みなさんこんばんは。

サポーターには新年が２回来るといわれています。
１月１日と，そして公式戦開幕の日です。
本日は，鈴鹿アンリミテッドＦＣの今シーズン最初の公式戦「三重県社会人サッカー選手権準々決勝」でした。
あけましておめでとうございます。

本日の対戦相手は，古河電工三重。
初対戦だが，とにかくシーズン初戦がいつも悪い鈴鹿にとって，決して気を抜けない相手。

ＪＦＬ昇格の試合は今日から始まる。
１試合１試合が大切。
１点１点が大切。
１プレイ１プレイを決しておろそかにしちゃいけない。

全ての積み重ねの結果が，昇格という結果につながるように。
サポーターとして，一つ一つをしっかりとやりきりたい。

会場には１００人近い観客が来ていただいた。
サポーターの仲間達が集まってくる。
今シーズンもよろしくお願いします。

開始の時間が近づく。
ピリピリした緊張。

大丈夫。
大丈夫。
選手を信じて。

さあいくぜ！

本日のスタメン（以後敬称略）
ＦＷ　１０北野純也・１６柿本健太
ＭＦ　２大村亮平・２８小澤司・２３小西洋平・８渋谷亮
ＤＦ　６藤田大道・３０野口遼太・２１藤井竜・３村田雅則
ＧＫ　１７月成大輝

試合開始。
昨年１０月，石垣池の階段に座り，全社の結果をツイッターで見た時から止まっていた時間が，やっと動き出す。
始まった！

ドタバタした感じは無く，試合は落ち着いた流れで始まる。

古河電工は，ディフェンスラインをかなり下げており，ボランチもゲームメイクというより，ディフェンシブなポジジョン。
見た感じ５バック３ボランチ。
攻撃はカウンター一発。
ディフェンスラインから中盤を飛ばして，古河電工の前線にロングボールが入る。

今シーズン新加入の「飛竜」藤井竜（２１）。
滞空時間の長いジャンプで，ロングボールを叩き返す。
細身の体がしなやかに舞う。
藤井，制空権で絶対に負けるな。
鈴鹿のディフェンスが鉄壁であることを証明してやれ！

中盤でボールをさばく「小さな魔法使い」大村亮平（２）。
（小さな魔法使いというのは，元アルゼンチン代表のベロンの愛称をいただきました）
昨年までサイドバックだったが，本職のミッドフィールダーで出場。
確実なプレイと，献身的な守備は安心感がある。
前線には北野・柿本。横には小澤。逆サイドに小西。後ろから藤田。
大村の魔法はどの方向でも可能。
大村が本職で躍動している。楽しそうだ。

試合は変わらずゆっくりしている。
古河電工は玉際でそれほど激しく競り合ってこないので，鈴鹿のボールになるタイミングが多いが，かといって自由にさせてくれるわけではない。
プレスは早く，コースを切ってくるので，パスカットからのショートカウンターが何度か狙われている。

なんとなく怖い。
なんか変な不安。

パスのコースを確認するため，ワンテンポ遅くなる。
ずるずる鈴鹿のパススピードが鈍くなってくる。
行き詰まり走るスペースが無く，足が止まった状態でのパス回し。
同じペースで同じスピード。
きれいにパスは回るけど，まったりとした緩さ。

なんか変だぞ？

右サイドハーフで前線を伺う小西洋平（２３）。
練習試合で何度も見た前へ前への推進力が，今日はちょっと見られない。
どちらかというと，自分が基点となり，サイドバックの村田を追い抜かせようとしている感じ？
ゴリゴリっとえぐるような迫力がどうも少ない。
小西，自分を信じろ。今グラウンドで一番上手いのは自分だと自身を持て！

左サイドバックの「スーパーコンピューター」藤田大道（６）。
正確無比なプレイと，ディフェンス全体を把握することができるスーパーな選手。
攻守両面，左右前後において，とてもバランスよくプレイができる。
そして藤田には・・・あれがある！

前半１９分。
左からのコーナーキック。
キッカーは小澤司（２８）。
小澤の合わせる相手は？？？
藤田のヘディング一閃！！！

ゴーーーーーーーーーール！！！！！１－０

今シーズンの公式戦初ゴールは藤田大道（６）！
ナイスゴール藤田！

先制したものの，なんとなく変な感じの鈴鹿に笑顔はない。

ボランチの渋谷亮（８）。
鈴鹿はボール支配率も高く，攻め攻めの状態。
ボランチとしての渋谷は，相手の攻撃の芽を真っ先に潰して，カウンターを機能させないのが役目。
攻守が切り替わった瞬間，渋谷は相手にチェックに行っている。早い！
ボールを奪取したり，セカンドボールを奪ったり，時間を使わせて守備の体制が整うのを待ったり・・・。
渋谷はシブいプレイをする。よしよし。

鈴鹿の攻撃を指揮するのは，ゲームキャプテンであり「ライオンキング」小澤司（２８）。
ディフェンシブな相手に対して，鈴鹿が攻めあぐねていることを小澤はわかっている。
パスアンドゴー。チェンジオブペース。緩急。パスとドリブル。
試合をコントロールする点にかけて，小澤の右に出るものはいない。
膠着し始めた前半半ば過ぎ。
小澤のスーパープレイで突破口が開く。

前半２５分。
オーバーラップした村田（３）から前線の小西（２３）へ。
小西が鋭く縦に抜け出してきた小澤へスルーパス。
風のようにすり抜けてきた小澤は，なんとノールックヒールパス！
小澤から柿本（１６）へ。
柿本がさらに後ろへ流すパス。

