みなさん、こんばんは。
日曜の夜は高知に宿泊し、月曜に帰宅しました。
ちょっとブログが遅くなってすみません。
高知からの帰路の所要時間は、だいたい6時間くらいです。
ナカニシの頭の中の90%は、選手たちの事を考えていました。
(残りの10%は優しさでできています)
この時期どうしても、頭の中から振り払っても、考えてしまうことがあります。
来シーズンも・・・
今の選手たちと・・・
共に戦いたい・・・。
共に戦った仲間と離れるのは、身を引き裂かれる以上に辛いです。
でも、選手全員が鈴鹿で契約更新をすることは、まずありえません。
今シーズンの選手の頑張りを讃え、そしてアスリートとしての1年を鈴鹿で使ってくれたことに感謝し、また来シーズンの契約の発表を待ちます。
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日曜日の深夜2時に起床。
起床というか、寝過ごすのが怖いのと、試合前の興奮でほぼ眠れなかった。
高知に向けて出発。
真っ暗の高速を高知へ向かう。
徹夜で体が変だが、興奮しているので全然眠くならない。
本日の対戦相手は、高知ユナイテッドSC(以下、高知と書きます)。
そして、高知のスタメンには、昨年まで苦楽を共にした今井那生選手が出てくるだろう。
今井那生選手はディフェンダーながら得点感覚も備えていて、セットプレイからのヘディングが怖い。
健闘を祈りつつも、絶対にやられたくはない。
高知に到着。
すぐさま、横断幕を掲出。
昨年も同じ会場でやったが、とても綺麗な芝で良いスタジアム。
残念ながら三重には、こんな立派なスタジアムは無い。
試合開始が近づく。
鈴鹿は連敗している。
だけど、もう終わった試合はどうしようもない。
前を向いて、いま目の前にある試合に勝利するしかない。
今、目の前にあるサッカーに全力を。
過去が足を引っ張らないように。
選手が勇気を持ってプレイできるように。
敗戦の続く時こそ、サポーターの応援が力になるはずだ。
試合前の選手コールから全力で叫ぶナカニシ。
ノドを枯らさずに帰るのはナカニシの恥。
腹を決めろ!
やってやるぞ!
いくぜ!
本日のスタメン(以後敬称略)
FW 9山内健史・10中村健人
MF 14鈴木翔太・8前田柊・6小野寺亮太人・18高見啓太
DF 24山下宇一・5平出涼・2中村俊貴・13石川竣祐
GK 1阿波加俊太
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試合開始。
鈴鹿は4-4-2。
中村健人(10)はトップ下ではない。
ほぼフォワードの位置にいる。
よし!やったれ健人!
高知は3-4-3。ワイドにサイドハーフが開いている。
サイドを起点にワイドに攻めたい高知。
両チームの狙いは全く違う。
どっちの土俵で戦うのか?
とっちがペースを握るか?
このブログの最初には山内の事を書きたい。
だけど、この試合の山内は最初だけでなく、ずーっとナイスプレイを続けていた。
その山内は、試合開始直後から高知ディフェンスの裏に抜け出し、詰め寄られると高知守備陣にヒールキックでボールを当てて、技ありのコーナーキックをゲットした。
今日の山内は凄い!キレている!
最初のワンプレイを見ただけで分かる。
これが本来の山内だ!!!
攻撃に特化したワントップで、キレキレの動きを見せる。
裏を狙い続けるだけでなく、相手ディフェンスに前線から厳しく圧力をかける。
その動きは止まらない。走り続ける山内。
頼もしい。山内の走る姿がかっこいいぜ!
山内!
山内の山内らしいプレイを見せてくれ!
試合展開は五分と五分。
攻め込まれている場面もあるが、鈴鹿は全くやられてはいない。
高知が鈴鹿を攻めても、決定機が作れないのは、中盤からスルーパスを通せないため。
そこには、前田柊が(8)いるからだ!
