VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

地域決勝1次ラウンド第2戦 対 松江シティ

カニシのブログを楽しみにしていただいている全国のみなさん,こんばんは。

先ほどまでずいぶんご機嫌だったのですが,山口県下関市厚狭のホテルに戻ってきて,明日のことを考え始めたら気合がグイグイきはじめたナカニシです。

昨日は負けました。
今日は勝ちました。
そして明日勝たないと上への階段は上がれないのです。

今日の勝利は,明日への挑戦権をつかんだに過ぎません。
明日が勝負!!
明日も勝つ!



金曜の夜,9時に出発したナカニシは,途中の通行止めなどもあって約11時間で会場の乃木浜のグラウンドに到着。
会場では,すでに到着しているサポーターの仲間たちが。

鈴鹿は昨日の試合,サウルコス福井と対戦し1ー2で敗戦。
そのサウルコス福井が,2日目にクラブドラゴンズに敗戦。
4つどもえの激闘に持ち込むためにも,昼からの松江シティ(以下,松江と書きます)との1戦を勝ち取らねばならない。

気合いの入るナカニシ。

山口県までの道中,ずっと応援のことを考えてきた。
サポーターの仲間たち,頼む。選手に力を届けてくれ!!

いろんな人が応援に来てくれた。
選手の親御さん,協会の方,三重県の方,スポンサーの方,スポプレのみなさんも。

さあ準備は整った。
行くぜ!!!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 10北野純也・22伊藤竜二
MF 30鈴木雄太・4原祥太郎・3村田正則・11青島誉
DF 18大村亮平・5榊親平・15大久保龍太・28徳地俊彦
GK 1蜂巣良哉

立ち上がりの鈴鹿はとても落ち着いている。
昨日の試合は,ディフェンスがバタバタしていたみたいだけど,今日の榊(5),大久保(15)に乱れはない。

真っ先に仕掛けたのは鈴鹿の誇るスーパーテクニシャン伊藤竜二(22)
ドリブルで仕掛けて相手の守備陣を引っかき回す。
裏への抜けだし,そしてとびだすタイミングとスピード。
竜二のプレイがキレている。
これは・・・かなり期待できるぞ。
そして,試合開始直後には相手ディフェンスを振り切り,あわや相手ゴールキーパーと1対1の場面も。
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試合は5分と5分の展開。
支配率は同じくらいだが,竜二が危険な匂いをプンプンさせているので,鈴鹿の決定機のほうが多く見える。

松江はサイドを使ってスピードを上げてくる。
鈴鹿の左サイドの大村亮平(18)。
体は小さいが,満々に満たされた闘志がサポーターの目の前で吹きあがっている。
相手に体を寄せて,早くチェックし,パスを読み,そして落ち着いて処理すればいい。
相手の攻撃を丁寧に摘み取っていく大村。
なんか成長しているように思う。よく試合を見ていてパスのミスも少ない。
大村に間違いなし!
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前半10分。
イケイケの竜二(22)が相手陣内に侵入。
北野も中に飛び込んでくる。
一瞬のフェイントに相手ゴールキーパーが釣りだされ竜二と激突。
なんと!!文句なしのPK。

蹴るのは「東海得点王」北野純也(10)。
落ち着いて放たれたボールは吸い込まれるようにネットをゆらす。
完璧だ!
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ゴーーーーーーーーーール!!1-0


ナイスシュート北野。
ナイスドリブル竜二。

「東海得点王」北野純也(10)は今日もギラギラと得点を狙っている。
しかし,マークが厳しいところを見ると,ポストプレイで絶好調の竜二(22)や青島(11)を活かす場面も多い。
ポジションが少し右にずれているか?
懐が深く,前線で起点となるため,北野がボールを持つと一気に攻撃のスイッチが入る。
しかし・・・シュートは分厚い手相手ディフェンスに阻まれる。

松江のディフェンスは割と低め。
中盤は上手い選手が多く,前線は足が速い。
イメージとしては,ディフェンスをまずしっかりして,そこから上を順番に組み立てている感じ。
そのため,鈴鹿が押し込む時はガチンと弾き返すが,次は鋭く荒々しいカウンターというより,パスを回してスルーパスを狙う感じ。

ルーパス
鈴鹿のディフェンスの裏?
そこは「神の子」榊親平(5)の支配する場所。
昨日の試合はサイドバックだったらしいが,榊は最後の最後の最終ラインがよく似合う。
ルーパスへの反応。危機察知能力は誰がどう見てもピカイチ。
この試合,松江攻撃陣は榊に何度もクリアされている。
榊の目が光る。
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試合は徐々に鈴鹿ペースに。
ディフェンスは榊。
攻撃は竜二が中心。

