VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

東海リーグ第12節 対 FC刈谷

みなさんこんばんは。

試合が終わって,放心したままブログを書き始めようとしています。

しばらく考えていて,そして今,何を考えているかというと,選手たちがどれほど悔やんで,どれほど悲しんでいるかということです。
そのことを考え,胸を痛めています。

過去は変えられません。
これから書くブログは,今日あった試合の結果です。

自力優勝が無くなっても,明日はやってくるし,次の試合はやってきます。
大切な今日の一戦。
敗戦を,簡単に切り替えられないかもしれません。
スパッと切り替えなくていい,引きずってもいい,だけど明日からは上を向いて元気に練習しよう。

何かどうなろうが,選手が闘うならば,ナカニシは骨になるまで共に闘いたいと思っています。





「心を整える」と心の中で何度もつぶやきながら,決戦の朝を迎える。

首位攻防戦。
現在1位のFC刈谷(以下,刈谷と書きます。)と,2位のFC鈴鹿ランポーレ
勝ち点差はわずかに「1」

東海リーグの残り試合は,この試合を合わせてあと4試合。
刈谷・CFC・藤枝市役所・矢崎バレンテ

ここで勝てば,優勝に王手。
負ければ,自力優勝が消滅する。

同行者を乗せ,刈谷へ。
天気は良い。

会場について,仲間と集まる。
久しぶりの試合。
とても大切な試合。
仲間のサポーターも気合が入っている。

横断幕の準備をする。
たくさんの方たちが,芝生席でともに応援をしてくれる。ありがたい。

試合が近づく。

さあ。
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いくぜ!!!
本日のスタメン(以後敬称略)
FW 10北野純也・18北脇健慈
MF 25矢野純平・28小澤司・23山之内優貴・16鈴木雄太
DF 7保﨑淳・6藤田大道・5榊親平・9大村亮平
GK 13柴田大地

試合開始。

鈴鹿の調子の悪い時は,パッと見てすぐにわかる時がある。
試合の入りが悪く,ドタバタして失点した試合もある。
この試合への入りは???

センターバックの榊親平(5)。
榊の集中がビンビン伝わってくる。
センターバックのポジションで待って守備をするのではなく,前後左右にポジションを変えつつ,縦に抜けだしたい刈谷の攻撃をシャットアウトしている。
縦への危機察知能力も高く,刈谷の2列目の動きも見えている。
今シーズンさらに進化した榊。
裏へのカバーリングだけでなく,ポジジョンを動かして,試合全体に影響力を出せるようになった。
榊がしっかりしているならば大丈夫だ。
いくぞ!榊!
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榊が頻繁に動いているのに,ディフェンスにスキマが生まれないのは,藤田大道(6)も試合をよく見えているため。
榊が動いても藤田がスペースを潰す。藤田が動いても榊はそのスペースが見えている。
刈谷の攻撃は鋭く早い。
一瞬の油断もできない緊迫した守備。
藤田のクレバーなディフェンスが光る。

試合の入りは悪くない。
選手たちは集中しているし,固くなっているわけでもない。
しかし,やはり刈谷は強い。
ボール支配率を増し,鈴鹿ゴールに迫ってきている。
支配率は4:6で刈谷か?

刈谷鈴鹿陣内に攻め込むものの,榊(5)-藤田(6)のセンターバックがシュートまで打たせていない。
しっかりとディフェンスできている。

刈谷の攻撃は,左サイドから。
左サイドを守るのは保﨑淳(7)。
まずはディフェンスから入ったこの試合,保﨑のサイドも刈谷の攻撃にさらされるが,さすが保﨑,頑としてそこは通さない。
刈谷のサイドプレーヤーとの接触で何度かファウルが出ているが・・・。保﨑のプレイがファウルとは思えない。
相手のボールを奪うと,積極的なカウンターを仕掛け,鈴鹿に大チャンスをもたらす保﨑。
我慢のプレイが続く。だけど目はゴールを見据えている。
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前半14分。

鈴鹿右サイドからのフリーキック
蹴るのはけがから復帰した小澤司(28)。

小澤の蹴ったボールはきれいな放物線を描き,ゴール前の一点をとらえる。
飛び出てきたのは藤田の頭!!!!
ヘディング一閃!
まさにドンピシャ!
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ゴーーーーーーール!!!!!!!1-0


藤田の鮮烈なゴールで先制。素晴らしい。
小澤のボールも見事。

前半半ばごろの試合展開は・・・。
支配率を増し攻勢に出るものの,鈴鹿のディフェンスを崩すことができない刈谷
守ってはいるが一瞬のカウンターで,刈谷ゴールを脅かす鈴鹿
支配率は刈谷優位。
だけど試合は一進一退。

