VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

地域CL1次ラウンド2戦目 対 アルティスタ浅間

みなさんこんばんは。

試合後に,コンクリートのうえで月成のビックセーブのマネをしていたため,膝をすりむいて痛いナカニシです。
以前,ネットのマネをした時もすりむいたのですが,それもまた良しです。



地域CL1次ラウンド2日目の朝。
清々しいほど良く眠れた。
6時に起きて出陣する。
道中のすき家で朝ごはんを食べる。
完璧。
カニシ完全体の出来上がりだ。

今日の対戦相手は,アルティスタ浅間(以下,浅間と書きます)
北信越の2位で,全社の結果,輪番(各リーグの持ち回り)で全社出場権を得た。
と,書くと,なんか敗者復活のようだが,北信越の1位サウルコス福井と,リーグ戦の勝ち点は同じだったらしい。
昨日の試合を,少しだけ見た。
関西王者のバンディオンセ加古川と五分の試合を繰り広げた上での勝利。
嫌なイメージがぬぐえない。

試合会場に到着する。
鈴鹿サポーターが続々と集ってくる。
みんなで横断幕を設置する。

早く,試合を早く始めてくれ。
心臓が張り裂けそうだ。

選手達がグラウンドに出てくる。
みんな,全力での声援を。
カニシのノドは大きな声を出すと,中心から右のほうに激痛が走る。
この試合も早い段階で声が出なくなるだろう。
だけど,もうこんなにたくさんの人たちが,鈴鹿アンリミテッドを応援してくれている。
大丈夫だ。
選手達にサポーターの声は届いている。
みんなの声がサポーターの声だ!!!
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胸を張れ!
サポーターが選手と共に戦えることを誇りに思おう!

いくぜ!!!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 9藤沢ネット・26パブロ
MF 8小西洋平・6藤田浩平・25和田篤紀・11泉宗太郎
DF 34野口遼太・3藤井竜・4キローラン木鈴・15中村俊貴
GK 17月成大輝

試合開始。

開始前に両チームの陣が入れ替わる。
たぶん浅間のチョイス。
鈴鹿は空中戦で太陽が視界に入る位置。
浅間は空中戦で来るのか???

そして,試合開始直後から感じる違和感。
昨日見た浅間とは違うチームのようだ。
(それが何かはナイショ)

この大一番でフォワードに入る,「ロケットシューター」,バブロ(26)
盟友ネットと2トップを組んでいるが,どうにも思うように動けない。
浅間のディフェンスはプレッシャーが激しく,そしてボランチの寄せが早い。
ワントラップ目で完璧にコントロールしないと,すぐに奪われてしまう。
ディフェンスのプレッシャーを受けつつ,ボランチがボールを奪いに来る。
浅間のディフェンスの連携はとても良い。そして,それにはまり込んでいくパブロ。
ほんのわずかのスペースが欲しいが,パブロにはそのスペースが見えていない。
ライオンが檻の中で暴れているようなプレイ。
一か八かのシュートを放つが,枠に飛んでいない。
徐々にパブロのプレイが雑になってくる。
パブロ,我慢だ!!!
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サイドバックの,「ザ・ロック」,中村俊貴(15)
この試合,浅間は徹底的に鈴鹿のサイド攻撃を潰しに来ている。
特に,昨日大活躍だった,泉-中村の右サイドには人をかけてスペースができないようにしている。
泉も得意のスピードで走り出したいが,なかなかそうはさせてくれない。
足を止めてボールを受けて,基点となりつつ,中村の上がりを待つ。
カミソリの切れ味じゃない。まるで棍棒をブンブン振り回すような,パワフルなオーバーラップが炸裂する。中村だ!!!
何度も駆け上がるが,その中村ですら浅間のマークが外しきれない。
クロスをブロックされて,スローインになっている。
しかし,それも良し!中村のロングスローは,クロスと同じくらい高精度だぜ!!!
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前半序盤。
ボール保持率は鈴鹿が6対4で長い時間持っている。
しかし,どちらが効果的に試合をコントロールしているかと言うと・・・残念ながら浅間が試合の主導権を持っている。

浅間は,試合開始前に陣換えをした割には,全くロングボールやハイボールで勝負に来ない。
ワントップに当ててくるかと思われたがそうでもなく,中盤でボールを持つと,2列目が全員斜めに走り出す。
スピードはかなりのもの。
裏も狙うし,ディフェンスの前後のギャップも突いてくる。

