VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第26節 対 奈良クラブ

みなさんこんばんは。

 

今シーズンになり,日本サッカー界の大レジェンド三浦知良選手(11)が鈴鹿に加入しました。

JFL界でも大注目ですので,アウェイながら対戦相手の選手である三浦知良選手を集客の目玉に使うところもたくさんあります。

 

カニシのところには,アウェイ戦の前に「カズさん出ますか?」というDMやメールがたくさん来ます。

また,会場でも「カズさん出ますか?」と知らない方に聞かれます。

今シーズン,何度言ったか分かりません。

「それは分からないです」

 

奈良クラブ戦でもたくさんの人に聞かれたので,同じことを言いました。

「それは分からないです」

 

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試合当日の朝。

 

相変わらず早起きし,早朝より奈良に向かう。

 

今日の対戦相手は奈良クラブ(以下,奈良と書きます)

今シーズン前期の試合では,0対4の惨敗だった。

この試合は,鈴鹿が百年構想を取り消された直後の試合で,何とかみんな元気になれるような試合をしようとした矢先のボロ負けだった。

 

また昨シーズンは,ミラ監督の最後の試合が奈良だった。

その試合に0対3でボロボロに敗れ,ミラ監督の解任となった。

 

鈴鹿の要所では奈良に惨敗している。

相性が悪いというか,奈良に良いイメージが無い。

 

奈良はJ昇格のため,勝ち点では昇格要件を満たしており,後は観客動員と言う状態らしい。

観客動員のため,いろいろ活動をしている様子。

観客動員は良いのだが,ちゃんと試合を応援できる状態なのか心配。

 

キックオフ3時間半前に奈良に到着。

既にスタンド裏には長蛇の列ができている。

スタジアム前方の道路も大渋滞が発生している。

 

予約してあった駐車場に止めて,徒歩でスタジアムへ。

いろいろ心配ではあるが,横断幕掲出の準備をする。

 

鈴鹿サポーターの仲間が集まって来たので,みんなで横断幕を掲出。

混雑が予想されるアウェイ側芝生席の入り口を避け,一番隅っこに鈴鹿サポーターが集まり,ここで応援することにする。

 

メインスタンドは超満員。コロナそっちのけで目いっぱい入っている。

芝生席もたくさん人が来るが,通路が無いため隙間が無いほど人が座っている。

フラッグは人に当たらないよう,一番端っこの手すりの位置に。

 

いやいや。

集中集中。

応援に集中。試合に集中。

 

選手達が入って来た。

 

奈良との再戦。勝つぞ!

 

行くぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

 

OMF 17中村健人・19三宅海斗・8海口彦太

DMF 6上田駿斗・30和田篤紀・27日根野達海・40松木駿之介

DF 3今井那生・4平出涼・20中村俊貴

GK 23岩脇力哉

 

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試合開始。

 

鈴鹿は3-4-3-0で入った。

奈良はたぶん4-3-3。

 

開始早々,奈良は鈴鹿の右サイドを押し込んでくる。

対するは,鈴鹿では初めてウイングバックにポジションを取る松木(40)。

 

右のウイングバック,「キャノンボール」,松木駿之介(40)

松木のファイティングスピリッツに間違いはない。

ボールに喰らいつく闘志はディフェンス面でも発揮されている。

だが,奈良のサイドはフィジカルが強く,足が早く,テクニックもある。

奈良のサイドプレイヤー2人掛かりで,松木を引き剥がして突破していく。

この試合,鈴鹿では初の右ウイングバック松木は,少し間をおいて周りと合わせたかった。

しかし,最初に狙われたのが右サイド。

さらに,松木とディフェンスの右にいる中村俊貴(20)との連係も噛み合っていない。

松木が「待ち」の状態でディフェンスしている。

推進力のある松木に「待ち」のプレイは似合わない。

松木は前に前に出てこそ,その力が発揮される。

松木,右サイドの押し合いに負けるな!

逆に押し返せ!

 

奈良は鈴鹿の右サイドから攻める。

鈴鹿は,右サイドを守り,左サイドから攻める感じになる。

 

左のウイングバック,「ドラゴンヘッド」,上田駿斗(6)

この試合の前半,上田からの左の攻撃が特に良かった。

鈴鹿は縦にコンパクトで,サイドに広い。

たくさんの選手が横並びしているのではなく,横にスライドしながらピッチを広く使っている。

鈴鹿のワイドな攻守の切り替えにより,右を攻められれば左から攻める。

上田駿斗はドリブル良し,パス良し,ヘディング良しの,オールラウンドプレイヤー。

左サイドは開いている。

タッチライン沿いを縦にドリブルするのではなく,中に切れ込んで来るドリブル。

自分もシュートをバリバリに狙っている。

駿斗!

