VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

三重県社会人サッカー選手権準決勝 対 TSV1973四日市

みなさんこんばんは。

今日は暖かいというより暑かったですね。
暑いといえば,来週に向けて熱く燃えているナカニシです。



本日は,三重県社会人サッカー選手権準決勝。
対戦相手は,TSV1973四日市(以下,四日市と略します)。
昨年の三重県選手権優勝チーム(ディフェンディングチャンピオン)。
確かな技術と,積み上げてきた連携はそのままチーム力となっている。
強豪,そして強敵。

試合開始1時間ほど前に到着。
少し小雨がパラついている。

雨よりも嫌なのは強風。
一方向ではなく,複雑に巻いている。
嫌な感じの突風もある。

しかし,コンディションは相手も同じ。
気持ちを入れていこうぜ!

仲間が集まってくる。
観客も増えてきた。
観客のみなさんに,選手名と背番号の分かるチラシを配る。
これが俺たちの応援している素晴らしい選手たちです。
ぜひプレイを応援してください。

準備はいいか?
選手と共に闘う気持ちは整ったか?
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よし,いくぜ!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 10北野純也
MF 11泉宗太郎・28小澤司・23小西洋平・2大村亮平・8渋谷亮
DF 6藤田大道・30野口遼太・21藤井竜・3村田雅則
GK 31岡田明久

試合の入りはゆったりと。
鈴鹿四日市も,まずは出方をうかがいながら。
お互いまだ中盤で組み立てずに,ロングボールとサイド攻撃からつばぜり合い。

四日市のロングボールに競り合うのは「飛竜」藤井竜(21)。
細身の体がしなやかに舞う。
しかし,四日市の攻撃陣はフィジカルが強く,さらに風の影響で落下点が見定めにくい。
ヘディングで押される藤井。
サポーターからも声が出る。
藤井,ここを通しちゃいけない。
空中のボールは全部,藤井のボールだ。
逃がすな!全部迎撃してやれ!
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右サイドの小西洋平(23)。
前回の試合より,前へ前への推進力が出てきている。
四日市のディフェンスは硬い。
だけど小西なら穴を開けることができるはず。
スピードアンドパワー。
小澤,北野のフォローも早い。
抜け出せ小西!そこがゴールだ!

試合序盤は,ロングボールとサイドの攻防戦。
やはり四日市にスキは無い。
連携も良いので,カバーリングが早く,鈴鹿の開けた穴がすぐに修復される。
息苦しい感じがする。

「小さな魔法使い」大村亮平(2)。
小気味の良い小回りと戦術眼で,試合を良く見ている。
試合序盤はガマンの展開。両チームとも決定的なことができない。
サイドを使って,中盤は潰しあいに終始。
大村もまずはセーフティーなプレイ。ここで奪われるとヤバイから。
コツコツとプレイを積み重ねる。
相手にギャップができるのを待つ。

センターバックの野口遼太(34)。
ディフェンスを整えながら,まずは確実なプレイをしている。
ディフェンスで派手なテクニックを見せる必要は無い。
間違いなく,分かりやすく,そしてチームを鼓舞するように。
藤井が前で迎撃すれば,野口は後ろで掃討する。
ミスは無い。集中している。
よしよし。良いよ良いよ
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サイドの小西(23),泉(11)が積極的に仕掛けるので,鈴鹿コーナーキックが多い。
藤田(6),野口(34),藤井(21),村田(3),鈴鹿の長身選手がゴール前で狙う。
なかなかの迫力。
そして中には北野(10)が待っている。
キーバーがこぼせば,北野が押し込む。
小西(23),泉(11)もセカンドボールを狙う。
今シーズンの鈴鹿コーナーキックは,結構ワクワクする。
良いボールが上がり,良い競り合いをするが,なかなかゴールを割ることができない。

支配率は5分5分。ちょっと鈴鹿が押している。
しかし,四日市のカウンターも鋭く,前線のフィジカルの強い攻撃陣がとても気になる。

サイドバックの「スーパーコンピューター」藤田大道(6)。
スピード,パワー,技術,そして何より頭脳。
試合序盤から,先週の怪我をものともせず,激しいアップダウンを繰り返している。
攻撃のタイミング,ディフェンスに戻るタイミング,中へフォローするタイミング。
今更ながらあえて言おう!
うちの藤田は最高だ!

