VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

東海リーグ第10戦目 対 東海学園FC

みなさんこんばんは。

帰宅後にバッタリと倒れ,爆睡していたナカニシです。
先ほど(10時頃)目覚めたら,体中筋肉痛で声が出ません。
それもまた,良きかな。勝ったしね。



夏の大学生の怖さをよく知っている。
ランポーレ時代に夏の三重県選手権で何度も負けた。
今シーズンCFCにも負けている。

学生が新チームを作るのは新学期の始まる春。
それから連携を整え,1年生を抜擢し,そして練習で体力が上がってくるのがだいたい夏。

今日の対戦相手は,東海学園FC(以下,東学と書きます)。
Jリーガーも輩出するサッカーの強豪,東海学園大学の社会人登録チーム。
アウェイの試合では,2-1で勝利した。
その奪われた1点がナカニシの中で何度も繰り返される。
あの試合,曵地のファインセーブが無ければ・・・。

前夜,やはり眠れずに布団の中で何度も寝返りを打つ。
空が明るくなった頃に少し眠り,そしてジッとしていられず家を出る。
何をするわけでもなく,AGFの水泳棟の前の階段に座って,時が経つのを待つ。

ボランティアスタッフが集ってくる。
心強い仲間達だ。
新しくボランティアに参加してくれる方もいて,全部で27名が会場の設営を手伝ってくれる。

丸政商店鯖戸伸弘さんのマグロの解体ショー。
キッズチア「Sparkle☆gem」さんの演技。

あっという間に時間が進む。

心から叫べ!
想いを全部グラウンドへ向けろ!
サポーターにできるのは,身が引きちぎれるほど応援することだけだ!
腹が据わった。迷いは無い。
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いくぜ!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 16藤沢ネット・7リンタロウ
MF 10堀河俊大・20江頭一輝・3藤田浩平・22芦田成利
DF 6冨士祐樹・15キローラン木鈴・4藤井竜・13藏川洋平
GK 1曵地裕哉

試合開始。

前試合で今シーズン初先発。
この試合でも先発で試合に挑むのは,「タイガーレフティ」芦田成利(22)。
カモシカのような軽やかなスピードを持っているが,その攻撃性は獰猛な肉食獣のよう。
昨シーズンとは異なり,今シーズンは前目でプレイすることが多いが,解き放たれたような奔放なプレイは,捕まえることすら難しい。
試合始まってすぐから,ポジションがあって無いような感じの芦田。
そのプレイに対して,東海学園のマークのズレが,徐々に広がっている。

そして,いきなり!
前半3分。
前線に大きなボールが入る。
東学ゴールエリア内で,リンタロウ(7)がトラップしたボールが後ろにこぼれる。
そのボールに反応するのは・・・右サイドハーフ!芦田成利!!!
喰いちぎれ!腹減ってるだろ!芦田ーーーーーーー!

ゴーーーーーーール!!!1-0


ナイスゴール!!!
見事!
よく詰めてた!
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試合は幸先よく鈴鹿が先制。
しかし,東学はやはり強い。

ボール支配率は5分と5分。
しかし,鈴鹿フォワードに良い形でボールが入らない。
逆に東学は前線へパスを出す選手の動きが良い。

鈴鹿の心臓」ボランチの藤田浩平(3)。
試合前半の藤田は,ガマンのプレイだった。
東学は中盤が厚く上手い。
ワンタッチでパスを出して,走ってくる。
細かいパス,3人目の動き,そのフォローも良い動きをしている。
藤田がボールに寄せても,東学はタマ離れが早いため,藤田が的を絞りきれない。
鈴鹿は前線からのプレスが効果的に効いておらず,中盤の引っ掛かりが無い。
鈴鹿の中盤に空くスペースを藤田が何とか埋めている。
ギリギリの中でも,チームを支える藤田のプレイが良い。
ガンバレ藤田!
もう少しガマンだ!
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前半序盤は東学ペースに。
鈴鹿は中盤で早いパスを回され,出して走る東学を捕まえ切れていない。
1.2.3の動きまで走り続けてくる東学の前線。
中盤のパスの出所をボランチが潰しに行っているが,全てを潰しきれていない。
裏へ抜けるパスに対して,危ない場面が続く。

