VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

東海リーグ第9戦 対 トヨタ蹴球団

みなさんこんばんは。

今日は,本当の本当に疲れきったナカニシです。
でも,選手たちはナカニシの50倍は疲れているでしょう。
ゆっくり休んで,体を癒してください。



試合の朝が来た。
早朝より車に荷物を載せる。
早く出発しすぎると,この暑さで試合までに疲れてしまう。
できるだけ動かず,エネルギーを溜め込むように。
ジリジリとした時が過ぎる。

今日の対戦相手はトヨタ蹴球団(以下,トヨタと書きます)。
抜群の安定感をもつ,全体の意思統一された企業チーム。
灼熱のコンディションで,時間が過ぎていけば,何が起きるかわからない。

ガマンできずに10時に家を出る。
俺たちのホームAGFに到着。

焦っちゃダメだ。
ゆっくりと同じぺースで。
火星に取り残された人だって生き残ったんだ。
大丈夫。何てこと無い。

こんな暑い中,仲間が来てくれる。
ありがたい。
共に戦う仲間たちに感謝。

こんな暑さだからこそ!
こんなコンディションだからこそ!
選手たちをしっかり応援しよう。
選手が辛い時に,応援するのがサポーターだ。

カニシのフルパワーを出してやるぜ!
吼えろ!
餓えた狼のように吼えろ!

いくぜ!!!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 14伊藤竜二・9藤沢ネット
MF 8小西洋平・6藤田浩平・21北原毅之・10堀河俊大
DF 34野口遼太・3藤井竜・4キローラン木鈴・19佐藤巌己
GK 23岡田明久

試合開始。

トヨタは,4-4-2のオーソドックスなダブルボランチ
ただ,サイドハーフはかなり中に絞ってきているので,サイドより中央重視に見える。
試合前のコイントスで,トヨタは風上を選択した。
この暑さの中で,おそらく前半に勝負を掛けてくるようだ。

試合開始からは,両チーム共に,省エネでローリスクなロングボールを蹴りあう展開。
しかし,鈴鹿センターバックは藤井(3),木鈴(4)共にハイボールにめちゃくちゃ強いので,鈴鹿は安定している。

センターバックの「飛竜乗雲」藤井竜(3)
この試合,右サイドバックは出場停止の原広樹に代わり,初スタメンの巌己(19)が入っている。試合開始から,藤井(3)が巌己の裏を良く見ているのが分かる。
いつも以上に,もの凄く安定している藤井。
たぶん心の中はボーボーに燃えているのに,冷気を感じるほどプレイはクール。
藤枝市役所戦での失点の時は,ディフェンスラインがバタバタしていた。
この試合の入りから,ディフェンスはビシッー!と決まっている。
さすが藤井。
1週間でまとめてきた。
頼むぜ!飛竜!
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トヨタはディフェンシブではなく,積極的に攻め手を伺う。
サイドよりも,中央とサイドの間くらいが多い。

アンカーの位置に入っている「ファイティングスイーパー」北原毅之(21)
トヨタサイドハーフが中に絞った4人の中盤。
その攻撃に対して,鈴鹿バイタルエリアを徹底的に守る北原。
トヨタはパスをまわして北原を外そうとするが,北原は走って走って走って,そして最後にもうひと伸びする。
その,「もう一歩の粘り」がトヨタの攻撃を狩りまくっている。
前半は,藤井(3)が巌己(19)のほうに寄っていた。
頻繁に一段落ちて,センターバック間のスペースを埋めるそぶりを見せる北原。
(そぶりを見せるだけで,それほど最終ラインに下がっていない)
その北原の動きで,トヨタセンターバックの間のスペースにクサビを入れられない。
暑い中での試合,北原はみんなを支える黒子に徹している。
しかし,北原。
カニシにはみんな見えてるよ。
北原が良いプレイしてるってことはな!
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前半の序盤は,ロングボールの応酬だったが,徐々に鈴鹿の左サイドが押し込んできた。

サイドハーフの「ドリブルマスター」小西洋平(8)
トヨタの左サイドを侵略し始める。
サイドバックの野口(34)と追い越し,追い越されで,ズンズン攻め込んでいる。
トヨタサイドバックはあまり押し上げてこない。
そのため,小西がスピードを使って裏を取るというよりも,野口と押し込んで,そこを基点に中をうかがう感じ。
後ろから走ってくる野口の位置が,小西には良く分かっている。
そこの阿吽の呼吸が,かなりオシャレなプレイとなっている。
小西がドリブルを始めると,サポーターが涌く。
それはチャンスができる合図だからだ!
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前半の20分を過ぎる。
両チーム共にシュートの数は少ない。
コーナーキックも少ないため,深く攻め込んでいない感じがする。
スタンドは少し影が出てきたが,グラウンドには直射日光が降り注いでいる。
選手達も分かっている。
あまり飛ばすと後が続かない可能性がある。