センターバックの,「飛竜乗雲」,藤井竜(3)
細かくパスを回し,ディフェンスの裏を狙う浅間に対して,藤井ですらてこずっている。
浅間のドリブルのスピードも早く,さらにめちゃくちゃ斜めに良く走るため,マークも振りほどかれそうになっている。
浅間の攻撃陣を止めるため,藤井にしては珍しくファウルも取られている。
同じくセンターバックの木鈴との距離を気にしているが,浅間は,サイドを攻めて,フォローにずれたセンターバックのスペースを使い,そこをフォローに来たボランチのスペースを使い・・・とスライドしながら,攻撃をつなぐので,藤井も的を絞りにくい。
前半,藤井の指揮するディフェンスラインは,今シーズンで一番大変そうだった。
ただ,ギリギリのところで崩れていない。
今この瞬間ですら,藤井は進化している。
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前半の半ば。

試合は浅間ペースに。
鈴鹿はボールを保持しているが,展開が全くできない。
時間を使いながら,ディフェンスラインをボールが行ったり来たりする。

浅間は徹底的に攻撃陣をマーク。
前線にはほとんどボールが入らない。
そして,ボールを動かしている間もプレッシャーをかけ続け,パスミスが出た途端に,ショートカウンターが思いっきり飛んでくる。
ノロノロとボールをまわす鈴鹿
ズバッと切れ込んでくる浅間。

サイドハーフの,「疾風怒濤」,泉宗太郎(11)
泉が徹底的にマークされている。
ボールを持った時に寄せるのではなく,泉にパス自体が出せないように,最初からひとりマンマークが付いている。サイドからのボールが入るはずが,泉に出せない。
ボールを受けられるよう,中に絞ってくる泉。そして中村の進路を空ける。
しかし,中村の上がった後のスペースは終始,狙われ続けているため,中村も自由には上がれない。
昨日の試合を見て,鈴鹿対策をしているならば,浅間はたいしたものだと思う。
献身的に動く泉が,点に絡むことができない。
泉,その包囲網を喰いちぎれ!!!
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試合の展開は変わらず。
ディフェンスラインでパスコースを探す鈴鹿
そのパスをカットしてカウンターにつなげたい浅間。
鈴鹿の展開は良くない。

カウンターは再三危険な場面まで行っている。
ゴールキーパーの月成(17)が,ゴールから何とかかき出した危険なシュートも。
この展開で,先制点を奪われたら万事休す。
何とかしのいでくれ。

フォワードの,「優しい鉄人」,藤沢ネット(9)
2トップであっても,ほぼ1トップのように中心でボールを受けるネットだが,この試合では,クサビのパスが全く入らない。
ハイボールが何度か頭上を越えるが,浅間ディフェンスに余裕を持って対応されている。
ネット自身もパスを受けるためマークを外そうとするが,ディフェンスする浅間は数的有利を作っているで,ネットも息苦しいプレイになっている。
大きな体を盾にして,ポストプレイで敵陣深くに陣地を作ろうとするが,浅間のディフェンスはフィジカルも一流で,ノーファウルでキッチリ止められている。
特に前半は全体的に手詰まりだった。
そんな中で,ずっと走り続けていたネット。
ネット!そのプレイ○だぜ!!!
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浅間はたぶん4-1-4-1だけど,サイドハーフがかなり引いているので,4-3-2-1のような形。中盤は5人。
鈴鹿は泉,小西が開いてボールを受けようとしているので,浅間の5人に対するのは,藤田と和田の2人。

ボランチの,「イケメンの悪魔」,和田篤紀(25)
たぶん和田には,この試合展開と今が危ない状態と言うことは分かっているだろう。
積極的にミドルを狙い,前戦のフォローのため,激しくアップダウンに走っている。
実際,前半の一番のチャンスは,和田のフワリとしたミドルシュートだった。
だが,浅間の中盤からのタックルで,バランスを崩し,ボールを奪われる場面も出ている。
さすがの和田も,5対2では,見えないところからも圧力を受けている。
スタンドから見ていても,中盤の数的不利が見てとれる。
四面楚歌の和田。
そして,そんな時でも和田はニヤリと笑う。
どこからでも来いよ!和田篤紀だぜ!
その分,他にスペースができる。
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前半も終盤に差し掛かる。
展開はずっと同じ。
鈴鹿は局面を打開できない。
カニシの脳裏に一瞬よぎる。
何とか無失点でハーフタイムまでいければ・・・。

