平成２４年４月８日（日）三重県選手権準々決勝
対戦相手　ホンダ鈴鹿ＦＣ
場所　　　鈴鹿スポーツガーデン第３Ｇ

シーズンを待ちわびでいたみなさん，こんばんは。
本当に本当に長い冬でした。
待った。長かった。

今シーズン初の公式戦「三重県社会人選手権」。
リーグ開幕はまだ先ですが，次につながる大きな大会を考えると，必ず勝たねばならない大会です。

前日の夜から，眠りが浅く，何度も何度も目が覚めてやっと朝を迎えました。
８時３０分ごろ会場に到着。

自分自身を高めつつ，試合開始を待つ。
サポーターも集まり始め，チャントなどのミーティング。
観客もチラホラ。

時間だ！
ナカニシのテンションもＭＡＸ！
いくぜ！

本日のスタメン（以後敬称略）
ＦＷ　２３北川慶・９中村豪
ＭＦ　１１伊藤駿祐・２ラファエル・４原祥太郎・１０曽根祐一
ＤＦ　６木下謙一・３村田雅則・５榊親平・２８中川宏太郎
ＧＫ　１本多隆悟

開始早々，攻勢に出る鈴鹿。
（サポーターサイドから良く見えなかった）
駿祐（１１）を中心にリズムが速く，一瞬でシュートまで。
良い勢いでボールがつながっている。
よしよし。

開始３分
右サイドを突破し，中への折り返しを新加入の北川慶（２３）がシュート！

ゴーーーーーーーーール！！！１－０

ごめんなさい。遠くてアシストなど不明。

開始早々の１点で勢いづくと思った鈴鹿だが，徐々に元気（？）が無くなる。

縦パスが少なく，横パスばかり。
詰まるとディフェンスまで返す。
声は出ていない。
指示も聞こえない。

？？？なんだ？？？どうした？？？

ディフェンスラインの榊親平（５）がボールをさばく回数が多い。
同じくセンターバックの村田（３）と榊の間でボールが行き来する。

村田の足元のテクニックに間違いはないので，ディフェンスラインではボールはスムーズに回っているが・・・
中盤，前線の動きが悪く，村田もボールの出しどころがない。

ホンダの中盤は頑張っている。
ヨセも早くアタリも厳しい。
この試合にかける意気込みを感じる。

中盤の争いの中で，ゲームを作れず孤立する「ゲームメーカー」曽根祐一（１０）
ディフェンスラインを高めにたもつホンダに対して，裏へなかなか良いパスを出せない。
中盤のつぶしあいに忙殺される曽根。

ナカニシの印象としては，ボールを大事に大事にしすぎているような気がする。
もっともっと勝負をかけて良いのだけど，しっかりパスを回そうとして，攻め時を失っている。
意思の疎通ができていないのでパスミスが多く，全体のリズムが狂いつつある。

三重県選手権に強い「ハードコア」原祥太郎（４）
中盤でホンダの動きを封じている。
しかし，自分自身も削られてしまい，上手く抜け出すことができない。
ラファエルや他のＭＦとの距離が近く，状況を打開するには至らない。
セカンドボールもなかなか自由にさせてもらえず。

サポーターも危機感を感じている。
１点勝っているけど，全然安心できない。
不安がよぎる。不吉なことを考える。

さあ，歌おう！選手に気持ちを届けよう！
自分たちのサッカー，自分たちが楽しいサッカー，強い鈴鹿のサッカーを！
ＰＲＩＤＥ　ｏｆ　ＳＵＺＵＫＡ！

前半２０分。
「鈴鹿のストライカー」中村豪（９）
３年連続チーム得点王が怪我から帰ってきた！
ＧＯ！待ってたぜ！
右サイドバック中川（２８）のドリブル突破。
一気に中盤までぶち抜き，サイドに流れた北川にパス！
北川のクロスをファーサイドで待つのは！！！
中村豪！
ヘディングは惜しくも外れたものの，中村豪らしい動きを見られてちょっと嬉しいナカニシ。

さあ，どんどん行こうぜ！！

この試合スタメンで入るＧＫ本多隆悟（１）
声を出しているのだけど，指示のタイミングが少し遅く，ＤＦが判断を迷う場面も。
連携面での不安からか，本人のプレイも委縮してしまっている。
なんか小さく，なんかぎごちない。
本多！
たくさん練習してきただろ！
自分を信じろよ！
大丈夫だって！

