VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

東海リーグ第11戦 対 Chukyo.univ.FC

みなさんこんばんは。

私事ですが,先週はとてもお仕事が忙しくて,前日は大人しく疲れを取ったはずなのですが,試合後は感じた事の無い脱力感で,ヘロヘロでした。
みなさん,体調管理にはお気をつけて。
サッカーを応援するためにも,健康でいなければなりませんね。



前日の夜。
試合の時間は10時。
久しぶりの早い時間のキックオフで,ちょっと緊張しているせいか,全く眠れない。
雨模様を気にしながら,3時ごろに落ちるように眠る。
起床は5時30分。
天気は曇り空。いつ雨が降ってもおかしくない。

今日の対戦相手は,Chukyo.univ.FC(以下,CFCと書きます)
押しも押されぬ東海大学サッカーの雄。そしてその力は当然ながら全国レベル。
CFCとのホーム戦では,前半守って後半一気に勝負に出てきた。
極端なまでのチェンジオブペースで,鈴鹿を揺さぶってきた。
昨年の2-0からの2-3の敗戦は,記憶に新しい。
強敵。そしてナカニシの印象では曲者。

現地に到着。
祈るように準備を進める。
雨の影響が出ませんように。
足を滑らせませんように。
ボールがツルッとこぼれませんように。

中京大学のグラウンドにたくさんの人が集まってくる。
仲間たちが声援を送る。
そんな中で,ナカニシはひとりの選手のアップに目が釘付けになる。
このやろう・・・帰ってきたか。


前試合では,前半6-0。後半1-1だった。
後半,ナカニシ自身に緩みがあった。それが悔しくてならない。
鈴鹿サポーターは,サッカーの怖さを良く知っている。
だから・・・。

力を出し尽くせ!
全力の全力だ!!!
いくぜ!!!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 7エフライン・リンタロウ・9藤沢ネット
MF 10堀河俊大・6藤田浩平・21北原毅之・11泉宗太郎
DF 34野口遼太・3藤井竜・4キローラン木鈴・2原広樹
GK 1曵地裕哉

試合開始。

CFCは,3バックのようだけど,サイドハーフがかなり引いているので,5-4-1のフォーメーションに見える。
前対戦の時のように,ガチガチのディフェンス重視でカウンター狙い。

鈴鹿はディフェンスラインから丁寧にパスを回して,サイドをえぐる。

サイドバック「鬼神金剛」,原広樹(24)
この試合の1番槍は,鬼神のごとき原広樹。
敵陣の深いところで,サイドチェンジのボールを受ける。
自らクロス?泉に渡す?リンタロウにスルーパス
周りの選手の良く動いており,たくさんの選択肢が原広樹の前に展開される。
原広樹から泉へ。
原広樹からリンタロウへ。
原広樹から藤田へ。
ただの右サイドバックじゃない。
昨年,藏さんのプレイをじっくり見てきた。そして広樹はさらに成長した。
サイドバックで試合を作る原広樹。
その目に迷い無し。行け!広樹!
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原広樹に続いて,敵陣深く切り込むのは,
サイドハーフ「もう誰にも止められない」,泉宗太郎(11)。
CFCディフェンスはサイドに広く張っているため,泉はフリーでは受けられない。
しかし,CFCのサイドハーフは中に絞っていて,外に張っていないため,右サイドでは鈴鹿が数的有利を作りやすい。
泉がドンドンしかけた結果,右サイドからのコーナーキックは,20本ぐらいあったのではないだろうか?
泉-広樹のコンビネーションで,前半,再三のチャンスを作りだす。
しかし,CFCは中で密集しており,どうしてもフォワードがマークを外せていない。
でも良いぞ!良いぞ!泉。続けよう。
敵陣に突っ込む選手こそ,相手は嫌がるもんだ。
GO!
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試合は鈴鹿ペースで進む。
鈴鹿は特に右サイドからの攻撃が多く,広樹(2)のアップダウンはとりわけ激しい。
鈴鹿は攻め込んでいる分,両サイドバックの裏にスペースがあるが,そこは良く分かっているので,CFCのロングパスにも落ち着いて対応している。
危機管理もしっかりできている。

