VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第17節 対 テゲバジャーロ宮崎

みなさん,こんばんは。

土曜の深夜,帰宅して,シャワーを浴びてすぐに布団に入りました。
「お家のお布団が最高!」とか思ってましたが,全然眠れませんでした。
そして,悪い夢をたくさん見ました。
朝,7時ごろ起きて,庭の草取りをして,今からブログを書き始めます。
途中用事があって中断するので,アップはやはり夜になりそうです。

敗戦で悔しくてなりませんが,選手たちの奮起を期待して書きます。
笑顔も涙も,選手と共にするために。



試合前日の金曜の早朝5時に家を出る。
この遠征では,いつも同行する後輩のNカメラマンがいないため,ナカニシの単独行。
計画も何もあったもんじゃない強行軍で宮崎延岡に進軍開始。
金曜夜は,道中の九州大分で宿泊。
翌朝,7時の大分発で延岡に向かう。

長い。電車の旅は猛烈に長い。

今日の対戦相手は,テゲバジャーロ宮崎(以下,宮崎と書きます)
前試合では,鈴鹿のホームAGFで4-1の勝利を上げ,リーグ戦初勝利を飾った相手。

スコアは度外視して内容にはそれほど差は無かった。
JFLに弱いチームなんて無い。
それは心底良く分かった。

宮崎の試合会場に10時ごろ到着。
横断幕のスーツケースを預けていた三代目コールリーダーと合流する。

続々と集る鈴鹿サポーター。
南国宮崎に集う勇者は約20名。

暑い。
めちゃくちゃ暑い。
割と涼しかった梅雨が明けて,まだ体が暑さに慣れていない中,この猛烈な日光は厳しい。

選手たちがアップを始める。
早く上げて消耗しないように,少しゆっくり目のアップ。
良いボールのフィット感。
良く蹴れている。

さあ行こうぜ!明日目指し!

いくぜ!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 7リンタロウ
MF 8小西洋平・26サネ・10堀河俊大・6藤田浩平・13遠藤純輝
DF 34野口遼太・3高野次郎・4キローラン木鈴・15中村俊貴
GK 1月成大輝
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試合開始。

鈴鹿は,4-2-3-1で,トップ下に堀河が入る。
宮崎は,4-4-2と思う。

試合は酷暑の中で始まった。
呼吸する空気すら熱い。

鈴鹿のワントップは,「ER7」,エフライン・リンタロウ(7)
宮崎はフィジカルが強い。その押し合いの中でも高さでリンタロウか優位を取っている。
ヘディングの落しに対しても,鈴鹿の選手の足元に合わせられている。
ボールを受けた後も,遠藤(13),堀河(10)のフォローが早く,リンタロウがワントップで孤立無援の感じはしない。
また,宮崎も鈴鹿同様,ディフェンスラインでボールをまわすことが多いため,そこに対してのプレッシャーも良い感じで当てられている。
リンタロウの動きが良いぞ。
一発出れば,一直線で走り出しそうな感じ。
そして,その一発を出す堀河(10)もトップ下にいる。
これは,リンタロウ点取りそうだ!
前半序盤の堀河からのフリーキックに頭で合わせるリンタロウ。
惜しくも枠に行かなかったが,高さとフィジカルでは負けていない。
良いボールが来れば,いけるぞ!
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センターバックに立ちふさがるのは,「不暁不屈」,キローラン木鈴(4)
怪我を克服し,センターバックの左で出ている。
次郎(3)との初のセンターバックコンビ,そして試合勘などが心配だったが,堂々たるディフェンス。
宮崎のフィジカル十分なフォワードに対して,先に先に,シンプルに,ヘディングでのクリアをしている。それは,実に木鈴らしい徹底的なディフェンス。
しかし,前半の宮崎は,ハイボールと言うより,サイドからサイドから攻撃してくる。
サイドと言っても,早いサイドプレーヤーがドリブル突破するのではなく,ワンツーを中心に中・外・中と人数をかけて攻めてくる。
左サイドのフォローに木鈴が出ると,その空いたスペースにショートスルーパスが出てくる。
ロングフィードの競り合いならば無敵無双の木鈴。
だが,今日の宮崎は,以前戦った宮崎と攻撃の仕方が違う。
的が絞りにくい。
移動すればそのスペースを狙われる。
ディフェンスのしにくい攻撃をする宮崎。
木鈴,負けるな!ガンバレ!!!
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前半の序盤を過ぎ,ボールの支配率・所持率は5分と5分。
ただ,攻撃の回数や,ヒヤッとする場面ならば,宮崎のほうが多い。
前述のとおり,鈴鹿で対戦した時と攻撃方法が変わっており,とにかくサイドを執拗に攻めてくる。
宮崎の攻撃の際には,4-2-4のフォーメーションとなり,ワイドに攻撃しつつ,サイドバックも上がって,さらに逆サイドにも一人余っている。
そして,2ボランチはクリアボールに対し,迷わずミドルシュートを打っている。
宮崎の攻撃の狙いはサイド。それも徹底的に右サイド。
たぶん練習を積み重ねたと思うけど,見事に鈴鹿を押し込んでいる。

サイドバックの,「マッスルキングダム」,中村俊貴(15)
右を攻略する宮崎に対して,しっかりと進路を止める中村。
こんな時,何が怖いというと,中村がスパッと抜かれてゴールライン際をドリブルされること。
とにかく相手のスピードを落とし,ノープレッシャーでクロスを上げさせないようにする中村。
前試合でセンターバックをやってから,不思議とディフェンスの安定感が増している。
宮崎は2人3人と数をかけて攻めてくる。
サイドハーフの戻りが遅いと,中村が一人で対応することになる。
宮崎にクロスは上げられている。だけど中村のプレッシャーは抜けていない。
中村が寄せているため,宮崎のクロスは精度を欠き,中で合わせられない。
スピード,ワンツー,そして高さ。
いろいろな形で右サイドを狙う宮崎。
かなり厳しい展開。
だけど中村。そこで狙い済まして上げられたら,やられるぞ。
絶対に最後まで足を伸ばせ!
ギリギリまで体を寄せてバランスを崩せ!
頼む!踏ん張りどころだ!
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試合は宮崎が押し込み,鈴鹿がカウンターと言う展開。
宮崎はサイドを攻略しているが,鈴鹿はカウンターなので,堀河(10)を経由し,遠藤(13)またはリンタロウ(7)へ。

鈴鹿の攻撃に厚みは無いが,遠藤,リンタロウ共にキレのあるプレーヤーなので,結構得点の臭いがしている。

サイドハーフ,「ハートのエース」,遠藤純輝(13)
鈴鹿のカウンターの発動には必ず遠藤か絡んでいる。
その攻撃センスと,前を向くプレイは,攻撃の選手としてめちゃくちゃハイレベルとナカニシは思っている。
その遠藤,何度か斜め走りで狙っていたが,うしろからのタイミングが合わなかった。
しかし,そのタイミングさえ合えば・・・と言うシーンは何度もあり,その都度ベンチではミラ監督が,グーサインを出していた。

そして,前半24分。
サイドバックの中村から,ドンピシャのボールがディフェンス裏に出る。
オフサイドは無い。遠藤は走りきっている。
宮崎のセンターバックがシュートコースを切っているが,遠藤はキックフェイントでそれを見事に交わし中へ。
打つ気!満々!
そのシュートは宮崎ゴールキーパーの股の間を抜き,ゴールネットを存分に揺らす!

ゴーーーーーーール!!!1-0

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見事すぎるビューティフルゴールで鈴鹿先制。
歓喜のスタンド!
だけど,誰もこのまま終わるとは思っていない。
宮崎の攻撃は防ぎきれていない。

ここでクーリングブレイク。
いったん控室に入り,水分補給をする。
鈴鹿にとってはゴールの直後。良いタイミングだ。
サポーターも水を飲む。
カニシの水は,この暑さで,すでにお湯になっている。
飲まないと水分を補給しないとと思うが,お湯はなかなかたくさん飲めない。
暑い。相当暑い。
試合再開。

前半の半ばを過ぎる。
鈴鹿はディフェンスから丁寧にパスをまわし,支配率を上げたため,ボールを持っている時間は宮崎より長くなった。
だけど,鈴鹿は縦にズバリとボールを入れられない。
サイドから,ディフェンスへ,そしてまたサイドへ。危なければゴールキーパーへ。
長い時間,じろじろボールを回して,勝負のタイミングを掴めぬままボールを奪われ,ショートカウンターで宮崎の攻撃受けるパターンに。
先ほどまで感じていた,得点の臭いが薄れていく。

鈴鹿は縦にパスを入れない。
ドリブルでも仕掛けない。
入れられないのか?
勝負できないのか?
支配率を大事にしすぎなんじゃないか?

ボランチ入る,「バスーカ」,チョン・サネ(26)
中盤で縦横に動き,攻撃にもアクセントをつけているが,どうも前後左右の連携の輪の中に入っていない感じがする。
良く動くことは良いのだけど,逆に動く事で中盤にスペースができて,そこに縦のパスが通されている。
攻撃から守備への切り替え時に,相手のパスコースを切って引っ掛けるプレイが出来ず,逆に攻撃に切り替える際に一瞬迷って,相手に詰められる場面もある。
能力が高いだけに,もったいないプレイが多いサネ。
練習で打っているバスーカもこの試合では不発。
サネ。激戦区の鈴鹿の中盤。チャンスはずっとあるわけじゃないぞ。
もっと練習からあわせていこうぜ!
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試合展開は変化している。
パスをまわして,まわして,パスコースを作り出せず緩急のつけられない鈴鹿と,そのパスミスを粘ってカウンターを仕掛ける宮崎の展開に。

鈴鹿はボールキープできているが,それ以上の展開が無い。
遠藤(13)が何度か斜めに走っているが,その遠藤の動きを使った次の動きが無く,どこにもボールは出てこない。

これか?
これがミラ監督のサッカーか?
いや?
暑いからか?
何か指示が出ているのか?
見ているナカニシも迷うような試合展開。

ゴールキーパーの,「アレオレ鈴鹿の月成」,月成大輝(1)
宮崎の攻撃は分厚い。
サイドからのクロスをクリアすれば,ダブルボランチは必ず2人ともポジションを上げていて,セカンドボールをミドルシュートで狙ってくる。
そこに迷いは無く,完全にシュートで終わらせている。
混戦の中,視界は遮られているが,月成の反応は見事。
何本もミドルに反応し,直撃弾もディフェンスのコースの切り具合を見てキャッチする。
ミドルシュート鈴鹿ディフェンスに当たり,コーナーキックも何本か出ている。
宮崎は,コーナーキック時,ほぼゴールラインベタ付けで選手が並ぶ。
鈴鹿もいつもの布陣でセットプレイに対応するが,月成周辺は,選手が入り乱れていて,何がなんやら分からない具合。
それでも,すり抜けてハイボールをキャッチする見事なプレイ。
月成は見事に安定している。
素晴らしい!
月成頼むぞ。ゴールを守ってくれ。
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試合は前半終盤。

支配率は6対4で鈴鹿
得点の感じは4対6で宮崎。

嫌な感じの攻められ方。
一回切るためにも,このまま前半を終えたい。

前半AT
クーリングブレイクを取っているため,ATは4分。

AT3分経過時。
宮崎が鈴鹿の右サイドに展開。
鈴鹿のマークのフォローが遅れているのが,スタンドから見ても分かる。
ノープレッシャーでクロスを上げられる。
恐れていた狙いすましたクロス。
それをヘディングで!それもほぼドフリーで!打たれて失点。
1-1。

ここで前半終了。



前半ATでの失点で,同点。
嫌な展開。
とても嫌な感じ。

でもそんな時こそ応援しなきゃ。
暑い。
カニシですら,もうすでにフラフラする。
ひどい立ちくらみがする。

いやいやいやいや!
カニシ,何やってんだ。
ここに鈴鹿から念が届いているぞ。
がんばらねば。

飲み水は,完全にお湯になってるけど,水道の水で少し冷やす。
無理にでも水分を取る。飲め!
あと,45分とアディショナルタイム全て。
宮崎で倒れても明日日曜だ。倒れるの上等!ドンとこいだ!
全部出し切るぞ。



後半開始。

後半開始直後から,フッと気がつく。
ボランチがサネ(26)-藤田(6)から,堀河(10)-藤田(6)になり,サネがトップ下の位置にいる。
サネの攻撃時の個人技をフル活用するための布陣だ。

どっちにしても,この暑さで,90分+アディショナルタイムを完璧にプレイすることは難しい。
それはどっちのチームも同じ。
ならばキーポイントは選手交代と・・・選手に力を与える応援だ!
さあ行こうぜ!鈴鹿サポーター!
ここで全部出すぞ!

鈴鹿セントラルミッドフィールダー,「鈴鹿の心臓」,藤田浩平(6)
宮崎は,前半のサイド中心の攻めから,後半は中央からのスルーパスで裏を狙うほうにシフトしてきた。
中盤からのパスに対し体を張って奪いに行く藤田。
この暑さの場面でも,このハイプレッシャーの場面でも,藤田のプレイにはキレがある。
藤田が奪いに行って,相手に交わされることは無い。ナカニシは見たことが無い。
例えパスを出されたとしても,最悪でもパスコースを限定し,後ろのディフェンスにつないでいる。
鈴鹿の連携の中心に位置する藤田。
これは誰でもできるプレイじゃない。
藤田,頼むぞ!この嫌な雰囲気を変えてくれ!
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後半に入り,鈴鹿の攻撃が活性化してきた。
堀河(10)がボランチに入ったため,ボールタッチが多くなり,そこから少しずつリズムが生まれている。
宮崎のサイド攻撃が少し減った分,鈴鹿がサイド中心の攻撃に。

サイドハーフの,「進撃のコニブル」,小西洋平(8)
前半から攻撃中心の積極的なプレイ。
月成のレーザービーム一発で,カウンターで走り,宮崎のゴールを脅かした。
後半からは,さらに小西のギアが上がる。
サイドバックの野口とのパス交換から,中に進入し,惜しいプレイを随所に見せる。
小西の独特のリズム。
早くも無く,遅くも無く,小西の独特の間がグラウンドで発揮される。
これは良いぞ!
前半終盤に消えていた得点の臭いがし始めた。
こんな厳しいコンディションでなんかやってくれるのは,小西じゃないか!
小西は何度も俺たちを救ってくれたじゃないか!
小西!
青森の時のように,ここにはスタンドに上がってくる階段があるぞ。
そこを昇って来い!
サポーターに向かって叫べ!

