VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

三重県社会人選手権準決勝 対 ヴィアティン三重

みなさんこんばんは。

昨夜は仕事だったため,その日のうちに更新ができませんでした。
試合終了から一夜明けて,いまだ気分は最悪です。
足が一歩も前に出ない感じがします。

試合終了後,怒りと,苛立ちと,空白と,茫然とした気持ちが整理できませんでした。
サポーターの仲間への挨拶や,その後の話にも加わることができなくて本当にすみません。

試合に敗れたサポーターが,敗れたチームのユニフォームを着て試合会場を去る時の恥ずかしさって分かりますか?



だけど,7年間つづってきたこのブログに,この悔しさを書かねば先に進めないような気がします。



決戦の日。

試合開始前にTSV1973四日市と伊勢YAMATOとの一戦を見る。
白熱した良い試合をしている。
試合は四日市の勝利。
TSV1973四日市のみなさん,サポーターのみなさん,決勝進出おめでとうございます。


気持ちは決戦に向けて湧き上がる。
対戦相手はヴィアティン三重

仲間のサポーターが集まってくる。
コールリーダーのマントが風にたなびく。
選手たちに熱い視線を注ぐ。

いくぜ!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 10北野純也・4近藤和哉
MF 16鈴木雄太・14久保拓也・15大久保龍太・19白鳥雄平
DF 7保﨑淳・5榊親平・6藤田大道・3村田雅則
GK 13柴田大地

試合開始。

いきなり怒涛の攻撃にあう鈴鹿
なんかボーっと入ってディフェンスの足並みがそろっていない。
何だこれは???

中盤を素通りして,一気に本陣に攻め込まれる感じ。

ゴールを守る柴田大地(13)。
柴田の集中は途切れていない。
味方に渇を入れるかのような大きな声が出ている。
果敢な飛び出しと,コーチング。
柴田。ゴールを頼むぞ。

センターバックの榊親平(5)。
鈴鹿にチームができてから7年間,榊のプレイを見てきた。
基本的にプレイはセーフティ。ミスもファウルもとても少ない。
はっきりとした間違いのないプレイは華やかさはないが,ディフェンスに何より必要な安心感があった。
なので榊がバックパスをミスしたところは見たことがない。
その榊がバックパスからオウンゴール寸前までのミスをしてしまう。
何か違う。
榊のプレイが何か違っている。

緊張なのか?
試合に入れないようなフワッとしたプレイの選手が多い。
みんな頑張っている。
必死にプレイしているのは見ていて分かる。
だけど,粘りが少なく淡白さを感じる。

選手たちもこの試合の大事さがわかっているだろう。
気合も入っているだろう。
なのになぜ???

試合は4対6でヴィアティンペース。
鈴鹿はディフェンスラインまで攻め込まれているものの,崩されているわけではない。
踏みとどまる榊親平(5)。

そして・・・

今季新加入の藤田大道(6)。
練習試合からその上手さとポテンシャルはナカニシの注目だった。
ヴィアティンのFWに対して,果敢な空中戦を挑む。
細身ながら体を張ったプレイで相手の攻撃の芽を摘み取り,十分な体制でシュートを打たせないようにしている。
上手い。そして高い。
良いぞ藤田。ガンバレ藤田。

FC鈴鹿の昨シーズンからの大きな変更点は,ボランチが2人とも変わったということだと思う。
剛の原選手。柔の徳地選手。
この2人の穴をどう埋めるかが,新チームの最初のポイントだと思う。

この試合でボランチに入っている大久保龍太(15)。
センターバックとしての大久保の力量に疑いはない。
大久保を越えるのは至難の業。
この大久保がボランチ(アンカー)の位置に入る。
過去にもボランチでプレイしたこともあり,まずは中盤を自由にしないのが狙いか?
しかし,試合を見ていると大久保がポコンと浮いている。
対人で負けるような大久保ではないが,相手は大久保を避けて攻撃してくる。
スペースが埋まっていないのでパスを回して,大久保を取り残してしまう。
試合に入り込めず,ポジショニングで迷い,ストッパーの役目を果たせていない。

右サイドの白鳥雄平(19)。
前試合から引き続き開幕スタメン。
白鳥チャンスをつかみとれ!!!
パスが上手く,ルックアップして回りが良く見える白鳥が,ゲームを組み立てれると良いのだが・・・。
ヴィアティンのサイドプレーヤーとのマッチアップで押されてしまう。
フィジカルと球際での寄せで一歩遅く,後手後手に回ってしまう白鳥。
中へのフォローにも走らねばならず,ゲームメイクよりも守備に忙殺される。

全体的にフワッとした感じはぬぐえない。

これまで鈴鹿の試合を何試合も見てきた。
内容が良い試合も悪い試合も。

選手たちは一生懸命やっている。
だけど自分の足元だけ。
自分のところに来たボールだけのように見える。

試合全体を見られているのか?
オープンスペースが分かっているのか?
セカンドボールへの対応の遅さは,それを予測して動いていないためではないのか?

