VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

三重県社会人選手権決勝 対 ヴィアティン桑名FC

平成26年4月20日(日)三重県社会人サッカー選手権。決勝
対戦相手 ヴィアティン桑名FC
場所   スポーツガーデン第3グラウンド

みなさんこんばんは。

昨夜は,ほぼ寝て無かったので,帰宅後ぐっすり寝てたナカニシです。
更新が遅くなってしまい申し訳ありません。

今日は三重県選手権決勝。
対戦相手はヴィアティン桑名(以下,桑名と書きます)。

今だから言える,ナカニシが最も望んでいた決勝の対戦相手。
試合前にヴィアティン桑名のサポーターさんたちが挨拶に来てくれる。
お互いの健闘と,三重県サッカー界を盛り上げていきましょうと,熱く握手を交わす。

ヴィアティンとの試合に餓えていた。
勝ちたい。
そして・・・選手の笑顔が見たい。

仲間のサポーターが集まってくる。
選手の親御さんや,初めて参加していただくサポーターも。

みんなで選手の背中を押そう。
俺達の想いはならず届く。

いくぜ!!!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 22伊藤竜二
MF 11青島誉・8久保拓也・30鈴木雄太・18大村亮平・4原祥太郎・
DF 24谷山健・5榊親平・15大久保龍太・3村田雅則
GK 1蜂巣良哉

試合開始。

鈴鹿のディフェンス陣は落ち着いている。
変に尖った感じは無く,確実にボールを処理している。
中盤もバタバタした感じは無い。
桑名の中盤のプレスも,潜水しているかのような,苦しいまでのプレッシャーは感じない。

桑名も流石。
チーム全体が落ち着いているのを感じる。
連係のミスや,判断の遅れは見られない。

前半序盤は中盤の差し合い。

桑名の中盤にボールが渡った時に,必ずプレスに行っているのは,大村亮平(18)。
早いプレスでコースを潰し,後ろの選手の準備を助けている。
体が小さい?3人分動けば関係無いぜ!
ストロングポイントで勝負すれば,大村の前に敵は無し!
この試合の先陣は大村だ!

鈴鹿の中心にいるのは,原祥太郎(4)
フィジカルに勝る桑名に対し,壁のように体を張り続ける。
声も出ている。前線にも良いパスを出している。
大村のアタックでコースが切れているので,祥太郎のところで相手の攻撃が1回止まる。
桑名の足の早い選手を止めて,しっかりとディフェンスしている。
今日の祥太郎は特別硬い。
穴が開けられるもんなら開けてみろ!

桑名のセンターバックはフィジカル的にも,テクニック的にもかなり強い。
鈴鹿の中盤は,大村(18)・祥太郎(4)こちらも隙が無い。
行ったり来たりの展開。

前半は両チーム五分の状態ながらも,攻撃の起点が少し鈴鹿の方が前目なように思う。
そして,両チームともに中央はなかなか抜くことができない。

中央で流れが止まるため,どうしてもサイドでしかけねばならない。
鈴鹿の右サイドバックは,「ライトサイドキング」村田雅則(3)。
相手の2列目の飛び出しをけん制しつつも,ディフェンス中央へのフォローも的確。
前半は若干守備重視の村田。
必殺の駆け上がるタイミングを計る。
イメージ 1


右サイドの久保拓也(8)。
一度落ち着いて,ボールを足元に収めたいのだが,どうもしっくりキープできない。
桑名のプレッシャーで,前を向けず流れが止まり詰まってしまっている。
前線で自由に動く竜二(22)。2列目から狙っている鈴木(30)。逆サイドの青島(11)。そして後ろから村田(3)。
みんな狙っているだけに,ここを何とか抜けて欲しい。
久保。自分を信じろ。
さあ,胸を張って闘おうぜ!

支配率は5分5分。
息が詰まる感じはしない。
中盤から前線にパスも出ている。きちんと流れている。
しかし,崩しの最後のパスが繋がらない。

左サイドの青島誉(11)。
状況を打開するため,積極的に仕掛けている。
中で鈴木(30),後ろから谷山(24)がフォロー。
ドリブルで突破したいところだが,桑名のディフェンスから足が伸びてきて,最後の最後で良いパスが出せない。
中への折り返しも,桑名のセンターバックに阻止される。

鈴鹿も桑名も,ディフェンスは崩れていない。
両チームともにシュート数もかなり少ないと思う。
打っていないのではなく,打てるところまで行けていない。

中盤でお互い時間を使われるため,カウンターも不発。

あっという間に時が過ぎる。

ここで前半終了。

どちらも決定機は無い。
両チームともに集中しているのを感じる。

面白い。
三重県最強の社会人サッカーチームを決めるこの試合。
後半は必ず疲れが出てくる。

厳しい状況になればなるほど・・・,サポーターの出番だ。

鈴鹿の選手の足は絶対に止まらない。
鈴鹿の選手の心は絶対に折れない。

さあ,みんなで行こうぜ!