めちゃくちゃ伸び伸びプレイしてるやないか!

狙い続けろ。この試合を駿斗の力で決めてやれ!

 

鈴鹿は左の上田駿斗(6)からの攻撃が効いている。

左後方から,巻いて中に入るようなロングスルーパスが前線の三宅海斗(19)に通っている。

 

前半序盤の攻防は五分と五分。

しかし,次第に奈良のボール支配率が上がって来る。

奈良はフィジカルが強く,鈴鹿の中盤が突っかけてもなかなかボールを失わない。

逆にタックルを振りほどかれて,突破されることすらある。

強い。奈良はやっぱり強い。

 

鈴鹿の3バックの右,「鬼俊貴」,中村俊貴(20)

試合序盤は,なんかバタバタしている。

奈良が一気に右サイドを攻めてきたことと,松木(40)との連係不足が,俊貴のプレイを俊貴らしくないように見せている。

俊貴は超筋肉だけでなく,サイドバックができるほど足も速い。

ただ,松木とのマークの受け渡しなどでバタつき,何となく安定していない。

俊貴。

ミラ監督の時に負けた時も,今年負けた時も,俊貴がディフェンスラインにいたよな。

やり返すぞ。取り返すぞ。

ここを無失点に抑えるぞ!

 

奈良の激しいプレッシャー。

ファウルも多いが,その球際の強さに鈴鹿が押されている。

鈴鹿はボールを奪えない。

 

昨年の試合で奈良を見た時,ナカニシは「ミラ監督のサッカーに似ている」と思った。

奈良のスペイン人監督が,ミラ監督と完全に同じ戦術をとっているとは思えないが,何となくその作ろうとしているサッカーは似ているように感じた。

だがこの試合の前半は,ナカニシが昨年感じた,「スペイン人監督っぽさ」はほとんどない。

華麗なパス回しと言うより,現実的な強いサッカー。

鈴鹿のディフェンスを崩すというより,シンプルに前線で勝負するサッカー。

強い。奈良はJFLの上位にいて当然の強さ。

 

鈴鹿の攻撃の要は・・・

ワントップのような形で前線にいる,「ネコ好きの天才」,三宅海斗(19)

攻撃の中心を担う鈴鹿の海斗は,やはりもの凄いマークにあっている。

動きながらボールを受けるため,ワンタッチ目は良いのだが,2タッチ目で激しく削られている。

奈良も海斗のマークは厳しく,すぐに寄せている。

しかし,海斗には超高速の走りがある。

左サイドの上田駿斗(6)からのロングスルーパスに反応し,奈良陣内を深く切り裂く。

惜しくも奈良ディフェンスに防がれシュートまで行けないが,やはり海斗からは得点の匂いがする。

流石,海斗!

下がって,受けて,走って,シュートを打つ。

ただ,既に前半で何度か痛めて苦痛に顔をしかめている。

怪我が心配。

大丈夫?海斗大丈夫?

 

奈良に力で押されているが,鈴鹿はカットしてからのカウンターの展開が良い。

中村健人(17)から,和田篤紀(30)へパス。

和田篤紀(30)から,後方から爆走する海口彦太(8)にパス。

海口の良い飛び出し!

惜しくもシュートに持っていけなかったが,和田(30)からの海口(8)へのパスとか,ナカニシ的には凄くテンションが上がるプレイだった。

 

鈴鹿ボランチ,「鈴鹿の王子様」,和田篤紀(30)

前半の鈴鹿は,少し奈良に力で押されていた。

しかし,決定機は鈴鹿のほうが多かった。

そこに,その決定機の影に和田篤紀の操るカウンターが光っている。

復帰2戦目。まだ怪我明けで本調子ではない。

それでも抜群のボールさばきで,チーム内にリズムを作り,ダイレクトパスでスピードを上げて行く。

篤紀は,ラストパスの1つ前のパスを前線に供給していて,それが決定機を作り出している。

キレている。めちゃくちゃ良い。でも篤紀は万全のコンディションじゃない。それでも篤紀は素晴らしい。

ガツンと当たるディフェンスではなく,コースを切って相手にやりたいようにさせないディフェンス。実に篤紀らしい。

すすすーっと近づいて,サラッと足を伸ばす。

前半,鈴鹿の攻撃陣のタクトを振るったのは和田篤紀。

前線がアツキの指揮で動く。

和田篤紀にとって凄いプレイすら普通のプレイに見える。

ミラ監督の解任の時の0対3?今期前半戦の0対4?

