VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

東海リーグ第13節(14戦目) 対 Chukyo.univ.FC

みなさんこんばんは。

まずは,今シーズン無事に東海リーグを終了できましたことを,選手のみなさん,関係者のみなさん,ご協力いただいた全てのみなさんに感謝申し上げます。



今日の対戦相手は,Chukyo.univ.FC(以下,CFCと書きます)。
前戦のアウェイでは,PKの1点を辛くも守りきり1-0で辛勝している。

すでに東海リーグ6位が確定しているが,大学生の急成長とノリに乗ったときの勢いは,やはり怖い。

試合開始は14時。
なのに8時30分には会場に着く。

カニシが一番かなーと思って,会場に着くと,もうすでに怪我の選手がリハビリのトレーニングをしている。
怪我が早く治りますように。

スポンサーの数がさらに増えたノボリを設置する。
サポーターの横断幕をしっかりと張る。
今シーズン最後のAGFだ。
しっかりと。
心残りのないように。

観客が集ってきた。
気持ちが入る。

新しい大断幕が秋空になびく。
「常勝鈴鹿
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常に勝利を追い求めろ!
気合入れろ!
腹をくくれ!

いくぜ!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 10北野純也
MF 11泉宗太郎・23小西洋平・4吉川拓也・28小澤司・25矢野純平
DF 6藤田大道・34野口遼太・5榊親平・2大村亮平
GK 31岡田明久

試合開始。

鈴鹿の立ち上がりは穏やか。
カニシは土曜と日曜の練習を見てきた。
FC刈谷との2度の敗戦で,選手たちはたくさん考えたことだろう。
変えようとすること,直そうとすること,修正しようとすること。

試合序盤は,その(正体は良く分からない)修正点をみんなで確認するかのようなプレイ。
どちらかというと,荒々しさよりも慎重さが目立つ。

スーパーコンピューター」藤田大道(6)。
嫌らしいほど正確無比のプレイができる藤田なのだが,この試合の藤田は何かがかみ合っていない。
トラップでボールを浮かせてしまったり,ワンツーでパスミスをしてカウンターを食らったり,タマ際で小さなファウルをたくさんしたり・・・。
なんか変な感じがする。
一歩が遅い?後手後手に回っている。
あの藤田が不安定にさえ見える。
どうした?
コンディションが悪いのか?

サイドハーフの「ワイルドスピード」泉宗太郎(11)。
今日のシステムは,4-2-3-1のような4-1-4-1。
アンカーの吉川(4)とボランチ?の矢野(25)に近い位置でプレイしている姿が目立つ。
中へのカバーが的確で,プレスの距離感も良い感じ。
なるほど,少し泉のプレイが違う。
しかし,泉が奪ってから次の展開が上手くできず,守備から攻撃へのテンポが遅れている。
サイドバックの藤田のビルドアップもなんか不安定で,左サイド全体がごちゃごちゃしている。
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CFCの攻撃はその左サイドを突いてくる。
左サイドの攻防が続くが,今日の鈴鹿は中で矢野(25)と小澤(28)がフォローに入ってきているため,中-外-中とつながれて破られる場面はない。

中盤のボランチとトップ下を行き来している「不死鳥」矢野純平(25)。
小澤との連携で,互いに下がったり上がったりしている。
前線でのチェイス(追撃)はさすがに矢野純平。
相手の保持するボールに対して,獰猛に追撃をかける。
矢野が追撃すればパスが乱れるが,そのパスを確保できていないのが残念。
それでも,CFCに中盤を自由にさせず,反撃の時を待つ。
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前半の序盤。
CFCも鈴鹿も慎重な立ち上がり。
両チーム共にゲームの基点が低く,攻撃にかかるまでに時間がかかっている。
鈴鹿は危ない場所でボールを失うが,CFCカウンターの迫力はそこまでではない。
逆に鈴鹿は,スピードを生かしたサッカーをすることができず,足を止めてのパスまわしが目立つ。
ドリブルでの仕掛けは少なく,ボールを丁寧に丁寧にまわして取られるというループに。
試合は早速膠着してきて,ロングボールで前線の選手の個人技頼みに。

選手たちが何かを考えて,何かを修正しようとしているのは,なんとなく分かる。
だけど,考えすぎて体の動きが鈍くなっているように思える。

大丈夫。
自分を信じろ信じろ。
怖からずに仕掛けていけ!

