VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第2節 対 ブリオベッカ浦安

みなさん,こんばんは。

 

家庭と仕事の都合で,ブログの更新が遅くなりました。

こんなブログでも,ちょっとでも楽しみにしてくれている方が見えましたら,遅れてすみません。

さて,選手を讃えて褒めて感謝しまくるブログを書いていきます。

 

この試合では,

なかなか試合に出られなかったキムテウ(3)が大活躍しました。

また,山内健史(9)が公式戦5年ぶりのゴールを決めました。

カニシには何の不思議もありません。

彼らの能力の素晴らしさは,十分知っていました。

 

だけど,

能力が高くても,その能力を試合で出せるかというのは別の問題です。

プレッシャーやグラウンドの雰囲気で,力が出せないことは良くあります。

サポーターとして選手にしてあげられるのは,良い雰囲気を作れるような応援をすることだと思っています。

 

残念ながら,チャンスは平等ではありません。

だけど,チャンスは必ずあります。

 

カニシは,なかなか試合で結果を出せなかった選手が,チャンスをつかんでくれたことがとても嬉しいです。

 

前置きだけで長くなりそうなので,さて本文を書きますよ。

 

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日曜の朝。

 

バキバキに気合の入っているナカニシは,やっぱりほとんど眠れずに朝を迎える。

もう,試合前に眠れないのはいつもの事なので,全然余裕。

 

5時に出陣。

寒い。ボーっとしていた頭が冴える。

 

今日の対戦相手はブリオベッカ浦安(以下,浦安と書きます)

鈴鹿が始動し始めたころにはJFLのチームたった。

残念ながら降格したが,関東リーグで力を蓄えて昨年見事に昇格した。

鈴鹿は浦安と初対戦。

今シーズンJFL開幕戦では,強豪、東京武蔵野ユナイテッドと引き分けているので,相当強いチームと思う。

 

いろいろ不安がよぎる。

負けたらどうしよう・・・。

 

新幹線で東京へ。

そして千葉の蘇我駅に到着。

 

横断幕掲出時間には20人ほどの鈴鹿サポーターが集まっている。

ありがたい。感謝しかない。

 

フクダ電子アリーナに俺たちの横断幕を掲出する。

そうだ。

俺たちがいて,横断幕を掲げるところがホームだ。

鈴鹿の選手たち。

大丈夫。大丈夫。

いつものサポーターが全力で応援するぜ。

 

試合時間が近づく。

鈴鹿サポーターと応援のみなさんは約50人くらい。

 

さあ行こうぜ。明日めざし。

GO!!!!!

 

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 19三宅海斗

MF 22兒玉澪王斗・10中村健人・14鈴木翔太・6小野寺亮太・16有馬和希

DF 21桑原海人・5平出涼・3キムテウ・13石川竣祐

GK 1阿波加俊太

 

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試合開始。

 

浦安は4-4-2

2トップのフォワードが高くて体格が良い。

これは怖い攻撃陣だ。

 

鈴鹿は4-2-3-1

浦安の高い攻撃陣に対応するため,キム(3)と阿波加(1)がスタメンで入った。

 

試合は五分五分の打ち合いから始まる。

三宅海斗(7)のスピードと上手さを活かしてカウンターを狙う鈴鹿

高身長のフォワードをターゲットにして,サイドからどんどん放り込む浦安。

 

互いの狙いがはっきりしていて,試合最初から相手ゴールを脅かす展開。

 

センターバックの,「最強超人」,キムテウ(3)。

浦安のフォワードは,高身長だけでなくフィジカルも強く,巨大な存在感がある。

前線での競り合いの結果,押し負けてクリアが短くなると,すぐに二列目がセカンドボールを確保に来る。

そんな,強力な浦安攻撃陣に対して,完璧な!ディフェンスを見せるキムテウ。

キムよりも身長の高い相手と競り合っても,最高到達点がキムの方が頭一つ抜け出している。

さらに,フィジカルで押さえられることも無く,無敵のハイジャンプを見せる。

空中戦だけでなく,まわりの選手が意識してパスコースを作っているため,ディフェンス間のパス回しも何の不安も無い。

試合に出られず,ベンチにも入れず,黙々と「その時」を待って練習をしていたキム。

キム。ベンチで試合を見ていて何を思っていた?

