VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第5節 対 FCティアモ枚方

みなさん,こんばんは。

 

前のブログでも書きましたが,「サッカーとカフェで鈴鹿の街を元気に!」というクラウドファンディング中村健人選手(10)+三宅海斗選手(7)がやっています。

ただ単に,選手が喫茶店を作るということではありません。

クラウドファンディングの趣旨を一度読んでみてください。

サッカーとカフェで鈴鹿の街を元気に!! - CAMPFIRE (キャンプファイヤー) (camp-fire.jp)

みなさんご協力お願いします。

 

さて,そのkiikの2人は,どんな活躍だったか知ってますか?

 

もちろん大活躍です!!!

ひゃっほーーー!!!

 

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鈴鹿のサッカーは素晴らしい。

カニシが見てきた歴史の中でも,かなりワクワクなチームになっていると思う。

だけど,結果がまだ出ていない。

もったいない勝ち点を落としている。

 

ずっと,どうすれば勝てるかを考えている。

サポーターなので,プレイで貢献することはできない。

なので,全然無駄な事とは思いながらも,やっぱり「ジンクス」や「ゲン担ぎ」をしてしまう。

 

今シーズン勝利した浦安戦では,朝一番の行程のため,妻ノリコがおにぎりを作ってくれた。

妻ノリコの作ってくれたのは,シーチキンと青ノリを混ぜたおにぎりだった。

これだ!

これを食べてないんだ!

 

日曜の朝。試合の朝。

早朝から青ノリのおにぎりを作るナカニシ。

(シーチキンは探したけど台所に無かった)

 

シーチキンないけど大丈夫・・・。たぶん。

青ノリは「青」って名前だけど,実際は「緑」だから,鈴鹿にとって縁起がいいに違いない。

これだ!

会場までの車中で,青ノリを混ぜたおにぎりを食べる。

 

今日の対戦相手は,FCティアモ枚方(以下,枚方と書きます)

枚方は今シーズンから監督が代わって,開幕から3連勝している。

マルヤス,ヴィアティン,東京武蔵野と強敵から連勝。

なんと東京武蔵野からは4得点もしている。

これは・・・強いぞ・・・。

 

試合会場で準備をする。

スポーツボランティアや四日市南高校サッカー部のみなさんも手伝っていただき,会場設営が進む。

ありがたい。感謝。

みんなの力で鈴鹿の試合が支えられている。

 

横断幕を掲出する。

選手バスが到着した。

開場する。

サポーターが準備を始める。

 

試合前に,サポーターや観客にも呼び掛けて,怪我をした湯澤拓士(15)の個人チャントを歌う。

グリーングリーンの替え歌)

オッオーオオオッオッオー,レッツゴー拓士

オッオーオオオッオッオー,レッツゴー拓士

湯澤。がんばれ。復帰を待ってるぞ!

 

戦う準備は整った。

さあ行こうぜ,明日めざし,何度でも,くじけても。

 

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 7三宅海斗

MF 14鈴木翔太・10中村健人・16有馬和希・6小野寺亮太・18高見啓太

DF 21桑原海人・3キムテウ・5平出涼・13石川竣祐

GK 30平吹楽

 

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試合開始。

 

鈴鹿は,4-2-3-1。

枚方は,4-4-2。

 

キックオフ直後から感じる。

枚方の圧力が強い。

枚方の選手たちにも,3連勝で絶好調の感じがある。

 

四日市のグラウンドは,やっぱり少し荒れている。

ボールが小さく跳ねて,選手たちもパス回しはやり難そうにしている。

ただ,少し四日市のグラウンドに慣れてきて,開幕戦の時ほどバタついた感じはない。

 

枚方は,4-4-2のダブルボランチの形だが,サイドハーフフォワードの位置までグッと上がって来るので,4-2-4くらいになっている。

前線がワイドに攻めてくるため,攻め続けられると鈴鹿のディフェンスの穴をねらわれるが,逆に奪えばサイドハーフサイドバックの間にスペースがある。

 

前半5分。

ボールを奪った鈴鹿は,下がってきた三宅海斗(7)がつないで,右サイドへ。

サイドバックの,石川竣祐(13)が猛スピードでオーバーラップしている。

石川から高精度のパスが中へ。誰に合わせる?