その両方の試合に篤紀は出ていなかった。

篤紀。怪我で出られなくて悔しかったよな。

さあ,奈良から勝利を奪おうぜ!

 

前半の半ばを過ぎた。

試合は4対6で奈良の支配率が高い。

流石のパス回しで,ボールを失わないが,鈴鹿はキッチリ守っているので,奈良は攻めあぐねているように見える。

ただ,鈴鹿はディフェンスラインが高いので,DFとGKの間に上手くボールを入れられるとピンチになる。

 

前半半ば。鈴鹿陣内でのDFとGKの間に入れられた早いボールに,鈴鹿ゴールキーパー,岩脇力哉(23)が勇敢に飛び出す。

力哉はキッチリ体でブロックしたが,このボールはオフサイドだった。

鈴鹿のディフェンスラインは高い。

鈴鹿ゴールキーパーの飛び出しは早い。

そして,鈴鹿のディフェンスラインは整っていて,オフサイドをしっかり取れている。

 

鈴鹿は奪ってから早く攻めている。

前述のとおり,上田駿斗(6)がドリブルとパスの両方で攻撃のきっかけを作っている。

そして,自分自身で持ち込み,強烈なミドルシュート

奈良ゴールキーパーのファインセーブで得点ならなかったが,惜しかった!

 

鈴鹿は前半の終盤に入ると和田篤紀(30)の動きがさらにキレはじめ,中盤に良いリズムができている。

押されている・・・けど得点の匂いがする。

 

前半32分

鈴鹿は奈良陣内左サイドからフリーキックを得る。

キッカーは中村健人(17)

高く大きく蹴られたボールを,サイドいっぱいに張っていた中村俊貴(20)がヘディングで折り返す。

それをチョコンと足を伸ばしてコースを変えたのは・・・

業師!平出涼(4)!

ゴーーーーーーール!!!1-0

 

鈴鹿先制!

平出の技ありシュート!見事!

 

鈴鹿先制で,奈良は,よりシンプルに攻撃するようになってきた。

奈良は,試合開始からサイドを深く攻めてきていたが,前半の終盤は,アーリークロス気味に斜めにゴール前に放り込んでくるようになった。

フィジカルの強い奈良に対して,クリアボールが短いと波状攻撃を受けてしまう。

 

先制ゴールを決めた,ディフェンスの真ん中,「カバーリンガー」,平出涼(4)

自陣ゴールに向かって守る難しい展開。

それを,ディフェンスラインを整えてオフサイドをチラつかせながら奈良攻撃陣を完封する。

その攻防の駆け引きは平出が抜群に上手い。

特に,奈良の斜めに走る動きと,斜めに切り裂くスルーパスは,ディフェンスとして対応しにくいものだが,平出には良く見えている。

いいね。平出。

自分のゴールを守って勝利しようぜ!

 

支配率は奈良ではあるが,深く刺さっている鈴鹿の攻撃

両チーム気合のこもった一進一退の攻防。

 

前半の終盤。

和田篤紀(30)がまた攻撃を組み立てる。

右を駆け上がる松木駿之介(40)にぴったりのスルーパス

松木からの折り返しに対して,中村健人(17)がゴール前に飛び込む!

惜しい!!!

 

ただ,和田篤紀(30)からのパスが切れている。

篤紀が持つと,鈴鹿の攻撃にスイッチが入ったようになる。

(ナカニシが和田篤紀をめちゃくちゃほめているように見えますが,本当に凄かったのです。ひいきではありません。たぶん。)

 

右から和田篤紀(30)が組み立てる。

そして左からは上田駿斗(6)が三宅海斗にパスを通す!

凄い!大チャンス!

しかし,奈良ゴールキーパーのファインセーブに阻まれる。

奈良のゴールキーパーはかなり凄い。敵ながらあっぱれ。

前半の鈴鹿の決定機を4本は止めている。

逆に鈴鹿は決めきれなかったのが痛い。

 

右のインサイドハーフの,「疾走する若武者」,海口彦太(8)

前半序盤の奈良の右からの攻勢の際には,低く下がってディフェンス中心だった。

前半の終盤は,奈良はサイドと言うより,裏にクロスを放り込んでいる。

海口も松木同様,「待って」プレイするより,動いてプレイするほうが活性が上がる。

そして,何よりも前線近くで海口の早さと強さとディフェンス能力が,奈良の中盤にプレッシャーを掛ける。

海口のプレスから,ボランチの和田篤紀(30),日根野達海(27)がカバーしてボールを回収しカウンターにつなげる。

海口からのショートカウンターは,鈴鹿の得点パターンの1つだ。

前半の終盤には,知友王でボールを奪った和田篤紀(30)が,前線にドリブルで持ち上がる。

その右側を爆走して追い抜く海口!早い!

