VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第7節 対 東京武蔵野ユナイテッドFC

みなさんこんばんは。

 

鈴鹿のエースストライカーの三宅海斗選手(7)が,試合会場に入るところを見た事がありますか?

イヤホンをして,ズボンの裾を片方だけ上げて,サポーターにちょこんと会釈だけして,シレっと通り過ぎていきます。

これは,素っ気ないのではなく,試合に集中しているだけです(プラスちょっと照れてると思う)。

三宅海斗選手の「素」はめっちゃ良い子です。

 

今日,三宅選手は出場停止でした。

試合前にはスタンドに来て,サポーターに挨拶して回ったり,物販ブースで話をしたり,子どもたちにサインをしたりしていました。

試合が終わった後も,物販ブースのテントを片付けたりして,やっぱり子どもと遊んでくれていました。

 

試合前後はピリピリしている三宅選手の笑顔を,今日はたくさん見ました。

なんか良い光景でした。

 

三宅海斗選手と,中村健人選手のやってる,「kiik」のクラウドファンディングが,第二弾に入りました。

マグカップやコーヒーチケットなどの金額がお手頃で,協力しやすいメニューもありますので,よろしければ,ぜひ協力をお願いします。

サッカーとカフェで鈴鹿の街を元気に!! - CAMPFIRE (キャンプファイヤー) (camp-fire.jp)

 

健人海斗がずっと鈴鹿にいるよう,ここに根を下ろしてもらいましょう。

(ナカニシの下心)

 

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試合当日。

 

やっぱりあんまり眠れずに朝が来る。

試合前に見る夢は,決まって負け試合。

下を向いてスタンドに挨拶に来る選手たち。

カニシは選手たちに,なんて言葉をかければいいのか・・・悩んで目が覚める。

 

負けたくない。

勝ちたい。勝ちたい。勝ちたい。

勝ちたい理由は,選手が笑顔になるからだ。

 

今日の対戦相手は,東京武蔵野ユナイテッドFC(以下,武蔵野と書きます)。

JFLに長く君臨する強豪。

鈴鹿は何度も武蔵野に負けている。

今シーズンは鈴鹿が勝利を挙げられなかった,ミネベアミツミとヴィアティンにも勝利しているチーム。

 

8時前には試合会場に到着。

まだ,荷物が搬入されていないほど早い。

まだ少し雨が降っている。

 

荷物が届いてノボリを組み立てる。

カニシは,選手たちの姿の入ったものは特に丁寧に扱う。

なので,基本的にノボリの設置はボランティアで手伝っている。

丁寧に。想いを込めて。

 

横断幕を設置した。

雨も止んだ。

芝が少し濡れてはいるが,グラウンドの状態は良い。

少し湿って,散水が不要なくらいでちょうどいい。

 

時は来た。

 

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 22兒玉澪王斗

MF 14鈴木翔太・6小野寺亮太・16有馬和希・10中村健人・9山内健史

DF 21桑原海人・5平出涼・3キムテウ・2中村俊貴

GK 30平吹楽

 

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試合開始。

 

鈴鹿は,4-2-3-1。

武蔵野は,おそらく4-4-2。

 

試合は鈴鹿が攻め込むところから始まる。

鈴鹿は一瞬でペースを掴みゴールに迫る。

怒涛の攻撃が武蔵野陣内に深く突き刺さる。

 

左のサイドハーフ,「リトルマジシャン」,鈴木翔太(14)

この試合,最初の一撃をぶちかましたのは鈴木翔太

左サイドから,スルスルっと抜け出し,シュートを放つ!

スタンドから見ていても,周りが止まっていて,鈴木翔太だけが動いているように見える。

惜しくもゴールならないが,「超」緩急の稲妻ドリブルと,その気迫のこもったプレイは,終始,武蔵野のゴールを脅かし続けた。

中盤の,小野寺(6),有馬(16),健人(10)からも多彩なパスが出てくる。

鈴木翔太は,そのパスの受け方が上手く,動きながらのプレイの精度が高い。

狭い狭い武蔵野ディフェンスの間をすり抜けてくる!

神技や!

カニシがこの試合で印象に残った最初の選手は,鈴木翔太

そして・・・このブログの最後に書くのも鈴木翔太

鈴木翔太!やってやろうぜ!