スタンドからナカニシが叫ぶ!「キム。最強を証明してやれ!」

今が「その時」だ!

今日のキムのプレイは,最強の選手にふさわしい堂々たるものだった。

そして試合中,一度もキムは負けなかった。

ナイス。キム!まだまだこれからだぜ!

 

浦安のフォワードとの競り合いをキムが制するたびに,鈴鹿サポーターが「うぉー」っと声援を送り,手拍子が鳴り響く。

キムが力を出せるよう,サポーターが良い雰囲気を作ろう。

 

浦安は中で試合を作るのではなく,早く早くサイドに展開して,ロングクロスで中に折り返してくる。

鈴鹿はカウンターから,三宅海斗(7)が独走してシュートを放ち,こぽれ球を鈴木翔太(14)が押し込みに走るがゴールならず。

 

守りからのカウンターを狙う鈴鹿

サイドから放り込む浦安。

 

ボランチの,「ベイビーフェイス」,有馬和希(16)

今期,初スタメンの有馬。これは楽しみ。

その視野の広さと,テクニックは素晴らしい。

同じボランチの小野寺とは大学時代のチームメイトなので,連携も問題ない。

小野寺(6),有馬(16),中村健人(10)が連動すれば,ものすごいパス回しが出来そう。

中のボランチで試合を作る鈴鹿

しかし,スピードが上がらない。

鈴鹿が攻撃に切り替えた時には,浦安は態勢を整えている。

有馬から前線に繋ぎたいが,浦安はディフェンスとボランチがしっかりとラインを引いていて,パスコースが狭い。

有馬がクサビのパスを入れても,寄せが早く,次につながらず奪われてしまう場面が目立つ。

浦安は攻撃に手数をかけずにポンポン入れてくるので,その分ディフェンスが厚いまま残っている。

さらに,浦安は前後をコンパクトに保っているため,有馬の動けるスペースが限られている。

窮屈なサッカーを強いられる有馬。我慢のプレイ。

有馬。まだ序盤だ。焦らなくていい。必ず前後に間延びする時間帯がある。

がんばれ。踏ん張れ。

 

今シーズンのチームをナカニシが見た時に一番心配だったのは,フィジカルと高さだった。

浦安は,フィジカルも高さもあるチーム。

鈴鹿にとって相性の悪い相手だと思う。

浦安はフォワードだけで無くディフェンスも背が高い。

そうなると怖いのがセットプレイ。

 

鈴鹿ゴールキーパー,「精密機械」,阿波加俊太(1)

長い怪我から復帰し,久しぶりの公式戦スタメン。

それでもサポーターの中に阿波加を不安に思うものはいない。

その精度の高いプレイは,精密機械のようで,一手一手が確実で間違いない。
セットプレイ時には,体を長く伸ばしてパンチングでクリアする。

相手より先にボールに触らなければ,一発でやられてしまう恐怖。

足元の上手さと,ハイボールの処理。

阿波加からしっかりと声が出ている。

阿波加。鈴鹿のゴールを守ってくれ。頼むぞ。

 

浦安は徹底してサイド攻撃。

パスサッカーではなく,ゴールキック時にも繋がずにロングキックを蹴ってくる。

シンプルに手数をかけずにサイドをえぐるが,鈴鹿がなんとかクリア。

 

鈴鹿は高い位置でボールを奪えないため,カウンターが発動しなくなってきた。

中でパスをまわして支配率を上げたいが,浦安の出足が早く,バスの途中でミスが出て引っかかってしまう。

どうにも攻撃の糸口のつかめない鈴鹿

 

前半22分。

サイドからクロスを上げていた浦安が,急にドリブルで中へ切れ込む。

テンポが変わった!

