VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

三重県選手権準決勝 対 四日市大学

みなさんこんばんは。

前公式戦から1ヶ月の間がありました。
カニシは現在ヘトヘトです。
今日の試合,応援の声は前半で出なくなりました。
暑さだけでなく,なんか体が試合に慣れていない感じもしました。
サポーターがこんなんですから,選手達もさぞかし疲れたことでしょう。



最近,ちょっと仕事で帰宅が遅くなっているナカニシは,なんだかんだ言いながら,早い時間にぐっすり眠る。
よく寝た。よく食べた。万全だ!

今日の対戦相手は,四日市大学(以下,四日市大と書きます)。
鈴鹿は過去に何度も大学生に負けている。
若い力と勢い,波に乗ったときの爆発力は,かなり脅威。

会場到着。
前試合の,ヴィアティン三重とFC.ISE-SHIMAの試合が行われている。
そわそわして落ち着かない。
スタンドの外で時を待つ。
試合のほうは,2-0でヴィアティン三重が勝利した。

サポーターが集ってきた。
選手たちのバスも到着した。
横断幕も掲出した。

試合前にサポーターに話しかける。
何を話したか覚えていない。
ただ,ずっと自分に言い聞かせている。
しっかりと,しっかりと,しっかりと・・・。

いくぜ!
鈴鹿アンリミテッドの選手と共に戦うのは俺たちだ!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 7リンタロウ・9藤沢ネット
MF 11泉宗太郎・25和田篤紀・6藤田浩平・8小西洋平
DF 22芦田成利・34野口遼太・3藤井竜・2原広樹
GK 1曵地裕哉

試合開始。

試合開始直後から,鈴鹿の中盤が動いているのが良く分かる。
四日市大のフォーメーションは,たぶん4141。
鈴鹿のマークのズレに対して,藤田が細かく指示している声が聞こえる。
鈴鹿の攻撃では,強力な2トップを使いたいところ。
しかし,リンタロウ,ネット,小西,泉の前戦にはぴったりとマークがついている。

前戦にボールを蹴りだすのは,センターバックの「最強の左」野口遼太 (34)。
サイドプレーヤーを前に走らせるボールは,野口から良く出ている。
野口はディフェンダーでありながら,鈴鹿の攻撃のスイッチを押す基点となっている。
そして,そのパスの出すタイミングと,泉・小西が受けるタイミングは,ドンピシャ。
今年の2月ころと比べて,野口と全体の連携はとても良い。
ただの守備の人ではない。
良く見えている。よく蹴れている。
いいぞ!野口遼太 !

そして,サイドを駆け抜ける烈風。
サイドハーフの,「情熱烈風」泉宗太郎(11)。
小細工抜きで,縦にめっぽう強い泉。
そしてそのストロングポイントを使えるように,まわりからパスが出ている。
野口のロングパス。藤田のショートパス。和田のタイムストップパス。
泉のステップのリズムも良い。
受けてからの次の動作も速い。
調子が良さそうだ。
泉,今年は全部の全部出し尽くすぞ!!!

鈴鹿は,ディフェンスラインから2列目までは,良い感じに試合を作っている。
しかし,最後のフィニッシュに行けず,攻めているけどシュートが打てない状況。

前半10分。
フリーキックを獲得。
ゴール前,少し右。約25m。
蹴る準備をしているのは,藤田(6)と野口(34)。

軽い助走から,野口の左がゴーーーっと唸る!!!
四日市大の壁を越えたボールは,フラフラっとブレてから,スッと落ちる。
息を飲む。そしてイェイ!

ゴーーーーーーール!!!1-0


試合後に,Nカメラマンから聞いたところによれば,野口のフリーキックは凄く写真が撮りにくいらしい。
全身を弓のようにしならせて蹴るため,普通のシャッターチャンスより,一瞬遅れてミートするらしい。
なんてボールを蹴るんだ!
野口ナイスフリーキック

