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アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第30節 対 東京武蔵野ユナイテッド

みなさんこんばんは。

 

カニシは,かれこれ13年ほど鈴鹿のサポーターをしてます。

東海リーグ,全社,地決,JFLと,全国のあちこちに遠征しました。

 

カニシの私事ですが,今回の東京遠征は初の妻ノリコ同行の遠征でした。

子どもが大きくなって,妻と2人で何十年ぶりに旅行?遠征?したのですが,たくさん話をしました。

 

帰りの道中,妻はぐっすり寝てたので,暗い高速道路を走りながら,ナカニシはずっと試合のことを考えていました。

ひとりひとりの選手の事を考えていました。

こんな時こそ,サポーターが元気に応援している姿を見せたいと思いました。

 

カニシは,まだ立ち上がれます。

カニシは,まだ戦えます。

選手達はどうだ?

戦えるのか?戦えないのか?

 

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試合の朝が来る。

 

サポーター生活初の,妻との同行遠征。

ただし,遠征と言っても,Mrsミステリアス妻ノリコは,上野の国立博物館に行って,日本橋?でショッピングするらしい。

試合後に,なぜか下北沢で合流することになっている。

夫婦完全別行動。それも,また良き哉。

 

試合会場に到着。

今日の対戦相手は,東京武蔵野ユナイテッドFC(以下,武蔵野と書きます)

試合会場の,武蔵野陸上競技場にはJFL初年度に一度来た。

その時は4失点して敗れている。

 

カニシのイメージでは,

武蔵野は鋭くて切れの良いカウンターのチーム。

前期は2-0で勝利しているが全く侮れない。

鈴鹿はJ参入のため。武蔵野はJFL残留のため。

どちらも絶対に負けられない戦い。

 

横断幕を掲出し,選手の入場を待つ。

この会場は,立った状態での応援が禁止,鳴り物も禁止なので,鈴鹿サポーターは全員着席した状態で手拍子を叩く(なんか変な感じがする)。

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中3日の連戦の最終戦

選手たちの疲労も蓄積しているだろう。

だけどガンバレ!

 

いつもキャプテンマークを巻く橋本晃司(4)が累積で出場停止のため,この試合では松木駿之介(40)がキャプテンマークを巻く。

松木はアップ時から選手に大きな声をかけている。

よしよし。選手たちも気合も良い感じに漲っている。

 

悔しい想いをしないためには,どんな状況でも勝つしかない。

サポーターも共に戦おう!

 

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 38栗原イブラヒムジュニア・21山内健史・14北野純也

MF 19田村翔太・42ニウド・40松木駿之介

DF 35上田駿斗・26今井那生・20中村俊貴・15菊島卓

GK 23岩脇力哉

 

試合開始

鈴鹿は北野(14)が少し引いているので,中盤がダイヤモンド型の4-4-2。

武蔵野は,たぶん4-4-2。

 

鈴鹿のスタメンは超超攻撃的な布陣。

どこからでもフォワードが飛び出す形。

三浦監督は,勝利だけでなく得失点差のことも考えて大量得点を狙ったと思う。

ただ,前節の青森戦で3得点に絡んだ橋本晃司(4)の不在が不安材料。

 

試合は最初から武蔵野ペース。

鈴鹿の中盤はほぼニウド(42)1人なので,武蔵野にくるくる回されてサイドに展開されている。

 

ボランチの,「アトミックセンター」,ニウド(42)

ニウドは上手い。間違いなく上手い。鈴鹿にとって救世主となりうる良い選手。

しかしこの試合,鈴鹿は最初っから点を取るための攻勢に出ようとしているので,「中盤の守備をしっかりして組み立てる」のではなく,「とにかくボールを奪ったら前へ」のサッカーをしている。

