VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

東海リーグ第2節(10戦目) 対 常葉大学浜松キャンパスFC

みなさんこんばんは。

今日はキックオフ時間が早かったため,早めに帰宅したナカニシです。
でも,ブログの内容で悩んでいたので,やっぱり深夜の更新となりました。
もし,このブログを待っていただいてる方が見えましたら,申し訳ないです。



本日は東海リーグ再開の日。
天皇杯も大事だけど,JFL昇格を目標に挙げるチームである以上,リーグ戦は何よりも大切な試合。
毎試合恒例の,なんとも言えない不安の中で,浅い眠りから覚める。

同乗者を乗せて,愛車ブラックパール号は浜松へ。

今日の対戦相手は,常葉大学浜松キャンパスFC(以下,常葉浜松と書きます)
合併?名前は変わっているが,いわゆるサッカーの名門,浜松大学

ホームで行われた前戦は勝利しているものの,昨年の試合で0-3に持ち込まれたこともあり,絶対に気を抜くことができないチーム。
そして大学生は夏で確実に戦力アップしている。

頼むぞ!選手たち!

この試合の入りがとても大切。
まずは最初の1点。
最初のワンプレイに全力を。

会場到着。
サポーターの仲間達が集ってくる。
横断幕を貼り,チャントの打ち合わせ。

気合がみなぎる。
空は青い。

さあ,

いくぜ!!!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 18近藤和哉・33福島立也
MF 11泉宗太郎・28小澤司・25矢野純平・23小西洋平
DF 6藤田大道・34野口遼太・5榊親平・3村田雅則
GK 31岡田明久

3日後に天皇杯を控えているためか?,少しメンバーをいじってきた。
リーグ戦ではスタメンで出ていない選手が,何人かスターターで出ている。
しかし,チーム全体の戦力が落ちた感じはしない。
選手層はこれまでにないほど厚くなってきた。
逆に,選手たちがどれだけアピールするのかが楽しみ。



試合開始。

試合開始直後から感じる違和感。
選手間のパスが半歩ズレている。
中盤でのズレがトラップを大きくし,相手に寄せる間を作り,ワンタッチ目でコースを切られている。
パスまわし自体のスピードが遅く,ボールは動くものの人間の動きが少ない。
余裕?
いや?
なんだ?

前半7分。
常葉浜松の右サイドからのコーナーキック
鈴鹿のディフェンスは空中戦に強い。
しかし,早いボールが近いサイドに。
マークが一瞬遅れている!
辛うじて触られたボールが角度を変えて鈴鹿のゴール内に。
なんてことだ!
常葉浜松の得点。0-1

何度も見た。
前半,早い段階の失点。

選手たちも気をつけているだろう。
修正せねばと思っているだろう。
しかし・・・。

サポーターから声が出る。
まだまだこれからだ。
切り替えて。
集中して。
慌てるな。

崩されたわけじゃない。
セットプレイの1点を引きずっちゃダメだ。

中盤に君臨する「皇帝」小澤司(28)。
さすがのキープ力と展開力で,攻撃のリズムを組み立てている。
しかし,常葉浜松のマークも厳しく,足に来るタックルも多い。
鈴鹿の「要」の選手だけに,怪我が心配でならない。
今日のポジションがボランチの位置のため,前半はラストパスというより,ゲームを展開するようなパスが多い。
前線の選手のポジションを動かし,決定的なパスを出したいが,前線の動きが連動せず,いつもの鋭いパスが出せない。
小澤が前線に指示を出している。
小澤は必ず得点に絡んでくる。
小澤への鈴鹿サポーターの信頼は特大だぜ!

サイドハーフの小西洋平(23)。
天皇杯1回戦のドリブルは見事だった。
この試合でもサイドプレーヤーというより,中へ中へ入ってプレイする姿が目立つ。
常葉浜松のディフェンスはゾーンに近い。
体で当たってくるというより,コースを限定して待ち構えるようなディフェンス。
小西のドリブル突破から,福島(33)の決定的なシュートが放たれるがバーに当たってゴールならず。
小西,ドンドン勝負しようぜ!
小西のドリブルが世界最高だと見せ付けてやろう!
イメージ 1