点取って,家帰って,飯食って,ドヤ顔でYouTube見ようぜ。

勝つぞ!!!

 

前半序盤から攻めまくる鈴鹿

特に左の鈴木翔太付近が熱くなっている。

ボランチの,有馬(16),小野寺(6)に死角はなく,良く試合が見えている。

鈴鹿は中盤がしっかりしているので,支配率が高く,攻守に主導権を奪っている。

 

トップ下の,「キャプテン」中村健人(10)

支配率を維持して,攻撃の主導権を握る鈴鹿

しかし,フレキシブルに選手が動く分,武蔵野のカウンターの発動が怖い。

トップ下で,攻撃の指揮を執りつつ,健人はカウンター時にしっかりとディレイをかけて相手の攻撃のスピードを潰している。

鈴鹿の攻撃時は,ギアをあげてスピーディーに。

武蔵野の攻撃時には,前線からディフェンスに入って時間を掛けさせる。

健人が「時」を操るかのように,健人の位置で時間の流れが変わる。

さらに,前半の左からの攻撃時には,後方からのパスを,ダイレクトで角度を変えて,猛烈なダッシュで駆けあがる桑原(21)にドンピシャのパスを出した。

まさに,サッカーの天賦の才。

健人頼むぞ。

勝つぞ!

 

ドンドン攻めていく鈴鹿

武蔵野の反撃時でも,健人(10)が下がり中盤にスペースを作らせていない。

クサビのパスが入らず,武蔵野はサイドへ展開する。

武蔵野は,サイドハーフが大きく開いているので,攻撃時には,4-2-4のように,4人のフォワードがワイドに展開する。

武蔵野のサイドは早くて上手い。ここからの攻撃でリズムに乗せると一気にやられる。

 

サイドバックの,「鬼俊貴」,中村俊貴(2)

俊貴の右サイドバックでの出場。

2018年に俊貴が鈴鹿に来た時は,右のサイドバックだった。

なんとなくナカニシは嬉しい。

俊貴は対人で無敵を誇り,ドリブルで抜くことは不可能。

さらに,足が早く,中に絞ってセンターバックもできる。

俊貴の声がスタンドに聞こえている。頼もしい声だ。良い指示だ。

これが俊貴。鬼の俊貴。

さらに,俊貴は機を見てスルスルっとオーバーラップし,中盤の数的不利を埋める動きもしていた。

さすが俊貴。俊貴の右サイドバックも数段進化している。

この試合,俊貴のサイドは最後まで破られることは無かった。

俊貴。見事だ。

そして,良いお父さんだね。

 

武蔵野には,以前鈴鹿に所属していた小口大司選手がスタメンで出ている。

この小口選手の攻撃力が最大の脅威だった。

小口選手には,センターバックの右のキムテウ(3)と,右サイドバックの中村俊貴(2)がしっかりとマークしていた。

 

試合の支配率は鈴鹿

ただ,武蔵野はかなり選手の体格が良く,通常のタックルでは鈴鹿が押し負けてしまう。

体を当てて止めたい武蔵野。

当てられる前にリズムよくボールをまわしたい鈴鹿

 

鈴鹿は武蔵野ゴールに迫っている。

ゴール前で競り合い,武蔵野ゴールキーパーからパンチ(パンチングではない)を喰らう兒玉澪王斗(22)。

 

前半23分

サイドバックの中村俊貴(2)は,スローインが上手い。

この試合では見せなかったが,ロングスローもできる。

その俊貴が,右サイドからスローイン

そのスローインは,パスのように見事に小野寺亮太(6)に通る。

小野寺がドリブルで運ぶ。

武蔵野ディフェンスが1人,2人,3人,小野寺がドリブルをしながら引き付ける。

自分に十分に引き付けておいて,並走する兒玉澪王斗(22)にパス!

ボールを受けた澪王斗(22)は,角度の無いところからシュート!

そのシュートは,武蔵野ゴールキーパーの頭上をぶち抜く!

ゴーーーーーーール!!!1-0

試合後のインタビューで,兒玉澪王斗は「蹴ったら入った」と言ってた。

それは絶対にフォワードの本能だ。

毎日毎日,ゴールの中に蹴り込むことだけを考えて練習してきた。

そのフォワードの蹴るボールは,ゴールに向かって飛ぶに違いない。

澪王斗ナイスゴール!見事!

