VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

天皇杯2回戦 対 ヴィッセル神戸

(注)
このブログは,昨夜前半部分を書きましたが,翌日大幅修正をしています。
ブログをごらんのみなさん,申し訳ありませんが,また最初から読んでいただければ幸いです。




みなさんこんばんは。

まずは,天皇杯2回戦「鈴鹿アンリミテッドFC対ヴィッセル神戸」に関わった全てのみなさん,ありがとうございました。

昨夜遅く,神戸から帰ったのですが,仕事の都合と,試合の疲れでダウンしてしまいました。
ブログを楽しみにされていたみなさん,申し訳ありません。
再度,書き直しますので,よろしくお願いします。



天皇杯2回戦の日。
朝から普通に仕事に行き,普通に忙しく過ごす。
本当にお昼で抜けられるのか・・・ちょっと・・・結構心配。

12時過ぎに早退。
慌てて着替えて,同乗者を乗せる。
愛車ブラックパール号は一路,神戸へ向かう。

今日の対戦相手は,J1に所属しているヴィッセル神戸(以下,神戸と書きます)。
カテゴリーは1部と5部の差。
説明不要。とてつもなく強い。

鈴鹿アンリミテッドがさらに強くなるため,そしてシーズン終盤に向けて勢いを付けていくため,選手たちは全力で闘うだろう。

選手たちが闘うのならば,もちろんサポーターは共に闘おう。

神戸ユニバー記念競技場に入る。
対面に神戸サポーターがたくさんいる。
鈴鹿のサポーターはそれと比べたらほんの一握り。

上等だ!
俺たちの応援を堂々とやろうぜ!
準備はいいか?
イメージ 1


いくぜ!
本日のスタメン(以後敬称略)
FW 10北野純也・16柿本健太
MF 11泉宗太郎・13堀河俊大・2大村亮平・25矢野純平
DF 6藤田大道・34野口遼太・21藤井竜・7原広樹
GK 31岡田明久

試合開始。

前半は鈴鹿サポーターに向かって神戸が攻めてくるシチュエーション。
ゴールキーパーの岡田(31)の背中越しに,神戸の攻撃を見る。

神戸の攻撃の圧力がサポーターの席まで感じられる。
息苦しいような圧迫感。
そして,何処からでもシュートを打ってくるような危機感。

前半6分。
小さなワンツーを最前線の密集地帯で通され失点。
0-1。

まだまだ!
鈴鹿サポーターにひるむ様子は無い。
大丈夫。
大丈夫。
やりきろうぜ。

センターバックの「飛竜」藤井竜(21)。
神戸のロングボールを何本が迎撃するが,神戸はギャンブル的なハイボールのクロスを上げてこない。
どちらかというと,しっかりきちんと足元にパスをつないで,ディフェンスを崩してくる。
ドリブルで侵入する神戸の選手に対して,藤井の長い足が伸びてショートコースを消す。
サイドのフォロー,前線へのパス。
なんか今日は試合に藤井が良く絡んできている。
藤井のプレイがあちこちで見えるというのは,それだけ,つり出されていると言う事なのかも。
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前半10分。
中央を突破され失点。
0-2。

サポーターの声に陰りは無い。
失点で下を向いている場合じゃない。
そんなことで俺たちの心は折れない。
鈴鹿の応援は選手が闘っている限り止ることは無い!

ゴールキーパーの「シュートストッパー」岡田明久(31)。
ディフェンスの間を細かくパスを通され,シュートまでもっていかれるが,岡田の飛び出しが今日は特に早い。
悔しいけど,神戸のフォワードはゴールキーパーの位置を確認してシュートを打つ余裕がある。
シュートを打たれたら万事休す。
しかし,岡田が思い切りの良い飛び出しで,シュートコースを自らせばめて,体に当ててシュートをブロックする。
そして,絶体絶命のクロスに対しても,落ち着いてキャッチ!
オ・カ・ダ!
オ・カ・ダ!
俺たちのゴールを頼むぞ!

前半の序盤が過ぎ,徐々に鈴鹿が落ち着いてきた。
アタリ負けをしたり,球際で競り負けたりする部分もあるが,スピードと運動量,そしてパスの展開は決して悪くない。

サイドハーフの「不死鳥」矢野純平(25)。
攻め込んでくる神戸のサイドプレーヤーにチェックに行きたいが,神戸のパスまわしはとてつもなく早くて上手い。
純平が相手に寄せる間にパスが回っていく。
的を絞り込めないため,コースを切りながら仲間の援護を待つプレイ。
神戸の圧力に対して,純平の持ち味である前へ前への推進力はさすがに難しい。
純平,それでも自分の持ち味を出そうぜ!
目の前の相手に喰らい付いて噛みちぎれ!
前半の序盤,攻撃参加するなり強烈なミドルシュートを放つ純平!
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前半半ばを過ぎ,鈴鹿の中盤とディフェンスが落ち着いて対応を始める。
神戸の攻撃の勢いが少し落ち着いてきた。
中盤の堀河(13)が左右に散らしている。