試合は6対4で鈴鹿ペース。
小澤がボランチでゲームを組み立てているので,攻撃の基点が低いが,ディフェンスラインからの繋ぎは良い。

サイドハーフの「ワイルドスピード」泉宗太郎(11)。
小西(23),福島(33)と連動して,左サイドを駆け上がる。
後ろから息がぴったりの藤田(6)がフォローし,パスから裏へ,流れて中へ,変幻自在。
周りとのパスまわしの息が合っているので,左サイドがとても良い感じに見える。
やはりパスを出してからの走りが良い。
ボールと共に自分も動き,相手のディフェンスにギャップを作り,仲間が生きる。
泉のプレイが冴えている。
早い段階で何とか得点に結び付けたい。
イメージ 2


前線の福島立也(33)。
ツートップで和哉(18)と組んでいるが,どうも目立たない。
パスの受け渡しは問題なくミスも無い。
しかし,なかなか前を向いて勝負できず,決定的な場面を作れていない。
相手を背負うが,そこから次がつながらず,孤立する福島。
常葉浜松のディフェンスはかなり組織的。
そして鈴鹿は前係りでスペースが無い。
福島。もっともっとガツガツ行こうぜ!
自分から勝負をかけて打開するべし!
イメージ 3


ボランチの小澤がゲームを作るが,前線でボールを納められず,なんか淡白な攻撃に。
前線には,攻撃陣4人がボールを欲しがってべったり張り付いている。しかし,そのためかパスを求めるものの,足が止まってしまいマークが外れていない。
そして,前線に張り付きすぎて,その後ろがいないため,セカンドボールもあまり奪えていない。
強弱や縦横の変化があまり見えない。

なんかすっきりしない展開。
鈴鹿は攻めているし,シュートも打っている。
だけど,得点の臭いがあまりしない。

サイドバック「ライトサイドキング」村田雅則(3)。
右サイドの王が攻守に渡って存在感を出している。
村田はやっぱり村田。良いよ良いよ。
常葉浜松の攻撃は,先制点の後,カウンター1本になっている。
斜めに走ってディフェンスの裏を狙う常葉浜松の攻撃陣を,サイドから村田がフォローする。
さすが!
そして攻撃時には,相手ゴールライン際を切れ込んで決定的な場面を演出。
攻撃陣がなかなか単独で常葉浜松ディフェンスを攻略できない。
後ろから村田が押し上げて前への推進力をつける。

前半,結構な数のシュートを打っている。
「これが入っていれば」というような,ゴールバーやポスト直撃の惜しいシュートが何本もあった。
だけどなんか・・・。
なんというか・・・。打たされているという感じがする。
常葉浜松は鈴鹿の攻撃に対応できていて,コースも切っているし,プレッシャーもかけている。
決定力?
何が足りないんだろう?
嫌な感じがする。

常葉浜松の攻撃はカウンター中心。
しかし,攻撃時には後ろから一気に追い上げてくるので,分厚い攻撃になっている。
セカンドボールの奪取で危ない場面も。

センターバックでスタメン出場の「神の子」榊親平(5)。
先制されているため,鈴鹿は前掛かりになるが,中盤のフォローも榊に任せておけば確実。
カウンターから裏へ抜けてくる常葉浜松の攻撃にも,榊のほうが早く対応している。
今シーズン,スタメンの出場がほとんど無かった榊。
しかし,榊は絶対に緩めることなく,「その時」のために準備を怠っていないはず。
神の目に迷いは無い。
榊に不安は無い。
榊,頼むぞ!
イメージ 4


福島とツートップで前線に張る近藤和哉(18)。
気持ちは前に向いているのだけど,なかなかゴールを決められない。
和哉,どれだけトレーニングしてきた?
和哉,どれだけこの日を待った?
自分が無敵だということは,自分でしか証明できない。
迷うな。
大丈夫。
やったれ和哉!

前半30分。
小澤からの浮き球のパスが常葉浜松の裏へ。
ドンピシャのタイミングで駆け抜ける近藤和哉(18)。
見ていて分かる。
迷いは無い。
打て!!!!!!
イメージ 5


和哉の振りぬいた右足から放たれたシュート。
常葉浜松のゴールキーパーの伸ばした手が届かない。
ゴール左のサイドネットを揺らす!

