VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

東海リーグ第10節(7戦目) 対 岐阜SECOND

みなさんこんばんは。

試合が終わってから,文字通り,本当にぶっ倒れて寝ていました。
更新が大変遅くなり,申し訳ありません。
全てのパワーを使いきり,全てのエネルギーをグラウンドに注ぎました。
カニシよし!



本日の試合は,「クラウド エキサイトマッチ」と題されていて,新しくスポンサーになっていただいたリアルワールドさんの特別協賛試合。
鈴鹿アンリミテッドをご支援いただき,ありがとうございます。
また,「ブラジルフェスタ」として,ブラジル料理や,サンバ,カポエイラなどなどいろんなことが行われる。

家の用事を済ませて,早めに現地入り。
現地で,仲間のサポーターと合流し,ノボリ旗の設置を手伝う。
スタジアムグルメも準備が始まり,良い匂いがしてくる。
サポーターの横断幕を設置し,応援の準備を進める。

対戦相手は,岐阜SECOND(以下,岐阜と書きます)。
前回は勝利しているが,油断のならないバリバリの強敵。

今日は,スクール生の子ども達がサポーターと一緒に応援してくれる。
ありがたい。
子どもたちの気持ちは必ずグラウンドに届いている。

イベントが進行していく。
みんなが楽しそうだ。
スタジアムは盛り上がっている。

腹から力を入れろ!
思い切り空気を吸え!

爆発する時が来た!!!

いくぜ!!!!!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 16柿本健太
MF 25矢野純平・28小澤司・11泉宗太郎・8渋谷亮・13堀河俊大
DF 6藤田大道・34野口遼太・21藤井竜・3村田雅則
GK 17月成大輝

試合開始。

開始早々,岐阜に押し込まれる鈴鹿
シュートまで行かれていないし,崩されているわけでもない。
ただ,両チームの基点の位置が,若干鈴鹿陣内に深い位置にある。

センターバックの野口は落ち着いている。
藤井も危ない場面は無い。

そしてゴールキーパーは「レーザービーム」月成大輝(17)。
開始直後から押されているが,月成から冷静に指示が出ている。
岐阜のフリーキックにも全く動じずに対処。落ち着いている。
持ち味のレーザービームのようなキックが,とんでもない精度で前線に渡る。
いつかアシストが付くんじゃないかというほどの高精度キック。
月成はヴィアティン戦でミスがあったが,とっくに克服している。さらに成長している。
大丈夫だ。
いいぞ!!!
イメージ 1


開始5分ほどで,鈴鹿の変な感じは無くなった。
変なリズムで入っても,この切り替えができるところが今年は良い。
見ていてディフェンスに安心感が出てくる。

岐阜はググッと押し出してくるような攻め。
鈴鹿はスパッと切り裂くような攻め。
攻撃のターンは5分と5分なのだが,鈴鹿の陣内での展開が多い。
岐阜陣内に攻め入っても,攻撃が単発で終わってしまう。

ワントップで前線に張る柿本健太(16)。
岐阜の激しいディフェンスにボールを懐に入れることができない。
空中戦でのヘディング勝負は優位なのだが,落としたボールが周りの選手に合わない。
ここでボールを納めないと,2列目が動き出しにくい。
サイドからの切り込みも少なく,ロングボールが放り込まれて競り合う状態。
ワントップが本当にワントップのように孤立していく柿本。
ガマンのプレイが続く。
イメージ 2


ワントップにボールが落ち着かないため,鈴鹿の攻撃は徐々にサイドにシフトしていく。
サイドハーフの「不死鳥」矢野純平(25)。
岐阜のサイドとの削りあいが続くが,粘り強さで純平の右に出るものはいない。
純平の前をタダで通れることは無く,右サイドの岐阜の選手は前に動き出せない。
ディフェンスのボール回しにも素早く反応して,ショートカウンターを狙う純平。
純平に迷いは無い。
目の前のボールを全力で追うのみ。
それでいい!
それが矢野純平だ!