ショートパスがダイレクトで繋がれて,中で待つフォワードの足元へ。

鈴鹿のディフェンスは一瞬対応が遅れる。

オフサイドは無い。やられた。

0-1

 

崩されて失点はしたものの,まだ前半の序盤。

大丈夫。

大丈夫。

落ち着いて。

この時,センターサークルでリスタートを待つ三宅海斗(7)がリフティングをしていた。

リラックスしている海斗。

楽しそうにボールを蹴る海斗。

これは・・・。

 

攻撃時に浦安にスピードを殺される鈴鹿

どうもスピードが出ない。

 

サイドハーフの,「ジャングル大帝レオ」,兒玉澪王斗(22)

初スタメンの澪王斗が,ボールを求めて前後左右に動いている。

檻の中のライオンのように,獰猛に戦いたがっている。

しかし,中盤から前線にパスが通らず,鈴鹿の攻撃の基点は低いまま。

おのずと攻守の切り替えが遅くなり,カウンターも出なくなってきた。

さらに,浦安はサイドバックがそれほど上がらないため,サイドバックの裏にスペースも無い。

澪王斗は左に流れてサイドを狙い,縦に抜け出しパスを求める。

いろいろ工夫しているが,試合の流れは浦安に傾いている。

それでも,中村健人(10)が澪王斗を狙っている。

一瞬で試合が引っ繰り返す力を持った澪王斗。

牙を砥げ。太く,強く,早くだ!

来るぞ!澪王斗!

 

前半の終盤。

鈴鹿がボールを支配する時間が長くなって来た。

ただ,リズムの変化が出せず,浦安の乱れを作れていない。

逆に中盤へのプレッシャーでボールを失い危ない場面を迎えている。

 

サイドバックの,「インサイドアウトサイダー」,石川竣祐(13)

サイトから攻撃する浦安に対して,石川も定位置でしっかりとディフェンスをしていた。

また,石川は身長が高いので,逆サイドからの攻撃時には,中に絞って空中戦を繰り広げる。

前半の終盤,鈴鹿がボールを支配し始めたが,攻撃の突破口が無い。

右サイドから,真ん中を独走して,裏に抜けようとする石川。

また,中盤の3枚目のボランチとしてゲームメイクに関わる石川。

開幕戦でナカニシが最も驚いたプレイを魅せた石川。

この試合でも,献身的な運動量で鈴鹿の必要なところにしっかりと走る。

鈴鹿のリズムが一定になって来た。浦安を攻めあぐねている。

石川にブルースは似合わない。

石川の一撃でサンバのリズムにしてやろうぜ。

 

鈴鹿の選手たちのプレイは悪くない。

積極的だし,工夫もしている。

ただ,鈴鹿のプレイは浦安の想定内の感じがする。

最後の最後の一押しの不協和音が見当たらない。

 

センターバックの,「カバーリンガー」,平出涼(5)

浦安のハイボールからの攻撃を迎撃しまくっているキム。

その周りで抜け出してくる2列目を止める平出。

ストッパーのキムを,後ろから支える上手さのスイーパー平出。見事。

浦安を止めるためにスライディングして,偶然足が絡まりファウルも取られるが,その必死のプレイは負けている展開の中で仲間の支えとなっている。

実はそんなに背が大きくない平出(176㎝)。でも,とても大きく見える。

動きは前にも横にも早い。

オフサイドもとっている。

上手い。

さすが。やるね。平出。

 

ここで前半終了。

 

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ベンチに戻ってくる選手の顔はちょっと沈んでいる。

できるはずなのにできない。

やれるはずなのにやれない。

 

選手の力を出し切れるかどうかは,サポーターの応援の影響もあるはずだ。

良い雰囲気作っていこう。

選手のテンションを上げて行こう。

そんな応援をしよう。

 

ハーフタイムのアップから,選手がベンチに戻っていく。

何人か変わりそうだ。

 

スタンド下を山内健史(9)が歩いていく。

きたーーー!山内だ。

カニシがスタンドから叫ぶ。

「山内!頼むぞ!止まるな!走り抜けろ!」

 

更に藤山雄生(19)が準備している。

「ユイク!雄生の力を見せてやろうぜ!」

 

さあ,サポーターもやるぞ!