前半23分。
CFCボールのフリーキック
鈴鹿の左サイド少し遠い位置。
放たれたボールは,鈴鹿のディフェンスがクリアしたと思ったが,キックミスで中にこぼれてしまう。
それに素早く反応したCFCの10番に決められ失点。
0-1。

クリアできるボールだったが,それがこぼれて失点。
不運と言うかなんというか・・・。

しかしその時,グラウンドから声が聞こえる。
「まだまだ時間はある。焦るな!!」
この声を出したのは,ゴールキーパー「シュートストッパー」岡田明久(31)。
前戦での敗戦。相手に先制される場面。
嫌な予感。不安な気持ち。
選手やサポーターに対して,岡田の一声が心に響く。
まだまだ!前半のうちに取り返せ!
前半,CFCのコーナーキックフリーキックも何本かあるが,岡田の指示で果敢にディフェンスする。
良いぞ良いぞ!
岡田頼むぜ!
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前半も半ばを過ぎ,鈴鹿の攻撃には迫力がまだない。
前線の北野が孤軍奮闘するが,連動性に欠け,セカンドボールを奪っての波状攻撃にならない。

中盤のアンカーのような位置にいる吉川拓也(4)。
ロングボールに対する競り合いは全く問題ない。
ディフェンシブなポジションでディフェンシブなプレイに徹すると間違いのない働きをする。
中盤の矢野(25)がパスを乱すため,吉川がボールを奪う場面が多い。
しかし,攻撃時のスピード感のある展開や,攻撃への関連が出てこない。
吉川が奪っても,誰かにあずけてしまうのでワンテンポ遅れる。
ボランチとしての舵取りがまだまだできていない。
もうひとつ積極的なプレイが欲しい。

鈴鹿もCFCもチャンスらしいチャンスを作れないまま,時間が過ぎる。
鈴鹿の選手たちが何もできていないわけじゃない。
だけど,なんか体の動きが悪い。

鈴鹿の中盤に君臨する「皇帝」小澤司(28)。
今まで以上に中盤を前後左右に自由に動いている。
矢野純平との連携で,それでも守備の際に空白の場所はできていない。
この試合の前半,とにかく守備から攻撃への切り替えが遅く,スピードを生かした状態でのパス回しが少なかった。
カウンターの際に小澤からのパスの受け手が,北野1人でほかの選手が間に合わない場面も。
小澤の求めるスピードと他の選手のスピードが合っていない感じを受ける。
たくさん声を出している。
絶対にこのまま終わる小澤じゃない。
必ず修正して,必殺のパスを決めるはず。
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試合は膠着状態。
CFCはセットプレイで得点した。
こんな時こそ,まず1点はセットプレイから。

前半44分。
左サイドからのコーナーキック
蹴るのはもちろん小澤司(28)。

きれいな放物線を描いたボールは,中で待つ野口,藤田,吉川の長身トリオの元へ。
競り合いからこぼれたボールを,北野がキッチリ押し込む!!!

ゴーーーーーーール!!!1-1


値千金のゴールは,やはり北野純也がゲットする。

ここで前半終了。



ちょこっと椅子に座るナカニシ。
なんかこの試合の前半はもの凄く疲れた。

何かやろうとしている気がするけど,上手くかみ合わない。
みんなが考えながらサッカーをしているように見える。

反応と判断が鈍く,それがプレイスピードの遅さとなっている。
そして,コンディションが悪いと思われる選手もチラホラと。
体のキレが悪く,ターンが遅い。

サポーターの反応も悪い。
みんな首をひねるような展開。

しかし・・・。
何だろう・・・。
カニシには何かが起きる気がしてならない。

スタンド下のベンチからは,選手同士の激しい声が響いている。
内容の悪い試合だったら,下向いて黙ってベンチに座っている場合じゃない。
選手間でしゃべれ。
必ず何とかなる!

サポーターはその時に選手たちがノリノリになるよう,歌い続けよう。
鈴鹿を愛するものがここに集う 勝利をつかむまで歌い続ける!」



後半開始。

選手交代は無し。
さあドーンと行こう!

センターバックの「THEディフェンダー」野口遼太(34)。
この試合では,藤井が出場停止のため,榊(5)とセンターバックでプレイしている。
カバーリング能力に長けた榊が後ろにいることで,普段より前目でプレイする野口。
野口のディフェンスは,すれ違いざまに一刀両断に切り捨てるようなプレイをする。
下がりながらのディフェンスよりも,前に出てのディフェンスは,なんかとても野口らしい気がする。
この試合,全体的な内容はよくなかったが,榊と野口のセンターバックのプレイは素晴らしかった。
CFCに決定的な場面は皆無だったと記憶している。
野口,自分らしいプレイで局面を変えようぜ!
GO!野口!