序盤に1得点は大きい。
でも,まだ1点。そして全然安全圏内ではない。

サイドバックの,「鬼神金剛」原広樹(2)。
サイドハーフの泉が基点を作りボールを受けるので,そのフォローに走りつつ,中に切れ込んで決定的な場面も作り出す。
原広樹が攻撃的なのか守備的なのかは,毎試合ナカニシの印象が違う。
それだけプレイの幅の広いプレーヤーだと思う。
この試合,特に前半は,四日市大があまりサイドを使わなかった。
その分,鈴鹿はサイド攻撃が多かったが,フィニッシュが遠く,攻撃チャンスは多いものの,徐々に単調になってしまっていた。
原広樹も,中にはいり,外から追い抜き,状況打開のため,いろいろチャレンジしているのが分かる。
広樹!暑くなってきたけどガンバレ!!!
イメージ 1


前半の半ばを過ぎる。
試合は膠着し始める。
鈴鹿はサイド中心に良く攻めれている。
しかし,サイドを攻めるだけでは得点にならない。
四日市大のディフェンスの準備がしっかりしているため,鈴鹿が中へ繋ごうとするが,その段階でのパスカットが多い。

センターフォワードの,「優しい鉄人」藤沢ネット(9)
リンタロウ(7)とセンターフォワードに入っているが,リンタロウとの連携が良くなく,2人がバラバラにプレイしているように見える。
実際に,お互いがヘディングで落としたボールは,ほとんど合わなかった。
後ろからボールを受けても,ポストプレイで足を止めてしまうため,ボールが納まらず,次のプレイに続けていくことができない。
サポーターから声が出ている。「ネット自分で行け!!!」
ネット。ポストプレイにこだわらなくったって良い。
ネットは最強じゃないか。ネットは縦も強いじゃないか。
大丈夫。勝負に行こう。
自分が最強だと証明するには,自分で行かなきゃならない。
フォワードのファーストチョイスは,いつだってシュートでしょ。
GO!ネット!!!
イメージ 2


前半の終盤に差し掛かる。
なかなか追加点の入る感じがしない。
鈴鹿の攻撃は単調になり,四日市大は余裕を持ってディフェンスしている。

サイドハーフにいる鈴鹿の切り札は誰だ!「ドリブルマスター」小西洋平(8)。
膠着した試合。相手が守っていて突破口が開けない試合。
一歩目からトップスピードに乗れるドリブルマスター小西が,四日市大のディフェンスラインを深く切り刻む。
個人技で緩急をつけられるその技は,鈴鹿随一と言って良い。
泉の縦への強さ。小西の変幻自在のドリブル。
小西がボールを欲しがっている。
この状況を打開するのは自分だと・・・。

そしてそれに反応したのは・・・和田篤紀!

前半34分。
和田(25)からのメッセージのこもったパスが通る。
『小西,行ってこい!』
小西がグイグイスピードを増し,四日市大ゴールに迫る。
フェイントをしているようには見えない。
緩急と間合いだけで抜いていく。
小西(8)がシュート!!!
四日市ゴールキーパーがファインセーブ!
リンタロウ(7)がシュート!!!
四日市大ディフェンスに当たって跳ね返る。
中に詰めていたのは・・・泉宗太郎!!!
泉のボーレーシュート!

ゴーーーーーーール!!!2-0


ナイスシュート泉。
そしてナイスドリブル小西。

そして前半40分。
フリーキックを獲得。ゴールから約30メートル。少し左。1点目より少し遠い。
蹴るのは野口遼太 (34)。
再び左足が風を巻き上げる!
恐怖のキャノン砲が四日市大ゴールを襲う。
四日市ゴールキーパーがセーブするが,キャッチはできていない。
誰よりも早く詰めに走っていたのは・・・藤沢ネット!!!

ゴーーーーーーール!!!3-0


ナイス押し込み。藤沢ネット。
ナイスフリーキック。野口遼太 。

それにしても鈴鹿には,凄いフリーキックを蹴る選手が多い。
それぞれに球種が違うので,これは今後良い武器になるかも。

ボランチに陣を構える,「鈴鹿の心臓」藤田浩平(6)。
前半の序盤から中盤にかけて,少し滞っていた流れを動かしたのは,まぎれも無く藤田の動き。
藤田が,少しポジションを上げた事で,一気にボールと人に動きが出てきた。
さすが鈴鹿の心臓。
公式戦では初となる,和田とのポジションの受け渡しには,かなり気を使っているように見える。
試合を見る目も,突出して良い目を持っている藤田。
藤田の目に,この試合の前半はどう映っているのか?
心臓は鼓動を続ける。強く,弱く,早く,遅く。
イメージ 3


