VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

東海リーグ第2戦(第2節) 対 Chukyo.univ.FC

みなさんこんばんは。

先日,ナカニシの後輩の家族(後輩+嫁+小学生の娘+幼稚園の娘)が,イオンモール鈴鹿の壮行会を偶然見たそうです。
その壮行会で,娘さんたちは藤井選手のファンになり,家族で開幕戦を見に来てくれました。
開幕戦で,2人の娘さんたちは藤井選手と写真を撮ってもらったそうです。
そして・・・今日アウェイにまで応援に来てくれました。
ここの娘さんたちは全くサッカーのルールを知りません。
だけど,一生懸命応援してくれたそうです。



東海リーグ第2戦。
前日,またもや眠れないナカニシ。
「心を整えて」と何度もつぶやく。

対戦相手は,Chukyo.univ.FC(以下,CFCと書きます)。
ここは開幕戦で強豪,岐阜セカンドに3-0で勝利している。
大学生のチームは昨年と全く違うので,とても怖い。
スポーツの名門中京大学。サッカー部の部員も凄い人数がいるらしい。
(組織はこんな感じみたい。なんと!6チーム。)
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鈴鹿の不安要素は,何よりも怪我人の多さ。
ざっと数えても,5人から6人。
出場選手の中にも,調子が万全でない選手がいる。

中京大の駐車場に,鈴鹿のリボンマグネットを着けた車が増えてくる。
ジリジリと時間が経つ。
選手の小断幕も準備した。
サポーターに激を飛ばす。

開幕戦の勝利。
それは目的地までの1歩に過ぎない。
この1戦。
唯一無二の1戦。
全力で勝つ!!!

サポーター!!!
気合入れていこう!!!

俺たちのできる,ほんの少しのことを。
俺たちのできる,ほんの少しのことだけど。
俺たちの応援を,堂々とやろう!
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いくぜ!!!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 24伊藤竜二・18近藤和哉
MF 25矢野純平・10堀河俊大・3藤田浩平・14吉田光
DF 6冨士祐樹・8高野次郎・4藤井竜・21原広樹
GK 1曵地裕哉

試合開始。

立ち上がりから勢いがあるのはCFC。
押し込むというよりは,鋭く切り裂く感じの攻撃が鈴鹿に突き刺さる。
ファーストシュートはCFC。
これをゴールキーパー曵地がガッチリキャッチする。

CFCの攻撃は,高さは無いが早くて鋭い。
裏に走るプレイ,斜めに走るプレイ,そしてディフェンスのギャップを突くプレイ。

前半序盤のCFCの攻撃は徹底的にサイド攻撃。
人数をかけてきているので,サイドのワイドなところにいつも1人余る感じ。

右サイドを守る「鬼神金剛」原広樹(21)。
2人から3人のCFCの選手が,細かいパスを繋いで原広樹のサイドを突破しようとする。
サイドハーフの吉田(14)に上手く声をかけ,万全の体制で迎え撃つ原広樹。
鋭いCFCの攻撃に対して,原広樹の中の鬼神の部分が目を覚ます。
童顔で優しい顔をしているが,それは阿修羅の一面でしかない。
激しいタックルと,炎のディフェンス。
サイドを縦に伸びたいCFCを自由にはしない。
万全!
今日も原広樹は万全の状態!

ボランチの「鈴鹿の心臓」藤田浩平(3)。
試合開始直後からCFCに押し込まれる展開。
ワイドにサイドを使ってくるCFCに対して,ボランチの藤田がフォローする範囲が左右に広がってしまう。
左右に走り,コースをカットし,そしてパスの出しどころを押さえに行く。
前半の序盤は押されている。
それを藤田が獅子奮迅のプレイでグンと踏ん張り,持ちこたえている。
ここをやられたら危ない・・・そんな場所を的確に押さえる藤田。
さすが,さすが藤田。

CFCの攻撃に対して,鈴鹿の中盤が持ちこたえているが,押し込まれている分,攻守の切り替えが遅くなり,どうしても攻撃陣と中盤との距離が開いてしまう。
鈴鹿のディフェンスはできている。崩されてはいない。
だけど,そこから攻撃につながらず,CFCの攻撃のターンが多くなっている。

センターバックの「フィジカルモンスター」高野次郎(8)。
CFCは高さよりも,細かいパスと素早いカットインでディフェンスを引き剥がしにかかる。
長い足を伸ばし,競り合いながら,しっかりと持ちこたえる高野。
思いっきりユニフォームを引っ張られているが,びくともしない。
前半は,鈴鹿の攻撃の基点が低いため,ディフェンスラインでのパスまわしも多い。
センターバックの藤井や,ボランチと距離を測りつつ,ロングフィードを前線に送り込む。
高野の足元のプレイに不安は無い。
しかし,展開的にちょっと我慢の時間が続く。
高野!次郎!ガンバレ!