篤紀から海口へ。

海口のシュートは,またもや惜しくも相手ゴールキーパーに阻まれる。

惜しい!めちゃくちゃ惜しい!

それでもやはり,海口(8)と和田(30)の連携は極上。

さあ,海口!

奈良から借りを返してもらおうぜ!

 

鈴鹿は高い位置からプレスとショートカウンターを狙っている。

そして,エース三宅海斗(19)が自由に前線で走る。

対する奈良は,ボール支配率を確保し,ふところが広い。

体が強く,トラップの旨い奈良クラブからはなかなか球際でボールが奪えない。

 

前半の再終盤。

 

三宅海斗(19)が奈良ボールを奪って単騎独走!

奈良ゴールキーパーと1対1!

しかし,それでも奈良ゴールキーパーが神業で止める。

なんと!

 

ここまで決めきれないとはいつもの三宅海斗(19)らしくない。

本調子ではないのか?

大丈夫か?

 

ここで前半終了。

 

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芝生席の後ろでは,前半の終盤まで,芝生席に入れない人の長蛇の列が続いていた。

バック側芝生席入口は大混雑していて,スムーズな出入りができない。

メインスタンドは,立ち見がビッシリで通路も立ち見で塞いでいる様子。

芝生席後方のトイレもハーフタイムで長蛇の列。

 

これは,大変な人出だ。

 

サポーターの応援している芝生席の一番端は,鈴鹿ベンチに近いため,三浦知良選手(11)を見たい人が押し寄せて来た。

子どもが隙間に入ってきたため,フラッグを振るのも危ない。

 

バック側芝生席からは「カズ!カズ!」とたくさんの声が出ている。

コロナ感染防除のため,声出しは禁止のはずだが,普通にあっちこっちから三浦知良選手(11)の応援の声が聞こえる。

 

うーん。

 

いやいや。

集中集中。

試合に集中しなきゃ。

 

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HT

(OUT)30和田篤紀 ⇔ (IN)21山内健史

 

後半開始。

 

前半,たくさんのチャンスを作った和田篤紀(30)が交代。

まだ本調子ではないのかも。

 

そして,海口(8)がボランチに下がり,スピードのある山内(21)がインサイドハーフに入る。

 

同点に追いつくため,後半からさらに球際が激しくなる奈良。

これだけの観客の前で負けるのは何としても食い止めたいだろう。

奈良の激しいプレイで腰がひけたら,そこから崩される。

 

後半は序盤から耐える展開。

奈良は前半のようにサイドを抉るのではなく,早めにロングボールを放り込んでくる。

競り合いからのセカンドボール狙い。

そこでフィジカルの勝負をする自信があるのだろう。

 

鈴鹿は後半から入った,スピード自慢の山内健史(21)の突破を狙う。

右サイドを走りたい山内だが,鈴鹿が押し込まれているため,良いボールが裏に出ない。

後方からのロングパスは多少精度を欠いたとしても,裏に出さえすれば山内はスピードで勝負できるのだが・・・。

 

鈴鹿の攻撃は,早い段階で奈良のファウルで止められる。

ファウルが連発する。

イエローカードも。

 

そして奈良ゴール前でのファウルを蹴るのは,「鈴鹿のケンティ」,中村健人(17)

後半は特に激しいプレスが集中し,健人がボールを持って「間」を作ることができなかった。

でも健人には正確無比のセットプレイがある。

しかし,ファウル,コーナーキック,ゴール前のフリーキック,なかなか点につながらない。

奈良は,ゴールキーパーを中心に高くて競り合いに強く,鈴鹿のセットプレイを防ぎ続ける。

後半は防戦中心の鈴鹿

健人も,前線からのパスコースのカットや,下がりながらのディフェンスで守備に戻っている。

健人,攻撃の基点は健人からだ!

攻める形を作らないと,ずっと攻撃され続けることになる。

健人!守りに入らず,ゴールを狙え!

