みなさんこんばんは。
夜の試合は涼しくて,とても良い雰囲気です。
ナカニシは,ナイター自体は好きなのですが,試合が終わるといつも以上にクタクタになります。
起床してから,ずっと緊張して,そわそわして,ずっーとテンションが高いためです。
昨夜帰宅し,YouTubeを見ながら寝落ちしていました。
とにかくクタクタでした。
選手達はもっと疲れているでしょう。
ゆっくり休んで,次の準備を進めてください。
さあ,一日経ちましたが,試合の時の熱い気持ちのままにブログを書き始めましょう。
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試合の前日。
相変わらず,前夜から緊張が始まっているナカニシは,早朝4時ごろに目が覚めて,それからずっと試合のことを考えている。
対戦相手は,FCマルヤス岡崎(以下,マルヤスと書きます)
鈴鹿は,前期のシーズンで4失点をした試合が4試合ある。
マルヤス,Honda FC,ヴィアティン三重,奈良クラブの4チームだ。
この4戦の敗戦のうち,ナカニシが一番ケチョンケチョンに負けたと思うのが,マルヤス戦だった。
港サッカー場での敗戦は,崩されまくって,守備が崩壊して,中盤を支配され,とにかくめちゃくちゃ負けた。
マルヤスは強い。
そして,鈴鹿はこれまでのシーズンでも特にマルヤスを苦手としている。
ずっと選手達の事や,試合の事を考えている。
いろいろ心配なことが頭に浮かぶが,それを何度も振り払う。
居ても立ってもいられないので,キックオフ6時間前に会場入り。
特にすることも無いので,のんびりと選手ノボリの設置をする。
傍から見たらそう見えないかもしれないが,ギンギンに緊張しているナカニシ。
爆発するような気持ちを抑えながら,キックオフを待つ。
横断幕を掲出する。
マルヤスサポーターさんとご挨拶をする。
マルヤスさんとは,東海リーグからのお付き合いなので,今後も,共に良い応援と良い試合をやっていきたい。
選手の練習が始まる。
少し照明が入る。
待ちに,待ちに,待ちに,待ったぜ。
マルヤス!
俺たちは,あの日の港と同じじゃないぞ!
いくぜ!
本日のスタメン(以後敬称略)
OMF 19三宅海斗・40松木駿之介・9遠藤純輝
DMF 2進藤誠司・25前田柊・17中村健人・29坂本広大
GK 23岩脇力哉
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試合開始。
鈴鹿はなんと!3バックが全員交代している!
最近の無失点試合を支えてきた,俊貴(20),平出(4),那生(3)の3人が全員欠場。
そして,マルヤスの中盤に対して一番プレッシャーをかけてくれそうな海口彦太(8)も欠場。
コロナの影響か?(事実は不明)。
ただ,それにしても3バック全員欠場とは・・・。
鈴鹿は青森戦同様の3-4-3-0のフォーメーション。
このフォーメーションは,青森戦で特に良い形にハマってきた。
今後のシーズン,多少ピンチになっても,ブレずにこの形を続けて欲しい。
マルヤスは,4-4-2。
ワントップには横浜Fマリノスから来た新入団の外国人選手が張っている。
確かに凄い体格で,高くて太くて大きい。
試合開始直後,マルヤスの外国人フォワードがいきなりシュートを放つ。
コースが無いところからでも思いっきり打ってくるところは要注意。
そして,ポストプレイも,高さも,スピードも,相当ハイレベルな選手だ。
そして,そのすぐ後。
マルヤス陣内,ペナルティエリアの外から,三宅海斗(19)がミドルシュート!
マルヤスの挨拶代わりのシュートに対して,三宅海斗(19)がシュートで返事を放つ!
さあ,思いっきりやろうぜ!
試合序盤。
鈴鹿はサイドを中心にスピードと切れ味で攻める。
そしてマルヤスは,鈴鹿ディフェンスの裏へロングボールを放り込む。
この試合,センターバックの左に入っている,「双頭の龍」,上田駿斗(6)
マルヤスの外国人選手にボールが入ると,一気にポストプレイでピンチになってしまう。
そこで自由にさせないためにも,十分にプレシャーをかけていくしかない。
今日の試合の3バックは,中里(7),日根野(27)と組んでいるが,一番空中戦が強いのはもちろん上田駿斗。
ロングボールに対して体全体をフルに使って弾き返す。
また,ロングボールは,前線で競り合うだけでいなく,サイドの裏に放り込まれることもある。
足も速い駿斗が,広い守備範囲を完全にディフェンスしている。
本職のディフェンスとして,十分に安定感のあるプレイ。
3人のディフェンスがいないことに対するナカニシの心配は,すぐに吹っ飛んだ。
駿斗のプレイがいつもより燃えているのが分かる。
今夜の駿斗は凄いぞ!