鈴鹿ゴールキーパー「俺たちのヒッキー」曵地裕哉(1)。
裏に抜けてくる東学の1.5列目を,曵地は良く見えている。
勇敢な飛び出しと,裏へのケアは試合を見る目が優れていることに他ならない。
誰がどこに出してくるのか?
曵地の目には全部見えている。
試合をずっと後ろから見ているゴールキーパー
その目に間違いなし!!!
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鈴鹿の前線は破壊力のある,リンタロウ(7)とネット(16)のコンビ。
ズバリと入るボールは少ないので,どちらかが流れてサイドに基点を作る。

フォワードの「ER7」エフライン・リンタロウ(7)
身長も高いが,足元も上手くて,足も速いリンタロウ。
オールラウンドに対応できるフォワード。
この試合ではハイボールに対して,東学がしっかりと競合ってくるので,どうもボールが収まらない。
その分,サイドや裏でボールを求めている。
今の鈴鹿では,フォワードが動いたら,その動きは無駄にならない。
誰かが空いた位置に飛び出したり,サイドが上がってきたり・・・。
リンタロウの動きは,今のところ得点になっていないが,じわりじわりと東学のディフェンスにクサビを入れているように見える。
一手ずつ,一歩ずつ,東学ゴールに近づいている(ような気がする)。
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前半も半ばを過ぎる。
変わらず東学は鈴鹿ゴールを虎視眈々と狙っている。
危ない場面をオフサイドでしのいだ場面も。

先制点を取った元気いっぱいの芦田(22)が,攻撃を引っ張る。
左サイドで一気に2人を交わすスーパードリブルを見せるが,なかなか点につながらない。

そんな時にアクシデントが・・・。

前半30分。
(OUT)15キローラン木鈴 ⇔ (IN)21原広樹

木鈴が怪我で交代。
東学が裏,裏と狙ってきたいるタイミングで,センターバックの連携が心配。

ボランチの藤田がセンターバックに入り,藏川(13)がボランチへ。
原広樹が久しぶりに右サイドバックに入る。

そして前半34分。
左サイドから鈴鹿フリーキック
蹴るのはもちろん,超超高精度のキッカー堀河俊大(10)。
堀河の蹴ったボールは,競合いの中からこぼれて,逆サイドに。
逆サイドで拾った芦田成利(22)。

中へ折り返しのクロスを入れるが・・・。
それが東学の選手の頭にぴったり合ってオウンゴール

ゴーーーーーーール!!!2-0

芦田の蹴るボールが鋭すぎたのか?クセ球だったのか?
クリアミスをさせるボールを蹴った芦田に分があり。

センターバックの「飛竜乗雲」藤井竜(4)。
藤井に対するサポーターの想いと信頼は絶大。
この試合も,中盤からのスルーパスにてこずりながら,それでも藤井は要所要所で決して負けはしない。
試合途中で木鈴が交代し,そのスキを突かれては・・・と思ったが,代わりにセンターバックに入ったサッカーIDの高い藤田との連携やマークの受け渡しに,寸毫の狂いは無い。
藤井さんだぞ!
藤井!
ガンバレ!

前半の終盤,徐々に鈴鹿のペースになりつつある。
特に堀河-冨士の左サイドが活発に動き出している。

「左サイドのジェントルマン」冨士祐樹(6)。
攻撃を活性化するため,左サイドハーフの堀河をビルドアップしつつ,飛び出すプレイが増えてきた。
サイドバックが守ってばかりだと,結局,サイドの主導権争いに負けてしまう。
押し引きが上手く,決して相手に主導権を渡さない。
試合を通して相手と差し合いをするが,最終的に左サイドを支配するのは必ず冨士祐樹
この試合でも,徐々に鈴鹿の左が押し込み始めて,東学の右サイドからの攻撃が少なくなる。
冨士さん,そろそろ頼みます。

前半41分。
右サイドからのコーナーキック
蹴るのはもちろん,カッコいい堀河俊大(10)。

堀河のボールはニアに飛び込んだ選手に合わせるが,競合ってボールがこぼれてしまう。
そこに走っていた冨士祐樹が体で押し込み・・・。

ゴーーーーーーール!!!3-0

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冨士さん,ナイスです!

