VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

全社準々決勝 対 アミティエSC京都

みなさんこんばんは。

先ほど(19時ごろ)福井より帰宅しました。
明日以降の試合に挑むサポーターの仲間達。
選手たちの応援お願いします。
想いは託してきたというものの・・・
カニシは,もうめちゃくちゃ帰るのが悔しかったです。



全社3日目。
準々決勝を迎える。
対戦相手は,アミティエ京都SC(以下,アミティエと書きます)
堂々たる関西リーグ王者。
全社に出ているチームの中でも,屈指の強豪チーム。

前日の鈴鹿の試合が終わり,何人かのサポーターがアミティエの試合を見ていた。
全員が口をそろえて言う。
アミティエは強い」。

前日は,ブログをホテルのロビーで書いていたため,寝たのは2時ごろ。
でも,5時30分には飛び起きる。

決戦だ!!!

今日の試合はテクノポートから近くの,三国運動公園。
到着して分かる。
とにかく寒い。
冷たい雨と,凍える風。

サポーターの仲間が集ってくる。
横断幕を張る。

鈴鹿サポーター。
準備は良いか?

俺たちはここに勝利のバンザイをしに来たわけじゃない。
それは結果だけであって,目的ではない。
俺たちの目的は,疲れた選手を応援し,もう一歩前に出るよう背中を押す事だ。
しっかりやろう!
しっかり応援しよう!
大丈夫。
どんな時でも俺たちはここにいる。

いくぜ!!!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 16藤沢ネット・7リンタロウ
MF 10堀河俊大・20江頭一輝・3藤田浩平・24伊藤竜二
DF 6冨士祐樹・8高野次郎・4藤井竜・13藏川洋平
GK 1曵地裕哉

試合開始。
(この試合は動画で配信されているそうですが,ナカニシは動画を見ずに書いていますので,ちょこっと違ったらすみません。)

鈴鹿アミティエもフィジカルが強く,ガン!とぶつかり合うような試合展開。
強力なフォワードにロングパスを入れる鈴鹿と,サイドから試合を組み立てるアミティエ
しかし,どちらも攻撃の引出しは多そうで,何かがいきなり起きる雰囲気がある。

センターバックの「ザ・ロック」高野次郎(8)。
大きくフィジカルの強いアミティエに対し,一歩も引かずに防波堤のように立ち塞がる次郎。
ヘディングの技術だけでなく,前後左右のフォローも良く見えている。
そしてこの試合のポイントである,後ろから前線へのフィードが正確に到達する。
次郎のフィードは,少しボールが浮き上がるような独特の弾道。
良いボールが出ている。
次郎。
今日の入りも完璧だ!!!
イメージ 1


サイドバックの「永遠の若手」藏川洋平(13)。
この試合両チーム共に,サイドから決定的となる場面が少ない。
鈴鹿の右サイドも藏川がシャットアウトしている。
遠いサイドに流れたボールに対し,果敢にスライディングでクリアする場面も。
藏川自身もまずはディフェンスから入っているためか,深くオーバーラップせず,アーリークロス気味の斜めのクロスを放り込んでいる。
藏川より足の早い選手はいるかもしれない。
藏川より背の高い選手はいるかもしれない。
だけど,スピードでも高さでも藏川を抜く事はできない。
なぜか?
藏川だからさ。

前半の序盤が経過。
何度も何度も鈴鹿の試合を見てきた。
この試合はナカニシが見たことがないほど,キッチリと五分と五分の試合展開。
両チーム共に決定的な場面は無い。
引き締まったビッグゲームになっている。

中盤に君臨する「鈴鹿の心臓」藤田浩平(3)。
鈴鹿アミティエ共にロングパスが多いのは,中盤のせめぎ合いが激しいため。
中盤はゴリゴリの削りあい。
バウンドしたボールを良いまで待つタイミングすらなく,足を伸ばして相手より一瞬でも先に触ろうとする攻防。
一瞬,その一瞬が怖いほどのバランス。
この試合で藤田は終始,激戦の只中でユニフォームを引っ張られながらもバランスを取っていた。
たぶん,藤田がいなかったら,この試合のバランスは保てなかっただろう。
藤田,頼むぞ。
しばらく辛抱だ。

試合は膠着。
もの凄い緊迫感の中で,お互い決定的なシュートに持っていけない。
となると・・・セットプレイが勝敗を分けるか?