カニシのノド!
総帥のノドなら根性見せろよ!
声を張って歌い続けろ!

後半開始。

桑名のセンターフォワードは,長身の外国人選手。
そして,その周りをテクニックのある足の速い選手が動いてくる。
長身選手に自由にポストプレイをさせれば,周りが生きてしまう。

鈴鹿の最終ラインに君臨する「闘将」大久保龍太(15)
鈴鹿陣内に放り込まれたロングボールは,必ず大久保の頭に跳ね返される。
ポジショニングと競り合いの強さ。そして・・・。
最終ラインに大久保が『いる』という安心感。
大久保!
絶対に点を取られるな!
絶対に負けるな!

後半7分。
(OUT)8久保拓也 ⇔ (IN)9近藤和哉

久保にかわり近藤。
ポジションもそれぞれ移動。

近藤が入り,ワントップ気味にポジションをとっていた竜二が,スペースを自由に暴れ始めた。
近藤(9)が中央で体を張っている分,竜二がシャドー的に狙っている。
これぞ竜二だ!
竜二のドリブルでサポーターがざわつく。
みんな知っている。竜二のドリブルは最高だ!
しかし,桑名の最終ラインは硬い。
竜二をもってしても,体半分は抜けても,完全に抜け出させてもらえない。

後半,徐々に鈴鹿が押しているように見える。
ボールの位置が桑名陣内であることが多い。
その分,鈴鹿が前がかりになってきている。

桑名はどっしり守って,正確なフィードでの一発を狙う。
チーム内の意思も統一している。カウンター時には一気に前線の選手が走りだす。
鈴鹿は攻勢に出ている時こそ,逆にピンチになる。
鈴鹿は押しているが,優位な感じは無い。

祈るように試合を見る。何に祈る?
グラウンドでナカニシが祈る神はただ一つ。
「神の子」榊親平(5)。
原祥太郎(4),大久保龍太(15),鈴鹿の誇る2枚の壁を越えてきた勇敢な選手を,最後の最後に仕留めるのは榊親平(5)。
後ろの後ろから突然姿を現し,的確にカバーする榊。
榊には全て見えている。判断が早い。榊に迷いは無い。
お願いします。みんなを勝たせてください。

後半12分。
桑名のコーナーキック
鈴鹿ディフェンスが弾き返す。
ボールは祥太郎(4)から,大村(18)へ。
村田(3)が右を走る。
大村から左の青島(11)へ。
後ろから谷山(24)が走ってくる。
鈴木(30)が縦を狙う。近藤(9)もマークを外す。
榊(5)も上がってきた。
みんなが一斉に動いている。
桑名ディフェンスは次のパスを警戒して,前へのプレスが少し遅れる。

一瞬。

左サイドの青島が右足でボールを蹴る。
青島のクロスだと思った・・・。
そしてバーを越えると思った・・・。
全然力の入っていないフワリとしたパスのようなボールだった。

そのボールは正確に桑名ゴールの中に吸い込まれる。
なんというコントロールショットだ!

ゴーーーーーーール!!1-0


歓喜のサポーター。
選手たちが青島(11)を称える。

いやいやいやいや!!
今が一番危険だ!
ゴールの後こそ危ないぞ!

サポーター!
今が一番危険な時間だ。
全力で応援を続けよう。

前半はどうも迷うようなプレイをしていた谷山健(24)。
ディフェンス時に,無理に前線につなごうとして相手に奪われるシーンもあった。
決勝の舞台。丁寧にプレイしようとするあまり,判断が遅れてしまい,谷山の良さが出ていなかった。
ボールがグラウンドから出た時に,大久保(15)が谷山(24)と話をしている。
そして,おでこにデコピン。
「!」
そして・・・。

後半,谷山本来のプレイが冴える。
勇猛果敢なオーバーラップは,どれだけ走っても留まるところを知らない。
こじ開けるような力強い体の使い方で,左サイドで相手を自由にさせていない。
谷山,燃えて燃えて燃え続けろ!
サッカー楽しもうぜ。

試合は徐々に鈴鹿ペース。
セカンドボールへの対応も早い。
鈴鹿の集中はキレていない。

この試合,鈴鹿が前線で基点を持って,桑名よりも前目で勝負できたのは,鈴木雄太(30)の動きが大きい。
これまでの試合と比べて,特にこの試合は鈴木のボールタッチを見る機会が多かった。
ボランチより少し前目で,ボールをさばき前線へ供給する。
前を向くタイミングが良く,周りが良く見えている。
今までで一番良い感じのプレイをしている。
良く見えているため,無理に通そうとするパスが少なく,大村(18)とのコンビネーションで,押しも引きもできるプレイ。
中盤での攻守のバランスが連動している感じがある。

後半16分
(OUT)18大村亮平 ⇔ (IN)16井上皓紀

カニシの周りのサポーターが言っていた。
「大村選手が変わるのは心配」
それほど良い動きをしていた大村が交代。
怪我が治りたてのようなので仕方が無いか?