次の動きへの予測が遅い。
フィジカルというより相手が寄せてくるのが見えていない。
ごちゃごちゃして前に進めない。

試合は4対6でヴィアティンペースは変わらず。
ただ,両チームともに決定的なシュートは打てていない。
中盤でこねくり回し,ディフェンスがはじき返す大味な展開。

しかし前半28分。
鈴鹿陣内中ほどから,ヴィアティンの選手が思い切ったロングシュート。
越えると思ったボールは向かい風でドライブがかかり,急激な下降線を描く。
柴田が飛びつくが,ゴールバーぎりぎりを通過する。
無念の失点。0-1。

嫌な展開で嫌な失点。
もう点を取るしかない鈴鹿

突破口はないのか??

前線の近藤和哉(4)。
中盤からパスが出てこないので裏に走るというより,ターゲットとなり後ろからのロングフィードを受ける。
ヴィアティンの長身DFに体を寄せられ,なかなか懐でボールをキープできない。
やっとキープできても,いつもは周りを動いているはずの竜二(8)や大村(9)がいないため,孤軍奮闘となっている。
先週の試合でも同じ場面が多々あった。
和哉がポストプレーで相手を背負っても,裏で動く選手がいないため,結局囲まれてしまう。
1. 5列目は?2列目は?
常にリアクションがワンテンポ遅い。
見てから動いていたのでは間に合わない。
予測と,無駄走りが結果的に連携となるのに。

良い所なく前半終了。

たぶん鈴鹿のシュート数は「0」。
公式記録はともかく,シュートらしいシュートは見た気がしない。
前線が悪いというよりゲームが作れていない。
出たとこ勝負の適当なパスが前線に入って,あとは個人技任せ。
うーーーん。

ハーフタイム中に大村(9)が呼ばれている。
ケガが完治していないはずだが,それでも投入せざるを得ないのだろう。

鈴鹿のディフェンス力なら,失点は最小限に抑えられる。やられても1点。
だけど,得点力がガタ落ちしているように感じる。
やはり,大村と竜二のケガは痛い。

後半開始。
(OUT)19白鳥雄平 ⇔ (IN)9大村亮平

しかし,後半開始からまた怒涛の攻めでやられる鈴鹿
試合の入りが悪いというのは,どうしても集中できていないように感じてしまう。

昨年の地域決勝で見たような,火を噴くような気持が感じられない。
昨年の三重県選手権決勝でヴィアティンとやった時のような,嵐のような激しさを感じない。

モチベーション?
なんだ???
声も出ていないのか?

中盤の前目でプレイする久保拓也(14)。
パスもドリブルも高いレベルでこなす上手い選手なのだが,ヴィアティンの中盤を攻略できず,苦しんでいる。
さらに,自陣での守備も走らねばならず,ズルズルとポジションを下げ,ズルズルと前線との距離が開いてくる。
久保の良さが出ないまま埋もれていってしまう。もったいない。

前半と同様。
突破口のないまま沈んでいくような展開。
ボコボコにやられているわけではない。
めちゃめちゃ崩されてもいない。
だけど,鈴鹿が点を取る雰囲気が無い。

サポーターは全力で声を張り上げている。
カニシのノドも悲鳴を上げ始めた。

叫べ!
流れを変えることができるように。

応援の声を!
選手が何かに気づくように。

サイドバックの村田雅則(3)。
スタメンから外れていたが,やっぱり村田の力は必要だ。
だけど,「あの」村田からいつもの気合が感じられない。
なんか・・・おとなしいような気がする。
たとえて言うならば,黙々とプレイをこなしているように見える。
きちんとプレイしているし,ミスがあるわけじゃない。
だけどナカニシにはわかる。
いつもの村田じゃない。なんかおかしい。

全体的に変な空気が試合を包んでいる。
それを何とか払しょくするために声を出すサポーター。

カニシの主観だけど,声が選手に届いているときは良く分かる。
選手から声を求めている時が分かる時すらある。
鈴鹿の選手に声が届いていないんじゃないか?
不思議な感覚。

後半も時間が進み,さすがの鈴鹿も前のめりにプレイせざるを得なくなる。
交代で入った大村(9)が,中盤を縦横に走り,攻撃陣が動き出す。

コーナーキックから藤田?が競り合い,あわやの場面を作り出す。
惜しい!!!

