VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

全社東海ブロック予選決勝 対 名古屋サッカークラブ

みなさんこんばんは。

西日本を中心に,先日より降り続いた雨により,被害を受けた方たちに,改めてお見舞い申し上げます。
一刻も早く,みなさんが普通の生活に戻れる事を祈念しています。
募金など,微力ながらナカニシにできる事をさせていただきます。



土曜日の試合が終わるやいなや,日曜日の試合の事を考える。
全社,地域CLなどの連戦では,ずっとずっと試合のことを考え続けるため,本当に疲れきってしまう。
そしてこの全社東海予選も連戦。
昨日は大雨。
今日は灼熱。
なかなかハードだぜ。ベイビー。

横断幕を乾燥させて(ユニフォームなども一式),全部きちんと畳む。
全選手の横断幕を畳みながら,ひとりひとりの選手のことを考える。
みんながんばれ。全国の舞台へ飛び出そうぜ!

今日の対戦相手は,愛知県の2位で進出してきた,名古屋サッカークラブ(以下,名古屋と書きます)
前日に,東海リーグのバリバリの3位,矢崎バレンテを破って決勝にコマを進めてきた。
カテゴリーは下だが,全く侮れない。
いやいや,サッカーの怖さを知っている鈴鹿サポーターに,一寸の油断も無い。

試合会場に到着。
横断幕を準備する。
掲出場所に張れるだけの個人横断幕を張る。
鈴鹿サポーターはここにいるぞ。
いつもの応援を,いつものように頑張るぞ。
大丈夫。
リラ~ックス。

サポーターのボルテージを上げろ!
俺たちは勝つ!

いくぜ!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 7リンタロウ・9藤沢ネット
MF 8小西洋平・6藤田浩平・21北原毅之・11泉宗太郎
DF 34野口遼太 ・3藤井竜・4キローラン木鈴・2原広樹
GK 1曵地裕哉

試合開始。

名古屋は5-3-1-1のフォーメーション。と思う。
5バックでボランチが3人。サイドハーフは出てこないので,たぶん本当に3ボランチ
足の早いワントップと,衛星的に動くトップ下の選手がいる。
このトップ下は,鈴鹿ボランチにプレッシャーをかけてくる。
もちろん奪われれば,カウンター1本。

センターバックの「パーフェクトディフェンダーキローラン木鈴(4)
春先の,なんとなく自信なさげな様子は,木鈴から完全に消えている。
威風堂々としたボールさばきで,相手の攻撃の芽を早い段階で潰す。
そうそう,その寄せの早さは,木鈴らしいアグレッシブなディフェンスだ。
前半,名古屋はワントップを中心に,早くてタッチ数の少ない攻めを出してきた。
それがとにかく木鈴に良く引っ掛かる。
良いね。良く見えている。
良いね。体も動いている。
木鈴,安心しろ。
木鈴の動きは大丈夫だ。ナカニシが保証する。
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名古屋は,5バックだが,サイドに広く開いて守っているわけではなく,4バックの幅に5人がいる感じのコンパクトな守り。
ディフェンスラインも高く保っているので,3ボランチとあわせて,中央がかなりコンパクトになっている。
逆サイドのティフェンスは,中に絞っているため,鈴鹿のサイドチェンジに対して,逆サイドのサイドバックが待ち構えているという感じではない。

サイドハーフの「もう誰にも止めれない」泉宗太郎(11)
センターバックの木鈴(4)→藤井(3)を経由し,両サイドハーフが良くボールに触っている。
サイドチェンジで,一瞬「間」ができるため,泉が余裕を持って受けて,余裕を持って前を向けている。
前を向いたら,もう誰にも止められないはずだが,どうもススッと飛び出していけない。
名古屋は,ある程度サイドをやられるのは想定していて,5バックの人数を活かし,中央とサイドの間にディフェンスの選手を配置している。
クロスを上げるにしても,ドリブルで切れ込むにしても,進行方向にフリーのディフェンスがいるのは,やりにくそうに見える。
泉から,後ろの原(2)に戻す場面が,再三見られる。
ボールを奪われてはいないのだけど,出しどころなく後ろへ返している。
なるほど,名古屋はディフェンスが相当硬いぞ。

フォワードの「ER7」エフライン・リンタロウ(7)
ハイボールに対して,ネット共にかなり競り勝っているが,そのボールを名古屋に奪われてしまっている。
リンタロウの周りには,名古屋のディフェンスがたくさんいて,ワンタッチ目でコースを消されてしまう。徐々にリンタロウにパスが入らなくなる。
何本かシュートを打っているが,振り向きざまや,角度の無い位置からで,ゴールが奪えない。
サイドは余裕を持ってプレイできている。ただ,中はスペースが本当に無い。
ヘディングで狙いたいところだが,不思議とこの試合ではロングクロスやアーリークロスが少なかった。
リンタロウのガマンの時間。
リンタロウもうちょっと待とう。
この暑さで最後まで集中が切れないなんてことはない。
必ずチャンスが来るぞ!