変わって攻撃的な井上が入る。
さあ,もう1点取って試合を決めに行こうぜ!

ボランチで良い動きをしてた大村が抜けて,バランスが心配だったが,ボランチに鈴木が入った模様。
鈴木(30)と祥太郎(4)ならば心配ない。大丈夫。大丈夫。

試合は,押す鈴鹿とカウンターの桑名の展開へ。
鈴鹿は,押しているけど崩せてはいない。
桑名のカウンターは鋭く深く,鈴鹿コーナーキックに逃げる場面も。

前2試合ゴールを守っていた水谷に代わり,この試合鈴鹿のゴールを守るのは蜂巣良哉(1)。
桑名には190センチ近い外国人選手が2名(途中で1人交代で入った)。
しかし蜂巣は,果敢な飛び出しでボールをキャッチする。
ファンプルすることも無い。ためらうことも無い。
蜂巣,良く落ち着いている。
コツコツと確実に。
蜂巣,俺達みんなのゴールを頼むぞ!

前半に比べて後半は時間が進まない。
桑名の圧力を感じる。

前半同様,両チームともに決定的なシーンはほぼ無い。
何かでこじ開けねば。

後半から入った近藤和哉(9)。
体を投げ出して桑名ディフェンスを背負い,何とか突破の糸口を作る。
井上皓紀(16)も体を張っている。
フィジカルの強い相手ディフェンスに対し,真っ向から勝負する。

近藤,井上がクサビの様に開けた小さい穴,そこに頭から突っ込んでくるのは・・・。
伊藤竜二(22)!!
1枚下がり,自由に動けるようになった竜二が虎視眈々と一発を狙っている。

後半38分
(OUT)11青島誉 ⇔ (IN)17高橋啓

試合を通してイケイケのプレイを見せていた青島が下がり,高橋啓太(17)が入る。
高橋啓太の練習試合の伊勢ヤマト戦での2ゴールはナカニシの目に焼き付いている。

残り時間。
みんな疲れてきている。

サポーター。
こんな時こそ,気合を入れよう。
選手たちが集中を切らさないように,俺達も集中しよう。

コールリーダーのFC鈴鹿コールが長く続く。

そして。
試合終了。

この試合に来ていただいたみなさん,両チームを称えて大きな拍手を送ろう。

両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさん,大会関係者のみなさん,この場所に集う全てのみなさん,お疲れ様でした。ありがとうございました。

ヴィアティン桑名と対戦できて,本当に良かったです。
カニシはサッカーの応援が楽しくて仕方がありませんでした。

この結果,6月の三重県選手権(高校1位・大学1位・社会人1位・社会人2位)に,FC鈴鹿ヴィアティン桑名も進みます。
ヴィアティン桑名とは,今シーズン再度対戦の機会があります。

ヴィアティン桑名は積極的に補強しています。
たぶん,6月にはさらに強くなっていることでしょう。

そして,FC鈴鹿は・・・この大会でさらに選手たちは成長しました。
東海リーグの猛者との対戦で,もっと磨かれることでしょう。
俺たちは,もっともっと強くなる!

お互いに成長して,6月に再度対戦できることを願っています。

そして,元鈴鹿に所属していた選手が,現在ヴィアティンで頑張っています。
田宮勇次選手。ナイスプレイでした。これからも頑張ってくださいね。

さて,この大会を通して,今シーズン初のvictorycross賞は・・・
※初めての方もいると思いますが,victorycross賞というのはナカニシが勝手に決めるマンオブザマッチ(最優秀選手)です。

3試合を通していろいろ考えましたが,値千金の決勝戦のゴールを決めた青島誉選手(11)に送りたいと思います。
青島選手。素晴らしかった。ありがとうございました。
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この試合で,初めてFC鈴鹿の試合を見た来た方がいました。
その方は試合後に「人生で初めて感動した」と言っていたそうです。

ここ鈴鹿の地に,人を感動させられるサッカーチームがあります。
カニシは,そんなチームを応援できることを誇りに思っています。

次戦は5月11日の東海リーグ開幕戦です。

イベントや,練習試合などもあると思いますので,随時ブログやメールで配信していきたいと思っています。


「バンザイ!」

ありがとうございました。

ではまた。