VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

三重県社会人サッカー選手権決勝 対 FC.ISE-SHIMA

みなさんこんばんは。

不思議なもので,応援しているだけなのに,激戦の後は筋肉痛になります。
たぶん明日は筋肉痛です。
そして,たぶんニコニコして仕事してます。



前日の和哉のダイビングヘッドの光景を思い浮かべながら寝る。
いつもは神経が高ぶって眠れないのに,不思議と快眠。
ハッと気がつけば朝になっていた。

今日の対戦相手は,FC.ISE-SHIMA(以下,伊勢志摩と書きます)。
鈴鹿アンリミテッドと同じ,東海1部リーグに所属しており強敵中の強敵。
カニシは前日の試合を見たが,アタリが強く,スピードもあり,チームの決まり事もしっかりとしている。
間違いなく激戦となる。

試合開始前2時間以上前に会場到着。
まだ,グラウンド自体が開いておらず,準備をしながら時を待つ。

横断幕を張り始める。
今年の新横断幕も初掲出。
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横断幕は全てフル装備出した。
サポーターも全部出し尽くそう。総力戦だ!!!

いくぜ!!!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 7リンタロウ・26パブロ
MF 11泉宗太郎・10堀河俊大・6藤田浩平・8小西洋平
DF 22芦田成利・34野口遼太・3藤井竜・13藏川洋平
GK 1曵地裕哉

試合開始。

静かな立ち上がり。
両チームともディフェンスとボランチをそろえており,サイド中心に丁寧に攻める。

鈴鹿の右サイドハーフは「情熱熱風」泉宗太郎(11)。
連戦だが元気で体の動きもキレている。
相手と1対1なら勝負。1対2でも果敢に突破を挑み,開始直後からサイドで存在感を出している。
伊勢志摩ディフェンスの裏を取り,ゴールライン沿いに侵入。
あわやゴールかと思われた攻撃も,伊勢志摩ディフェンスが何とかクリアする。
良いぞ泉。
良いぞ宗太郎。
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前半の序盤。
徐々に,鈴鹿が攻めて伊勢志摩が守る展開に。
だが,伊勢志摩の攻撃は,スピードを活かしたカウンターが脅威。
攻めている時間帯こそが,鈴鹿のピンチになる時間になる。
しかーし!
今日のフォーメーションだと,要所に鈴鹿のキャプテンがいる。これが大きい!

ボランチで攻守に存在感を出す「アンタッチャブル」キャプテン堀河俊大(10)。
伊勢志摩のパスの出所を堀河が徹底的に潰している。ちなみに,堀河がパスの出所のチェックをしてたのは,この試合最後の最後まで。
ボールを奪うだけでなく,パスコースを切り,伊勢志摩攻撃時のスピードを遅らせる・・・。
テクニシャンの堀河が縁の下の力持ちのように,しっかりと中盤を支えている。
そしてもちろん攻撃の際には,必殺の堀河パスが炸裂する。
泉!小西!
堀河から良いのが出てくるぞ!
走れ!!!
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試合はがっぷり四つ。
ほんのわずかに鈴鹿が押している。
たぶん,シュート数も鈴鹿のほうが多い。
早い段階で1点欲しい。

フォワードの「ロケットシューター」パブロ(26)。
同じくフォワードのリンタロウが,高さて競り勝ちヘディングで良い落としをしているが,それがパブロにつながらない。
あと一歩,遅い感じがする。
昨日の疲れか?いつものパブロのゴリッとした突破が見られない。
シュートエリアに入れば,そのシュートは脅威となるが,そこまでたどりつけず,ゴールから遠いところで潰されてしまう。
でも,何か凄いプレイをするならば,パブロのような気がする。
パブロ。ガンバレ!!!
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伊勢志摩のディフェンスは硬くて早い。
カニシの印象では,伊勢志摩は攻守共にスピードがある。

その左足から放たれる矢が,伊勢志摩ディフェンスを射抜く!
センターバックの「最強の左」野口遼太 (34)。
中ではリンタロウが高さで優位に立っている。サイドハーフは2人とも元気いっぱい。
そこに野口のロングフィードが供給される。
特に前半はこのロングフィードが攻撃の基点だった。
野口,頼むぜ!!!