ゴールキーパー「俺たちのヒッキー」曵地裕哉(1)。
実は,昨日の試合の後,ハイタッチの際「今日は全然ダメでした」といっていた曵地。
そしてこの試合,相手の鋭いコーナーキックに対し,わずかに頭でコースを変化させる。
「あっ!」
一瞬,ヤバイと思った瞬間,曵地が体に当ててゴールを守る。
超反応
後ろから飛び出す選手を良く見ていた。
曵地,良いぞ。
良く見えている。ナイスプレイだ!!!
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そして,鈴鹿も堀河(10)のコーナーキックから惜しい場面が何度か。
セットプレイ。
鈴鹿にとって得点パターンでもあり,失点の原因でもある。

サイドハーフの「ミラクルドラゴン」伊藤竜二(24)。
両チーム共にロングボールが多い展開。
竜二を経由しないボールも多いが,ボールを触らないプレイでも,コースを切って献身的に守備をしている。
攻撃時には,サイドでロングボールをピタッと足元に納める竜二。
縦にドリブルで仕掛けるが,ボールは見ずに体を狙って止めるようなアミティエのディフェンスにてこずっている。
竜二の目の前に,体格の良いディフェンスが壁のように並ぶ。
が!
竜二はイノシシのように突っ込むだけの選手ではない。
自分がドリブルで潰れる事で,後ろの藏川や,前のリンタロウを生かすプレイを狙う。
竜二,竜二が考えてプレイしてるのが良く分かるぞ。
必ず穴が開く。
ガンバレ!竜二!!!
イメージ 3


フォワードの「ER7」エフライン・リンタロウ(7)。
アミティエのディフェンス陣は,高くそして分厚い。
後方からのロングボールを何度も競合うが,良い形で落とす事ができない。
相手とのプレッシャーの中で,なんとか前に大きくクリアさせないのが精一杯。
しかし,リンタロウはヘディングだけの選手ではない。
ロングボールのクリアのため,アミティエディフェンスはラインが高い。
後ろからのスルーバスに対して,俊足を飛ばして裏に抜けようとする。
高さが難しいなら,速さで勝負。
オールラウンドプレーヤーリンタロウの力を見よ!!!
イメージ 4


前半17分。
ペナルティエリア内で藏川からのボールが入る。
アミティエの後ろからのプレッシャーが強く入ってバックチャージ。
PK!!!

蹴るのはファウルを受けたリンタロウ。
落ち着いて・・・

ゴーーーーーーール!!!1-0


ペナルティエリア内で勝負したリンタロウ。
そしてナイスゴール!!!
見事!

鈴鹿の攻撃は左サイド中心。
攻撃を司る司令塔,堀河がそこにいる。

サイドハーフ「キャプテン」「魔弾の射手」堀河俊大(10)。
堀河のプレイは,まぶしいほどキラッキラしている。
このハードなプレッシャーを受ける試合でも,体に触れさせる事すらなくボールを運び,攻撃を組み立てる。
サイドバック冨士祐樹(6)とのコンビネーションで攻め立てるが,アミティエのディフェンスも硬く,深いところまでは侵入できない。
そんな時,堀河は左にひきつけておいて,大きなパスで右の藏川にボールを送る。
フリーの状況で藏川の狙いすましたクロスは,リンタロウ,ネットのフォワードにチャンスを生み出す。
堀河の多彩なサッカーの世界。
堀河,ガンバレ!!!
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前半の半ばを過ぎる。
試合は5分と5分で変わらず。
バランスに一瞬の傾きはあるが,それは長く続かない。
両チーム共に失点を嫌い,危機管理を徹底したいため,攻守の切り替えは遅い。
その分,フォワードの専門職任せの攻撃になり,ロングボールの応酬となっている。