後半24分
左サイドから鈴鹿コーナーキック
蹴るのはキャプテン堀河俊大(10)

超超高精度な,針の穴を通すようなボールがゴール前へ!
高い!
頭3つ分高い!!!
キローーーラン木鈴のヘディングシュート炸裂!
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ゴーーーーーーール!!!1-0

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吼える木鈴!
歓喜のサポーター!
ケルヒャーで撃たれるナカニシ!
見事!

センターバックの「完璧」キローラン木鈴(4)
コーナーキックの神様に愛されている選手。
木鈴も前試合は目の前で失点して,悔しかったと思う。
この試合,3試合連続となるコーナーキックからのヘディングシュート!
そして,ディフェンスラインもしっかりと安定している。
前半,1度だけスルーパスで裏に抜けられたが,藤井と木鈴が素早く対処して,相手は力のあるシュートを打てなかった。
たとえ何点取っても,点を取られるのは絶対嫌だ。
木鈴。
鈴鹿のゴールを守ってくれ!

ここでウォーターブレイクが入る。
すぐに藤井が選手間のポジションを修正する。
良いぞ。良い緊張感だ。

サポーターも水分を取る。
カニシも試合前から考えると,すでに3リットル近く水分を取っている。
飲みすぎて,ちょっと気持ちが悪い。
でも,ここからだ。
この暑さが応えてくるのはここからだ。
応援やりきるぜ!

試合再開。

試合再開後から鈴鹿の攻勢が強まる。
少しトヨタが引いたため,勢いをつけて攻め込んでいる。
トヨタはフィジカルも強いため,鈴鹿の攻撃を体で潰す場面が多くなっていく。

フォワードの「ミラクルドラゴン」伊藤竜二(14)
鈴鹿の左からの攻撃に対して,中でパスを受ける竜二。
トラップなどの基本動作のレベルが超高いため,良い形でボールを受けてターンしている。
しかし,トヨタは竜二を体で潰しに来るため,なかなか自由にプレイできない。
同じくフォワードのネットとのコンビネーションも,もうひとつしっくりこない。
まだまだ,ナカニシの知っている竜二の竜二たるプレイではない。
竜二,中断期間に上げていくぞ!
秋にはキレッキレの竜二を見せてやろうぜ!
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サイドバックの「最強の左」野口遼太(34)。
前半から左サイドを文字通り蹂躙している。
小西との連携もとても良く,左の高い位置を基点に,中を狙う。
右サイドの堀河(10)が溜めて,左へのサイドチェンジ。
サイドチェンジから,ドリブルで持ち込み,自らも大砲をぶっ放す野口。
野口のこぼれ球を,堀河,ネット,藤田が狙うが,トヨタゴールキーパーがスーパーセーブを連発して,ことごとく触っている。
得点はなかなか得られないが,前半の序盤と異なり,野口-小西の左サイドからチャンスが生まれまくっている。

試合は鈴鹿ペース。
ボール支配率は6対4くらい。
ただ,前半の半ば以降は,ほぼトヨタ陣内でプレイが続いている。

しかし,こんな時が一番危ない。

ゴールキーパーの「アグレッシブゴールキーパー」岡田明久(23)
トヨタ鈴鹿に押し込まれているものの,ディフェンシブになっているわけではない。
しっかりと2トップを残しており,センターバックの藤井(3),木鈴(4)にプレッシャーを掛けている。
トヨタのプレッシャーで,ディフェンスライン間でのボール回しがしにくい時は,迷わず岡田にバックパスが回っている。
足元の技術が高く,ダイレクトでも良い弾道のボールを蹴る岡田。
ディフェンスとの連携も良く,安心してみていられる。
岡田,鈴鹿のゴールを頼むぜ!
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前半終了間際。
鈴鹿の攻勢は続く。

ネット(9)の下がりながらのヘディングシュート。
藤田(6)の飛び出しからのシュート。
ゴールキーパーのこぼれ球を竜二(14)が詰める。
小西(9)が中に切れ込んでシュート。
野口(34)の大砲発射。

