※このブログは試合当日の夜に書き上げましたが,日曜日の早朝よりナカニシとNカメラマンはお仕事でしたので,アップが遅くなりました。
そのため,ブログ内の「今日」「明日」などは,試合当日の事ですので,そんな感じで読んでください。
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みなさんこんばんは。
大阪から帰宅して,横断幕を片付けました。
これから,だいたい4時間くらいかけてブログを書きます。
今,ナカニシがどんな心理状態か分かりますか?
・・・・・・・
はい!違います。
ナカニシは全然凹んでいません。
今日も,全身全霊全力で戦った選手たちに感謝しています。
そして,次の試合での巻き返しを信じています。
鈴鹿はこんなピンチを何度も乗り越えてきました。
鈴鹿サポーターが大事にしている言葉は
「疾風ニ勁草ヲ知ル」
と,いいます。
最近来た選手たちの中には,この言葉を知らない人もいると思います。
その場合は,月成選手や,原広樹選手に聞いてみてください。
下を向くな!
サッカー選手なら,次の試合に勝つことを考えろ!
大丈夫!
落ち着いて!
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試合の日が来る。
やはり,土曜開催というのは,何となくペースが狂う。
金曜の夜,仕事が終わってから,あっという間に朝が来る。
今日の対戦相手は,FC大阪(以下,大阪と書きます)
前期の対戦では,鈴鹿はシュート2本に抑え込まれ,コーナーキックを頭で決められ,0対1で負けた。
ナカニシの大阪の印象は,高さとフィジカル。そしてそれを活かしたセットプレイの強さ。
大阪に向けて車を走らせる。
道中,ちょっと道に迷って,思っていたよりも遅く到着。
それでも一番乗りくらい。
横断幕を掲出する。
ナカニシが思うに,服部緑地はJFLで一番横断幕が張りやすい会場。
試合開始まで約2時間。
じっとしていられない。
緊張で吐き戻しそうになる。
誰かと話をしても上の空なので,近所にある喫茶店に行って一人で休憩する。
ふー。
大阪が強いのはよく分かっている。
前期は0対1とは言え,点差以上に差があった。
この試合はどうだ?
半年がたち,鈴鹿は強くなっているのか?
大阪に通用するのか?
試合会場に戻る。
仲間たちがスタンバイしている。
集中!
いくぜ!
本日のスタメン(以後敬称略)
FW 14北野純也・21山内健史
DF 18佐藤和馬・26今井那生・20中村俊貴・15菊島卓
GK 23岩脇力哉
試合開始
鈴鹿は仙台戦同様の中盤がひし形の4-4-2。
大阪は,4-2-3-1。
大阪のワントップは長身でフィジカルの強い外国人選手。
試合は両チームのがっぷり四つで始まる。
鈴鹿は右サイドを縦に侵略。
大阪はワントップにボールを入れて,そのセカンドボールを狙う。
右サイドバックの,「馬王」,菊島卓(15)
すっかり右サイドバックに定着した菊島。
攻撃面はもちろんナイス。ナカニシの目で見てもディフェンス面で不安は全くない。
足も速いし体も強いので菊島の裏は取り難く,簡単には抜かれない。
この試合の菊島は,とにかく「ロング菊島スロー」をぶっ放しまくった。
ロングスローは数字で記録が残らないけど,ナカニシの感覚では20本以上。
ディフェンス陣も上がって,菊島のロングスローからヘディングで勝負する。
菊島のスローインは,信じられないくらい飛ぶうえに,弾道がライナー性のため,コースを変えるだけでゴールを狙える。
鈴鹿にとっては,凄い飛び道具だ!
菊島!
どんどん攻めようぜ!
鈴鹿はまだまだ,ゆっくり攻めている。
大阪のプレイを「見る」感じ。
思ったよりも鈴鹿がじっくりプレイしている。
センターバックの,「我武者羅100%」,今井那生(26)
大阪のワントップは,大きいうえにフィジカルが強く,前半の序盤はヘディングで押されていた。
大阪ボールのヘディングの落としに対して,良い形で2列目が絡むので,まずはヘディングの落としを何とかせねばならない。
センターバックの那生が,高さでゴリゴリ競り合う。
那生は気が付いてないかもしれないけど,試合開始時と試合終盤では,那生のヘディングの高さは明らかに試合終盤のほうが高かった。
この試合の間も成長する那生。ナイス!那生!