前半はトップ下,後半からボランチに入る,「プライドオブスズカ=鈴鹿の誇り」,堀河俊大(10)
ついに来たなスタメンで。堀河!
そのテクニックは,トラップしただけで,サポーターの称賛の声が上がる。
そして相手の力を利用したターンの見事さ。
さすが堀河。桁違いに上手い。基礎が普通に見えないほど美しいプレイ。
そして,後半ボランチに入ったことにより,前半のパスを受けるポジションから,後半はパスを出すポジションに変わった。
そして後半,堀河のタッチで試合が動き出す。
コーナーキックからのクリアボールを受ける堀河。
相手は寄せてくるが,絶妙な「間」を取り,前線に駆け上がる遠藤のスピードがトップスピードになった途端に,ドンピシャのスルーパス
うわっ!ここ通すか!
惜しくも宮崎ディフェンス防がれたが,堀河のプレイの精度は半端じゃない。
そして,サイド中心の攻撃になれば,堀河ゾーン(ナカニシが命名した)で,ボールを受ける。
この写真の位置,ここが堀河ゾーン!
堀河,ずっとサッカーしたかっただろう。
ちょっと暑いけど存分にやってやろうぜ!!!
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センターバックの,「いざ雄飛のとき」,高野次郎(3)
怪我明けから早い段階で試合に出ているが,ナカニシの知っている次郎と比べると,まだトップコンディションでは無いと思う。
この試合では,木鈴と共にセンターバックでがんばっているが,次郎特有の声が出るような圧力が弱い気がする。
実際に,次郎の写真を見ていても,フレームから出てくるようなパワーが少ない。
この試合の後半の宮崎は,中央に強力なフォワードを置き,中央突破やスルーパスで裏を狙う。
それを,木鈴と次郎でディフェンスラインを高く保ち,見事にオフサイドに掛けている。
良いラインコントロールだ。
だけど,やっぱり,ちょっとプレイに迫力が無い。
コンディションがまだ上がっていないのか?
次郎,次郎はもっともっと凄いところを見せてくれ!
人生かけて鈴鹿でサッカーしているその想いを,グラウンドで見せてくれ。
まだまだまだ!もっといけるぞ!
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ここで後半のクーリングブレイク。
サポーターも水を飲む。
なんかボーっとしてくるような暑さ。
こんなコンディションで試合をしている選手たちは,もっともっと厳しいだろう。
だけど,勝とうぜ!
だからこそ,勝とうぜ!

試合再開と共に選手交代。
後半24分。
(OUT)3高野次郎 ⇔ (IN)22芦田成利

センターバックの次郎が交代?
どこか痛めたか?
暑さで調子を崩したか?

芦田が左サイドに入り,野口がセンターバックに入る。

サイドバックからセンターバックに急遽ポジションを変えた,「最強の左」,野口遼太(34)
前半は,ディフェンス中心だったが,後半開始から,左サイドをかなり駆け上がっていた。
ただ,今日の野口は,クロスの精度が良くなく,中に高精度のクロスを入れられていなかった。
やはり,宮崎も野口のクロスは押さえに来ており,コースを切ったり,プレッシャーをかけたりしている。
暑い中で,かなり消耗していると思うが,センターバックにポジションチェンジ。
宮崎の見るからにパワフルな外国人選手とバチバチやりあう。
疲れているだろう。
暑いだろう。
でも頼む,ノグさん!
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後半のクーリングブレイクの後,目に見えて選手たちの動きが悪くなった。
宮崎も厳しいはずだが,より鈴鹿のほうが運動量が落ちている。
ディフェンスと攻撃陣の距離が開き,中盤に巨大なオープンスペースができてきた。
藤田と堀河が必死に埋めるが,その位置を使われて,宮崎の攻勢を受けてしまう。

試合の展開は,また変化する。
鈴鹿と宮崎の試合は,4対6で宮崎が優位になる。

選手の足が止まる中で,芦田(22)のスピードは決定的な武器となる。
野口から芦田へパスが出るが,前方をふさいで宮崎がスピードを出させない。
宮崎はまだ前線でも動けており,鈴鹿のディフェンスに対し,厳しいプレッシャーをかけている。

後半32分。
(OUT)8小西洋平 ⇔ (IN)11泉宗太郎

左の芦田(22)同様,右にもスピードで分がある泉(11)を入れる。
右も左も直線一気の布陣。

両サイドが上がった鈴鹿は,野口(34)と木鈴(4)で守る形に。
そこに宮崎のロングボールから,選手が突っ込んでくる。
クリアが短くなるが,そのセカンドボールをフォローに来る選手が戻れていない。
鈴鹿の引きが遅い!
何とか月成がゴールを守るが,鈴鹿はかなりハイリスクで攻撃している。
攻守の切り替えは,遅れてしまっている。
宮崎がまだ走れているだけに,鈴鹿のディフェンスが心配。

野口,木鈴共に,疲れているのが目に見えて分かる。

後半39分。
(OUT)10堀河俊大 ⇔ (IN)19海口彦太

この試合,鈴鹿は1本もコーナーキックを得ることができなかった。
カニシは堀河のコーナーキックを期待していたのだけど,残念。
堀河,また次,良いコーナーキックを頼むぜ!

鈴鹿の攻撃陣は,リンタロウをはじめ,宮崎のディフェンスにプレッシャーをかけるほど動けていない。
泉(11)が仕掛けるが,中に切れ込めず,サイドに押しやられている。

中盤もスペースがあるが,全体的に動けていないので,そこで海口を投入。
ミスが少なく,運動利用が多く,攻撃参加も出来・・・。
みんな暑さで疲れきった場面,海口に求められるものは多い。

試合は後半戦の最終盤。
選手たちの当たりも激しくなり,あちこちで痛める選手が出てくる。

月成がタッチラインに投げて試合を中断させる。
宮崎のスローインから鈴鹿に返すと思いきや,そのままドリブルしてシュート。
なんと!
いやいや,そんなプレイであっても試合は止まっていない。
集中を切らしちゃいけない。

中盤では,サネ(26)がプレッシャーからボールを失い,失点ギリギリの場面があった。
サネは両足が痙攣している。
だけど,交代枠は使い切っている。
ギリギリの試合だ。
サネ。もう少しガマンしてくれ。

サポーターの声が大きくなる。
カニシは,なんか水の中にいるように,耳がボーっと聞こえている。
気がつくと,自分は声を出しているつもりなのに声が止まっている。
もう少しだ。
もう少しがんばろう。
選手たちもギリギリでがんばっている。
選手たちに最後の最後の最後にパワーを。
鈴鹿の念もここに届け!

後半アディショナルタイム5分くらい(良く見てなかった)。

鈴鹿の攻撃の手段はもう単発しかない。
芦田(22),泉(11),海口(19)の交代した選手たちが走るしかない。
それほどの厳しい試合。

後半AT4分が経過。
宮崎は鈴鹿の右サイドから,大きなアーリークロス
ノープレッシャーで上げられたが,ロングボールなので・・・。
いや,逆サイドから猛烈に詰めに来ている。
芦田が追いすがるが,飛び込まれて頭で押し込まれ失点。
1-2

試合残り時間は1分から2分。
キローラン木鈴(4)が,疲れた体を押して前線でパワープレイを敢行する。
ヘディングの競り合いから落とすが,詰めきれずにゴールならず。

サポーターの応援は続いている。
選手たちも最後まで前に向かって戦った。

ここで試合終了。
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今年初の猛烈な暑さの中での試合でした。
両チームの選手のみなさん,本当にお疲れさまでした。
体調崩していないでしょうか?
選手のみなさん,くれぐれも体調管理に気をつけていください。

宮崎の地で差し入れのお菓子もいただきました。ありがとうございました。
横断幕を鈴鹿まで運んでいただきました。ありがとうございました。
鈴鹿からもたくさんの応援をしていただいたと思います。
結果が出せずに,申し訳ありません。



前半のAT。後半のATでそれぞれ失点しました。
後半の失点の時は,ナカニシも体を支えられず,足から崩れました。
最後まで,声を張り上げましたが,その後は良く覚えていません。
サポーターに挨拶に来る選手たちに,なんて言ったのか自分でも覚えていません。
90分間+ATを走りつくした選手たちも,この敗戦は辛かったでしょう。

後半のATでの失点。
最近の鈴鹿アンリミテッド全体の失点の多さ。
これは修正すべき大きな点です。

カニシは帰路,約8時間の電車の中で,ずっとひとりで何かを考えていました。
だけど良く分かりませんでした。

失点を減らすための修正は,選手や監督やコーチが考えるでしょう。
それは,サッカーの専門家である彼らの仕事です。
そして,その修正は必ず成し遂げられるでしょう。
それは,ナカニシの信頼する選手たちがこのまま終わるわけが無いからです。

じゃあ,サポーターがすることは決まっています。
次の一歩のため,選手たちに勇気とパワーを与え続けるだけです。
選手たちが自分の力を存分に出せるように,応援を続けるだけです。

試合後のインタビューで,野口選手が言っていました。
「個人がどうとかじゃなくて,チーム全体の失点なので・・・」
ならば,サポーターの失点でもあります。

次の試合,サポーターとして,ナカニシは最後の笛が鳴るまで,集中を切らさず,応援をバリバリに続けます。
そんなことしか出来ないけど,それがなんの役に立つかわからないけど,選手と共に戦いたいです。

悔しい気持ちのまま中断期間に入りました。
勝利に餓えた選手たちが,どのように変わっていくのか楽しみにしています。

言っておきますが,鈴鹿アンリミテッドの選手はこんなもんじゃありません。
絶対に,こんなもんじゃありません。
見てろよ。
やり返すぞ!

ではまた。



(今後の試合)
◇1ヶ月程度の中断期間。
JFL第18節 8月25日(日)15:00 東京武蔵野シティ @AGF陸上競技場(鈴鹿市
JFL第19節 8月31日(土)15:00 ホンダロックSC @串間市陸上競技場(宮崎県串間市

※ このブログの写真は,VictoryCrossの横断幕班長から提供いただきました。ありがとうございます。

運営ボランティアと,夏のイベント

みなさんこんばんは。

梅雨が明けて,一気に暑くなってきましたね。
みなさん熱中症にはくれぐれもお気をつけて。
選手のみなさんも,体調管理には十分注意を。

そして,みなさんにお願いです。
夏風邪や胃腸風邪など,ご自身の体調不良時には,選手たちに病気などを移さない様に,握手やハイタッチなどの接触は決してしないでください。

カニシの心からのお願いです。
アスリートとしての選手には,十分なご配慮をお願いします。




さて,今日はボランティアスタッフ(運営ボランティア)のことです。

カニシは他のチームがどんなんか良く知りませんが,鈴鹿アンリミテッドでは,試合の準備や撤収などに運営ボランティアが活躍しています。

かく言う私もその一人です。
仕事内容は,テントを張ったり,ノボリを立てたり,イスを拭いたり,などなどです。

鈴鹿アンリミテッドは,イキッてますけど,やっぱりJFLに上がりたてで,全く持って人手の足りないチームです。

そんな中で・・・
選手たちが少しでも試合に集中できるように・・・,
選手たちの負担が少しでも少なくなるように・・・,
そんなことを思いながら,ナカニシは,毎試合,運営ボランティアに勤しんでいます。

その運営ボランティアですが,シーズン最初に説明会がありましたが,現時点で,運営ボランティアのことが良くわからない人もいると思います。
そして,前半戦で運営ボランティアをしてきたけど,ここを改善したほうが良いとか,の意見もあると思います。

そこで!
担当のスタッフにそのお話をしたところ,たいへん前向きに,ミーティングを段取りしてくれました。

それがこれ!開催は下記の通りです。

≪運営ボランティアミーティング≫
==========================
開催日時 : 8月3日(土)10:30~12:30
開催場所 : 三交スポーツの杜鈴鹿メインの下の会議室
※ 誰でも参加歓迎
==========================

もちろん,ボランティアにまた参加していない人も,大歓迎です。
そして,この説明会に参加したからといって,ボランティアスタッフをせねばならないという事もありません。

どんなことをするのか?
質問したいことは?
カニシってどんな人か?

そんな感じの興味本位で,チラッと見に来るのでも大変ウェルカムです。
ぜひ,8月3日は,三交スポーツの杜鈴鹿までお越しください。
事前の申し込みなどは不要ですので,本当に突然ふらっと来ても大丈夫です。

そこのあなた!
青と緑のアンリミロードを,共に作ってみませんか?
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そして!!!