前半43分。
鈴鹿の心臓が動く。
藤田(6)がドリブルで運ぶ。
ネットがマークを外す動きをする。
藤田からピンポイントで,針の穴を通すような超絶良いパスが通る。
唸るナカニシ。すげぇ。ぐわっ。
ネットが前に走る。
そう,ネットは前を向いていたほうが良い。
中で待っているリンタロウがマークを外す。
ネットが折り返したのは・・・。ここにいるのか!泉!!!
フリーで走りこんだ泉宗太郎。
落ち着いてシュート!!!
イメージ 4

ゴーーーーーーール!!!4-0


ナイスパス!
ナイス抜け出し!
ナイスシュート!!!
良いゴールだった。

ここで前半終了。



ハーフタイムに少し考える。
この試合,点は入っているが,試合内容としてはかなり良くないように思う。
カニシの感覚では,あまり内容の良く無い試合は,時間が経つのが遅い。
そしてこの試合は,とても時間が経つのが遅い。

この試合を,後半どう変えていくのか?
シーズン中,鈴鹿の試合で守りに入られる事は多い。
そしてカウンター一本を狙われる事も多い。

辛島監督がどう動くのか?
選手達はハーフタイム何を考えているのか?

よし!サポーターならばしっかりと応援していこう。
それしかできないけど,できることは精一杯やろう。



後半開始
(OUT)9藤沢ネット  ⇔ (IN)28小澤司
(OUT)8小西洋平  ⇔ (IN)10堀河俊大

ここで,鈴鹿ファンタジスタ級を2名同時投入。
カニシちょっとびっくり。

後半開始から四日市大は,かなり前目に押し出してきている。
前戦の選手の数も増えて,藤田が少しポジションを後ろに下げる。

ゴールキーパーの「俺たちのヒッキー」曵地裕哉(1)。
四日市大は早め早めにシュートを打っているので,後半からは特にミドルシュートが多くなっている。
曵地の目は,ボールをしっかり捕らえて離さない。
ほぼ全てのボールをキャッチし,安定したプレイを見せる。
曵地,落ち着いていこう。
俺たちのヒッキー。頼むぜ!

この試合,鈴鹿初公式戦の新加入,和田篤紀(25)
ボランチに入っているが,クラッシャータイプではなく,どちらかというとパスで試合を作るレジスタのような感じかな?
カニシは前半から注目して見ていたけど,とにかく何をするにしてもミスが少ない。
特に,トラップ,パスは安心して見ていられる。
そして,ラストパスの精度たるや・・・えぐいのを通してくる。
後半早々にリンタロウへ通したパスには,ちょっとビビッた。
なるほど,和田くん,とても良い選手じゃないか。
ガンバレ!応援するぞ!!!
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後半15分
(OUT)2原広樹  ⇔ (IN)13藏川洋平
※この試合は5人まで交代できる

後半は四日市大が攻勢をかけている。
鈴鹿はしっかりと受けてはいるが,四日市大は後半から,サイドをスピードで打開する選手が入り,鈴鹿は何度か突破されている。

ここで藏川投入。どう試合の流れが変わるか?

サイドバックの,「ウルトラタイガー」芦田成利(22)。
四日市大がサイドからスピードを上げて攻めてきているが,スピードならば芦田も負けてはいない。
今シーズン,ナカニシが目を見張るばかりの成長進行形の芦田。
その際たるものは,守備のレベルアップ。
以前は,守備に対してなんとなく淡白な部分があったが,今年は守備に対してとても丁寧にプレイするようになった。
もともと単体の攻撃力は,チーム随一の芦田が,守備力を身につけた。
この試合でも攻守ともに良い動きをしている。
芦田,ガンハレ!!!
期待してるぜ!!!
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後半20分。
(OUT)25和田篤紀  ⇔ (IN)21北原毅之

試合は後半半ばを過ぎる。

堀河と小澤が入ったので,同じチームか?と言うほど,全く攻撃の形が違う。
四日市大のペナルティエリアのすぐ外付近の,バイタルエリアで小澤が大きなクサビを打ち込んでいる。
そして,それをえぐるように,堀河がねじりこんでくる。
北原が入り,守備の負担が減った藤田が,後ろからビルドアップする。
形は作っているが,四日市大もシュートコースを潰しているので,良い形でシュートが打てない。

小澤が少し引き気味にボールを受けることがあるので,ワントップのような形になっている「ER7」エフライン・リンタロウ(7)。
カニシが知っている限り,少し怪我をしていて調整が遅れていたように思う。
そしてこの試合,良い動きはしているが,なんかリンタロウのMAXのパフォーマンスではないように感じる。
試合勘と言うか,なんかピリッとしない。
しかし,リンタロウが徐々に良い動きになってきたなーと思った矢先!