「ギアをもう一段上げろ!」那生が叫ぶ。
ナカニシも同じこと思っていた。
那生,良い声だ!
前半の序盤は,鈴鹿が遅い感じがした。
判断。パススピード。走る速さ。少し鈴鹿のスピードが遅い。
大阪は,フォワードの高さと,フィジカルを活かした1対1の競り合いで,鈴鹿を押し込んでいく。
左サイドバックの,「雑草魂」,佐藤和馬(18)
この試合でも左からチームを支える和馬。
本職ではないポジションだが,さすがの和馬は仙台戦よりもポジジョンに対応している。
そして,押し込まれる展開の中でも,良い感じに相手を「いなし」て,マイボールに落とし込んでいる。
体をぶつけあうというより,力のベクトルを上手く変えて相手に自由にプレイさせない感じ。
なるほど。これは(良い意味で)やらしいプレイだ。
そして,前方の田村翔太(19)の走れるギリギリのところにパスを展開。
左サイドも押し上げている。
よしよし。
左サイドも不安は無い。
良いぞ!和馬!
万全だ!
あっという間に,鈴鹿の攻撃の中心となった山内。
この試合でも,前線を自由自在に駆け回っている。
山内のディフェンスラインに対して斜めに走るプレイは,分かっていても止められない・・・が!
大阪はディフェンスラインが比較的低く,山内に対して必ず1人はマークに走っている。
山内の動きが研究されている。
でも,鈴鹿サポーターは山内の力を知っている。
山内の動きは,前半だけじゃない。
後半のフィールド全員が疲れて足が動かなくなってきた時,それでも山内はまだ走ることができる。
餓えが違う。心の強さが違う。
山内。
フォワードとして,研究されるのは誉だ。
上等だ。
研究されたその上を行ってやれ!
試合は変わらず両チーム互角。
鈴鹿はロングスローやコーナーキックでチャンスを作っているが,決定的な場面は作れていない。
大阪の強烈なフィジカルに押されて,鈴鹿の選手が倒れる場面が多い。
どうも,鈴鹿の選手の倒れ方が気になる。
ファウルをもらった(つもりで),ファウルじゃない場面が何度かある。
ノーファウルでタックルされての転倒だと,そのまま行かれてしまう。
前期に大阪に抑え込まれたのは,大阪のディフェンスの固さもあるが,大阪の中盤の混戦での強さだった(松木はまだ鈴鹿に来ていなかった)。
この試合,大阪の中盤での混戦を,松木が果敢にアタックしている。
足を伸ばし,体をぶつけあい,倒されてもボールを離さない。
ニウドのワンボランチであるため,松木はディフェンス時に中盤の守備のフォローに入っている。
また,右サイドから,左サイドまで大きく流れてマークを外し,大阪ディフェンスの裏を狙う。
攻守ともに大忙しの松木。
松木。
良いぞ。
松木はいつも良いけど,今日も良いぞ!
トップ下の,「名人」,橋本晃司(4)
走る山内(21),戦う北野(14)に対して,橋本から前線へボールを供給したい鈴鹿。
しかし,大阪のボランチは橋本の位置を常に気にしていて,橋本に一瞬の「間」を与えていない。
橋本は,厳しいマークの中でも,サイドに展開し,縦へのスルーパスを狙う。
また,橋本自身がポジションを細かく変えて,マークのズレを作っている。
いつの間にか田村(19)がトップ下だったり,松木(40)が左にいたり。
そして,橋本はコーナーキックも何本も蹴るが,なかなか鈴鹿は合わせられない。
どうも橋本の力が出し切れていない。
しかし,橋本のダイレクトスルーパスは,刃の切れ味。
一瞬でもギラリと光れば,大阪のディフェンスラインを切り裂くことができる。
橋本。ハードな試合だけど,ガンバレ!
前半の終盤。
山内(21)のシュートや,和馬(18)のカズマゾーンからのシュートがあったが,ゴールを割ることはできない。
前期の試合と異なり,鈴鹿は十分に攻めている。
シュートも打てている。
きちんと守れている。
しかし・・・なんか不安な感じがする。
芝のせいなのか?少し遅い感じがする。
タックル1発でやられてしまうような・・・。
刃物の上で踊っているような・・・。
大阪には不気味な感じがある。
前半の良い時間帯に,何とか1点欲しかった。
取るチャンスはあった。
だけど,最後は大阪が体張って防いでいた。
取られる危険もあった。
だけど,鈴鹿のディフェンスは崩されていなかった。
三浦監督は,前半にリズムが良くないと,後半はしっかりと立て直してきた。
この試合も後半勝負だ。
ここで前半終了
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ハーフタイムイベントが行われている。
うわの空のナカニシは,ピッチ上の選手をずっと見ている。
すると仙台戦同様,鈴鹿の選手たちは少し体を動かしたら,控え室に戻っていく。
全員で監督の指示を聞いている様子(たぶん)。
ハイペースで攻守が入れ替わる試合になったため,後半は必ず交代があり,流れが変わる。
そのチャンスを,なんとしてもモノにしたい。
手と手を握りしめるナカニシ。
さあ,勝負だ。
パワーを込めろ!