センターフォワードの「ER7」エフライン・リンタロウ(7)。
おそらく鈴鹿で一番オールマイティなプレイができるフォワード。
昨年は特別ヘディングが強い印象が無かったが(柿本選手が圧倒的に強かった),この試合ではほとんどの競合いで頭ひとつ抜けてボールに触れている。
しかし,まだ攻撃陣の連携がイマイチなのか,リンタロウの落としに周りが合わず,先に伊勢志摩に詰められている。
しかし,その落としを堀河(10)や藤田(6)が拾うと,一気にチャンスが生まれる。
リンタロウ良いぞ!
そのプレイを続けていれば突破口が開けるはずだ。
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前半はあっという間に過ぎていく。
鈴鹿が少し攻勢だが,伊勢志摩もチャンスを作っている。
じりじりとした緊迫感。

鈴鹿は両ボランチがガッチリと伊勢志摩の攻撃を防いでいるが,その分,ボランチからの攻撃参加は少し遅れてしまっている。
サイドは鈴鹿が押し気味だが,そう何度も中へ切れ込ませてはくれない。

前半も終盤に入る。
もろちん選手達は集中して試合をしているが,試合の最初と最後の時間帯は危ない言われている。

前半で一番危なかった場面。
伊勢志摩のカウンターが,深く深く鈴鹿に突き刺さる!
ディフェンスの裏を走り抜けられた・・・。
「危ない!!!」
その時,鋭いスライディングタックルが,グーンと伸びてくる!

センターバックの「飛竜乗雲」藤井竜(3)。
裏を取られたと思った瞬間,藤井のスライディングが伸びる。
その鋭さ,そのスピード,そして完全にノーファウルでボールを刈り取るテクニック。
小さなインド象くらいなら,藤井のスライディングで倒せるんじゃないか?
それほどの気迫で,鈴鹿ゴールを死守する。
ラストボス感は健在。
なかなか藤井は倒せないよ。

ここで前半終了。



鈴鹿は,数度決定的チャンスを作ったが,決め切れなかった。
伊勢志摩も,スピードに乗った攻めで,鈴鹿陣内深く切れ込んだ。
ボール支配率は,鈴鹿優位だが,カウンターサッカーに対して支配率はあまり意味がない。
2連戦。
選手交代による何らかの変化で差が出そうにも思える。

鈴鹿サポーターも連戦だが元気。
心強いスネアドラムの音も三交スポーツの杜に響いている。
選手たちが疲れてくる後半。
下向いちゃダメだ。
俺たちのパワーで選手たちを乗せていこう。



後半開始
(OUT)26パブロ  ⇔ (IN)9藤沢ネット
どうも動きが重かったパブロが下がり,重戦車ネットが入る。

ここまで鈴鹿のディフェンスはよく持ちこたえている。
ルーパスで裏を狙われて入るが,それほど裏を取られる場面はない。

サイドバックの「ウルトラ・タイガー」芦田成利(22)。
カニシの昨年までの印象としては,攻撃力は高いがディフェンスがそれほど得意でないイメージだった。
春の練習試合から見ているが,今年の芦田は昨年までとは違う。
前に行きたくて行きたくて仕方の無いプレイではなく,落ち着いて伊勢志摩攻撃陣を止め,前線の小西へ繋ぐプレイ。
なんか大人らしい安定したポジショニングとボール処理。
そして後半,チャンスと見るや否や,ズバッと駆け上がる。
GOとSTOP。
芦田の何かが進化している。
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サイドバックの「永遠の若手」藏川洋平(13)。
芦田同様,無理に攻撃参加せず,ここぞと言うとき,ここぞのタイミングで駆け上がっている。
さすが藏さん。大人っぽい安定したプレイ。
伊勢志摩は選手交代のあと,スピードのある選手を藏川側に配置している。
確かに,ヨーイドンで競争をすれば,藏川より足の早い人はたくさんいるかもしれない。
だげと,体を入れて,タックルして,駆け引きして・・・。
カニシは藏川が裏を取られたところを見たことが無い。
後半も右サイドは藏川がシャットアウトする。