この状況での先制点。
刈谷は前がかりにならざるを得ない。
そして鈴鹿はカウンターを狙う。

トップ下の位置に入る小澤司(28)。
開幕戦の時のケガから,ついについに完全復帰してスタメンに名を連ねる。
嬉しい。小澤の復帰は何より嬉しい。
鈴鹿ディフェンスからクリアされるボールを,いったん小澤に預け,前線のFWが動き出す。
トップ下でのキープ力。まわりを使うパス。
小澤からの縦パスで攻撃にスイッチが入るのだが・・・
最前線の動きがあまり良くない。
カウンターの流れがスムーズではない。
刈谷の強力な中盤にプレッシャーを受け,どうもやりにくそうな小澤。
小澤,焦るな。チャンスは必ず来る。
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前線の北脇健慈(18)
北野と共にツートップなのだけど,少し右に位置しているので,右方向へ流れてもらうことが多い。
中でボールを受けても,サイドに押し出したい刈谷にプレッシャーを受けて,右に出てしまう。
中に向かって勝負できない北脇。
スピードを殺され,人数で圧倒されてボールを奪われる。
決定的な仕事ができない。
シュートが打てない。
どうした北脇。超強引に行ったれ!!!

北脇と共に前線でボールを受ける北野純也(10)。
昨年優勝を決めた2ゴールを刈谷から上げていることもあり,徹底的にマークされている。
小澤からパスの出るときには,相手ディフェンスに捕まっていてボールを受けられない。
とにかく一瞬でも離すとシュートを打たれるので,刈谷のディフェンスもコンパクトで密度を上げている。
ジリジリしたプレイに終始する北野。
結果的にボールを受けるためサイドに流れるしかなく,より厳しい攻めができない。
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ボールを回す刈谷に対して,鈴鹿の選手はかなり走らされている。
そして,攻撃している刈谷も突破口が見当たらず,攻め疲れてきている。

深海のような息苦しさを感じる。
試合を見ていて苦しい。
両チームは消耗戦を続けている。

相手のミス。
相手のスキ。

そこでバランスが崩れるような予感。


ここで前半終了。



前半だけで腰が砕けるナカニシ。
疲れた。立っていられない。

いやいや!
ハードな展開となったこの試合,両チームの選手たちは必ず後半疲れてくる。
その時こそ,サポーターの力の見せ所だ。

両チームともに,このままの点差で終わるとは思えない。
次の点を取ったほうが断然有利となる。

サポーターも頑張らねば。



後半開始。

この試合では中盤の底,アンカーの位置にいる山之内優貴(23)。
難しいポジションだが,山之内に不可能は無し!
強力な中盤をもつ刈谷に対して,山之内が立ちふさがり,鈴鹿ショートカウンターに結び付けていく。
前半は,「縁の下の力持ち」のような黒子役だったが,後半からは前線に飛び出しシュートを放つ。
山之内は守備だけの選手じゃない。
一発で試合を決めることのできる選手だ。
山之内。後半ゴールを叩き込め。
そしてサポーター席に走ってこい!!!!!
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東海リーグ屈指の攻撃力を誇る刈谷に対して,守りに入ったら必ずやられてしまう。
過去の試合で,何度もそういう場面があった。
この試合,鈴鹿にとっては攻撃こそが最大のディフェンスとなる。

しかし,北野-北脇でボールが落ち着かない。
刈谷のディフェンスも相当集中している。
たとえサイドを破られても中央で止めている感じ。
ゴールまでが遠いというより・・・シュートまでが遠い。

サイドバックの大村亮平(9)
村田が欠場しているので,この試合では右サイドバックに入る。
本職でないため,なかなか相手ゴールラインまで駆け上がって,えぐるようなプレイは無いが,ディフェンスと中盤でバランスを取るプレイをしている。
大村から,なにか意外なプレイが出てこないか?
大村なら,なんかやってくれるんじゃないか?
早く2点目が欲しい。
前線はこう着している。
後ろから押し上げられないか?

後半は鈴鹿が支配する時間も増えてきた。
支配率も五分。
刈谷の攻撃の際には,刈谷ディフェンスの両サイドにスペースができているが,鈴鹿陣内に深く攻め込まれるため,鈴鹿の攻守の切り替えに時間がかかり,両サイドの空きスペースを狙えていない。

両チームともにスピード感のある攻撃は防がれている。
ボール回しでスキを狙うプレイ。

サイドハーフの矢野純平(25)。
右サイドからの大きなサイドチェンジでボールを受けるが,その後が続かない。
鈴鹿のFWはガチガチにマークされており,たとえボールがつながっても,プレッシャーで潰されてしまう。
いったん保﨑(7)に戻して・・・,中の小澤(28)につないで・・・。
純平が突破できずに苦しんでいる。
純平ガンバレ。
頑張ってる選手の前には必ず良いボールが転がってくるぞ!!!
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サイドハーフ鈴木雄太(16)。
強力な刈谷の中盤を相手に,どちらかというと守備面でスペースを埋めている。
そして刈谷の左サイドには足の早いプレーヤーがいるので,そっちのフォローにも走りまわっている。
辛い。
雄太のプレイをする前に,相手のプレイに対応せねばならない。
先手を取れず,押されてしまう雄太。
ここでも我慢のプレイが続く。
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後半も半ば。
両チームともに守備陣に崩れは無い。
両チームともに得点の匂いはない。