このミーティングの後,その場所を借りまして,少し「サポーターの打ち合わせ」を行いたいと思います。

チームスタッフに確認し許可を得ましたところ,
ボランティアのミーティングは,だいたい10時30分から1時間程度で終了予定です。
その後,残りの会場使用時間をいただいて,サポーターの打ち合わせをさせていただく事にしました。
なので,開始は運営ボランティアミーティング終了後で,終了はどれだけ押しても,12時30分ごろに終了です。

運営ボランティアミーティングには出ないけど,サポーター打ち合わせには出たいという人は,VictoryCrossツイッター( @fcsuzuka_vc )で開始時間などのツイートをしますので,それを見て,サポーター打ち合わせに参加してください。
(※でも,出来れば運営ボランティアミーティングにも参加してください)

ちみなに,このサポーター打ち合わせで話をしたい内容は,
・チャント集の印刷について
・スタンドを巻き込んだ応援について
・各部からの提案や報告や意見
・その他なんでも
とにかく,鈴鹿アンリミテッドのためになる事を,みんなで話しましょう!
こちらへのご参加も,よろしくお願いします。



次に大事なお知らせです。

チームのほうは,夏の間にたくさんのイベントに参加するようです。
こういう地道な活動が,地域に根ざす1歩となります。とても大事です。小口は大司です。

中断期間でアンリミ成分が不足しているみなさん,ぜひぜひぜひぜひ!
選手に会いにいってあげてください。
選手たちもたくさんお客さんが来てくれると嬉しいと思います。
https://suzuka-un.co.jp/news/27466/


◇ 子供のやりたい!やってみよう!を育てよう!
日時: 7月30日(火)13時~14時
場所: コンフェット鈴鹿平安閣
内容: 足が速くなるワンポイントレッスンなど
参加選手:佐藤和馬選手、小圷瑛士選手
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◇ すずフェス(第23回鈴鹿フェスティバル)
日時: 8月3日(土)・4日(日)14時~15時
場所: 鈴鹿ハンター南の弁天山公園
内容: スポンサーの第一不動産販売様のブースでサイン会,握手会など
参加選手:未定
→ このイベント時に,後期の試合に向けてのチラシ配布を行う予定です。詳細はまたブログで。
https://sites.google.com/site/suzukafestival/


◇2021国体フェスin鈴鹿
日時: 8月10日(土)14時50分~15時20分
場所: イオンモール鈴鹿中央コート
内容: 子供向けのサッカーレッスン、足が速くなるレッスン、ストレッチ講座
参加選手:未定
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そして!
われらが鈴鹿の大黒柱!藤田浩平選手がサッカー教室を行います!!!
そして!そのうえ!参加料無料!!!これは注目!!!

◇藤田浩平サッカー教室
日時: 8月18日(日)10時から11時
場所: 鈴鹿アンリミテッドフットサルコート(住吉四丁目21-13)
内容: 小学校4年生から6年生までのサッカー教室
申し込み方法: info@suzuka-un.co.jp こちらにメールを
詳細はこちらをご覧ください。

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いーなー,ナカニシも小学生のころ藤田選手に教えて欲しかった。
いーなー,子どものころに鈴鹿にこんなチームがあったら良かったのに。



そんなことでヤイヤイ言うてますが,ナカニシは金曜日の朝から宮崎に出発します。

土曜の宮崎戦は,必ず!勝つ!!!

カニシの目は,宮崎の延岡に一直線です。

みんなの想いを,念を送ってください。

ではまた。

(今後の試合)
◇ JFL第17節 7月27日(土)13:00 テゲバジャーロ宮崎 @延岡市西階総合陸上競技場(宮崎県延岡市
◆ 1ヶ月程度の中断期間。その間に国体予選あり。

JFL第16節 対 MIOびわこ滋賀

みなさん,こんばんは。

昨日は試合の後から,仕事だったので,ブログ更新ができませんでした。
また,そのためボランティアスタッフの会場撤収にも最後までいられず,申し訳ありませんでした。
結局,ほぼ徹夜で働いた後,朝からチームの練習を見てきました。
サポーターの心が迷った時は,選手の姿を見ると一発で安定します。
カニシは彼らと笑顔と涙を共にすることが出来る事を,心から幸せに思います。
・・・見ていて,そう思えるような練習でした。



JFLのシーズンは後半戦に入った。
対戦相手は,今シーズンの開幕戦の相手,MIOびわこ滋賀(以下,滋賀と書きます)。
JFL初戦で勇んで行った布引で,セットプレイから失点し,敗戦となった。
その時のナカニシのイメージは,全体的にラガーマンのようなフィジカルの強さと,サイドの選手のスピードだった。
地力のあるチーム。
対戦が一巡して分かった。
滋賀はJFL上位と比べても,全く力に差は無い(ナカニシの主観)

梅雨の最後,少しだけ雨が降っている。
気温は高くないが,息苦しいほどの湿気。

会場に到着。
荷物を降ろすだけで,滝のように汗が出てくる。

ボランティアスタッフと共に準備を進める。
キツイ。
汗と共に体力が奪われていく。
選手たちに良い環境で試合をして欲しい。
黙々と準備をする。

悪天候の中でも,観客が集ってきた。

鈴鹿アンリミテッドを愛するものがここに集う。

いくぜ!!!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 13遠藤純輝・7リンタロウ・9藤沢ネット
MF 26サネ・18佐藤和馬・6藤田浩平
DF 34野口遼太・3高野次郎・15中村俊貴・11泉宗太郎
GK 1月成大輝

試合開始。

鈴鹿は,4-2-3-1と4-3-3の中間のフォーメーション。
両サイドが上がれば3トップ。
両サイドが下がれば1トップ。

試合開始直後から,滋賀が押し込んでくる。
球際で激しく当たって,前に前に押し込んでから,ディフェンスの後ろにスルーパス
足の速いサイドプレーヤーが中にクロス。
中で待つフィジカルの強いフォワードが狙う。

クロスを上げるのを阻止しようとすると,自然に滋賀ボールのコーナーキックが増える。
そして,ナカニシは始めて見たのだけど,滋賀はコーナーキック時に,左利きと右利きの2人の選手がキッカーで狙う。
たぶん,セットプレイ時の動きは徹底的に練習しているようで,キッカーがサインを出しているのも分かる。
良いボールが狙い通りに中に入るが・・・。

鈴鹿ゴールキーパー「レーザービーム」月成大輝(1)
滋賀はコーナーキック時,月成を取り囲むように動きを制限してくる。
しかし,そんなことにはものともせず,月成はボールを追い,そしてキャッチする。
試合最初のコーナーキックは,トリッキーで巻いてゴールに入るようなボールだったが,月成はそれもしっかりと見えていた。
安定感を増し,ディフェンスに余裕を与え,そしてなんか分からないけど,月成なら大丈夫と感じさせる説得力。
この試合,月成のプレイに揺るぎなし。
月成,こりゃ厳しい試合になるけど,頼むぜ!
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滋賀のセットプレイ時の怖さは,今までの試合の中でも際立っている。
セカンドボールの寄せや,ゴールキーパー前の圧力は半端じゃない。
しかし,鈴鹿もシーズンの半分を戦って成長している。絶対に成長している。
シーズン序盤に泣いたセットプレイ時の失点が,今では激減した。
セットプレイ時に,必ず岡山コーチが飛び出す。
そして必ず言う「ここやぞー!!!ここやぞーーー!!!」
選手もスタッフも,全力で一生懸命に勝利を目指している。

サイドバックに入っている,「疾風怒濤」泉宗太郎(11)
怪我からの復帰後,右サイドバックに入ってしっかりとプレイしている。
本職ではないにしても,泉のスピード,泉の対人の強さは当然活かれさている。
滋賀の攻撃はサイドをスピードで切り裂くという感じ。
そのスピードに対して十分についていけている。
しかし,滋賀は2人3人とショートパスをつないでからのスルーパスが出ている。
泉も的を絞りにくく,再三に渡り進入を許してしまっている。
センターバックも引きずり出されると,中の高さが無くなり,マークが薄くなる。
右サイドで泉が孤軍奮闘している姿が見える。
そして,その持ち味である攻撃力を活かして,前半の序盤相手ディフェンスを突破。
リンタロウにピンポイントクロスを上げるが,惜しくもゴールならず。
泉,がんばってる!
がんばれ!
スタンドからは何も出来ないけど,泉を応援してるぞ!
がんばれ!

前半の序盤は滋賀に押し込まれている。
そのため,サイドが下がってリンタロウのワントップのような形になっている。

鈴鹿のワントップ,「ER7」エフライン・リンタロウ(7)
前述の泉のクロスを見事なトラップで懐に入れ,振り向きざまにシュートを放つが,滋賀のゴールキーパーに止められている。
しかし,滋賀のディフェンスはリンタロウのマークにべったり付いていないので,なんか少しだけスペースがあるように見える。
その一瞬。
それでリンタロウは十分!知ってる。ナカニシは知ってる。

前半12分。
ここでも基点は右を上がった泉(11)
泉からネット(9)そしてサネ(26)へ。
サネがダイレクトでクロスを上げる。
リンタロウが,滋賀ディフェンスの後ろから飛び込み,頭ひとつ抜け出しシュート!!!
見事!マークの外しっぷり,ヘディング精度,そしてそれをモノにする技術,見事!

ゴーーーーーーール!!!1-0


先制点は鈴鹿の誇る得点マシーン!
エフライン・リンタロウ!!!
得点をお膳立てしたネットとリンタロウのハイタッチ。
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うわー。カッコいいぜ!

リンタロウのゴールで先制したものの,鈴鹿と滋賀の試合は,4対6で滋賀が押している。
滋賀のパスまわしの正確さと,そのショートスルーパスは,練習で鍛えこまれた精度の良さがある。
中盤でそれをカットするのは,
センドラルミッドフィルダー,「鈴鹿の心臓」,藤田浩平(6)
試合開始からトップスピードで頭脳を回転させ,ゲームを動かしている藤田。
一呼吸も余裕の無い中盤で,攻守に渡ってチームを支えている。
藤田無しの試合が想像できないほど,ナカニシは藤田を信頼している。
そして,この試合,サイドを滋賀に攻略されているが,そのクロスの弾き返したセカンドボールの奪い合いが熾烈を極める。
クロスに対して,センターバックの次郎(3)と中村(15)は良く対応しているが,競合っているため,ヘディングの飛距離が出ていない。
そのクリアボールに詰める滋賀の中盤に体を入れてボールを渡さない藤田。
そして,この試合では何度も自分自身が攻撃参加して,得点を狙っている。
ボールボーイの少年たちに教えてあげたい。
サッカーを学ぶなら藤田を見たら良いよ。
そこには攻守だけでなく,サッカーのすべてが詰まっている。
藤田,頼むぜ!
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鈴鹿は少し押し込まれているが,カウンターが発動しそうな感じがある。
過去の鈴鹿と,今年の鈴鹿の大きな違いは,カウンターの発動率。
攻め込まれている時でも,それを狙えるだけの選手がいる。

トップ下の,「雑草魂」,佐藤和馬(18)
試合開始からずっと前線で動き回っていた。
後ろに目がついているように,パスコースを読んで切っているため,中盤のディフェンスにも大きな役割を果たす和馬。
前線の選手ながらも,視野が広く,試合の流れを読む目を持つ和馬らしい存在感。
ルックアップして,周りも良く見えているため,パスのミスはほとんど無い。
見事。和馬は今日も見事だなー,と思っていたら・・・。

前半15分。
ネット(9)がカウンターの基点となる。
ネットと併走してリンタロウがオトリになる動き。
これで相手のセンターバックは動けない。
純輝(13)とワンツーで受けたネットがダイレクトでショートパス。
走りこんでくるのは,佐藤和馬!!!
一直線だ!
頭から突っ込むような,ゴールしか見えていないもう一人の和馬だ!!!

ゴーーーーーーール!!!2-0


素晴らしいシュートを決めた和馬!
鈴鹿初ゴール。そしてこれからもっともっと取る得点の最初の1点。
サポーターに向かい(本当はナカニシに向かって),胸のアンリミテッドのエンブレムをこぶしで叩く。
鈴鹿への愛をプレイで見せたぞ!」
(ナカニシに向かって)そういっているように見える。
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鈴鹿は2点を先制。
しかし,2点差では全く試合は決まっていない。
もし1点返されたら,その後の時間は地獄の時間となることはよく承知している。

その分サポーターの応援に熱が入る。
まだまだ誰も試合が終わったなんて思っちゃいない。
もう,あの時の俺たちじゃない。
2点で勝ったなんて,欠片ほども思っちゃいない。

センターバックの,「いざ雄飛の時」,高野次郎(3)
滋賀の攻撃は熾烈を極める。
センターバックの右?に入っている次郎も,ギリギリの攻防を繰り広げる。
滋賀フォワードは,身長がめちゃくちゃ高いわけではないが,アタリに強く,一瞬のスピードでマークを外してくる。
それに喰らい付くように,ボールから目を離さない次郎。
月成(1),中村(15)との連携も良く,ボール回しから相手を寄せて引き剥がし,その裏にパスを上手く通している。
鈴鹿の2点先制で,逆に滋賀の攻撃は勢いを増している。
誰よりも熱い心を持ちつつ,誰よりもクールにマシンのようにディフェンスする。
次郎,何とか耐えてくれ。
まずは前半だけでも,頼む。
次郎ならやってくれるはずだ!
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前半の半ばを過ぎ,滋賀の攻撃が鋭く突き刺さる。
特に右サイドは,人数をかけられて切り刻まれているが,センターバックが引きだれるわけには行かず,本来フォワードのネット(9)が下がってディフェンスしている。
滋賀は早い段階でミドルシュート,そしてダイレクトでシュートを放っているが,月成が冷静に対応しているため,何とか無失点で押さえられている。
もしも,滋賀のシュートが良いコースであれば,前半のうちに失点があってもおかしくなかった。

サイドハーフ,右のフォワード,「優しい鉄人」,藤沢ネット(9)
前半の2得点に絡む動きをしているネット。
特に和馬へのアシストは見事だった。
当然,自身のゴールも欲しいだろうけど,ネットはチームプレイをしっかり出来る良い選手。
ディフェンス時の献身的な走りと,攻撃の前線基地となるそのポストプレイは,相手にとっては脅威となる。
この試合の前半の終盤は,サイドハーフの位置に下がり,泉と共に右サイドをディフェンスする。
決して本職ではないディフェンスだが,対人に強く,体を使うのが上手いネットは,泉と上手く相手の勢いを削いでいる。
優しい鉄人は縁の下の力持ち。
そして,その仕事ぶりをナカニシはよーく見ている。
ネット!
ナイスプレイだ。
チームを救うプレイだ!
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前半の終盤に鈴鹿のカウンター!!!
リンタロウから,長駆して走って来たのは藤田浩平!!!
シュートは相手ゴールキーパーのファインセーブで阻まれるが,1点モノの大チャンスだった。
滋賀が攻勢な分,鈴鹿のカウンターは奥深くまで突き刺さっている。

ここで待望の笛

前半終了。



前半,危ない場面は多々あった。
だけど,次郎(3)と中村(15)はコースを空けておらず,体に当たって跳ね返るシュートが何本かあった。
そして,滋賀のシュートも精度を欠き,枠に行っていない事も幸いした。

厳しい試合。
このまま無失点で行きたいけど,このままいけるような感じは無い。
ただ,リンタロウ(7),ネット(9),純輝(13),和馬(18)の鈴鹿のカウンターが,良く切れているので,そこからもう1点欲しいところ。

守りきる。
そしてもう1点。

やるぞー!