ナカニシは試合前にサポーターの仲間に言っていた。
「前田柊の出た試合で、前田柊の動きが悪かったことなんて一度もない!」
怪我もした、カードで出られなかった。
だけど、前田柊は出場したら必ず120%のプレイをしてくれた。
それは、常に戦う意思を持って、日々の練習を積み重ねていたからに他ならない。
この試合、高知にボールを支配される時間も多かった。
しかし、高知は決定的なパスを中盤から通すことができなかった。
中盤に入るクサビのボールに、前田柊が即座にファーストアタックに行く。
刈って、刈って、刈りまくる。
中盤で高知がボールを持つと、必ず前田が飛び出してくる。
中盤を自由にさせない。スペースも作らない。穴なんで絶対にない。
前田にコースをカットされた高知のパスは、自然と精度が落ちる。
セカンドボールの回収も早く、カットしてからの攻守の切替も抜群!
凄いぞ!
どこを見ても前田柊が絡んでいる。
前田柊。がんばれ!
前半7分
右イドで高見啓太(18)が競り合いからボールを引っ掛ける。
それを中村健人(10)がフォローする。
後方からダッシュで駆けあがって来た前田柊(8)にパス。
前田(8)から、左サイドの鈴木翔太(14)へ!
(ここまで全部ダイレクトパス。たぶん)
鈴木翔太(14)の流れるようなドリブル。
中に折り返しのパス。
鈴木翔太のレーザービームのような一直線のパス。
そこに超スピードで突っ込んできたのは山内!本当に山内か!マジか?!
山内は、ボールをまたいで後ろ足でチョンと流す!
ボールはあっさりと相手ゴールの中へ。
ゴーーーーーーール!1-0!!!
(サポーターから遠いサイドのゴールだったので、最初よく分からなかった)
山内か?山内が入れたのか?マジで?うちの山内が?
なんと見事で美しいゴールだ!
なんとワンダフルなゴールだ!
山内。凄い!
この試合の健人のポジションは高い。
そして、中盤に下がっていかないので、トップ下ではなくフォワードとした。
前線に健人がいることが、鈴鹿のカウンターの精度を上げている。
健人は下がってこない。下がってこない分、高知ディフェンスに対して前線からプレッシャーを掛けている。
健人の読みは鋭く、何度もボールをカットしショートカウンターに繋げている。
超絶テクニシャンが前線にいる恐怖。
それはナカニシが良く知っている。
高知の中盤は、健人に徹底的にマークを付けてくる。
健人は周りを使うのも上手い。
自分にマークを寄せて、高見(18)、前田(8)、小野寺(6)のパスコースを空けている。
唸るナカニシ。さすが。
この試合の健人は効いていた。
さすが。
さすが健人としか言いようがない。
鈴鹿は山内(9)、中村健人(10)の前から前からのディフェンス。
高知のディフェンスからボランチへのパスコースを切っている。
高知はボールの主導権を握っているものの、中盤が自由に動けず、決定機を作り切れない。
また、鈴鹿陣内深くに攻め入ることもできず、前半はコーナーキックが無かった。
鈴鹿はボール支配率では4対6で押されている。
しかし、決定機は作らせていない。
左サイドバックの、「山下一番」、山下宇一(24)
それが、めっちゃくちゃ効いている。
3-4-3でワイドに展開する高知に対して、サイドバックが主戦場となる。
それでも山下は、下がることなく前へ出ながら「攻めの守備」をしている。
ポジションは高い。積極的にリスクを冒してでも前へ出るプレイ。
サイドでの競り合いに強く、高さの競り合いでも相手を自由にしていない。
今日はサイドバック。
引いて守るのではなく、高い位置を取って、前に出て自分がクサビとなり、前線への中継をしている。
良い。山下のディフェンスはいつも良いけど、今日も良い。
落ち着いている。ミスは微塵も無い。良い集中。
一緒にグラウンド整備をした山下!
がんばれ!