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後半開始。
サイドを広く使う鈴鹿。
強いワントップを使う大阪。
前半と同様のがっぷり四つの試合が続く。
しかし・・・
後半8分。
バックパスをしようとしたセンターバックの中村俊貴(20)の足が,芝?に引っかかり,ボールを奪われて失点。
0-1
俊貴。全く気にするな!
足に引っかかった芝が悪い。
今は取り返すことを考えろ!
センターバックの,「鬼俊貴」,中村俊貴(20)
ハイプレッシャーの中で,良くディフェンスをまとめて鈴鹿を後ろから支えてきた。
シーズン途中に,三浦監督新体制となり,その中で一番成長した選手で間違いない。
失点後にも堂々としたプレイはそのまま。精神的にも俊貴は成長した。
失点後に鈴鹿は攻勢をかけるが,セットプレイやロングスローの際には,俊貴が猛烈に競り合い,ゴールを狙っているのが分かる。
右にこぼれたボールを突っ込んだプレイはとても惜しかった。
俊貴。大丈夫。
俊貴のプレイにブレは無い!
後半の序盤に失点した後,それまで五分五分だった試合が,一気に鈴鹿の支配力が増した。
大阪は裏へ走る山内(21)を警戒して,割とディフェンスラインが低めだったが,さらに中盤も下がって,固い守備陣を作る。
フォワードが1人か2人残り,カウンターで鈴鹿のゴールに迫ることはあるが,鈴鹿の攻勢は変わらない。
鈴鹿の左からのコーナーキックは,松木(40)が頭で合わせるが,惜しくもバー直撃。
惜しい!
左サイドハーフの,「スピードスター」,田村翔太(19)
前半はバランスを取り,それほど縦に抜けられなかったが,後半上げてきた田村。
滑るように走り,大阪ディフェンスに喰いつく。
サッカーセンスの塊,タムショーが動くと,なんか全体的にスピードが上がってきたように思う。
田村(19),松木(40),橋本(4)の2列目が,どんどん動き出す。
良い形が出はじめた。
タムショー!ゴール頼む。
後半18分
(OUT)18佐藤和馬 ⇔ (IN)35上田駿斗
(OUT)4橋本晃司 ⇔ (IN)25出岡大輝
大阪も選手交代をしている。
鈴鹿のベンチに入った選手は,それぞれ曲者ぞろい。
選手交代で流れをつかむのはどっちだ。
給水タイムが終わると,大阪がより一層引き始めた。
時間を使うプレイも見せる。
更にゴールを狙う鈴鹿。
ディフェンスは,センターバック2人のみ。
ボランチの,「アトミックセンター」,ニウド(42)
ワンボランチだが,この試合の鈴鹿のバイタルエリアは一度も崩されなかった。
抜かれない。潰れない。競り負けない。
そのうえで運動量もある。
ニウドが試合ごとに鈴鹿にハマってきた感じがする。いやハマっている。
前半はディフェンス重視だったニウドが,少しずつ前に出始める。
なかなかの弾道だった。これは期待できる。
ニウドがセカンドボールに寄せて行くが,やはりワンボランチなので,少し手薄になる感じもする。
そうすると,センターバックの那生(26)や俊貴(20)がしっかり出てきてフォロー。
ボランチとディフェンスの間隔も良い。
ニウド。何とかこの試合勝たせてくれ。
バンバン菊島スローを放り込む鈴鹿。
だが決まらない。
おそらく後半のシュート数は鈴鹿が多い。
鈴鹿はタッチ数が多く,密集する大阪ディフェンスの前では最後の最後で合わない。
ちょっと難しくても早目に打ってほしい。
北野(14)なら押し込める。
フォワードの,「餓狼」,北野純也(14)
前後半共に,体を十分に張ったプレイを見せる。
ボールの受け方が上手く懐が広い北野は,周囲のスピード系の選手(田村,松木,山内)と相性が良く,仲間も自分も活かすことができる。
また,その鍛え上げた猛烈な体幹とフィジカルは,ペナルティエリア内でよりパワーを発揮する。ナカニシはペナルティエリア内の北野の事を,北野無双と呼ぶことにしている(奈良戦の後から)。
コーナーキックの際に,「ここは俺の位置」と陣取る北野の姿は,あの時と何も変わっていない。
出岡(25)が入ってから,少しポジションを下げた。
ボールに喰らいついて,這いつくばってでも大阪からボールを奪う。
北野がアタックすると,ニウドがカバーに入り,ボールをマイボールにする場面が何度かあった。
餓えた狼,北野純也。
北野,ゴールはそこにあるぞ。
喰い破れ!