三宅海斗(7)がオトリになって枚方ディフェンスを前に引っ張り,少し後ろで中村健人(10)がシュートを放つ!

健人のシュートは,枚方ゴールキーパーのファインセーブ!

しかし,それを三宅海斗(7)が詰めている。

ゴーーーーーーール!!!1-0

海斗(7)→石川(13)→健人(10)→海斗(7)!

見事なカウンターからの得点。

歓喜鈴鹿ベンチ!

さすが海斗や!

やる男や!

 

フォワードの,「ネコ好きのファンタジスタ」,三宅海斗(7)

シーズンが始まって5試合目。海斗にしてはやっと初ゴールを挙げた。

この試合の海斗のキレは本当に凄かった。

ターン1発で相手を交わし,前線への展開も的確で,さらに献身的に相手ディフェンスへの圧力もかけていた。

相手に囲まれてもボールを失わず,逆に自分にマークを引き付けて,まわりを活かしたプレイをしていた。

特に前半は,海斗が枚方ディフェンスを引き付けるので,左の鈴木翔太(14),右の高見啓太(18)がフリーになることができていた。

三宅海斗!

スタンドでは,「12番」のユニフォームと同じくらい「7番」のユニフォームの人がいる。

副キャプテンでチームの顔となる選手。

海斗。みんな君を見てるよ。

ちゃんと頼むぜ!

 

鈴鹿はサイドに大きく展開。

枚方は4人が前線に並び,さらにサイドバックまで上がってくることがある。

確かに超攻撃的な怖いチームだ。

 

サイドバックの,「インサイドアウトサイダー」,石川竣祐(13)

(ちなみに,インサイドアウトサイダーとは,元アルゼンチン代表でインテル永久欠番であるハビエル・サネッティのプレイスタイルです)

前線が積極的に動く枚方

それを引いて守ったら,ズルズルと押しこまれてやられてしまう。

石川はサイドバックだけど,サイドだけじゃない。

機を見てボランチとしてバイタルエリアのスペースを埋め,攻撃時には長躯して前線に駆け上がる。

相手から見ると,石川の動きは,急に局地的に数的不利になったように見えると思う。

ただ,それだけに運動量も多く,ダッシュの回数も多い。

石川はチームの勝利のために走る走る。

前半は高見(18)が開いて待っているので,中へ独走する場面が何度かあった。

アウトサイドだけどインサイド

サイドだけじゃなく,フィールド全体に影響力を出す。

良いぞ石川!良い動き出した!

みんなで笑おうぜ!

 

鈴鹿は三宅海斗(7)から高見啓太(18)への大きな展開が効いている。

そして,枚方の攻撃を引っかけるように奪うのは有馬和希(16)。

体の小さい有馬だが,プレイしていると大きく見える。

それだけルックアップして視線をあげてプレイしているためだと思う。

試合全体が有馬には良く見えている。

・・・とナカニシが思っていたら・・・

 

前半14分。

後方からのパスを,三宅海斗(7)が空中でヒールパス!凄い!

それをピタリと押さえる高見啓太(18)!

高見から,小野寺亮太(18)!

小野寺が間髪入れずに,三宅海斗(7)へ!

三宅海斗(7)はダイレクトでパスの角度を変える。

(この時点で有馬は走り出していた)

海斗からのパスを,中村健人(10)がフワリと枚方ディフェンスの裏へ浮かせる。

走り抜けた有馬(16)は,浮いたボールを空中でコントロールし,なんと!枚方ディフェンス2人を一瞬で抜きさり,そこからボレーシュート

なんじゃこりゃ!超テクニックやん!

何度ビックリするプレイが続いたんだ!!!

有馬のシュートは,散りかけた四日市の桜の花を全て吹き飛ばす!

ゴーーーーーーール!!!2-0

エグイ。

ヤバイ。

何と言っていいか分からないけど,上手い選手の上手いプレイが連鎖して,ナカニシは最後まで息を止めていた。

ナイスゴール!有馬!

仲間の輪に飛び込む有馬最高!