後半開始。

後半から滋賀は2人を交代してきた。
鈴鹿の前半を見て,なんらかの手を打った様子。
そして,鈴鹿は4-2-3-1から,4-4-2にフォーメーションを変化。
サイドハーフをサイドの守備に回す感じに。

しかし,

後半6分。
滋賀に左サイドの深い部分でドリブルを仕掛けられ,PKを奪われる。
鈴鹿サポーターが祈る。
月成,止めてくれ!
しかし,決められて失点。
2-1に。

後半の時間は十分に残っている。
このまま滋賀に攻められ続けるのは危険。
鈴鹿は守りっぱなしでは滋賀の攻撃を耐えられない。
守るのではなく,攻撃にも出た上で,試合を五分に戻したい。

後半10分。
(OUT)11泉宗太郎 ⇔ (IN)22芦田成利

この交代で,左の野口(34)がセンターバックに入り,中村(15)が右サイドに,芦田は左サイドに入る。

サイドバックの,「マッスルキングダム」,中村俊貴(15)
前試合もセンターバックで出ていたので,2試合ぶりのサイドバック
それが,なんか凄く安定している。以前より数段安定している。
センターバックを少ししたせいか,ディフェンス面での落ち着きがあり,凄く良い。
滋賀はスピードと丁寧なパスまわしで鈴鹿のサイドを攻略に来るが,右サイドの突破は試合終了まで中村(15)が押し止めた。
その鍛え上げた肉体が存分に力を発揮して,滋賀攻撃陣をパワーで押さえ込んだ。
そんな感じの,問答無用のディフェンス。
昨年の強い中村のプレイだ!!!
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後半2-1となってから,鈴鹿が押し戻している。
支配率はやや滋賀優位だが,ほぼ互角の展開。

鈴鹿は2トップになってネット,リンタロウが個の力でなんとかしている。
サネのスルーパスからネットが抜け出しシュートを放つが,枠の外へ。

前半は左サイド,後半はセンターバック,「最強の左」,野口遼太(34)
この試合,特にサイドの消耗は激しかった。
遠藤純輝(13)も下がってディフェンスしている。
攻守で言うと,左サイドも守備のウェイトが大きい。
滋賀の攻撃で走らされた野口の消耗は激しいだろう。
だけど,後半からセンターバックでも十分に余裕を持って,滋賀の攻撃をクリアしている。
後半から滋賀には長身の選手が入ってきた。
次郎と共に,滋賀の攻撃を跳ね返し続ける野口。
大丈夫だ!
ノグさんは大丈夫だ!

後半22分
(OUT)18佐藤和馬 ⇔ (IN)8小西洋平

小西(8)が左に入り,遠藤(13)が右に入る。

サイドハーフの「ハートのエース」,遠藤純輝(13)
遠藤は鈴鹿のカウンターの発動に欠かせない選手。
そのファーストタッチの柔らかさと,自分のボールにする技術は,混戦時でも抜け出してくる力を持つ。
少し膠着し始めた後半。滋賀はサイドを中心に攻撃している。
その分,サイドの裏にスペースができており,そこに入り込みたい遠藤。
一発出れば,遠藤は単騎で点を取る力を持っている。
しかし,サイドの攻防で守勢に回らざるを得ない遠藤。
ギリギリのバランスで膠着している試合。
サイドを失うわけには行かない。
自分の持ち味を出せず,ガマンのプレイを続ける遠藤。
すまん。純輝。
もうちょっとガマンしてくれ。
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ボランチは,「バスーカ!」,チョン・サネ(26)
久しぶりのスタメンだが,物怖じせずにビシッとやっている。
所属元の岐阜と練習試合でも,しっかり存在感を出したサネ。
一時期よりも大きなエリアで自由にプレイしている感じを受ける。
後半は,4-4-2のダブルボランチとなったため,少しポジジョンを上げセカンドボールへのファーストアタックに行っている。
しかし,なかなか滋賀のパスを引っ掛けることが出来ず,上手い形で前線へ攻撃をつなぐことが出来ない。
もう少し連携が良くなって,中盤の守備の差し合いには入れればと思う。
左サイドの小西からのパスを,インサイドキックのミドルシュートでコントロールショットを放つあたり,なかなか良い根性をしている。
サネ,ここが結果の出しどころだ!
チャンスをつかめ!
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後半の終盤に入り,試合は滋賀のボール保持の時間が長い。
鈴鹿は引いて守ってしまい,ディフェンスラインも低く,ネットも下がってきているので,攻撃の切り替えに時間がかかる。
攻撃を続けて,自分達のボールを保持する時間を増やすことが一番の守備になる事ぐらい,選手たちは良く分かっている。
守っているだけでは,いつかやられる事も分かっている。
だけど,攻撃に転じられない。
分かっているけど,流れが変えられない。

後半32分。
左サイドをスルーパスで突破される。
何度も何度もこの形でサイドをやられている。
中へクロス。
鈴鹿センターバックもジャンプしているが,その上,頭ひとつ上で合わせられ失点。
2-2
同点。

失点の後,藤田(6)が選手を集めて円になり何か話している。
大丈夫だ。
この「間」を取れる選手たちがいるならば大丈夫だ。

サポーターにできることは応援しかないけど,もうやるしかないでしょ。
カニシのノドももう変だけと,叫ぶしかないでしょ。
鈴鹿サポーターこんなもんか!
いくぜ!!!

後半33分
(OUT)9藤沢ネット ⇔ (IN)16小口大司

滋賀に削られて負傷したネットに代わり,FC岐阜との練習試合で大活躍した赤丸急上昇中の小口が入る。

サイドハーフの「進撃のコニブル」,小西洋平(8)
後半2対2の同点。
しかしナカニシは知っている。
AGFのこっちのゴールで,小西は何度もスーパープレイを見せてくれた。

小西(8)が切れ込んでシュート!
芦田(22)のピンポイントクロスがリンタロウの頭にあわせるが,滋賀ゴールキーパーの好セーブでゴールならず。

鈴鹿の左から効果的な攻撃が出ている。
サポーターも沸き立つ。
いいぞいいぞ!
行こう行こう!

そして,
後半41分。
後方からのロングフィードに対して,小口(16)がハイボールを競合う。
カニシの見たところ,小口は身長以上にハイボールに強い。
小口の落としたボールを,リンタロウが拾い,右に開いて走り出した小口へ。

小口のクロスが中へ。
滋賀のゴールキーパーが届かない絶妙のボール。
中に走りこんでいた小西が,少し戻りながら不十分な体勢にもかかわらずヘディングシュート!!!
決まった!!!

ゴーーーーーーール!!!3-2


小西洋平(8),魂の!値千金のゴール!
そして小口大司(16)のナイスアシストに,ベンチも騒然!
吼える小口!!!
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凄いゴールで再び鈴鹿がリード。
しかし,試合の流れは滋賀に向いている。
何とかここを切らねばならない。

みんな分かっている。
ここを守りきらねばならない事を。
集中?
してるさ。めちゃくちゃ集中してるさ。
人生かけてサッカーをして,
この1勝の重みも知ってて,
絶対に守りたくて。
負けたくなくて,
引き分けじゃなくて勝ちたくて。
ノドから手が出るほど,
どうしても勝ちたくて。
絶対に負けられない戦い?
そんなん毎試合だ!!!

後半AT
残り1分も無い時間。
滋賀のフォワードの蹴ったボールは,そこしかない隙間を通って鈴鹿のゴールネットを揺らす。

3対3

同点で引き分け。

ここで試合終了。



湿度が高く厳しいコンディションでしたが,みなさんお疲れさまでした。
両チームの選手のみなさん,お疲れさまでした。
スタッフのみなさん,関係者のみなさん,お疲れさまでした。

2点先制からの,3対3の引き分けは,やはり悔しい結果です。
そりゃ,3点取ったのに3失点ならば守備が悪いといわれても仕方がありません。

だけど,鈴鹿の選手が全力で戦ったことに間違いはないです。
全力の結果がこの試合です。
勝てなかった理由は,手を抜いのではなく,集中していないわけでもなく,ただただ,鈴鹿アンリミテッドか弱かったからです。
ならば,この悔しい引き分けは,もっと強くなるための辛くて苦い糧にするしかありません。

カニシは鈴鹿の選手たちを信じています。骨の髄まで。
だから,必ず修正してもっと強くなります。

次の試合,選手たちは失点したくないでしょう。ミスも怖いかもしれません。
だけど,自信を失ったままで試合に臨んだら,プレイか萎縮してしまいかねません。

サポーターがすべきなのは,
上手くいかなかった次の試合の選手たちに,勇気を与えることです。
ラジオ体操で笑ってくれても良い。リラックスして共に前向きに戦うことです。
大丈夫だ!自分を信じろ!ナイスプレイ!と応援をすることです。

鈴鹿サポーターは毎試合歌っています。
「どんな時も,俺らはここに,さあ前を向いて走れ鈴鹿,夢の先へ」
選手たちに前を向いて走れと言うならば,言ってるサポーターも前を向かねばなりません。

昨日の試合の結果は変えられません。
だけど,次の試合は勝つことができます。

「さあ行こうぜ明日めざし,何度でもくじけても」

次!
絶対に勝つ!

カニシは,君たちと共に戦えることをいつも誇りに思っている。

ではまた。


(今後の試合)
◇ JFL第17節 7月27日(土)13:00 テゲバジャーロ宮崎 @延岡市西階総合陸上競技場(宮崎県延岡市
◆ 1ヶ月程度の中断期間。その間に国体予選あり。

※ このブログに使用している写真は,鈴鹿アンリミテッドとJFLの使用許可を得て掲載しています。そのため,他での利用は絶対にしないでください。

総帥散歩 岐阜とタペストリーと指ハート 編

みなさんこんばんは。

日曜日の試合で,堀河俊大(10),泉宗太郎(11),チョン・サネ(26)が怪我から復帰しました。
そして,前試合のHonda戦では,高野次郎(3)が怪我から復帰しています。

特に堀河は,昇格を決めた刈谷戦の際の大怪我で,復帰まで200日以上かかりました。
辛いリハビリだったと思います。
なので,復帰戦でナカニシは浮かれていましたが・・・。

気がついた人いますか?

試合が終わってサポーターに向かって歩いてくる時。
ハイタッチの列の時。
試合後のインタビューの時。

堀河は全く笑っていません。
欠片ほどの浮ついた感じもありません。
逆に,とても厳しい表情をしていました。

たぶん,彼は自分のプレイに全く納得がいかなかったんだと思います。
次郎も,サネも,泉も・・・。
勝利に喜んではいましたが,みんな笑っていません(泉くんは笑顔だったけど)。
彼らは最高のアスリートです。
だから「自分はまだできる」と言うことを強く感じていたと思います。

彼らの目標は,怪我を治すことだけではなく,もっと先にあります。
言っておきますが,ナカニシの知ってる彼らの力は・・・。

こんなもんじゃないぞ!!!あと百倍は凄いんだぞ!!!

そんな風に思いながら,月曜日の祭日,岐阜の練習試合からの帰路を運転してました。



さて,そんなこんなで,昨日は練習試合に行ってきました。
対戦相手は,J2のFC岐阜です。
あちらも日曜日は試合だったそうで,鈴鹿と同様試合に出なかったメンバーを中心に,練習試合となりました。

鈴鹿フィールドプレーヤーに交代枠が1名しかおらず,ちょっと心配でしたが,みんな元気にプレイしました。
なんか伸び伸びしていて,めっちゃ良い動きでした。
練習試合なので,内容は書きません。

結果は2対1。
1点目。得点小澤司(28),アシスト小口大司(16)
2点目。得点小口大司(16),アシスト三浦俊太郎(33)
2点とも,思わず笑みがこぼれるような,素晴らしいゴールでした。
後半の1失点は,ちょっと足が止まってました。反省点ですね。

みなさんお疲れさまでした。
FC岐阜のみなさん,ありがとうございました。



そして本日,俺たちのイオンモール鈴鹿鈴鹿アンリミテッドタペストリーが掲出されました。
その一部を。
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鈴鹿で一番人が集まる場所である,イオンモール鈴鹿さんは,みんなもご存知,鈴鹿アンリミテッドのスポンサー様です。
イオンモール鈴鹿さん,ありがとうございます。感謝です。
カニシ家の買い物は,基本的に全部イオンモール鈴鹿で買います。
(妻ノリコにもしっかりと伝えておきます)

イオンモール鈴鹿にお越しの際は,ぜひ,このタペストリーを見ながら,ニンマリしてください。
そして,そばを通る通行人に聞こえるような独り言で,
「へ~,鈴鹿アンリミッドってサッカーチームがあるんだ~,イケメンぞろいだな~」
と,小芝居をしてください。
ちなみに,ナカニシはイオンに行くたびに,絶対にやります。



そして,夏の中断期間最後のホームゲームとなる,今週末の試合ですが,現在,チラシ配布についてチームと協議をしています。
配布場所,チラシの残数など,調整中ですので,やるかやらないかも含めて,もうしばらくお待ちください。
実施の際には,サポーターズクラブ,VictoryCrossツイッターやこのブログで告知させていただきます。
(急なお知らせの場合は,ツイッターのみになることがあります。すみません。)
VictoryCrossツイッター( @fcsuzuka_vc )



以前にもブログで取り上げましたが,「サッカーで町を元気に」の佐藤和馬選手が,スポンサーを探しています。
今度は,選手たちの環境改善のため,タオル屋さんを探しているようです。

詳細はこちらへ。

http://zumaica.com/

みなさん,お知り合いや,友達などで,ご紹介できる方がいましたら,ぜひ佐藤選手にご一報ください。もちろんタオル以外も,大歓迎です。
選手,サポーター共に町を元気にしていきましょう!
エブリバディ!ハンズアップ!
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(これ指ハート作ってくれてるんじゃないかな???)