しかし,トヨタゴールを割ることができない。
その半分は,トヨタゴールキーパーが止めている。
凄いな。トヨタのGK・・・。

ここで前半終了。

ハーフタイムには,鈴鹿市国体推進課の今村課長より,東海総体(インターハイ)のPRが行われる。
(ナカニシもインターハイ見に行く予定です)

そして,新入団の2人の選手の挨拶。
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中村俊貴選手
高見力生斗選手
両選手共にがんばってください。

スタンドは影になり,かなり涼しくなってきた。
しかし,それは日中と比べての事。
やはり汗はジワジワと止まらない。

後半こそ,試合がきつくなってくる。
サポーターのパワーを届けよう。



後半開始。

トヨタは4-4-2で変わらず。
引かずに真っ向勝負を仕掛けてくる。

後半9分
(OUT)14伊藤竜二 ⇔ (IN)7エフライン・リンタロウ
(OUT)8小西洋平 ⇔ (IN)11泉宗太郎

灼熱の試合のスタミナの消費を考えたか?辛島監督にしては早い段階での交代。
そして,これまたエグイ交代。

フォワードの「優しい鉄人」藤沢ネット(9)
前半は,トヨタのフィジカルと,狭いスペースで上手くボールをコントロールできなかった。
後半,トヨタはスタミナの消耗を防ぐためか?前半よりもディフェンスラインを高くしている。
そのディフェンスラインに走って風穴を開けるネット。
(裏を狙うのではなく,普通に走ってぶち抜く)
後ろからのボールに対して,トヨタディフェンスと削り合いながら突破を決めている。
サッカーのルール上,ショルダーチャージは反則ではない。
ガツガツ肩で競り合い,ゴール前まで攻めあがるネット。
そうそう!
カニシはその体を張って前に進むネットが大好きだ。
そうそう!
フォワードの第一選択はシュートじゃなくちゃならない。
ネット!ドンドン行こうぜ!
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試合は鈴鹿ペースに。
しかし,徐々に選手達に疲れが出てくる。
疲れが出ると,後一歩がスムーズに出ないため,無理をしてしまいファウルが増える。
そして,この試合も後半の時間の経過と共に,ファウルが増えてくる。

セントラルミッドフィルダー鈴鹿の心臓」藤田浩平(6)
中盤の守備のスペシャリスト北原が後ろを見ているので,今日の藤田は若干高めにポジションをとっている。
後半からは,さらにシュートチャンスを狙っており,バイタルエリアを完全に支配しまくっている。
攻撃が行き詰ると,フィールドのど真ん中で藤田がマークを外して待っている。
何と言う存在感!
堀河が怪我から復帰してから,さらにファンタジックなプレイを見せるようになった藤田。
後半,藤田からより一層多彩なパスが出る。
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後半もジリジリと時間が過ぎる。
両チームの疲労が目に見えてわかるようになってきた。

サイドハーフの「我らがキャプテン」堀河俊大(10)
最初,右サイドだったが,小西と泉が交代したことにより,左サイドハーフに入っている。
天才堀河は,もちろん左でも右でも十分にプレイできる。
そして左サイドには,野口(34)が虎視眈々と得点を狙っている。
野口の上がるタイミングを上手く計り,中でタメを作る堀河。上手い!
そして自らも,巻いて狙う感じのミドルシュートを放つ。
左・右。中・外。
全て堀河の手中にあり。
さすが!堀河!

後半21分。
前戦で体を張っていたネットが,後ろから引き倒される感じでファウルを受ける。
そして,その場所はペナルティエリアの中!
審判は迷わずPKを宣告!

トヨタゴールキーパーはかなり反応が良い。
この試合でも,シュートを止めまくっている。
蹴るのは,ファウルを受けたネットではなく,チームで一番点を取っている点取り屋リンタロウ(7)

リンタロウの軽い助走から,「フワッとした」ボールがほぼゴール中央へ!
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なんと!
なんと強心臓!

