VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

東海リーグ第1戦(第1節) 対 トヨタ蹴球団

みなさんこんばんは。

やっぱり試合後に帰宅してから落ちるように寝てました。
東海リーグが始まりましたね。
毎週末,全力で応援して体中の力を出し切りたいと思っています。



開幕戦の前日の夜。
早くに横になっても,全然眠くならない。
携帯で深夜2時30分の時刻を見てから,いつの間にか寝ていた。

朝,6時に目が覚める。
まずは,空を見て天気を確かめる。
青い空に照らされている。よし!

いてもたってもいられず,8時には会場入り。
うろうろと公園内を歩いて,心を整える。

ボランティアスタッフの仲間達が集ってくる。
ほぼいつものサポーターだけど,そうでない方もたくさんいる。
約30人。ありがたい。本当にありがたい。

ノボリを立てて,スポンサーバナーを貼り,得点板や椅子を準備して・・・。
会場準備は何でも手伝う。

今日の対戦相手は,トヨタ蹴球団(以下,トヨタと書きます)
今年2部から上がってきたが,東海でも有名な強豪チーム。

正直なところ,鈴鹿は過去から苦手にしている。
開幕戦では当たりたくなかったのが正直なところ。

(どうなることやら心配していた)流しそうめんもスタッフの尽力で,大盛況で終わった。
みんな楽しそうで,盛り上がっている。

鈴鹿が行くのは,何にも染まらない,
青い空に照らされた,この緑の道。
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いくぜ!!!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 9柿本健太・18近藤和哉
MF 25矢野純平・20江頭一輝・3藤田浩平・14吉田光
DF 6冨士祐樹・8高野次郎・4藤井竜・21原広樹
GK 1曵地裕哉

試合開始。

立ち上がりから両チームともロングボールを放り込む。
中盤で失ってのショートカウンターのリスクを気にしている感じ。

フォワードの「鈴鹿の点取り屋」柿本健太(9)。
圧倒的な空中戦の強さで,まず先にボールに頭を当てる。
スタンドではあまり風を感じないが,上空は割りと吹いているようで,落下点の予測が難しいが,柿本が競り合えばまず負けることは無い。
トヨタディフェンスに圧力をかけ,ポストプレイからジリジリとゴールに迫る柿本。
サイドからのクロスに対しても,多少のマークは剥ぎ取って決めるだけの決定力がある。
中央にドン!と存在感を出し,これぞセンターフォワードと言うようなプレイ。
しかし,柿本の落とし,柿本へのクロス,柿本のポストプレイ,全てわずかに連携が合わない。
トヨタディフェンスの激しいマークを受ける柿本。
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柿本がトヨタセンターバックに,しつこくマークされている。
ほぼマンマークのように警戒されているが・・・。

同じくフォワードの「爆撃機」近藤和哉(18)は,左右に流れながらマークを外してチャンスを待つ。
競り合いには強いため,サイドに流れてマイボールにまではできるが,その後が続かない。
フォローに入る選手にマークが付いてくる,中で待つ選手にもマークが付いている。
トヨタのマークの受け渡しのタイミングは良く,和哉が突破しても崩しができない。
クロスを放り込み,柿本の頭に合わせるが,なかなかピンポイントで合わせきれず,シュートまで持っていけない。
攻略の糸口を見つけるため,和哉が何かしたがっているのは良く分かる。
しかし,組織的に守るトヨタのディフェンスは硬い。
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鈴鹿トヨタ蹴球団を苦手にする理由は,ディフェンスの硬さと,そのディフェンスの連携の良さだと思う。
ボールを動かしても,マークのズレが少なく,プレッシャーを常に受けている。
また,フィジカルの能力も高く,競り合いにも強い。