前半12分。
右サイドから堀河(10)のコーナーキック
鈴鹿の選手達がゴール前に集る。

堀河の蹴ったボールはちょっと高めの弾道で,ライナー性の早いボール。
CFCのディフェンスと共にジャンプしているのは・・・。ジロー!!!
頭ひとつ高い!!!
ズドンというようなヘディング炸裂!!!

ゴーーーーーーール!!!1-0


高野次郎(8)のナイスヘディングシュート!
そしてキッカーの堀河もさすがのコントロール
よっしゃー!!!

試合は前半の半ばを経過する。
鈴鹿は先制したものの,試合はCFCペース。
ボール支配率は4対6でCFC。
しかし,それほどシュートは打たれていない。
高野(8),藤井(4)のセンターバックはそんな簡単には破られない。

しかし,鈴鹿に攻撃のきっかけが無いのも事実。
もう一歩が足りず,もう一枚が足りず。

フォワードでスタメン出場する「ミラクルドラゴン」伊藤竜二(24)。
なかなか鈴鹿に攻撃のチャンスが無いが,前半,「おっっっ!」とサポーターが涌くのは竜二のプレイからだった。
左右に流れて,ディフェンスとディフェンスの間でボールを受けて,それを一瞬でトラップして次に繋げる。
CFCのヨセも早いが,竜二のドラップも判断も早い。
また,走り出しのタイミングと,斜め走りの抜け方が上手いため,オフサイドにならず,CFC裏に侵入する。
この試合の前半,前線で1歩,2歩,3歩と持てるのは竜二だけ。
攻撃のリズムを作っている。
この竜二の攻撃は効いてくるぞ!
続けていこう。
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攻撃のターンはCFCのほうが多い。
CFCは,早め早めに,遠目からでもシュートを打つので,どうも嫌な感じがする。

鈴鹿のゴールを守るゴールキーパー「俺たちのヒッキー」曵地裕哉(1)
早め早めでシュートを打つCFCに対し,抜群の反応を見せる曵地。
ディフェンスと連携が良く,コースをある程度限定しているとはいえ,曵地のセービングに間違いは無い。
しかし,鈴鹿はコースを切っているため,相手ボールのコーナーキックになる場面が多い。
CFCコーナーキックに対し,圧倒的な高さと存在感で,ボールをキャッチする曵地。
パンチングは少ない。なぜなら曵地がキャッチする高さに到達できる人類はいない。
飛び出して万力のような両手でガッチリキャッチする。
ブッフォン
カシージャス
いやいや,俺たちのヒッキーでしょ!

前半序盤のCFCの猛攻をしのぎ,鈴鹿のディフェンスラインが落ち着いてクリアしている。
鈴鹿も2列目でボールをまわすことができず,攻撃の形は作れていない。
見た感じはガップリと正面でぶつかっている。
両チーム共に守備は堅い。
前半の終盤は膠着し始めた。

サイドハーフの「不死鳥」矢野純平(25)。
気温が高くなってきた。日差しも強くなっている。
前半の終盤。少し選手の足取りも重くなってきた。
鈴鹿の後ろからのハイボールに対して,精一杯ジャンプし,次につなげてきた純平。
前半の終盤,近藤和哉(18)とポジションを入れ替え,鋭く前線に走る。
和哉のクロスにゴールのタイミングで飛び込むものの,ボールはわずかに枠の外。
しかし,前線での一瞬の切れ味は,やはり純平のプレイの醍醐味。
チームのために地道に献身的なプレイをしているが,その目は・・・狙ってるぜ!
やったれ!純平!

前半終了間際。
膠着した試合で怖いのは,セットプレイとファウル。
そして,何本目かのCFCのコーナーキック鈴鹿のバー直撃の危険なプレイ。

ヒヤッとしたが,ここで前半終了。



ベンチに戻った選手達がおのおのプレイの確認をしている。
中でも,ゴールキーパー曵地は,コーチ兼選手(怪我しているので出られない)の蔵川と,念入りに何かを話している。
選手達の意識は高い。
選手達の集中も良い。
コミュニケーションも取れている。

気温が高くなってきた。
CFCは若さとスタミナで走りまくってくる。
調子に乗ったら,バテることは無いと考えたほうが良い。

ならば鈴鹿の選手の背中はサポーターが押そう。
厳しい試合こそ,サポーターの出番だ。

さあ,いこうぜ!
さあ,やろうぜ!



