VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

東海リーグ第14節 対 藤枝市役所

みなさんこんばんは。

藤枝まで行って,全力で応援して帰ってきました。
今日の試合は勝ちましたが,FC鈴鹿自力優勝が無いことに変わりはありません。
明日のFC刈谷戦の結果次第では,今シーズンのリーグ優勝は無くなります。

そんな,「土壇場」の「崖っぷち」より悪い状況でも,選手たちは頑張ってプレイしています。
ほんのわずかな奇跡を信じて。

藤枝へ行って,選手たちの闘う姿を見ました。
こんな状況ですが,ナカニシはとても良い気分です。



快晴の秋晴れ。
同乗者のNカメラマンを乗せ,愛車ブラックパール号は藤枝へ。

試合開始は12時。
対戦相手は,日本最強の公務員集団,藤枝市役所サッカー部(以下,藤枝と書きます)。
公務員と侮るなかれ。
鈴鹿は何度も煮え湯を飲まされている。

開始2時間前
会場入り。
仲間たちが続々と集まってくる。

開始1時間半前
横断幕を張り始める。
藤枝市民グラウンドは,ナカニシが最も好きなアウェイの試合会場。
ピッチレベルでグラウンドが近く,そしてスタンドの大きさもちょうど良い。

開始1時間前
選手たちがアップを始める。
選手たちは,真剣なまなざしの中でも,少し笑顔を見せる場面もある。
良い緊張感。そして思っている以上にリラックスしている。

開始30分前
サポーターズミーティング。
選手たちが闘うならば,サポーターも共に行こう。
全力の全力だ!!!

いくぜ!!!
本日のスタメン(以後敬称略)
FW 10北野純也・18北脇健慈
MF 11パブロ・7保﨑淳・23山之内優貴・28小澤司
DF 24温井駿斗・6藤田大道・5榊親平・9大村亮平
GK 13柴田大地

試合開始。

これまでの試合で藤枝市役所を何度も見ているのだけど,組織的な守備と組織的な攻撃が脅威だった。
この試合の入りで感じたのは,やはり藤枝市役所の守備は組織的で相変わらず固い,そして攻撃面では以前よりも鋭く早くなっているという印象を受ける。
これは強いぞ。

試合の入りで存在感を出す保﨑淳(7)。
以前の試合では,守備からバランスを取るため最終ライン近くまで下がることも多かった保﨑が,一列前でプレイしている。
最初,ポジションはボランチかと思ったけど,サイドハーフだったのかも。
ポジションが良く分からないほど,あっちこっちに動き,ボールに絡んでいる。
いつも見せる超正確なロングフィードというより,今日は鋭く前線にボールを供給している。
高い位置の保﨑。
高い位置に攻撃の起点を持っていきたい鈴鹿
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サイドバックの大村亮平(9)。
攻撃に絡んでいくため,かなり高い位置でプレイしている。
前列をフォローしたり,中盤でゲームを組み立てるだけでなく,今日は縦に抜ける走りも多い。
半歩先に動くプレイが冴えているので,競り合いで後れは取っていない。
守るプレイではなく,前半から点を取りに行くプレイ。
接触で足を痛めるが,根性でグラウンド復帰。
大村。ガンバレ!
どんなプレイだって全部ナカニシは見てるぞ!
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鈴鹿サイドハーフサイドバックが攻撃的にシフトしているので,サイドの攻防では少し押している。
しかし,サイドから切り込んで中に入るプレイは,潰されてしまう。
ボールは6対4で支配している。
しかし,決定的な場面は生まれていない。

鈴鹿は攻勢で押し込み,藤枝は鈴鹿サイドバックの裏を狙うため,両チームともにコーナーキックが多くなっている。

前半18分。
コーナーキックを蹴るのは小澤司(28)
中で合わせたのは,パブロ!!!!

ヘディングシュートはゴール内に吸い込まれるものの,相手ディフェンスに掻きだされる。
しかし判定はゴールラインを割っている!!!
(サポーターの場所からも確かにゴールに見えた)

ゴーーーーーーール!!1-0


快晴の藤枝の空にこだまするパプロの個人チャント。
「オレ!パブロ ヤンフェレイラ!!*********」
ナイスゴール!パプロ!
なかなか点が入らなくて,辛かっただろうけど,良かったね。
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堅守の藤枝からの先制点は大きい。
早めに追加点を入れて,落ち着きたいところ。