後半のリズムが生まれ始めたのは,鈴鹿の右サイドから。
サイドバック「小さな魔法使い」大村亮平(2)
大村はタダのサイドバックじゃない。
と言うかサイドプレーヤーでもないかもしれない。
右サイドにこだわらず,中へ絞ってゲームメイクもし,大村から試合が展開されることも多々ある。
前半は,パスの出しどころが無く,ロングボールを放り込む場面が目立つた。
しかし後半,矢野,小澤をうまく使い,小西にボールを保持させて,縦への突破を繰り出すようになった。
大村が右を縦横に走る。
大村が走ることでマークがずれて,中も空いてくる。
少しずつ,大村のプレイで鈴鹿にスピードがうまれ始める。
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後半の序盤。
選手同士の接触でCFCゴールキーパーが交代。
大事には至らなかったようだが,お大事にしてください。

後半の半ば。
少しずつ鈴鹿がペースをつかむ。
CFCのディフェンスラインが下がり始め,中盤にスペースが生まれる。
それを見逃す小澤ではない。
小澤からの展開が左右に振られ始める。

左右が押し込むことで,鈴鹿ボールのコーナーキックが多くなってくる。
コーナーキックからの北野のシュートは,ゴールバーに弾き返される。
惜しい!!!

サイドハーフの小西洋平(23)。
母校中京大学との対戦で心に期するものがあっただろう。
前半はなぜか積極的に勝負に行かず,小西らしさを出し切れなかった。
後半,小西特有のウネウネしつつスピードのあるドリブルでCFC内部に切れ見込む。
小西そうだ!
勝負しない攻撃なんて何にも怖くないぞ!
ドンドン仕掛けろ!
イケイケで攻撃せよ!
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後半も半ばとなり,試合は6対4で鈴鹿が押している。
小澤のループシュート。泉+小西の突破。
しかし,ゴールが遠い。

前半に比べて格段に仕掛けが早くなってきた。
最近の鈴鹿が悪いときは,パス回しのためのパス回しが始まってしまう。
選手の能力は高く,パスを回そうとしたら,相手に取られずにきれいに回るので,延々とパスだけ回してしまうというもの。
パス回されてるだけじゃ相手は全然怖くない。

逆に,スピードを生かしてドンドン進入してくるほうがずっと怖い。
それができる泉,小西が後半のリズムを作っている。
しかし,押しているのに点が入らない。

後半28分
(OUT)11泉宗太郎 ⇔ (IN)22芦田成利

鈴鹿のワントップ「餓狼」北野純也(10)。
ゴールこそ奪えていないが,ワントップで本当に良く走っている。
攻撃時にも,守備時にも。
前線でボールをキープするものの,その後が続かない。
北野は一度預けてもう一度自分に返して欲しいが,それが戻ってこない。
決定機が作れそうで作れず,我慢の時間が続く。
そして・・・。

後半31分。
前線でキープした北野が小澤に戻す。
小澤に戻した後,CFCディフェンスの裏に走る。
小澤からのループパス・・・。
走っている北野の斜め後ろから飛んでくるループパス。
北野が後ろを振り向く。
しかし,体は前を向いている。
後ろから飛んできたボールを,ダイレクトでボレーシュート!!!
なにぃ!!!
北野のシュートはCFCゴールのサイドネットを揺らす!!!

ゴーーーーーーール!!!2-1


見たか!
今の見たか!!
子どもたち今の北野のプレイ見たか!!!
あれが鈴鹿の北野純也だ!!!!!!!
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CFCは逆転され反撃に出る。
後半はほぼ鈴鹿が押していたのだが,ここに来て少しCFCの攻撃のターンが増える。

センターバックにいるのは,「神の子」榊親平(5)。
この試合,鈴鹿のディフェンスラインはいつもより少し高いくらい。ゴールキーパーへのバックパスの長さで分かる。
しかし,スピードのある大学生に裏を取られたこともなければ,裏を取られそうになったことも無い。
後半のCFCの激しい反撃。
センターバックと大きく開いたサイドバックの間にスルーパスが通される。
しかし・・・「悪いな,そこには榊がいるんだよ」
激しくスライディングをする訳でもない。
パワフルなタックルをする訳でもない。
危ないところに先に到達して,先に確実にディフェンスする。
榊だからこそ地味のプレイに見えるが,榊ならではの見事なプレイ。
ぞくぞくするナカニシ。
やっぱり榊は最高だ!
大丈夫。鈴鹿のディフェンスは大丈夫!
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後半38分。
(OUT)25矢野純平 ⇔ (IN)8渋谷亮