前半20分。
今シーズン初めての給水タイムが取られる。
選手たちが水を飲む。
カニシも今朝セブンイレブンで買った天然水を飲む。

試合は,鈴鹿が攻める展開が続く。
支配率は7対3くらい。時間帯によってはもっと支配している時間が続く。
それで,鈴鹿がたくさんチャンスを作っているかと言うと,それほど決定的なシーンは出てこない。

セントラルミッドフィルーダー「鈴鹿の心臓」藤田浩平(6)
今日の鈴鹿ボランチに北原(21)が入っているため,藤田のポジションが普段より高い。
名古屋のディフェンスに抑えられている状況を見て,藤田が2列目から飛び出してマークのズレを狙う。
さすが藤田。試合の流れを変えようとしている。
藤田が揺さぶっても,名古屋は最初からのディフェンシブな戦術を徹底している。
バスケットで言うとポイントガードの位置でボールを持ち,パスの出しどころを探る藤田。
なかなか良い所に出せない・・・。
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前半の20分を越え,この試合両チーム合わせて初のコーナーキック
コーナーキックが20分過ぎと言うところに,前半の様子が推測されるだろう。
そしてこの試合のここまでの名古屋のシュートは「ゼロ」のはず。
ひょっとして,0-0とか,1-0などの,凄くロースコアの試合になるのではないか・・・。
名古屋はコンパクトにディフェンスを敷いている。
5バックは攻撃時であっても,サイドバックはほとんど上がらない。
これは厄介だ。

サイドバックの「最強の左」野口遼太 (34)
名古屋はほぼワントップなので,今のところサイドバックの裏を狙われていない。
そのため,遠慮なくガンガン高い位置を取る野口。
前方のサイドハーフ小西(8)との連携で,きっちりチャンスを作るが,未だゴールならす。
今日の野口はディフェンスと言うより,ウイングの野口だった。
何度もサポーターが湧き上がる。
野口のクロスからリンタロウが狙う。
野口のクサビのパスからネットがターンしてシュート!
野口から小西へ。小西が溜めて,また野口へ。
野口からたくさんイマジネーションが湧き出している。
野口,2連戦だけど,ガンバレ!
イメージ 3


前半は鈴鹿が追い風だった。
しかし,鈴鹿はほとんどミドルシュートを打っていない。
コースを切られていて,打ちたくても打てなかったか?
また,逆に,パスがいつも以上に通るため,欲張ってシンプルで無いプレイも随所に見られた。
ネット,リンタロウの高さを狙ったクロスもあまり無かった。
名古屋のゲームプランが,「前半はガマンして無失点,風上になる後半勝負」であれば,まんまと名古屋のゲームプランどおりの前半になるところだった。
しかし・・・そういう時こそ,鈴鹿にはヤツがいるんだよ。

サイドハーフの「ドリブルマスター」小西洋平(8)
前半から,ディフェンスを経由したサイドチェンジで,かなりの回数のボールタッチをしている。
名古屋は体で競合うのではなく,パスコースを切ってパスカットを狙う感じのディフェンス。
小西も,前を向くところまではスムーズに受けられるのだが,そこから先が窮屈で進めない。
ディフェンスの裏で受けてチャンスを作るが,折り返すもののミートせず。
しかし,昨日と比べて今日のグラウンドはコンディションが良い。
この状況ならば,小西のドリブルはもっといけるはず・・・と思っていた矢先!

前半39分。
(この試合は40分ハーフ)
ハーフウェイライン付近でボールを受けた小西洋平(8)。
ドリブルを始める。
前方には名古屋ディフェンスが4人。
野口が小西を追い越して,左サイドを駆け上がる。
(サポーターは大多数が,小西は野口にパスすると思った)
ここまで鈴鹿はずっとパスで相手を崩そうとしていた。
しかし,ここで小西はパスを出さない。
1人目を抜く。
2人目は緩急でタイミングを外す。
ネットが中にいるため,それを警戒した名古屋は小西に行くタイミングを計っている。
小西は3人目4人目を一気に抜く。
4人抜きだ!
さらにフェイント!
飛び出してきたゴールキーパーの上をシュートで交わす!
イメージ 4

ゴーーーーーーール!!!1-0

ウルトラビューティフルエクセレントスーパーゴーーール!!!