鈴鹿は前線からのディフェンスを中盤で網にかけている。
1列目2列目のマークの受け渡しや連携が良い。
ボランチの、「プレイメーカー」、小野寺亮太(6)
この試合は前線から山内(9)と健人(10)が積極的にアタックをかけて、パスコースを消している。
また、中盤では潰し屋の前田や、ディフェンスからも中村俊貴(2)が前へ前へのプレイをしている。
鈴鹿は良い意味で選手が移動しまくっている。
その試合の流れと、高知と鈴鹿の選手たちの動きを完璧に把握している小野寺。
選手の動きと、ボールの流れを読んでいるため、ボールは自然に小野寺の元へ寄ってきている。
小野寺は試合のカギとなる位置にポジションを取って、キモの部分を抑えている。
小野寺の掌の上で、ボールが動いているようだ。
小野寺はチームの中でもボールに触れる回数が多い。
この試合でも攻守に必ずボールを触れている。
それでも、呼吸するように自然にボールを動かし、試合の流れをコントロールする。
小野寺の動きに無駄は無い。
みんなが居て欲しい所に、居て欲しい時に、小野寺は待っている。
試合は高知のサイド攻撃を、鈴鹿が受け止めてカウンターという場面が続く。
鈴鹿は早い縦。
高知は確実にサイド。
膠着しているように見えるが、水鳥が水面下で足を高速で動かしているような展開。
まばたきする1秒で何が起きてもおかしくない。
そのプレイは魔法と言っても言い過ぎではない。
ゴールキーパー阿波加(1)からの、ロングキックを魔法のようにビダッと止める。
上手い。2億人がそのプレイを見たら2億人が翔太は上手いと言うだろう。
高知のサイドからの攻撃に対しても、サイドバックの山下との連係が良く、しっかり対応できている。
さらに、攻撃時には山下が中盤の位置まで押し上げるため、高知のディフェンスに数的優位を仕掛けられていて、鈴木翔太の動けるスペースが大きくなる。
ボールを持てば、翔太のファーストチョイスは絶対にゴール。
守備が攻撃の始まり。
(相手にとって)危険な男、翔太の目は・・・高知のゴールを狙っている。
ボール支配率は高知。
ただ、パスのスピードは出ておらず足が止まっている。
鈴鹿はボールを奪ってから早いカウンター。
ただ、高知のディフェンダー今井那生選手を中心とした3バックは硬い。
センターバックの左、「ディフェンスマイスター」、平出涼(5)
前々節では怪我のため交代した平出がこの試合に強行出場。
ディフェンスとしてのテクニックは、鈴鹿の平出がナンバーワンであることに疑いはない。
高知に押しこまれる展開でも、ズルズル下がるのではなく、前に出て迎撃したり、裏へのケアに走ったり、相手にディフェンスラインを読ませない駆け引きをしている。
高知はサイドからショートスルーパスで裏を狙う。
しかし、平出が「ハメる」オフサイドトラップで狙ってハメている。
高い。強い。硬い。それだけでなく上手く多彩なディフェンス。
戦うためのディフェンスラインを統率する平出。
この試合、ディフェンスの裏は一度も取られなかった。
鈴鹿のサッカーしている少年でディフェンダーなら、平出のプレイを見たほうが良い。
平出。頼むぞ。
全体的に、鈴鹿のプレイは人任せではなく、自分が積極的に行くプレイをしている。
そして、仲間の競り合ったボールは、周りがしっかりフォローしている。
また、中盤の前田柊(8)を中心に、粘りのプレイが目立つ。
相手に奪われも再度アタックする。
簡単には渡さない。
自分がたとえ抜かれても、後ろの仲間のためのプレイを徹底する。
鈴鹿の選手たちの気迫を感じる。
良いぞ。良いぞ。
落ち着け。落ち着け。
大丈夫。大丈夫。
高知はボールを保持し、左右にパスを振る。
しかし、なかなか前には出られない。
鈴鹿は、高知の2人目3人目の動きまでしっかり確保している。
ボールを回す高知の方が、リズムを掴めていない感じ。
右サイドハーフの、「小旋風」、高見啓太(18)
鈴鹿は前線の山内(9)と左サイドの鈴木翔太(14)は一撃必殺のスピードを持っている。
しかし、誰かがパスを出さないと、攻撃陣はゴール前には進めない。
真ん中の中村健人(10)だけでなく、右から攻撃を組み立てる高見啓太(18)。
したたかなプレイで「間」を取り、流れを呼び込む高見。
百戦錬磨のベテランが、若い鈴鹿の選手たちがプレイしやすく整える。
鈴鹿のペースをつかむのは高見の上手さだ。
高見は中に入り、右サイドバックの石川(13)のオーバーラップスペース「石川街道」を開ける。
高見はプレイで仲間に指示している。
走れ。裏だ。右を切れ。ガンバレ。負けるな。
高見のプレイのメッセージがサポーターにも伝わってくる。
高見。俺たちもがんばって応援するぞ!