鈴鹿の攻撃はサイドにシフトしている。
岐阜の攻撃はロングボールから,足の速いフォワードに裏を狙わせてくる。

「THEディフェンダー」野口遼太(34)
藤井との連携が大変良く,連携のズレを狙われることは無い。
なるほど,野口は試合全体がよく見えている。
裏へ走りたい岐阜の選手に対して,オフサイドトラップカバーリングで完全にシャットアウトする。
月成とのパス交換も安定しており,かつ,セーフティー
日を追うごとにディフェンスラインが成熟している感じがする。
鈴鹿のディフェンスは硬いぜ!
イメージ 3


野口と共にセンターバックに陣を張る「飛竜」藤井竜(21)。
どちらかというと,岐阜はロングボールで攻めてくる。
スピードのあるパスや頭上を越えるパスを,ディフェンスとディフェンスの間に出してくる。
藤井は空中戦でもちろん無双。そして足元のプレイも間違いが無い。
相手のドリブルも「ガチッ」と「スパッ」と止める藤井。
1対1のドリブル対決でも無敗。
相手の動きが藤井には見えている。よく守れている。
今日の試合には,鹿児島ユナイテッドからもサポーターが応援に来てくれている。
そのサポーターの前で藤井の成長した姿を見せてやれ!

前半も序盤を過ぎ,両チーム共に攻め手を欠いている。
こんな時こそセットプレイが怖い。

前半30分くらい。
岐阜のコーナーキックが入ったかと思ったが,ファールでノーゴール。
やっぱりセットプレイは怖い。
危ない危ない。

「ライトサイドキング」村田雅則(3)。
矢野純平(25)とともに右サイドを守る。
岐阜の選手もよく走ってくるので,右サイドをなかなか空けられない。
しかし,村田は中の動きも良く見えている。
ディフェンスの間を通してくるスルーパスへの反応が早い。
前半の勝負どころでは,岐阜の攻撃陣4人が鈴鹿のディフェンスラインに張り付いていた。
野口,藤井だけでは対応しきれないマークを,しっかりとフォローする村田。
村田に間違いなし!!!
イメージ 4


前半も終盤。

試合のペースは変わらず5分と5分。
しかし,ロングボールが前線で生きている岐阜に対して,鈴鹿はワントップと2列目のつながりが悪い。

鈴鹿の攻撃は左サイドの泉(11)が中心。
前半の終了近くになり,泉から何度も良い攻撃が生まれる。
ギリギリで岐阜にクリアされるが,コーナーキックが増えてくる。

今シーズンの鈴鹿の選手は,長身の選手が多い。
キッカーの小澤(28)の超コントロール技術もあり,セットプレイでの得点の予感がビンビン来る。
前半のラスト。
セットプレイの場面。

藤田,野口,藤井が飛ぶが・・・。
岐阜のディフェンスも体を当てて厳しいディフェンスをしてくる。
岐阜のディフェンスも硬いぞ。


ここで前半終了。


決して満足のいく内容の前半ではないが,0-0で後半に入るのは悪くない。
徐々に鈴鹿ペースとなってきており,後半は点が入る気がする。
気温はそれほどでもないが湿度が高い。
汗とハイペースで岐阜の運動量も落ちるだろう。
そして,鈴鹿の選手の足は止まらない。

サポーターの力を見せよう。
選手たちの背中を押すのは俺たちだ!
スクール生に声をかける。
膠着した時,応援の力が大きいチームが勝つ!!!


後半開始。
(OUT)25矢野純平 ⇔ (IN)4吉川拓也
(OUT)16柿本健太 ⇔ (IN)10北野純也


後半開始から一気に2人を交代。
吉川がワンボランチ気味のため,4-1-4-1のような形。

後半開始早々。
「餓狼」北野純也(10)。
後半から投入。
北野が入ったことにより,一気に鈴鹿に流れが傾く。
身長は柿本ほどではないが,懐が深くポストプレイも上手い。
北野が前線で踏ん張ることにより,2列目が活性化し始める。
また,前線からのディフェンスも上手いため,中盤の渋谷(8)のボール奪取が増えてくる。
さすが北野。

北野のポストプレイから,泉(11)が抜け出しシュートを放つが,岐阜のゴールキーパーのファインセーブに阻まれる。

試合は鈴鹿ペースに変わり始める。
後半開始から,6対4で鈴鹿ペース。

鈴鹿の攻撃の中心は・・・。
ワイルドスピード」泉宗太郎(11)。
後半に入り,とにかくズタズタに左サイドを突破する。
クロスを上げ,中に切れ込み,シュートを放つ。
とにかく左サイドは泉の独壇場。
岐阜も数人で泉を止めようとするが,何人来ても今日の泉は止まらんよ。
行け!泉!
イメージ 5