全てダイレクトプレイで４本のパスが繋がる。
決めるのは！
「餓狼」北野純也！

ゴーーーーーーーーーール！！！！！２－０

なんか見たこと無いくらいスムーズにぽんぽんと繋がった。
ボールも動いて，選手も動いて，そしてそれが早かった。
いや～，これは見事！

前線で北野とツートップを組む柿本健太（１６）。
怪我のためしばらく練習試合にも出ていなかった。
そのためか，ちょっと周りとタイミングが合わない。
柿本が狙ったところで勝負ができていない感じ。
２月の練習試合の怪我をする前のプレイを見ているだけに，まだまだ柿本のプレイは物足りない。
柿本の焦りを感じる。試合に入り込めない。

２点取ったものの，古河電工は鋭くカウンターを狙っている。
ロングボールが良いコースで入ると，するするっとラインを突破される場面も。
サポーターから声が出る。
気を抜くな！
温いぞ！
しっかりと！

新加入のゴールキーパー月成大輝（１７）。
以前所属していた中村豪選手，青島誉選手の後輩にあたる吉備国際大学の出身。
キャッチからのキックの精度と，その弾道が見事としか言いようがない。
こちらも以前所属していた北井太陽選手のキックに近い。
公式戦の初戦。
何がおきるか分からない。
とにかく無失点で。
頼むぜ！月成！

ここで前半終了。

この試合は４０分ハーフ。
たった５分短いだけなのに，すごく短く感じる。

ナカニシはハーフタイムもなんか落ち着かない。
なんか怖い。
何か起きたらどうしよう。
早く次の１点を。

アップする選手たちの動きが良い。
みんなコンディションを整えている。

後半開始。

古河電工の戦術は変わらない。
守ってからのカウンター。

そして後半サポーターの目の前でプレイするのは，右サイドバック「ライトサイドキング」村田雅則（３）。
今シーズンの村田のプレイは，また進化している。
縦だけでなく，斜めにも，そして中にも積極的に切れ込んでくる。
もともと当たりに強く，スピードもある村田だけに，ワンツーで走り出せば止まらない。
グイグイ攻め込みチャンスを作る村田。
ワンダフル村田！

鈴鹿のディフェンスラインを束ねるのは，今シーズン新加入の野口遼太（３４）。
得点力もあるセンターバック。もちろん足元も上手い。
相手との距離を自分で調節するので，いつも自分の得意な距離でプレイをしている感じ。
野口に死角は無いんじゃないか？
シーズン中はセットプレイからも何点か取ってくれそうだ！
まずはこの試合を無失点でキッチリ締めよう。
頼むぜ！野口！

前半１２分。
（ＯＵＴ）１６柿本健太　⇔　（ＩＮ）２２芦田成利
（ＯＵＴ）２３小西洋平　⇔　（ＩＮ）２０パブロ

ここで交代カードを切る小澤監督。
確かに少し古河電工の足が止まってきた。

そして後半１５分。

中盤からのパスを小澤（２８）ダイレクトでスルーパス。
北野は走っている・・・。
そりゃ決めるよ。うちの北野は！

ゴーーーーーーーーーール！！！！！３－０

鈴鹿のゴールゲッター。
得点に餓えている狼。
キャプテン。
それが北野純也（１０）。
ストイックなまでのコールへの執念は，サポーターとして誇らしい限り。
アンリミテッド。限界が無いというのは，北野を表すのに最もふさわしい。
北野。今シーズンもゴール頼むぜ！

後半１７分。
（ＯＵＴ）２大村亮平　⇔　（ＩＮ）２５矢野純平

足の止まってきた古河電工にさらに追い討ちをかける矢野純平の投入。
これはキツイ。

攻守に動き回る「フェニックス」矢野純平（２５）。
とにかくスピードとスタミナと根性がピカイチなので，相手のボールを追いまくる。
さあ純平，今シーズンが始まったぞ。頼むぜ！

古河電工の動きが少なくなってきたが，やっぱりコースをキッチリ切ってくるので，シュートも相手に当たってしまう。
おのずとコーナーキックが増えているが，得点には結びつかない。
古河電工の集中も見事。

途中交代で左サイドに入った芦田成利（２２）。
切れ味の鋭いプレイが冴えている。
相手をフェイントではなく，ドリブルのスピードとキレで抜き去る。
サポーターから声が出る。おおっ！
これは凄いぞ。
サイドだけでなく，中にポジジョンをとってミドルシュートも。
凄い威力のシュートが，左のバーに当たり，右のバーに当たり，そして外に飛び出す。
惜し過ぎる！！！
芦田，遠慮するな，次は入るぞ！ドンドン行こうぜ！

後半２８分。
（ＯＵＴ）２１藤井竜　⇔　（ＩＮ）５榊親平

榊が入る。
もう大丈夫。
榊がいれば大丈夫。

後半３４分。
（ＯＵＴ）６藤田大道　⇔　（ＩＮ）１８近藤和哉

藤田が負傷で交代。
ナカニシは藤田の負傷がメチャメチャ心配。
昨シーズン藤田がいるといないとでは，勝率が大きく変わった。
藤田，大丈夫か？

途中出場のパブロ（２０）。
いつも惜しいところでゴールが奪えず，サポーターも気が気ではない。
得点能力は抜群なので，後はちょっとしたことだと思うのだけど，バーやポストに嫌われることが多い。
この試合も何度も惜しいシュートを放つがゴールならない。