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アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

東海リーグ第14節(11戦目) 対 FC刈谷

みなさんこんばんは。

私ナカニシは,Jリーグを目指すサッカーチームが鈴鹿にできて以来,ほぼ全ての試合を観戦し,観戦した試合はひとつ残らずブログに観戦記を書きました。

負けてはいけない試合,
絶対に勝たねばならない試合,
それでも負けてしまった試合,
涙を流し,歯を食いしばり,怒り,叫び,

敗戦の後は,どれだけ辛くても次の勝利を信じてブログを書きました。
この先には必ず何かがあると信じて・・・。



今日の対戦相手は,東海リーグを全勝で首位を独走するFC刈谷(以下,刈谷と書きます)

東海リーグ首位攻防戦。
天王山。
などなど言われているものの,
リーグ全14戦のうちの1戦という思いでスッと試合に入りたい。

金曜の夜から緊張が高まる。
土曜は1日何も手につかない。

待ちに待った日曜の朝が来る。
予報では雨。

カニシは刈谷へひた走る。

現地では,ぽつぽつと雨が降っているがそれほど激しくない。
グラウンドにも光って見えるほどの水たまりは無い。

試合開始1時間前。
サポーターの仲間達と入場し,横断幕を設置する。

さあ準備は良いか?

入り方しっかり。
球ぎわ厳しく。
競り負けるな。

いくぜ!
イメージ 1


本日のスタメン(以後敬称略)
FW 10北野純也・16柿本健太
MF 11泉宗太郎・13堀河俊大・4吉川拓也・28小澤司
DF 6藤田大道・34野口遼太・21藤井竜・3村田雅則
GK 17月成大輝

試合開始。

怪我?のためしばらく戦列を離れていた吉川(4)が,大事な一戦でいきなりスタメンで出場。
練習で十分に準備できているのか?

試合開始直後。
刈谷の動きが良い。
リズム良くボールをまわしている。

ボランチの吉川拓也(4)。
刈谷のボール回しに対し,完全に後手後手に回っている。
吉川がボールを追う先々で,パスが出されてしまい競り合うどころではない。
サポーターは鈴鹿のゴール裏から見ている。
吉川がプレスをかける向きと,仲間の切っている方向がズレている。
鈴鹿の網のようなゾーンの中で,吉川のプレスが浮いているように見える。
そしてボールを持った後も上手く攻撃に展開できない。
組織的に崩してくる相手に対して,鈴鹿は組織的に守れていない。

相変わらず,フワッとした入り。
相手にタックルにすらいけず,良いようにボールをまわされている状態。
後々を追っているため,後ろからのファウルが多く,危険なエリアでフリーキックを与えてしまっている。

前半序盤。

鈴鹿は左サイドを中心に攻める。
対して刈谷は,中盤でボールを回して左右どちらにも大きく展開している。
サイドの攻防を制するのは・・・。

左サイドの藤田大道(6)。
安定したプレイが持ち味の藤田。
この試合でも左から泉(11)のビルドアップを支えているが,中盤を支配している刈谷の攻撃に対して,数的に不利な場面を作られている。
中と左の間にスペースがあるため,そこを上手く使われて引き剥がされている。
鈴鹿ボランチからのフォローは少ない。
藤井(21)がカバーに入るが,ギリギリの攻防となっている。
鈴鹿全体のバランスの悪さから,左サイドも徐々に押され始める。
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たぶん右サイドハーフ小澤司(28)。
サイドハーフだと思うが,試合全体のバランスをとるため,中に絞ってポジショニングをしている。
サポーターはみんな小澤からの必殺の展開を期待しているが,どうも小澤からパスが出ても単発な感じがする。
そして,刈谷のマークも厳しくワンタッチ目には必ず寄せてきている。
ボランチからゲームを組み立てられていないので,前線の小澤にボールが入る回数がいつもより少ない。
カニシの目に小澤が選手に指示している姿が見える。
そうそう,いつもおかしな空気を何とかしてくれるのは小澤だ。
小澤,頼む。

前半15分。
右サイドから刈谷コーナーキック
一度は弾き返すものの,セカンドボールを奪われペナルティエリア内で混戦に,刈谷の選手に振り切られて失点。
0-1。

鈴鹿の選手が,がんばっていないわけじゃない。
もちろんみんな勝ちたいし,全力だろう。
だけど,良いようにパスを回され,刈谷の選手にタックルに行くことすらできない。
セカンドボールも奪われ,左右に展開され,試合は支配されている。

夏の全社予選とは全く違う。
刈谷は強い。
しかし,どちらかというと今日の鈴鹿は格別悪い。

前線でボールを追う柿本健太(16)。
柿本のプレイをあまり見られなかった。
それほど柿本にボールが入っていない。
ディフェンスからのロングボールに対して,全身で競り合って北野や小澤に流そうとしている。
懐にボールを収めて,堀河や泉の飛び出しを待っている。
しかし,いかんせんその回数が少ない。
柿本へクサビのパスがズバッと入らない。
前線から守備をするため,刈谷のディフェンスラインを献身的に追う柿本。