後半も鈴鹿ペースで試合は進む。
前半,それほどボールを持てなかった中盤が,ネットが体を張るので,少しずつ前に前にポジションを移してきた。

鈴鹿の中心が少しずつ前に移動していく。

ボランチ鈴鹿の中心,「鈴鹿の心臓」。藤田浩平(6)。
鈴鹿の心臓が少し陣地を上げていく。
トップ下に近い位置まで押し上げてくると,フォワードのネット(9),リンタロウ(7)へ,ズバッとしたパスが出る。
前半はロングフィードから空中戦中心の攻め,そして後半は藤田からのスルーパスで走る攻め。
そして左サイドに張っている小西も,さらにさらに動きの質が上がってくる。
在りし日のバルサの心臓がデコならば,鈴鹿の心臓は藤田浩平。
心臓が血液(ボール)を供給し始めた。
さあ行こうぜ!!!
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前半以上に活性化した左サイド。
そこをやりまくっているのが「ジョーカー」小西洋平(8)。
スラロームのようなドリブルは,そう簡単には奪えず,小西から再三のチャンスが生まれている。
小西自身のシュートもバー直撃!
リンタロウからクロスをボレーシュート
伊勢志摩ゴールキーパーのファインセーブもあり,どうしてもネット(ゴールのほう)を揺らすことができない。
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前半に比べて,鈴鹿はたくさんシュートを打っている。
攻撃のバリエーションも多く,決して膠着しているわけではない。
しかし,伊勢志摩のディフェンスは硬く,最後の砦たるゴールキーパーはナイスセーブを連発する。
こういう試合を何度か見たことがある。
攻めていても点が入らないと,攻撃が雑になっていき,前がかりになったところでカウンターを喰らう・・・。

そして,
伊勢志摩がついに鈴鹿の右サイドを破る。
やばい!!!
しかし,藏川か一瞬早く追いつき,クリア。
さすが!マジさすが!藏川。
試合がどんな状況でも,冷静にゲームを見ていられる。
藏さん最高。

鈴鹿は攻めているので,コーナーキックが多くなる。
この試合,10本以上コーナーキックがあったのではないだろうか?
藤田と堀河の頭脳的トリックプレイは,・・・なぜか?やり直しになる。
それでも数多くのセットプレイを決め切れなかった事は,伊勢志摩のディフェンスが見事であった事と,鈴鹿の今後の課題だろう。

後半から入った「優しい鉄人」藤沢ネット(9)。
ネットは割と足を止めたポストプレイを得意とするのだが,この試合では縦への推進力を生むプレイをしている。
藤田からのパスに対して,ゴールを背にして後ろ向きに受けるのではなく,前を向いてドリブルで強引に持ち込む。
後半,ネットほどの選手がゴールめがけて走ってくる。
そして,その後ろで小西が狙っている。
ネット!前をむいて走れ!
ネットの目指すところは相手のゴールだ!!!

後半終了間際。

伊勢志摩の選手と接触して,攻撃を活性化していた藤田が怪我をする。
藤田,大丈夫か???
後半40分。
(OUT)6藤田浩平  ⇔ (IN)21北原毅之

鈴鹿の中心,鈴鹿の心臓が,この場面でグラウンドを出る。
カニシの胸中は,不安でいっぱい。
まずい。まずいぞ。藤田が。どうしよう。

そして,延長突入。

延長前半。

藤田と交代で入った「キタハラ・ロール」北原毅之(21)。
堀河が少し前目になり,北原は自分の場所である「キタハラロール」をガッチリ固める。
急な交代。この難しい時間帯。このプレッシャー。
それを全て跳ね除け,見事にプレイする北原。
北原はやる。
男,北原はやる。
でも,やっぱり「可愛い」じゃないな。
ただ,ナカニシはこの可愛くない北原が大好きになった。
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まだまだ元気な北原が,中盤の守備を一手に引き受け,堀河がトップ下のような位置でゴールを狙う。
小西,泉も変わらず攻勢を続ける。