ゴーーーーーーール!!!1-1


和哉ナイスゴール!
イメージ 6


まだまだ点を取るぞ。
まだまだ足りないぞ。

和哉のゴールで鈴鹿に勢いが付く。
左の,泉(11),藤田(6)のラインが活発に常葉浜松陣内に侵入。
泉もゴールキーパーと1対1の場面を作り出すが,ゴールならず。

常葉浜松のディフェンスもゴールキーパーも集中している。

和哉,泉が中心に攻撃の勢いが増すが,ゴールが遠い・・・。

ここで前半終了。



試合開始直後の失点は良くないが,その後はチャンスを作り出している。
ゴールは1点だけだが,シュートは打てている。
ただ,相手を崩しきれておらず,コースを切られたり,プレッシャーをかけられたりして,きちんと打てていないのか?

前線の運動量も,もうひとつ迫力が無い。
足を止めてボールを受けるため,結果的にゴールに向かっていくようなプレイにならない。
ターンできないか?すり抜けられないか?
何度でもチャレンジして,後半さらに得点を。

後ろを見ると,たくさんの観客の方たちが来てくれている。
カニシが有玉グラウンドで見た最多人数。
スクールの子どもたちも応援してくれている。
勝ちたい。
点が欲しい。



後半開始。

(OUT)33福島立也 ⇔ (IN)13堀河俊大
和哉のワントップとなり,堀河がボランチに入る。
そして小澤がトップ下に。

鈴鹿センターバック「THEディフェンダー」野口遼太(34)。
前半のセットプレイ以後,常葉浜松の攻撃をほぼシャットアウトしている。
野口の落ち着いたプレイで,選手たちは安心して攻撃に移ることができる。
ディフェンスにとってとても大事なことだと思うのだが,プレイや存在自体に安心感がある。
そして,野口にはディフェンス以外にもうひとつの裏の顔が・・・。

後半4分。
常葉浜松のクリアボールを受けた野口が,そのまま前線にするするっと駆け上がる。
中へ入ってきた小西(23)へパス。
そしてそのまま走り続ける。
タメを作った小西から絶妙のリターン!
ワントラップで相手を交わして,野口の左脚が吼える!
抑えの効いたシュートは,グラウンダーで常葉浜松ゴールの右サイドネットを揺らす。
すげぇ!

ゴーーーーーーール!!!2-1


野口の値千金のゴールで逆転。
さすが野口,野口,野口遼太!

ボール支配率は6対4で鈴鹿
しかし,ボールの動いている位置はわずかに常葉浜松陣内。
鈴鹿が完全に押し込んでいるわけではない。

ボランチの「不死鳥」矢野純平(25)
サイドハーフでの出場が多かったが,この試合はボランチで出場。
かなりプレッシャーを受けており,何度も危ないファウルを受けてきた。
常葉浜松が,パスカットからのショートカウンターを狙っているだけに,純平の周りがとても危ない。
前半は,中盤のさしあいの中で窮屈そうなプレイをしていたが,純平の持ち味は待つプレイじゃない。
後半はさらにプレイが加速し,自分からガンガン寄せていくプレイに変わる。
前線でボールを奪い,自らチャンスを作り出す。
そうそうそれそれ。
イメージ 7


後半,堀河がボランチで展開を左右するようになった。
中盤の堀河と,前線の小澤のコンビはとてもワクワクする。

アンタッチャブル」堀河俊大(13)。
中盤からラストパスの1つ前のパスを前線に供給する。
相手との空間(間合い)の取り方が上手く,危険な所まで寄せられるより前にボールをさばいている。
まさしくアンタッチャブル(触れることもできない)。
左右の展開もダイナミックで,藤田,村田がドンドン飛び出してくる。
堀河,いいぞいいぞ!
イメージ 8


堀河がゲームメイクをし始めたため,小澤が攻撃の基点を1段前に上げた。
攻撃の基点があがることにより,常葉浜松陣内深くまで攻め込む場面が目立つ。
和哉のダイビングヘッドは惜しくもゴールならずだが,得点の良い臭いがしている。

後半17分。
(OUT)23小西洋平 ⇔ (IN)20パブロ

そして,後半18分。
ディフェンスからの大きなクリアボールに反応したのは,トップ下に位置する小澤司(28)。
ゴールキーパーと1対1。
ボールはまだバウンドしている。

常葉浜松のゴールキーパーの頭上を越えるループシュート
絶妙!