前半の序盤。
試合の展開は5分と5分。
両チームともに決定機は無く,ロングボールが多い。

センターバックの「フィジカルモンスター」高野次郎(8)。
ロングボールに対してトヨタの前線と激しく競り合っている。
トヨタの前線は,体の使い方が上手く,高野のジャンプ力とフィジカルを持ってしても,体勢十分な形で弾き返すことができない。
ボールが上がったり,こぼれたりして,ルーズボールになってしまう。
それを狙って飛び込んでくるトヨタの2列目に対して,何とかかんとかクリアする高野。
ロングボール主体で膠着し始めた試合展開。
ひとつのミスが点につながる。
最終ラインで処理することに対する,嫌なプレッシャーがかかる。
高野!しっかり!
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トヨタの攻撃はサイドをワイドに使ってから,ペースを変えてスピードアップしてくる。
サイドを早いスピーとで駆け上がるため,サイドバックが間に合わず,センターバックの高野(8)や藤井(4)が処理する。
サイドのオープンスペースを使われてしまうため,コーナーキックが増えていく。

ゴールキーパーの「俺たちのヒッキー」曵地裕哉(1)。
とにかく圧倒的な高さで,奥のサイドに振られたボールすら易々とキャッチしてしまう。
競り合いに強いトヨタだが,曵地の絶対的な高さには手が出せない。
ポジショニング,シュートを見る目も確かで,相手のシュートコースをきっちり読んで,正面でガッチリとキャッチしている。
曵地,こういう試合はミスが怖い。
1点勝負かもしれない。しっかり頼むぞ!
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ライジング・サン」「鈴鹿の太陽」吉田光(14)。
サポーターの目の前でプレイしているので良く分かる。
サイドバックの原広樹(21)と良い連携で右サイドを抑えているが,ヒカルの真骨頂はやはり鋭い攻撃。
攻守の切り替えを早くして,右サイドハーフから一気に前線への飛び出しを狙っている。
トヨタディフェンスのスペースは少ない。
ディフェンスとディフェンスの間のギャップを狙っているヒカル。
目は常にゴールを狙っている。
ヒカルの目は・・・。
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前半25分。
近藤和哉(18)が流れてもらったボールをヒカル(14)へ。
ヒカルが一気にギアを上げて加速。
トヨタディフェンス3人の間を突いて,中へ突進する!
思わず足が出てしまい・・・ペナルティキックを獲得。

蹴るのは,堀河不在の間キャプテンマークを巻く藤田浩平(3)。
ゆっくりとすべるような助走から,きっちりサイドに決める!

ゴーーーーーーール!!!1-0


和哉(18)のキープ。
ヒカル(14)のドリブル。
藤田(3)のシュート。
膠着した試合にとても大きな1点が入る。

1点を先制したものの,試合時間はたっぷり残っている。
トヨタは焦る様子も無く,淡々と鈴鹿にプレッシャーをかけ続ける。

鈴鹿センターバックに君臨する「飛竜乗雲」藤井竜(4)
ディフェンスの際の安定感とプレイの精度は,飛び抜けてレベルが高い。
ラストボスにふさわしい貫禄と圧力がある。
ミスをする気配も無く,一刀両断でトヨタの攻撃を止めている・・・。が,しかし。
この試合,ロングボールが多く,空中戦の競り合いが随所で見られる。
トヨタの体の使い方は格段に上手く,ジャンプの前や空中姿勢で藤井の体を押さえている。
また,ジャンプしなかったり,タイミングをずらしたり,どっちが悪いか分からない変なファウルも数多い。
そのため,飛竜藤井をしても,ヘディングが十分な体勢でできない。
飛距離が出ないヘディングに対して,セカンドボールを奪いに詰めてくるトヨタの選手。
攻撃の手順がそつなく,自分たちのストロングポイントを知っているプレイ。
藤井,鈴鹿のゴールを守ってくれ!
頼むぞ!
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前半の終盤となり,柿本(9)のヘディングから和哉(18)が良い場面を作る。
しかし,攻撃のリズムは変わらず,トヨタに余裕を持ってディフェンスされている。