ボランチの「セカンドボールハンター」,北原毅之(21)
先に書きましょう。
この試合,北原の動きは素晴らしかった。ナカニシ感服。見事!
鈴鹿はサイドが上がり,全体的に前がかりになっているが,北原の位置は変わっていない。
変幻自在に動く藤田(6)と対照的に,北原は試合の中央で獲物を待っている。
前半,CFCのカウンター。
一瞬「あっ!」となったが,次の瞬間,ナカニシの見ている景色が高速でスライドするかのように,北原が視野に入ってくる。早い!
北原のスライディングは,最後の手段的なものではなく,ワニが獲物に喰らい付くような,「バクッ!」とした感じの迫力。
最後まで,CFCは攻撃陣に決定的なパスを出せていなかった。
出し所は,北原が必ずチェックしている。
北原。素晴らしい!!!
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試合は鈴鹿が優位に進めている。
支配率は7対3くらい。
特に右サイドからの攻撃が多いが,中に折り返すと途端にスペースが無くなり,シュートを打つことができない。
CFCにタックルで潰されるのではなく,スペースがコンパクトすぎて,コースが無いというのが近い。

センターフォワードの「ER7」,エフライン・リンタロウ(7)
空中戦では鈴鹿に分があるため,中へ放り込むボールに対して良く競合っている。
右からのクロスに対しても,思い切り良くシュートを放つ場面もあるが,CFCディフェンスに当たりコーナーキックという場面が多い。
コースを作るため,リンタロウは少し動きながらプレイをしたいが,その少しのスペースが無く,どうにもやりにくい感じが出ている。
ただ,CFCのこのディフェンスが続くとは思えない。
おそらく後半はペースを変えて勝負に来る。
リンタロウ。ガマンの前半だ。
チャンスは必ず来るぞ。
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鈴鹿コーナーキックの跳ね返りから,CFCも一気にカウンターを仕掛ける。
こういう時の思い切りの良いプレイは,大学生との対戦でとても危険。

前半の半ば。
カウンターから数的不利を作られ,CFCにシュートを打たれるが,ゴールキーパー曵地がガッチリキャッチ。
ナイス!

ゴールキーパーの「俺たちのヒッキー」,曵地裕哉(1)
CFCは攻撃の機会自体は少ないが,一気に人数をかけて攻め込んでくる時がある。
また,ドリブルでグイグイ押し込んできて,ちょっと早めでもミドルシュートを放つ事もある。
しかし,曵地はどれもしっかりと対応している。
鈴鹿が押していたため,曵地がボールに触れた回数は少ない。
それでも全く集中が切れていない曵地の気迫をビンビン感じる。
この安心感。
これぞ俺たちのヒッキー。
頼むぜ!曵地!

前半の半ばを過ぎる。
鈴鹿の攻撃は変わっていない。
サイドを中心に,時には大きなサイドチェンジを交えつつパスをまわす。
試合の展開や,攻撃自体は悪くない。
決定的な場面や,コーナーキックも数多い。
しかし,中でキッチリ守るCFCの罠にかかっていないか?
パスを回させられているのでは?

CFCのカウンターを,泉(11)が戻りながらナイスディフェンスをする。
ネット(9),リンタロウ(7)の攻撃陣も,攻守の切り替えは早く,ピリッとした試合で,内容は決して悪くない。
だけど,時間経過と共に点が入る感じが薄れていく。

サイドバックの「最強の左」,野口遼太(34)
右サイドが上がっているため,野口の駆け上がりはそれほどではない。
押し上げつつ,中をうかがい,CFCの奥深くまでは深入りしていない感じ。
その野口が,大砲のようなミドルシュートを放つ。
わずかに左にそれたが,弾道的にはゴールの高さに入っていた。
中で守るCFCに対して,野口の長距離砲は効果絶大。
湧き上がるサポーター。さすが野口!

野口のミドルシュートと共に,右の原広樹(2)もブレ球のような見事なミドルシュートを放つ。それも利き足ではない左足で。
選手達も試合が膠着してきたのが分かっている。
ミドルで引き剥がして,中を狙う。

セントラルミッドフィールダーの「鈴鹿の心臓」,藤田浩平(6)
前半の終盤になり,藤田の飛び出しが増えてきた。
カチカチに固められているフォワードにはボールが入らない。
藤田が飛び出し揺さぶる事で,リンタロウ,ネットにスペースが生まれる。
そしてディフェンス時には,誰よりも早く戻って,コースをカットしている。
試合展開は膠着しているが,藤田の動きにはひとつひとつ意味がある。
今日の藤田も素晴らしい。
だけど,ちょっとやり難そうで,ガマンのプレイが続いている。
藤田,頼むぞ!
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前半で1点を取りたいという気持ちが選手達から感じられる。
それを察した辛島監督が,慌てないよう指示している。
鈴鹿が攻めまくっている。
コーナーキックも数え切れない。
だけど点が入らない。
このまま後半突入ならば,CFCの狙い通りではないか?