今シーズンの春,フォワードの主力として期待されつつも,長い間,怪我で出られなかった選手がいる。
フォワードの「重戦車」藤沢ネット(16)。
この試合,リンタロウと先発し,ゴリッゴリのポストプレイで前線を蹂躙している。
まだ足の具合は本調子でないようだが,その大きな存在感は1人2人とマークを引きつけるには十分であり,その分,東学陣内にスペースを生むこととなる。
ネット,ネット,ネットゴール!
奪って来い!
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前半45分。
鈴鹿から右サイドの裏へ,長いパスが出る。
それに反応したのはリンタロウ(7)。
リンタロウが中のネットを見ている。
東学ディフェンスは3人。

リンタロウがネットに鋭いパスを出すが,そのボールが東学ディフェンスに当たり,ゴールイン。

ゴーーーーーーール!!!4-0


公式記録ではオウンゴールみたいだが,ナカニシ記録ではリンタロウのゴール。
(たぶんリンタロウは,怪我から明けたネットに点を取らせてあげたかったんだろう)

ここで前半終了。



4点入っているけど,前半は決して良い内容じゃなかった。
だけど,鈴鹿アンリミテッドはそれを修正できるチームになりつつある。
前半の終了後,すぐに藤井(4)が原広樹(21)と話をしている。
途中交代で入ったからと言っても,何の言い訳にもならない。
結果を出すために,JFLに昇格するために,どうすれば良いのかを選手は良く知っている。

9月に入って涼しくなった。
この試合も,猛暑の中で行われている感じは無い。

キッチリとしっかりと勝ちきるサッカーをしよう。
内容が悪くても,結果的に勝てるような強いチームになろう。



後半開始。

ゆっくりと試合に入るかと思っていたら,一気に鈴鹿が押し寄せる。
4点の油断は無い。
逆に1点を猛烈に取りに来るような攻撃。

後半3分。
左サイドからのコーナーキック
一度は東学に弾き返されるが,それを藏川が拾って,もう一度前線へ放り込む。
リンタロウがボールを受けて,ポストプレイからショートパス。
東学のディフェンスが整っていないのをよく見たパスは,フリーの藤田(3)へ。

すぐシュートを打つかと思いきや,スライディングしてくる東学ディフェンスを,よく見て交わして,一息おいてシュート!
カッコいいぜ!藤田!

ゴーーーーーーール!!!5-0


憎らしいほどカッコいい藤田のシュートで5点目。

前半はスピードとショートパスで攻撃してきた東学。
そのパスまわしがスムーズで,中盤は的が絞れず,ピンチになった時間帯もあった。

後半は,前線からのプレイを修正している。
東学がパスをまわし,スピードを使ってきても,鈴鹿の中盤のどこかで引っ掛かってしまう。
コースを限定し,コースを切っているので,東学は思うようにパスがまわらなくなってきた。

前線のリンタロウ(7),ネット(16)。
2列目の芦田(22),堀河(10)。

そこに声をかけて,アリ地獄のように中盤に巣を作っているのは・・・。
「永遠の若手」藏川洋平(13)。
藏川が右サイドにいるだけで,相手はプレイし難そうにする。
スピード,テクニック,フィジカル。ではない。
それを超越した,「間」と言うべきかどうなのか分からないが,いつの間にか藏川の術中にはめられている。
中盤でそれほど動いていないが,守備から攻撃に転じる際は藏川から始まっている。
左右へのチラシも的確。
さすが藏さん!

藏川がドン!と中盤で東学をストップしている。
そこの部分で時間が稼げるので,江頭の攻撃参加が増えてきた。

ボランチの「コンダクター」江頭一輝(20)。
守備的な部分を藏川がまとめているので,江頭はゲームメイクと攻撃参加に存在感を出してきた。
サイドバックの原広樹に大きく展開し,左サイドハーフの堀河に預け,自ら前線でボールキープして,藤沢ネットのオーバーヘッドシュートをお膳立てする。
前半はガマンして苦しんでいた江頭が,活き活きと跳ね回っている。
時にはフォワードの位置まで上がり,バリバリにゴールを狙う。
よっしゃ!
江頭,ドンドン行こう!

後半19分。
(OUT)16藤沢ネット ⇔ (IN)18近藤和哉

後半の中盤。
押しているのは圧倒的に鈴鹿

サイドハーフ「キャプテン」堀河俊大(10)。
今シーズンの鈴鹿の選手は,過去最高身長といえるくらい高い。
セップレイで的確に合わせてくる堀河のキックは,それだけで対戦相手の恐怖となるだろう。
後半半ばを過ぎて,両チーム共に少しペースが落ちてきたが,前線には和哉が入って新しい動きが出てきた。
堀河は,アンリミテッドにとって攻撃の要。
さらに点を取るため,和哉とリンタロウを走らせる。そして外からは冨士祐樹が飛んでくる。