ボランチで試合を動かす「鈴鹿の心臓」藤田浩平(3)。
フィジカルの強いトヨタに対して,中盤で一歩も引かずにチームを支えている。
左右にパスを供給し,柿本にクサビのパスをいれ,和哉を裏へ走らせている。
藤田が試合の展開をロングパスから,ショートパスで相手のマークをずらそうとしているように思う。
江頭(20),吉田(14)を使い,ワンツーでペースを変えようとしている。
しかし,どうしてももう一枚,パスの受け手と出し手が足りない気がする。
しかし,藤田にはミドルシュートがある。
抑えの効いたホップするような鋭いミドルシュートを放つ藤田。
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ここで前半終了。



今日は雨の予報だったが,前半は天気だった。
しかし,西から雲が来ており,後半は雨が降るかもしれない。
雨が降れば,試合はミスが出始め,それがどちらに転ぶか分からなくなる。
雨が降る前にもう1点欲しい。
鈴鹿のディフェンスならば,2点あれば試合は決まると思う。

両チーム共にボールが収まらず,バタバタした試合。
どうしてもディフェンスのミスが怖い。



後半開始。

後半開始からトヨタのプレスが早くなる。
ヨセが何しろ早く,鈴鹿のパスに対して,上手く触ってプレイを寸断する。

サイドハーフの「不死鳥」矢野純平(25)。
トヨタの強烈なプレスにパスをカットされる場面がある。
しかし,そこからカウンターに行こうとしても,既に純平はディフェンスの体勢になっており,無傷では通してくれない。
攻から守への切り替えの早さで,鈴鹿守備陣が準備してプレイできるように,一瞬の間を稼ぎ出す。
後半開始早々には,和哉(18),柿本(9)が作り出したチャンスにダイビングヘッドで飛び込むがゴールならず。
でも,純平らしい前向きなプレイはトヨタのサイドプレイヤーにジリジリと圧力をかける。
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後半のトヨタの出足の早さに,さらにバタバタしてボールを保持できない鈴鹿
またセーフティなロングボールの蹴り合いになっていく。

後半14分。
(OUT)25矢野純平 ⇔ (IN)10堀河俊大

怪我で三重県選手権と天皇杯を欠場していたキャプテン堀河が復帰。
藤田が,堀河にキャプテンマークを渡す。

チームナンバーワンテクニシャンの堀河がどのように試合を変えていくのか?

ボランチの「コンダクター」江頭一輝(20)。
この試合のトヨタの圧力はかなり厳しい。
しかし,中盤の底で体を張ってディフェンスする江頭。
シーズン最初の頃よりずっとたくましいプレイを見せるようになった。
そして周りの選手に声を出し,自らのパスコースを作り出す。
ロングボール主体となったこの試合,両チーム共に攻撃が単調になってきた。
江頭のポジションが動いて,前線に人数が増えた時,何かが起きるような気がする。
堀河が入った。少し間ができ始めた。
その「間」。指揮者はその「間」に何を紡ぐ?
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後半も半ばとなる。

両チーム共にお互いの攻撃の感じが分かりつつある。
リスクを犯さず攻めて,ディフェンスがしっかりと守り,それをロングボールで前線に入れる展開。
ディフェンスが硬い分,セットプレイが勝負の分かれ道となる。

サイドバックの「左サイドのジェントルマン」冨士祐樹(6)。
ミスが命取りとなる展開。おそらくこの試合はロースコアでの決着。
そんな緊張感の中で,冨士の落ち着いたプレイは安心して見ていられる。
純平(25)が交代し,堀河(10)が左サイドハーフに入ったが,それをビルドアップし,追い越し,いろいろな形で攻撃につなげようとしている。
そして,攻守共にセットプレイの際の存在感が際立つ。
体幹の強さで,競り合いにも格別強い。
良いぞ。冨士!
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時間は刻々と過ぎていく。
激しく点が入る試合ではない。
しかし,息苦しい感じのプレッシャーのある試合。
両チーム共に自分たちのやりたいことはできていない。
お互いボールは納まらず,パスは回らず,セットプレイは入らない。

途中から出場している「サムシングエルス」堀河俊大(10)。
頼れるキャプテンが怪我から帰ってきたが,途中出場なため,試合全体のペースを変えるまでには至らない。
しかし,堀河には超超高精度のフリーキックがある。
鈴鹿の選手にボールが入るが,トヨタのディフェンスもしっかりしている。
惜しいところでゴールにならない。
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後半の中盤を過ぎ,堀河が入ったことで鈴鹿のボール支配率が少し増している。
皮肉なことに,鈴鹿が攻めに出た分,逆にカウンターでゴールに迫られる場面が増える。
サイドバックセンターバックの間を通されて,あわやの場面があるが,ゴールキーパー曵地はしっかりとセーブする。
さすが曵地!