前半45分。
右からのコーナーキック
キッカーは,「キャプテン」,堀河俊大(10)
堀河のキックの弾道は,ライナー性のボールでスルッと飛ぶ。
中で競合うのは,キローラン木鈴(4)
しかし,CFCディフェンスが体を寄せていて,ヘディングがジャストミートせず,後ろへフワリとこぼれる。
飛んでいるのは・・・竜。藤井竜!!!
CFCゴールキーパーが飛び出すが,藤井のほうが早い!
藤井のヘディングシュートが炸裂!

ゴーーーーーーール!!!1-0


藤井のリーグ初ゴール!
ナイスゴール!
右手を突き上げて,サポーターの声援に応える藤井。
カッコいいぜ!
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ここで前半終了。



前半の1点は大きかった。
ずるずると点が取れなければ,嫌な展開だったかもしれない。
CFCはチーム内の意思統一がハッキリしているので,守る時はみんなで守り,攻める時は人数をかけて攻めてくる。
どちらにしても,少人数の個人技での打開ではない。

雨は完全に止んでおり,蒸し暑くなってきた。
攻めまくった鈴鹿のほうが消耗は激しい感じがする。
以前,CFC戦では,2-0から3失点で敗戦している。
まだまだここから何が起きるかわからない。



後半開始。

開始から少しCFCが押し上げてきた感じがする。

サイドハーフ「キャプテン」,堀河俊大(10)
前半は,基点となってパスをつなぐプレイが中心だった。
また,バランスを取って中盤を支えたり,サイドのフォローにもコツコツ動いていた。
堀河がいると,試合全体のバランスを取ることができる。やはりサッカーIQが抜群に高い選手。
そして,後半に入り,堀河がドリブルで積極的に仕掛け始める。
それと共に,サイドバックの野口(34)も深く攻め込むようになる。
前半は右サイド中心の攻撃だったが,後半は堀河が変えてきた!
左サイドが熱いぞ!
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後半も鈴鹿は左右のサイドから攻撃を続ける。
前半と違うのは,さらに深く切れ込むようになっているところ。
ロングクロスでは,なかなか突破口が無い。
前線にズバリとクサビのパスが通らない。
CFCディフェンスを引き剥がすためにも,ドリブルでの突破を狙っているように見える。
そして,鈴鹿に風を巻き起こすのは,そう,泉宗太郎(11)。

後半11分。
右サイドからのコーナーキック
もちろん蹴るのは堀河俊大(10)
中でジャンプするのは,キローーーーーラン木鈴!!!
叩きつける完璧なヘディング!
パーーーーーフェクト!
イメージ 8

ゴーーーーーーール!!!2-0


コーナーキックに愛される男,キローラン木鈴のゴール!
素晴らしい!

センターバックの「パーフェクトディフェンダー」,キローラン木鈴(4)
連続試合ゴールも見事だが,とても落ち着いてプレイしている。
ディフェンスラインのパス交換にも不安は無く,シンプルに小細工無しのプレイは,やはりディフェンダーに必要不可欠なものだと思う。
曵地(1),藤井(3)との連携も良く,左サイドの野口(34)とのマークの交換もスムーズ。
木鈴。ゴール以外は派手じゃなくて良い。
当たり前のようにシンプルにプレイすることこそ,ディフェンスのビッグプレイだ。
その調子。その調子。

鈴鹿の2ゴール目で,試合の流れが変わる。
CFCが押し上げてきて,一気に支配率が逆転する。
鈴鹿の選手も少し戸惑ったのか,自分から取りに行かず,ボールウォッチャーになっている。
パスをまわすCFC。
鈴鹿のディフェンスは硬く,4-4-2の,4ディフェンス4ミッドフィルダーの連携はとても良い。
そして,鈴鹿の前線はとても献身的にディフェンスをする。

フォワードの「優しい鉄人」藤沢ネット(9)
後半の苦しい時間帯。前戦からチェイスして,CFCの中盤に圧力をかける。
また,攻撃に出る時は,身を挺してボールをキープし,全体の体制が整うのを待つ。
ただ,CFCも勝負に出ているためか,ネットが削られて倒れる場面が続く。
スポーツに怪我はつきものとはいえ,怪我はしてほしくない。
CFCのディフェンスラインが上がったため,前への突進も増えてきた。
ネットの突進は凄いぜ!
行け!ネット!ゴールに向かえ!
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後半20分
(OUT)2原広樹  ⇔ (IN)15中村俊貴

後半の半ば,少しバタついた鈴鹿
その時,
「いったん落ち着こう」
と言う声が聞こえる。
藤田の声だ。

リーグ優勝を狙う鈴鹿
得失点差も影響する。
だけど,今はそんなことを考えている場合じゃない。
2点先制。ディフェンスは崩されていない。
何も慌てる必要は無い。
いったん落ち着こう。
藤田(6)の声がナイスプレイ!

