VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

全社1回戦 対 高知ユナイテッドSC

みなさんこんばんは。

現在,潮来市のビジネスホテルでブログの作成を始めたのですが,自宅のパソコンとキーボードの配置がちょっと違い,さらに単語登録がされていないので,なかなか苦戦しているナカニシです。
眠いし,疲れたし,ノドは痛いし・・・。
でもブログを書きます。それはなぜか?
ブログに書いて想いを吐き出さないと眠れないほど,素晴らしいプレイを選手たちが見せてくれたからです。



金曜の仕事が終わる。
全社の準備は火曜日には出来ていた。
はやる気持ちを抑えるのが大変だった。

鈴鹿は東海リーグを優勝しているので,地域CLの出場権を持っている。
なので,リーグ戦の敗者復活的な要素のある全社は,絶対に優勝しなくてはならない大会ではない。
しかし,地域CLを戦ううえで,全社はこれ以上ないほどのチームのケミストリーが発生する。
全社を大いなる糧としよう。
そして,地域CLを乗り越えよう。

深夜の新東名を一路,グランブルー号は東へ。
途中2度の休憩。
全く眠くない。全く疲れていない。
選手達のプレイと,それが全国に通用するかのことで頭がいっぱいになっている。

今日の対戦相手は,四国リーグのチャンピオンの高知ユナイテッド(以下,高知と書きます)。
バリッバリの強敵。そう,全国の舞台に進むチームに弱いところなんてない。
ネット上の動画を何度も見た。
強い。パス,スピード,決定力。全てがハイレベル。

7時ごろ。試合会場となる卜伝の郷グラウンドに到着する。
大会スタッフはまだほとんどおらず,鹿島スタジアムを見ながら,集中を高める。

サポーターを駅から送迎する。
仲間が続々と集まってくる。
鈴鹿アンリミテッドを応援してくれる人たちが,たくさん集まってくれる。
横断幕を張る。

サポーター。準備はいいか?
全国の舞台に出てくるチームは,みんな強い。
その差は紙一重だろう。
鈴鹿の選手たちは日本一だ。ナカニシはそう思っている。
だけど,サッカーには目に見えない勝敗を左右する何かがある。
会場の雰囲気。審判のジャッジ。選手のモチベーション。天候。そして運。
そんな目に見えないもを,何とかするのはサポーターの応援だ。

前にイオンモール鈴鹿でやったイベントで,選手が言ったぞ。
サポーターのいるところが僕たちのホームです。って。

鈴鹿サポーター!
この試合がどうであれ,昇格への1歩には間違いない。
いつも通り。全力の応援をしようぜ!
イメージ 1

いくぜ!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 26パブロ・7リンタロウ
MF 11泉宗太郎・25和田篤紀・三浦俊太郎・13藏川洋平
DF 22芦田成利・34野口遼太・キローラン木鈴・18近藤和哉
GK 13月成大輝

試合開始。

今シーズンたぶん初めての形となるスタメン。
思い切ったターンオーバー?
いやいや,鈴鹿の控え選手は控えじゃない。
出番を待って牙を研いでいるんだぜ。

高知は風上を選んで,陣地を変えている。
上空はかなり風が吹いていて,ボールが伸びている。
全国の大会で良くある,リスクをかけないロングボールの応酬がしばらく続く。
鈴鹿は,左・右・中とボールを散らして前線に供給しているが,高知は徹底的に鈴鹿の右狙い。
ここには,2.3か月前にフォワードからサイドバックにコンバートされた,近藤和哉がポジションをとっている。
研究されている?

鈴鹿の右サイドバック,「疾風怒濤」,近藤和哉(18)
和哉のサイドである側から右から,しつこく攻める高知。
スピードで裏を狙っても,和哉は足が速いので,振り切られることなくマークを外していない。
ボールの落下位置の予測も的確で,強風にも関わらず,しっかりとボールコントロールしている。
ポストプレイのようにゴリゴリ寄せられても,和哉の鋼の肉体はそれすら押し返すパワーがある。
これは和哉か?全国の舞台の初戦。そしてスタメン。プレイに硬さはない。完璧じゃないか。
何より,落ち着いている。安定している。セーフティ。ミスがない。
球際のヨセも早く,右サイドに不安は全くない。
和哉。人間の世は理不尽なことに,チャンスは平等に与えられない。
だけど,絶対にチャンスはある。
そして和哉。今日がそのチャンスだ!!!
カニシは初戦でノドを潰そう。
和哉のためなら,ナカニシのノドくらい何個だってくれてやるぜ!
やれ!やりきれ!