リンタロウの個人技と,ネットのポストプレイが攻撃の核。

時間が過ぎるのが早い。

ボランチの「コンダクター」江頭一輝(20)。
ロングボールの攻め合いの中で,ディフェンスが跳ね返したセカンドボールの取り合いが熾烈を極める。
鈴鹿のディフェンス,高野(8),藤井(4)は意識して長いヘディングでセーフティにクリアしているが,それが少し短くなると,途端にアミティエの2列目が飛び込んでくる。
そのルーズボールに素早く寄せる江頭。
同じくボランチの藤田同様,ひとつのミスが失点につながるプレッシャーの中でのプレイ。
しかし,江頭はその圧力の中,水を得た魚のように泳ぎまわる。
狭いところでのパスまわし,大きくサイドへの展開,そして体を張ったディフェンス。
前2試合は攻撃中心の江頭だった。
この試合,江頭のディフェンス力が大きな要素となる。
江頭,疲れてるだろうけど,ガンバレ!!!

試合は両チーム共に徐々に足が出なくなる。
特にアミティエは,昨日の午後の試合のため,鈴鹿より半日空き時間が短い。
選手の足が追いつかずに手が出るような,ファウルが多くなってくる。

サポーーーーーターーーーー!!!
何しにここに来たんだ?
今こそ応援するときだ!
選手の背中を押そう。
この雰囲気をこっちのものにしよう。
チャントを歌ってる熱量は,選手たちに必ず届くぞ!

サポーターの声のトーンが上がる。
いくぞいくぞ!!!

フォワードの「重戦車」藤沢ネット(16)。
格闘家のような筋肉を持つネット。
ポストプレイでボールをキープしたいが,アミティエ陣内ではなかなかキープさせてもらえない。
空中戦でもアミティエのほうが高く,攻撃の糸口が無くもがくネット。
ネット,誰が最強なのかを証明して来い!
フォワードはオレが一番だと高らかに宣言しようぜ!!!
点取り屋ってそんなもんだろう。
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前半40分。
残りわずか。

リンタロウが走って右サイドからのコーナーキック
蹴るのはもちろん掘河俊大(10)。
堀河の蹴ったボールは一度アミティエゴールキーパーに弾かれるが,再度,堀河の下へ。
堀河のクロスボールに競合う両チーム。
そこにこぼれてきたボールを頭で押し込んだのは・・・!!!
「俺の名前を言ってみろ!」

ネットゴーーーーーーール!!!2-0


藤沢ネットの値千金のゴール。
そしてサポーターに駆け寄り,両足で滑り込む。
(ナカニシはすでに10回くらいマネした)
サポーターの熱狂。
寒さも吹き飛ぶような熱いゴール。

ここで前半終了。



控室に戻る選手の顔が厳しい。
2点差ではまだまだ安心できない。
後半はもっと厳しい試合になる。

前半の終盤は,特にアミティエ側の足が止まってきていた。
両チームの選手交代のタイミングも重要。

控え選手の動きを見る。
鈴鹿の控え選手のレベルは高い。
この試合,絶妙なバランスを保っている。
交代選手の入り方次第では,失点のきっかけとなる事も考えられる。



後半開始。

アミティエは後半早々から複数の選手を入れ替えてきた。
フォワードにもフレッシュで強力な選手が入る。

後半は,アミティエが攻める場面が増える。
鈴鹿は大きく前に蹴り出し,それをリンタロウ,ネットがキープしてから攻撃スタート。

アミティエの攻撃のターンが続くが,シュートまでいっているのはわずか。
その前に芽を摘み取っている。

センターバックの「飛竜乗雲」藤井竜(4)。
前半からハッキリとしたプレイでアミティエの攻撃を寸断している。
無理に攻撃に繋げるような欲を出さず,淡々と丁寧に潰している感じのプレイ。
競り合いや高さで,藤井が遅れを取ることは無い。
竜のアギトがアミティエ攻撃陣をバリバリと噛み砕いている。
後半は多少無理な状態からも,アミティエは果敢にシュートを打つ。
しかし,藤井のブロックで鈴鹿のゴールには届かない。
なんか前2試合より,格段に藤井の動きが良い。
強いフォワードを前にして,藤井の闘志に火がついたか?
藤井,噛み砕け!
ガンバレ!!!