フォワードの「餓狼」北野純也(10)。
北野のプレイに迷いは無い。
北野のプレイにブレは無い。
前線で体を張ってボールをキープし,そしてゴールを貪欲に狙う。
前半の半ば,サイドからの攻撃に飛び込むものの,一瞬タイミングが合わず,ゴールならず。
カニシが見た限りでも,北野は前半何本もシュートを打っている。
シュートを打つフォワードが一番怖い。
北野のシュートは,なんか入りそうな気がしてならない。
鈴鹿サポーターのテンションもグイグイ上がっていく。
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鈴鹿と神戸の支配率は,4対6。
鈴鹿は押されているものの防戦一方ではない。
シュートに行くチャンスもあるし,ひょっとして・・・ってタイミングもある。

それにしても,神戸の選手のアタリへの強さは驚いた。
鈴鹿のプレッシャーをものともせず,プレイを続けている。

前半の半ばを過ぎ。
攻められつつもカウンターで活路を開く場面が見られる。

カウンターの際に猛烈なダッシュで駆け出すのが「ワイルドスピード」泉宗太郎(11)。
ディフェンスから前線にフィードが通る。
北野,柿本が走るのと共に,左サイドを中へ切れ込んでくる泉。
スピードのある泉の侵入で,前線の2人も生きてくる。
泉のプレイはいつものように積極的。
J1のチーム相手にひるむ様子は全く無い。
泉から何かが起きるんじゃないか?
ワクワク感のあるプレイ。
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前半32分。
(OUT)25矢野純平 ⇔ (IN)28小澤司

先日の常葉浜松戦の際に,怪我で退場した小澤が出場。
スタメンでなかったところを見ても,怪我の具合は万全ではないはず。
しかし,前半の終盤に入り,試合の展開がわずかに鈴鹿に向いてきた。
点差はまだ2点差。
小澤の出場で1点を奪っておきたい。
前半の1点は試合の流れを変えるかもしれない。

小澤からの攻撃で,鈴鹿の攻撃にさらに勢いが出る。
柿本のシュート。
北野のシュート。
小澤のフリーキックから得点チャンスが生まれる。
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しかし・・・。

前半43分。
鈴鹿のディフェンスに対して,神戸の鋭いチェック。
ボールを失いショートカウンター
ゴールキーパーと1対1に。
恐ろしいほど落ち着いている。
これを決められ失点。
0-3。

流れがほんの少しだけ鈴鹿に傾いた矢先の失点。
何かをつかみたかった時間帯。

ここで前半終了。



すでにナカニシのノドは悲鳴を上げている。
神戸サポーターに負けないように全力で声を出した。
サポーターの声は選手たちに絶対に届いている。
ピンチの時こそ,逆境の時こそ,サポーターが応援しなくてどうする?

3失点ぐらいで心が折れる選手なんか1人だっていない。
サポーターはどうだ?
俺たちも共に闘うぞ!

ハーフタイムが終わり,かなり早く鈴鹿の選手がグラウンドに立つ。
円陣を組み,長い間,選手が話をしている。
勝つための話だ。
点を取るための円陣だ。

さあいこうぜ。



後半開始。

ボランチに入る「小さな魔術師」大村亮平(2)。
やや神戸の中盤の圧力に押されている。
大村のプレスやタックルが当たっているのだが,神戸の中盤はプレッシャーを受けていながらも体勢を崩さず,前線に鋭くパスを供給している。
そして大村から攻撃が始まる際,神戸の中盤が大村のパスコースをキッチリ切っているのがサポーター側から見える。
大村がパスコースを探すが,窮屈なほどパスの出所が無い。
打開策を探している。
ガマンのプレイ。
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サイドバックの原広樹(7)
サイドの攻防で神戸のサイドプレーヤーに対し一歩も引かないプレイ。
削りあい,激しくタックルでぶつかり,互いに熱くなる場面も。
原広樹,上等だ!
堂々と闘っているんだ,気持ちで負けるな!
神戸との中盤の差し合いは鈴鹿に分が悪い。
そのため,大きなサイドチェンジから神戸陣内に攻め込む場面が増えている。
右サイドで原がボールを運び,チャンスメイクする。
よしよし,良いぞ良いぞ,心で負けるな!
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後半はなんと!鈴鹿ペースでボールが回っている(これ本当)。
小澤からの鋭いパスが,くさびのように神戸陣内に突き刺さる。