そのため,鈴鹿の攻撃を防がれた際に,攻撃から守備への切り替えが遅れてしまい,ニウド1枚で武蔵野の攻撃を遅らせて,なんとかしのいでいる状態になっている。

それでも,右から攻めれば左が,左が攻めれば右が中に絞ってくるので,何とか中盤の人数は確保している。ただ,なんか中盤が危なっかしい。

ニウドの能力はさすがに高いが,その個人能力頼みの中盤に見える。

ギリギリをしのぐニウドにとって,武蔵野の圧力は高く,ゲームメイクができる状況ではない。

試合開始直後から武蔵野ペースなのに,鈴鹿は攻撃に意識が行っている。

バランスの崩れた中盤に,「ニウドだけ」がいるように見える。

ニウド。ちょっと浮足立った状態で試合に入った。

少し耐えてくれ。どこかで落ち着くと思うから。

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試合を見ていてすぐに思う。

これは・・・選手たちが焦っている。

J参入のためには勝利だけでなく,得失点差も大きな要素となる。

点を取る!大量得点を!

選手からそんな感じを受ける。

カニシは,前半の序盤にも関わらず,負けている試合の終盤のようだと思った。

それほど選手たちが点を取るために焦っているように見えた。

序盤で分かる。良くない。落ち着け。

 

前半12分

サイドバックの上田駿斗(35)がドリブルで押し上げる。

パスの出しどころは,鈴鹿の攻撃のキーマン!山内健史(21)。

山内の鋭いドリブルに,武蔵野ディフェンスもたまらずファウルし,フリーキック獲得。

ペナルティエリア左45度の位置からフリーキック

キッカーは,田村翔太(19)。

カニシのイメージでは,田村のフリーキックは鋭く曲がる。

田村の蹴ったボールは,武蔵野の壁を越え,弧を描いて落ちる。

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それを足で合わせたのは,ニ・ウ・ド!ニウド(42)!

ゴーーーーーーール!!!1-0

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ボランチで頑張っているニウドの先制ゴール。

なんか変な雰囲気だったが,先制で落ち着くだろう。

 

そして・・・

カニシは,この先制点の後,大量得点を奪うことを考えていた。

試合後に,何度も自分に対して腹が立っていた。

サッカーは,どんなスポーツよりも1点が重いスポーツだと思う。

そんな中で,ナカニシ自身が浮ついた感じだった。

大反省。戦っている選手たちに申し訳ない。すまない。

 

先制点の後,少し鈴鹿は落ち着くが攻撃の糸口が見つからない時間が続く。

攻撃重視の鈴鹿は,将棋で言うと「飛車」や「角」が何枚もいる状態。

ただ,「金」や「銀」がいないので,詰ませることができず,ゲームを組み立てられない。

前半の半ばから,試合の主導権を武蔵野に持っていかれている。

 

トップ下の位置にいる,「餓狼」,北野純也(14)

カニシは,シュートをゴールに入れるセンスは,今も昔も北野が一番だと思う。

ただ,この試合で北野はトップ下。少しゴールから離れている。

最後に得点を決めるプレイを見たいのだが,北野が前半に目立ったのは,武蔵野に攻め込まれた中盤のフォローで体を張って守る場面ばかりだった。

ニウドが支えきれない中盤のスペースをダッシュで戻って埋める北野。

北野が全力で守っているのはよく分かる。良く走っているし戦っている。

だけど,北野はもう少し前で見たい。相手ゴールの近くで活きる選手なのに。

鈴鹿は,慢性的に中盤の人数が不足していて,北野がボールを持っても武蔵野の素早いチェックに引っかかっている。。

ガマン,ガマンの北野純也。

自分のストロングポイントで戦えていない。

北野。ちょっとこの試合変だ。

どこかで修正が入る。今は我慢してくれ。

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鈴鹿はサイドを縦に縦に攻める。

サイドチェンジは大きくではなく,ディフェンスラインを経由してグルっと回す。

中盤が不足していて,中盤の底で左右に裁けない感じ。

 

鈴鹿の攻撃はいつも通り右からが中心。

サイドバックの,「菊島ロケット」,菊島卓(15)