後半27分。
四日市大の攻撃を,4バック4ミッドフィールダーでガッチリ受け止める鈴鹿
そしてパスカットは,小澤!!!
迷い無く出したボールは,裏に抜け出したリンタロウの足元へ。
(なんか珍しい)鈴鹿のカウンター!!!
リンタロウ!!!決めろよ!!!
相手ゴールキーパーとの1対1を落ち着いて流し込み
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ゴーーーーーーール!!!5-0


ナイスシュート。リンタロウ!
ナイスパス。小澤!!!

後半30分。
(OUT)7リンタロウ  ⇔ (IN)18近藤和哉

試合は5対0。残り15分。
鈴鹿のディフェンスの竜の目は,まだメラメラと燃えている。
何点取っても,失点するのは嫌だ!!!
センターバックの,「飛竜乗雲」藤井竜(3)。
後半,四日市大の早い攻めに対して,ディフェンスが少しバタついた場面があったが,藤井はビクともしなかった。
マシーンのように,冷静に,見方によっては冷酷に,ゴールを完璧に守る。
藤井が熱い熱いハートを持っているのは,サポーターなら誰だって知っている。
でも,ディフェンスしているときの藤井は鈴鹿のラストボスであり,クールにすら見えるほどの冷酷な竜王でもある。
藤井。残りの少し。頼むぞ!
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後半から入った選手達も,スッと試合に入っており,全く違う後半となっている。

堀河のクロスを果敢に競合う「爆撃機」近藤和哉(18)。
中盤のスペースを滑るように埋める「闘犬」北原毅之(21)
右サイドからゲームを組み立て始めた「永遠の若手」蔵川洋平(13)
やっぱり堀河(10)が入ると,フィールドがキラキラする。
小澤(28)はやっぱりトップ下がふさわしい。

それにしてもゴールが遠い。
四日市大も全く集中が切れておらず,動きの質は高い。

まだまだ鈴鹿は変わらねばならない。
まだまだ鈴鹿は強くならなきゃならない。
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そして試合終了。



両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさん,試合を運営していただいた県サッカー協会のみなさん,お疲れさまでした。ありがとうございました。

日中はかなり暑く,ナカニシも結構日焼けしました。
これがだんだん暑くなって,また真夏がやってきます。
でも,選手と共に戦えるならば,ナカニシは火の中でも水の中でも行きます。
でも,今日はたぶん選手もサポーターも疲れていると思うので,ゆっくり休んでください。

試合内容は,あまり良いものではありません。
点差ほどの差は無く,危ないシーンもたくさんありました。
全体的にフワッとしていて,全体的にピリッとしていませんでした。
victorycross賞も,この試合は該当者無しです。

でも,勝って次につなぐことができました。
修正して,もっと強くなって,もっともっと良い試合をするチャンスが残りました。
三重県選手権の決勝は,ヴィアティン三重との対戦です。


その前に
来週は,全社三重県予選があります。
勝ち進めば,土曜・日曜の2連戦となります。

サポーターとして,今日のナカニシ自身の応援は,全く納得のいくものではありません。
声も出ていなかったし,選手たちの力になるような声もかけられなかった。
フワッと試合に入って,集中できていなかったのは,ナカニシ自身です。大バカです。

次!
次の試合!

気持ちをもう一度ビシッとして,選手と共に戦いたいと思います。

さあ行こうぜ!明日,目指し!


ではまた。

(次戦= 三重県サッカー選手権大会 準決勝 (天皇杯県代表決定戦) )
日時: 4 月28日(土)11:00
対戦: TSV1973四日市
場所: 三重交通Gスポーツの杜鈴鹿 第3グラウンド