 

後半13分。

奈良のアーリークロス

鈴鹿のゴール前で競り合い,平出(4)が交錯して倒される。

平出が倒されている間に,こぼれたボールを打たれて失点。

1-1

 

大丈夫。

崩されたわけではない。

次のプレイに集中。

 

失点は後半の早い時間。

大観衆の中で奈良はさらに追加点を狙う。

 

防戦一方の鈴鹿を支えているのは,ボランチの「鈴鹿の未来」,日根野達海(27)

カニシは忘れもしない,昨年のアウェイ奈良戦。

それが日根野JFLデビュー戦だった(はず)。

ミラ監督最後の試合で出場した日根野のプレイを見た衝撃を今も覚えている。

この試合,前半は和田篤紀(30)の後ろを支えていた日根野

後半はボランチの海口と共に,何とか鈴鹿の中盤を支えている。

フィジカルも球際も強い日根野

それでも奈良は簡単にはボールを奪わせてくれない。

ディフェンス主体のプレイだったため,普段ほど攻撃参加はできなかった。

しかし,これだけ押されても決定的な崩され方をしてないのは日根野の踏ん張りだと思う。

失点はしたが日根野がいる事で,その後も鈴鹿の中盤が持ち堪えている。

日根野鈴鹿の時間帯が来るまで耐えてくれ!

 

鈴鹿はディフェンス主体と言いながらも,フレキシブルに動いていて,止まって守っているわけではない。

押さえるところは抑えているので,やられている感じも無い。

しかし,後半はカウンターで攻め込むことがなかなかできていない。

 

頼みの山内(21)のスピードも,奈良の激しいアタリに潰されてしまう。

 

徐々に下がっていく鈴鹿

前線のスペースが大きくなり,攻撃が単発になっていく。

 

センターバックの左,「我武者羅120%」,今井那生(3)

攻勢の奈良。守る鈴鹿

それでも鈴鹿は崩れない。

前期の鈴鹿とは違う。

奈良の再三の斜めに放り込まれるアーリークロスに対して,フィジカル抜群の奈良攻撃陣が飛ぶ。

しかし,ピンチの時こそナイキは頼りになる。

カニシは,ここぞのピンチの時にナイキがやられたところを見たことがない。

絶対に対空戦で負けない。相手を飲んで絶対にやられない。

体を張った攻防。

本来の那生は要所での攻撃参加もあるが,この試合では上がれていない。しっかりと守っている。

昨年の奈良戦で,ナイキはディフェンスラインでパスミスをして失点した。

今年の奈良戦で,サポーターの前に来た時,下を向いて顔を上げられなかった。

あの時のナイキと,今のナイキは違う!

ナイキ!笑って帰ろえぜ!

 

後半25分

(OUT)19三宅海斗 ⇔ (IN)39ヴィニシウス

 

ショーカーのようなリズムを持つヴィニシウスが入る。

ヴィニ!頼む!

 

ゴールキーパーの,岩脇「ファイヤー」力哉(23)

奈良のDFとGKの間へ入れてくるアーリークロスに対し,行く行かないをはっきりしてる力哉。

周りへの良い指示。良い判断。思い切った時の早い動き。

失点はしたものの,それ以外のプレイに安定感がある。

後半半ばに,意表をついた奈良のシュートがバーに直撃するが、それでも23はしっかりと反応していた(バーに当たらなかったら力哉の手が跳ね返していた)。

もう点はやらない。

勝つために!

力哉頼むぞ!

 

後半30分。

(OUT)4平出涼 ⇔ (IN)11三浦知良

(OUT)8海口彦太 ⇔ (IN)7中里崇宏

 

三浦知良選手の登場に,大歓声と大喜びの奈良の観客のみなさん。

スタジアムの各所から「カズー!カズー!」と応援の声が聞こえる。

 

鈴鹿は4-4-2にフォーメーションを変える。

 

後半44分。

(OUT)17中村健人 ⇔ (IN)18佐藤和馬

 

奈良の猛攻を防ぎ試合終了。

 

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試合後に選手がスタジアムを挨拶して回りました。

三浦知良選手が近くで見られたため,スタジアムは奈良の観客の大歓声で大盛り上がりでした。

横断幕を片付けて芝生席を出ると,選手バスは奈良の観客に囲まれていました。

 

カニシはサッサと撤収しました。

現地で応援された鈴鹿サポーターのみなさん,お疲れさまでした。

 

ではまた。

 

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(今後の試合)

JFL第27節 10月30日(日)13:00 対 ティアモ枚方たまゆら陸上競技

JFL第28節 11月6日(日)13:00 対 ソニー仙台四日市中央緑地

JFL第29節 11月12日(土)13:00 対 FC大阪@三交スポーツの杜鈴鹿

 

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