スローインを越えたロングスロー,名付けて「菊島ロケット」を放つ菊島。

その飛距離に会場からどよめきが起きる。

しかし,鈴鹿は前半から押し込まれていて,菊島が何本もロングスローを放てるほどサイドを攻略できていなかった。

菊島は,前方の松木(40)と共に,ドリブルやコンビネーションで武蔵野ディフェンスを突破しようとするが,前半の間は武蔵野のディフェンスに苦しんだ。

カニシのイメージでは,武蔵野はカウンターのチーム。ということはディフェンスも固い。

ちょっと工夫しないとサイドを突破出来なさそう。

菊島。まだ始まったばかりだ。

ちょっと落ち着いて様子を見よう。

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試合は武蔵野ペース。鈴鹿陣内でボールが回る時間が長い。

そのため,逆に怖い怖い武蔵野のカウンターを喰らっていない。

鈴鹿はガッチリ引いて守っている。

松木(40),田村(19)も引いているので,4ディフェンス3ボランチのような形。

 

武蔵野から長短のパスが鈴鹿ディフェンスに降って来る。

中盤で回されて,パスが精度の高い状態で入ってくるので脅威。

 

センターバックの,「我武者羅100%」,今井那生(26)

試合前にサポーターと話をした。みんな那生の成長と安定したプレイを喜んでいる。

今シーズン約30倍成長した(ナカニシ調べ)今井那生が,空中戦も地上戦も安定したディフェンスを見せている。

鈴鹿の分の悪い時間帯,那生の大きなヘディングクリアで,武蔵野の攻撃を寸断することができている。

また,中盤にスペースを作らないため,ディフェンスラインも高く,さらに前に飛び出してプレイもしている。

那生がドリブルでボールを持って前線に攻め込むシーンも。

ナイス!那生!

慌てなくていい。何にも怖いことはない。

今,ちゃんとスタメンを取っている。

堂々とサッカーを楽しもう。

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武蔵野は着実につないで,いろんなところからクロスボールを入れてくる。

しかし,鈴鹿はディフェンスの今井那生(26),中村俊貴(20),そしてボランチのニウド(42)全員が高さがあり,何とかクリアしている。

着実につなぐ武蔵野と対照的に,鈴鹿はワンタッチパスでコースを変えて一気に裏を取ろうとしているように見える。

しかし,このワンタッチパスの精度が悪いし,ワンダッチで出さなくても良い所でもワンタッチで出しているように見える。

 

センターフォワードの,栗原イブラヒムジュニア(38)

レンタル移籍後の初スタメンだと思う。

身長190オーバー(曵地選手や丸山選手と同じくらい)の期待の選手。

試合開始から,鈴鹿はジュニアに長いボールを当てて,山内(21),北野(14)が受けていきたいが,武蔵野との空中戦で上を行けない場面が続く。

カニシの見た感じだと,ジュニアは空中戦が苦手というわけではないが,競り合いで押されてて,十分なジャンプができず,最高点に到達していない。

武蔵野も負けられない戦い。全体的に鈴鹿に対するタックルもかなり激しい。

ジュニアが足元でボールをキープする際にも周りから猛烈なプレッシャーがかかっていて,ジュニア経由での攻撃がつながらない。

これは苦しい。

なんか小さくなってる。

ジュニア。そんなもんじゃないだろ。

大丈夫。周りがなんとかするから。

フォワードなんだから,もっと自分勝手にやって良い。

良い子じゃなくていい。

エゴを出せ。

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サイドハーフの,「キャノンボール」,松木駿之介(40)

鈴鹿に移籍以来,フルタイム+フル出場の松木

得点アシスト共に大活躍で,後半戦の躍進の原動力と言える。

特に,サイドバックの菊島(15)との右サイドは攻撃力満タンで,松木の前への推進力と,スローインに逃げてもそれがロングスローという,強烈な攻撃力を持っている。

前半から松木が前に前に前に進む。

しかし,松木は中にカットインしたいが,武蔵野はサイドハーフが深く引いて守っているため,なかなか中に切れ込ませてくれない。

そのため,松木(40)や菊島(15)からロングクロスを中に入れているのだが,ジュニアを中心に中で待つ鈴鹿の攻撃陣は,高さの競り合いで合わせられない。

武蔵野は4-4-2だが,特にサイドハーフはワイドで低い位置を取っており,サイトバックはそれほど押し上げてこない。

フィジカル,スピードどもに松木の持ち味が活かしきれていない。

やはり,鈴鹿の右サイドは警戒されているか?