小西,泉,村田,藤田の両サイドハーフと,両サイドバックが激しく動いている。
中盤の攻防にまだ決着はつかないが,両サイドは良いチャンスを作り始めた。

泉(11)から小西(23)へのクロス。
村田(3)から泉(11)への大きな展開。

しかし,鈴鹿が押している感じはあまり無い。
不安な感じもする。
早く点が欲しい。
息が苦しい。

前半28分。
四日市の攻撃。
攻守の切り替えが早く,かなりの人数がドドーっと鈴鹿ゴールに押し寄せる。
第一波を弾き返した際に,四日市の選手がペナルィエリア外で痛める。
鈴鹿がファウルした?この場所でフリーキックはヤバイ!
カニシの頭を一瞬よぎる。
選手たちの脳裏もかすめただろう。
その一瞬,ほんの一瞬。
審判の笛はなっていない。

四日市の思い切ったミドルシュート
向かい風で勢いを殺されドライブしてくる。
鈴鹿ゴールキーパー岡田(31)が手を伸ばすが,ボールはバーへ。
バーに当たって,ゴールの中に吸い込まれる。
無念。

0-1。

選手たちに落ち込む感じは無い。
まだまだ試合は序盤。
落ち着け。大丈夫。ペースを変えろ。

鈴鹿のゲームキャプテン。
「ライオンキング」小澤司(28)。
チームが試合序盤になみ攻めあぐねているのは良く分かっている。
そんな中で先制点を許したことも分かっている。
小澤がすべきことは,前半のうちにまずは追いつくこと。
村田からのオーバーラップを受けた小澤。
簡単にパスせず,強引にドリブルで狭いところを突破する。
中に折り返し。
北野?小西?
小西だ!!!!!
体ごと押し込むようなヘディングは,ボールと共に体もゴールの中へ。

ゴーーーーーーール!!!1-1


この時間に必要なのは,なんとしてでも追いつくこと。
小澤の強引な突破。
それを理解してまわりも答えたプレイ。

それができるって凄いじゃん。

取られた後に,すぐ取り返したこの1点の意味は大きい。
さすが小澤。
思わずナカニシの口からこぼれる言葉。「ステキ過ぎるぜ。小澤!」
そして良く押し込んだ小西(23)
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前半の攻防は続く。
小澤のペースが上がってきた。
ミドルシュートが枠を捉えるも,相手ゴールキーパーのファインセーブでゴールならず。

両チーム共にエンジンがかかり始め,攻守の切り替えが早くなってきた。
カウンターのカウンターも。
この試合の鈴鹿は,下がりながらしっかりと守備をしている。
特に小西は下がりながらも相手に時間を使わせ,足を出しながらボールカットを狙っている。

前半35分。
(OUT)2大村亮平 ⇔ (IN)13堀河俊大
(OUT)23小西洋平 ⇔ (IN)16柿本健太

怪我から復帰の堀河俊大が公式戦初登場!

選手交代でポジションも変わった様子。
交代選手のポジジョンに小澤監督のメッセージがこもっている。
なるほど。

小澤のステキさが止まらない。
村田(3)のオーバーラップに,オーバーヘッドシュートっぽいボレーシュート
サポーターから歓声が上がる。

ここで前半終了。

ハーフタイムの選手の調整を見ている。
矢野純平(25)。原広樹(7),月成大輝(17),榊親平(5),パブロ(20)。
すぐさま試合に出ても,全く遜色ないメンバー。
鈴鹿の選手層は厚い。
チーム力は確実に上がっている。

ハーフタイムのサポーターの顔が暗くない。
1対1だけど良いプレイをしている。
点は取ったけど,先週の試合のほうが良くなかった。
この試合は悪くない。
大丈夫。
あとは選手たちを信じて,背中を押すことを考えよう。

後半開始。

風は少し止んできたが,フラッグは揺れているので,上空は風が舞っているようだ。
ロングボールやセットプレイが怖い。

鈴鹿ゴールキーパー岡田明久(31)。
ハイボールのキャッチングとその安定性は見事。
これまであまり練習試合で声を出しているイメージは無かったが,ピッチレベルで見ると岡田が良く声を出しているのが分かる。
ディフェンスの上げ下げ,コースを切る方向,オープンスペース。
いろんな声を的確に出している。
声もプレイのひとつだ。
岡田,ゴールを頼むぞ!
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右サイドの泉宗太郎(11)。
今シーズンはじめの練習試合から凄まじいプレイを見せていたが,怪我のため約1ヶ月戦線離脱。ナカニシは本当に泉のプレイを見られず残念だった。
その泉が帰ってきた!
まだまだ本来の調子ではないが,闘う気持ちを前面に出してくる選手は応援していて力が入る。
何度もサイドを突破する泉。
カミソリの切れ味ではない。
ナイフの切り口ではない。
ハンマーで杭を打ち込むようなドリブルで相手のディフェンスに大穴をあける。
おかえり泉。
ドンドンやっちまいな!
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中盤に小澤(28)と堀河(13)が入り,中盤からゲームが良く作られている。

鈴鹿の攻撃の行き着く先は。
「餓狼」北野純也(10)
後半開始から,藤田からのスルーパス。村田のクロス。堀河のパスが北野に通っている。
しかし,やはり警戒されていて,なかなかシュートのコースがない。
強引に打つものの相手GKのファインセーブにあう。
惜しいプレイが続く。
北野,もう少しだ。
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そして,もう1人のフォワード「カキ・ゴーーール!」柿本健太(16)。
先週の試合では,存在感を出し切れなかった。
本人も不完全燃焼だろう。
途中出場のこの試合,鬼の形相でボールを追う柿本がいる。
サッカーの神様は頑張っている選手の前にボールを転がす・・・はず?
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後半15分
左サイドからの攻撃。
小澤(28)から放たれたドンピシャのクロスが柿本の頭に。
高い!見事なヘディングシュートの柿本。
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バーに当たり,相手選手に当たるが,ボールはゴールの中に!

