VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

全社2回戦 対 流通経済大学FC

みなさんこんばんは。

カニシは書きたいことが多すぎて,ブログが何時に終わるのか分かりません。
今日はそんな試合でした。



鈴鹿アンリミテッドの初戦は,雨にも影響されたものの,内容的に良いものではなかった。
緊張,焦り,恐怖・・・。
選手へのプレッシャーはどれほどのものだろう。

カニシは寝ている間に試合の夢を見た。
うなされるほどの試合への不安。
選手達の不安を取り除けるのはサポーターの声だ!
ノドなんかぶっ潰せ。
選手のために歌おう。
選手のために祈ろう。

今日の対戦相手は,流通経済大学FC(以下,流経と書きます)。
クラブドラゴンズ(流経の関連チーム)に,2年前に全社,地決で2連敗している。
流経・・・Jリーガーが多数輩出される大学のトップチーム。
厳しい戦いになる。
そして,サポーターの力も試されている。

宿泊先のホテルを出て,新居浜グラウンドへ。
心は試合に向かっている。
行くぞ。今から行くぞ。

会場到着。
前に組まれていた試合がやっている。
三重県ヴィアティン三重も勝ち上がったらしい。
ヴィアティン三重の皆さん,おめでとうございます。

前試合が終わり,鈴鹿の試合の準備をする。

サポーターの仲間に語りかける。
「俺たちが闘うのは,今治でもない,アミティエでもない,ヴィアティンでもない。闘うのは流通経済大学。この試合に集中を!そのワンプレイ,その1点に全力をかけよう」

いくぜ!!!!!

(本日のスタメン,以後敬称略)
FW 10北野純也・16柿本健太
MF 13堀河俊大・28小澤司・8渋谷亮・2大村亮平
DF 34野口遼太・6藤田大道・21藤井竜・7原広樹
GK 17月成大輝

試合開始

始まってすぐに感じる。
今日の鈴鹿は昨日とは全く違う。

全員が連動し,全員がよく動き,ボールもスムーズに回る。
中盤の意識が高く,攻守の切り替えどころか,攻が守であり,守が攻である。

この試合はたぶん中盤ダイヤモンドの4-4-2。
たぶんというのは,中盤が流動的すぎて良く分からない。

鈴鹿の中盤に入っている「小さな魔法使い」大村亮平(2)
鈴鹿の悪い時は,自分のポジションをしっかり守ろうとするあまり,そのゾーンに固執して選手の動きが小さく,人が動いていなかった。
この試合,大村はどこにでも出現する。
右左前後。
自分のポジション?それはだれかがフォローしてくれているという信頼感。
その信頼感から,大村が躍動する。
攻撃の大村,守備の大村。
いったい何人の大村がいるんだ!!!
素晴らしい!
何度でも大村を称えよう!
大村!ガンバレ!!!
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前半が始まってすぐ。
鈴鹿のペースから試合が進む。
しかし,流経の研ぎ澄まされて鋭い攻撃が,鈴鹿のノド元に迫る。

センターバックの「飛竜」藤井竜(21)。
普段,野口とセンターバックを組んでいるときは,野口のリードで動いている感じだった。
しかし!
今日の藤井は貫録すら漂わせる圧巻のディフェンス。
同じくセンターバックの藤田との連携も10年連れ添った夫婦のように阿吽の呼吸。
流経はそれほど高さを使ってこない。
スピートで裏を狙うが,それすら藤井には良く見えている。
藤井は高さに強い。そして・・・スピードへの対応も間違いが無いぞ!
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試合は鈴鹿ペース。
そしてぐいぐい押しこんで惜しいシュートも放っている。
得点の臭い???
そんなものは会場中に充満している!

前半12分。
左からの鈴鹿の展開。
たくさんの選手が流動的に動き,たくさんの選手がボールに絡む。
そして,もっとたくさんの選手がボールのないところで動いている。
大村(2)から右サイドの北野(10)へ。
北野のシュートは流経ディフェンスに当たる!
しかし!が!しかし!
今日はワントップじゃない。
跳ね返ったボールを柿本が冷静にシュート。

サポーターの息が止まる!

ゴーーーーーーール!!!1-0


先制点は「キングコング」柿本健太の右脚から!

選手が喜んでいるが,喜びすぎてはいない。
ビシッとした集中が感じられる。

試合は6対4で鈴鹿ペース。
決定機は鈴鹿がかなり優位。
流経はスピードで押してくるが,鈴鹿ディフェンスは落ち着いた対応。

この試合,久しぶりのセンターバックに入っている「スーパーコンピューター」藤田大道(6)。
昨年度,鉄壁を誇った藤田のディフェンスに狂いはない。
足元の確かさは間違いないが,ディフェンスとともに一瞬の攻撃参加で前線にボールを運ぶのも藤田らしくて上手い。
流経は裏へ出してスピードで走ってくる。
一瞬早く対応し,ボールの間に体を入れる藤田のディフェンスは,上手いという言葉では表せられない。
見事。
そして完璧。
それでこそ藤田大道!!!