松木

サッカー選手として相手に警戒されて上等!

ならばその上を行こうぜ。

大丈夫。大丈夫。

必ず松木の時が来る。

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試合は一進一退の展開。

鈴鹿は点が取りたくて取りたくて仕方がないという試合をしている。

武蔵野も勝利がどうしても欲しい試合で,イエローカードが何枚も出ている。

両チームともに必死の試合。

両チームのベンチからも怖いほどの緊張感。

 

こんな時サポーターが歌うなら何を歌う?

カニシならば,前へ前への歌ではなく,「俺たちはここにいるから大丈夫」の歌を歌うだろう。

鈴鹿が行くのは,何にも染まらない」

「青い空に照らされた,この緑の道」

大丈夫。

慌てなくていい。

焦らなくていい。

自分たちのペースで。

ちょっと「間」を作ろう。

もう1点入れば落ち着く?

ただ,鈴鹿は攻撃が形にならない。

 

左サイトバックの,「双頭の龍」,上田駿斗(35)

怪我を克服して,スタメンで戻ってきた。

両利きの上田は,左サイドだけでなく,中にも絞ってきて試合に深く影響力を出すことができる。

さらに(何となくだけど),ナカニシの感じでは,上田はプレッシャーに強いんじゃないか?という気がする。

厳しい場面でも,自分のプレイを見失わず飄々とできる。

ミスも少なく,慌ててもいない。大舞台に強い感じ。

J参入のため負けられない試合だって?

カニシは負けても良い試合なんて見たことが無い

シーズンが押し迫ったので結果的にそう感じるだけで,全ての試合が負けられない試合。

開幕戦でも,ダービーでも,この試合でも同じ。

久しぶりのスタメンで,上田は活き活きとプレイしている。

真剣。必死。絶対。

そんな中でもプレイできる喜びと,サッカーを楽しもう。

上田。ナイスプレイだ。

カニシは知ってるぞ。

みんな大丈夫。上田も大丈夫。

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前半42分。

鈴鹿の左サイドから武蔵野ボールのコーナーキック

ショートコーナー

鈴鹿の選手は対応できていない。

田村翔太(19)が寄せに行くが,楽にパスを回されて,ドフリーの状態でクロスを上げられる。

武蔵野に頭で叩き込まれて失点。

1-1。

ショートコーナーの時点から鈴鹿の息が一瞬抜けていた。

 

セットプレイでの失点は,ある意味仕方がない。

取り返すぞ!

 

ここで前半終了

 

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ハーフタイムにずっと考え事をする。

前半を自分の頭の中で回していると,いかに試合の形が作れていないかを感じる。

形が作れないというのは,鈴鹿の狙っているところへパスが出ていないということ。

フォワードの欲しいところ。

最後のフィニッシュ。

ディフェンスの裏。

前半,良い感じのパスは少なかった。

 

攻撃的な選手たちがスタメンでたくさん入っている。

ほぼ,全員が前へ前へのプレイを得意とする。

みんな前に行くが,そこにパスを出すのは誰だ?

守備から攻撃に切り替える際に,前に行く選手たちの「溜め」を作るのは誰だ?

ボランチやディフェンスが危ない時に,パスコースを空けてカバーする選手は誰だ?

 

なんか歯車が噛み合っていない感じがぬぐえない。

歯車は噛み合っていないのに,前に行くために高速で回転している感じがする。

このハーフタイムで歯車を止めて,噛み合わせてから,後半に挑みたい。

 

サポーターとして何もできなくて腹立たしい。

カニシは何してるんだ。

ノドから血を噴くまで応援の歌を歌うこともできるのに。

チャント(応援歌)を歌いたい。

良いプレイをした選手には,「ナイスプレイ!」と大歓声でほめてあげたい。

失敗した選手には,「そのチャレンジを続けていこう」と背中を押してあげたい。

 

大丈夫。

大丈夫。

みんなガンバレ!

