VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

東海リーグ第1戦 対 矢崎バレンテ

みなさんこんばんは。

試合が終わって,帰宅してから,道具を片付けて,何本か電話して,
ばったり倒れて,寝ちゃってたナカニシです。
やっぱり開幕戦は疲れました。



東海リーグ開幕戦。
全社,天皇杯も大切だが,JFL昇格に直結するこのリーグ戦が,鈴鹿の主戦場と言って間違いない。

前夜から,ずっと自分に言い聞かせている。
緩んじゃダメだ。気を引き締めなければ。
この1戦は唯一無二の1戦。
後から取り返しのつかない1戦。

今日の対戦相手は,今年,東海2部リーグから昇格した矢崎バレンテ(以下,矢崎と書きます)。
今シーズン,ここまで鈴鹿アンリミテッドは,負け無し+大量得点の快進撃。
選手達に油断は無いか?

これまでナカニシは何度も矢崎との試合を経験している。
間違いなく強い。
焼津のグラウンドで,0対3でコテンパンにやられた試合を良く覚えている。
鈴鹿が楽に勝てる気でいたら,大間違いだ!!!バカヤロー!!!

試合会場に到着し,ボランティアスタッフの仲間たちと準備を進める。
今期初めてと言うこともあり,ナカニシ自身,上手くいかないことばかりで,みんなに迷惑をかける。
みんなすまない。次回はもっとちゃんと仕切れるようにします。

とても風が強い。

社長がスタジアムに関してスタンドで話をしているのを,階段の下で作業をしながら,なんとなく聞いている。
どうしても試合に気がいってしまい,何をしていても集中できない。

ドンドン周りの景色が見えなくなる。
ドンドン周りの音が聞こえなくなる。
ジッとしていられない。
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さあ行こうぜ!
カニシは選手と共に戦うだけだ!!!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 7リンタロウ・9藤沢ネット
MF 8小西洋平・25和田篤紀・6藤田浩平・11泉宗太郎
DF 22芦田成利・34野口遼太 ・3藤井竜・2原広樹
GK 1曵地裕哉

試合開始。

試合は五分と五分の差し合いからスタート。
中が厚い矢崎と,サイドをえぐる鈴鹿

かなり風が強いため,コーナーキック時にボールをセットしてもコロコロと転がってしまう。
高く上がったボールが上空で押し戻されたり,逆に伸びたりする嫌なコンディション。
矢崎のゴールキーパーは,意図的なのか?高いボールを蹴って,鈴鹿が落下地点を見誤るのを見越して,前戦の選手が突っ込んでくる。
開始早々から両チームにコーナーキックが出ている。

ゴールキーパーの,「俺たちのヒッキー」曵地裕哉(1)
この試合,強風のため,ゴールキーパーは,かなり難しい判断が多かったと思う。
曵地ですら,一瞬,迷う場面があった。
そして,もともと矢崎はフィジカルに定評のあるチーム。
高さ,パワー共に高いレベルで,特にセットプレイは得点パターンのひとつ。
矢崎ゴールキーパー同様,コーナーキックも割りと高めのボールを蹴る。
上空で不安定に流れるボールに対して,曵地が舞う!
圧倒的な高さ。
圧倒的な安心感。
絶対に曵地は俺たちのゴールを守り抜いてくれる。
曵地,娘の前でゴールを許すな!!!
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前半,鈴鹿の攻撃はどちらかと言えば,右から。

鈴鹿の右サイドハーフ,「もう誰にも止められない」泉宗太郎(11)。
試合序盤から,泉が矢崎陣内を駆け回る。
スピード,フィジカル,そして今年の泉は細かなテクニックも光る。
以前はスピードを出して単騎突入を好んでいたが,今は足を止めてからでも,いろんなアイデアで相手ディフェンスを崩せるようになっている。
周りを使い,周りに使われ,プレイの幅が広がってきた泉。
そして,泉が矢崎に襲い掛かる。

前半9分。
ネット(9)が右サイドで粘ったボールが矢崎に奪われる。
その矢崎が攻撃に移る瞬間,もう和田(25)が寄せている。
和田のボールカットした瞬間,泉がマークを外している。
和田から泉の足元へ。
ターンしてシュート!迷いが無い。
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ゴーーーーーーール!!!1-0


2018シーズンのリーグ戦,最初のゴールは,泉宗太郎!!!
ナイスシュート泉!!!

