールをコーナーキックの判定。
岡田がラインを割っていないと主張すると,イエローカードが出る。
審判の判断に文句を言うわけではないが(ちょっとあるけど),今日の審判はファウルぐらいの感覚で簡単にカードが出る。
注意!

徐々に試合は鈴鹿ペースに。
支配率は6対4で鈴鹿

2トップの柿本(16)と北野(10)が積極果敢に藤枝ゴールを狙う。
いつもと違い2トップなため,攻撃の形が多く作れて多彩な攻めをしている。
特に柿本には何度か決定的な場面があるが,決めきれない。
サポーターからため息が漏れる。

前半27分
鈴鹿が攻めている時間帯。
跳ね返ったボールが,藤枝の選手の足元へ入る。
藤枝の選手は全員,足を止めていない。そのまま連動して動き続ける。
鈴鹿のディフェンスとディフェンスの間に流れてくる選手へスルーパス
一瞬,鈴鹿のディフェンスが遅れる。
やられた!!!
抜けだされて失点。
0-1。

押し込んでいる時間帯。
エアポケットのように中盤のスペースが空き,そこからスルーパスを出された。
連動して動き続けた藤枝の選手も確かに上手かったが,ディフェンスの一瞬のスキを付かれた事は間違いない。
前試合の失点の形に似ていて,凄く嫌な感じがする。

ブログには書かないが,この試合の鈴鹿のディフェンスのやり方は今までと少し違う。
前試合の修正がされているのが良く分かる。
それだからこそ,この前半の失点は残念。

しかーーーーし!!!!
切り替えろ。
前を向け。
攻めろ。
慌てるな。
いろんな想いを込めたチャントが藤枝総合のグラウンドにこだまする。

鈴鹿の選手は落ち着いている。
攻撃の手を緩めず,そして守備に関しても集中は途切れない。
悪くない。
失点したのは悪いけど,この試合の感じは悪くない。

サイドハーフボランチの両方のポジションを行き来している「不死鳥」矢野純平(25)。
今シーズンもチームプレイ重視で,自分の個性を抑えているような感じがした。
純平はもっとバッドボーイで,荒馬のようで,もっともっとワクワクさせてくれるはずなのに・・・。
もちろん献身的なプレイは素晴らしいのだが・・・。
この試合,純平の個性が前面にググッと出てくる。
ボールを持てばセーフティーにバックパスではなく,前に前に勝負に出る。
前線のボールを追まわし,自分でボールを奪い得点チャンスにする。
走って走って粘って粘るプレイはいつものとおり。献身的な守備も変わらない。
だけど,このプレイだよ!!!!
純平のプレイだ!!!!

前半38分。
右サイドでボールを受けた純平(25)が,藤枝ゴールに向かって突進。
速い,そして鋭い!
藤枝はやむなくファウルで止める。
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ペナルティエリアを少し出たところ。
直接狙うには逆に近すぎるか?

キッカーは,小澤?野口?
練習で見たけど,2人の球筋は全く違う。
どっちが蹴る???

助走から・・・蹴るのは小澤!

一瞬音が消える・・・。
なんという・・・。
なんという・・・。
なんて簡単にゴールに蹴りこむのだ・・・。

ゴーーーーーーーーーール!!!1-1


小澤のフリーキックに,藤枝のゴールキーパーは1歩も動けず。
見事すぎるフリーキックに,サポーターのボルテージも上がる。

前半の終盤に入り,試合のペースは鈴鹿に傾く。
しかし,手数をかけず一気にカウンターを狙う藤枝の攻撃は一瞬の油断もできない。

サイドバックに入る原広樹(7)。
攻守の割合は4対6で守備中心。
尖ったプレイではなく落ち着いたプレイは,危ない場面がほとんどない。
守備からキッチリ入るが,攻撃のタイミングでは強烈に前線に駆け上がり,ゴール前でボールを押し込む寸前まで前に出ている。
二重人格のように,冷静な守備と熱い攻撃が同居する。
プレイを見るたびに,ひきだしの多いプレイヤーだと感じる。
原広樹,良いプレイだ!ナイス!
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ここで前半終了。


手すりが熱くて触れない。
暑い。
直射日光と無風。
選手たちもきついだろう。

横断幕の影でサポーターも休む。
体は水を浴びたように汗でべたべた。
真夏の激戦。

この会場に来られなかったサポーターの仲間達のためにも,選手と共に闘おうぜ!!!