サッカーは得点を入れた次の瞬間が一番危ない時間です。
そうです。だいたいナカニシが,つぶれた声で「ここを締めろーっ」て言う時です。

勝利の次の試合こそ,勝って兜の緒を締めねばなりません。
鈴鹿はまだまだ弱いです。
1勝してホッと気を抜いている場合じゃありません。

次の対戦相手は,開幕戦で0対1で敗れた,MIOびわこ滋賀です。
カニシは,あのコーナーキックからの失点を,よくよく覚えています。
右利きのキッカーが,失点時には左利きのキッカーに代わった事も良く覚えています。
開幕戦の時と,今の鈴鹿アンリミテッドは,変わったでしょうか? 強くなったでしょうか?

その答えは,今週末に分かります。

カニシは,ビシッと締めた応援をします。

勝ちましょう。
いや,勝ちます!

みなさんよろしくお願いします。

ではまた。


(今後の試合)
◇ JFL第16節 7月21日(日)15:00 MIOびわこ滋賀 @AGF陸上競技場(鈴鹿市
◇ JFL第17節 7月27日(土)13:00 テゲバジャーロ宮崎 @延岡市西階総合陸上競技場(宮崎県延岡市
◆ 1ヶ月程度の中断期間。その間に国体予選あり。

JFL第15節 対 ソニー仙台

みなさん,こんばんは。

(この最初の部分は,ブログを全て書き終えてから書いています)
今日のブログの作成に5時間かかりました。
とても楽しい時間でした。
カニシは今から寝ます。
寝るのが楽しみです。
今夜は,良い夢を見るでしょう。たぶん。



試合の朝が来る。
試合前夜のナカニシは,とても浅い眠りなので,何度も目を覚まし,何度も窓の外を見る。
明け方から準備を始めて,ジリジリと出陣の時を待つ。

今日の対戦相手は,ソニー仙台(以下,仙台と書きます)。
昨年リーグ2位,そして今年は現在3位。
先週戦ったHondaFCと並ぶ,企業チームの雄。
チーム力は最上級。

嫌な予感ばかりする。
どうしよう,どうしよう,と不安が押し寄せる。
鈴鹿はスタメンが大きく変わる可能性がある。
そんな状態で,どこまで仙台に対応できるのか?

試合会場に着く。
少しだけ雨が降っている。
ジメジメしているがあまり暑くはない。

黙々と準備をする。
不安を消し去るように。
信じろ。大丈夫だ。
俺たちの誇り,鈴鹿アンリミテッドの選手たちを信じろ。

悪天候にもかかわらず,たくさんの仲間が集ってくれる。
サポーターに激を入れつつ,自分自身に喝を入れる。
「選手たちは人生をかけて試合をしている。この試合は第15節。だけど1試合1試合が勝負の試合だ。その唯一無二の試合に悔いの無い応援をしよう!」

カニシは,君たちと共に戦えることを心から誇りに思う。

腹は据わった!
いくぜ!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 7リンタロウ
MF 13遠藤純輝・21小野祐輔・6藤田浩平・18佐藤和馬・9藤沢ネット
DF 34野口遼太・3高野次郎・15中村俊貴・11泉宗太郎
GK 1月成大輝

試合開始。

鈴鹿はかなりメンバーを代えてきた。フォーメーションは4-2-3-1
対する仙台は4-3-3だが,3トップの真ん中がかなり出ているので,4-3-2-1のような形。

開始直後から仙台の強さが見え始める。
フィジカル,スピード,パス,すべてがハイレベルで,付け入る隙が無い。
仙台の攻撃時は,サイドバックと3トップが動き,ディフェンス時は4バック3ボランチのような形で守る。

この試合,ボランチで出場している,「雑草魂」,佐藤和馬(18)
仙台のパスの出所を潰しに行くため,早いチェックに行っている。
一瞬で間を詰めるGOと,相手のパスコースを消すSTOPで,仙台の中盤を自由にさせていない。
前半早々から仙台の左からの攻撃に対し,激しくチェックに行き,ファウルを取られてしまう。
しかし,その切れの良いチェックで,仙台の攻撃のスピードを見事に消している。
この試合全般で,仙台は良い形でミドルシュートが打てなかった。
鈴鹿バイタルエリアは和馬がコースを徹底的に消しており,地味だけど見事なファインプレイがあった。
足を伸ばしながら,ほんのわずかでもボールに触りに行く和馬。まさにギリギリの数センチ単位の攻防。
和馬!
この試合,中盤をやられたら仙台の3トップに良い形で入るぞ。
絶対自由にするな!
・・・そして和馬は仙台の中盤を自由にさせなかった。ナイス!
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サイドハーフの,「ハートのエース」,遠藤純輝(13)
鈴鹿の攻撃をグイグイ引っ張っている。もう遠藤は最高だということが良く分かった。
この試合も,攻守ともに縦横に動いて,実に的確なプレイをしている。良いぞ!
左サイドを突破する遠藤。
右から中に走ってくるネット(9)に,ピンポイントパスを入れる。
惜しくも仙台ディフェンスが体を寄せるが,遠藤のパス,ドリブル共に高精度のハイレベル。
そして,遠藤のシュートは・・・。

前半10分。
小野祐輔(21)からヒールパスをもらった遠藤が,スルスルっと中に切れ込んでいく。
パスを出すぞ!,シュートを打つぞ!,とフェイントを掛けているため,仙台ディフェンスが飛び込めない。
シュートコースを消しつつ,遠藤をマークしているが,遠藤が進行方向から120度反転して,シュート!
不十分な体勢ながらも,腰が入っているためシュートの威力は高い。そしてその絶妙なコース!!!
キタ!
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ゴーーーーーーール!!!1-0


遠藤純輝の見事な,見事な,ビューティフルゴール!
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しかし,また試合は開始10分。
遠藤は喜びすぎない。なのでハートマーク無し(ナカニシはやってた)。

鈴鹿の得点の余韻はあっと言うのに消えている。
そして,試合はピンと張り詰めている。

鈴鹿の得点直後の仙台のコーナキック。
両チームが競合うが,仙台の選手が頭ひとつ抜けている。
なんと!
ここまで鈴鹿が高さで負けてるか?
仙台のヘディングシュートを,ゴールキーパー月成(1)が,神セーブ!
これは世界中でも月成しか出来ない超反応
しかし,身長と言うより,ジャンプ力とタイミング?で高さを行かれている。
これはセットプレイがヤバイぞ。

仙台の攻撃は,丁寧にサイドを攻略するものと,クロスを強いフォワードに当てて,セカンドボールを狙うパターン。
そして,そのどちらも脅威。

ゴールキーパーの,「レーザービーム」,月成大輝(1)
コーナーキックの際の,超至近距離からのヘディングだけでなく,前半だけでも何本もシュートを打たれている。
藤田(6),和馬のボランチは踏ん張っているため,縦へのクサビのパスは通っていない。
どちらかと言うと,サイドから中に向けて放り込んでくるボールに対応している。
センターバックの中村俊貴(15),高野次郎(4)ともに,ヘディングは得意なため,徹底的に迎撃するが,ディフェンスとゴールキーパーの間に通されるボールが厄介。
しかし,月成はそういう難しいボールの処理がとても上手い。
ゴールキーパーの視点と,フィールドプレーヤーの視野を持つため,コースがよく読めている。
なるほど。月成素晴らしい。そしてなんか凄く頼りになる感じがする。
なんか不思議な頼りがいと言うのは,良いコールキーパーの必須条件だ。
そして,アレオレ鈴鹿の月成が,しっかりとゴールを守る。
月成,頼むぞ。特にセットプレイは気をつけろ。
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センターバックの,「マッスルキングダム」,中村俊貴(15)
これまで右サイドバックでの出場が多かったが,この試合はセンターバックに入っている。
俊貴のフィジカルの強さは,日本中が知っている。
そして,そのフィジカルをもってしても,仙台のフォワードはグイグイ押し込んでくる。
ノーファウルで,タックルを喰らったら,そのままゴールに一直線。
俊貴はここで倒れるわけには行かない。俊貴は決してヒザをつかぬ!
仙台の攻撃陣とのバチバチした攻防を,見事に跳ね返す俊貴。
しかし,俊貴をもってしても競合いの中では,クリアが短くなり,セカンドボールを狙われてしまう。
俊貴!!!
絶対に負けるな!
ここが鍛え上げたその肉体の力の出しどころだ!!!
自分を信じろ!
鍛え上げた肉体は決して裏切らない!
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前半の半ばを過ぎ,鈴鹿は防戦一方に。
カニシの後ろから,「ここがガマンのしどころだ!」と言う声が聞こえる。
そうだ!みんな少しガマンだ。
鈴鹿の時間が来る。必ず来る。
そこまでガマンだ。

センターバックの,「いざ雄飛の時」,高野次郎(3)
中村とのコンビは,公式戦初。
そして,右サイドにはこちらも初の泉(11)が入っている。
左の野口も,公式戦で始めて。
不確定要素が多い中,次郎のプレイに迷いはない。
仙台の攻撃を,ひとつひとつ確実に潰す次郎。
その潰し方は,マシンのようで冷酷にすら見える。
徹底的に大きく蹴りだす。その先で誰かにつなぐために欲を出したりしない。
とにかくゴールは許さない。
そのために無駄をそぎ落とした硬いディフェンス。
そして,仙台攻撃陣のプレッシャーがなければ,次郎は超コントロールショットを放つ事もできる。
次郎。なんか大人な感じがするプレイだ。
いいぞ。
絶対にやらせるな!

トップ下に入っているのは,「フィールドのアーティスト」,小野祐輔(21)。
いつも明るく元気でサッカーが大好きな祐輔。
トップ下に入り,華麗なパスでディフェンスを切り刻みたい祐輔だが,攻撃よりも守備に割く時間が多い。
仙台は特に身長が高そうに見えないのだが,やたらとハイボールに強い。
そして,フィジカルも,もの凄いマッスルに見えないが,アタリはやたらと激しい。
仙台は,総じて球ぎわに強いチームだが,そのため祐輔に一瞬の間を与えてくれない。
一瞬の間があれば,ネット(9),純輝(13),リンタロウ(7)の鈴鹿の誇る攻撃陣がなんかしてくれるのだが,なかなか良い形でボールを持たせてもらえない。
そのため,少し下がって,仙台のパスコースを潰しに行っている。
なかなか仙台のパスをカットできないが,地味に地味にパスコースを切って,後ろの藤田(6),和馬(18)につないでいる。
華麗なテクニックを持ちながらも,ボールに絡めない祐輔。
でも,必ずその時が来る。
祐輔。みんなガマンしているぞ。
もう少しガマンしてくれ。
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鈴鹿の攻撃は散発だが,カウンターになるので決定的なものもある。

リンタロウ(7)のボール奪取から,遠藤(13)に渡り,長駆した藤田(6)へのスルーパスがあったが,惜しくもゴールに結びつかなかった。
前半の終盤は,ボール支配率3対7。いやもっと押されていたかもしれない。

それをギリギリまで耐えに耐える鈴鹿

そして前半終了。



なんとか1点をリードして折り返した。
しかし,仙台は流石に強い。
鈴鹿はやられっぱなしだった。
しかし,そんな中でも,集中して守りきったことは,後半に向けてとても大きい。
そして,何よりもスペースを与えておらず,自由にはさせていない。
また,シュートコースも良く切っているため,仙台に打たれていてもコースが大きくそれるシュートが多い。

やられている。だけどやれている。
そんな試合。

控え選手がアップしている。
ギリギリの均衡。
どこでどう変えるか,それが試合を左右するだろう。

このまま1-0で終わるとは到底思えない。
カニシの目はグラウンドに。
頼む。
頼む。
もう少しガマンしてくれ。



後半開始。

後半開始直後は,両チーム五分の差し合いから。

鈴鹿の右サイドバックは,「疾風怒濤」,泉宗太郎(11)
長い怪我を乗越え,久しぶりの出場。
泉のスタメンを知った時,サポーターがざわついた。泉!みんな待ってたんだぜ!
その泉。初のサイドバック。そした対戦相手は強豪中の強豪,ソニー仙台
流石のナカニシにもちょっと不安があったが,前半の泉の守備に全く問題はなかった。
もともと,球ぎわに強く,タックル時に体の使い方が上手い泉は,相手をすり抜けさせる事なく,ボールを先に自分の懐に入れてしまう。
そして,後ろにフォローに入る中村にバックパス。見事。それが正解。
そして後半。泉が泉らしさを出してくる。
ディフェンスからのロングフィードに対して,リンタロウがオフサイドポジションにいたため,仙台ディフェンスが一瞬足を止める。
リンタロウはボールを見送るが,そのルーズボールに対して,走って走って追いついちゃう泉。
早い!そしてその走りっぷり久しぶり!
そこから中に切り込む。
中には純輝(13),和馬(18),ネット(9)が待つが,泉は,そのまま自分で巻いてシュートを打つ。
絶妙の良いコースだが,仙台ディフェンスが上手くボールに触り,ゴールならず。
しかし,泉の泉らしさが出たプレイ。
よし!完全復活だ!
泉宗太郎!
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後半10分。
その泉(11)から,ディフェンスの裏へのパスがリンタロウ(7)へ出る。
仙台ディフェンスが体を入れようとするが,リンタロウとバチバチ肩が当たっている。
仙台ゴールライン付近で,競合った両者はもみ合いながら倒れるが,リンタロウはすぐに起き上がり,シュート!
なんと!