しかし・・・。

前半も半ばを過ぎて,藤枝に押し込まれるようになる。

鈴鹿センターバックスーパーコンピューター」藤田大道(6)。
藤枝は鈴鹿のディフェンスラインに対して執拗にプレッシャーをかけてくる。
正確無比なプレイをする藤田。藤田に死角はない。
しかし,鈴鹿がボールを中盤で奪われてからの,ショートカウンターがじわじわと鈴鹿のディフェンスを崩していく。
この試合,両サイドバックも高い位置をキープしており,かつ中盤も前がかりになっている。藤枝の攻撃を藤田(6)と榊(5)の2人でディフェンスしている感じがする。
両者ともセンターバックとしての技量は最高級だが,カウンターから斜めに走ってスペースのギャップを狙う藤枝の攻撃に苦心している。
なんかヒヤヒヤする展開。
藤田,追加点を取るまで耐えろ!!
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前半20分。
藤枝のカウンター。
前線の選手数人がディフェンスの裏に走る。
榊と藤田が全てに対応。
しかし,オフサイドぎりぎりを一人抜け出してしまう。
ゴールキーパーと1対1!
やられた!

その時,相手のシュートを体で止めたのは・・・。
ジャイアン!」柴田大地(13)。
なんという凄いビックプレイだ!!!
おそらく柴田は,榊,藤田,藤枝の攻撃陣,フィールドの全てを見ていた。
そしてディフェンスラインを抜けてきた相手のFWに対して,的確なタイミングで飛び出している。
見事としか言いようがない。

前半の半ばを過ぎて,鈴鹿は攻めあぐねてきた。
やはり藤枝の守備は固く,組織的にも強い。

対して藤枝のカウンターやショートカウンターは,バシバシ決まっている。
ゴール前まで侵入されるのを,榊(5),藤田(6)が必死に食い止めている状態。

支配率は五分五分。
だけど,危ないのは鈴鹿のほう。

鈴鹿のサイドは変わらず活発に攻めている。
先制点を上げたパプロ(11)が積極的に攻めている。
中で攻撃に絡む小澤(28)と,後ろから駆け上がる温井(24)との連携で相手ディフェンスを揺さぶる。
パブロも惜しいところまで攻め込むが,追加点が取れない。
パブロ!もう1点狙っていこうぜ!
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サイドからのクロスを狙うのは北野純也(10)。
自らもボールを持ち込み積極的に狙っている。
なんか今日の北野は,ゴールに向かって積極的に見える。
簡単に言うと得点の匂いがしてならない。
セカンドボールへの対応や,サイドへのフォローは小澤(28)が真っ先に動いている。
北野はゴールから近い場所でプレイしている。
なんかあるぞ,今日の北野はギラギラしてるぞ
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はやく追加点が欲しい。
はやく追加点が欲しい。

しかし
前半30分。
コーナーキックからのこぼれ球の処理をもたつく間に,藤枝のプレスが来る。
ボールを奪われ,藤枝のカウンター。
藤枝攻撃陣が,それぞれにスペースに走る。それを捕まえ切れない鈴鹿
ディフェンスが崩壊してしまっている。
柴田もコースを予測できず,飛び出すタイミングが無い。
絵にかいたようなカウンターで失点。1-1

悔しい。
前戦のCFC戦でも前半に狙い通りのカウンターで失点した。
その思いがよぎる。
この試合,どうしても点が欲しい鈴鹿は,かなり前がかりに攻めていた。
そのため,ディフェンスには負担がかかり,さらに中盤でのプレッシャーも不十分だった。
なんだかバランスを崩している。
いるべきポジションに人がいないように感じる。

前半の終盤。
たたみかけるように攻勢に出る藤枝。
耐える時間帯をしっかりと耐える鈴鹿

中盤で失ってからのショートカウンター
パスミスを奪われてからのショートカウンター

選手たちの集中が研ぎ澄まされる。
一瞬,迷えばやられてしまう。
取ったボールを早く前線へと蹴り出す。

ここで前半終了。

CFC(中京大)の試合と同じ感覚。
このままではいけない。
何とか突破口を。

ハーフタイムに監督からは修正の指示が出ているだろう。
選手同士も何らかの対応をしてくるだろう。

それを信じて。
ハイペースのこの試合。
後半必ず両チームともに疲れてくる。
鈴鹿の選手の足は止まらない。
サポーターがグイグイ背中を押してやるぜ!!!