左サイドの泉宗太郎(11)。
この試合の前半で,鈴鹿の目立った攻撃は泉のものだけだったように思う。
(前半,他の攻撃シーンが思いつかない)
藤田のフォローと,堀河のパスから何度かサイドを突破するが,刈谷のディフェンスがコースを切っているため,予想されたところにしかクロスを出せない。
柿本,北野が中で待つが,そこに合わせられない。
もうひとつ勝負に出たい。もうひとつ決定的なドリブルをしたい。
そして泉!自分でシュートしても良いんだぞ!
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ボランチの堀河俊大(13)。
ボランチとしてゲームメイクをしたいところだが,中盤の攻防で分が悪く,鈴鹿の危険なスペースを潰しきれていない。
献身的に走っているものの,堀河本来の役目が果たせず,やはり全体に影響が出てしまう。
同じくボランチの吉川(4)との位置関係もしっくりこない。
組織的というか,個人の能力でバラバラに中盤の仕事をしているように感じる。
堀河に求められる役割が多すぎて,セカンドボールどころではない。
堀河が苦しそうにしている。
ガンバレ!堀河!
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前半も半ばを過ぎる。
支配率はそれほど差が無いが,試合のペースは圧倒的に刈谷
左右に展開し,スルーパスゴールキーパーと1対1の場面を作り,鈴鹿の攻撃は完全にシャットアウトしている。

そして・・・

前半37分。
刈谷が左サイドでボールキープ。
鈴鹿の選手が左サイドに対応する。
大きな展開で右サイドへ。
右サイドへの展開を見て,鈴鹿の選手は右サイドの攻撃に対応しようとする。
完全に揺さぶられている。
ボールの動きと共に,マークもズレている。

なんてことだ。
これが鈴鹿のディフェンスか?
右からの折り返しを,完璧にヘディングで合わせられ失点。
0-2。

声が出ない。
こんな鈴鹿アンリミテッドは始めて見た。

鈴鹿は攻守共に動きが遅い。
小澤が前線にボールを出そうとしても,縦に動くばかりでマークを外せていない。
よく「顔を出せ」って指示があるが,そのパスコースを切られてしまっている。
攻撃陣は焦りのためか?前に前にボールを求めてパスコースを限定してしまっている。

ディフェンスからの展開は,1本目のパスは入るのだが,そのパスと同時に動き出しての2本目,それを察知した3本目・・・と連動した動きが無い。
そのため,1本目,1本目,1本目と,連動しない1本のパスが続くような感じになっている。

連動していないので,信じて走る無駄走りが少なく,ゴール裏から見ていると,鈴鹿の選手が止まっているように見える。
それに対して,刈谷は出したいところにはすでに選手が待っていて,2本目,3本目を信じて先に走っているような感じ。

とにかく攻守にわたり,全体で機能していない。

前半41分
(OUT)4吉川拓也 ⇔ (IN)2大村亮平
(OUT)16柿本健太 ⇔ (IN)9角口大征

前半に2人が変わる。
最近の小澤監督は,前半の交代,そして2人同時の交代が多い。

ここで前半終了。



ハーフタイム。
控え選手の練習を見ながら,一歩も動けないナカニシ。
点差や勝敗はともかく,この内容は予想していなかった。
気持ちが悪くなるような不快感。

今シーズン,鈴鹿が引き分けで勝点を落としたのは,開幕戦と伊勢志摩戦。
それと同様のリズムの悪さと悪循環。

サポーターも分かっている。
この試合の内容は今シーズンで一番悪い。

でも,後半の選手たちを信じよう。
何とか立て直してくるはず。
2点差を追いかけるためにがんばろう。



後半開始。

前線で動き回る北野純也(10)。
北野のマークは当然のことながら厳しい。
そのため,あまり見ないほどサイドに大きく開いてボールを求める。
マークを外すこと,後ろからのボールをもらうこと,自分をおとりにして中の角口を生かす動きをしている。
北野がいろいろ考えて動いているのが分かる。
しかし・・・鈴鹿の攻守の切り替えが遅く,どうしてもスピードに乗った攻撃ができない。
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この試合,とにかくとにかくバックパスが多い。
藤井(21)と野口(34)と月成(17)は,今シーズン最も多くバックパスを受けたと思う。
攻撃に出る際にスピードに乗ってカウンターをしかけるが,刈谷の中盤に阻まれスピードダウンし,後ろに戻してしまう。
それだけ前線のパスコースを切られており,かつ,前線がパスコースを生み出せない状況。
出しどころが無く,パスが後ろに戻ってくる。