 

ボランチの,「ベイビーフェイス」,有馬和希(16)

童顔でかわいい顔をしている有馬だが,プレイは恐ろしいほどにエグイ(超良い意味)。

前述のとおり,ルックアップしているので,相手との距離を的確につかんでおり,ボールを失うことがほぼ無い。

さらに,フィールド全体が良く見えているので,いて欲しいスペースをきっちり詰めてきている。

そのため,相手のパスコースを読んで,有馬がサラッとパスカットをしている場面が良くある。

開幕戦から出るたびに,攻守に渡ったプレイが周りと馴染んできた。

長くボールを保持せず,球離れは早く,チームのリズムを作る。

これで5戦目。

シーズン半ばを過ぎたころ,有馬はどんなバケモノになっているのだろう。

楽しみで仕方がない。

でも,顔は童顔のままであって欲しい。

有馬~和希~ラララララララ~!ガンバレ!

 

フィールドは風が強く,ロングボールが安定しない。

ヘディングのクリアの際に,目測を誤ったりしている。

枚方は2失点し,さらに圧力をかけてくる。

サイドバックも押し上げてくるので,フォーメーションとしては2-4-4のような感じ。

サイドバックサイドハーフの更に外に出で来るので,左右にワイドな形。

鈴鹿は左右にスライドしながらディフェンスする。

 

前半17分

横に広く攻める枚方に対して,鈴鹿はしっかりと守っている。しかし,鈴鹿ディフェンスが右に寄せられて,逆の左サイドにボールを振られる。

一瞬,寄せが遅れる。

枚方は思い切ってシュート!

鈴鹿ゴールキーパー平吹(30)が弾くが,それを詰められて失点。

2-1。

 

枚方のワイドで左右に厚い攻撃で失点。

この試合を通して感じたが,枚方の攻撃力は凄い。

攻撃時には不利な体勢からでも強いシュートを枠に打ってくる。

さらに,それを詰めるための前線の人数も多い。

鈴鹿ティフェンスはクリアするが,攻撃を寸断することができず,何度も波状攻撃を受けた。

強い。枚方

点差は1点。

試合はこれからだ。

 

前半のうちに同点に追いつきたい枚方は,さらに攻勢を強める。

攻撃することでボールを保持し,攻撃が最大の守備みたいな感じになっている。

 

鈴鹿センターバック,「賢者」,平出涼(5)

人数をかけてワイドに押し寄せる枚方に対して,鈴鹿はディフェンスの穴を狙われる。

ディフェンスは動かざるをえないが,動き過ぎてもスペースができる。

枚方は,早いタイミングでシュートを打つ。

そのシュートを何度もスライディングで止めたのが,平出涼(5)。

フィールドの最後の砦であるセンターバックのスライディングは,ある意味,最後の手段。

交わされればフリーで打たれてしまう。

しかし平出は,一手一手のプレイを一撃必殺で止める。

鈴鹿ティフェンスの穴を埋めるプレイ。

シュートコースを止めるカバーリング

当たり前のようにするプレイが,全て試合を決定づけるビッグプレイだ!

枚方の攻撃は激しく強く,引きながら止めることはできない。

前に出るディフェンスも,裏をケアするディフェンスも必要。

枚方の3連勝は納得の強さ。そして,その攻撃をことごとく刈り取る平出。

その風貌が賢者に見える。

平出は何でもオミトオシだ。

頼むぞ!平出!

 

攻撃に厚みを持たせる枚方に対して,鈴鹿はサイドから早い攻撃を狙っている。

その攻撃のキーマンが高見啓太(18)

 

サイドハーフの,「小旋風」,高見啓太(18)

特に前半は,フォワードから下がってくる三宅海斗(7)からの展開で高見に渡る場面が多かった。

高見は止める蹴るのレベルが高く,右サイドから攻撃を組み立てていた。

鈴鹿は3人目まで連動して動いている。

高見から石川(13),小野寺(6),有馬(16),健人(10),海斗(7),無限に選択肢が分裂していく。
そして,高見の素晴らしい所は,ファーストチョイスがシュートであること。

高見のシュートは,枚方ディフェンスの体に当たってゴールならなかったが,何本もシュートを放つ場面があった。

鈴鹿の攻撃に「色」を加える高見のプレイ。

高見。

今日も良い色出てるよ~!