鈴鹿の攻撃は単発になっている。
ただ,守りすぎてアミティエに押し込まれすぎると,一方的になってしまう。
そんな時,スルスルと上がった藤田が,弾丸ミドルシュートを放つ。
相手ゴールキーパーのファインセーブに阻まれるが,藤田の存在でアミティエの攻撃を押し返している。

後半も両チーム決定的な場面の無いまま時間が過ぎていく。

後半24分
(OUT)7リンタロウ ⇔ (IN)9柿本健太

空中戦の鬼,柿本が入る。

試合はアミティエが押している。
でも,アミティエペースというほど一方的に攻められてはいない。
鈴鹿はディフェンスとミッドフィールダーで2列のゾーンを綺麗に作っている。
ジュビロ磐田戦で,ジュビロがやっていたディフェンスに似ている。

ただ,アミティエコーナーキックが増えている。
曵地が片手一本で弾き返す危ない場面も。

サイドバック「左サイドのジェントルマン」冨士祐樹(6)。
守備から入った後半,冨士祐樹も攻撃3分の守備7分。
そして,セットプレイの守備でも抜群の反応を見せる冨士。
やはり体の使い方が上手いうえに,駆け引きができる冨士の存在は大きい。
頼むぞ!冨士さん。
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後半32分
(OUT)24伊藤竜二 ⇔ (IN)14吉田光

後半36分
(OUT)16藤沢ネット ⇔ (IN)26パブロ

良く頑張った竜二が交代。
そして2点目を取ったネットが交代。
吉田,パブロが入り,キッチリと終わらせる方向に向かうか?

カニシはこの試合を見ていて,ずっと思っていた。
強敵との試合。
一進一退の攻防戦。
セットプレイ時の守備。
これら全てが,鈴鹿のチームのレベルを上昇させている。
厳しい試合だからこそ,得られるものがここにはある。

よし!
無失点で終えよう。
そのためにノドを潰すならば本望だ。

ベンチから岡田明久(39)が大きな声を出している。
水戸ホーリーホックからのレンタル移籍で鈴鹿に来ている。
昨年の岡田と比べて,今の岡田がナカニシは50倍くらい好きだ!
チームのために声を出し,ゴールキーパーのアップを手伝い,選手のサポートも行う。
岡田,市原の忘れ物を一緒にとりに行こうぜ!

試合はジリジリと進む。
確かに攻められている。
だけど,鈴鹿のディフェンスは崩されていない。

柿本も体を張ってディフェンス。
イメージ 8


堀河は相手の動きを見て,鋭くカウンターを仕掛ける。

ワンプレイごとにレベルが上がっている。

見事!

ここで試合終了。



両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。
雨の中,そして寒い中で,たくさんの方が試合を応援に来てくれました。
連戦の3日目。
選手たちに疲労が無いわけがありません。
そんな中でサポーターができる事は応援だけですが,その応援だけでもしっかりやりたいと思いました。

試合には昨年共に闘った吉川拓也選手も来てくれました。
他にもたくさんのサポーターの方が観戦に来てくれました。

みなさん,ありがとうございました。

この試合のvictorycross賞ですが・・・。
セットプレイ時の守備。
そして反応の鋭いシュートブロック。
何よりもゴールを守るセンターバックに必要な,絶対にここを通さないという強い心。
「飛竜乗雲」藤井竜選手(4)に送りたいと思います。
藤井選手,ナイスプレイでした。
ゆっくり休んで,次もよろしくお願いします。

試合に勝って,バンザイを3回やって,ナカニシは帰路に着きました。
明日も試合があるのに,選手たちから離れるのは辛いです。

明日は準決勝です。
残されたサポーターの仲間たちに,「念」を置いてきました。
みんな,応援よろしく頼みます。

リーグ戦のチームから考えると,鈴鹿アンリミテッドは全社で大きく変わりました。
これは,昨年の全社でも感じた事です。
全社の取りまとめについては,大会が終わってからブログに書きます。

とりあえず今夜はこのあたりで。

みんな明日もがんばれ!!!

ではまた。



(次戦=全国社会人サッカー選手権大会準決勝)
日時: 10月17日(土)11時00分キックオフ
対戦: TIAMO枚方
場所: 福井県坂井市テクノポートスタジアム