ゴーーーーーーール!!!2-0


リンタロウの粘りに粘って,そしてまた粘った魂のゴール。
リンタロウ,ナイス!!!

2点差となったが,時間はまだたっぷりある。
まだまだ何が起きるかわからない。
そして,仙台には何か出来るだけの力がある。

サイドハーフの,「優しい鉄人」,藤沢ネット(9)
本来ならばフォワードの選手だが,この試合ではサイドハーフをしている。
3トップの右ではなく,サイドハーフで間違いない。
サイドバックの泉と共に,右サイドのディフェンス時はかなり下がってディフェンスしている。
ネットの鬼フィジカルを持ってすれば,対人は問題ないが,早いパスを回されると,コースカットは上手くいかない。
その分,祐輔(21),和馬(18)がフォローに入り,ネットの強い部分で勝負できている。
そして,リンタロウが前を向いてキープした際には,自ら前線に走り,スルーパスを受けて,ゴールキーパーと1対1の決定的なチャンスを迎える。
仙台ゴールキーパーのとっさの判断でゴールはならないが,ネットがここで存在感をを出しているのは大きい。
ネット。
この試合,一瞬が勝負だ。
絶対に負けるな!頼むぞ!
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仙台は,2人いっぺんに交代し,攻撃の活性化をはかる。
鈴鹿は?

後半20分。
(OUT)21小野祐輔 ⇔ (IN)10堀河俊大

堀河が準備し始めた時から,なんか不思議なざわめきがスタンドに起きる。
あの日,あの時,あの場所で,JFL昇格を決めた日。
その試合で堀河はヒザに大怪我をおった。
それから約215日間(HCの日数)。
ついに,ついに帰ってきたぞ。
プライドオブスズカ。
鈴鹿の誇り,堀河俊大登場!

しかーーーし!
堀河はただサポーターを喜ばすためだけに,この場に帰ってきただけじゃない。
ミラ監督は,サポーターが堀河を見たいから出したわけじゃない。
この試合を勝つために堀河を出した。
この試合に必要だから堀河が出てきた。
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試合の展開は圧倒的に仙台優位。
堀河,ここ頼むぞ!

鈴鹿の2点のアドバンテージは,仙台の勢いを少しも止めるものではない。
仙台の攻勢が続く。
より一層ワイドに開くようになった仙台は,サイドの位置に,必ず一人残っており,そこを基点に,中と外の間くらいにスルーパスを通してくる。
徹底的に。
つまりこれは,練習している動きだと思う。
サイドからのクロス。
鈴鹿のクリアが短いと,セカンドボールを狙われる。と言うかそれが仙台の狙い。

鈴鹿の誇るセントラルミッドフィールダー,「鈴鹿の心臓」,藤田浩平(6)
試合後の片付けの際に,サポーターと話をした。
「今日の藤田も素晴らしかった。藤田がいなかったら負けていただろう」
藤田が素晴らしいのは,みんな知っている。それが藤田だからだ。
そして,この試合,本当にガマンに我慢を重ねる試合。
スタンドから見ていると,後半の半ば以降は,4ディフェンスと4ミッドフィールダーのゾーンを作る辛島さん型のディフェンスではなく,仙台がワイドに開いたため,サイドハーフが1枚下がっている。
その分,中盤にスペースが生まれているが,それをカバーするのが藤田。
というか,全部,何もかも藤田がカバーしている(ナカニシの視点)。
めちゃくちゃ頭を使い,自分の視野に入る情報を整理し,的確な場所で,ミスの無いプレイをする。
潜水しながらプレイするような,苦しい圧迫感。
ひと息もつけない,そのプレッシャー。
しかし藤田は,その困難なミッションをやってのける。
それが藤田。
素晴らしい?それは当然だ。藤田だから。
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後半26分
(OUT)9藤沢ネット ⇔ (IN)8小西洋平

攻守に走り,削られまくったネットが交代。
前線でボールをキープできる小西が入る。

サイドバックの,「最強の左」,野口遼太(34)
いつもはセンターバック出ているが,今日はついにサイドバックで出場。
その悪魔とも呼ばれる左足の攻撃が見たいが,前半は守備にかかりきりで,オーバーラップはほとんどない。
特に,仙台の3トップが斜めに走ってくるため,野口はかなり中に絞ってディフェンスしている。
仙台の左サイドからの攻撃は,一発目を遠藤が止めに行き,野口が仕留める形。
そして後半。
野口の前には大好物の「堀河のタメ」が出来てきた。
堀河が左に流れると,野口の咆哮が聞こえる。
オラオラオラ!いくぞ!!!
左サイドで放たれた野口が前線に出てくる。
しかし,点差は2点。
野口もここぞと言うときしか上がらない。
野口,落ち着いている。
勝つために落ち着いた野口だ。

防戦一方の鈴鹿
攻撃で深追いしないため,仙台にカウンターを受けることはないが,仙台は丁寧にサイドを狙ってくる。
遠藤純輝(13)が,献身的に最終ラインまで下がってディフェンスしている。
リンタロウ以外,ほぼ全員でディフェンス。

しかし。
後半32分。
仙台が右サイドの奥深くにスルーパスを通す。
そのクロスに対して競合うが,鈴鹿のディフェンスと,仙台のフォワードの圧力が拮抗し,大きくクリアできない。
そのこぼれ球を思いっきり蹴りこまれ失点。
やられた。
競り合いからのこぼれ球は,仙台に狙われていた。
2-1

残り時間は約15分。
ここまで何度も何度も守ってきた。
あと15分。守ってくれ。
堀河が帰ってきたんだ。
泉が戻ってきたんだ。
この試合だけは勝たせてくれ。

祈るようなナカニシ。

コールリーダーがサポーターに大声で言う。
「もっとくれ!もっとくれ!」
よっしゃー。
ここを踏ん張れ。
ここを耐えるぞ。

後半35分
(OUT)18佐藤和馬 ⇔ (IN)26チョン・サネ

こちらも怪我からの復帰。チョンサネ。
時間はない。
仙台はクロスを放り込んでくるだろう。
その高さが怖い。
サネは長身なため,セットプレイ時などで仙台と渡り合えるだろう。
いや,サネ,何とかしてくれ。
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仙台のコーナーキック時は,リンタロウも下がって,全員守備。
次郎(3),中村俊貴(15)も,徹底的にシンプルに蹴りだす。
ほんの少しの時間でも,前線でキープしたいが,遠藤(13),堀河(10)の攻撃も,時間を使うほどではない。
時間を使いたいが,支配率は圧倒的に仙台。2対8ほど。
それでも,鈴鹿のディフェンスは耐える。

サポーターの声が高くなる。
もうひと息だ。
もう少しだ。

アディショナルタイムは4分。
長い。そんなにあるのか?

あと少し,あと少しと思いながら時間を気にする。
ここまで我慢したんだ,4分間何とか頼む。
みんなで笑いたい。
選手の笑顔が見たい。

サポーターの声が・・・。
サポーターの声が・・・。

後半AT3分。
右サイドを突破され,仙台のヘディングから失点。
2対2。

「まだだ!まだ終わってないぞ!」
と,自分の声がノドから出たかどうか分からない。
カニシ呆然。でも戦わなきゃ。

ディフェンスの何人かが力を失い倒れている。
月成が立ち上がるのに時間がかかる。
ここまでがんばったのに。
引き分けなのか?
引き分け・・・引き分け・・・

カニシはこのブログで,スタメン全員のプレイを書いてきた。
たったひとりを除いて。
ひとりだけ,最後まで書けなかった選手それは・・・。

鈴鹿フォワード,「ER7」,エフライン・リンタロウ(7)
ガマンに我慢の試合。選手たちの消耗も限界。
2点先制からの2失点。ATに追いつかれた。
リンタロウも1得点ながら,ディフェンスに走り回る時間のほうが長かった。
足を気にしているそぶりが何度かある。
交代できなかったが,足はどうも痙攣しているようだ。
仙台は2対2の引き分けではなく,もう1点を取りに来ている。
怖い。
怖い。
鈴鹿のクリアボールを,堀河(10)がヘディングでサネ(26)に落とす。
サネからパス一閃。

前がかりになっていた仙台のディフェンスの間を抜け,リンタロウが単騎で突入する。
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仙台ディフェンスが追いすがる。
あと少し,あと少し,もう少し。
リンタロウがシュート!!!

ゴーーーーーーール!!!3-2


爆発するスタンド。
涙が止まらない(泣いてないけど)。
立っていられない。
何がなんやら分からない歓喜
なんてゴールだ。
なんてヤツだ。
ここで決めるか!
ここで落ち着いて決めるか!

リンタロウはそのまま足が動かず,グラウンド外に出る。
それでも,仙台の最後の最後のコーナーキックでは,足を引きずりながら,ディフェンスに戻った。

絶対に守る。絶対にだ!

ここで試合終了。
再度,爆発する歓喜
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両チームの選手のみなさん,お疲れさまでした。
スタッフのみなさん,関係者のみなさん,お疲れさまでした。

この試合,勝利はしましたが,ソニー仙台の強さを思い知った試合でした。
鈴鹿はめちゃくちゃにやられました。
内容的にどうこう言うレベルではありません。間違いなく仙台は強いです。
ただ,鈴鹿の選手たちは本当に良く戦いました。
そして最後の最後まで諦めませんでした。
勝利したのは鈴鹿です。
今夜のナカニシは手放しで,選手たちを褒め称えたいと思います。

修正すべき点,みんなで話し合う点,改善すべき点は,山ほどあります。
それは,明日以降,選手たちが考えるでしょう。
そして,鈴鹿アンリミテッドは,次の試合でもっと強くなっているでしょう。

それにしても良いものを見ました。
今日AGFに来た人は,子々孫々にこの素晴らしい試合を語り継ぎましょう(笑)。

さて,今日のVictoryCross賞ですが,それは当然!
エフライン・リンタロウ選手(7)です。
リンタロウ最高。
リンタロウ完璧。
リンタロウ次も頼みます。

長い間,勝利を見られなかった人もいます。
久しぶりの勝利です。
みんなでバンザイしました。

明日は切り替えましょう。
次の試合が始まります。

大丈夫。
このソニー仙台戦で,俺たちはもっと強くなりました。

さあ,次も勝つぜ!

ではまた。



(今後の試合)
◇ JFL第16節 7月21日(日)15:00 MIOびわこ滋賀 @AGF陸上競技場(鈴鹿市
◇ JFL第17節 7月27日(土)13:00 テゲバジャーロ宮崎 @延岡市西階総合陸上競技場(宮崎県延岡市
◆ 1ヶ月程度の中断期間。その間に国体予選あり。

※ このブログに使用している写真は,鈴鹿アンリミテッドとJFLの使用許可を得て掲載しています。そのため,他での利用は絶対にしないでください。

JFL第14節 対 HondaFC

みなさん,こんばんは。

昨日の試合は,キックオフが17時だったため,浜松からの帰宅が遅くなり,ブログの更新が出来ませんでした。
もしも,このブログをちょっとだけ楽しみにしている人がいましたら,すみません。
JFL3連覇中,そして現在も首位を独走。JFLの王者に鈴鹿がどれだけ通用するのか?
カニシはこの試合をとても楽しみにしていました。

カニシは,ホンダの試合を3回見ています。
1回目は,2002年の日韓W杯の際に,鈴鹿コスタリカナショナルチームがキャンプをして,その時のエキジビジョンマッチの対戦相手でした。
その時は,ホンダがどれだけの強さか知らなかったので,コスタリカがめちゃくちゃ押されてて,何とかPKで同点にしたことを覚えています。この時点で,まだナカニシは鈴鹿アンリミテッド(当時ランポーレ)と出会っておらず,サポーターではありませんでした。
2回目は,2011年に,元鈴鹿に所属していた,森本一樹選手がジェフリザーブズに在籍していて,そのジェフリザーブズがホンダと対戦するのを観戦しました。この時,初めて都田グラウンドに行きました。
その年,ジェフリザーブズは解散する事となっており,応援するチームが無くなるサポーターの一生懸命な応援に寂しさを感じた試合でした。
3回目は,2014年の東海リーグ開幕戦で,ホンダと鈴鹿ランポーレ(当時)が共催した時の試合です。
午前中にJFLの(確か)MIO対ホンダをやって,昼から東海リーグ開幕戦でした。確か長良クラブとの対戦だったはずです。午前中のJFLの試合が終わったら,ごっそり人がいなくなってちょっと寂しかった覚えがあります。

そして,ついに初対戦の時が来ました。




前夜は,寝返りと,まどろみを繰り返す短い睡眠。
朝早くから待ちきれず,8時過ぎに家を出る。
道中で軽い食事をし,都田に着いたのは12時ごろ(試合開始は17時)。

第14節の対戦相手は,HondaFC(以下,ホンダと書きます)

前述の3度試合を見たが,昔の事とはいえ,ホンダがどんなチームか全然覚えていない。
カニシの中で,ホンダと試合をするというのは,当時,全然イメージできないほど,手の届かない存在だった。
JFLの門番?
そんな言葉を実感するのは,遠い先の事と思っていた。

2016,2017,2018,JFLを3連覇。
2019シーズンも現在首位。
王者と言うにふさわしい成績。
強敵と言う言葉では表現できない。
カニシの中で,ホンダはまさしく王者。
だからこそ,全力でぶつかりたい。
だからこそ,鈴鹿の選手たちのプレイを見てみたい。

早く着きすぎて誰もいない。
都田グラウンドの周りをウロウロと歩きながら時間を潰す。
ホンダとどう戦うか?
いやいや,気負っちゃダメだ。いつもと同じ俺たちの応援をしよう。
ピンチが多くなるだろう。
それでも迷い無く応援を,サッカーを楽しもう。
一歩一歩想いをめぐらせながら,準備をする。

15時になり,横断幕の準備をする。
鈴鹿から全部で50人くらいのサポーターが来ている。

スタンドからピッチが近く,選手たちの顔が良く見える。
良い表情だ。
良い顔をしている。
大丈夫。ドンといこう!