サイドハーフに入る,「永遠の若手」,藏川洋平(13)
サイドバックの裏を狙われているため,藏川もその楔となる選手を抑えに行っている。
コースの切り方,ボールコントロール,さすが藏さん。
和哉(18)の動きをよく見て,自分の動きをセンターバックの野口(34)に伝えて,立体的にディフェンスしているというべきか?
高知はなかなか右サイドを攻略できていない。
そして,藏さんは,ディフェンスだけの選手じゃない。
機を見て上がるタイミングの美しさ・・・。

前半9分。
藏川が右サイドでボールを持つ。
すぐに走りだすのではなく,「縦に走るぞ,走るぞ」ってフェイントをかけている。
高知は縦を切るため,中のラインが空く。
チェンジオブペースで,中のパブロ(26)へ。
藏川が出した瞬間,3人目の動きでリンタロウが縦に走っている。
パブロからリンタロウへ。
リンタロウの動きを抑えるため,高知は縦を切る。
その時・・・最初にパスを出した藏川は・・・リンタロウのパスを受けるべく,ベストポジションで待っている。
1人目の動きから,4人目の動きへ。
藏川一人二役

藏川のボレーシュート

ゴーーーーーーール!!!1-0

イメージ 2

入った瞬間,ナカニシが叫ぶ。
「完璧だ!!!」

次の次の動きまで連動した見事なゴール。
そして,そこまでつないだ精度も見事!!!

ボランチに入っている,「小覇王」,三浦俊太郎(33)
リーグ戦ではベンチにも入れない日々が続いていた。
だけど,サポーターは俊太郎の力をみんな信じていた。
練習試合で,フィジカルに勝る選手に何度も吹き飛ばされた。自分の力を出し切ったとは言えなかった。
そして,今日。全国の舞台の初日。初戦。初スタメン。
その俊太郎がどうだ。見事に中盤を支配している。
相手の攻守の切り替え時に,サッと寄せて高知のパサーを自由にさせていない。
さらに,体格の大きな相手に対しても,ぐっと踏ん張り,足をのばし,最後の最後まで喰らいついている。
なんと・・・これが俊太郎の本当の姿か???
攻守ともに,俊太郎の姿が必ずナカニシの視界に入っている。
定位置ではなく,場合によってはサイドまで流れて攻撃の枚数を増やしている。
良いじゃないか俊太郎。
のびのびプレイしている。
俊太郎,運命を変えるには1戦あれば十分だ。
出しつくせ!
イメージ 3


試合序盤は五分五分たったが,徐々に鈴鹿がボールを支配し始める。
ただ前半は,両チームともにコーナーキックは少なく,サイドをえぐるほど攻め込めていない。
守って守って,前線のフォワードの個人技頼みのような地域CL的な試合に。

サイドハーフの「もう誰にも止められない」泉宗太郎(11)
今日は左サイドで躍動する泉。
高さのある高知相手に,先に体を入れて攻撃の基点を作っている。
今日の泉は,縦に急がず,サイドでゲームを組み立てているかのようなプレイ。
ボランチの和田(25)・俊太郎(33)とフォワードの間を繋ぐようなプレイをしている。
なるほど。とても効いている。
鈴鹿の心臓,藤田が出場していないこの試合で,まずは前半無理をしないプレイ。
そして,その目は爛爛とディフェンスの裏を狙っている。
局地的なコントロールではなく,試合全体を見た泉のプレイ。
素晴らしい!

高知は右サイドを中心に攻めるが,中盤と前線の選手の数は多く,細かいパス回しで中を突破してくる場面もある。

センターバックの,「パーフェクトディフェンダー」,キローラン木鈴(4)
いつも通り,徹底的にシンプルにディフェンスする木鈴。
そのいつも通りというのは,この大舞台では難しい。
だけど,木鈴に迷いも戸惑いも無い。
冷静なマシンのように,徹底的に高知の攻撃を潰す木鈴。
それでいい。ディフェンスは目立たない事がナイスプレイのこともある。
木鈴,ガンバレ!!!