 

前半の終盤は攻撃の打ち合い。

互いの攻撃と守備が目まぐるしく入れ替わる。

 

センターバックの,「無双無敵」,キムテウ(3)

キムも公式戦に出るたびに進化してきている。

この試合でも安定したディフェンスに漏れはない。

空中戦も無双状態だが,やはり研究されてきているせいか,枚方はロングキックの際に,キムのところで空中戦は挑んでこない。

さらに,上空はひどい強風で,空中のボールの落下点が見極めにくい。

なかなかキム特有の雄大なプレイが魅せられない。

しかし,キムには鋭く早いロングフィードがある。

右のセンターバックのキムから,対角の左サイドハーフ鈴木翔太(14)に,ロングパスが届く。

いいぞ。キム。

今日こそはセットプレイを頭で叩き込んでやろうぜ!

 

試合は両チーム共にペースを落とさない。

イケイケの状態で,殴り合うような試合。

 

トップ下の,「鈴鹿のキャプテン」,中村健人(10)

前半の終盤には,三宅海斗(7)からのノールックスルーパスを,「あうん」の呼吸で走り抜けてシュートを放つが,惜しくもゴールならなかった健人。

今シーズンの健人は,とにかく伸び伸びプレイしているように見える。

また,自分が出し手だけでなく,受け手としてゴールも狙っている。

その技術の高さもあって,健人の周りにはいつも得点の匂いがしている(実際に今日の2得点も健人が絡んでいた)。

セカンドボールの要所を抑えて,攻撃につなげる健人。

海斗との連係は,目をつぶっていてもできる健人だが,シーズン5戦目となり,まわりの選手とも十分に連携の密度が上がって来た。

鈴鹿の試合を始めて見る人にはこう言おう。

「健人と海斗から目を離すな!」

 

試合展開は五分と五分。

互いにいつ得点してもおかしくない。

 

枚方は4人を前線に並べて,全員がバラバラに裏への抜け出しを狙う。

そのため,鈴鹿はディフェンスラインのコントロールが難しく,オフサイドを取り切れない場面がある。

ショートパスや思い切ったシュートなど,多彩な攻めを繰り出す枚方

 

対する鈴鹿は,高見(18)+石川(13)の右,鈴木翔太(14)+桑原(21)の左,両サイドが活発で,チャンスも作っている。

しかし,中で合わせることができず,良いところまで行って決めきれない。

風は相変わらず強風で,何が起きるか分からない。

まだまだここからだ

 

ここで前半終了。

 

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ハーフタイムの選手の練習シーンを見る。

1人足りない。

ハーフタイムで交代させてくるか?

 

前半を見ていて,この試合がこのまま点が入らず終わることは考えにくい。

となると,次の1点目がどっちに入るかが勝負。

 

さらに,枚方の圧は凄いので,鈴鹿が守りに入った瞬間にやられる可能性もある。

難しいけど,攻め過ぎず,守り過ぎず,このままいくしかない。

となると,途中出場の選手のミッションは難しい。

誰が出で来る?

誰を変える?

 

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後半開始

 

HT

(OUT)3キムテウ ⇔ (IN)2中村俊貴

 

なんと!

ディフェンスを変えて来た。

ちょっとビックリ。

 

中村俊貴(2)の力をナカニシは十分に知っている。

俊貴なら大丈夫だ。

俊貴頼むぞ!

 

後半も枚方は,スピードとショートパスと思い切りのいいシュートで鈴鹿を攻める。

鈴鹿は攻守の切り替えが早く,サイドから確実に枚方を追い詰める。

どちらに転んでもおかしくない,がっぷり四つの試合となった。

 

コールキーパーの,「リベロキーパー」平吹楽(30)

枚方は前半同様,横を広く使ってワイドに攻めてくる。

サイドに余った選手がいると,ロングボールをその前に放り込み,フリーの状態で受けられてしまう。

枚方のサイドへのロングボール,それを前に飛び出してクリアする平吹。

平吹のプレイ範囲は,ペナルティエリアなんかに縛られていない。

センターサークル付近まで飛び出して,大きくクリアする。

スタンドから見ていると,平出(5)と俊貴(2)と3バックを組んでいるように見える時すらある。

ペナルティエリアという「城」から出て来て戦うゴールキーパー

勇敢というか,強心臓というか,とにかく気持ちが強い。ナイスな選手だ。

しかし,平吹の得意とする,レーザービームのパントキックは,枚方に研究されているためか,カウンターで蹴れそうになると枚方フォワードが邪魔しに来る。

平吹。枚方に研究されているぞ。

上等。研究された過去の平吹の上を行こうぜ。

日々のレベルアップで相手の想定を超えていこう。

平吹!ガンバレ!