得点の基点となったのは,ボランチの,「ベイビーフェイスの悪魔」和田篤紀(25)。
三重県選手権でベールを脱いだそのプレイは,この試合でも発揮されている。
鈴鹿の攻撃が相手に止められた瞬間,和田はもうパスコースを切っている。
そのため,中盤の和田(25)や藤田(6)がパスカットして,そのままショートカウンターと言う場面が,何度か見られる。
矢崎はカウンターを仕掛けたくても,その線上には必ず和田が待っている。
浮かして頭上を越えようとしても,ハイボールはディフェンスの藤井(3)が許さない。
ゴリゴリのアタリをするわけじゃない。相手を削るわけじゃない。
しかし,何だろうこの不思議な効き方は。
和田,もう1点頼む!!!
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1点を先制した後,矢崎が攻めるかと思いきや,1人を残して完全に引いて守り始めた。
鈴鹿にサイドを攻略されないように,矢崎はサイドハーフもかなり下がっている。
前戦の選手も落ちてくるので,数的不利になり,鈴鹿の中盤からのボールが上手く前線につながらない。

見た目は,攻める鈴鹿と守る矢崎になっている。
矢崎は守りながらリズムをつかみ始めた。
だけど,徐々に鈴鹿のリズムが崩れてくる。

センターバックの,「最強の左」野口遼太 (34)。
矢崎は引いているが,攻勢の時は一気に人数をかけてくる。
この矢崎の強弱が,鈴鹿のディフェンスを慌てさせている。
仲間に指示を送り,ディフェンスをコントロールしようとする野口。
ハイボールの処理と,矢崎の攻撃に忙殺され,野口の超ロングフィードが全く見られない。
ガマンのプレイをしている野口。
出たくてもてられない。
野口,辛抱だ!
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鈴鹿は両サイドハーフが活性化しているが,全体的には「もっさり」した試合になっている。
矢崎は,引いて守っているため,鈴鹿が深く攻め込まない限り,寄せも早くなく,それほどプレッシャーも強くない。
そのため,鈴鹿の選手にはちょっと余裕があって,1手(一瞬)多くかけている。
その1手の余分が,仲間とのリズムを狂わせ,息の会わないパスミスが頻発している。

鈴鹿のディフェンスにシンプルでセーフティーなプレイが失われ始めた。
ボールを持って,足元を見て,欲を出したナイスプレイを狙っている。
いや,その間は無い。
開始早々の得点で,選手達が「この試合いける!」と思ったなら,それは大間違いだ。
矢崎はそれほど甘くはない。

フォワードの,「優しい鉄人」藤沢ネット(9)。
ディフェンスがバタつく中,ネットの存在感は良い味を出している。それも攻守に。
辛島監督の言う前戦からのディフェンスを,最も体現しているのがネットなのではないだろうか?
矢崎のディフェンスに喰らい付き,味方のフォローを待ち,和田(25),藤田(6)の準備する時間を作る。
そして,ネットは前戦で大きな攻撃基地となっている。
空中戦や競り合いに抜群に強いネットは,そこから小西(8),泉(11)の両サイドハーフを活かし,リンタロウ(7)につなげていく。
良い感じだ。
春の練習試合の時より,レベルが上がっている。
ネット。もう1点頼む!

前半の半ば,するすると抜け出した和田(25)がシュート!
惜しくもバー直撃だが,和田のプレイの凄さに会場が沸きあがる。

ただ,前半の終盤,危ない場面が。
サイドを走らせ攻勢に出た鈴鹿がボールを奪われ,矢崎にカウンターを受ける。
その瞬間,ディフェンスラインと攻撃陣の間に大きな空間が空いている。
バイタルエリア(ディフェンスとボランチの間くらい)に誰もいない。
センターバックの野口(34)と藤井(3)が露出した状態で攻められる。

追加点を急ぐあまり,フィールド全体が見えなくなっている。
全体的に,なんか焦っている。
そして全体的に,緩くなっている。

どうした?
しっかり!