ゴーーーーーーール!!!2-0


後半もウォーターブレイク。
気温は少し下がったが,やはり暑い。
2点目の後,そしてウォーターブレイクの後から,トヨタの運動量がガクッと落ちる。

鈴鹿の攻勢が続く。
トヨタはディフェンスラインを高く保っているものの,裏への抜け出しに対する反応が遅くなってきた。
ネット(9)がまたもや単独で抜け出し,至近距離からのシュート。
それをトヨタゴールキーパーがスーパーセーブ。
そのこぼれ球をリンタロウがダイレクトボレーシュート
それすらもトヨタゴールキーパーが手を伸ばして弾き返す。

対戦相手ながらアッパレのゴールキーパー

鈴鹿の右サイドバックは「鈴鹿の元気印」佐藤巌己(19)がリーグ戦,初スタメンで入っている。
若く元気な巌己だが,やはり試合に出ていないので,試合勘が心配。
前半から,センターバックの藤井(3)や,サイドハーフの堀河が良く見て早くフォローに入っている。
フォローと言っても,この試合,巌己のところでヒヤッとするシーンはほとんど無かった。
確実に,丁寧に,キッチリと,集中した良いプレイだった。
巌己は左右どちらの足でも,強震して強いボールをコントロールできる。
トヨタの攻撃陣が寄せてプレッシャーを掛けてきても,左右どちらも蹴れるので,ボールの持ち替えが無く,十分に余裕を持って対応できる。
そして,この試合の後半の終盤。
トヨタのサイドは攻撃して来る余力が無い。
そのスペースを十分に使って,攻撃参加する巌己。
巌己,良いよ~良いよ~。
やりきったプレイをしている。
中途半端なプレイをしていない。
がんばれ巌己。
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トヨタの運動量が落ちてきたため,左サイドの野口(34)が,かなり高い位置を確保している。
サイドハーフの堀河は,中に入って,スルーパスを供給している。

途中出場の,泉宗太郎(11)が,右サイドをグイグイとえぐっている。
フィジカルの強いトヨタだが,泉も相当な肉体をしているため,当たり負けもせずに,トヨタディフェンスを置き去りにしている。
見事。泉!

後半33分。
(OUT)9藤沢ネット ⇔ (IN)26パブロ

途中から入っているエフライン・リンタロウ(7)
終盤に入り,泉,堀河,藤田,巌己のパスは全部リンタロウを狙っている。
何度もシュートを放つが,どうにもゴールキーパーがスーパーなので止められてしまう。
しかし,良い動きをしている。
やっぱりリンタロウだね。

攻勢を続ける鈴鹿だが,やはり攻め疲れが見える。
しかーし,そんな時にも,まだ野口は得点を狙っている。

終盤の終盤に,藤田(6)のスルーパスから,オフサイドとなるサイドバック
そこまで走っている野口(34)。
さすがですノグさん。

後半41分。
(OUT)19佐藤巌己 ⇔ (IN)5榊親平

榊が入る。
榊を入れたことで,監督の明確な意思表示。
無失点でキッチリ終わらせよう。

鈴鹿アンリミテッドは万全だ!

そして試合終了。



両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさん,暑い中での試合,本当にお疲れさまでした。
そしてボールパーソンをしてくれた子どもたち,お疲れさまでした。
暑い中,ありがとうございました。

スタジアムグルメや,来場者プレゼントなど,たくさんの方々が試合をバックアップしてくれました。
みなさん,ありがとうございます。

久しぶりのホームゲームで,お土産もたくさんいただきました。
勝った試合の後のお菓子は「勝ち菓子」と言う縁起物です(諸説あり)。
片付け終了後に,みんなで美味しくいただきました,ありがとうございました。

会場準備もみんなお疲れさまでした。
とにかくみんな,ありがとうございました。
試合後に,数人の方は頭痛をうったえていました。
みなさん,体調管理に気をつけて,ゆっくり休んでください。

さて,この試合のvictorycross賞ですが・・・。
3試合連続,3へディングシュート!
コーナーキックに愛されている男!
キローーーーーラン木鈴選手に送りたいと思います。
木鈴選手,またヘディングシュートやっちゃってください。

今日の試合は,かなり押していたにもかかわらず,ゴールを決めきれない試合でした。
決定力不足と言いたい所ですが,記録的な猛暑の中で,2得点・無失点の選手達をまずは讃えたいと思います。
選手のみなさん,お疲れさまでした。
体もかなり疲れていると思います。
ちょこっとオフもあるようですので,十分に休養し,怪我を治して,
そして,秋の試合を戦いましょう。

「どんな時も,俺らはココに」
サポーターは必ず選手と共に戦います。

それにしても,たくさん汗をかきました。

汗も涙もそして笑顔も,選手と共にできることがナカニシの誇りです。



ではまた。

( 次戦:東海社会人リーグ第11節=10戦目 )
日時:9月1日(土)15:00キックオフ
場所:AGF陸上競技場(旧石垣池グラウンド)
対戦相手:東海学園FC

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