VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

東海リーグ第10戦 対 東海学園FC(次戦の日時修正)

みなさんこんばんは。

鈴鹿アンリミテッドのサポーターズクラブvictorycrossには,17の国と地域に支部があります。
本日も,たくさんの支部長が会場にお越しいただきました。
また,支部長以外にも,本当にたくさんのところから,たくさんの方がお越しいただきました。
みなさん,本当にありがとうございます。
今後とも,鈴鹿アンリミテッドと,選手達をよろしくお願いします。



ほぼ1ヶ月間の中断期間が明ける。
昨夜の帰路,ムクムクと緊張が広がってくる。
緊張?どちらかと言うと不安かもしれない。

雨の試合。
選手が足を滑らせないだろうか?
ボールが滑ってキャッチできなかったりしないだろうか?
雨で怪我をしないだろうか?
そして,勝てるだろうか?

リビングでウトウトしたくらいで,試合の朝が来る。
外は雨。
いてもたってもいられず,やっぱりかなり早くに試合会場到着。
ジッとしていられないので,何かと準備しながら過ごす。

今日の対戦相手は,東海学園FC(以下,東海学園と書きます)
夏の大学生は急成長する。
そして,若さに乗ってくると手がつけられないことも多い。
中断あけの1戦目。
難しい試合になるだろう。

雨は弱いが,たまに激しく降る。
止むと日が照る。
とても不安定な天気。

ボランティアスタッフの作業が終わる。
朝からほとんど何も食べていないのに,胃が苦しい。むかむかしている。
早く試合が始まってくれ。まだかまだか。

選手たちのアップが始まる。サポーターも配置につく。

サポーーーーターーーーー。
中断あけの初戦。天候は悪い。相手は夏で成長した大学生。
だけど,そんなことは何にも関係ない。
どんな時でも,俺たちは選手と共に。
勝つぞ!!!
そして,みんなで笑ってバンザイしようぜ!

いくぜ!!!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 7エフライン・リンタロウ・9藤沢ネット
MF 10堀河俊大・6藤田浩平・21北原毅之・11泉宗太郎
DF 34野口遼太・3藤井竜・4キローラン木鈴・2原広樹
GK 1曵地裕哉

試合開始。

試合直後から鈴鹿が攻勢。
いきなりコーナーキック連発の幕開け。

蹴るのはもちろん,「キャプテン」堀河俊大(10)。
多彩な弾道を操るうえに,超超高精度のキックは,ダーツの矢を投げるかのよう。
そして・・・。

前半6分。
右サイドから堀河のコーナーキック
東海学園が先に触るが,そのセカンドボールを北原(21)が待っている。
北原から藤田(6)。
藤田のショートクロス!う,上手い!
木鈴が後ろに落として,リンタロウが迷い無く足を振りぬく(この間0.5秒。)

ゴーーーーーーール!!!1-0

堀河のコーナーキックからの,鈴鹿の流れるパス回し。
東海学園ディフェンスも一瞬ボールを見てしまった。
そして,抑えの効いたナイスシュート!!!

幸先の良い得点だが,鈴鹿の選手たちはさらに気を引き締めている。

サイドバックの「最強の左」野口遼太 (34)
中断期間の練習試合を何度か見たが,春に比べてさらに野口の左の切れ味が増している。
長短のパスの精度が息を飲むほど素晴らしく,その弾道は美しささえ感じる。
その野口が狙うのは,東海学園サイドバックの裏。それも両サイド。
そこに走りこむのは,フォワードのネットやリンタロウだけでなく,ボランチから藤田も飛び出してくる。
野口のパスから,3次元に広がりのあるゲームメイクができている。
みんな野口のパスを信じて走れ!
そこに突破口と言う名の道ができる!
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サイドハーフの「我らがキャプテン」堀河俊大(10)
東海学園は,前半どちらかと言うと左サイドに人数をかけて攻めてきた。
サイドバックの野口とは,お互いのプレイを知り尽くしており,前後のやり取りに不安は無い。コースを切り,マークを外さず,体を寄せてプレッシャーを掛ける。
あまりにも上手すぎて,テクニシャンのイメージのある堀河だが,そのタックルたるや「これぞショルダータックル」と言えるほどのお手本のようなタックル。もちろん当然のようにノーファウル。
混戦にも強いテクニシャン。
試合中にナカニシは何度も唸る。
堀河すげぇ。堀河うめぇ。
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試合直後からの違和感。
東海学園は全くロングボールを蹴ってこない。
ゴールキックですらショートパスで,つなぎに徹したプレイ。
つまり東海学園鈴鹿を研究している・・・。
ハイボール無敵の藤井・木鈴のセンターバックは,平均身長の低い東海学園では越える事ができないと判断したのだろう。
ショートパス,そして前線ではダイレクトパスでスピードを使う。