後半開始。

後半開始から,少し鈴鹿の選手が前に出てくるようになった。
特に,堀河と藤田のボランチがポジションを上げている。

サイドハーフの「ライジング・サン」吉田光(14)。
後半からも全く運動量が落ちていない。
前半はサイドをワイドに使うCFCのディフェンスのため,引いて守っている時間が長かったが,後半は積極的に前に出てシュートを狙っている。
サイドバックの原広樹(21)もビルドアップしつつ,吉田を底上げする。
藤田(3),堀河(10)から血液のようなパスが吉田に渡り,和哉(18),竜二(24)が吉田のボールを受けるため,連動して流れる。
キープ力があり,危険な失い方をしない吉田がボールを触る時間が増える。
鈴鹿アンリミテッドの攻撃にリズムが生まれてくる。
吉田!
GOGOや!!!
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フォワードで体を張る「爆撃機」近藤和哉(18)。
CFCのセンターバックは高くて硬い。
ヘディングの競り合いではどうしても高さで勝てないが,競り合うことで思うように弾き返させず,セカンドボールを竜二,堀河,藤田に拾わせようとしている。
試合前のアップの際に,和哉のふくらはぎを見たサポーターが驚いていた。
彫刻刀で削りだしたような凄い筋肉。和哉の作り出した鋼の肉体とはこのことか!
高さでは一歩譲っているかもしれない。
しかし,競り合いで負けるようなヤワなトレーニングはしてないぞ!
ボールを懐に入れるポストプレイだけでなく,一瞬でターンしCFCディフェンスを抜き去る和哉(18)。
和哉!!!
和哉がゴールを狙い続ける限り,ナカニシは全力でその名を呼ぼう!
和哉!!!和哉!!!近藤和哉!!!
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後半19分。
(OUT)25矢野純平 ⇔ (IN)20江頭一輝

少し怪我をしている江頭がボランチに入り,堀河が左サイドハーフに入る。

「サムシングエルス」「アンリミテッドバリスタ」そして「キャプテン」堀河俊大(10)。
怪我のため三重県選手権や天皇杯には出られなかったが,しっかりリーグ戦に間に合わせてきた。
カニシのイメージを簡単に言うと,堀河が入るとグラウンドがキラキラする。
コーナーキックフリーキックのワクワク感も格別に良い。
超絶なテクニックと,ファンタジーとすら言えるプレイは,やはり少し前目のほうが良い。
後半の半ばを過ぎ,堀河が前目に入った。
サイドハーフだが,サイド一辺倒の動きではない。
どちらかというと,トップ下のような感じのプレイ。
そして・・・鈴鹿のギアが加速を始める。
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堀河が上がった後のボランチをしっかりと整えたのは「コンダクター」江頭一輝(20)。
徐々に前目にかかる鈴鹿を後ろからしっかりと支える。
ハイプレッシャーの中で途中交代したが,江頭のプレイには迷いも狂いも無い。
確実に前線につなぎ,確実に相手の攻撃の芽を摘む。
途中出場で少し怪我の影響もあったと思うが,今シーズンの江頭のプレイの中で一番良かった。
後半も終盤になるが,しっかりと前線につながる良いプレイだった。
江頭,怪我は大事に。
そして,もっともっともっともっと,江頭は伸びていくよ。
カニシは確信している。
ガンバレ!!!

後半の半ばになり,支配率は6対4。
鈴鹿の良いシュートが何本か出ている。
竜二(24)のシュート。
吉田(14)のボレーシュート
コーナーキックからの冨士(6)のシュート
しかし,なかなかCFCゴールを割ることができない。

そして前目になったCFCのカウンターが鈴鹿を襲う。

鈴鹿のラストボス。
センターバックの「飛竜乗雲」藤井竜(4)。
どちらかというと,高さの競り合いは高野(8)に任せて,その後ろのケアを丁寧にやっている。
CFCの攻撃陣は足も速いがパスも早い。
藤井との正面対決を避け,数を重ねて抜こうとするが,それでも藤井はそこを通さない。
危険な場面で,ナカニシの応援の声が思わず止まる。
そして,藤井のプレイは息を飲むほど素晴らしい。
無双,無敵,そして無敗。
藤井竜の後ろに道は無し!!!

堀河が左サイドハーフに入ったことにより,サイドの前目で良いタメができるようになった。
そのタイミングがあれば,後ろから一騎当千の漢が上がって来る!