試合は徐々に膠着し始める。
両チームともにリスクを管理しているので,簡単に裏を取られたり,カウンターを受けたりはしない。
ディフェンスから入るところも同じ。
そうなると,フォワードの個人技に頼りがちとなる。
そして,鈴鹿には切り札パブロがいる。

フォワードの「弾丸列車」バプロ(26)
特にスピードでもフェイントでもなく,ゴリゴリっと抜け出すパブロ。
惜しいシーンも何度かあるが,高知のセンターバックもかなり上手く,ゴールを奪えない。
ただ,体を張って,リンタロウ,泉,藏川の攻撃陣を活かしており,そのフィジカルの強さはやはりパブロというにふさわしい。
そして,パブロの進化はディフェンス面でも顕著に表れる。
前線からの下がりながらのディフェンスにより,ボランチの和田・俊太郎がコースを読み,そこからのショートカウンターが何度か出ている。
じりじり押し上げてくる高知に対して,バクっと急に噛みつくような,スピードのあるディフェンス。
パブロ,良いよ良いよ。
イメージ 4


後半34分。
左サイドを泉(11)が突破。早い!
高知は下がりながらのディフェンスとなる。
真中にパブロ。遠いサイドに藏川。こぼれるところをリンタロウが狙っている。
パブロには,高知ディフェンス2人がぴったり付く。
泉のチョイスは?パブロだ!
パブロへ鋭いシュートのようなパス。
それが高知ディフェンスに当たり・・・オウンゴール

ゴーーーーーーール!!!2-0C

確かに,オウンゴールだけど,でも,そこにパブロがいて,それまでゴリゴリやっていて,高知ディフェンスにマークされていたのだから,ほぼパブロのゴールとナカニシ的に認定。

パブロ,ナイス!
泉,ナイスクロス!

試合はまだまだ分からない。
サポーターの声もさらにボルテージが上がる。
2点差は危険な点差だ。

ここで前半終了。



全社は40分ハーフ。
慌てて車まで飲み物を取りに行くナカニシ。
走っていると,たくさんの人の中から声が聞こえる。
鈴鹿強いな」
いやいや,まだまだ。

ひとつ間違えば,点差は逆になっていただろう。
紙一重が,鈴鹿に転がっただけで,まだ試合を決めたとは到底言えない。

さあ,後半勝負だ。
3点目を早く決めたい。



後半開始

高知は右サイドだけでなく,全体的に攻めてきた。
その分,選手間の距離は遠くなり,スペースが生まれる。
鈴鹿の選手がどんどん攻撃に顔を出し始める。

センターフォワードの,「ER7」,エフライン・リンタロウ(7)
高知ディフェンスの圧力で,なかなかいい体勢でシュートを打てていないが,その分,他の選手に良いパスを出している。リンタロウはパスも良い。
パブロが前でリンタロウが半歩後ろのようなポジション。
それがよく機能している。
でも,リンタロウ。点取りたいよな。フォワードだもんな。

後半4分。
藏川がコーナーキックを蹴る。
高知がクリアするが浅い。
それを野口がボレーでシュート。それが高知の選手の手に当たる。ハンド?

PK獲得。蹴るのはリンタロウ(7)。
静かにする鈴鹿サポーター。集中。集中。
どこへ蹴る・・・(どこへ蹴ったかは内緒)

ゴーーーーーーール!!!3-0

リンタロウ,落ち着いて決めた!
イメージ 5


3点が入ったが,逆に高知が攻勢に出てくる。
ドンドン選手を交代し,鈴鹿ディフェンスを攻め立てる。

しかし,この試合で一番目立った男が,後半の半ばになっても,まだ元気に笑っている。

ボランチの,「イケメンの悪魔」和田篤紀(25)
鈴鹿に来て初めてキャプテンマークを巻く和田。なかなか似合う。
攻守に渡り,とにかくいろんなことをする和田。チョンと足を出したかと思えば,コースを呼んであっさり奪ったり,空に張ってキープしたり。
幅の広いプレイで,攻守ともに和田がよく目立っている。
和田がボールを奪うたび,サポーターが沸く。
なんかやってくれそうな雰囲気がプンプンしている。
スポーツというのは,相手の嫌がることがナイスプレイだったりする。
和田,ナイスプレイ!
イメージ 6


鈴鹿のゴールを守るのは,「レーザービーム」,ゴールキーパー月成大輝(17)
前半から,高知の攻撃のひとつとして,ハイボールアーリークロスがあった。
それをジャンプして,最高到達地点でがっちりキャッチする月成。
カニシの目から見ても,最も高いところでキャッチしている。見事!
この試合,月成のプレイで危ないシーンは皆無。
公式戦に出ていないので,試合勘が鈍っているかと心配したが,全然大丈夫。
誰よりも早く反応し,ディフェンスの裏まできっちりケアしている。
そして,月成の代名詞,レーザービームが前線に放たれるが,風が強いことと,高知がリスク管理していてディフェンスの裏のケアが速いので,なかなか本来の効果が出ない。
派手ではない。でもそれて良い。
ナイス月成。