延長前半8分
(OUT)7エフライン・リンタロウ  ⇔ (IN)18近藤和哉

スタンドから声が飛ぶ。
「和哉!男になってこい!」

延長前半が終了。



すぐに延長後半。

鈴鹿の攻勢は変わらない。
和哉がサイドに流れてフォローし,中で堀河,泉が狙う。
延長に入り,ボール支配率は7対3で鈴鹿
しかし,堀河の足が痙攣を始めている。
ずっと中盤を支えてきた堀河も限界が近い。
コーナーキックも多数。
堀河の足が痙攣しているため泉が蹴る。
良いボールが入っている。
鈴鹿のサッカーは決して悪くない。
決して悪くないが・・・点が入らない。

そして延長後半が終了。

PK戦へ。

ゴールキーパーの「俺たちのヒッキー」曵地裕哉(1)
この試合では,伊勢志摩がショートカウンターを狙い,前線からディフェンスのパス回しにプレッシャーをかけてきていた。
そのため,おのずとゴールキーパーまで戻すことが多くなり,そこに伊勢志摩フォワードが果敢に突っ込んできていた。
ひとつのミスが失点となる状況で,曵地は冷静に間違いの無いプレイで最後の砦を支えきった。
PKになった時,ナカニシはずっとずっと「俺たちのヒッキーは大丈夫」と祈っていた。
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鈴鹿は後攻。
○野口
○泉
○藏川
○ネット
○堀河

伊勢志摩が1人外したため,5-4で鈴鹿の勝利。

試合終了。

疲れた・・・。めっちゃ疲れた・・・。

FC伊勢志摩の選手のみなさん,サポーターのみなさん,熱い試合と熱い応援素晴らしかったです。ナイスプレイ!ナイス応援!
東海リーグでまた戦いましょう。

試合運営を行ってくれた三重県サッカー協会のみなさん,ありがとうございました。
ボールパーソン,スタッフ,マスコミのみなさん,たくさんの方が,試合に関ってくれました。
また,鈴鹿大学のバレーボール部のみなさんも応援に来てくれました。

みなさん,ありがとうございました。お疲れさまでした。

今シーズン最初の大会を「優勝」と言うかたちで結果が出せたのは,良かったと思います。
しかし,チームとして,まだまだ未成熟な状態である事もまた事実です。
チームの課題,そしてやらねばならない事を,辛島監督はじめ選手達は十分に分かっています。
次の試合では,さらに強い鈴鹿アンリミテッドが見られるはずです。

サポーターの仲間たち,いつも準備とか片付け協力してくれてありがとう。
今後とも,共に応援よろしくお願いします。

さて,三重県社会人サッカー選手権3戦のvictorycross賞は・・・。掟破りの2名選出!!!
まず1人目。
今年は超絶期待してるぞ!小西洋平!!!
確かに決勝では点が取れませんでした。
でも,今シーズンの大活躍を予感させられるプレイでした。
小西!頼むぜ!
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そしてもう1人
最後の最後に足を痙攣させながらも,グラウンドに立ち続けた「キャプテン」堀河俊大(10)
その最後に蹴ったPKは,なんだかとても堀河らしかったです。
堀河!さすが堀河だ!俺たちのキャプテンだ!!!
ナイスプレイ。お疲れさま。
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いやー,とにかくナカニシも疲れました。
選手たちもめちゃくちゃ疲れた事でしょう。
ゆっくり休んで,また次に備えてください。

カニシは今日の選手たちのプレイを思い出しながら寝ます。
やっぱり,PKでも勝つと嬉しいです。

ではまた。

(追記)
試合終了後にナカニシは四日市緑地公園までヴィアティン三重さんの試合(後半残り15分になっちゃったけど)を見に行きました。
その事はまた後日。

(次戦= 三重県サッカー選手権大会 準決勝 (天皇杯県代表決定戦) )
日時: 4月22日(日) 11:00 or 14:00 キックオフ
対戦: 未定?(確か大学生だと思う)
場所: 四日市市中央緑地公園陸上競技