CFCの中盤に仕事をさせなかった矢野が交代。
渋谷を投入して中盤に一分のスペースも与えない。

後半途中出場の「威風堂々」芦田成利(22)。
若さゆえの荒削りさはあるものの,その荒削りさを強引に力で押さえつけるようなダイナミックなプレイが良い。
サイドハーフに入り,左サイドを大股でぐんぐん攻撃していたのだが・・・。
ATに突入した後半46分。
突如右サイドに出現する芦田。
なぜここに芦田がいる?
試合を見ているナカニシも混乱。
右サイドでボールをキープする芦田にCFCディフェンスが寄せてくる。
その時!ゴールラインギリギリを走り抜ける小西洋平(23)
芦田から小西へ,見事なノールックパス!
うわっ!
ゴールラインまで侵入した小西がラストパス!
そして最後は。
北野純也!!!

ゴーーーーーーール!!!3-1


欲しかった追加点が入る。
芦田,小西の崩しが見事だった。
いやー,良い!

そして芦田はまだ終わらない。

後半48分。
鈴鹿のカウンターを北野が右サイドでキープ。
時間は終了間際,このままキープで終わるのか?
中でフォローに入る小澤(28)。さすが小澤は的確なプレイをする。
北野から小澤へパス。
その小澤の左を爆走してきたのが,小西洋平(23)。
小澤から小西へパス。
その小西の左をさらに爆走してきたのが・・・。
芦田成利(22)!!!
4人がスライドして右から左までパスした。
CFCのディフェンスは間に合わない。

ダイレクトで芦田がシュート!
ズドーーーーーン!!!
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ゴーーーーーーール!!!4-1


弾丸のような鋭いシュート!
なんかスッキリした。

後半49分。
(OUT)23小西洋平 ⇔ (IN)18近藤和哉

ここで試合終了。



両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさん,お疲れさまでした。
天皇杯による日程変更のあった試合ですが,たくさんの観客の方々,たくさんの支援者の方々,たくさんのサポーターが会場に来てくれました。
スッキリしない前半でしたが,それを盛り返して勝利できたのは,みなさんの応援のおかげです。ありがとうございました。

全国各地からお土産もたくさんいただきました。
サポーターみんなでいただきました。
ありがとうございました。

この試合が鈴鹿開催の今シーズン最後の試合になります。
ブログ冒頭でも申しましたが,今シーズン無事に東海リーグを終了できましたことを,選手のみなさん,関係者のみなさん,ご協力いただいた全てのみなさんに感謝申し上げます。
そして,1年間スタジアムDJを勤めていただいたすぷらっつYumiさん,刈谷戦の涙が本当に心を打たれました。共に今シーズンを闘えて嬉しく思います。
ありがとうございました。

鈴鹿でのホームゲーム開催時には,サポーターズクラブvictorycrossも至らぬ点が多々あったと思いますが,来シーズンまたみなさんと共に鈴鹿の地で応援したいと思っています。
今後ともよろしくお願いします。



さて,この試合のvictorycross賞ですが,
文句なし!
見事!!!
さすが!!!
3得点,ハットトリックで勝利をつかみとった北野純也選手(10)に贈りたいと思います。
とにかく,もの凄いシュートを見ました。
ヨーロッパチャンピオンズリーグでも,ナンバーワンゴールに選ばれるような美しいシュートでした。
北野選手,全社でも活躍楽しみにしています。
くれぐれもコンディションと怪我には注意してくださいね。



東海リーグの最後の試合の笛の音は,全社の1回戦の始まりの笛です。
もう全社は始まってますよ。

全社と地域CLについては,次回詳細をブログに掲載します。

選手と共に全社を立派に闘ってきます!!!



今日の試合,何よりも勝利で終わって良かったです。

それが今の選手たちにとても必要なものだったと思います。


選手のみなさん,今夜はゆっくり休んでください。
寒くなってきたので,体調管理に気をつけて。

ではまた。

(次戦=全国社会人サッカー選手権1回戦)
日時:10月22日(土)10時キックオフ
対戦相手:ASラランジャ京都
場所:北条スポーツセンター陸上競技場(愛媛県松山市