後半開始。


試合は鈴鹿ペース。
泉(11)と純平(25)の両サイドが前線に出るので,鈴鹿コーナーキックが増える。

後半5分。
(OUT)2大村亮平 ⇔ (IN)6藤田大道

大村のプレイは前半からとても良かった。ナイスプレイ!
セットプレイ時の得点力を増すため,長身の藤田が入る。

ボランチの「左まゆ毛の跳ね上がった男」渋谷亮(8)。
今日のフォーメーションだと,渋谷のプレイする範囲はとても広い。
全ての藤枝の選手にアタリに行くには広すぎるが,それぞれにコースをカットし,次のディフェンスに結びつけることはできる。
守備のリンクマンとして,地味だけどコツコツと守備を続ける渋谷。
しかし,渋谷はそれだけじゃないんだよ。

後半9分。
藤枝の中盤に対して一気に距離を詰めてボールを奪う渋谷。
後ろに小澤(28)がフォロー。
この瞬間に,みんな走っている。
うわっ!連動している。

小澤からスーパーナイスなパスが・・・柿本の足元へ!!!
パスのスピードと,柿本の走るスピードがドンピシャ!

柿本,男ならこれは決めろ!
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ゴーーーーーーーーーール!!!2-1


逆転のゴールは柿本が奪い取る!!!

2トップの一角を占める柿本健太(16)
前半,何度も決定的な場面でゴールを奪えなかった。
だけど,フォワードならば何度でもボールを求め,何度でもチャレンジする。
ゴールに対して貪欲な選手がゴールを奪う。
柿本のゴールはそんなゴールだった。
今日の柿本のプレイは,終始積極的で,ヘディングでの落としも良い感覚だった。
柿本,とても良いぞ!
続けていこうぜ!!

2トップのもう一方は「餓狼」北野純也(10)。
柿本がゴールを奪った。北野が発奮しないわけがない。
前線での献身的なプレイから,藤枝ゴールを脅かす北野。
相手を背中に背負ってからのプレイの上手さが群を抜いている。
柿本とのコンビネーションも凄く良い感じに見える。
藤枝も2枚の強力なフォワードに,的を絞り込めない。
さすが,北野。
さすが,鈴鹿アンリミテッドの北野。
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鈴鹿の攻撃は続く。

灼熱の激戦。
この試合の主審はカードをよく出すタイプの審判?だったので,両チーム共に何枚もカードが出る。
後半20分ごろ,藤枝の選手はイエローカード2枚で退場。

藤枝は10人で戦うことになるが,これがすんなり行くほどサッカーは甘くない。

後半から入った「スーパーコンピューター」藤田大道(6)。
いつもとちょっと違うプレイは,前試合からの修正か?
どんなプレイであってもね藤田のプレイは精度が高く,そして間違いがない。
前線での攻撃力も申し分なく,ゴールバー直撃の超惜しいシュートも放つ。
いやー良い選手だ。
藤田。いいぞ!
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鈴鹿ペースで進むが,藤枝の攻撃の鋭さは変わらない。
やはり藤枝の強みは組織力
この試合,鈴鹿が攻め切れなかったのは,藤枝のディフェンスのラインコントロールが効いていたため。
鈴鹿の攻撃は何本ものオフサイドの判定で寸断されてしまった。

ゴールを守る「シュートストッパー」岡田明久(31)。
2-1の1点差の場面。藤枝が鈴鹿ゴール前まで押し込んでくる。
何かあると怖いので,シュートを打たれるのも避けたい。
この場面で藤枝の選手が高速反転,そして即座にシュートを放つ。
ヤバイ!!!
しかしこの時,岡田がガッチリキャッチしている。
凄まじい反応。
見事!
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試合は1人多い鈴鹿ペース。
藤枝は手数と人数を省略して,カウンター一本。
しかし,カウンターは鈴鹿の選手にとってことごとく弾き返される。