先制ゴールを挙げたフォワードの「サイボーグ」エフライン・リンタロウ(7)。
東海学園がディフェンスラインからもロングボールを蹴ってこないため,リンタロウが前線からディフェンスをキッチリ行っている。
カニシがリンタロウを最初見た時は,とても孤高な雰囲気で,こんなにもチームプレイをする感じじゃなかった。
今のリンタロウは,相手のボールを追い,コースを切り,後ろのディフェンスにつなげている。
地味なプレイだけど,この前線からのプレスが,前半の試合を決めたと言って良い。
リンタロウそしてネットの前線からのプレスで,鈴鹿の攻撃のターンが連続する。
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前戦からのプレスがあるため,鈴鹿は中盤でボールカットする場面が多く見られる。

ボランチの「ファイティングスイーパー」北原毅之(21)
前戦でフォワードがプレスをかけ続けているため,北原は東海学園のパスコースを見事に読んで潰している。
東海学園の,早く正確なパス回しも,北原のヨセが早いため,中盤でスピードを奪われてしまいカウンターにならない。
なるほど,北原がエグイほど効いているな。
派手なプレイをしているわけではない。点を取るようなプレイもしていない。
でも,ナカニシの視野には常に北原が入っている。
ララ北原毅之。さあ共に戦おうぜ!
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試合展開は6対4で鈴鹿優位。
東海学園陣内でのプレイが多いが,決定的な場面はそれほど作れていない。
ただ,セットプレイでは鈴鹿の高さが明らかに勝っており,高さの勝負は,選手達も狙っているように見える。

前半21分。
リンタロウ(7)が斜めに走り,野口(34)がディフェンスの裏に抜けるパスを出す。
リンタロウがサイドをドリブル。
そして,シュートみたいな鋭いパスが中へ。
飛び込んでくるのは,藤沢ネット!!!
東海学園ディフェンスと交錯しながら,ボールはゴールの中へ。

ゴーーーーーーール!!!2-0

公式発表はオウンゴール
だけど,ナカニシの中ではネットのゴール!
あのタイミングでネットが飛び込んだことにより,生まれた得点だから。ね。

フォワードの「優しい鉄人」藤沢ネット(9)
ネットもリンタロウ同様,前戦から良いプレッシングをしている。
そのため,東海学園のパスカットや,鈴鹿側のショートカウンターが目立っている。
前半,鈴鹿サイドバックの裏を良く使っていたが,徐々に東海学園サイドバックが上がらなくなったため,ネットとリンタロウに合わせて,そこからの展開になっている。
昨年全社を制した鈴鹿
その鈴鹿との対戦で,対戦相手がガチガチに守る事はよくある。
そして,この中断期間にそれを打開する策をチームは見つけてきた。
ネット。
ゴールが呼んでるぜ!

前半27分。
右からの大きなサイドチェンジを,堀河が「ヒャッ!」って声が出るほど完璧にトラップ。
堀河から押し上げてきた木鈴(4)へ。
木鈴からまた逆サイドの泉(11)へ。
泉がボールを持って切れ込む。
泉のシュートコースは,ゴ―ルキーパーとディフェンスに阻まれている。
十分にひきつけて,マイナス方向にチョンとパス。
そこで待ってた大砲は,藤沢ネット!!!
豪快なシュートは東海学園ゴールキーパーも触れず。

ゴーーーーーーール!!!3-0

ゴールを決めて喜ぶネット!フォーーーーー!
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3点目が入り,一気に試合は鈴鹿に傾く。

サイドハーフ「もう誰にも止められない」泉宗太郎(11)
前半の序盤に決まっていたサイドバックの裏に東海学園の選手が引いたため,なかなか走り出せなくなっている。
しかし,サイドバックの原広樹との連携で,ゴリゴリッと突破する姿が頼もしい。
泉をスピードだけの選手と思われては困る。
その鋼の肉体を作るために,どれだけ歯を喰いしばったか。
細かいステップワークから,強弱をつけたドリブルでディフェンスを交わす。
堀河にあわやゴールかと言うエンジェルパスを出すが,残念ながらゴールならず。
しかし,この試合の泉はキレキレ。とても良いリズムでプレイしている。