 

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HT

(OUT)16有馬和希 ⇔ (IN)9山内健史

(OUT)22兒玉澪王斗 ⇔ (IN)19藤山雄生

 

後半開始

 

有馬(16)が下がったため,ボランチ中村健人(10)が入った。

また,1トップが三宅海斗(7)から,藤山雄生(19)に交代。

三宅海斗(7)はトップ下に,山内健史(9)は右サイドハーフへ。

 

後半からボランチにはいる,「キャプテン」中村健人(10)

カニシは後半の鈴鹿を変えたのは,中村健人のプレイだと思う。

1枚下がってボランチの位置から,的確で完璧なゲームメイクをした健人。

ボランチに下がっても攻撃的なポジションにも必ずいる。

人の2倍動き,人の3倍ボールに触る。

健人が動けば試合も動く。

まさに鈴鹿の中心。健人のキャプテンのとしての存在感が爆発。

後半は健人の手の平の上で試合をしているようだった。

そして,健人が試合を動かす。

 

後半3分

トップ下の三宅海斗(7)がゴール前で中村健人(10)に戻す。

健人が浦安ディフェンスの裏へフワッとした浮き球のパス。

動き出しが抜群だった山内健史(9)が,浦安ディフェンスをぶち抜いている。

山内のランニングボレーハヤブサシュート!

ゴーーーーーーール!!!1-1

山内!

山内!

山内!

山内!

山内!・・・・・ナカニシは何度,山内を呼んだか分からない。

よくぞ決めた。

よくぞ走った。

ナイスゴール!

そして,さすがとしか言いようがない。健人。見事!

 

サイドハーフの,「飛び山内」,山内健史(9)

試合に出る時の目つきが違った。

チームのためというより,自分が決めてやるというフォワードとしての覚悟があった。

今年の山内が,大きく成長しているのをサポーターはみんな知っていた。

だからこそ,結果が出て欲しかった。

2戦目にして初ゴール。5年ぶりらしい。

このゴールは5年ぶりかもしれないけど,今年の山内の通過点に過ぎない。

まだ点を取るぞ。山内。

フォワードは点を取ってなんぼだ。

まだまだまだまだ。
これからだ!

 

後半序盤から,山内健史(9)と藤山雄生(19)が前線を脅かす。

そのため,浦安ディフェンスが少し下がった。

浦安の中盤とディフェンスの間にスペースができた。

そのスペースを狙っていたのが,トップ下にいる三宅海斗(7)。

ついに,ついに,浦安に不協和音が出た。

 

後半7分。

藤山雄生(19)押し下げた浦安ディフェンスラインの前で,三宅海斗(7)がボール奪取。

すぐさま前方の藤山雄生(19)に,キラーパス

これぞキラーパスという絶妙過ぎるパスが通る。

浦安ディフェンスの間を抜け出した雄生は,浦安ゴールキーパーと1対1に。

呆然と見守るナカニシ。

雄生。雄生。ストライカーならこれを決めろ。頼む。

浦安ゴールキーパーの足元を抜くシュートが決まる!

ゴーーーーーーール!!!2-1

吠える雄生!吠えろ雄生!

力のこもったガッツポーズをサポーターに決める雄生!

どうだ見たか!俺が藤山雄生だ!点を取る男だ!

 

逆転のゴールに歓喜が爆発する鈴鹿サポーター。

スタンド最前列まで行って,叫ぶナカニシ。

何言っているのか自分でも分からない。

サポーターが雄生のチャントを歌うが,歓喜で混乱していて曲が間違っている。

そんなことは今は良い。

雄生の名前を叫びたいだけだ!

雄生!ナイスゴール!

そして,海斗!ナイスパス!

 

嬉しくて仕方が無いが,逆転したということは,次はこちらが追いつかれる恐怖に襲われる。

追われる立場となった鈴鹿

 

ボランチの,「電撃ネットワーク」,小野寺亮太(6)

後半,浦安の前後のスペースが空いてきた。

その範囲を制圧する小野寺。

小野寺に1瞬の間は不要。半瞬あれば十分。

落ち付き払った完璧な支配力で,攻守の要となる。

ただ,浦安も小野寺が攻守の要と言うことは研究してきており,小野寺へのアタックは熾烈を極めている。

ファウルを受けて悶絶する小野寺。

大丈夫か?小野寺怪我は大丈夫か?