鈴鹿の後半は,1点しか入っていないものの,前半より内容が良い。
前線でもワクワクするような場面が増えてきた。

前半途中の木鈴の負傷のときから急遽出場した右サイドバック「鬼神金剛」原広樹(21)。
ディフェンスラインの連携に問題は皆無。
大丈夫,原広樹は十分に闘えている。
最初は,どちらかと言うとセーフティーにシンプルなプレイ。
そして,後半の半ばを過ぎてから,グイグイと右サイドを押し出してくる。
カウンターで自らの裏を狙われたとき・・・原の鬼の面が姿を現す。
迷い無く,目的を達するプレイを選択する原広樹(21)。
そのプレイは苛烈を極め,スライディングは地を刈り取るかのごとく鋭い。
原広樹,切れ味が増してるじゃないか。
良いよ,良いよ。
シンプルかつセーフティーに。そして時には激しく。
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後半途中から入っているは近藤和哉(18)。
ポストプレイの重さではネットに及ばないが,運動量とプレッシャーを弾き返す力は誰よりも和哉が一番だと思う。
鈴鹿が中盤を支配し始めたため,和哉にもボールが入るが,なかなかシュートに持ちこめない。
和哉,焦らなくても良い。
自分の良いところを出していけば大丈夫。

後半36分。
(OUT)22芦田成利 ⇔ (IN)24伊藤竜二

グリーンタウンの主,「ミラクルドラゴン」伊藤竜二が出場。
竜二も長く怪我をしていたが,ここに来て復活。
竜二らしいドリブルと,竜二らしいプレイを見て,ナカニシがニヤリとする。
竜二,今度こそJFL行こうぜ!
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鈴鹿は攻め立てるが惜しいところで得点ならず。

ここで試合終了。



両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

そして・・・
いつも美味しいお茶やコーヒーを提供してくれる,AGF鈴鹿さん,
マグロの解体ショーをしていただいた,丸政商店さん,
キッズチアダンスを披露してくれた,Sparkle☆gemさん,
凄い綺麗な歌声を聴かせてくれた,清水美依紗さん,
スタジアムグルメを提供してくれた,サクラファミリーさん,丸福精肉店さん,
伊勢鉄道のPRでうちわやティシュを提供してくれた,鈴鹿市役所さん,
グランコちゃんを貸してくれている,ホテルザ・グランコートさん,
(何かもれてないかな・・・)
みなさんありがとうございました。

たくさんの人が応援に来てくれました。
みんなの応援がホームの試合を作り出してくれました。
ありがとうございました。

全国各地からお土産もいただきました。
みんな美味しくいただきました。ありがとうございました。

最後のインタビューで小澤監督が言っていましたが,この試合を裏で支えてくれている人がたくさんいます。
荒れた芝を整備するため,芝の管理を手伝ってくれたり,グラウンドのラインを引いてくれたり・・・,
今日の試合後にも芝に水まきをしてくれていました。
ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。

サッカーというのは不思議なもので,4点取った前半よりも,1点しか取っていない後半のほうが内容は良かったと思います。

前半は,試合勘を取り戻せていなかったような感じでした。
言うなれば,「フワッとした感じ」でした。
プレスが効果的にかからず,スペースが生まれていました。
後半,それを修正したことはとても良かったと想います。



さて,この試合のvictorycross賞ですが,
先制点と2点目に絡む活躍を見せ,そのうえ交代の瞬間までトップスピードで走り続けた,芦田成利選手(22)に送りたいと思います。
(ヒーローインタビューを受ける芦田選手)
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芦田!まだまだこれからだ!
今日の結果に満足せず,修正すべきは修正して,全社や地域CLでも大爆発してやろうぜ!
次の大活躍を楽しみにしています。



中断期間からの初戦をしっかり勝てて,ナカニシは良い気分です。

しかーーーし!!!

まだまだ先は遠い。
まず考えるべきは,来週の常葉浜松戦。
サポーターの応援からしっかりと兜の緒を締めていこう。



今日のスタンドでたくさんの笑顔が見られました。

「我らの誇り,この街の夢」

サポーターが歌うこの歌は真実です。

ではまた。



(次戦=東海リーグ第11戦目)
日時: 9月10日(日)12時00分キックオフ
対戦: 常葉大学浜松キャンパス
場所: 有玉グラウンド(アウェイ)



(今後のホームゲームのご案内)
・9月16日(土) 岐阜セカンド 戦
・9月24日(日) FC刈谷 戦
・9月30日(土) 常葉大学浜松 戦
上記のホームゲームは,全試合15時キックオフです。
会場はAGF陸上競技場(旧石垣池公園グラウンド)で,無料で観戦できます。