サイドバック「百戦錬磨」「左サイドのジェントルマン」冨士祐樹(6)。
前半からディフェンスを第一にプレイしてきた冨士。
センターバックの高野をフォローし,中盤の削りあいにも競り合ってきた。
そして,試合も終盤になってから,怒涛のオーバーラップを見せる。
堀河(10)から,竜二(24),藤田(3),そして冨士(6)。
パスコースが広がり,流れるようなパスから中で待つ和哉(18)や吉田(14)が狙う。
左サイドを高く保つ。
前線での鈴鹿のチャンスが広がっていく。

後半28分。
(OUT)24伊藤竜二 ⇔ (IN)26パブロ

激闘を戦った竜二が下がり,一撃必殺のロケットシューターパブロが入る。

試合終盤で出場のパブロ。
前線からプレスをかけボールを奪い,思い切り良くゴールを狙うが惜しくもゴールは奪えない。
サポーターから声がかかる。
パブロ!!!
走れ!!!
ドンドンいこう!!!
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試合は鈴鹿ペース。
中盤を江頭が制圧し,藤田も前線に絡む時間が出てきた。

後半40分。
左サイドを攻めあがる鈴鹿
冨士(6)から堀河(10)。
堀河が一瞬フェイントをかけて,流れて走る藤田(3)へ
オフサイドラインを良く見ている。
相手のスペースが良く見えている。

ドリブルでCFCのペナルティエリア内に侵入する藤田。
一瞬の間。
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藤田は,パス?シュート?ドリブル?の強烈な3択でCFCディフェンスに圧力をかけていた。
何をしてくる?
そして一呼吸。
CFCディフェンスを良く見た上で,ドリブルで相手を抜きにかかりPKを獲得。

相手の足は完全に掛かっていたので,PKのジャッジは妥当だと思う。
そして,それを相手にせざるを得ない状況に追い込んだのは藤田のプレイ。
藤田はパスも出せたし,シュートも打てた。でもドリブルを選択した。
相手の状況によって,その選択を変えるように思えた。
カニシもゾッとするような寒気を覚えるほどのプレイ。
改めて思う。なんと言う凄い選手だ。

PKを蹴るのは藤田自身。
審判の笛が鳴ってから,またじっと間を取る。
圧力がグーッと増していく。

ゆっくりと,嫌らしいほどゆっくりとした助走から放つシュートはゴールに吸い込まれる。
見事!!!
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ゴーーーーーーール!!!2-0


後半42分。
(OUT)6冨士祐樹 ⇔ (IN)30中野晃希

昨シーズンと比べて,50倍ほど逞しくなった中野晃希(30)がグラウンドに入る。
最後の最後でも,1対1が絶対的に強い中野に不安は無い。

そして,試合終了。



両チームの選手のみなさん,チームスタッフのみなさん,お疲れさまでした。
CFCは本当に強いチームでした。
前半に失点していたら分からない試合だったと思います。

アウェイにもかかわらず,たくさんの人が応援に来てくれました。
応援のゾーンが狭かったため,いつも以上にまとまってギュッと応援したのですが,仲間の声が良く聞こえて,とても良かったです。

さて,この試合のvictorycross賞ですが・・・。
ツイッター賞とは関係ありません。ナカニシが勝手に選ぶ賞です)

鈴鹿のヒッキー」ゴールキーパー曵地裕哉選手に送りたいと思います。
危ない場面も何度かありましたが,最後の砦,曵地選手のプレイで何度も救われました。
素晴らしい!
ナイス!
曵地選手,鈴鹿のゴールをよろしくお願いします。

東海リーグ2戦を2勝しました。
得点は3点ですが,失点が0というのがとても良い感じです。

しかし,まだまだ長い道のりの2歩進んだだけです。
しっかりと修正すべきところを修正し,次の試合はもっと強くなってやりましょう。

まだまだ鈴鹿アンリミテッドは限界突破していません。
もっともっと強くならねばなりません。
来週からのトレーニングも頑張ってください。

でも・・・。

カニシは今夜はとても良い気分です。
サッカーに勝って,お腹いっぱいご飯食べて,ブログを書き終えてからフトンで寝るのが楽しみです。

選手のみなさん,ゆっくり休んで,次の試合に備えてください。
怪我してる選手のみなさん,早く治すためにも,無理せずお大事にしてください。
みなさんお疲れさまでした。

鈴鹿アンリミテッド最高!!!

良い夢を。

ではまた。



(次戦= 東海リーグ第3戦,観戦無料)
日時: 5月20日(土)13時00分キックオフ
対戦: FC.ISE-SHIMA
場所: AGF陸上競技場(旧石垣池グラウンド)