それでも小野寺は立ち上がり,同じボランチ中村健人(10)と,トップ下の三宅海斗(7)との連係で浦安陣内に押し込んでいく。

小野寺(6),健人(10),海斗(7)が揃えば,ミラクルワールドが広がる。

見ていて楽しい。

鈴鹿にスビートも出て来た。

小野寺カンバレ。怪我に気をつけろ。

 

後半は序盤から鈴鹿ペース。

中村健人(10),小野寺亮太(6)のボランチが攻守にバランスを取って支配している。

逆に浦安は前半の鈴鹿のようなカウンター中心に。

鋭いカウンターは怖いが,ロングボールはキムが完全に迎撃。

裏のスペースは阿波加(1)と平出(5)が対応。万全!

 

フォワードの,「雄生ラリアット」,藤山雄生(19)

値千金の逆転ゴールを決めた雄生。

フォワードの存在感が凄い。また相手にとって危険な臭いがプンプンする。

その後も,浦安ディフェンスに圧力を掛け続け,ディフェンスラインを押し下げている。

雄生は足も速いが体も強い。

雄生のポストプレイから,山内健史(19)がガンガン抜け出していく。

雄生(19)と山内(9)の後半からの投入で,流れが完全に変わった。

雄生。もう1点狙っていこうぜ。

 

トップ下の,「ネコ好きのファンタジスタ」,三宅海斗(7)

前半はワントップだが,後半トップ下に入り,そのスペースを縦横無尽に荒している海斗。

ボールを扱う技術はピカピカイチなので,海斗からボールを奪うのは難しい。

仲間にキラーパスも出せて,自らもゴールを狙う。

そして,緊迫した状況の中でも,ほんのわずかに遊び心がある。それが海斗。

サッカーの天才,三宅海斗(7)。

ロベルトバッジョのプレイに似ている。

そのプレイはファンタジスタと呼ぶにふさわしい。

そんな海斗のプレイが大大大好きだ。

海斗。ガンバレ。

怪我には気をつけて。

 

後半の支配率は,6対4で鈴鹿

浦安は前半同様サイドから放り込んでくるが,乗りに乗って来たキムテウ(3)の高さは越えられない。

キム無双!

 

浦安は選手交代で攻撃的な選手を投入。

またもやサイドに展開。

そして,空中戦でキム以外の場所を狙う。

 

左サイトバックの,「くっぴー」,桑原海人(21)

身長の低い桑原サイドにロングボールが展開される。

桑原は自分より頭一つ分大きな選手と競り合い,体を張って相手にぶつかることで,高さではなく競り合いで相手を押さえている。

その激しい闘志と体のぶつかり合いは,火花を散らすようだった。

危ない場面ではファウル覚悟で激しいアタリを決める。

なんと強い気持ちを持った選手だ。勝負への強いこだわり,そして,対人の強さも半端じゃない。

桑原強し!一歩も引かないディフェンス完璧。

チームのゆるキャラらしいけど,こんな怖いゆるキャラ見たことが無い。

くっびー最高。

ナイスディフェンス!

 

試合は鈴鹿ペースだが,気が気ではない。

逆転して追われる立場はキツイ。

何度,時計を見ても時間が過ぎていない。

まだ時間はたっぷり残っている。

 

鈴鹿は守りに入っていない。

石川(13)が超ビルドアップして来た。

山内(9)の疾風の走りが止まらない。

テンポが良い。3人目まで連動するプレイ。ドンドン良くなる。

小野寺亮太(6)のミドルシュート

 

後半31分

(OUT)21桑原海人 ⇔ (IN)2中村俊貴

 