では,中盤は?
鈴鹿の中心」原祥太郎(4)。
この試合,ナカニシが今まで見たどの試合よりも祥太郎が目立っている。
徹底的にボールに絡み,ことごとく勝っている。
なんだ?
バケモノのように強い祥太郎。
松江の攻撃をストップし,確実に前線につなぐ。
キャプテンシーも存分に発揮。
祥太郎の良い声が聞こえる。
大変素晴らしい!
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この試合ボランチに入っている村田雅則(3)。
もともと村田は運動量,テクニック,フィジカルともにハイレベルに備えている選手だが,シーズン中にプレイしていた右サイドバックではなくボランチでの起用。
これが大変見事!
ディフェンス時にカパーする範囲が広く,両サイドバックのフォローがとても早い。
この試合,サイドを完璧に破られたという場面はナカニシの記憶にない。
左右に大きく動き,要所要所できっちり止めている。
そして相手の攻撃の際には真っ先にチェックに行っており,村田から鈴鹿の守備が始まる感じ。
もちろん攻撃時の駆け上がりは,村田の専売特許。
良いじゃないか村田!
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前半も終盤。

試合のターンは鈴鹿
惜しいところもたくさんある。
この時間帯に得点が欲しい。

鈴鹿の攻撃はサイド,ロングフィード,スルーパスと大変多彩。
特にサイド攻撃は,前線とサイドバック,そしてボランチの運動量が多く,何度も何度も良いリズムで攻め込んでいる。

攻撃時の良いリズムはディフェンス時にも感じる。
相手にアタリ行った時,必ず後ろで誰かがフォローしている。
数的優位なので,ごちゃごちゃとした混戦の中,鈴鹿ボールになることが多い。

なんて言っていいか分からないけど,おおざっぱに言うと,攻撃も守備も11人全員が連動している感じがする。
あとからあとから選手が湧き出してくる。

見事な波状攻撃で鈴鹿観客席にどよめきが走る。

青島のおしいシュート。
竜二のシュートはわずかにそれる。
大村のミドルは破壊力抜群だが,左にそれる。
北野のシュートは相手が必死に足を延ばす。

ここで前半終了。



この試合の前半。
カニシが今シーズン見た試合の中で一番良い。
全員がよく走り,狙いを共有し,休みなく走っている。
よく声も出ている。試合の雰囲気も良い。

しかしまだ前半。
得点はわずかに1点。

前半かなり選手たちは飛ばしていた。
後半必ず両チームとも疲れてくる。

選手が疲れた時こそサポーターの出番だ。
鈴鹿の選手の足は止まらない!

勝つぞ!!



後半開始。

後半の入り方も良い。
攻め込まれながらも落ち着いて処理している。
各自が譲り合うのではなく,自分できっちりプレイをやりきっている。

センターバックの「闘将」大久保龍太(15)。
大久保の気迫あふれるプレイがチーム全体に浸透する。
ヘディングでの競り合いでは無敗。徹底的に弾き返している。
鈴鹿のゴール前に仁王像が立っているようだ。
大久保。頼む。勝とうぜ!

後半7分。
鈴鹿左サイドからコーナーキック
大久保があがってくる。
狙っている場所は,2年前の優勝を決めた岐阜セカンド戦でヘディングを決めた箇所。
ココ!!!

ボールが上がる。
ジャンプ!
大久保のほうが早い!
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ゴーーーーーーーーーーール!!2-0


得点の後,ベンチに駆け出す大久保。
あの時と同じだ・・・。

もみくちゃになる大久保。
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欲しくて欲しくて仕方がなかった追加点が入った。

そしてすぐさまナカニシが叫ぶ。
この時間帯が危ないぞ!
締めろ。絞めろ。
しっかり守れ。

この試合はリーグ戦の時の基本フォーメーションから少し変わっている。
徳地(28)が右サイドバックに入っていることも。
テクニックがあり,そして何よりプレイしながら目が前を向く徳地。
徳地のアシストや徳地のゲームメイクは,今シーズンの鈴鹿の特徴の一つだと思う。
その徳地が右サイドバックで良い働きをしている。
香車」のようにまっすぐ攻めるサイドバックではなく,「金」のように縦横に影響力を持つプレイ。
縦に走らないと思いきや・・・徳地は誰よりも走るんだよ!