センターバックの,「飛竜乗雲」藤井竜(3)。
なんとなく落ち着かない鈴鹿の選手の中で,藤井のプレイに変化は無い。
ロングのハイボール主体の矢崎の攻撃に対して,職人のようにヘディングでの競り合いで優位に立つ藤井。
藤井のヘディングは飛距離が出るので,セカンドボールでピンチになる事も無い。
カニシは藤井が居残りでへディングの練習をしているのを何度か見たことがある。
体を弓のように引き絞って弾き返すヘディングは,問答無用の強さを誇る。
矢崎攻撃陣を引きずりながら,鈴鹿ゴールを守り続ける藤井。
藤井,なんかこの試合のリズムは変だ。
持ちこたえてくれ。もう1点入るまで。

決定的場面は,鈴鹿が7で,矢崎が3くらい。
両チーム共に,ひょっとしたらと言う展開がある。
カニシの感じでは,追加点が入れば全然違う試合になるように思う。

リンタロウ(7),藤田(6),小西(8)も良いシュートを放っている。
しかし,枠を捉えられない。

ここで前半終了。



キッズチアダンス「Sparkle☆Gem」さんのパフォーマンスが行われている。
いつもありがとうございます。

控え選手がアップしている。
小澤,堀河,藏川,パブロ,木鈴,北原,岡田,
いずれもスタメンの選手と力の差は無く,試合の流れを変えることのできる選手達。
どこでどう使ってくるか?

鈴鹿は攻めている。
しかし,どうもスッキリしない。
嫌な感じがノド元に残る。



後半開始。

(OUT)25和田篤紀  ⇔ (IN)21北原毅之

前半のラストプレイで少し痛めた?らしい和田が交代する。

交代で北原が入る。
前半の終盤であったような,バイタルエリアは,鈴鹿ボランチの中で最も守備的な北原ならば十分にカバーできる。

センターハーフの,「鈴鹿の心臓」藤田浩平(6)
この試合ではキャプテンマークを巻く藤田。
前半から攻守を通じて試合を引っ張っているが,サイドハーフの調子が良すぎて突出してしまい,守備時に藤田の周りのスペースが広すぎるように思えた。
後半からは北原が入り,アンカーのようなポジションで藤田を支えるため,藤田自身も少し前目になり,ゴールを狙うプレイを見せている。
この試合の後半は,特に数多くのセットプレイのチャンスがあった。
藤田のキックは精度が高く,リンタロウや野口に,「!」と言うヘディングシュートがあったがゴールならず。
何とか早い段階でもう1点欲しい。
藤田,頼むぞ!!!
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フォワードの,「ER7」エフライン・リンタロウ(7)
シュートを何本打ったかは分からないが,鈴鹿のシュート数の半分はだいたいリンタロウが打っている。
矢崎はディフェンシブに守っているため,リンタロウも狭い空間で思うようにシュートが打てない。
鈴鹿の攻撃は悪くない。選手達は足を止めずにゴールに迫っている。
しかし,矢崎のディフェンスは確かに上手い。
シュートを打ったにしても,体を寄せられていて威力が無く,矢崎ゴールキーパーに正面で受けられてしまう。
ガンバレ!
またあの時のようなミドルシュートを見せてくれ!
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後半13分
(OUT)9藤沢ネット  ⇔ (IN)26パブロ

攻勢を強める鈴鹿
矢崎は徐々にスピードが落ちてきている。
ここでゴリッと抜け出すパブロ投入は,キツイ一手。
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サイドハーフの,「ドリブルマスター」小西洋平(8)。
この試合,サイドハーフは両方共にハードワークだった。
ただ,どちらかと言うと前半が泉の右サイド,そして後半が小西の左サイドだった。
後半の半ば,矢崎の足が止まり始めたころ,小西のドリブルが唸りをあげる。
密集遅滞こそ,小西にとっては独壇場。
矢崎ディフェンスが,互いに譲り合った瞬間,小西が勝負をしかけている。
中で待つのは,リンタロウとパブロ。
奥で待つのは,泉宗太郎。
セカンドボールを狙う,藤田。
カウンターの対応をする,北原。
鈴鹿の陣形は整っており,小西が再三の決定機を作り出すが・・・,
ゴールならず。
小西,良いよ!続けていこう。
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左サイドの小西が良い動きをしているが,小西の後ろから風が吹き抜ける。

サイドバック,「ウルトラタイガー」芦田成利(22)。
ハイスピードで駆け上がる芦田のスピードは,この時間帯では到底止められない。
小西のキープから,芦田が滑るようにサイドを突破する。
しかしゴールならず・・・惜しい!
試合終盤には,矢崎の攻勢が仕掛けられる。
サイドチェンジから相手を見失うが,何とか失点にはならなかった。
しかし,今シーズンの芦田のプレイの中では,一番重い感じがした。
少し疲れてきているか?
芦田,まだまだシーズン序盤だぞ!
ガンバレ!サポーターも全力応援するぞ!