鈴鹿はプレイに粘りがある。
誰かが取られても、次々に選手がフォローに入ってくる。
全員が動いているため、リスクを冒してボールを奪われても、攻守の切替が早く致命的なことにはならない。
前半の終盤。
高知の攻撃は鈴鹿ディフェンスまで届かない。
中盤でパスコースを切られていて、良い形で前につながらない。
しかし、この試合で怖いのは空中戦。
ここまで鈴鹿は、攻撃時もディフェンス時も高知にヘディングで勝てていない。
高さは完全に高知優位。
高知にはセットプレイを与えたく無い。
しかし・・・逆に・・・。
前半44分
キッカーは名手、中村健人(10)
音が消えた空間の中で、健人の集中が研ぎ澄まされる。
軽い助走から健人の蹴ったボールは、高知の遠いサイドの誰もいない空間へ。
誰もいないところへ?。いや、誰もいないんじゃない。
その空間に中村俊貴(2)が飛び込んでくる。
高い!
小さめのキリンよりも俊貴の方が高い。
俊貴の声が聞こえるようなヘディング。
どおりゃーーーーー!
ゴーーーーーーール!2-0!!!
見事なヘディングシュート!
ナイスゴール!
しかし、ナカニシは喜ぶ間もなく、全力で叫ぶ。
ここだ!ここだ!
ここが勝負どころだ!
締めろ!
締めろ!
締めろ!
何も終わっちゃいない!
締めろ!
締めろ!
締めろ!
前半終了。
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2点先制してのハーフタイム。
ナカニシは動けない。
頭の中でずっと考えている。
勝ったと思っちゃダメだ。
気を抜いたらダメだ。
集中を切らしたらダメだ。
喜んじゃだめだ。
まだまだ。
油断しちゃダメだ。
絶対に勝ったと思ったらだめだ。
自分1人でずっと座っている。
まわりの音は全く聞こえていない。
試合は終わっていない。
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後半開始。
前半の高知はどちらかというと、鈴鹿の左サイドを攻撃していた。
しかし、後半は、鈴鹿の右サイドを集中して狙ってきている。
鈴鹿の右サイド(高知の左サイド)には、ロングスローを投げられる選手がいる。
前半、セットプレイなどでは高さでやられている鈴鹿は、後半ロングスローでも苦しめられる。
そして、ロングスローで競り合った際に、山下宇一(24)が負傷。
なんとタンカで運ばれて交代!
ここまで100点の完璧なプレイをしていただけに山下の交代は痛い。
後半5分
(OUT)24山下宇一 ⇔ (IN)21桑原海人
代わりに入るのは、鈴鹿のくっびー桑原海人(21)。
信頼できる鈴鹿のファイティングスピリッツ。
桑原。頼むぞ。
ところが、山下の怪我のアクシデントでバタバタっとした・・・
と思ったら、次のプレイで中村健人(10)がスーパースルーパスを鈴木翔太(14)に通す!
鈴木翔太(14)のカットインからのシュートは、なんとバー直撃!
惜しい!惜しすぎる!
それにしてもさすがの中村健人(10)。
アクシデントの後にも、集中を切らさず、すぐさま相手ゴールを脅かしている。
試合は高知がボールを保持し、サイドから攻めてくる。
右サイドのスローインになると、ロングスローを放り込まれる。
鈴鹿のゴールキーパー、「パーフェクトGK」、阿波加俊太(1)
ロングボールやセットプレイからピンチとなるが、阿波加は動じない。
セットプレイで入ってくるボールに対して、GOとSTOPをはっきりさせて、自分が行くのか、ディフェンスに行かせるのかがはっきりしている。
俊貴(2)、平出(5)と阿波加のマークの受け渡しなどの連携は間違いない。
ゴールキーパーが落ち着いていれば大丈夫。
ゴールキーパーが阿波加なら大丈夫。
前半よりも後半は守勢に立たされる鈴鹿。
ただ、ディフェンスは崩されておらず、前半同様、前線や中盤のプレスは効いている。
高知のディフェンスからボランチへのパスコースを山内(9)や健人(10)が切っているので、高知の攻守の切替には時間を使わせている。
また、中盤の前田柊(8)と小野寺亮太(6)は、押されている時こそ、パスカットからのカウンターを狙っている。
鈴鹿に穴は無い。
大丈夫。
大丈夫。
しかし・・・
なんと!なんと!