 

後半もボランチの有馬(16)が良く動いている。

遠近,剛柔,多様なパスを前線に繋いでいる。

有馬から前線へのボールで,三宅海斗(7)が爆走する。

惜しくもシュートまで持っていけないが,有馬の目はずっと追加点を狙っていた。

 

サイドハーフの,「リトルマジシャン」,鈴木翔太(14)

前半から鈴鹿はサイドを攻略していた。

鈴木翔太も,切り返しの鋭いイナズマドリブルで枚方陣内を荒らしまわっていた。

後半は,前半の高見(18)のように,左で1枚余って待つ鈴木翔太(14)

攻撃を作る高見とはタイプが違い,自らグイグイドリブルで進入する。

後方からの桑原のバックアップのタイミングも良く,左サイドから何度も得点機を作った。

しかし,最後のセンタリングが合わない。

特に,マイナス方向へのパスが無人の事が多々ある。

鈴鹿はサイドが元気。だけど中で合わない。

まだまだ連携が整っていない部分もあるが,鈴木翔太の気の強いドリブルは,スタンドの目の前で見るサポーターを大いに沸かせた。

鈴木翔太

点取っていくぞ!

ガンバレ!

 

ボランチの,「電撃ネットワーク」,小野寺亮太(6)

鈴鹿のネットワークの中心に位置する小野寺。

小野寺がどれだけボールを触るかで,鈴鹿のボールの動き具合が変わると言って良い。

しかしその小野寺は,相手チームからのマークも激しく,この試合でもかなり激しく削られ,足元を刈られている。

心配したサポーターからも声が出ている。大丈夫か?

それでも小野寺はターン1発で相手を置きざりにして,攻撃を組み立てている。

凄い奴だ!世界よ見たか!これが小野寺だ!

小野寺の周りで,有馬(16)が的確なフォローに入っている。

小野寺のパスを受けるため,健人(10)がコースを空けて待っている。

また,右サイドの石川(13)もボランチの位置にポジションを取り,中盤の影響力を増している。

このチームは,攻守ともにみんなでサッカーをしている感じがする。

その中心にいるのが小野寺。

小野寺がんばれ!

 

後半の半ばを過ぎた。

中盤から有馬和希(16),前線から三宅海斗(7)。

特にキレキレの2人が枚方ゴールを狙っている。

 

有馬から左サイドへ。

左サイドで体を張りまくったのが,鈴鹿のくっびー。

 

サイドバックの,「くっぴー」,桑原海人(21)

前節,怪我の湯澤に代わり急遽試合に出ている。

J経験者の桑原にとって,大卒1年目の湯澤にスタメンを譲ったことはやはり悔しかっただろう。

そしてこの試合,桑原は炎の出るような激しいプレイを随所に見せる。

絶対に左サイドはドリブルで抜かせない。

何が何でも体全体で相手を止める。

攻守に渡って安定したプレイ。安定してるけど小さくまとまってるのではない。

さらに,攻撃面でも後半の半ばを過ぎてからも運動量が落ちず,ガンガン攻めて行っている。

気持が強い。結果を出すためのハングリーな貪欲さに満ちている。

押しこまれて守りに徹するなんて,桑原には似合わない。

前に出て,前に出て,前に出る。

枚方が押して来たら,もっと強く押し返す。

枚方が引いたら,もっともっと強く前に出る。

桑原!

ゆるキャラは子どもに笑顔を与えてナンボだぜ。

みんなの笑顔を頼む!