前半も半ばを過ぎる。
鈴鹿のリズムはとても良い。
逆に良すぎて選手が慌ててしまうほど。
サポーターから声が出る。

大丈夫。
焦るな。
確実に。

この試合をキッチリするのは中盤の底。
その場所にいるのは「左まゆ毛のつり上がった男」俺たちの渋谷亮(8)。
前試合と比べて何が違うかというと,圧倒的にセカンドボールの奪取率が違う。
それは,半瞬の間も与えず渋谷が詰めているため。
流経にプレイをするスペースを与えない。
渋谷の動きが前線の選手を安心して動かしている。
俺が鈴鹿の渋谷だ!
かかってこい!!!
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鈴鹿の選手の動きが良い。
サポーターのボルテージも上がる。
この勢いの間にさらに1点を。

この試合,シーズン公式戦で始めて左サイドバックに入る「THEディフェンダー」野口遼太(34)。
鈴鹿ではあまり見たことのない野口のサイドバックだが,これがまた!効いている。
もともと攻撃力とフィードの正確さに関しては,最高級のテクニックを持つ野口。
その野口がサイドでド正確なロングフィードを操りつつ,自分もぐいぐい押し上げていく。
野口が前線に出るんだぜ!
相手にボールを奪われても,野口がもう一回奪ってさらに攻撃につなげるんだぜ!
カニシの声が止まらない。
「野口が来たー!!!」
フリーキックでもゴールを狙う野口!!!
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サイドバックの「鬼神金剛」原広樹(7)。
前にもブログに書いたが,普段は物静かな青年。
試合中の目つきの違いは別人か?とさえ思える。
アタリで負けてやられっぱなしの原ではない。
激しいタックルからボールを奪い,猛烈なダッシュで流経のサイドを切り刻む。
原広樹が負ける気がしない。
原広樹が抜かれる気がしない。
体から出る気炎が目に見えるようだ。
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先生のゴールを挙げたフォワードの「キンクコング」柿本健太(16)。
すでにボスの風格が漂っている。
この試合,ナカニシは何度かつぶやいた
「柿本がこの試合で上手くなっている!!!」
味方からのロングフィードを,ただ頭で競り合うだけでなく,懐に入れてキープし仲間の上りを待てるようになった。
自然に流経のファウルを誘い,鈴鹿フリーキックのチャンスも多い。
ポストプレイだけでなく,左右に動き,そして大きな体を張って味方の援護もできる。
こんなにプレイに幅のある選手だったか?
いや,柿本が一気に脱皮した。
これが柿本の本来のプレイだ!!!

両サイドが押し込んでいるためコーナーキックも多い。
鈴鹿にとってセットプレイは大きな得点チャンス。
そして・・・

前半36分。
左サイドのコーナーキック
キッカーはもちろん小澤司(28)。
小澤が狙うのは・・・。
誰だ!

ドンピシャ!
柿本だ!!!
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ゴーーーーーーール!!!2-0


見事な柿本のシュート!!!
素晴らしい。
涙が出そう・・・。

鈴鹿ペースのまま前半終了。



ハーフタイム。
控え選手の動きをみる。
連戦の2戦目。
鈴鹿の選手の動きは悪くない。
どこで選手交代を使うのかも大きな分岐点。
まずは後半。
しっかりと勝つぞ!!!



後半開始。

鈴鹿の中盤から前線にポンポン良いパスが出ている。
その出所は,小澤であり,大村であり,渋谷であり,そして誰よりも良いボールを供給しているのは,「アンタッチャブル」堀河俊大(13)。
今シーズン,ナカニシが最も期待していた新入団選手が堀河。
しかし,怪我の影響でなかなか試合に出られなかった。
でも,いつも早くからグラウンドに来て,トレーナーとリハビリしてたのをナカニシは知ってるぞ。
その堀河が,手のつけられないほど攻守に影響力を見せている。
ゲームメイカーというか,堀河も攻守両面にどこにでも姿がみえる。
4-4-2のサイドハーフのはずだけど,ポジションはどこでもアリ。
堀河,任せたぞ!
この試合必ず勝とう!!!
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後半も鈴鹿優位で試合が進む。
とにかくセカンドボールやルーズボールを,大村,渋谷,堀河が拾いまくるので,鈴鹿の攻撃のターンが長く続く。

そして鈴鹿の中盤といえば「ライオンキング」「皇帝」小澤司(28)。
前試合は,小澤にボールを預けて周りが動いていた。
この試合では,小澤だけでなくいろんなところから攻撃の基点が生まれている。
その流れの中から,小澤自身にも良いパスが入り,小澤自身が前線で安定してプレイができている。
前線に近い位置に小澤。
そして小澤のキックは精度をドンドン増していく。
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後半13分。
右サイドからのコーナーキック
蹴るのはもちろん小澤司(28)。
小澤の蹴ったボールは,またまた超高精度で柿本の頭に。
柿本がボールを逸らす。
音が聞こえないか?
オオカミの遠吠えが!
北野!!!