そして,信じられないほど落ち着いてパスを出した小野寺亮太(6)にも拍手!見事!

 

ワントップの,「ボレーの獅子」,兒玉澪王斗(22)

昨年の鈴鹿は,三宅海斗(7)が出ていないと突破口が見いだせなかった時期があった。

この試合は怪我や出場停止で,鈴鹿フォワードの人数が不足していた。

試合前,エース海斗の欠場でどうなるか心配だった。

しかーし!

この試合の兒玉澪王斗(22)の活躍はとにかく凄まじかった。

前線での存在感,ゴールへの執念,ポストプレイの強さ,などなど。

澪王斗は,八面六臂の大活躍を見せる。

澪王斗はこんなに凄かったのか・・・。

そう,兒玉澪王斗は凄いんです!

澪王斗のプレイは多彩。いろんな事ができる。

そして,何より中盤との息が合っていて,動きだしがピッタリと合っている。

受け手と,出し手の連携もとても良い。

澪王斗!

素晴らしいプレイだ!

もう1点行こうぜ!

 

レジスタの,「鈴鹿の頭脳」,小野寺亮太(6)

JFL7節目にして(もっと前からかも),すっかり鈴鹿になくてはならない選手となった小野寺。

今の鈴鹿は,小野寺が攻守の組み立てを仕切っていると言って過言ではない。

俯瞰で試合を見て,ゲームメイクする小野寺。

小野寺は,中盤の底にいるのではなく,いろんな場所に出現する。

そして,小野寺の現れたところから,鈴鹿の攻撃がスタートする。

その小野寺を支える,中盤の有馬和希(16)と中村健人(10)。

この3人の連携が開幕と比べると,見違えるほど整ってきた。

フレキシブルに動いても,中盤に穴はできない。

カウンターを受けても,数的不利にならない。

武蔵野のパスコースを切り,ミスを誘い,押し引き,駆け引きを繰り広げる。

鈴鹿の頭脳。小野寺亮太。

小野寺の頭の中に,勝利への方程式はできているか?

小野寺。ガンバレ!

 

前半の半ば過ぎ。

有馬和希(16)から,抜け出す小野寺(6)にエグいパスが出た。

ヤバイ!何だあのパスは!

 

さらに,中村健人(10),兒玉澪王斗(22),鈴木翔太(14),小野寺亮太(6)・・・

(パスが凄すぎて,誰が関係しているか分からなくなった)

1人目,2人目,3人目までが連動して動く凄い崩しがあった。

チャントを忘れて,息をするのを忘れて,魅入ってしまう凄さ。

 

なんだ?

鈴鹿ってこんなチームだったのか?

凄くない?

 

しかし,凄いパス回しができても,ゴールが決まらなければ勝利にはならない。

武蔵野もシンプルに鈴鹿ディフェンスのオープンスペースにボールを放り込んでくる。

 

センターバックの左,「カバーリンガー」,平出涼(5)

前半の終盤,攻勢で前掛かった鈴鹿は,武蔵野からカウンターを喰らってしまう。

右に大きなスペース。武蔵野フォワードが走ってボールを受けるが,もう平出(5)がカバーに入っている。

ズバッという剛のスライディングではなく,フワッとしたボールだけ蹴り出す柔のスライディング。

素晴らしい。ナイスプレイ平出。

平出は,最終ラインのさらに後ろのスイーパー的な仕事をするので,平出が最後の砦となることも多い。

失敗の許されない状況の中でも,適切な判断と,ディフェンス的なテクニックで,「なんともなかったかのように」ナイスプレイを連発する。

2対0で試合は終わったのだが,武蔵野は強い。楽な試合ではなかった。

実際に,前後半合わせて,武蔵野の得点チャンスはたくさんあった。

しかし,平出が決定的な場面を5点は防いでいる(ナカニシ調べ)。

平出が鈴鹿にいて良かった。

平出が鈴鹿でプレイしてくれることこそが,ビッグプレイだ!