 

カニシのハーフタイムの予想と大きく異なり,後半は両チームともに点が入らない。

共に得点チャンスも少ないが,どちらかというと鈴鹿優勢。

枚方は,前半は4人で鈴鹿のディフェンスラインに張り付いていたが,後半は少し攻撃の人数を減らしている。

鈴鹿優勢だけに,鈴鹿は追加点を狙ってガンガン行っている。

そんな時のカウンターが怖い。

 

後半から途中交代した,センターバックの,「鬼俊貴」,中村俊貴(2)

枚方のカウンター時には,俊貴(2)らしいプレイが出ている。

鈴鹿は全体的に運動量が多く中盤の戻りも早い。俊貴は枚方の攻撃を遅らせて時間をかけさせたい。

俊貴のディフェンスは,城壁がそそり立つようなディフェンス。

軽自動車くらいの突撃なら,俊貴はその肉体で止める。

カニシは,相手に抜かせないということと,攻撃のスピードを止めるということにおいて,俊貴は誰よりも上手いと思う。

「ディレイ!(遅らせろ)」俊貴の声が聞こえる。

さすが俊貴だ。

後半,鈴鹿枚方のカウンターを喰らっても,びくともしなかった。

ダッシュで戻りながらのディフェンスも,守備陣との連係も,ノーファウルのプレイも抜群!

ナイス俊貴!

 

枚方サイドバックがしっかり下がっていて,ボランチもゴール前を固めている。

そのため,鈴鹿の攻撃がゴール前で渋滞してしまい,シュートを打っても枚方にブロックされてしまう。

 

後半の鈴鹿コーナーキック

蹴るのは有馬和希(16)。

前節から,中村健人(10)だけでなく,有馬(16)も高見(18)もコーナーキックを蹴るようになっている。

それぞれに弾道が異なり,変化が出て良いと思う。

有馬のコーナーキックは,特に精度が高く,後半のコーナーキックでも,出場している選手の中で一番背の高い中村俊貴(2)の頭にピンポイントで狙ってきた。

 

後半31分

(OUT)18高見啓太 ⇔ (IN)19藤山雄生

(OUT)10中村健人 ⇔ (IN)9山内健史

 

健人のキャプテンマークは,俊貴(2)から小野寺(6)へと手渡され,副キャプテンの三宅海斗(7)の腕に巻かれる。

海斗!副キャプテン頼むぜ!

 

藤山雄生(19)と山内健史(9)が入った。

高さと強さとヒゲがカッコいい藤山雄生(19)。

そして,この時間帯で山内健史(9)のスピードに付いて来れる人間は絶対にいない。

山内。走れ!ぶっちぎれ!

 

試合に入ってファーストタッチでシュートを放つ藤山雄生(19)。

ヤルな雄生!さすが得点マシーンだ!

 

そして,後半の終盤に枚方はまた大きくポジションを上げて来た。

最後に攻勢に出る枚方

そして右サイドバックの後ろが大きく空いた!

山内!

その空いてるところ全部山内のもんだ!

頼む。山内の前にボールを出してくれ!

普通の人間が追いつけないボールでも,山内なら届く。

 

山内(9)と雄生(19)が前線で存在感を出し,枚方のディフェンスを押し下げる。

攻撃こそがディフェンス。

鈴鹿は攻撃の手を緩めない。

 

枚方も選手交代を続け,元気な選手や身体能力の高そうな外国人選手を入れて来た。

攻撃も激しい。

鈴鹿は守りに入らないので,ディスフェンスで局地的に数的不利が作られることがある。

危ない!

しかーし。

またもや。またもや平出涼(5)

平出のスライディングがズバッと決まる。

平出。神の言葉が聞こえる預言者か・・・。

 

後半の最終盤。

山内(9)だけでなく,海斗(7)も走る。

石川(13)もなんか前線でがんばっている。

桑原(21)も攻撃参加。

有馬(16)もセカンドボールで体を張っている。

 

後半42分

(OUT)6小野寺亮太 ⇔ (IN)26縄靖也

 

鈴鹿は守りに入らない。

時間稼ぎもしない。

ボランチながら得点力のある縄を入れて,まだ1点を取りに行く交代。

 

引いちゃダメだ。

押して押して押して。

それこそがディフェンス。

 

難しい時間で入ったが,縄靖也(26)は落ち着いている。

的確なポジショニングで,焦る枚方に付き合わず,こちらのペースで落ち着かせる。

縄はとにかく存在感がある。

どこにいてもよく分かる。

縄も試合の流れをよく分かっていて,無理はせず,バイタルエリアを空けない。

 

試合終了間際。

枚方コーナーキック

試合終了間際のコーナーキックって,嫌な感じがする。

 

祈るナカニシ。

全身にパワーを込める。

サポーターの声や手拍子が大きくなる。

守れ!