前半35分。
パブロのパスがカットされる。
絵に描いたようなショートカウンター
鈴鹿ディフェンスは数的不利。
浅間は左サイドを突破。右サイドにフリーの選手が走るが中村は戻りきれていない。
野口が追うが,その前に中へパスされる。
浅間のシュートは,月成が反応しているが,鈴鹿にとってコースが悪い。
ボールはゴールネットに吸い込まれる。
失点。0-1。

全社でも書いたが,全国の強豪との試合で,先制されるのは本当に危ない。
先制された後は,ディフェンスをガチガチに固められて,徹底的にカウンターを狙われるため,その後,どれだけ攻めても,相手の術中で試合をするようなもの。
そのうえ,浅間はここまでカウンターを狙ってきている。

ゾッとするほど怖い。
へたり込んでしまいそうになる。

声も出ないほど,身がすくんだままのナカニシ。

ここで前半終了。

声にならない声でつぶやく。
自分の声なのに,水中で聞いているような声。
小澤。出てくれ。小澤。

控えの選手達のアップを見る間も,血の気が引いている。

悪い事ばかり考えてしまう。
・・・負けたらどうしよう。
・・・この試合負けても可能性あるんだっけ?
・・・試合終わってから,仲間のみんなになんて言おう。

前半の鈴鹿は,全くやりたい事をさせてもらえなかった。
選手達の動きは悪くない。良くがんばっている。
だけど,戦術的にここまで何もできない鈴鹿を見るのは初めてだ。

どうすればいい?

3代目コールリーダーが叫んでいる。
「みなさん,後半声を出してください。もう少しがんばってください」

最後までやりきろう。
それしかできないけど。
最後まで応援しよう。
何の力にもなれないけど。

諦めるな!!!



後半開始。

(OUT)26パブロ ⇔ (IN)7リンタロウ

前半,思うようにプレイをさせてもらえなかったパブロと変わり,リンタロウが入る。
リンタロウ,頼むぞ!!!

リンタロウはドリブルもパスもうまい。
フレキシブルに左に流れ始めて,左サイドが少し数的に有利になり,活発になる。

サイドハーフの,「ドリブルマスター」,小西洋平(8)
リンタロウが左に流れる事により,小西の動けるスペースができてきた。
緩急自在のドリブルが,徐々に浅間陣内深くに食い込んでいく。
2.3人前にいても,その間のギャップを突いて,小西が突き進む。
リンタロウがフォローに入る,後ろから野口!中で待つネット!!!
左サイドが活性化してきた。
小西,早い段階で追いつきたい。頼むぞ!
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前半よりも浅間の攻撃が鈴鹿の陣内深くに刺さってこない。
やっている事はガッチリ守って,ショートカウンターだと思う。
守備に関しては,相変わらず鈴鹿は攻めあぐねているが,浅間の攻撃には対応できるようになってきた。

センターバックの,「パーフェクトディフェンダー」,キローラン木鈴(4)。
前半の戸惑いがウソのように,浅間のスルーパスに素早く対応している。
少しラインを調整したためか?長いスルーパスゴールキーパーの月成が対応,ショートスルーパスは木鈴と藤井で対応。
3人の連携が良く,プレイに迷いは見られない。
ハーフタイムで修正したのか?
ディフェンスラインが蘇ってきた。
木鈴,しっかり守ろう。このままじゃ終わらない。必ず何か起きるぞ!
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後半13分
右から中村(15)のキャノンロングスロー!
ゴールキーパーが弾いて,再度,中村が右からクロス!
中で競合うが,ボールは逆サイドにこぼれる。それを誰よりも早く走って奪う小西(8)
小西から,野口(34)へ。
野口のクロスを競合う和田(25)。それもこぼれる。
そのこぼれたボールを叩き込むのは・・・!!!
リ・ン・タ・ロ・ウ!!!

ゴーーーーーーール!!!1-1


リンタロウのゴールしたボールを,すぐさま抱えて走る和田篤紀(25)。
爆発する大声援のスタンド!
腰が抜けたかのように立てないナカニシ。
そしてすぐに,声の限りに叫ぶ,「ここをしっかり!」「緩めるな!」「ここからだ!」
サポーター,まだ喜ぶのは早い。
すぐに取り返されたらどうする?
このまま時間切れになったらどうする?

ここが正念場だ。
サポーター!!!
選手に力を与えよう。

カニシのノド!
バカヤロー,なにやってんだ。
声が出ないなら,手が裂けるまで叩き続けろ!