 

試合は一進一退。

ただ,鈴鹿の方が深く武蔵野陣内に侵入している。

 

サイドハーフの,「ワンダーボーイ」,山内健史(9)

山内の後方の右サイドバックに,守備力の高い中村俊貴(2)が入っている。

後方の憂いが無いので,山内には前へ前へ侵略しゴールを狙って欲しい。

このグラウンドで一番のスピードがあるのは山内だ。

自分の強い所を出して,裏を狙ったり,斜めに走ったり,走りで武蔵野ディフェンスラインに勝負を挑んで欲しい。

しかし,山内になかなかチャンスが無い。

サイドに開いてボールを受けてしまうため,武蔵野ゴール前で勝負ができない。

山内には,中に中に切れ込んで欲しいのだが・・・。

前半終了間際。左からの攻撃に対して,右の山内が中に入っていく。

武蔵野ディフェンスラインが下がり切った後に,山内はわざと少し遅らせてペナルティエリア直前でフリーとなる。上手い!

山内のシュート!

惜しくも武蔵野ゴールキーパーのファインセーブに阻まれる。惜しい!

山内。もっともっと得点に餓えた山内を出しても良いんじゃないか?

山内。リスクの無いプレイこそ,リスクだぞ。

GO!ヤマ!

 

ここで前半終了。

 

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ハーフタイム。

 

前半は,鈴鹿の試合だった。

ただ,選手たちはモチベーションも高く,かなり走っている。

最後の最後で,スピード勝負になった時に振り切られる可能性がある。

武蔵野も鈴鹿も選手交代のタイミングが重要。

 

鈴鹿は勝っているとは言っても,武蔵野の地力は高く,一気に流れが変わる可能性がある。

 

鈴鹿は控えに三好辰典(28),以外のフォワードの交代がいない。

つまり,攻撃のバリエーションは,それほどない。

兒玉澪王斗(22)が多彩にプレイしているとは言っても,澪王斗に疲れが出てきたら,前線でキープできなくなるのではないか?

 

選手の疲れてきた時こそ,サポーターの勝負だ。

サポーターの応援が,試合の流れにちょっとだけ影響するかもしれない。

さあ,みんなで一緒に戦おう。

そして,一緒に笑おう。

 

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後半開始

 

鈴鹿は交代なし。

武蔵野は2人を交代。

 

武蔵野は早々に動いてきた。

そして,後半は武蔵野の攻勢となる。

 

武蔵野のストロングポイントである体格の良さで激しく当たって来る。

また,前半はサイドが中心だったが,後半は中盤をしっかりと固めて,クサビのパスを入れてくる。

鈴鹿は競り合いの中でボールを失う事が多く,武蔵野に押されていく。

 

鈴鹿ゴールキーパー,「リベロキーパー」,平吹楽(30)

武蔵野の裏へのスルーパスに対して,フィールドプレイヤーのように大きく飛び出して迎撃する平吹。

平吹にとって,飛び出すという認識すらないのかもしれない。

自分にとっての最適のプレイを選択しているだけなのかもしれない。

その平吹のプレイは,大いにスタンドのサポーターを沸せていた。

平吹のプレイエリアは無限。なんだ,この堂々たるプレイは。

ゴールから30m以上飛び出して,クリアするのではなく,ワントラップして精度の高いパスを出すって,なんというゴールキーパーだ!度胸がハンパねえ。

後半の鈴鹿は,ディフェンスラインの裏を狙って,ボールを放り込まれていた。

そのボールに対して,武蔵野の攻撃陣が押し寄せてくる。

それを撃ち落とす平吹。

凄い。今日も凄い平吹。

平吹。無失点で行こうぜ!

頼むぞ!

 

サイドバックの,「鈴鹿のくっびー」,桑原海人(21)

小柄な桑原が,武蔵野の大きな選手相手に奮戦している。

武蔵野の圧力が後半は特に強い。しかしそれに負けないほど熱いプレイで押し返す桑原。

倒されても,潰されても,桑原は這ってでもボールを奪いに行く。

(踏まれてたけど,ファウルは取ってもらえなかった)

そのボールに対する執念は,まわりの選手やサポーターも巻き込んで,試合を熱く燃え上がらせる。

鈴鹿は防戦一方ではなく,後半の武蔵野の攻勢時に,桑原のパスカットから何度も攻撃のチャンスを作った。

桑原がボールを奪い,前方を走る鈴木翔太(14)へ。

攻守に渡って,後半の厳しい時間を支えた桑原。

試合後のサポーターの中には,「桑原がVictoryCross賞ですよね?」とナカニシに言う人もいた。

VictoryCross賞は,ブログの最後で書くけど,桑原がそれに匹敵する素晴らしいプレイをしたのは間違いが無い。

桑原。

素晴らしいプレイだ。

また次も頼むぜ!