サイドバックの「スーパーコンピューター」藤田大道(6)。
あの!藤田でさえも,前半はアタリ負けしている場面があった。
クールな顔が,必死の形相でゆがむ
後半は,藤田の持ち味である,スピードをフルに使って,相手陣内を混乱させる。
後半からの鈴鹿の攻めは,左サイドから。
藤田もググッとポジジョンを上げてきた。
さあ,藤田の力を見せ付けてやろうぜ。
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後半17分。
(OUT)11泉宗太郎 ⇔ (IN)23小西洋平

泉に変わって「忍者ドリブラー」小西洋平が入る。

後半の序盤。
本当にナカニシのひいき目で言わしてもらえれば,鈴鹿のペースで試合が進んでいる。
ゴールこそならないが,決定機も生まれている。

そしてその糸を紡ぎだしているのは,
アンタッチャブル」堀河俊大(13)。
自分の周りに絶対領域を持つ堀河は,鈴鹿で一番周りが良く見えている選手。
相手のプレッシャーが自分に及ぶ前に,すばやい判断で展開を作ることができる。
神戸のアタリの凄まじさと,見事なまでのパスコースのカットは脅威。
堀河でなければ,試合をコントロールできない。
鈴鹿の選手たちが何処にいても自分がボールを受けられるよう,堀河が前後左右に動いてコースを作っている。
堀河,この流れのうちに何とか1点を。

しかし・・・

後半18分。
鈴鹿のゴールが再度破られる。
0-4。

そして後半21分。
カウンターで失点。
0-5。

後半22分。
ディフェンスの隙をついて突破。
0-6。

神戸サポーターが得点のたびに大きな歓声を上げる。
「ワーーーっ」と言う大きな声と,得点を入れた選手の名がコールされる。

鈴鹿サポーターから一番遠いところで,ゴールキーパーの岡田(31)がグラウンドに倒れている。
スライディングの姿勢のまま倒れこんだ藤井(21)。
フォローに走ったが間に合わなかった野口(34)が,ヒザに手を付きうなだれている。

鈴鹿のゴールネットが揺れる。
こんなに・・・。
こんなに・・・。
悪夢のような光景が続く。

後半24分。
(OUT)2大村亮平 ⇔ (IN)8渋谷亮

後半序盤に攻勢に出た分,鈴鹿の中盤が薄くなっていた。
ここで運動量のある渋谷が入る。

0-6。
6失点。
やはりJの壁は厚いのか・・・。

しかし,

再び鈴鹿のゴールに迫る神戸の攻撃を,刃のような鋭さで封鎖する「THEデイフェンダー」野口遼太(34)。
経験も豊富でJの経験もある野口。
神戸と鈴鹿の地力の違いも分かっているだろう。
しかし!
しかし!6失点された後もワンプレイに対する集中を全く解いていない。
まるで現在同点の試合であるかのような,激しさと指示がグラウンドに飛ぶ。
さらに,自ら攻撃のチャンスを狙って,ボールを前線に運ぶ。
今シーズンの公式戦で,これほどまでに失点を重ねた試合は無かった。
「疾風に勁草を知る(しっぷうにけいそうをしる)」
困難な状況にある時こそ,その人の本当の強さが分かるという故事。
ボコボコにやられているこの試合。
野口はこんなに熱いのか。
野口はこんなに強いのか。
野口は・・・。
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ボール支配率は4対6。
前述のとおり,決して押されっぱなしではない。
しかし,神戸は決定機で決め,鈴鹿は決定機を決められない。

神戸の選手のプレイは,本当に最後の最後まで相手の動きを見ている。
そのため,パスミスが少なく,ボールコントロールも安定している。

「皇帝」小澤司(28)がいる限り,鈴鹿にチャンスは作られる。
サイドハーフの小澤は,中央にまでディフェンスに戻っている。
小澤は鈴鹿で一番のテクニシャンだが,献身的なプレイと運動量も相当凄い。
中盤のマークが甘いときは,体を投げ出して中盤の相手にマークに行っている。
小澤の目は神戸のゴールを見ている。
こっちに来い。
こっちに来い。
サポーターの声は鳴り止まない。

北野(10)と強力なツートップを組む「キングコング」柿本健太(16)。
身長が高くヘディングが強い選手だが,やはり神戸のディフェンスはそう簡単に競り勝たせてはくれない。
鈴鹿の選手のつないだボールの終着点として,ゴール前でその時を待つ。
センターフォワードは何をすれば良い?
柿本,ヴィッセル神戸から点とってこい!!!
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後半31分。
左サイドを藤田(6)が突破する。
神戸ディフェンスの枚数はそろっている。
藤田が狙うのは・・・柿本健太。