試合は一気に鈴鹿ペースに。
やっている事は同じなのだけど,選手達のプレイに自信が漲ってきた。

サイドバックの,「最強の左」,野口遼太(34)
この試合では,浅間の斜めに走る2列目を捕まえるため,中のフォローに気を使っていた。
実際,野口のカバーで何度も救われている。
その野口。泉,リンタロウが前戦でボールを持てるようになったため,サイドをバシバシ切り裂き始める。
鋭いグラウンダーのクロスが,中へ突き刺さる。
そのボールに飛び込むリンタロウと小西。
わずかにゴールならないが,野口が動き出した事により,チーム全体が動き始めた。
野口,最高だ!
行け!

試合は鈴鹿が押し始めたが,浅間のカウンターが続いている事に変わりはない。
攻撃に気を取られて,ゴールキックのトラップをミスして,あわや失点のシーンもある。

サポーーーーターーーー!!!
ここだぞここだぞ!
流れを呼び込むのはサポーターの声だ。
会場の雰囲気を,勝利の雰囲気を作り出すのはサポーターの応援だ!
負けるな!!!
俺たちも戦ってるんだぞ!

フォワードの,「ER7」,エフライン・リンタロウ(7)
リンタロウが入ったことで,明らかに後半の試合展開が変わってきた。
オールラウンダーなので,和田,藤田,泉,小西の中盤との息がしっかりと合っている。
そして,前戦のネットは,リンタロウのチョンと触るだけのスルーパスで,何度も浅間ディフェンスの裏を取っている。あいにくオフサイドになるが,紙一重のタイミングだった。
リンタロウ。あと1点。
なんとかしてくれ!
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サポーターのチャントが止まらない。
カニシはサポーターの後ろのほうにいたのだけど,さらにナカニシの後ろのほうからも声が聞こえてくる。
手拍子もあっちこっちから聞こえてくる。
届いてるぞ!
選手にパワーが届いてるぞ!

そして,やっとやつが来る!
後半29分。
(OUT)11泉宗太郎 ⇔ (IN)28小澤司

前試合と,この試合,走って走って走りまくった泉が交代。
かなり疲れている。

そして,「鈴鹿の皇帝」,小澤司の出陣。
おざわーーーーー!!!
頼む。なんとかしてくれ。
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この試合,スタンドのサポーターの目の前に,控え選手のアップの場所があり,ナカニシはそこにいる小澤を見ていた。
小澤はそれほど激しくアップをしておらず,どちらかと言うと試合をジッと見ていた。

後半34分。
鈴鹿が右からのコーナキックを獲得。
この試合,小澤がコーナーキックを蹴るのは1本目。
小澤の振りぬいた右足からは,少し山なりのボールが・・・。
木鈴(4)の頭にピタリ!!!
木鈴の頭が伸びてくる!!!
ゴール左隅に吸い込まれる!!!

ゴーーーーーーール!!!2-1


逆転の1発!
木鈴のヘッド!
小澤のキック!
(しばらく記憶がないので,選手たちがどんな風に喜んだか不明)

残り約15分(結果的にATは4分だったので約20分)

セントラルミッドフィルダー,「鈴鹿の心臓」,藤田浩平(6)
ここに来て,藤田(6)が信じられないほど落ち着いている。
今さっき試合が始まったか?と言うようなくらいクールにボールを捌いて,そしてそれが間違いがない。
このまま守りきるのか?もう1点取りに行くのか?おそらく藤田は守る事を選んだ。
カニシがスタンドで見ていて思う。藤田のプレイから,この試合守りきるぞと言うサインが出ている。
鈴鹿の選手全員に迷い無く伝わり,意思が統一される。
すげぇ。フィールドの監督のようだ。
藤田,この試合任せた!頼むぞ!

ネットが,相手陣内コーナーキックエリア周辺でボールをキープする。
必死のプレイ。
心の底まで熱くなるようなプレイ。

浅間の攻撃は激しくなる。
しかし,鈴鹿は攻撃に手数をかけていないので,カウンターにはならない。
野口,和田も落ち着いている。
サイドハーフのはずの小澤が,左にまで来てディフェンスしている。
でも,浅間がボールを持っている間は心配でたまらない。

後半41分
(OUT)8小西洋平 ⇔ (IN)10堀河俊大

キャプテン堀河が入る。
試合後,サポーターに話をした。
カニシ「堀河が入ったら大丈夫と思いました」
これは実はちょっと違う。
カニシは,堀河が入ったら大丈夫だ,大丈夫だと,自分で自分に言い聞かせてただけだ。
堀河がいるというのは,やはりものすごく心強い。
堀河,この試合勝とうぜ!