強力な外国人フォワードからのマルヤスの攻撃を止め続ける鈴鹿。
そして,今の鈴鹿は攻守の乗り換えが早い。
その攻守を早く早く回すのは・・・広大だ!
右のウイングバック,「カットイン」,坂本広大(29)
広大も3バックになって力を発揮しだした選手のひとり。
この試合でも,右にワイドに開いて守備から攻撃への展開にスピード感を持たせる。
鈴鹿の選手達も,右の広大の位置は意識していて,MIO戦よりも連携が良くなってきているのを感じる。
そして,前半10分には,右サイドを広大が縦にズバッと突破しマイナス方向へ折り返し。
それをボランチの前田柊(25)が巻いて入るようなミドルシュートを放つ!
惜しくも!!惜しくも!バーに当たってゴールならないが,右からの広大の突破が決定機を作り出した。
さらに右サイドには,センターバックの右にいる日根野(27)も広大と共にオーバーラップしてきており,広大の攻撃が鈴鹿の攻撃のスイッチになっているようだ。
広大!
もっともっと積極的に行こう。
その代名詞たるカットインを!狙え!
試合は互角の展開。
前期のマルヤス戦よりもマルヤスは中盤でボールを回さず,早め早めに前線に放り込んでくる。
ナカニシは,港で見たマルヤスのパスサッカーが怖かったので(前線に放り込まれるのも怖いけど),まだ落ち着いていられた。
マルヤスのロングボールを受ける鈴鹿の最終ライン。
マルヤスの攻撃は,外国人選手の高さを活かしたものだけではない。
2列目やサイドから斜めに走って鈴鹿のディフェンスの裏を狙う動きも脅威。
サポーターのバックスタンドから,中里が上下動を細かく使っているのが見える。
マルヤスのフォワードにオフサイドを警戒させて,足を止めている。
また,それほど身長の高くない中里も,体を張って競り合い,決してマルヤスのフォワードを自由にしていない。
右の日根野(27),右の上田(6)との意思の連携も良く,3人が互いの背中をカバーし合って見事に連動している。
さすが中里。
緊急事態の急増3バックでも,とても良く整えられている。
中里。
しんどいだろうけど頼むぞ!
試合は互角の展開。
両チーム共にそれほど決定機は作れていない。
セカンドボールも五分五分でどちらも譲らない。
フォーメーションは異なるが,がっぷり四つの試合になった。
左のトップ下,「ハートのエース」,遠藤純輝(9)
サポーターの信頼の厚い遠藤純輝がスタメン登場。
現在得点ランキングトップの三宅海斗(19)のマークがきつくなること予想されるが,純輝も一人で点を取ることができる鈴鹿のエース。
これまで4-4-2の左サイドハーフでの出場が多かった純輝にとっては,不慣れなポジションかも入れない。
しかし,ゴールに向かうその走りは,今までと何も変わっちゃいない。
前半の序盤。マルヤス陣内をドリブルで深く切り裂き,鋭く中へ折り返す。
純輝のスーパークロスボールに飛び込んできたのは,松木駿之介(40)!
左の純輝。右の松木が,マルヤス陣内にグイグイ迫った。
純輝。
持ったらGOだ!
迷い無くシュートだ!
鋭く牙を砥げ!
フォワードは入れたもん勝ちだ!
鈴鹿は,遠藤純輝(9),三宅海斗(19),松木駿之介(40)という,前へ前への3人を並べたため,後が支え切れていないように感じる。
みんなが行った行ったで,良いパスで前線が組み立てられていない。
鈴鹿が2連勝した時は,トップ下に中村健人(17)と海口彦太(8)がいた。
今日はどちらもトップ下に入っていない。
なんかちょっとバランスが悪い。
・・・と思っていたら,中村健人(17)が少しポジションを上げて来た。
彼は健人と同じ髪型でスタジアムに来て応援するのだという。
とても嬉しい。そういう少年の夢になれる選手が鈴鹿にいてくれる。
ナカニシは少年に言った「今,鈴鹿で一番上手いのは中村健人選手だよ」
その健人が,少しポジションを上げて,後ろからの難しいパスを収めて前線に供給する。
健人が攻守をリンクしているのが,よく分かる。
マルヤスのプレッシャーやタックルも激しいが,ガッチリぶつかり合うのではなく,わずかに交わしてショートパスで確実に仲間に繋ぐ。
上手い。
この試合の健人は存在感が凄い。
前線の3人はイケイケの状態。
その後ろで健人がどうさばくかが勝負!