柿本へフワリとあがったクロス。
一瞬,ほんの刹那。
神戸のマークをかいくぐって,柿本の頭が飛び出る。

ゴーーーーーーール!!!1-6


柿本のゴールで鈴鹿が1点を返す。

カニシは大きな勘違いをしていた。
Jリーグのチームからの1点。
選手たちは喜ぶと思っていた。
サポーターにガッツポーズすると思っていた。
サポーターとして大バカだ。

ゴールしたボールを,すぐさま拾い上げて,ダッシュでセンターサークルまで持って戻る柿本。
選手たちに笑顔はない。
早く試合をスタートさせて,次の点をとりに行くことを考えている。

1対6。
残り15分。
それでも次の1点を。

鈴鹿アンリミテッドの選手は最高だ。

サポーターが歌わないわけないだろ。
全力で歌え!
次の1点のために力を込めろ!

後半途中から入った小西(23)が,圧巻のドリブルでゴールを目指す。

足を痛めながらも北野(10)はゴールを求めて餓えに餓えている。

最初から激しくやりあっていた原広樹(7)が,後半の最後の最後まで右サイドを駆け上がってくる。

前掛りになった鈴鹿の中盤を,渋谷(8)がビシッと支える。

後半41分。
神戸の得点。
1-7。

鈴鹿の選手の足は止まらない。
あと1点。
次のゴールを。

同点の試合のような後半の再終盤。

鈴鹿の猛攻が続く。

そして試合終了。



両チームの選手のみなさん,お疲れさまでした。
両チームのスタッフのみなさん,お疲れさまでした。
試合を運営いただいた,サッカー協会やNHKや全ての関係者のみなさん,ありがとうございました。
第三銀行さんには,この試合のサポータースポンサーとなっていただいたようです。
またリバランドさんは,お嬢様聖水を無料配布してくれたようです。
スポンサーのみなさん,ありがとうございます。

ヴィッセル神戸サポーターのみなさん,
素晴らしい応援を拝見させていただきました。
今後の応援の参考にさせていただきます。
また,最後のアンリミテッドコール,とても嬉しかったです。
ヴィッセル神戸さんの今後のご活躍を祈念しています。

会場にはたくさんの方が鈴鹿の応援に来てくれました。
カマタマーレ讃岐ヴィアティン三重鹿児島ユナイテッドギラヴァンツ北九州カターレ富山関西学院大東京ヴェルディ,(もれてたら本当にすみません。)
いろんなチームのサポーターのみなさんが共に応援してくれました。
前フロントをしていただいていたMさん。
体育協会の関係者のみなさん。
鈴鹿ランポーレのレジェンド選手たち。
大断幕を広げてくれたスクール生のみなさん。

たくさんお土産もいただきました。
サポーターやスクール生で美味しくいただきました。

この会場に集まったみなさん,本当にありがとうございました。
このご恩は忘れません。心より感謝します。

そして,鈴鹿のサポーターの仲間達。
平日夜にもかかわらず,たくさん神戸の会場に来てくれました。
みんなで共に応援できて良かったです。
シーズン後半戦,共に闘おうぜ!
今後ともよろしくお願いします。

終わってみれば,Jリーグのチームは強かったです。
鈴鹿は過去に,名古屋グランパスジュビロ磐田と対戦したことがあります。
それぞれ0-6。0-7で敗れています。

Jリークのチームから奪った1点は確かに嬉しいのですが,過去のどちらの試合よりも,この試合の内容は良かったと思います。
1-7のスコアが,ひょっとしたら2-7とか,3-6とかになった可能性を感じました。

それだけに,大差で負けているにもかかわらず,悔しさが心に残っています。


試合後にサポーターに挨拶に来た選手には,ひとかけらの笑顔もありませんでした。
彼らはみんな勝つために戦い。そして敗れました。

敗れはしたもの,この試合は得るものがたくさんあったはずです。
普通の練習試合では得られない貴重な経験をしたと思います。
攻撃面でも,守備面でも,精神面でも。

悔しさを忘れる必要はない。
悪夢を見るほど引きずって,その上でそれを乗り越えなくちゃならない。



鈴鹿アンリミテッドは,この試合が今シーズン公式戦初黒星でした。
この敗戦を,ただの敗戦にするのではなく,更なる躍進のきっかけにして欲しいです。
鈴鹿の選手たちが,この試合で何かをつかんでいることを,ナカニシは信じています。

今週土曜日曜は試合がありませんが,来週日曜はまた東海リーグが開催されます。
明日からまた練習ですが,まずはゆっくり休んで,次の試合に備えてください。



今日は今日の雨が降ります。
明日は明日の風が吹きます。
そして,その風はきっと追い風です。

ではまた。

(次戦=東海リーグ11戦目(第14節))
日時 : 9月18日(日)13時キックオフ
対戦相手: FC刈谷
場所 : ウェーブスタジアム刈谷