 

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後半開始。

(OUT)38栗原イブラヒムジュニア ⇔ (IN)25出岡大輝

(OUT)15菊島卓 ⇔ (IN)13蓮沼翔太

 

前半,調子が出なかったジュニアが交代。

高さで勝負しないためか?ロングスローの菊島も交代。

MFでパスがつなげる出岡(25)と蓮沼(13)が入る。

右サイトバックに田村翔太(19)が下がる。

鈴鹿は変わらずひし形の4-4-2。

 

前半の鈴鹿は今シーズンでも悪いほうの鈴鹿だった。

そして,後半の鈴鹿は,0対3で敗れたアウェイ奈良戦と同様の悪い時の鈴鹿だった。

あの奈良戦と,この試合で共通しているのは,「絶対に勝たなくてはならない試合」に選手たちが力を出し切れなかったことだと思う。

 

後半開始から攻勢に出る鈴鹿

武蔵野は,サイドハーフが深く引くため,6バック2ボランチ2トップのような形になる。

サイドから起点を作りたい鈴鹿は,武蔵野のサイドに悩まされる。

 

フォワードの,「ワンダーボーイ」,山内健史(21)

前半から非常に厳しいマークにあい,削られていた山内。

斜めの鋭い走りで,いつもはマークを外せる山内だが,武蔵野は山内を徹底的にマークして自由にはしない。

山内はサイドに流れて,松木(40),蓮沼(13)と連携を取りたいが,後半は特にサイドに人が多く,渋滞してしまいパスコースが無い。

山内がなんとかしようと,前線で走りまくっているのが見える。

トップ下の北野(14)も,山内のパスコースを探しているのが分かる。

それでも通らない。山内へのパスが通れば・・・

後半,何度も祈った,山内が鈴鹿の攻撃の切り札だ。

なんとか山内に渡ってくれ。

そうすれば何かが起きる。

山内。

キツイ試合だけど。頼む!

 

蓮沼(13),出岡(25)が入ったためか,試合が少し落ち着く。

鈴鹿がパスを回す時間が多くなってきた。

 

後半から入った,「カミソリの左」,出岡大輝(25)

後半早々に,武蔵野陣内に攻め込み,左足で鋭いシュートを放つ。

出岡はパンチ力のあるシュートを放つことができるが,これまで得点を取れていない。

打ちさえすれば,何かが起きるほどの力のあるシュートを打てるので,後半はドンドン打って欲しい。

フォワードの位置でボールを受ける出岡。

後半の武蔵野のディフェンスは厚く,すぐ密集されてしまいスペースが無い。

ペナルティエリア外でもいい。出岡に一瞬の間ができれば・・・

出岡,前に前に出よう。

そして,その左足でシュートを放て!

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鈴鹿は全員がワンタッチパスを意識しているように見えるが,その精度が悪い。

そのため,最後のフィニッシュで合わなくて,「あーあー」と言う場面が増えている。

 

サイドハーフの,「ハスのダンディズム」,蓮沼翔太(13)

蓮沼が入って,「間」が取れるようになり,少し鈴鹿のボールキープが増えた。

蓮沼が,ディフェンス裏に出し,やっと山内が走ることができるようになった。

しかし,蓮沼は左サイドにいるため,広角な試合展開ができない。

逆サイドも,武蔵野は選手を配置しているので,蓮沼からの逆サイド展開も難しい。

武蔵野はサイドの縦1本だけを止めれば良いので,人を割いて落ち着いてディフェンスしている。

試合が進むにつれ,蓮沼から前に展開できなくなってきた。

後ろの上田(35)に戻すパスが増える。

鈴鹿が攻撃の形を作れない

蓮沼。

結構しんどい場面だけど, 何とか頼む。

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鈴鹿は蓮沼,上田の左サイドがボールを良く触っている。

しかし,そこから展開できず,後に戻す展開。

どうも前線にボールが入らない。

いや,出ているが合わない。

 