枚方のヘディングシュートが打たれるが,平吹楽(30)がガッチリキャッチ。

ナイス!

 

ここで試合終了。

 

やったーーーーー!!!!!

 

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両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

ボランティアスタッフのみなさん,四日市南高校サッカー部のみなさん,キッチンカーのみなさん,スポンサーの山田バーグのみなさん,ありがとうございました。

サポーターに差し入れもたくさんいただきました。

みんなで美味しくいただきました。

縁起の良い「勝ち菓子」ですね。ありがとうございました。

 

みんなが笑顔でした。

この試合に関わった全てのみなさん,ありがとうございました。

 

この試合の入場者は400人以下でした。

これまでの鈴鹿の試合と比較しても,とても少ない数です。

15年間で多少の波はあったものの,ずっと増えていた観客が,今年一気に減ってしまいました。

昨年から続くドタバタで,たくさんの人をがっかりさせてしまいました。

このチームは消滅するんじゃないかとうわさが流れていました。

まだまだ,全ての問題が解決したわけではありませんが,今,ここにいる選手たちの全力プレイに間違いはありません。めちゃくちゃ良いサッカーをします。

最後に,トラメガで平吹選手が言っていました。

「みなさん,お友達を連れてまたスタジアムにお越しください。」

声を出して,キャーキャー言って,選手のダンスを見て,笑って帰路に就く。

とても楽しいですよ。

 

さて,この試合のVictoryCross賞ですが・・・

カニシの候補は,三宅海斗,有馬和希,平吹楽,桑原海人,平出涼・・・。

一晩,悩みました(仕事しながら考ええてた)。

この試合のVictoryCross賞は,たぶん5点くらい失点を止めた平出涼選手(5)にしたいと思います。

試合が終わってから,ナカニシは平出のユニフォームを着ている人に,今日の平出の素晴らしさを語って回っていたのですが,時間切れで仕事に向かいました。

今,平出の職人のようなプレイの素晴らしさをもっと話したくて仕方がありません。

いやー,平出良かった。

また次の試合も,鈴鹿のゴールを守ってください。

 

知らない人もいるかもしれないので,説明しておきますが・・・

ホーム戦の勝利の後のサポーターの行動です。

 

選手が戻って来る時

ドン,トドン,ドンドンドドン(オイ!)

ドン,トドン,ドンドンドドン(オイ!)

ドン,トドン,ドンドンドドン(オイ!)

 

万歳三唱

オオオオオオオオーーーーーーー!オイ!(万歳)オイ!(万歳)オイ!(万歳)

 

勝利のチャント

「さあ行こうぜ,明日めざし,何度でもくじけても

さあ行こうぜ,夢めざし,歩みを止めずに。

アレアレッオー,鈴鹿アレー,アレアレッオー,鈴鹿アレー,

アレアレッオー,鈴鹿アレー,アレアレーアレアレー,

アレアレッオー,鈴鹿アレー,アレアレッオー,鈴鹿アレー,

アレアレッオー,鈴鹿アレー,アレアレーアレアレー,」

(無理は言いませんが,アレアレッオーの所で,選手たちが乗ってくれれば,誰かが踊り出します)

 

この試合では,有馬選手と平吹選手が踊ってくれました。

みんな笑顔でした。めちゃくちゃ喜びました。

こんな歓喜,ここまでの爆発的な喜び,他にありますか?

 

さあ,次の試合も選手と共に元気に戦っていきましょう。

そして勝ちます。

みんなで笑いましょう。

 

カニシは次も青ノリのおにぎり食べます。

 

ではまた。

 

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(今後の試合)

JFL第6節 4月16日 13:00 対 ヴィアティン三重四日市中央アウェイ

三重県選手権準決勝 4月23日 14:00 対 FC伊勢志摩@三交鈴鹿メイン

JFL第7節 4月30日 13:00 対 東京武蔵野ユナイテッド@三交鈴鹿メイン

 

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