後半も半ばを過ぎ,さすがに選手たちの疲労の色が濃くなってくる。
藤枝の選手も足がつっている。

サイドハーフの「ワイルドスピード」泉宗太郎(11)。
前半は何度も何度も仕掛けていたが,後半の序盤はあまり目立たなかった。
給水タイムの間に小澤から声がかかる。
「泉,もう終わりか。もっと行け!」
泉はまだまだ走れるぞ!
後半も終盤にかかり,さらにギアを上げる泉。
泉の攻撃により藤枝が徐々にディフェンスラインを下げる。
オフサイドにかかっていた場所にスペースができる。

後半34分。
北野からのパスを受けて泉がドリブルで藤枝ディフェンスを切り裂く。
自分で行くか???
泉がチョンと出した先に走りこんでいたのは,フリーの柿本!!!
シュートはゴールの枠を捉える!!

ゴーーーーーーーーーール!!!3-1


走り続けた泉も。
信じて走っていた柿本も素晴らしい!
良い形の得点に,(暑さで疲れつつあった)サポーターも沸き立つ。

両チーム共に,選手たちの動きが重くなってきた。
あとは我慢比べのような時間だ。

鈴鹿のサポーターの声は続く。
選手たちに元気を届けよう。
選手たちにみんなの応援の想いを届けよう。
最後の一歩が出るように。

後半38分。
(OUT)10北野純也 ⇔ (IN)9角口大征

新入団の角口が早速試合に出る。
どんなプレーヤーか???

角口は鋭いダッシュから抜け出すが,藤枝ディフェンスにはさまれ,シュートならず。
しかし,抜け出す技術,走るスピードなど,かなり良い感じだった。

鈴鹿の攻撃は続く。
アディショナルタイムは4分。

その時・・・。
藤枝の選手へのファウルで,角口(9)が一発レッドで退場。
うわっ!
試合全体でもカードをたくさん出していた主審の判断。
角口の鈴鹿アンリミテッドデビューは苦いものとなった。
角口,ガンバレ!


そして試合終了。


暑い中,闘い抜いた両チームの選手のみなさん,お疲れさまでした。
スタッフのみなさん,この試合の運営に携わったみなさん,ありがとうございました。

土曜に仕事のあるサポーターが多く,応援の人数が少なかったですが,藤枝で共に応援したサポーターの仲間たちに感謝です。
そして選手の親御さんも一緒に応援してくれました。ありがとうございました。
会場に来られないたくさんの方の,想いと祈りを会場で選手に届けてきたつもりです。
みなさんありがとうございました。

また,東京ヴェルディサポーター,カマタマーレサポーター,カターレ富山サポーターさんからお土産いただきました。
みなさんありがとうございます。
みんなでおいしくいただきました。感謝です。

以前鈴鹿に所属していた,藤枝市役所の杉山選手が最後に挨拶に来てくれました。
杉山選手,自治体トーナメントもがんばってくださいね。応援してます。

さて,この試合のvictorycross賞ですが・・・。
2得点の活躍を見せた柿本健太選手(16)に送りたいと思います。
前半の外したシュート,そして後半の決めたシュート。
フォワードはシュートを打って,そしてゴールを決めてなんぼです。
柿本選手,次の試合もゴールを頼みます。
(ちょっと恥ずかしそうにゴールをアピールする柿本選手。)
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暑い試合でした。そして来週も暑い試合になるでしょう。
来週は三重県選手権が開催されます(詳細は下記)。
三重県代表として天皇杯出場チームを決める大事な一戦です。

選手のみなさん,本当にお疲れさまでした。今日はゆっくり休んでください。
サポーターの仲間達,ハンバーグを食べて栄養補給しましたが,体は疲れているはずです。
みなさん今夜はゆっくり休んでください。
そして,柿本選手の2ゴールと,小澤選手のため息が出るほど見事なフリーキック夢を見ましょう

今日の試合は100点の試合ではありませんでした。
いろいろ修正されていますが,まだまだ改善の余地はあります。
そしてそれが改善されていくのが,ナカニシは楽しみでなりません。

我らの誇り。
この街の夢。

100点じゃないけど最高の夜です。

おやすみなさい。
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ではまた。


(次戦=三重県選手権)
トーナメント形式
準決勝 8月6日(土)14:00 四日市中央緑地公園サッカー場
決勝  8月20日(土)14:03 三交スポーツの杜鈴鹿メイングラウンド
天皇杯1回戦 8月27日(土)16:00 名古屋市港競技場