この試合、特に躍動していた中盤の前田柊(8)が痛めてしまい交代。
これで、前半から良いディフェンスをしていた山下宇一(24)と、中盤の潰し屋前田柊(8)が交代してしまった。
いやいや、リズムを変えちゃダメだ。
サポーター!
今こそ、流れを変えないために応援しよう!
後半22分
(OUT)8前田柊 ⇔ (IN)16有馬和希
有馬がスクランブル発信。
有馬。何とか頼む。勝とう。
高知は後半からずっと鈴鹿の右サイドを攻めてくる。
ロングスローもコーナーキックも多く出ている。
右サイドバックの、「インサイドアウトサイダー」、石川竣祐(13)
超フレキシブルな動きと、ハイパーな運動量を持つ石川だが、後半は防戦一方に。
石川は足も速く、高さもあるので、数的不利の状況でも何とか持ちこたえている。
また、右のセンターバックの中村俊貴(2)も、臨機応変に石川のカバーに入る。
ナカニシは石川のスーパーオーバーラップが見たいのだが、この試合では、高知のサイドハーフがサイドに残って張っているので、なかなかそれを置いて前に出られない。
石川が踏ん張っている。
なんとか、何とか耐えろ!
がんばれ石川。
大丈夫石川。
みんな石川を応援してるぞ。
後半30分
高知の波状攻撃にあい、鈴鹿の中盤のプレスが一瞬甘くなる。
中盤からのスルーパスで、高知の選手が裏へ抜け出す。
阿波加はボールを叩き出すが・・・、高知の選手も一緒に転倒する。
(サポーターから遠いサイドだったので良く見えなかった)
審判のジャッジはPK。
名手、阿波加がこの場面で相手の足を引っかけるはずが無いが・・・
高知のPKが決まり。失点。
2-1
この失点であれほどアグレッシブだった鈴鹿の選手たちがが浮足立つ。
ダメだ。
落ち着け。
大丈夫。
センターバックの右、「鬼俊貴」、中村俊貴(2)
俊貴が大きな声で選手を鼓舞している。
高知の攻撃を体で押し出す。俊貴のタックルは激しいがノーファウル。
そう、俊貴の鍛え込んだ肉体は、それだけで大きなアドバンテージ。
俊貴に油断はない。俊樹に間違いはない。
俊貴。頼む。
残りわずか。勝たせてくれ。
後半の終盤。
ナカニシの声はいつの間にか止まってしまっている。
声を出すと嗚咽になってしまう。
想いがノドに詰まる。
祈る。
手を握りしめて祈る。
正座して祈る。
頼む。
頼む。
ゴールを決めた山内(9)と喜びを分かち合いたい。
ヘディングを決めた俊貴(2)を笑って家に帰してあげたい。
選手たちのバタついた状態を何とかしたい。
絞り出すように、かすれて震える声でチャントを歌う。
みんながんばれ。
俺たちもがんばる。
みんなで勝とう。
みんなで笑って帰ろう。
ベンチメンバーも、心配そうに試合を見ている。
阿波加がPKの時には、平吹楽(30)が前に出てきていた。
萩原大河(27)がベンチに入っているが、怪我人の交代で出場機会が無かった。
それでも萩原はグラウンドに向けて応援している。
みんな勝ちたい。
何とか勝ちたい。
鈴鹿はバランスを崩している。
高知は勢いが増している。
流れが高知に向いている。
サポーター。何とかしなきゃ。
ナカニシが、もっともっともっともっともっと応援しなきゃ。
しかし、流れは変わらない。
ATに入った瞬間、さらに鈴鹿の選手がバタバタし始める。
中盤にスペースが目立つようになった。
ディフェンスと攻撃陣との広く間が空いてしまった。
この時、ナカニシは祈るばかりで声が出せなかった。
全力の応援ができなかったことが、今でも悔やまれて仕方がない。
後半AT
(OUT)9山内健史 ⇔ (IN)19藤山雄生
(OUT)10中村健人 ⇔ (IN)25藤山恭輔
健人(10)がキャプテンマークを俊貴(2)の腕に巻く。
藤山恭輔(25)が果敢にドリブルで高知陣内にボールを持ち込む。
藤山雄生(19)がコーナーキックエリア付近でボールを抱きかかえるようにキープする。
四審からATの表示は出ない。何分だ???