ゴーーーーーーール!!!3-1


小澤の技ありシュートが鈴鹿に追加点をもたらす!
イメージ 9


後半も半ばを過ぎ,少し常葉浜松の選手の足が止まってきた。
鈴鹿のパスまわしに対して,アフター(遅れて)でタックルが入る場面が増えてきた。
危ないシーンに,サポーターや観客もどよめく。

審判のジャッジに文句をつけるわけではないが,危険なプレイに対してはもっと明確にコントロールしてもらわなければ困る。
怪我で選手の人生が変わってしまう。

そして,後半27分。
鈴鹿の攻守の「要」小澤司に危険なタックルが入る。
倒れこむ小澤。
トレーナーが×を出す。
タンカが入る。
背筋が凍る。
大丈夫か?
大丈夫か?

後半28分
(OUT)28小澤司 ⇔ (IN)8渋谷亮

怪我をした小澤の変わりに急遽,渋谷が入る。
小澤の怪我は心配だけど,この試合に集中しよう。

サポーターの声が大きくなる。
しっかり!
やりきれ!

サイドバックの「スーパーコンピューター」藤田大道(6)。
右サイドの村田より,少し高めに位置し,前線の泉(11)をフォローしつつ,自分でもドンドン飛び出している。
いつもより,攻撃的にプレイしている藤田。
守りにまわったら,常葉浜松は勢いづいて攻めてくる。
こちらが押し込んで,相手を封じるのが一番。
藤田のポジションは高い。
だけど攻撃のみに偏重しているわけじゃない。
高い位置からディフェンスをしている。
詰め将棋のように,相手を封じている藤田。
イメージ 10


残りの時間はわずか。
常葉浜松は,ロングボールを思い切り放り込んで,局面の打開を計る。

ディフェンスの裏に出たロングボールに走る常葉浜松の攻撃陣。
しかし・・・
「シュートストッパー」岡田明久(31)。
岡田が思い切りよく飛び出して,ヘディングでクリア!
岡田の集中は極限まで高い。
良く見えている。
判断も早い。
イメージ 11


後半40分。
サイドからのロングボールに対して,ペナルティエリア内でヘディングの競り合い。
その時,笛が!!!
えっ,PK???
空中戦には普通に強い鈴鹿の選手が,不用意にファウルを犯すとは思えないが・・・。

これを決められ。
3-2。

残り5分。
ここで鈴鹿は守りに入ってしまう。
疲れていたのに勢いづいて攻め始める常葉浜松。

ボランチに入った渋谷(8)が良い声を出している。
榊(5)と野口(34)の目が光る。

逆に鈴鹿はカウンターで泉(11)の単独突破を仕掛けるが,常葉浜松のペナルティエリア内でのファウルも,ノーホイッスル。

サポーターの歌が続く。
観客の声が響く。

そして試合終了。



両チームの選手のみなさん,お疲れさまでした。
両チームのスタッフのみなさん,お疲れさまでした。
たくさんの応援の方が浜松まで来てくれました。
みなさん,ありがとうございました。

この試合には,ナカニシが把握しているだけで,東京ヴェルディサポーター,水戸ホーリーホックサポーター,カターレ富山サポーターのみなさんが観戦に来てくれました。
みなさん,お越しいただきありがとうございました。

そして,以前鈴鹿に在籍しており,現在ヴォラーレFC浜松でプレイしている,天野裕太選手が観戦に来てくれました。
天野選手,ありがとうございました。
また観戦に行きます。サッカーがんばってくださいね。



今日の試合は,なんかモヤモヤ感があります。
公式戦無敗を更新。
3得点(2失点したけど)。
勝って嬉しいはずなのですが,どうも変な感じです。

victorycross賞も考えました・・・。
でも今回は,該当者無しにしたいと思います。
この試合で,自分のプレイに満足した選手はいないんじゃないかなと思うからです。



今まで出場機会の少なかった選手たちが,この試合にスタメンで出ました。
満足のいく試合内容ではなかったかもしれません。
いろいろ修正点もあると思います。
だけど,それを乗り越えてこその限界突破です。

チーム力は,11人の選手だけの能力の合計じゃない!

みんな準備を怠るな!
いつでも試合に出られるよう牙を研いでおけ!
迷わずにプレイせよ!

サポーターは,選手が試合に出るとき,必ず全力の大声で応援しよう!
大丈夫。
大丈夫。



次の試合は水曜です。
選手のみなさん,ゆっくり休んで水曜もがんばりましょう。
サポーターも共に闘います。

ではまた。

(次戦=天皇杯2回戦)
日時 : 9月7日(水)19時キックオフ
対戦相手: ヴィッセル神戸
場所 : 神戸ユニバー球技場