後半の時間が過ぎる。
押し上げからの大阪の攻撃。
鈴鹿の左サイドを突破され,ゴールエリア内の至近距離でシュートを打たれる・・・が。力哉(23)が止めた!
ディフェンスの不運から1失点したが,最後の最後まで集中を切らさずゴールを守り切った。
ナカニシの主観なので申し訳ないけど,この試合,前半から何かおかしかった。
なんか・・・ちょっとだけ遅かった。
その中で,力哉はいつもと同じ「岩」のような重くて存在感のあるプレイを見せてくれた。
力哉。ゴールを頼むぞ!
後半42分
(OUT)19田村翔太 ⇔ (IN)6西村仁志
西村(6)がボランチに入り,ニウド(42)が前に出てパワープレイをする。
鈴鹿は決して攻めれてない訳ではない。
ただ,大阪に上手く抑えられて,フィニッシュの高さが足りなくなっている。
鈴鹿は,右から菊島スロー,左からは上田駿斗(35)がロングスローでぶん投げてくる。
当然,手で投げているのでコントロールは良いのだが,それでも大阪のゴールキーパーが飛び出してキャッチする。
固い。大阪のディフェンス固い。
大阪が時間を使う。
鈴鹿の選手たちも力を振り絞って走る。
最後の最後まで頑張る選手たちに・・・サポーターは声を出すこともできない。
両手を握りしめ,祈るしかない。
なんとか1点を。
ここで試合終了。
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両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。
試合運営をしていただいたFC大阪のみなさん,イベントを盛り上げてくれたみなさん,ありがとうございました。
サポーターもたくさん来てくれました。
FC鈴鹿ランポーレ時代のフロントの方も来てくれました。
みなさん,ありがとうございました。
選手たちに力を与えられなくて,結果勝てなくて,サポーターとして申し訳ないです。すみません。
前期の試合と異なり,ナカニシは十分に戦えていた試合だったと思います。
鈴鹿が勝ってもおかしくなかった試合でした。
勝利のために,何かが足りないとすれば,サポーターの応援です。
あの場面で声を出せたら・・・
もっともっと流れを持って来れたら・・・
と思ってしまいます。
コロナの禍で,声が出せないサポーターにとって,自分たちが全力で応援できずに負けた試合は,悔いが残ることばかりです。
試合の入りから,少し遅く感じると書きました。
判断も。パススピードも。足の速さも。
ナカニシの個人の意見ですので,異論不可です。
たぶん,しっかりと組み立てようとしたのだと思います。
それで,ミスをしないように,ほんの少し「見て」しまい,遅くなったように思います。
ずっと,負けられない戦いが続いています。
ずっと,全てを出し切る戦いが続いています。
選手たちの疲労も蓄積していることでしょう。
そして3日後には,また試合です。
こんな時こそ,チームの総合力の見せ所です。
鈴鹿が一丸となり,戦いましょう。
サポーターは何もできなくて無力ですが,それでも共に戦わせてください。
運命よ,そこをどけ,俺たちが通る!
進む道は後ろではありません。前に向かって進みましょう。
今日の試合は残念でした。
まずはゆっくり休んで,次の試合に備えてください。
最後に一言。
気にすんな!
ではまた。
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(今後の試合)
◇JFL第29節 11月3日(水・祝)13:00 対 ラインメール青森@AGF陸上競技場
◇JFL第30節 11月7日(日)13:00 対 東京武蔵野ユナイテッド@武蔵野陸上
◇JFL第31節 11月13日(土)18:00 対 ヴィアティン三重@三交スポーツの杜鈴鹿
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