試合は激しさを増す。
体を張り続けていたネット(9)が痛めて,交代。
この時点で,まだATは出ていない。

後半44分
(OUT)9藤沢ネット ⇔ (IN)13藏川洋平

藏さんが入った。
大丈夫。大丈夫。落ち着け。落ち着け。

ここでアクシデント。

サイドバックの野口(34)が怪我で急遽退場。
這いつくばりながらグラウンドを出る。

10人で戦う時間を少なくしたいので,月成(17)が大きく蹴りだしてタッチラインを割る。
ナイス判断!

後半AT
(OUT)34野口遼太 ⇔ (IN)22芦田成利

芦田がダッシュで守備位置につく。
そして・・・。

鈴鹿のゴールを守るのは,「レーザービーム」,月成大輝(17)
リーグ戦ではベンチ入りも,ほとんどできなかった。
その月成が,昨日今日と,スタメンでゴールを守る。
前半の危ないシーンも超反応でゴールを守った。
何度もあったセットプレイも,ジャンプの最高点でしっかりキャッチした。
試合勘?
そりゃ,試合に出ていないから試合勘は鈍っているかもしれない。
だけど,月成は,この日の来る事を信じて,牙を研ぎ続けていた。
そうじゃなきゃ,あのスーパープレイは生まれない。

残りわずか。
野口がアクシデントで交代し,まだバタバタした感じの時間。
浅間はパワープレイで,ディフェンスの選手まで,大勢が鈴鹿ペナルティエリア内に入っている。

ロングスローからこぼれたボールを,後ろからアーリークロス気味のボール。
見た瞬間,ヤバイボールと分かる。絶妙のボール。
浅間の選手がジャンプして,頭でわずかにコースを変える。
やられた!

しかーーーーーし!!!
誰もがやられたと思った瞬間,月成だけが反応している。いや,月成の左手だけが反応している。
その手が,ずっとずっとゴールを守る仕事を与えられなかった,その手が,この大一番でゴールを守る!
どわーーーーー。

そして試合終了。

月成に駆け寄る選手達。

カニシは本当に腰が立たなくて,立てない。
這いつくばって,杖を頼りに立ち上がる。
笑いが止まらない。
勝った!勝った!勝った!

サポーターが月成の歌を歌っている。
「アレオレ鈴鹿の月成,アレオレ鈴鹿の月成」

両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさん,お疲れさまでした。
たくさんのサポーターと,たくさんの応援していただいたたくさんの方々,ありがとうございました。

昨日からいただいていた差し入れのお菓子を,試合後にサポーターみんなで食べました。
「勝ち菓子」は,やっぱり勝った後に食べると最高です。
お菓子いただいたみなさん,ありがとうございました。
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選手達への補助食の協力金も預かりました。
また,グリーンタウンのお金とあわせて,第三者に確認してもらいます。
全部,選手達に届くよう,キチンと管理いたします。

鈴鹿は今シーズンの東海リーグでは,逆転で勝利するという試合を(たぶん)していません。
なんかナカニシのイメージ的に,今シーズンの鈴鹿に逆転の感じはありませんでした。
本当に浅間は強かった。
そして先制点もヤバかった。

でも,そんな試合を逆転で物にしたと言うことは・・・鈴鹿アンリミテッドはこの試合で,さらに強くなったんじゃないかと思っています。



試合後に,サポーターに言いました。
今日の晩御飯までは浮かれていよう,それからは明日の試合に向けて切り替えよう。
明日の試合に勝たなければ,今日の喜びも寂しい事になってしまう。

これもサポーターに言いました。
明日の試合,選手たちを追い込んじゃいけない,プレッシャーをサポーターがかけちゃいけない,慌てさせたり,焦らせたり,そんな応援はしないでおこう。

いつも通りの!
俺たちの応援を,胸を張って堂々とやりましょう。

そして必ず勝ちましょう。



ではまた。

( 次戦:地域チャンピオンズリーグ1次ラウンド 3戦目)
日時:11月11日(日)13;30 対 バンディオンセ加古川(関西リーグ王者)
場所:岐阜メモリアルセンター長良川岐阜市

※ このブログに使用している写真は,鈴鹿アンリミテッドの使用許可を得て掲載しています。そのため,他での利用は絶対にしないでください。



(追伸)
チームのほうは,全国の舞台を戦うためのクラウドファンディグを行っています。
https://camp-fire.jp/projects/view/98989
みなさんのご協力お願いいたします。