ゴーーーーーーール!!!3-0


柿本のボールに素早く反応した北野がシュート。そしてゴール!
サポーターの声援にこたえる北野。
かっこ良すぎるぜ。
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後半16分。
(OUT)16柿本健太 ⇔ (IN)9角口大征

3点を取って,鈴鹿の選手も少しペースダウン。
それで良いそれで良い。

そしてどんな時も集中を切らしていないのは「レーザービーム」月成大輝(17)。
バックパスに対しても完璧な対応。
そして,シュートストップに関して間違いが無い。
流経はセットプレイで活路を見出そうとするが,裏から来る選手でさえも月成は良く見えている。
ゴールキーパーに大切なこと。
派手じゃないんだよ。それは確実に間違いなく。
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後半20分。
(OUT)13堀河俊大 ⇔ (IN)25矢野純平

後半も半ばを過ぎ。
試合は鈴鹿ペースで変わらない。
しかし,選手が無理にボールを追わなくなった。
明日への温存策か?ベンチからの指示か?
それでも相手にペースを渡さず,もう1点を狙っている。

フォワードの「餓狼」北野純也(10)。
鈴鹿は3点取って少しペースを落とした。
北野も疲れが残らないように,と思っていたナカニシが大バカだった。
鈴鹿コーナーキック
それを流経がクリア。
その時に流経ゴールキーパーのところにいた北野が最終ラインの左まで,誰よりも早く戻ってディフェンスしていた。
凄まじい気合い。
怖いほどの集中。
出し惜しみなんて,だれかが考えればいいこと。
北野はフィールドに出ている以上,全力を尽くす。
北野,共に行こう。ナカニシも全力で行くぞ!!!

柿本と交代で入った角口大征(9)。
足元とテクニックは上手いのだが,柿本と比べると迫力がまだまだな感じはする。
リーグ戦の藤枝市役所戦。
角口はレッドカード退場になったけど,あの時のハングリーさがナカニシは好きだった。
角口,考える暇があったら動け。
角口,後ろは中盤が何とかするからゴールに向かえ。
まだまだ皮がむけるぞ!
ギラギラの角口を見せてやれ!!!

後半29分。
(OUT)7原広樹 ⇔ (IN)33福島立也

試合も終盤。
中盤に入っている「不死鳥」矢野純平(25)。
流経も2連戦。そして後半終盤。
ここで矢野が入るのはキツイ。
運動量と貪欲さで流経のやりたいことを潰していく。
一つ一つ。
もう絶対に無傷では鈴鹿の中盤は通れない。

最期に入った福島立也(33)。
あれっ?なんか福島のプレイが変わっている。
前へ前へ。そしてゴールを狙う感じが強い。
良いじゃないか福島。
ドンドン行こうぜ!

鈴鹿の攻勢は続く。

そして試合終了。

両チームの選手のみなさん,そしてスタッフのみなさん,お疲れ様でした。
昨日に引き続き,全社の運営にかかわってくれているみなさん,お疲れ様でした。

今日も,選手の親御さんや,昨日対戦したラランジャのサポーターさんたちからお土産をいただきました。
差し入れいただいたみなさん,どうもありがとうございます。
サポーターみんなでおいしくいただきました。

今日の試合は,ひょっとして今シーズンのベストバウトにかなり近いのではないかと思います。
試合が終わってから,ナカニシはブログのことばかり考えていました。
鈴鹿の選手を称えたくて仕方がありませんでした。

全社は結果が全ての厳しい大会です。
今日の試合がどれほど良くても,明日の試合で負けたら終わりです。

それにしても,今日の鈴鹿は強かった。
そして,明日はもっと強いかもしれません。

全社も3日目に入ります。
選手達の疲労もピークに達します。

何のためのサポーターだ?
何のために愛媛まで来た?

鈴鹿の選手の脚は絶対に止まらない。
鈴鹿の選手の背中を押すのは俺たちだ!
最期の最後の最後の最後まで,しっかりとプレイできるように応援するのは俺たちだ!
共に闘おう。
そして,バンザイしよう。

勝つぞ!

ではまた。

(次戦=全国社会人サッカー選手権準々決勝)
日時:10月24日(月)11時キックオフ
対戦相手:アミティエSC京都
場所:ひうち陸上競技場(愛媛県西条市