後半開始

やはり攻めに出る鈴鹿
あれっ,前半となんか違う(本当に思った)。

後半3分。
保﨑(7)からの展開。
保﨑からのパスに抜けだす北脇(18)。
北脇をフォローする小澤(28)。
みんな走っている。
ボールも人も動きだす。

北脇から中へ,(シュートかと思うような)鋭いボールが折り返し。
ゴール前で競り合いながら押しこむのは・・・。
ギラギラした北野!北野純也(10)!!!
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ゴーーーーーーール!!2-1


後半開始早々の得点の意味は大きい。
そして,今日の北野はゴールのそばでプレイしていた。
やはり,北野にはシュートが似合う。そしてゴールはもっと似合う!
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後半から変わった感じ。
攻撃重視なのは変わらない。
だけど,単純に勝負に行く回数が多い。

パスを回して回して・・・ではなく,ボールと共に人も良く動いている。
そのため,スペースが生まれ,そのスペースを使うことで,藤枝ゴールに迫ることができている。

効果的に人が走り始めた。
(ナカニシは)そんな感じがする。

鈴鹿の勢いは止まらない。
パス中心ではなく,行けるときはドンドン勝負に出ている。

サイドバックの温井駿斗(24)。
夏からの途中加入のせいか,これまでの試合では連携が不十分で,積極的なプレイが少ないように思えていた。
キラリとしたプレイは随所に見せるが,試合の展開に絡むような感じでなかった。
しかし,温井は見るたびに良くなっている。ドンドン急上昇で進化している。

後半5分。
北脇(18)が,スッと左へ流れる。
そのスペースにドリブルで仕掛けてきたのは,温井駿斗(24)。
凄い早いわけではない。
特別なフェイントをしているわけでもない。
するするっと,ぬるぬるっと,キレと相手との間の読み合いだけで,ディフェンスラインを単騎で抜け出す温井。
何が起きた?
なんで相手が止まっているように見える?

温井のシュート!

ゴーーーーーーール!!3-1


値千金の3点目。
ナイスドリブル,ナイスシュート温井!!!
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後半6分
(OUT)11パブロ ⇔ (IN)24矢野純平

ここで矢野純平が投入。
待ってたぜ!純平!!!

矢野が入ることにより,前線からのプレスがさらに効くようになり,藤枝陣内での場面が増えていく。
少しでも躊躇したプレイがあれば,矢野が真っ先にチェックに行く。
ドッグファイトのような,激しいボールの奪い合い。
それなら矢野純平の右に出るものはない。
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攻勢に出ている鈴鹿
ボールの支配率も6対4ぐらい。

しかし,藤枝のカウンターに対して守備陣はかなり大変そう。

カニシが最も信頼する選手の一人「神の子」榊親平(5)。
今シーズン榊のプレイは,さらにさらに進化している。
藤田とのセンターバックのコンビは,そうそう簡単に崩れるものではない。
この試合で,サイドから裏に斜めに走ってくる藤枝のカウンターが,かなり厄介に思える。
斜め走りでギャップを作り,2列目からも選手が飛び出してくる。
連携も良いし,足もめちゃくちゃ速い。
シュートコースは塞いでいるが,鈴鹿ゴールに向かってのプレイが多くなり,背中から藤枝のプレッシャーを受けることとなってしまう。
難しいプレイの連続。
息をのむような緊張感。
榊,頼む。夢をつないでくれ!
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ジャイアン」柴田大地がさらにビックプレイを連発する。
後半半ば。ディフェンスを抜けてきた藤枝の選手がシュート体勢に入った時に,すでに柴田が目の前にいる。
1対1を完璧に止める柴田。
サポーターの誰かが言った。
「柴田は逆ハットトリックじゃないか?」
決定的な場面を3回以上止めている。
藤枝の決定的な場面で,恐ろしいまでのプレイを見せる柴田。
とめどなく,限りなく,柴田のプレイは素晴らしい。
ちょっとしんどいけど,頼むぞ柴田!
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試合は3対1で勝っている。
しかし,出来ることならば得失点差を伸ばしたい。
出来る限り点が欲しい。

北野と共にフォワードに入る北脇健慈(18)
特に後半,温井と共に左サイドを徹底的に攻め始めた。
鈴鹿の狙いは明確。
北脇がゴリゴリ勝負して何とかするというもの。
しつこいくらい積極的に仕掛ける北脇。
得点の匂いがプンプンする。
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そして,
後半10分。
矢野(24)から,藤枝ディフェンスの裏にふわりとしたパス。
それに飛び込む北脇(18)。
競り合いながら相手を押しのけシュート!!!

ゴーーーーーーール!!4-1


自分で決めるという確固たる意志が北脇のゴールにつながった。
見事!

後半は完全に鈴鹿ペースになってきた。
原因は,選手全員が良い動きをしていること。
そして,小澤が2列目で完璧なこと。
「ライオンキング」小澤司(28)。
前線で自由に動く小澤。
そして,セカンドボールや前線の選手へのカバーリングが速くて鋭い。
小澤から波状攻撃が生まれ,何度も何度もチャンスを作っている。
フィジカルも強く,この位置で起点を作られると,そりゃ藤枝もきついだろう。
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前半13分。
北脇(18)から北野(10)へ。
北野から中で待つ小澤(28)のもとへ。
流れるようなパス回し。
流動的な選手の動き。
そして小澤はもちろん決める!