サイドバックの「鬼神金剛」原広樹(21)。
後半,攻撃のチャンスが生まれて,攻め込む時間が増える。
しかし,その分,カウンターでサイドの裏を狙われてしまい,ダッシュで戻らねばならない。
後半のキツイ時間帯,それでも攻守に渡ってアップダウンを繰り返す原広樹。
そのがんばりで攻守共に2人分が生まれている。
スタンドから勤務先の子どもたちの声が聞こえる。
「ガンバレー」
原広樹,聞こえているか?
君のがんばりがスタンドの子どもたちに届いているぞ。

後半42分。
(OUT)18近藤和哉 ⇔ (IN)24伊藤竜二

怪我明け?
まだ,テーピングで両足を巻いている伊藤竜二が登場。

完調ではないと思うが,さすが竜二。
前線でボールを奪い,そこにタメを作る余裕がある。
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ここで試合終了。



両チームの選手のみなさん,チームスタッフのみなさん,お疲れさまでした。

開幕戦の運営は大変だったと思います。
鈴鹿アンリミテッドのフロントのみなさんも,大変お疲れさまでした。

連休中,さらに天気が怪しい日でしたが,たくさんの観客の方が来てくれました。
みなさん,応援ありがとうございました。

試合会場の設営,撤収にはたくさんのボランティアスタッフの方たちが参加してくれました。みなさん,ありがとうございました。
カニシの拙い段取りでご迷惑をおかけした方も見えようかと思いますが,より改善をしていきますので,また,次のホーム戦でもよろしくお願いします。

カマタマーレ讃岐のサポーターの方,アルテリーヴォ和歌山のサポーターの方,選手の親御さん,そのほかたくさんの方に差し入れをいただきました。
いつもすみません。試合後にサポーターで美味しくいただきました。ありがとうございました。

以前,鈴鹿に所属していた選手たちも,たくさん観戦に来てくれました。
全員とお話しすることはできませんでしたが,みんな元気そうで何よりでした。
みんな,サッカーも,生活も,仕事も頑張ってください。

今日の対戦相手,トヨタ蹴球団には,昨年まで鈴鹿に在籍していた杉本翼選手が所属しています。
今日は残念ながら出場しませんでしたが,また次の対戦で戦えることを楽しみにしています。
杉本選手,がんばってください。

さて,(ナカニシが勝手に選ぶ)今日のvictorycross賞ですが・・・。
貴重なPKを決め,そして攻守に渡り存在感を出し続けた,藤田浩平選手(3)に送りたいと思います。
藤田選手は2戦連続のvictorycross賞です。
鈴鹿に無くてはならない選手です。
藤田選手,怪我とイエローカードに気をつけて,次の試合もよろしくお願いします。



今日の試合内容は,決して良いものではありませんでした。
鈴鹿のやりたいことが全くできず,展開にも大きな変化はありませんでした。
しかし,こういう試合でもしっかり勝ち点3を得たことは大きいです。
大勝でも辛勝でも,勝ち点は同じ「3」
今日の試合の悪かったところは,来週選手間でしっかりと修正してください。
それが次の試合につながります。

東海リーグが始まりました。
すぐに次の試合がやってきます。

選手のみなさん,今夜はゆっくり休んで,次の試合に備えてください。

お疲れさまでした。

次も必ず勝ちましょう。

ではまた。

(次戦= 東海リーグ第2節)
日時: 5月14日(日)11時00分キックオフ
対戦: Chukyo.univ.FC
場所: 中京大学グラウンド(豊田市