後半の半ばを過ぎると,CFCの選手に足を痙攣する選手が出始めた。
後半からかなりペースアップしていたので,両チーム共に少し疲れている。
しかし,無尽蔵のスタミナを持つ北原(21)にスキは無い。
大丈夫。鈴鹿は崩れない。

泉(11)は変わらず元気に攻め込んでいる。
何度も何度も良い場面を作るが,最後であわず得点にはならない。

後半から入った中村俊貴(15)。
サイドバックで入ったものの,原広樹とはわずかにポジショニングが違うため,ディフェンスラインに変化が出ている。
まだまだ若く荒削りで,ディフェンス時の連携は十分ではない。
しかーーーし!!!
鈴鹿のディフェンスラインには「竜王」がいるぜ。
センターバックの「飛竜乗雲」藤井竜(3)
先制ゴールを挙げた藤井だが,何より嫌いなのは失点すること。
そんな失点なんてことは藤井は絶対に許さない。
自分自身の競り合いやディフェンスだけでなく,中村のサイドのフォローも早い。
良く見えている。良く体を入れている。
万全だ!

そして,待ちに待ったその時が来た!
後半33分。
(OUT)9藤沢ネット ⇔ (IN)28小澤司

待ってたぜ!小澤司
サポーターのボルテージが上がる。
カニシの体温が上昇する。

大怪我からの復帰1戦目となった小澤。
そのワンタッチ目。
走る泉に通すパス。
これだ!このパスだ!
まだまだ試合勘は戻っていないが(たぶん本当に戻っていない),良くここまでがんばって復帰してくれた。
小澤。これから残り試合頼むぜ!
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試合は勢いを押し戻した鈴鹿が攻勢をかけている。
小澤がワンタッチする事で,さらに飛び出せるようになった泉(11)が躍動している。

後半41分
(OUT)21北原毅之 ⇔ (IN)25和田篤紀

追って追って追いまくった北原が交代。
和田が入り,さらに試合を落ち着かせる。

中盤の藤田(6)と和田(25)が,そろって腰をすえて中盤を制圧している。
なるほど。これはなんとしてもパスは通らない。

後半45分。
(OUT)11泉宗太郎  ⇔ (IN)13藏川洋平

走りまくった泉が交代。
藏川投入。
試合をこのまましっかり終えよう。

堀河,藏川,藤田,和田。
そして,前戦から下がってくる小澤。

しっかりとした試合の終え方。
大丈夫。

ここで試合終了。



両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさん,お疲れさまでした。
アウェイにもかかわらず,たくさんの方が試合を見に来てくれました。
なんか振り返ったらいっぱい人がいて,驚きました。

最後のバンザイの後,得点した藤井選手とキローラン木鈴選手のコールをしました。
その後,コールリーダーにお願いして,ナカニシがコールさせてもらいました。
カニシがコールしたのは,「おかえり小澤」コールです。
小澤,おかえり。
そして,共に越えようあの時を!

選手の怪我は本当に辛いです。
それだけサッカーがハードなスポーツとはいえ,自分の心を切られるように痛いです。
でも,選手が怪我をしても,サポーターは決してその選手の応援を止める事はありません。
そして,復帰の時には,最高の声援で迎えたいと思っています。
怪我は辛いと思います。
一人ぼっちに感じるかもしれない。
大丈夫。サポーターは信じて待っています。



この試合のvictorycross賞ですが・・・,
中盤のスペースを小柄な体で埋めまくっていた,北原毅之選手(21)に送りたいと思います。
良く走った。
良く守った。
ナイス!北原!
次の試合でもバッチリやっちゃってください。



東海リーグはあと3試合で終わりです。
9月15日(土) 対 FC.ISE-SHIMA
9月23日(日) 対 FC刈谷
9月29日(土) 対 トヨタ蹴球団

この3試合のうち,鈴鹿で開催されるホームゲームは次戦の9月15日が最後になります。
みなさん,ぜひお誘いあわせのうえ,AGF陸上競技場までお越しください。
我らの誇り,この街の夢をその目で見に来てください。

カニシは,目の前にある1戦をしっかりと応援します。
1勝を積み重ねた結果がどうなるかは,勝った後で考えます。

次は,FC.ISE―SHIMA戦です。
この試合に集中して,必ず勝ちましょう。

いや,絶対に勝つ!!!

ではまた。
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( 次戦:東海社会人リーグ第13節=12戦目 )
日時:9月15日(土)15:00キックオフ
場所:AGF陸上競技場(旧石垣池公園グラウンド)
対戦相手:FC.ISE-SHIMA

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