ゴーーーーーーール!!!2-1


公式記録はオウンゴール
だけど,あの位置でヘディングを競り勝った柿本のプレイがなければ,このゴールは生まれなかった。
逆転の得点は,ボールを追い続けた柿本のゴール!
柿本,もっともっと得点頼むぜ!
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後半に入り,四日市の運動量が落ちてきた。
鈴鹿もカウンターを警戒し,攻守の切り替えを慎重に。

しかーーし!
まだまだ元気いっぱいでスペースを埋め続ける選手がいる。
中盤の仕事師の名は,渋谷亮(8)
カウンターの打ち合いで中盤できたスペースを常に埋め続ける渋谷。
ディフェンスはディフェンダーだけでやるんじゃない。
パスの出しどころへのチェックが早い。
そして,渋谷の動きは先週の試合より格段に良くなっている。
常に渋谷を見ている。
渋谷はどこにでもいる。
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怪我あけの途中交代。入ったときはなんか変な感じだった堀河俊大(13)。
本人もまだ本調子でないだろう。
本人の納得いくプレイではなかっただろう。
しかし,柿本へのクロス。北野へのパス。小澤との連携。中盤の守備。
カニシの主観だけど,堀河は今シーズンのキーマンだと思う。
堀河は上手い。とにかく上手い。
今シーズン堀河のプレイを見られることが楽しみでならない。
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後半24分。
(OUT)11泉宗太郎 ⇔ (IN)20パブロ

怪我あけで少し疲れたか?
運動量が落ちてきた泉が交代。
そして,なんか期待してしまうパブロが入る。

試合も終盤。
ボール支配率は鈴鹿優位。
だけど四日市の守備が堅く攻めあぐねている。
逆に前がかりとなっているので,カウンター一発が怖い。
点差はわずかに1点。
この時間帯の怖さは骨身にしみている。

「ライトサイドキング」村田雅則(3)。
この試合はトーナメントなので,victorycross賞を選定していないけど,この試合の村田はそれにふさわしい活躍だった。
とにかくキレていた。
サイドバックというより,ウイングとして高い位置を保ち,長短のクロスを使い分け,得点チャンスを幾度となく作り続けた。
スピードは最後の最後まで衰えず,無尽蔵のスタミナは奇跡とさえ思える。
村田のプレイについてNカメラマンと話をした。
村田は今までのシーズンで一番良いんじゃないか?
村田の成長がついに限界突破したんじゃないか?
村田,見せてくれ。限界を突破したスーパー村田を。

パブロの突破。
藤井の競り合い。
走る渋谷。
堀河のフリーキック

みんな集中している。
点差は1点。だけどチームの出来は上向いている。
悪くない。
大丈夫だ。

ここで試合終了。

両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさん,サポーターのみなさん,そして大会を運営していただいている協会のみなさん,ありがとうございました。お疲れ様でした。

観客の方がたくさん来てくれました。
スクール生も応援してくれました。
みんなの力は必ず選手に届いています。
今後とも,ぜひぜひ応援よろしくお願いします。

試合後には選手たちがハイタッチしてくれました。
(途中で握手になったけど,それはそれで嬉しい)。
これは今シーズンから始まって2回目ですが,これ・・・もの凄く嬉しいです。
選手のみなさん,お疲れのところありがとうございました。

昨年はここで敗戦でしたが,今年は決勝に進むことができました。
鈴鹿アンリミテッドは挑戦者です。
貪欲に,アグレッシブに,そして必ず勝ちましょう。

勝戦
日時:4月24日(日)13:30キックオフ
会場:三交スポーツの杜鈴鹿 第3グラウンド
相手:ヴィアティン三重

すでに腹の下から熱い気合がみなぎっています。
滾るような気炎が口から出そうです。

さあ,共に行こう。

ではまた。


(追伸)
先日ブログに書きました募金活動については,チームでも何か出来ないかとの話がありました。
また,三重県社会人選手権では協会のほうとも話をせねばなりませんので,義援金に関しての発表は,もう少しお待ちください。
勝戦の際には,何らかの支援活動をしようと思っています。
詳細はブログで記事にしていきます。