後半16分。

鈴鹿はニウドを経由するしかない。

そのため,武蔵野の前線の選手はニウドをマークしている。

ニウドとディフェンス間のパスが狙われる。

武蔵野の狙い通りのショートカウンター

奪われて,持ち込まれてシュートを決められる。

失点。

1-2。

 

鈴鹿は大量得点どころかリードを奪われる展開に。

リードされると,武蔵野はカウンターを狙って堅い守備で守りに入る。

この戦術。

武蔵野の得意とする,硬いディフェンスから切れ味鋭いカウンター。

完全に武蔵野の術中にはまった。

 

そして,鈴鹿の選手たちの焦りとバタバタはピークに。

ここからさらにプレイに精度を欠き,さらにミスが増える。

 

後半19分

(OUT)3川里光太郎 ⇔ (IN)14北野純也

 

川里がセンターバックに入り,右サイドバックに中村俊貴(20)。

田村翔太(19)がフォワードに入る。

 

怪我が長かった川里。

そのキャプテンシーで試合を整えてくれ。

頼む。川里。

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フォワードの,「スピードスター」,田村翔太(19)

鈴鹿は逆転されてから怒涛の攻勢が強まる。

山内(21),田村(19)の2トップなら,そのスビートで抜け出せば1点狙える。

出岡(25),松木(40),蓮沼(13)が裏へ出すが,田村翔太の走りに合わない。

武蔵野ディフェンスは,6バックで密集している。

その裏をスルーパスで抜くのは至難の業。

田村は左右に流れてマークを外しつつ,パスが通るのを待つ。

タムショー。1本通れば行けるぞ。

無駄走りかもしれないけど,それを続けていこう。

チャンスはそう多くはない。

頼む。決めてくれ!

 

鈴鹿は何とかして点が欲しい。

武蔵野はガッチリ守ってカウンター。

密集するディフェンスに攻めあぐねる鈴鹿

前に進めず,バックパスとゴールキーパーへ戻す場面が多い。

どうしようもないのか?

 

後半の給水タイム。

川里が叫ぶ「このままだと終わっちゃうぞ!」

キャプテンマークを巻く松木も叫んでいる。

サポーターは叫べない。

まずは同点に。

 

時間が刻々と過ぎる。

 

ゴールキーパーの,「男岩」,岩脇力哉(23)

岩脇からも声が良く出ている。

後半のコーナーキックの際には,上がろうとしていた。

岩脇もノドから手が出るほど勝ちたいだろう。

だけど,岩脇が点を取りに行くとこはできない。

ただ,ただ,仲間を信じてゴールを守る。

後半の半ばを過ぎてから,ディフェンス,中盤にミスが増えた。

鈴鹿は武蔵野のショートカウンターを受ける。これが武蔵野の一番怖いところ。

岩脇と1対1でシュートを打たれる。危ない!

岩脇が前に出て体に当てる。

そのこぼれ球もフリーで打たれるが,それも岩脇が止める。

危ないどころじゃない。完全にやられている。

力哉ナイス!

凄いファインプレイだ!

 

鈴鹿は前線に4人が張り付くほど前に人を置いている。

しかし,武蔵野のディフェンスラインは厚く固い。

ルーパスで通せないため,ニウド(42)が意表を突く浮き球で武蔵野ディフェンスの裏に落とす。

走り込んだのは,「キャノンボール松木駿之介(40)

松木のシュートは,相手ゴールキーパーにキャッチされる。惜しい!