準備は整った。
さあ,俺たちの応援を,胸を張って堂々としようぜ。

いくぜ!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 9藤沢ネット・7リンタロウ
MF 13遠藤純輝・19海口彦太・6藤田浩平・18佐藤和馬
DF 22芦田成利・34野口遼太・4高野次郎・15中村俊貴
GK 17佐藤隼

試合開始。

開始3分で分かる。
ホンダは強い。たぶん今まで対戦したJFLのチームの中で最も強い。
フィジカルがモンスターのような選手は見当たらない。
飛びぬけて長身選手もいないようだ。
ただ,ただ,全員が,選手全員が,サッカーが上手い。

鈴鹿は久しぶりの4-4-2。
ゴールキーパーも,前試合のスタメンから月成から佐藤隼に代わっている。
ホンダはパスサッカーをするようだ。
2トップに鈴鹿の誇る2枚を入れているのは,鈴鹿はパスサッカーには付き合わず,早めにフォワードに入れて勝負するのか?

ゴールキーパーの,「スカイハイ」,佐藤隼(17)
東京武蔵野戦で脳震盪を起こしてから,久しぶりのスタメンでゴールを守る。
試合前にサポーターの前に来た時,深く深く頭を下げていた。
この試合に期するところもあるだろう。そして試合勘,コンディションは大丈夫か?
前半序盤からホンダの攻勢。
セットプレイからのセカンドボールへの反応もやたらと早い。流石。
コーナーキックからのセカンドボールをミドルシュートで狙われる。
コーナーキックのため佐藤の前方には人の壁がある。視界は遮られている。
しかし!
そのシュートに対して超反応でクリアをする。
よし!
大丈夫だ!
サトシュン100%だ!
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試合はホンダの優勢。
何があれかと言うと,全員が上手い。
練習などでやる5対3くらいの範囲を絞ったパス回し。
それをグラウンドのあちこちでやっている感じ。
いたるところに数的優位が作られ,パスを回される。

前半11分。
ホンダに右サイドを崩される。
中→外→中と繋がれて,鈴鹿の寄せが間に合わない。
右サイドからクロスボール。
本来ならば鈴鹿の誇る対空砲火が弾き返すはずが,そのピンポイント中のピンポイントクロスは,ホンダの選手にピタリと合う。
オフサイドを見ていた副審が旗を上げるが,オフサイドは取られない。
頭で合わせられて失点。
0-1。

いやいや,こんなことではくじけないぞ。
まだ試合は始まったばかりだ。
まだ俺たちの戦いは始まったばかりだ。
ホンダ相手に無傷でいられることは考えていない。
上等!
取られたら取り返せ!
サポーーーターーー!
失点の時こそ!声を出す時だ!

サイドハーフの,「雑草魂」,佐藤和馬(8)
この試合の和馬の仕事は多い。
ホンダは中外中と,中距離と短距離のパスをつないでくる。
ロングパスはほとんど使わず,自ボールのパスまわしはとても丁寧。
パスでリズムを作られ,ポジションを動かされ,スペースを与えないように,徹底的にスペースを潰し,縦横無尽に走る和馬。
中盤のフォローに行き,パスコースを切り,サイドのディフェンスにもカバーに入る。
凄まじい運動量だ。
しかし,視野の広い和馬ならでわの,周りと連携してのボールカットが発動する。
和馬は一瞬の隙を突いてカウンター!!!
溜めて溜めて溜めたところから,点を取りにいく。
和馬はホンダにぶちかます一撃を狙い,どんな時でもゴールを見ている。
和馬,踏まれても踏まれても,雑草ならば立ち上がれ!
花を咲かせたらこっちのもんだ!
雑草が最高の花を咲かせてやろうぜ!
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ホンダは,選手もボールも良く動く。
そして,ことごとく精度が高い。
うーん。

前半17分。
ディフェンスラインの前でボールを持たれる。
右サイドからホンダの選手が走ってくる。
中村(15)が併走しているが,前に行かれている。
鈴鹿サポーターの目の前を通り過ぎる。
野口が中でオフサイドラインを気にしている。芦田もこっちを見てラインを確認している。
その走ってきた選手にパス!
オフサイド!!!
そのままシュートを打たれて失点。
0-2。

主審が副審のところに走る。
なにやら話しているが判定は覆らず。
カニシはオフサイドだと思うけど,オフサイドというジャッジではなかった。

キツイ。
前半序盤で2失点。
キツイ。
これはキツイ試合だ。
未だ鈴鹿は,ホンダと?筋み合っていないようにすら見える。
パスカットが引っかからない。

ここでベンチから指示が出ている。
4-3-3にフォーメーションを変更した様子。
和馬が中に入って中盤の差し合いに加わる。
ここから少し,鈴鹿が持ち直した。

右のトップにポジションを変えた,「優しい鉄人」,藤沢ネット(9)
フォワードで最も献身的にディフェンスするネットが右サイドに入り,ホンダの攻撃の第一陣でディフェンスをしている。
2失点はいずれも右サイドからだったが,ここで少し落ち着いた。
中→外→中のパスまわしも,中で和馬(18),外でネットがチェックに行くので,少し止まるようになってきた。
相変わらず,戻りながらのディフェンスが上手い。
同じくフォワードのリンタロウ(7)と遠藤(13)はカウンターで再三のチャンスを作り出している。
ネットは,中盤と前線のバランスを取りつつ,カウンター時の選手攻勢のタイミングを自らのポストプレイで作り出す。
シブい。男の縁の下の力持ち。
チームの勝利のために。
ネット!ガンバレ!!!
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ホンダのパスの精度は脅威。
鈴鹿はパスカットが決まらず,球際で体を寄せなければボールを奪えない。
そして,そこに寄せていけば,自分の動いたスペースを狙われる。

センターバックの,高野次郎(3)
ホンダはサイドを丁寧に攻めてくる。
右サイドにフォローに行くと,自分の動いたスペースにホンダの誰かが入ってくる。
また,自分の裏のスペースにスルーパスを通される。
そのため,なかなかポジションを空けることが出来ず,サイドのフォローに積極的に行けない。
周りの状況次第で,飛び出せたり,止まったりを判断せねばならない微妙なやり取り。
次郎が窮屈な感じでプレイしている。
ホンダはハイボールを前線に放り込むことが少ないので,あまりヘディングの競り合いにはならない。
それよりも,スピードと動き。
後手後手に回りつつも,ここぞと言うところでバランスを取る次郎。
前戦でサポーターがウットリとため息をついた,あの超ロングフィードを狙う間は無い。
次郎。ガマンだ。
言いたいことはいっぱいあるだろうけど,今はガマンだ。
頼む!
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セントラルミッドフィールダー,「鈴鹿の心臓」,藤田浩平(6)
ホンダの超ハイレベルな中盤の構成の中で,奮闘している藤田。
同じく中盤の海口(19)と和馬(18)が,何とかかんとかパスコースを切って,走っている相手に喰らい付いて,そして生まれるわずかな,ほんのわずかなホンダのズレ。
それに対して,体をぶつけながらボールを奪いに行く藤田。
藤田のところで自由にさせたら,ホンダは何点でも取れるだけの力がある。
自らも痛めながら,ギリギリの土壇場で立ち塞がる藤田。
いつもの華麗なパスカットは,この試合ではあまり決まらない。
センターバックのスペースも埋めているため,攻撃参加もそれほど出来ない。
ただただ,ここを耐えなければ,鈴鹿の攻撃のターンで追いつくことが出来ない。
藤田。
カニシは目をひん剥いて藤田のプレイを見ているぞ。
全力で応援するぞ。
ガマンしてくれ。
必ずチャンスは来る!

鈴鹿の誇る中盤の,「若武者」,海口彦太(19)
ホンダの力は十分にJリーグレベルといわれているらしい。
実際に,天皇杯で何度もJリーグチームに勝っている。
その王者ホンダに対して,威風堂々と渡り合う鈴鹿の若武者,海口彦太。
試合開始直後は,どれだけ走ってもホンダのパス回しに届かなかった。
走っても走っても,追いつく前にパスを回されてしまう。
4-3-3になってから,和馬(18)が中に入り,少しチェックが効くようなってきた。
それでも,ホンダのボールまでは遠い。
走っても走っても。
そして・・・。海口の目は活き活きとしている。
狙っているぞ!
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前半28分。
鈴鹿のディフェンスラインでボールを奪い前線へ。
海口はもう走っている。
リンタロウ(7)から,遠藤(13)へ!
遠藤がダイレクトでボールをはたく・・・そこには信じて走っていた海口が抜け出してくる。
まさか海口がここに飛び出してるか!!!
ディフェンスに忙殺されていた海口が!!!
海口の足は止まらない。
走れ海口!
誰も止められない。
決めろ海口!!!
ゴールキーパーと1対1

ゴーーーーーーール!!!1-2


リーグ初ゴールなのに,喜びもせず,ボールを拾って駆け戻る海口。
海口,ナイスゴール!
その走りは見事だった。
ナイス海口!
次はサポーターにゴールパフォーマンス頼みます。

前半の終盤に差し掛かる。
2失点の後,1得点。
点だけ見ると,前半の序盤ホンダが押していて,後半は鈴鹿が押しているように見えるかもしれない。
しかし,試合は常に4対6でホンダに押されている。

サイドバックの,「ウルトラタイガー」,芦田成利(22)
その自慢の攻撃力を活かすことが出来ない。
芦田が上がれば,ホンダは確実にそのスペースを狙う。絶対に狙う。
その狙う場所がチーム内で意思統一されており,一気に畳み掛けるように数的優位を作られる。
そのため,芦田は例えオーバーラップしたとしても,かなり激しくアップダウンをせざるを得ない。
ホンダは細かいパスでサイドを攻略してくる。
中距離と短距離のパス精度は,芦田に的を絞らせず,飛び込めずにジリジリとコースを切るしか出来ない。
芦田もやりにくそうに見える。
だが,芦田には直線一気の必殺技がある。
チャンスは少ない。
でも必ずチャンスはある。
芦田,牙を磨け。
くるぞ来るぞ!
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センターバックの,「最強の左」,野口遼太(34)
ホンダのクロスはハイボールで上げてこない。
ディフェンスとゴールキーパーの間に,斜めにライナー性のボールを入れてくる。
野口は自陣のゴールに向かって,逆向きにディフェンスする事になる。
自分のタッチでオウンゴールになる可能性もある。
そして,ホンダは体ごと飛び込んでくるので,何かが起きそうな嫌な感じがする。
そんな難しいディフェンスを強いられる野口。
しかし,ディフェンスラインを高く保たねば,中盤から矢のようにスルーパスが出てくるのは目に見えている。
ディフェンスラインを保ちつつ,ディフェンスラインの裏をケアする。
力でもスピードでもない,技のディフェンス。
そして,ディフェンスのテクニックで野口の右に出るものはいない。
野口。1点差に追いついている。
次のためにもう失点は出来ない。
がんばってくれ!
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長い前半が終わる。

前半終了。



ホンダ強し。
しかし,鈴鹿もやれている。
負けてはいない。

ホンダはこの週に北海道で天皇杯を戦っている。
雨上がりで蒸し暑いグラウンド。
疲れが出れば,試合の流れが変わる。

カニシはハーフタイムに,ホンダの強さを何に例えれば良いか考えていた。
イメージとしては(知らない人も多いかと思うが),東海リーグ時代に対戦した藤枝MYFCに近い。
今シーズンのJFLチームで言うと,雰囲気は今治に近い。

共通して言えるのは,サッカー自体がとても上手いと言うこと。
そして,仲間を信じて走る事のできるような連携が良いということ。

なるほど。
ホンダのサッカーがあって,そこに選手の個性が加わるのだけど,根本のサッカーの部分で1本しっかりした柱があるように感じる。
流石王者。
3連覇するだけのことはある。
さあ,後半やろうぜ!
鈴鹿の力もこんなもんじゃないぜ!



後半開始。

後半開始からホンダの攻勢が始まる。
しかし,鈴鹿は前半よりもホンダのペースに慣れてきたためか,しっかりと持ちこたえている。

サイドバックの,「マッスルキングダム」,中村俊貴(15)
ホンダは実に丁寧にサイドを攻めるので,両サイドバックの中村と芦田は大変だった。
特に後半は,右サイドを中心に攻められ,中村はその矢面に立ち懸命のディフェンスをする。
時には,中へのカバーに入り,ギリギリのところで相手のシュートをブロックする。
攻撃と守備では,2対8の割合。
何とか鈴鹿攻撃陣の反撃を待ち,試合を振り出しに戻したい。
一片の隙も許されない息のつまるようなディフェンス。
スピードとテクニックと運動量の極みのようなホンダに対して,中村もガマンのディフェンス。
本当にビリビリとしたバランスが,いつ崩れるか分からない。
早く。早く同点に追いつきたい。

みんなのガマンがついに実を結ぶ。

後半8分。
(ナカニシは興奮していたので細かいパスは動画を見て確認しました。)
和馬(18)が上手くさばいて,駆け上がる猛獣芦田(22)へ。
芦田から,中に切れ込んだ和馬に再びパス。
和馬は上手く体を使いながら,飛び込んできた遠藤(13)にダイレクトでパス。
自らのシュートコースをふさがれていた遠藤(13)が,倒れこみながら・・・リンタロウへパス!!!
リンタロウのシュート!!!