そしてとても良いリズムで試合をしているのは泉だけじゃない。
サイドバックの「鬼神金剛」原広樹(2)
中へ切れ込む泉が止まった時に,風を切って外から走り出している。
また,泉の後ろをビルドアップし,原から泉へのスルーパスも何本も通っている。
ちょっと前から,原広樹のプレイが大人びてきた(たぶん藤枝市役所戦後から)。
パスミスが減り,攻守ともに落ち着いて,相手を良く見てプレイしている。
良いよ良いよ。ヒロキ良いよ。
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前半35分。
鈴鹿が前戦でボールを奪う。
野口がリンタロウへパス。
そのボールが間に入ってきた東海学園の選手の手に当たる。ハンド!?
PK獲得。
蹴るのは,野口遼太(34)。
野口の左足から放たれたボールに対して,東海学園ゴールキーパーは同じ方向へ飛んでいる。
しかーーーし。
そのシュートの弾道が早すぎる

ゴーーーーーーール!!!4-0

野口の落ち着いたPKで4点先制。

前半40分。
この試合では,鈴鹿が押しに押しているため,前半は特にコーナーキックが多い。
何本目かになるコーナーキック
蹴るのはもちろん堀河俊大(10)
左から堀河のキック。蹴ったボールがスッと伸びていく。
ジャンプで飛び出してくるのは,木鈴の頭!!!
ヘディングシュート
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ゴーーーーーーール!!!5-0

週に1度は木鈴のヘッド。
サポーター大満足の木鈴のゴール。

センターバックの「パーフェクトディフェンダーキローラン木鈴(4)
このゴールで4試合連続くらいのゴール。その全てのゴールがコーナーキックから。
そして,その全てをナカニシは見たが,口から出る言葉は「完璧・・・」だけだった。
木鈴がゴールを挙げ続けられる秘訣。
それは・・・コーナーキックに愛されているからとしか言いようがない。
濡れた芝の上でも,木鈴のボールさばきに不安は無い。
木鈴,ガンバレ!!!

前半43分。
今度は右からのコーナーキック
そして,もちろん「魔弾の射手」堀河が蹴る。
少し高く蹴って落とす感じのボール。
頭が飛び出てきたのは,エフライン・リンタロウ(7)
東海学園のディフェンスが体を当てているが,モノともせずヘディング!

ゴーーーーーーール!!!6-0


ここで前半終了。



アップする選手を見るナカニシ。

6点差ならば,さすがに辛島監督も選手を交代してくるだろう。
全国に向けてテストしたいこともあるようだし,何より控え選手が出たがっている。
それぞれの気迫がハーフタイムのアップを見ていても良く分かる。

whooopの電子トレカと,カリメラの水さんの紹介がある。
チームを支えてくれるスポンサーにもなっていただいたらしい。
ありがたい。
なにとぞ,鈴鹿アンリミテッドをよろしくお願いします。

後半開始前にサポーターに言う。
ここで緩んじゃダメだ。
最後までやりきらなきゃダメだ。
前半6-0で,後半0-0と言うわけには行かない。
どれだけ取っておこう。



後半開始。

変わらず鈴鹿ペースで後半が始まる。

後半1分。
東海学園ディフェンスの裏でボールを受けた泉(11)。
落ち着いてシュートするものの,ディフェンスが阻んだ・・・と思ったら足に当たってゴールの中に。

ゴーーーーーーール!!!7-0

※公式記録ではオウンゴール。だけどナカニシ的には,そのきっかけとなるボールを出した泉のゴールとしよう。
良い笑顔の泉。
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センターバックの「飛竜乗雲」藤井竜(4)
点差は6点差。高さでは圧倒的に勝っている。
ただ,藤井の心中は何得点しても1失点が嫌だ。
徹底的にゴールを守る藤井。
プレイに一寸の無駄がない。迷いも無い。油断も無い。
ただ,ただ,ただ,鈴鹿のゴールを守るため,無慈悲なまでに徹底的に潰す藤井。
藤井,鈴鹿のゴールを頼むぜ!
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鈴鹿は7得点。
鈴鹿の東海リーグでは初なんじゃないかな?
ただ,ここをしっかり締めてこその7得点。
だけど,少しずつ中盤にスペースができ始める。

セントラルミッドフィルダーに君臨する「鈴鹿の心臓」藤田浩平(3)
後半が進むにつれて,中盤のスペースが生まれ始め,その部分を東海学園に使われ始める。
ボランチの北原と共に,藤田が少し下がって東海学園の攻撃を食い止める。
おのずと,藤田自身のポジショニングも低くなり,鈴鹿の攻撃の基点が下がっていく。
東海学園のショートパスを追い続けるのはキツイだろう。
でも,ガンバレ藤田!
藤田がやらなきゃ誰がやる!
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東海学園は立て続けに選手交代を行っている。
グラウンド上の選手も,まだまだ走る。
鈴鹿は後手,後手にまわっている。