 

後半18分

(OUT)9山内健史 ⇔ (IN)28三好辰典

 

チームで一番の攻め攻めの三好が入る。

三好!ゴールを狙え!

 

センターバックの右,「巨神兵」,キムテウ(3)

武蔵野はサイドからクロスでヘディング勝負ではなく,ディフェンスの間にクサビのパスを入れようとしてくる。また,ディフェンスラインの裏も狙っている。

武蔵野の細かくて小さいパスが連発する。

高さと強さでは無敵無双のキムだが,小さく細かいパス・・・も大丈夫。

豪快で派手な空中戦じゃない。

だけど,武蔵野の攻撃を地味にキッチリと止める。

ディフェンスは派手じゃなくていい。しっかりと守り切るのが最優先。

そんな中で,キムのプレイが安定して落ち付いてきた。

試合に出るだけで一喜一憂する選手ではない。

もうその上のレベルに成長しようとしている。

キムのプレイのレベルが上がった。

目立たなくていい。当たり前のようにゴールを守る目立たないディフェンスが一番か怖い。

キム。

凄く安定していた。

さらに伸びていこうぜ!

 

鈴鹿は武蔵野の攻勢を受けているが,カウンターでチャンスを作っている。

ワントップの兒玉澪王斗(22),左の鈴木翔太(14),右の三好辰典(28),ここに,中村健人(10)が絡んでチャンスを作っている。

後半半ばには,鈴木翔太(14)が武蔵野ゴール前で,切り返し一発で相手を振り切り,ゴールまであと少しに迫る。惜しい!

 

時間が過ぎていく。

鈴鹿センターバックの平出(5)とキム(3)がゴール前を死守している。

北斗の拳で言うと,ラオウがキム(3)で,トキが平出(5)。

この2人はなかなか越えられないだろう。

 

実際に武蔵野は攻めているものの,決定機は作れていない。

さらに,押されていながらも,鈴鹿はカウンターのチャンスを狙っている。

 

ボランチの,「ベイビーフェイス」,有馬和希(16)

童顔なのにエグイことをする有馬。

このチームのゲームメイカーが小野寺だとすると,有馬はバランサーでリズムキーパー。つまり,有馬大先生がいなきゃ始まらない。

小野寺と有馬の歯車が噛み合うことで,互いに高め合い,自分のやりたいプレイができているように思える。この中盤の連携は本当に良い。

後半の有馬は,セカンドボールの奪取から,何度も前線にボールを供給していた。

しかし,セカンドボールの競り合いで,削られて痛めている様子。

大丈夫か?有馬?

最近では,セットプレイも有馬が蹴っている。

有馬。ガンバレ。

怪我には気をつけて。

 

武蔵野は選手交代をバンバンしてくる。

鈴鹿は,ディフェンスのバランスを崩したくないためか,なかなか選手交代に踏み切らない。

中村俊貴(2)の足が痙攣をおこしている。

前線の選手たちのスピードも落ちてきた。

激しい当たりで,痛めている選手もいる。

 

後半の終盤に入る。

サポーターの力の見せ所だ。

選手達にパワーを。

選手たちの背中を押そう。

 

鈴鹿の選手に疲れが見えるが,連携は整っている。

フリーでシュートを撃たせることはなく,次から次へとカバーリングに入っている。

 

さらにカウンター時には,小野寺(6)から兒玉澪王斗(22)に,超弩級のスルーパス

すんごいパスを出す小野寺も小野寺だが,後方からのパスをダイレクトでシュートを打つ澪王斗も澪王斗。

 

桑原(21)が体を投げ出して喰らいつくようなディフェンスをする。

 

途中交代の,右サイドハーフの,「攻めダルマ」,三好辰典(28)

鈴鹿で最もゴールを狙う男。三好辰典。

アシストはいらない。三好の狙うのはとにかく得点。

試合終盤に出てくると一番嫌なタイプの選手。

三好が狙っているのがよく分かる。

何か起きそうな気配・・・(本当にそう思っていた)