前半から交代で出た大村亮平(2)
ボランチの位置ながら,運動量とパスを予測できるスキルがあるので,中盤が少し安定してきた。
しかし,刈谷の方が動いているため,攻守共に数的不利となってしまい,それのフォローに走り回っている。
大村の効果的な攻撃参加は,なかなかタイミングが無い。
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センターバックの藤井竜(21)。
古巣刈谷との対戦でいろんな想いがあっただろう。
対人戦の強さは誰にも引けをとるものではないが,この試合は今までに無く前後左右に動いている。
藤井としては中で迎撃するのが一番良いのだが,数的有利を保ったままサイドや中盤を破られるため,やむを得ず,つり出されて対応している。
刈谷はボールも人も動きながらプレイしている。
マークのズレが命取りとなる。
藤井,これ以上離される訳にはいかない。
頼むぞ!
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前半から交代で入った角口大征(9)
前線で体を張り,北野のシュートをフォローする。
良いプレイをしている。足元も高さも。
しかし,シュートまで持っていけない。
常に刈谷のプレッシャーは受け続けている。
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後半も半ばを過ぎた。
コーナーキックから野口のシュートがあったが他に決定的な場面は無い。

刈谷のペースと刈谷のターンは覆らない。
前半でリズムを失った鈴鹿
刈谷はミスをせず,良く動き,良く連動している。

ゴールキーパーの月成大輝(17)。
前半の2度の1対1を見事に止めている。
刈谷ミドルシュートもガツチリとキャッチ。
月成の守備に不安は無い。
この試合,キャッチ以上にパスまわしが求められている。
ディフェンスラインから月成へ。
月成に渡ったところで,月成が少しどこへ出そうか考えている。
それほど,出しどころが無い。

サイドバックの村田雅則(3)。
前半から,数的有利な状況で攻めてくる刈谷のサイドプレーヤーに対して,孤軍奮闘で何とか守っている。
後半は大村がフォローに入ってくれるので,幾分安定してきており,攻撃にも徐々に参加し始めている。
しかし,村田のプレイとしてナカニシは物足りない。
村田,まだまだ行けるだろう。まだまだやれるだろう。
頼むぜ!
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後半29分
(OUT)11泉宗太郎 ⇔ (IN)20パブロ

ここまで,後半は鈴鹿が攻めようとするが,中盤から組織的なディフェンスで刈谷が踏ん張り,最後のシュートまで行かせない場面が続いていた。
刈谷のゴールは遠く,鈴鹿の攻撃は届いていない。

逆に刈谷は,スピードに乗ったカウンターで何度も鈴鹿陣内の危険なゾーンまで侵入してきている。
完全に,完璧に,刈谷のゲームプラン。

センターバックの野口遼太(34)。
刈谷優勢。
しかし,鈴鹿は点を取らねばならないため攻撃に人数をかけている。
刈谷の選手は連動してマークを外し,ギャップを突いてくる。
それを一刀両断に止める野口。
野口の集中は凄まじい。
組織的な刈谷を,個の力でねじ伏せている。
そして,後半も残りわずか,野口が上がってきた!
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残りわずか。
鈴鹿の攻撃は続いている。

小澤がドリブルで持ち込んでシュートを放つ。
わずかに枠の外。

パブロが右サイドを突破する。
思い切りの良いシュートを打てない。

北野も右サイドを突破。
角口が中に入ってくる。
大村がセカンドボールを狙う。

しかし,刈谷のディフェンスは崩れない。

攻め手が無い。

ここで試合終了。

両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさん,お疲れさまでした。

FC刈谷のみなさん,サポーターのみなさん,東海社会人リーグ優勝おめでとうございます。
地域チャンピオンズリーグもがんばってください。

たくさんの方が鈴鹿アンリミテッドの応援に来てくれました。
雨の中みなさんありがとうございました。



この試合を簡単に言うと「刈谷に完全に負けた試合」でした。

1ヵ月後には全社があって,地域チャンピオンズリーグを目指すチームの完成度ではなかったと思います。

試合後に横断幕を片付けました。
片付けの後,サポーターの仲間に何かを話して解散しましたが,実は最後に自分が何を話したのか全く覚えていません(本当に)。

その後,高速道路に乗って,帰宅して,横断幕を整理して。

ブログを書きながら,何度も何度も手が止まってボーっとしました。

気持ちが悪くて吐きそうになりました。

・・・。

ブログの文章をたくさん書き直しました。そして消しました。

・・・。

今はうまく言葉にできません。

ただ。ただ,確実にいえるのは,まだシーズンは終わっちゃいないということ。

そしてナカニシは,いつも選手と共にありたいと思っています。



全社まで約1ヶ月。

そして来週は東海リーグがあります。



ではまた。

(次戦=東海リーグ12戦目(第11節))
日時 : 9月25日(日)13時キックオフ
対戦相手: FC.ISE-SHIMA
場所 : AGF鈴鹿陸上競技場(旧石垣池公園グラウンド)