AT4分
高知のボールは鈴鹿の左サイドからから大きく右サイドに展開。
右に張っていた高知のサイドハーフへ。
石川竣祐(13)が頭でクリアしようとする。
しかし、この会場では左から右に強風が吹いている。
石川の頭をわずかに越えて、ボールがサイドに渡ってしまう。
高知のサイドプレイヤーはフリーでボールを受けて、中へ鋭いクロスボール(シュートかも入れない)。
失点2-2
倒れ込む選手たち。
それでも残り数分の逆転を信じて、選手たちは立派に戦った。
試合終了。
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両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。
たくさんのサポーターが高知に来てくれました。
たくさんのサポーターがYouTubeなどで応援してくれました。
それが勝利という結果とすることができず、残念で悔しくて仕方がありません。
昨年鈴鹿に所属していた今井那生選手が元気にプレイしていました。
高知のみなさん、今井那生選手の応援よろしくお願いします。
試合後に、ガックリと下を向く選手たちがサポーターの所へ歩いてきました。
ユニフォームに顔をうずめている選手もいました。
連敗は止まりましたが、誰も満足していない引き分けでした。
全員が呆然としていました。
鈴鹿はこの試合までに4連敗していました。
「海斗がいないから仕方がない」
「海斗がいないから点が入らない」
「海斗がいないから鈴鹿の本来の力じゃない」
鈴鹿の試合を見ている人の心の中に、そんな言葉はなかったでしょうか?
ナカニシにはありました。
試合に負けた悔しさを正当化するために・・・。
それは試合に向き合えず、現実から逃げていたのかもしれません。
がんばる選手たちに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
それは選手たちに伝わっていたかもしれません。
選手たちは悩んで、考えて、覚悟を持って、この試合に挑みました。
素晴らしいプレイでした。
気迫が目に見えるようでした。
プレイに粘りがありました。
みんな死に物狂いで勝つために頑張りました。
選手たちは、何も恥ずべきプレイはしていません。
堂々とした、全力で見事な戦いでした。
だから下を向くのは、もう終わりです。
切り替えて、次に向かいましょう。
次の試合が今シーズンの最後です。
勝とう。
絶対勝とう。
みんなで笑おうよ。
試合後に、サポーターはバスを見送りました。
ナカニシは、まだ悔しくて声を出せませんでした。
でも、バスに向かって心臓をドンドン叩きました。
なんか言葉にできません。
ならばサポーターは歌うしかありません。
厳しい時は、いつもこの歌を歌いながら、前を向いて戦ってきました。
さあ行こうぜ、明日めざし。
何度でも、くじけても。
さあ行こうぜ、夢めざし。
歩みを、止めずに。
ではまた。
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(追伸)
サポーター忘年会と、VictoryCross大賞の募集をしています。
忘年会の参加申し込み、VC大賞の投票は、ナカニシのメールアドレスかDM、またはVictoryCross「X」へのDMでお願いします。
・ナカニシのメールアドレス ⇒ miracle_fcsuzuka@yahoo.co.jp
・VictoryCrossの「X」(@fcsuzuka_vc)へのDM
締め切りは、両方とも11月26日の試合終了の笛までですが、できれば早めにしてもらえると助かります。
みなさん、よろしくお願いします。
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(今後の試合)
◇JFL第30節 11月26日13:00 対 ラインメール青森@四日市中央陸上競技場
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このブログに使用している写真は,鈴鹿ポイントゲッターズの使用許可とJFLの確認を得て掲載しています。そのため,他での利用は絶対にしないでください。