鈴鹿にはセットプレイのチャンスが数多くある。
藤田のコーナーキックは,タイミングはあっているものの,ゴールに結びつかない。
野口のフリーキックは,ブレて落ちるが,矢崎ゴールキーパーのファインセーブに阻まれる。
セットプレイが決まらない。

試合は終盤に。

パブロが入ったことにより,前戦でキープできるようになってきた。
そのタイミングを見計らって,左からは小西が,そして右からは原広樹が上がってくる。

サイドバックの,「鬼神金剛」原広樹(2)。
前半は少しバタついたが,後半はしっかりと落ち着いてディフェンスから入っている。
後半の終盤,矢崎の運動量が落ちたため,原広樹の前方に大きな空間ができてきた。
サイドハーフの泉が中に入り,フォワードのパブロが,右に流れてくる。
広樹!行ったれ!
パブロが潰された後のボールをかっさらい,原広樹がゴールに迫る。
右サイドからもチャンスを作るが,こちらもゴールならず。
でも良いぞ!広樹!
続けていこうぜ!
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残りわずか。

鈴鹿は少し守備に入り逃げ切る体制となった?かな?
藤田が少し下がり,北原もスペースを与えないよう準備している。
しかし,この守備に入るタイミングで,矢崎が攻勢に出てくる。

矢崎は動きが落ちていたが,5人の交代枠を5人とも使い,このタイミングで勝負に出る。
鈴鹿も野口,藤井,北原が踏ん張るが,矢崎に崩されてシュートまで持っていかれる(かなり危なかった)。

後半45分
(OUT)8小西洋平  ⇔ (IN)10堀河俊大

堀河投入でしっかりと試合を終わらせるという意思。
しかし・・・

後半アディショナルタイム
藤田がファウルそしてこの試合2枚目のイエローカード
なんと!
足が引っ掛かったのは事実だが,決定機阻止ではなかっただけに・・・。

その後しっかりとディフェンスして。

そして試合終了。

バンザイ!バンザイ!バンザイ!

両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさん,お疲れさまでした。
スタジアムグルメを出していただいたみなさん,Sparkle☆Gemさん,AGFさん,フェイスペイントをしてくれた方,明治安田生命さん,おおえのきトータルヘルスケアさん,開幕戦の盛り上げに協力していただいて,ありがとうございました。
そして,ボランティアスタッフに参加していただいたみなさん,ありがとうございました。
たくさん差し入れもいただきました,ありがとうございます。
子ども達も一生懸命応援してくれました。みんなありがとう。
ご来場いただいた,全てのみなさん,ありがとうございました。



カニシが思うに・・・今日の試合内容は,今シーズンで一番悪かったです。
前試合の雨の中での試合より,ずっと今日のほうがミスが多く,ボールの扱いも雑だったように思います。
でも,内容が悪くても,勝った事はとても嬉しいです。
こういう厳しい状況でも,何とか結果を出すと言うことは,今後の厳しい試合の中で,とても大切な事です。

選手のみなさん。
この試合で悪かったところは,次の試合までに修正すれば良いです。
そして君たちには,それを修正し,さらに強い鈴鹿アンリミテッドを作ることができるはずです。
今日はゆっくり休んで,英気を養ってください。
また,来週元気に戦いましょう。

さて,この試合のvictorycross賞は・・・。
2018シーズンのファーストゴール!
「もう誰にも止められない」泉宗太郎選手に送りたいと思います。
泉,今年は全部出し尽くそうぜ!
また,次の試合も頼みます。



いやー。
今日は疲れました。

ブログを書いたので,そろそろ寝ます。

たぶん良い夢を見るでしょう。

ではまた。

( 次戦 : 東海社会人リーグ第2戦 )
日時: 5月26日(土)15:00キックオフ
対戦: 藤枝市役所
場所: AGF陸上競技場(旧石垣池公園陸上競技場)
※ 入場無料です

( 次々戦 : 天皇杯1回戦)
日時: 5月27日(日)13:00キックオフ
対戦: 関西学院大学兵庫県代表)
場所: 上野公園陸上競技
※ 有料試合ですのでお気をつけて

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