3点を取った後,鈴鹿は少し守りの時間帯に入っている。
ただ,4-4-2のラインは崩れておらず,ナカニシが東海リーグで良く見た,鈴鹿の鉄壁の守りの形ができている。

後半20分。
(OUT)7リンタロウ ⇔ (IN)9藤沢ネット
前線にさらにキープ力のあるネットが入る。
鈴鹿の攻撃の時間を増やせるか?

後半27分。
(OUT)25和田篤紀 ⇔ (IN)21北原毅久
北原ならば,選手交代で活性化した高知の攻撃を中盤で抑えられるはず。

さあ,残りわずかだ。

鈴鹿の左サイドバック,「ウルトラタイガー」,芦田成利(22)。
類まれな攻撃力を誇る芦田が,この試合ではチームプレイに徹している。
辛島サッカーの根本にある,「まずディフェンス」を確実にやっている芦田。
最後の最後まで,鈴鹿の左サイドは崩れることがなかった。
そして,後半,時には駆け上がり,時にはミドルシュートを放ち。
楽しそうにプレイする芦田。
スーパーな攻撃力を持ったばかりに,どうしても守備が弱かった芦田。
しかし,今年の芦田はとても成長したと思う。
芦田,左を頼むぜ!

後半31分。
(OUT)11泉宗太郎 ⇔ (IN)24高見力生斗
元気満タンの高見が入る。む

鈴鹿の最終ラインを守る,「THEディフェンダー」,野口遼太(34)
試合も終盤,3点リード。しかし,野口のディフェンスには,ひとかけらの緩みも無い。
ビシッとしまっている。さすが野口。
これなら大丈夫だ。

試合は残りわずか。
右サイドでパスを受けた藏川が,一気にペースを落とす。

藏川から無言のサインが出ている。
無理せず,このまま試合を終わらせるぞ。

恐るべし藏川。
この場で,そこまで冷静に試合を終わらせることを判断できるものなのか?

野口と藏川,そして和哉の間でパスが交換される。

そして試合終了。



両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。
たくさんの方が茨城県鹿島市まで来てくれました。
お土産もたくさん,本当にたくさんいただきました。ありがとうございます。
今日は食べきれなかったので,明日またいただきます。
また,選手の補助食の寄付金もいただきました。
ありがとうございます。地域CLでもチームに協力させてもらいます。

高知ユナイテッドには,以前鈴鹿にいた,藤田大道選手が所属しています。
この試合でも,背番号2番。センターバックで頑張っていました。
試合が終わってから,少しだけ話しました。
藤田大道選手,頑張ってください。
鈴鹿との対戦以外では応援しています。

全社は,「魂が磨かれる場所」と言われています。
その大舞台で,今日,鈴鹿アンリミテッドの選手たちと共に戦えて,ナカニシはとても楽しかったです。

いくつかの取材を受けました。
夜は,「チキサカ」の清水一平選手といろんな話をしました。
サッカー協会の偉い人や,スポプレのお世話になった社員さんたちや,以前鈴鹿に所属していた選手達も,たくさん来てくれました。
みなさん,お疲れ様です。ありがとうございました。



試合後に,ナカニシは釣りに行きました。
釣れても釣れなくてもいいんです。
ただ,ただ,釣り糸を垂らして,サッカーからリセットしました。
イメージ 7

ここは全国の舞台です。
だけど,選手たちが戦うことに関して,何にも変わりはありません。
そして明日も,いつも通り戦いましょう。

ではまた。

( 次戦:全国社会人サッカー選手権大会2回戦 )
日時:10月21日(日)11:00キックオフ
場所:新浜緑地グラウンド(茨城県鹿島市
対戦相手:おこしやす京都



(追伸1)
チームのほうは,全国の舞台を戦うためのクラウドファンディグを行っています。
https://camp-fire.jp/projects/view/98989
みなさんのご協力お願いいたします。



(追伸2)
サポーターでは,選手の補助食の寄付金も集めています。
詳細はこちらまで。
https://blogs.yahoo.co.jp/miracle_fcsuzuka/34498291.html