 

鈴鹿は疲れているが,まだ走っている。

動かないと,武蔵野に数的不利を作られてしまう。

重たくなった体の力を振り絞り,攻守に走る。

 

カウンター時に,単騎で爆走する鈴木翔太(14)。

だけど足がついていかない。武蔵野の選手と交錯して倒れる。

疲れた。みんな疲れた。

 

後半40分

(OUT)16有馬和希 ⇔ (IN)8前田柊

 

頼りになる前田が入る。

前田ならば大丈夫。

決してバイタルエリアで自由にはさせない。

 

もう何度目か分からないほどの,平出のナイススライディング。

武蔵野のセットプレイのチャンスが続く。

全員で守る鈴鹿

勝つぞ。勝つぞ。勝つぞ。

サポーターの声はまだ出る。

全力の応援しかできないけど,全力の応援だけは続けよう。

みんながんばれ。

 

少しずつ,時が刻まれていく。

 

後半AT

武蔵野の攻撃を,平吹(30)がガッチリキャッチ。

大きく大きく蹴り出す。

狙いは,武蔵野のディフェンスラインへ。

そこで体を張るのは,兒玉澪王斗(22)。

武蔵野がトラップでバタつく間に,澪王斗の渾身のポストプレイ。

仲間のフォローを待つ。

飛び込んできたのは,やっぱり三好辰典(28)。

澪王斗から三好へ。

三好のシュート!

・・・はジャストミートせず,逆サイドにこぼれる・・・。

 

試合開始から約90分間。

走って走って走って走った。

信じて走ったヤツの前に,ボールは転がって来る。

ヘトヘトなのにここまで走り切ったのは・・・鈴木翔太!!!背番号14番!

ゴーーーーーーール!!!2-0

よっしゃーーー!

 

後半AT

(OUT)14鈴木翔太 ⇔ (IN)25藤山恭輔

(OUT)10中村健人 ⇔ (IN)27萩原大河

 

ここで試合終了。

 

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両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

たくさんの人が,一緒に鈴鹿の応援をしてくれました。

昨年と比べて,お客さんは減ってしまいましたが,必ずまたスタジアムをいっぱいにしたいと思います。

みなさん,お誘いあわせの上,また試合を見に来てください。

 

東京武蔵野さんには,元鈴鹿の小口大司選手が所属しています。

小口選手。お疲れ様でした。

東京武蔵野で頑張ってください。またアウェイで対戦する時を楽しみにしています。

 

気が付いている方もいると思いますが,鈴鹿の応援の太鼓は4個あります。

コールリーダーが3代目と4代目の2人しかいないのに,4個の太鼓?と思われる方もいると思いますが,残りの2個はサポーターの少年が叩いてくれています。

この未来のコールリーダーの少年たちは,最初は興味本位でしたが,みるみる太鼓が上手くなり,今では寸分の狂いなく完璧に叩いています。

ありがたいです。感謝です。

横断幕の掲出にもたくさんの人が手伝ってくれています。

こちらもありがたいです。感謝です。

応援というのは,1人だけでやっても,バラバラにやっても,なかなかうまくいきません。

みんなで応援を作っていきたいと思っています。

今後とも,応援へのご協力よろしくお願いします。

 

今日のVictoryCross賞は悩みました・・・

5人まで絞ったのですが,そこからまた悩みました・・・。

そして,日が変わる直前に決めました。

今日のVictoryCross賞は,鈴木翔太選手(14)です。

その超絶テクニックだけでなく,最後まで走り抜いた頑張りを讃えたいと思います。

良く走りました。良く点を決めました。

さあ,次は三重県選手権決勝です。

鈴木翔太選手。次もやってやりましょう。

 

それにしても,楽しかった。

今夜は良い夢が見られそうです。

 

ではまた。

 

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(今後の試合)

三重県選手権決勝 5月7日13:05 対 ヴィアティン三重@三交鈴鹿メイン

◇5月7日の結果次第 天皇杯1回戦 5月21日 @三交鈴鹿メイン

JFL第9節 5月28日 13:00 対 ヴェルスパ大分@レゾナックサッカー場

 

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