ここでイエローカードをもらっていた桑原が交代。

カニシが最も信頼するディフェンダーの中村俊貴が入る。

両チーム共に疲れてきた時間帯。

ここで俊貴投入は絶妙。

鈴鹿は3バックに。

万全の守備陣形を敷く。

3バックになったからといって,鈴鹿は引いて守っている訳ではない。

相手陣内で攻撃して,支配力を増すことこそ最大の防御

中村俊貴(2)自身が,自らドリブルでオーバーラップし,仲間に「守りに入るな」とプレイで示す。

俊貴の声がグラウンドに響く。「ディレイ!ディレイ!」

カニシは自分自身に言い聞かせる。

大丈夫だ。俊貴がいるから大丈夫だ。

 

鈴鹿は誰もサボらない。

限界まで絞り出すような,ギアを上げたままのプレイが続く。

 

試合は残り僅か。

 

右サイドのウイングになっている,「リトルマジシャン」,鈴木翔太(14)

前半から走って走って走りまくった翔太。

何度もゴールに迫っていたが,なかなか点を奪えなかった。

試合のラストは,右サイドのウイングバック,運動利用が求められるポジションだけに,消耗も激しい。少し疲れたか?

でも,翔太のプレイには切れ味がある。まだギアを下げていない。

何かあるぞ。何かあるぞ。

 

後半45分。

またもや中村健人(10)からの展開。大きく右へ。

鈴木翔太(14)がドリブルで運ぶ。

1歩切り替えして,シュートコースを作りペナルティエリア外からシュート!

そのシュートは・・・時間を止めた。

バスケットの3ポイントシュートが放たれた時のようだった。

会場の全ての人が,その鈴木翔太の放つ放物線を見守るだけだった。

浦安ディフェンス。浦安ゴールキーパー。1歩も動けず。

ゴーーーーーーール!!!3-1

時間が動き始める。

何というシュートだ!

マンデーフットボールで見るような凄いシュートだ!

ベンチに走ってくる鈴木翔太

サポーターの目の前。

バンザイしているNカメラマン。

よっしゃ!

ナイスゴールだ!

良いもの見せてもらったぜ。

 

後半AT

(OUT)10中村健人 ⇔ (IN)25藤山恭輔

 

しっかりと締めるぞ!

サポーター。最後まで気を抜くな!

 

ここで試合終了。

 

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両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

とても良いグラウンドで試合をさせていただきました。

ありがとうございました。

 

今シーズン,大量に選手が変わった鈴鹿は,まだまだ探り探りの状況です。

チームとしての確固たる戦術や,確定のスタメンは決まっていないのかもしれません。

でも,前半上手くいかなければ,後半修正できるだけの素晴らしい選手が所属してくれました。

この試合は,とてもワクワクした試合でした。

本当に楽しかったです。

みんなありがとう。

 

さて,今シーズン初のVictoryCross賞の時間がやってきました。

(VictoryCross賞というのは,簡単に言うとナカニシが勝手に選ぶMVPの事です)。

この試合のVictoryCross賞は・・・キムテウ選手(3)に送りたいと思います。

キム選手。見事なディフェンスでした。最強でした。

ちなみに,試合後にキム選手に「キム!最強だったね!」と言ったら,ニコニコッと笑って「知ってます」と言っていました。

この試合を成長の糧にして,次の試合に向けて頑張ってください。

 

試合が終わってから,新幹線で帰りました。

品川駅で,ニンニクマシマシのとんこつラーメンを食べました。

新幹線ではずっと爆睡してました。

夢は見ませんでした。

夢は試合中にたくさん見ました。

あーーー楽しかった。

 

大卒1年目の選手は不思議かもしれません。

君たちのプレイで,たくさんの人が一喜一憂します。

負ければ悔しくて涙し,勝てばみんな笑います。

たぶん,それがサッカー選手になったということだと思います。

 

みんながんばれ。

サポーターは,笑顔も涙も君たちと共にします。

 

次!

次!

準備を始めよう。

次も勝つぞ!

みんなで笑おう。

 

ではまた。

 

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(今後の試合)

JFL第3節 3月25日 12:00 対 ミネベアミツミFC@伊賀上野

JFL第4節 4月1日 13:00 対 マルヤス岡崎@龍北グラウンド

JFL第5節 4月9日 13:00 対 ティアモ枚方四日市中央

 

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