泉の後方でビルドアップしているのは「スーパーコンピューター」藤田大道(6)。
泉のこぼれ球をフォローすると共に,キープする泉を追い抜いて鋭いクロスを上げる。
後半の藤田は完全に攻撃型。
これほどクールで冷静沈着なディフェンダーが,攻め上がる時にはドリルをねじ込むような,激しい攻撃を見せる。
サイドと見せかけて中へドリブルで進入し,ミドルシュートも放つ。
藤田はどんなプレイをするか?
藤田は何でもできるんだよ。
イメージ 6


後半16分。
岐阜の選手が遅延?でイエローカード
前半に1枚もらっていたため,退場となる。

岐阜は,選手を交代し強力なワントップを残した4-4-1の形に。
完全に守備の状態となる。
そしてこの岐阜のドン引きの状態が,さらにこの試合をややこしくしてしまう。

ボール支配率は7対3。
圧倒的にボールは鈴鹿が支配している。
攻撃のチャンスも多い。
しかし,岐阜のディフェンスも良く集中している。
なにより,岐阜のゴールキーパーがファインセーブを連発する。

後半も半ばを過ぎる。

怪我のためしばらく別メニューで調整していた「アンタッチャブル」堀河俊大(13)。
復帰からスタメンで出場するが,全く問題の無い素晴らしいプレイの数々。
後半から左サイドを鈴鹿が攻略したのは,堀河からの大きなサイドチェンジが効いている。
そして,後半からは右サイドハーフにポジションを変えた。
サイドプレーヤーというよりは,サイドから中に入りながら,でゲームを組み立てている。
堀河がゲームメイクをするので,小澤が1枚上にポジジョンして,ゴールを直接狙っている。
堀河,いいぞいいぞ。
イメージ 7


時間がジリジリと過ぎていく。
鈴鹿の猛攻は続くが,岐阜もよく守っている。
何度も何度も良いところまで行っている。
しかし・・・入らない。

サポーターの熱量が上がってくる。
みんな分かっている。
後半も残り少ない。
選手たちは疲れてきている。
だけど,ここで,サポーターががんばらなくてどうする!

後半30分ごろ。
右サイドの堀河から小澤へ。
小澤が広い視野を生かし,マイナス方向の吉川へ。
フリーの吉川がシュートを打つものの得点ならず。

「左まゆげの跳ね上がった男」渋谷亮(8)。
前半は岐阜とのプレッシャーで消耗戦に終始したが,後半,岐阜が引いて守っているため,中盤のスペースに空間ができ,渋谷がセカンドボールを拾いまくっている。
後半は特に,ボールを見ると渋谷が必ず目に入る状態。
自ら積極的に仕掛けシュートを打つものの,またもや岐阜キーパーのファインセーブでゴールならず。
走って走って走る渋谷。
無尽蔵のスタミナは,渋谷を中盤の支配者にする。
左まゆげを跳ね上げろ!
それでこそ渋谷だ!
イメージ 8


時間があっという間に過ぎていく。
カニシ自身も無意識のうちに試合に見入ってしまい,声が出ていないことがある。
なにをやってるナカニシ!
今,応援しなくてどうする!
ノドをつぶせ!
選手に元気を送れ!

サポーターのテンションも上がる。
みんなの気持ちでゴールに押し込め。

相変わらず攻めているのは圧倒的に鈴鹿
防戦一方の岐阜だが,強力なワントップのカウンターを時折見せる。
そしてそのカウンターが怖い。

鈴鹿はパワープレイに。
得点力の高いセンターバックの野口(34)が前線に上がる。
サイドバックも上がっているので,吉川と藤井だけでディフェンス。

鈴鹿山脈の一角を占める吉川拓也(4)。
岐阜のカウンターは前線へのロングボールのみ。
空中戦で後塵を拝する吉川ではない。
キッチリ迎撃しつつ,ビルドアップし攻撃に厚みを持たせる。
よしよし。
イメージ 9


攻めまくる鈴鹿
ガッチリ守る岐阜。
時間は過ぎていく。

そして。

何度も何度も攻撃をつくり。
何度も何度もシュートが決まらず。
何度も何度もチャレンジを繰り返した。

「皇帝」小澤司(28)。
鈴鹿の試合を見た人は口をそろえて言う。
「小澤は凄い」
この試合でも何度も何度も凄いプレイを見せてくれた。
イメージ 10

アディショナルタイムは4分。
そしてそのうち3分45秒が経過した。
(給水タイムがあるので実際の時間はもっと進んでいる)
そしてまた,小澤の凄いところを見てしまう。

北野がヘディングで落としたボールが,右で走りこむ小澤の元へ。
スピードを生かしたまま,ゴールへ一直線。
たまらず岐阜のディフェンスがファウル。
PK!!!