中盤の差し合いは刈谷有利。
相手ゴール近くに迫っているのは鈴鹿

しかし,鈴鹿はゴールに迫ってもシュートが打てない。

後半22分
(OUT)16鈴木雄太 ⇔ (IN)4近藤和哉

最初の選手交代は,FWの近藤和哉の投入。
北野が右サイドに入り,近藤と北脇のツートップか?

ベンチに下がる雄太が疲れている。
鈴鹿の選手の中でもスタミナが豊富な雄太が・・・。
この試合の厳しさが分かる。

後半も半ばを過ぎた。
両チームの選手の足が少しずつ鈍くなってきている。
接触プレイも激しく,ファウルも取られている。

鈴鹿コーナーキックが増えている。
刈谷は良い位置でのフリーキックが多いように思う。

鈴鹿のゴールを守るのは柴田大地(13)。
飛び出しが鋭く,ハイボールの処理も高い。
セットプレイでそう簡単にやられる柴田じゃない。
しかし,セットプレイ時に刈谷の選手がなだれ込む様は,前半ゴール裏で見ていたナカニシにもその圧力が伝わってくる。
ボールごと体で押し込もうとする相手選手に対して,決してひるむことなく誰よりも早くボールをつかむ柴田。
見事だ。
柴田。頼むぞ!
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後半33分。
(OUT)18北脇健慈 ⇔ (IN)24温井駿斗

FWの北脇を下げて,DFの温井を入れる。
ポジジョンだけ見ると,守りに入ったかのように思うが,温井は攻撃的な選手。
小澤監督の指令は,追加点を狙っている。

しかし。

後半35分。

右サイドを破られ中へ。
折り返しを刈谷に決められる。
(サポーターから逆サイドだったので良く分からなかった)
1-1

選手たちが,かなり激しくオフサイドのアピールをしている。
判定は覆らず,同点に。

取り返すぞ。
必ず取り返す。

刈谷ゴールに肉薄する鈴鹿

コーナーキックからの,こぼれ球をシュートするもののゴールバーに嫌われてしまう。
近藤が小澤のパスに抜け出し,ゴールを目指すが,カットされてしまう。

ゴールが遠い。
そしてシュートも。

後半も終盤。
攻めているのは,6:4で鈴鹿
刈谷は両サイドにはスペースがあるものの,中央を固く守っていてこじ開けられない。

刈谷陣内での展開が多い。
小澤(28)が突破口を探している。
保﨑が上がってきている。

後半44分。
(OUT)10北野純也 ⇔ (IN)30柿本健太

中央でごちゃごちゃしていてもシュートが打てない。
高さで勝負か?

鈴鹿が押している。
刈谷は防戦一方。

終了間際。
鈴鹿コーナーキックを拾った刈谷がカウンター。

鈴鹿陣内の侵入する刈谷FWを止めようとして・・・。ペナルティエリア内でファウルをしてしまう。
(サポーター側から遠くてどんなファウルかわからなかった)

判定はPK。

祈るサポーター。
柴田頼む・・・・。
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しかし,PKを決められ。1-2。

残りATは5分。

攻め込む鈴鹿
守る刈谷

ここで試合終了。

力が入らず,その場にへたり込むナカニシ。

茫然自失。

両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさん,ありがとうございました。お疲れ様でした。
たくさんのサポーターが,芝生席でともに応援してくれました。
見難い場所なのに,本当にありがとうございます。

子どもたちも一緒に応援してくれました。
なんとかみんなでバンザイしたかったのですが,とても残念です。

この試合会場に来られなかった方たちの想いや念も十分に届いていました。
サポーターとして全力で応援したのですが,まだまだ足りなかったのかもしれません。
無念です。

この敗戦で,FC鈴鹿自力優勝は消滅しました。

FC刈谷が,大きく取りこぼさない限り,残り3試合で勝ち点差「4」は縮まりません。

しかし,全国社会人選手権大会(全社)の結果次第では,可能性は低いものの,東海の2位チームに地域決勝の出場権がまわってくるかもしれません。

今できることは,残り3試合。
CFC(中京大学
藤枝市役所
矢崎バレンテ

これら3チームとの試合を全勝し,他の状況を祈るだけです。



残り3試合。
全部勝つぞ!!!!!

根性入れろ!!!
最後の最後の最後まであきらめるな!!!

どんな時でも,俺たちはここにいる。


まだだ。まだ終わらんよ。


ではまた。