ゴーーーーーーール!!!2-2


見事!
見事すぎるシュート!
何と言う素晴らしいゴールだ!!!
リンタロウがサポーターに向かって走ってくる。
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スタンド最上部にいたナカニシは,階段を駆け下り,リンタロウの名を叫ぶ!
(ナカニシの右腕は,関節からバキッと音がするが,それはこの際どうでも良い)
リンタロウ!リンタロウ!鈴鹿のリンタロウ!
リンタロウを讃えよう。
ナイスゴール。
ここまで耐えに耐えた鈴鹿の選手を讃えよう。
もう1点行くぞ!!!
試合はここからだ!!!

鈴鹿フォワード,「ER7」,エフライン・リンタロウ(7)
試合当初からネット共に,前線で試合を引っ張っていた。
特にリンタロウはヘディングの競合いで上を行っており,そこからの落としを,遠藤(13)や和馬(18)が狙っている。
前線での存在感,そして昨年地域CLを戦いぬいたネットとの2トップ。
リンタロウへの鈴鹿サポーターの信頼は厚い。
そのリンタロウが,1ゴールを上げた。
ならばもう1点取っても何もおかしくない。
得点をまとめ取りすることも(よく)あるリンタロウ。
今日の調子は良さそうだ。
リンタウロのシュートをもっと見たい。
その足からは,見事なシュートが放たれるはずだ。
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同点に追いついた鈴鹿は,ここから巻き返す。
ボール支配率も五分五分まで戻す。
前半ガマンしていた,両サイドバックが徐々に押し上げてきた。
特に,左の芦田はそのスピードで,ホンダのサイドを切り刻む。

後半16分。
(OUT)9藤沢ネット ⇔ (IN)8小西洋平

フォワードの,「ハートのエース」,遠藤純輝(13)
この試合,海口とリンタロウに,2アシストを決めている。
前戦での存在感は格別で,鈴鹿にとって唯一無二のプレーヤー。
遠藤は攻撃一本槍ではなく,和馬(18),ネット(9),海口(19)へのパスが正確で,鈴鹿の攻撃全体のキーマンとなっている。
後半は,自力で奪ったボールを,自ら運び強引にシュートを狙うが,ホンダのディフェンスに防がれる。
やはり,ホンダディフェンスの単騎の突破は難しい。
しかし,ホンダのディフェンスにとって,仕掛けてくるほうが嫌に違いない。
遠藤,どんどん行こうぜ!
そしてサポーターにハートマークを!

後半の序盤は鈴鹿のペース。
少しホンダの足が止まってきた・・・
と思った矢先に,選手交代で息を吹き返す。
後半の半ばからは,ホンダに主導権を持っていかれ,厳しい試合展開へ。

逆に,ホンダのパス回しに翻弄されていた鈴鹿のほうも,少しずつ足が止まり,中盤にスペースができ始める。

守勢に立つ鈴鹿の中で,ゴールキーパーの佐藤(17)が足を痛める。
ハーフタイムの最中も水をまいていたが,どうもグラウンドが滑りやすい感じ。
佐藤のコンディションが心配だが,消耗戦となったこの試合,正直,交代枠は貴重。
佐藤は何とか○だったが,コンディションはやはり良くないだろう。
佐藤隼,何とか踏ん張ってくれ。でも無理しないように。

後半26分。
(OUT)7エフライン・リンタロウ ⇔ (IN)16小口大司

試合は後半の終盤へ。
試合はホンダペースに戻っている。
より一層サイドからの攻撃が厳しくなるホンダ。

そして,鈴鹿は選手交代により,ネット,リンタロウの2トップが抜け,前線には,小西(8)と小口(16)が入っている。
しかし,ここまでの選手たちが,何とか耐えて,何とか慣れてきたホンダに対して,途中交代で入った2人は,試合に入り込めない様に見える。
どうも良い形でボールを受けられず,ホンダのディフェンスにやられている。
そして,鈴鹿が前線で時間が使えないようになるとともに,ホンダが鈴鹿陣内でパスをまわし始める。

後半30分くらい。
右サイドのディフェンスの裏をスルーパスで抜かれる。
ホンダの選手が早いが,何とか付いていく中村(15)
行かせたくない想いがファウルになってしまう。ペナルティエリア内!

ホンダにPKを与えてしまう。
万事休す。

鈴鹿ベンチから高宮(31)が指示を出している。
高宮ナイス!

祈る鈴鹿サポーター。
佐藤。止めろ!

ホンダのシュートは,左のバーに当たり跳ね返る!
よっしゃー!!!
佐藤の気迫が止めたんだ!!!(ナカニシ目線)

弾かれたボールに対してカウンターを仕掛けるが,ホンダに止められる。

そして後半31分。
鈴鹿のカウンターを,ホンダがカウンター返し。
鈴鹿の左サイドに展開。
そこから芦田の裏にスルーパスを通される。
フォローは行けない。中で勝負。
しかし,中の枚数が足りず,フリーのホンダの選手にヘディングで決められる。
失点。
2-3

後半34分
(OUT)13遠藤純輝 ⇔ (IN)14田路大樹

残り15分。
ホンダは時間を使い始める。
コーナーキックスローインなどでキープして,このまま試合を終わらせようとする。
パスを回されれば,いくらでも時間を使われる。
小口が懸命にプレッシャーをかける。

もはや,試合の主導権はホンダに奪われている。
鈴鹿はゲームを組み立てることも出来ない。

途中から入った,小口(16)のカウンター1発にかける鈴鹿
小口!ヒーローになろうぜ!
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藤田(6)が必死にボールを奪いに行く。
痛めてうずくまる場面も。
大丈夫か!藤田!

和馬(18)がコーナーキックを蹴る際に,サポーターをあおる。
「もっとくれ!もっとパワーをくれ!」
上等だ!和馬!
やってやれ!コーナー決めてやれ!

走る。
競る。
みんなが必死で戦っている。

鈴鹿のチャントが都田のグラウンドにこだまする。

しかし・・・

ここで試合終了。
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両チームの選手のみなさん,お疲れさまでした。
スタッフのみなさん,関係者のみなさん,お疲れさまでした。
カニシは,試合当事者として始めて都田のグラウンドに行きました。
その場所は,JFLのトップチームとして長年戦ってきたHondaFCの聖地でした。
そして,その場所はとても良い感じのする場所でした。

Hondaサポーターさんたちにも大変お世話になりました。
鈴鹿と共催した時のランポーレタオルマフラーを持っている方が見えました。
お土産も,ラジオ体操も,チャントの交換も・・・。
ここにもJFLの心意気が感じられました。

Hondaのみなさん,ありがとうございました。
また,鈴鹿で戦えることを楽しみにしています。
そして,次こそは勝利を挙げたいと思います。

また,試合会場には懐かしい顔がありました。
フェスモーチェV浜松の天野裕太選手が来てくれました。
天野選手といえば,2012の東海リーグ初制覇の時の所属選手です。
天野選手,サッカーがんばってくださいね。

鈴鹿はなかなか勝てません。
選手たちは悔しいでしょう。
人生かけてサッカーをしている選手たちが,悔しくないはずはありません。
全力を尽くしていないはずがありません。

悔しいけど,試合に負けました。
じゃあどうするの?

修正して,話し合って,ケンカして,もめて,イラついて,また話し合って,修正して・・・。

そして,次の試合の時は,もっと強い鈴鹿アンリミテッドになろう。

その壁を乗り越えて,より強い鈴鹿アンリミテッドとなる事を,ナカニシは信じています。



さあ胸を張って戦おうぜ。

どんな時も,俺らはここに,さあ前を向いて走れ鈴鹿,大丈夫。リラ~ックス。

なっ!

ではまた。



(今後の試合)
JFL第15節 7月14日(日)15:00 ソニー仙台 @AGF陸上競技場(鈴鹿市
JFL第16節 7月21日(日)15:00 MIOびわこ滋賀 @AGF陸上競技場(鈴鹿市
JFL第17節 7月27日(土)13:00 テゲバジャーロ宮崎 @延岡市西階総合競技場(宮崎県延岡市

※ このブログに使用している写真は,鈴鹿アンリミテッドとJFLの使用許可を得て掲載しています。そのため,他での利用は絶対にしないでください。

選手会のイベントに行ってきました

みなさんこんばんは。

ちょっと気をつけていないと,「チョリソー」と「チュロス」を間違えそうになるナカニシです。



さて,29日のFC大阪戦では,試合時間残り5分で同点に追いつかれました。
当然,翌日の朝のナカニシは大変ご機嫌が悪く,何をしていてもムスッとした状態でした。
怒っていたのではありません。不器用なナカニシは上手く笑えなかったのです。

そして,朝早くから青少年の森公園にいきました。
日曜日は,選手会主催のバーベキューイベントがあったためです。

やっぱり会場に早く到着したナカニシは(1番のりだった),特にやる事もなくブラブラしながら,昨日の試合のことをずっと考えていました。
悔しい!

しばらくすると,たくさんの荷物を持った選手が現われ,イベントの準備をはじめます。
サポーターも続々と・・・。
選手たちの元気な声が聞こえます。

サポーターが沈んでいる時,悩んだ時,迷った時,そんな時は選手を見れば治ります。
それは100%間違いありません。

選手たちの姿を見たナカニシは,速攻でパッと元気になり,
「次はホンダだよ。そりゃ強いけど全力で戦ってバシッと勝っちゃおうぜ!」
なんて,威勢の良いことを言い出しました。

そのバーベキューですが,新体制歌謡祭で,佐藤和馬選手の言っていた,
「得意なプレイはバーベキューの幹事です!」その言葉に偽り無しの見事なさばきでした。

泉選手(11)と小圷選手(20)が楽しそうに野菜を切っています。和田選手(25)は見てます。
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中村選手(15)が小口選手(16)にトウモロコシのむき方を教えています。
このイベントで分かりましたが,小口選手はかなりの面白キャラです。
小口選手の一発芸は,「パスを求めているのに来なかった時のリンタロウ」でした。
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小西選手(8)と岩脇選手(23)が火をおこす準備をしてます。
宮本選手(29)の白シャツはかなりさわやかです。
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でも,最終的に焼き役は遠藤選手(13)と,岩脇選手でした。
ずーっと焼き続けいてましたが,つまみ食いしてたのでお腹いっぱいになったそうです。
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この日のバーベキューは,大量のお肉だけでなく,ミラ監督直伝くすの木さんのチョリソー,たくさんの野菜,アヒージョ,エビとホタテ,ホイル焼野菜,スイカ割り,焼そば,焼おにぎり,ゆでたて枝豆,などなど,ずっと永久に食べ物の出てくるパーティーでした。

普段なかなかゆっくりお話できない選手と,いろんな話が出来ました。
企業秘密もありますので,ここには書けませんが,とても楽しい時間を過ごしました。
実は,ナカニシは大ファンなのに恐れ多くて近寄れなかった和田選手と,はじめてちゃんと話をしました。自慢!
このバーベキューに来られなかったサポーターの方々,ちょっとうらやましいでしょ(笑)

外は雨でしたが,バーベキュー場は巨大な屋根があるので,誰も濡れることなくバーベキューが出来ました。
最後には,選手からのプレゼントがありました。ナカニシも大変良いものをいただきました。
これはナカニシ家の家宝とします。子々孫々まで大事にします。
気がつけば,朝はちょっと気分の暗かったナカニシが,イベントの終盤には,横隔膜が痛くなるほど,たくさん笑いました。
本当に夢のようにめちゃくちゃ楽しい時間を過ごしました。



さて,バーベキューが終了したら,次はボーリングが始まります。

カニシは諸事情により,右腕で重いものが持てないので,ボーリングには参加しませんでしたが,仲間のサポーターから続々と楽しい情報が届きました。

鈴鹿アンリミテッドの誇る凄いメンバーがそろいました。
たぶん,三重県内のサッカー選手人口密度が最も高い場所です。
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ボーリングは選手とサポーターの混成チーム戦のようです(ナカニシうらやましい)。

フリーキックを蹴る時のように測量中の小野選手(21)と思われる巨大ボーリングのピンと,普通に話をする俊太郎選手(33)。
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ゲームの最後に結果発表する佐藤和馬選手(18)と,結果を覗き込む堀河俊大選手(10)。
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バーベキューに続き,ボーリングも大盛況で終了しました。

このイベントに際して,たくさんの方が協力してくれたようです。
佐藤選手から協力いただいた方のご紹介がありましたが,ナカニシが全部覚えきれませんでした。ごめんなさい。
ご協力いただいたみなさん,ありがとうございました。



前日の試合でお疲れにもかかわらず,選手のみなさんがサポーターを心からおもてなししてくれて,とてもとても楽しい良いイベントでした。

選手のみなさん,本当にありがとうございました。

そして,このイベントの中心となって段取りしてくれた,佐藤和馬選手にも感謝です。
佐藤選手は,いろんな企画を立案してグリーンタウンを活性化させるだけでなく,チームの営業活動もやっています。

このブログをご覧のみなさんにお願いです。

みなさんが紹介いただけるお店や会社などがあれば、ぜひ佐藤選手に教えてあげてください。
サッカーで町を元気にしましょう!
http://zumaica.com/category/blog/



我らの誇り,この街の夢,鈴鹿アンリミテッド!

鈴鹿アンリミテッドの選手たちと共に戦い,笑顔も涙も共有できる事を,私は本当に誇りに思っています。

日曜日はバーベキューとボーリングで,みんなが笑顔になりました。
今週末は、Honda戦の後に、みんなで笑顔になりましょう!

さあ,次こそ勝つぞーーー!!!

ではまた。

(今後の試合)
JFL第14節 7月7日(日)17:00 HondaFC @Honda都田サッカー場(静岡県浜松市
JFL第15節 7月14日(日)15:00 ソニー仙台 @AGF陸上競技場(鈴鹿市
JFL第16節 7月21日(日)15:00 MIOびわこ滋賀 @AGF陸上競技場(鈴鹿市