ずっとパスとクロスで名古屋をこじ開けようとしていた鈴鹿だが,ここに来て超個人技のドリブル一閃!
すげー,小西。
すげー,コニタン。
ナイスゴール!!!

ここで前半終了。



ベンチの選手のアップを見ながら,この後の展開を考える。
2連戦。そのうえ,豪雨と灼熱の太陽。
後半は,いくらなんでも選手は疲れてくる。
そして,先制点を奪われた名古屋が,前半ほど徹底的にディフェンシブにやってくるとは考えにくい。
選手交代のタイミングと,戦術の変更に対応できるかカギとなる。

灼熱上等!
そのためにサポーターが歌っているんだ。
選手達にパワーを与えるためにここにいるんだ。

さあ,後半戦も胸を張って戦おうぜ!!!



後半開始

後半開始時点で,名古屋に動きは無い。
鈴鹿の攻撃のターンが続く。

後半5分。
左サイドに,めいっぱい開いて野口(34)が待っている。
完璧なタイミングで小西(8)とのワンツー。
相手がどれだけいても,動きながらのプレイは捕まりにくい。
野口から鋭いパスが中へ。
スッと合わせるのは,エフライン・リンタロウ(7)!イェイ!

ゴーーーーーーール!!!2-0

ナイスシュート!リンタロウ!
ナイスパス!野口!

2点目が入り,少し試合が落ち着いてきた。
徐々に名古屋のプレスが前に出てくる。

サイドバックの「鬼神金剛」原広樹(2)
この試合では,ある程度サイドを攻略できている。
泉とのコンビネーションで再三,原広樹も前線に飛び出している。
ただ,どうしても人が多い分,あと一歩長く持ってしまい,結果的にシンプルにプレイできていなかった。
前半は,ごちゃごちゃした混戦の中にいる感じが強い。
後半からは,サイドハーフの泉を追い越し,原広樹らしい鋭いオーバーラップを仕掛ける。
泉が少し中寄りでプレイするようになったため,原広樹の前方にスペースができている。
連戦の泉と異なり,原広樹は元気いっぱいだ。
行け!原広樹!
GOかSTOPなら,もちろんマッハGOGOだ!
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泉宗太郎と原弘樹の「右」
小西洋平と野口遼太の「左」
見事なまでに,両サイド共に攻撃している。
サイドハーフの泉と小西は,サイドバックのスペースを空けるため,少し中に寄せている。
その分,泉と小西がセカンドボールを奪うようになり,さらに波状攻撃となっている。
名古屋の硬いディフェンスも,少し疲れが出てきたか?
半歩が遅くなってきた。

後半の半ばあたりから,名古屋が立て続けに選手交代を行う。
フレッシュな選手が入り,鈴鹿ディフェンスも要注意。

ゴールキーパーの「俺たちのヒッキー」曵地裕哉(1)
名古屋が少しずつ選手を入れ替え,ディフェンシブから攻撃的にシフトしている。
ちょっと遠目からも低めのシュートを打ってきて,弾いたらそれを詰めようと狙っている。
しかーし,曵地はパンチングをあまりしない。ほとんどのボールをガッチリとキャッチ!ナイス!
名古屋のセットプレイも曵地の牙城は崩せない。
曵地,この試合も無失点で頼むぜ!

後半20分。
後半の給水タイムが入る。
鈴鹿の選手達は全員ベンチ側に戻り,戦術の確認をしている。
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後半24分。
リンタロウがドリブルで名古屋ペナルティエリアに侵入。
そこで倒されてしまう。
PK獲得!
それを自分自身で冷静に・・・。
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ゴーーーーーーール!!!3-0

3点目が入り,鈴鹿もベンチが動き始める。

後半25分
(OUT)8小西洋平 ⇔ (IN)26パブロ

しかし,後半の終盤に入り,名古屋の中盤が人数をかけて攻勢をかける。
5-3-1-1だったフォーメーションが,3-3-3-1の感じに変化。
サイドを使うというより,中で細かくパスをまわして鈴鹿陣内に入ってくる。

センターバックの「飛竜乗雲」藤井竜(3)
前後半共に,早くて上手い名古屋のワントップをケアしていた。
そして,後半の終盤に入り,名古屋が人数をかけて攻めてきている。
急に名古屋が戦術のペースを変えたことにより,少し鈴鹿がバタついているように見える。
そんな中でも,藤井の目は,抜け出してくる2列目を良く見ている。
名古屋が抜け出したかと思った瞬間,ワニが獲物に喰らい付くような「バクッ!」としたスライディングで相手を止める。
そして,セットプレイのチャンスに,得意のヘディングシュートを放つが,わずかに枠の外へ。
2連戦で疲れているだろうけど,今日の藤井も最高だ!
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後半32分
(OUT)11泉宗太郎 ⇔ (IN)13藏川洋平