徳地と近い位置でプレイする「マジシャン」鈴木雄太(30)。
サウルコス福井戦では調子が出ず,途中交代だったらしい。
1日経って今日の雄太は・・・はっきりと断言できる。ナカニシが見た鈴木雄太の中で今日の鈴木雄太が最高だ。
攻守によく走っている。
もうそりゃ,ずーーーっと走っている。
ディフェンスはとにかくしつこく。
競り合いは誰よりも激しく。
骨惜しみせず,集中してプレイしている。
今日の雄太は最高。

後半21分。
コーナーキックからのカウンター。
真っ先に反応したのは徳地俊彦(28)。
松江選手を後ろに従え,単騎でスーパーカウンターが走りだす。
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周りを囲まれる・・・その時!

もしもこの試合をテレビで見ていたとするなら,画面外から突然現われてくる選手が!!

猛烈な突進で駆け上がってくるのは鈴木雄太(30)。
ディフェンスも振り切ってしまいついてこれない。
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徳地のハスが見事にとおる!!!
そして迷わずシュート。
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ゴーーーーーーーーーール!!!3-0


サポーター席に駆け寄る雄太。
(選手がゴールを決めてこっちに走ってきたら,サポーターは泣くほど嬉しいです。泣かないけど)
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サポーターと抱き合う雄太。
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そしてナイスラン。ナイスパスの徳地もハイタッチ。
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カニシが叫ぶ。
ここが大事だ。
この試合無失点で終えよう。

カニシの心中には,まだ勝てるという実感はない。
残り時間は約20分。
3点差がひっくり返されることは十分にある。

みんなが疲れてきたここが勝負どころだ。
サポーター,選手達の背中を押そう。
俺たちの応援は,絶対に選手たちに届いている。

試合は鈴鹿ペース。
しかし,松江も黙っちゃいない。
単発ではあるが鋭い攻撃が鈴鹿ゴールを襲う。

鈴鹿のゴールを守るのは「スパイダー」蜂巣良哉(1)。
プレスをかけている鈴鹿のディフェンスの隙間から打たれたシュートまでがっちりキャッチ。
蜂巣にはなぜかシュートの蹴り足が見えている(ような気がする)。
松江はセットプレイ時も人をかけて突破口を見出そうとするが・・・
ところがどっこい。蜂巣のキャッチングの技術の高さは半端じゃない。
見事。そしてナイス。
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サイドハーフといえば「サイドワインダー」青島誉(11)。
竜二同様,前線からバリバリ守備要員としてプレッシャーをかけ,ボールを奪い取っている。
左サイドをズバッと切り裂くのはいつも青島。
堂々と自分のプレイをやりきる青島は,こんな大舞台に強いように思える。
なかなかボールを失わない。
それは青島のボールだからだ!
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後半も終盤。
鈴鹿の選手の足は止まらない。
集中がピリピリしている。
パスのミスも少なく,失ってはダメなところでは確実にセーフティー

いいぞいいぞ。
このままこのまま。

後半40分
(OUT)22伊藤竜二 ⇔ (IN)11井上皓紀
単騎で相手ディフェンス2枚とスピード勝負に持ち込むなど積極的なプレイを見せる井上。

後半41分
(OUT)30鈴木雄太 ⇔ (IN)8久保拓也
球際で激しく競り合うクボタク。

試合は動かない。
鈴鹿のディフェンスはびくともしない。
選手たちに焦りはない。

後半アディショナルタイム
(OUT)11青島誉 ⇔ (IN)29斉藤和孝

ここで試合終了。


両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさん,大会運営に携わるみなさん,ありがとうございました。
たくさんの方が下関まで来てくれました。みなさん本当にありがとうこざいました。
最後まで全力で声を出し続けてくれたサポーターの仲間たち。明日もよろしくお願いします。

カニシは観戦できませんでしたが,金曜日の試合は選手たちが固く,なんか緊張している風だったそうです。
この試合を見た仲間が言いました,「鈴木雄太が別人のようだ」

前述のとおり,今シーズン最高の試合だったと思います。
しかし,明日,勝たねば不十分です。
明日はさらに最高の試合にしたいと思っています。

さて,この試合のvictorycross賞は・・・。
驚愕の運動量。
炎の3点目。
よく頑張った。よく走った。
鈴木雄太選手に送りたいと思います。

鈴木選手,明日も(もう今日だけど)よろしくお願いします。



明日は地域決勝1次ラウンド最後の試合です。
これに勝つと,決勝ラウンドへの切符ゲットに大きく近づきます。

必ず・・・勝つ!!!

ではまた。