残り時間は数秒。
ここでPKを獲得。

誰が蹴るのかを聞くまでも無い。
蹴るのは北野純也(10)。

会場の全ての人の目が北野に注がれる。

信じろ。
北野を信じろ。

北野のシュートが・・・ゴールを揺らす!!!
イメージ 11

ゴーーーーーーール!!!1-0


なんて。
なんて試合だ。

歓喜のスタンド。
歓喜の選手たち。
そして試合終了の笛。

なんという試合だ・・・。



全力で闘った両チームの選手のみなさん,お疲れさまでした。
イベントや会場設営など,スタッフの皆さんに感謝いたします。

雨がパラつく天候の中,たくさんの方が会場に来てくれました。
たくさんの人と,歓喜の瞬間を迎えられて嬉しいです。
みなさん,また試合見に来てください。
そして選手たちと共に闘いましょう。

イベントでは,カポエイラの競技者のみなさん,サンバを踊ってくれた緑の羽根の方,他にもたくさんブラジルの方が来てくれました。
みなさんありがとうございました。
「ランバダ」と「チャチャチャ」を歌ってくれた石井明美さん,懐かしい歌を聞かせてもらいました。ありがとうございました。

スポンサーの第三銀行さん,鈴木レディースクリニックさんからは,うちわをいただきました。
先日のうちわと絵柄が違います。コレクションしたくなりますね。
ありがとうございました。

AGFさんからはコーヒーの無料提供をいただき,駐車場も貸していただきました。
地元の企業からのご支援,本当に感謝です。

スタジアムグルメもとても良かったです。ありがとうございました。
また,トータルフードサービス ネクストさんは,店員さんがユニフォームを着て応援してくれました。
サポーターにも差し入れいただき,心より感謝いたします。
ぜひ試合会場でお会いしたいです。今後ともよろしくお願いします。

スタジアムDJのユミさん,いつもありがとうございます。
いやー,今日の勝利はしびれましたね。
また,次回も勝利の女神お願いします。

また,この試合には,カマタマーレ讃岐東京ヴェルディ鹿児島ユナイテッドカターレ富山(順不同)の各サポーターさんたちも応援に来てくれました。
お土産や,断幕の片付けなどいろいろありがとうございました。
同じサッカーのサポーターとして,今後ともよろしくお願いします。

それと,鹿児島ユナイテッドのサポーターさんから,福島立也選手の横断幕をお預かりしました。
カニシのほうで管理させていただきます。
ありがとうございました。
イメージ 12


サポーターと共に応援してくれたサッカースクール生のみなさん,一緒に応援してくれてありがとうございました。
みんな良い声で応援してくれました。絶対に絶対にその声は選手に届いています。
また一緒に応援しましょうね。

最後に,
サポーターの仲間達。
お疲れさまでした。
最高ですね。


この試合のvictorycross賞ですが・・・。
いろいろ考えたのですが,考えが二転三転しまして・・・。
最後の最後,一番プレッシャーのかかる場面。
全員の想い。みんなの願い。
全てを背負って,PKを決めた北野純也選手(10)に送りたいと思います。
北野選手は,「いやいや自分は・・・」
と言いそうですが,あのPKの場面,しっかりと決めたことは素晴らしかったと思います。
さすが北野!
北野選手,次の試合もよろしくお願いします。

それにしても,なかなか見られない凄まじい試合でした。

選手のみなさん,ゆっくり休んでください。

カニシももう寝ます。
良い夢見ます。
最高です。

ではまた。


(次戦=東海リーグ8戦目)
日時:7月23日(土)16:00キックオフ
会場:伊勢フットボールビレッジ
相手:FC.ISE-SHIMA