 

最初センターバックで,後半半ばから右サイトバックの「鬼俊貴」,中村俊貴(20)

地域リーグのころ,ナカニシが初めて俊貴を見た時は,俊貴は右サイトバックだった。

スピードがあるというより,対人に強いため奪われない重戦車のようなドリブルが得意だった。

2失点に対して俊貴自身も何とかしたいと思っているだろう。

それでも,武蔵野のディフェンスが硬く,中盤から前にボールを運べない。

後に戻したり,ニウドにつないだり。

俊貴は何とかしようと思ってプレイしているのだが,鈴鹿は形を作れない。

カニシにもどうしていいか分からない。

俊貴も,プレイに迷いが見得るような気がする。

難しい局面。

だけど俊貴。まず一息つこう。焦らなくていい。

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鈴鹿は久しぶりの出場の川里が武蔵野攻撃陣にボールを奪われ,大ピンチに。

そして再び岩脇の神セーブで失点を免れる。

川里だけじゃなく,全体が浮足立っている。

 

サポーターは,手拍子を続ける。

声が出せない。雰囲気を作れない。流れを変えられない。

俺たちはこんな時,どうすればいいんだ!

 

後半30分

(OUT)20中村俊貴 ⇔ (IN)22中村侑人

 

俊貴(20)が下がり,侑人(22)が入る。

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侑人は右サイドハーフに入り,右サイドバックは田村翔太(19)

フォワードにニウド(42)が入りパワープレイのような形に。

しかし,ずっとそこにいた中盤にニウドがいなくなったため,バランスは一気に崩れる。

もう,個人技頼みのパワープレイ。

 

鈴鹿は再三攻め込み何度もコーナーキックを獲得するが,ゴールは奪えない。

 

時間が刻々と過ぎる。

2点目を奪われてから,武蔵野は時間を使う。

鈴鹿は状況を打開できない。

 

後半42分

(OUT)40松木駿之介 ⇔ (IN)8海口彦太

 

試合終了間際,武蔵野のロングボールに対して田村翔太(19)が触るが,そのボールを拾われてまたもやゴールキーパーと1対1の場面に。

それでも岩脇の集中は切れていない。

岩脇がまたもや防ぐ。

 

時間が過ぎる。

チャンスは来なかった・・・。

無念。

 

ここで試合終了。

 

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両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

たくさん差し入れをいただきました。ありがとうございます。

 

以前鈴鹿に所属した,小西洋平選手と,岡田明久選手が試合を見に来てくれていました。

負けた試合の後だったので,ナカニシが全然面白いこと言えなくてごめんなさい。

サポーターのみんなも2人に会えて喜んでいました。

応援ありがとうございました。また見に来てください。

 

試合後に,たくさんのサポーターが肩を落としていました。

でも,最後に選手たちにしっかりと拍手しました。

試合に負けましたが,彼らが必死で全力で戦ったのは間違いないです。

サポーターが選手を讃える拍手にウソはありません。

みなさんお疲れさまでした。

 

攻撃の形。フィニッシュの精度。全てのプレイの精度。戦術作戦。

申し訳ないですが,全て悪かったです。

今シーズン,ナカニシが見た試合の中で,アウェイ奈良戦の次に悪い試合でした。

 

この敗戦で,Jリーグ参入はさらに厳しくなったようです。

でも,可能性0%以外は全部同じです。

鈴鹿は勝つしかありません。

 

カニシにとって,Jリーグ参入というのは結果です。

だから,選手達には結果を出させてあげたいと思います。

ただ,Jリーグはナカニシにとっての目的ではありません。

カニシの目的は,今も昔も,選手と共に戦って笑顔も涙も共にしたいということだけです。

 

鈴鹿の選手は,戦うのかい?戦わないのかい?

選手が戦うならば,私はサポーターとして共に戦いたいと思います。

そして,一緒に笑いましょう。

 

3連戦キツかったですね。

遠征お疲れさまでした。

ゆっくり休んでください。

 

ではまた。

 

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(今後の試合)

JFL第31節 11月13日(土)18:00 対 ヴィアティン三重@三交スポーツの杜鈴鹿

JFL第32節 11月21日(日)13:00 対 FCティアモ枚方枚方市陸上競技

JFL第33節 11月27日(土)13:00 対 いわきFC@AGF陸上競技

 

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