後半17分。
(OUT)9藤沢ネット ⇔ (IN)25和田篤紀
(OUT)2原広樹 ⇔ (IN)15中村俊貴

ここで一気に2枚変え。
移籍後初登場の中村が入る。
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大量得点のため,鈴鹿は本当は少しペースを落としたいのだけど,東海学園が元気なので,なかなかそうもいかない。
後半の半ばを過ぎて,鈴鹿陣内に攻め込まれる回数が増えてきた。
シュートも打たれている。

鈴鹿ゴールキーパー「俺たちのヒッキー」曵地裕哉(1)
曵地に一片の油断も無い。
試合後に,写真を確認したら,鬼のような真っ黒な目でボールを睨みつける曵地の姿があった。
ディフェンスの影から打ってくるシュートも,しっかりとキャッチしている。
ナイス曵地。
頼むぞ曵地。
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後半24分。
(OUT)34野口遼太  ⇔ (IN)22芦田成利

後半の鈴鹿の試合は決して良いものではない。
ミスも多く,中盤のスペースは埋め切れなかった。
サイドバックが変わったが,左サイドバックの芦田(22)は久しぶりの出場で,かなりハイペースで攻撃よりのプレイをしていた。
サイドバックの中村(15)は,移籍後の初出場のため,アピールするためにも,かなり大きく開いて,数段オーバーラップが多かった。
途中交代で入った両サイドバックのペースが,今まで試合をしていた選手と息が合わなくなっている。

7点差のため,辛島監督がいろいろやってみているのは良く分かる。
ただ,思った以上に選手たちの消耗も激しく,効果的な試みはできないでいる。

後半28分。
小さいショートパスをつながれ,最後はディフェンスの裏に抜けられて失点。
7-1

なんかフワッとした感じで失点している。
モヤモヤするナカニシ。

後半31分。
(OUT)11泉宗太郎  ⇔ (IN)13藏川洋平

夏を越えて藏さんの秋が始まる。
ドタバタした試合になってきたが,藏川が少し落ち着かせる。

鈴鹿は右の藏川,中村が良く攻めている。
ただ,中のリンタロウにはタイミング的に合わない。

後半41分。
(OUT)6藤田浩平  ⇔ (IN)8小西洋平

今シーズン初だと思うが,交代枠全員を使い切った。

そして試合終了。



両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさん,お疲れさまでした。

悪天候にもかかわらず,たくさんの方が試合を見に来てくれました。。
鈴鹿医療科学大学の学生さんが,試合の手伝いに来てくれました。
whooopの梅沢さんや,カリメラの水の方も,会場にお越しいただき,ハーフタイムに挨拶してもらいました。
いつもお世話になっているAGFさんも,無料のコーヒーなどを提供してくれました。
全国各地から応援に来ていただいたみなさんから,たくさんのお土産をいただきました。
ありがとうございます。縁起物の『勝ち菓子』として美味しくいただきました。

カニシ,この試合に関った全てのみなさんに,心より感謝いたします。
ありがとうございました。そしてお疲れさまでした。



この試合のvictorycross賞ですが,前線からのプレス,そして落ち着いたシュートで2得点のエフライン・リンタロウ選手に送りたいと思います。
リンタロウ選手,次の試合でもゴール頼みますね。



中断期間あけの大事な1戦を勝利し,ホッとしています。
終わってみれば7得点の大勝に見えますが,いやいや,後半だけ見れば,7対1の試合内容ではありませんでした。
試合終了と同時に,藤井選手が芦田選手のところへ行って,何か話していました。
この試合の課題について,選手達も辛島監督も十分に把握しています。
そして,この試合,この悔しい1失点をきっかけに,さらに鈴鹿アンリミテッドは強くなります。

鈴鹿を愛する者がここに集う。
勝利をつかむまで歌い続ける。

さあ,サポーターもがんばっていきましょう。

ではまた。

( 次戦:東海社会人リーグ第12節=11戦目 )
日時:9月9日(日)10:00キックオフ 日曜日の10時です!お待ちがえなく
場所:中京大学グラウンド(アウェイ。愛知県豊田市
対戦相手:Chukyo.univ.FC

※ このブログに使用している写真は,鈴鹿アンリミテッドの使用許可を得て掲載しています。そのため,他での利用は絶対にしないでください。