この試合も藏さんがサイドハーフで出場。
昨日の試合でも良い動きをしていた。
サポーターの期待もワクワク感も高い。

しかし。
後半34分。
ペナルティエリア少し外,右45度の位置で名古屋にペナルティキックを与えてしまう。
そのキックを,近いサイド(ニア)で頭で触られてしまい,失点。
3-1。
カニシのところから,悔しそうな選手の顔が見える。
何点得点しても失点は嫌だ。
しかし,この失点が次の失点を防ぐ糧となれば・・・,いや,ならなくてはならない。

後半36分
(OUT)4キローラン木鈴 ⇔ (IN)5榊親平

※昨日のブログで,榊が左サイドバックをするのを,ナカニシは始めて見たと書きましたが,平成21年の試合では左サイドバックをしているのを見ていました。ちなみに平成21年5月17日の名古屋クラブ戦でも左サイドバックで出場してました。ナカニシ面目ないです。訂正します。

後半37分。
(OUT)7リンタロウ ⇔ (IN)18近藤和哉

そして,
後半38分。
鈴鹿コーナーキック
蹴るのは藤田浩平(6)
ニアで頭で合わせたのは・・・藤沢ネーーーット!

ゴーーーーーーール!!!4-1

ナイスヘッド!ネット!
サポーターに手を振るネット。
いつかマネするために,ジッと見るナカニシ。
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試合終盤,名古屋の攻勢が続く。

ボランチの「キタハラロール」北原毅之(21)
なかなか試合に出られなかったが,この試合で自らの力を存分に発揮する北原。
この試合は北原の大きなチャンスだ!ガンバレ!
なにしろ,とにかく,めちゃくちゃ,相手に寄せるスピードが早い。
相手に飛び込んで交わされるのを警戒するというより,気がつけばゼロ距離まで寄せている。
そして,寄せてからの粘りとしつこさは,獲物に喰いついた闘犬のようだ。
北原が寄せて相手を自由にしなければ,鈴鹿のディフェンスは十分な準備ができる。
最初から飛ばしていた北原。
灼熱の太陽。そして後半の終盤。
後半も飛ばしている北原。
あれ?この動きが北原のスタンダードなのか?
良く動き,良くカットし,良くボールを奪う北原。
ナイス!
見事なり!
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バイタルエリアでの攻防で,名古屋に何本もフリーキックが与えられる。
うーーーん。ファウル?

しかし,鈴鹿の集中は切れない。
曵地を中心にしっかりと守って・・・
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OKだ!

試合終了。



両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさん,お疲れさまでした。
試合を運営していただいた,三重県サッカー協会のみなさん,昨日は大雨,今日は灼熱の中,お疲れさまでした。ありがとうございました。
今日は,SWATに所属している大久保龍太選手と高橋徹選手が試合運営を手伝いに来てくれていました。
カニシはいつでもどこでも応援しています。大久保選手,高橋選手,ガンバレ!

ジリジリと照りつける暑い日でしたが,たくさんの人が応援に来てくれました。
サポーターの仲間たちも,みんなで声を上げて応援しました。
「我らの誇り,この街の夢」鈴鹿アンリミテッドと共に全国の舞台に行きましょう。

さて,土曜日曜の全社東海ブロック予選のvictorycross賞ですが・・・。
「最強の左」野口遼太選手(34)に送りたいと思います。
センターバックの野口選手はもちろん良いけど,サイドバックの野口選手もとても良いです。
野口選手,また来週からの東海リーグもよろしくお願いします。
野口!ガンバレ!!!



試合後に,ゲリラ的?自主的?にサポーターが並んでハイタッチをしました。
選手達は,勝利を喜んでいましたが,喜び過ぎてはいませんでした。
この試合の終了の笛の音は,さらに厳しい試合の開始の笛です。
さらに厳しい戦いが,どれほど辛いのか?ナカニシは良く知っています。
だけど,うちの選手たちが行くならば,どこへでも行って共に戦おう。

大丈夫。
どこへ行っても,鈴鹿の横断幕と,鈴鹿のフラッグと,鈴鹿のチャントはグラウンドで選手を待ってるよ。

選手のみなさん,2連戦お疲れさまでした。
ゆっくり休んで,また次の試合に向けてがんばってください。

ではまた。

( 次戦:東海社会人リーグ第7戦目 )
日時:7月15日(日)14:30キックオフ
場所:藤枝市民グラウンド(アウェイ藤枝市
対戦相手:矢崎バレンテFC

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