前半４０分終了。

ベンチへ帰る選手たちの背中が丸まっている。
攻めているとも守っているともいえない試合。
お互い決定的な場面はほとんど無い。
ミスでボールを失い，相手から奪い，またミスで失うという悪循環の試合。
バックパスの多さで，鈴鹿の良さである爆発力が影をひそめ，縦へのリズムが失われている。

ナカニシはハーフタイムの間に，最近作成したvictorycross製作のサポーター応援誌「疾風勁草」を見に来てくれた方々に配布。
みなさん，喜んで受け取ってくれる。嬉しい。
この観客の笑顔にこたえるためにも，元気出していこう。

後半開始。
（ＯＵＴ）９中村豪　⇔　（ＩＮ）２２伊藤竜二

怪我明けの中村を下げて，前線で起点を作るために竜二を投入。
竜二も怪我から復帰して間もないが，彼は１人で試合の空気を変える力を持っている。
いけ！「ミラクルドラゴン」伊藤竜二！

後半８分。
（ＯＵＴ）１０曽根祐一　⇔　（ＩＮ）１８西村亮介

曽根に代えて西村が入る。
西村！
良いパス頼むよ！

西村と竜二のラインで，何度か前線に起点を作るが，次が続かない。
ワンツーがあってもスリーが無い。
連動した動きの中で，ここぞのパスをミスしてしまう。
ため息が続くサポーター。

今シーズンから鈴鹿に来たラファエル（２）
体も大きく，対人に強い。
だけど，この試合，中盤のプレッシャーから思うようにプレイできず，イライラしている。
サイドに散らしたり，ショートパス，ロングパスなどのバリエーションをつけることができず，ホンダのペースで潰し合いに。
ラファエルの持ち味がなかなか出てこない。

「レフトサイドマスター」木下謙一（６）
攻守ともに頑張っているが，いつもの木下のキレ方ではない。
しかし，ここぞという時の駆け上がりは流石木下！
高精度のクロスを北川に入れてあわやの場面も。

縦横に走る伊藤駿祐（１１）
駿祐の動きで，局地的に１人分の数的優位を作りたいのだが，ゲームが散漫なため決定的な仕事ができない。
良く動いているのだけど，駿祐の動きが効いてこない。

選手はみんな頑張っている。
だけどうまくいかない。
もう１点取れれば・・・

モヤモヤした試合の流れ。

しかし，相手に決定機はほとんどない。
ディフェンスに君臨する，「神の子」榊親平（５）
カバーリングとフォローのうまさはまさしく「神」。
中盤からのこぼれてくるボールや，サイドのフォローも完璧。
良いぞ榊！
あえて言わせていただこう「榊は２０１１年度victorycross大賞受賞者です」

後半２０分。
（ＯＵＴ）６木下謙一　⇔　（ＩＮ）１７安真也

左の期待株。安が入る。

後半も半ばを過ぎて，選手たちの声が出なくなってきた。
後ろからの声も少ない。

おいおい，どうしたどうした。

ディフェンスラインを高くして，中盤が込み合っているホンダに対して，中盤からの切り崩しは厳しい。
祥太郎（４）がいろいろ考えている。
ミドルシュートを打ったり，サイドを使ったり・・・

右サイドには，鈴鹿のスピードスター中川宏太郎（２８）がいる！
今シーズンの練習試合からサイドバックをしている中川。
練習試合では抜かれた時もあった。
動きだしやポジショニングを迷う時もあった。
自分の持ち味を生かせない時もあった。
だけど中川は練習試合の反省をちゃんとバネにしている。
まだまだ発展途上。だけど急激に伸びている。
ディフェンス時には後ろの榊を信じて，獰猛にボールに食らいつく。
裏を抜かれても走って追いつく。
運動量でもスピードでも，強い気持ちは絶対負けない。
頑張れ中川！

そして，祥太郎から中川（２８）へパスが！
走り出した中川は止まらないぜ！
怒涛の駆け上がり中へクロス。おっしい～。
右サイドの突破から何度もチャンスを作る。

後半４０分
中で待つ北川。
動きだしのタイミングが合わず，なかなか良い状態でパスを受けていない。
サイド攻撃も合わず，シュートもほとんど打てない。
試合終了間際に，ディフェンスラインと相手ＧＫの間にふわりと上がってボールに反応。
落ち着いて流し込み・・・