前半は試合に乗りきれず,守備中心だった鈴木雄太(16)。
後半とはいえ,この試合,しっかりと自分のプレイを出したのは雄太だけだった。
北野のポストプレイから大村が走る。
細かいワンツーを走りながら風のようにコントロールし,一瞬でヴィアティンディフェンスをすり抜けたのは,俺たちの鈴木雄太!!!
体制を崩してしまい,惜しくもシュートはゴールキーパーに阻まれたが,さすがは雄太のプレイだった。
雄太の爆走。
サポーターが声援を上げる。

この良い時間帯になんとか1点を。
鈴鹿が前目に基点を移し,攻めに転じた,そんな矢先・・・。

後半28分。
サポーターからは逆サイドだったので見えにくかったが,カウンターで左サイドを破られ,折り返しを失点。
0-2。

倒れこむ選手たち。
足取りが重い。

まだ10分あるじゃないか。
前に進む時間はあるじゃないか。
立ち上がれ。
ゴールを狙え。

サイドバックの保﨑淳(7)。
プレイは最高にうまい。
たぶん歴代の鈴鹿の選手たちの中でも1番を争うほどだと思う。
そしてプロとしての意識も高く,鈴鹿の選手にとって良い刺激になると思うのだが・・・。
前試合,異議でカードをもらっており,この試合でも異議でカードをもらっている。
元Jリーガーとして鳴り物入りの加入だが,審判への異議で2試合2枚のカードはチームプレイとは言い難い。
審判への不満があるのは分かる。だけどそれがサッカーのルールだ。
チームの中心となるべき選手であり,チームのお手本となる選手として,現時点では残念でならない。
保﨑。荒ぶる魂をコントロールしてくれ。
先頭でチームを引っ張って,みんなを前向きに鼓舞してくれ。
それができる選手じゃないか。
サッカーが誰よりも好きなんじゃないか。
頼む。

後半30分。
2枚目のイエローカードで保﨑(7)は退場。
鈴鹿は10人での試合となる。

前線で走り回っていた北野純也(10)。
点がほしい時,サポーターは北野に祈る。
ボールが回ってこず,パスが出てこないため,北野の位置がどんどん下がっていく。
そしてサイドに流れてボールを持ってしまい,シュートに持っていけない。
走るのが悪いことじゃないが,北野が走っただけ得点のチャンスが失われる気がする。
それほど,攻撃陣が手薄に思える。
やはり北野はゴール前で仕事をしてほしい。
ドリブルで抜いたり,パスを出したり・・・北野の仕事はそうじゃない。
シュートを打て北野。
北野がシュートを打てば絶対入る!!!

後半残り少ない。

試合はズルズルとこう着。
そして終了のホイッスル。

試合終了。

両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れ様でした。
ヴィアティン三重のみなさん,来週の決勝戦もがんばってください。



FC鈴鹿は,この敗戦で天皇杯予選と全国社会人選手権予選への出場権を失いました。
昨シーズンと比べると,約1/3の公式戦の試合数が減ることになります。
それほど大事な大事な試合を負けました。



シーズン最初の2試合を見て,選手達の元気のなさを感じました。
声も出ておらず,選手間での意見のやり取りも少ない。
もちろん,一生懸命プレイしていますし,全力を尽くしています。
だけど,なんか暗くて変な感じです。

試合は選手が闘いますが,チームは選手,フロント,スポンサー,地域のみなさん,そして観客やサポーターみんなで創っていくものだと思います。

カニシが知る限り,上に昇格していくチームは,フロントも活発に稼働し,街も盛り上がり,選手たちもそれを感じて奮起し,サポーターや観客もそんなプレイが見たくて増えていきます。
闘うのは選手ですが,頑張るのはみんなでなくてはならないと思います。


FC鈴鹿は名実ともに三重県最強のチームではなくなりました。
チームは試合に敗れ,フロントの活動でもずいぶん先を行かれています。
東海リーグ1部の優勝チーム???
そんな面影はありません。

FC鈴鹿は建て直さねばなりません。
選手も,フロントも,もちろんサポーターも貪欲な挑戦者にならねばなりません。
カニシも,出来る限りのことをしていきます。
意見を発し,そして行動していきたいと思います。


サッカーの楽しみ方は,人それぞれです。
勝利を求める人,楽しさを求める人,かっこいい選手にキャーキャー言う人。
それを否定したことはありませんし,楽しみ方は自由です。

サポーターの代表という肩書を外した中西個人の楽しみ方も,自由だと思っています。

では,中西はなぜサポーターをしているのか?

7年前に初めて試合を見た時から,1mmも変わっていません。
私は,選手とともにサッカーの試合を闘いたいんです。

今,この時。

選手たちは沈んでいることでしょう。

私以上に不満と不安を抱え,いらだちで眠れず,悔み,自分を責めているでしょう。

前述の通り,私は選手とともにありたい。

君たちが地獄へ向かうなら,ともに地獄へ向かおう。

君たちが立ち上がるため頑張るならば,どんな時でも歌を歌おう。

負けたのは選手だけじゃない。負けた責任を私も共に背負おう。

そして,もしも,次に良い試合をして,そして勝ったら。

深夜にこっそりブログを書きながら,一緒に笑いたいと思います。



選手たちだけで闘っているわけじゃない。

カニシも全力で頑張ります。

サポーターの仲間たち,お願いします。共に闘ってください。

チームのこれからの奮起も切に望みます。




バカヤロー!!!

下向いてる暇があったら,元気出して練習しろ!!!!


ではまた。