ゴーーーーーーール!!5-1


流れから相手ディフェンスを崩してのゴール。
素晴らしい。
何て素晴らしい。

後半19分。
(OUT)10北野純也 ⇔ (IN)30柿本健太

殊勲の北野が交代。
そして長身の柿本が入る。

試合は鈴鹿ペース。
みんなが良く連動して動いている。

特にナカニシが目を見張ったのは「ファイティングファルコン」矢野純平(25)の動き。
チームプレイに専念するあまり,守備も攻撃も中盤へのフォローも・・・いろいろ考えていろいろプレイしていた矢野。そのプレイは何となく元気のないようにも見えた。
しかし,この試合では水を得た魚のように,藤枝陣内で前線からプレスを掛けまくり,奪ったボールを再度チャンスに結び付けている。
矢野の少し身を沈めるような急加速。
あの時の矢野だ!やっぱり良い!
柿本とのワンツーで決定的な場面も。
矢野!
ガンバレ!!
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後半?分。
(たくさん点が入ったのでナカニシの記録が漏れてました)
右サイドの矢野(25)から逆サイドの保﨑(7)へ。
保﨑が角度の無いところから思い切ってシュート!!!
相手ゴールキーパーがはじいたところに・・・北脇が待ってる!!!
北脇のシュート!

ゴーーーーーーール!!6-1


北脇2点目!
矢野のクロス!
保﨑のシュートも良かった。

見事な6点目で藤枝を突き放す。

ボランチの位置で献身的にプレイする山之内優貴(23)。
テクニシャンで,凄いフリーキック打てて,そして気持ちが強い選手。
ほぼワンボランチ?で,アンカーのような守備中心のプレイをしている。
藤枝の攻撃陣に対して,鈴鹿の守備は数的不利な場面が見られる。
中盤でパスコースを切り,時間を使わすことで鈴鹿の守備を整える時間を稼いでいる。
たくさん点が入るこの試合は,ある意味派手な試合といえるだろう。
山之内は地味なプレイ。
そして,みんなを縁の下から支えるようなプレイ。
山之内,そのプレイは地味かもしれないが,山之内の献身的なプレイが無ければ,何も始まらない。
鈴鹿の中盤頼むぞ!
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後半32分。
(OUT)18北脇健慈 ⇔ (IN)16鈴木雄太

2得点の北脇が交代。
攻守ともにハイレベルなプレイができる雄太が入る。
雄太ならば,試合途中からのプレイでもバランスが崩れることは無い。

残り時間を全て走り尽くすように,縦横に走る雄太。
味方のスルーパスに反応して爆走する姿。
いいぞいいぞ。その走り!
雄太はこれじゃなくちゃ!!!
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藤枝の戦術は一貫してカウンターからの裏を狙っている。
試合も残りわずか。
1本の縦パスが,鈴鹿のディフェンスラインの裏にはいる。
それをクリアするため,藤枝の選手と競り合う榊(5)
藤枝の選手かつんのめるように倒れ,榊にイエローカード
なんと!!!

ギリギリのディフェンスの中で,前半も1枚カードをもらっていたため,試合終了間際に榊が退場。

これは・・・痛い。

そして,ここで試合終了。

藤枝に集うサポーターみんなで万歳!
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両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさん,関係者のみなさん,お疲れさまでした。
鈴鹿からもたくさんの人が応援に来てくれました。
ありがとうございます。

藤枝のサポーターの仲間からミカンの差し入れをいただきました。
みんなでおいしく食べました。
とても甘くておいしかったです。
ありがとうございました

この試合の(ナカニシが勝手に選ぶ)victorycross賞は・・・。
6得点という大量得点をたたき出した攻撃陣に送りたいところですが・・・。
この試合を鈴鹿のペースで進め,流れをこっちに手繰り寄せたのは,ゴールキーパーの柴田大地選手だと思います。
3度の1対1を止めたこともさることながら,プレイの隅々まで完璧でした。
素晴らしさが止まりません。
柴田選手,victorycross賞おめでとうございます。
次の試合もよろしくお願いします。



次戦は,10月10日(土)14時30分キックオフ。
ホーム石垣池公園グラウンドで,矢崎バレンテと対戦します。

この試合が2015東海リーグの最終戦となります。
(そしてホーム最終戦です)

みなみなさま,お誘い合わせのうえ,ぜひ会場までお越しください。



ではまた。

(追伸)
東海リーグの順位や,全社・地域決勝のことについては,また後日ブログに書きます。