健人。ファンの少年が見てるぞ。
ガンバレ!
互いシュートは少ない。
マルヤスのシュートは,ほぼ打たれていない。
鈴鹿は前線からの戻りながらの守備や,中盤の前田柊(25)の潰しが効いていて,前線に十分な形でボールを入れさせていない。
そのため,マルヤスは中盤を飛ばして裏に出してくる。
ゴールキーパーの,岩脇ファイヤー力哉(23)。
シュートを直撃で打たれていないものの,マルヤスの攻撃陣は鈴鹿の裏を,しつこく狙っているため,ゴールキーパーの判断次第で一気にやられる。
前半の半ばには,鈴鹿ディフェンスラインの裏に,絶妙なロングボールが入り,力哉とマルヤスフォワードが1対1になるが,力哉が異常に落ち着いていて,慌てて飛び出すのではなく,足で軽くクリアする。超落ち着いてる!
リキヤアイが,より一層進化しているのを感じる。
裏を取られて,みんなが「あっ」となる場面でも,力哉の目だけはボールから離れていない。
その目に宿るのは赤い炎!
力哉!勝つぞ!
ボールを保持している時間はマルヤスのほうが長い。
ただ,攻撃の回数はそれほど変わらない。
マルヤスは鈴鹿のディフェンスを攻めあぐねている感じがする。
そして,鈴鹿は最終ラインにいるゲームメーカー中里(7)が,左足一閃で松木(40)や純輝(9)にスーパーロングボールを供給している。
マルヤスはボールを支配しているが,鈴鹿はマルヤスの前線の選手に十分警戒している。
そのため,ボールを奪えば鈴鹿の攻撃はことごとくカウンターになっている。
ボランチの,「勇往邁進」,前田柊(25)
(誰が言ってるか知らないけど),ACミランの黄金期に活躍した名ボランチ「ガットゥーゾ」に似ているらしい。それはヒゲだけでなく,その猛烈なボールへの寄せだと思う。
この試合,鈴鹿は前線に3人が張り付き,ボランチの健人もポジションを上げ,両サイドが前に出ていた。
前半は前がかりに近かったが,それでもボールを失った後にバタバタしなかったのは,前田柊がマルヤスの攻撃の際に,しっかりとスピードを落としていたためだと思う。
とにかくボールの無いところで献身的な動きが光る。
「この選手へのパスを狙っているぞ」的な視線と動きで,実際にマークしていなくても相手はパスを出しにくくなっている。
さらに,前田柊がボランチにはいってから,鈴鹿の中盤はクサビのパスが通りにくくなっている(本当)。
YouTubeで前田だけをじっと見ていると良く分かる。
もの凄く大事なプレイをしている前田。
前田柊。
そのプレイに間違いなし!
勇往邁進で行こうぜ!
鈴鹿は,左の遠藤純輝(9)からの折り返しと,右の坂本広大(29)からの折り返しで,何度もチャンスを作っている。
純輝から中への折り返しに,ゴール前に飛び込む松木駿之介(40)。惜しい!
さらに,坂本広大(29)からのパスに対して,再び松木駿之介(40)がシュートを放つが,惜しくもバー直撃!
鈴鹿はサイドの攻撃が鋭い。
安易にロングクロスボールをギャンブル的に放り込むのではなく,連動して選手が動き,より精度の高い攻撃をしている。
その火の玉のようなプレイが鈴鹿でまた見られるのは,心より感謝したい。
松木最高。
この試合,その松木が最もマルヤスゴールに近づいている。
得点ランキングトップの三宅海斗(19)は,やはりマークがきつい。
そんな中で,右から中にスルスルっと滑り込んでくる松木のプレイを,マルヤスディフェンスは捕まえきれていない。
前半に左の純輝(9)のクロスから何度もチャンスを作った。
また,前への推進力のある松木が,前線で引っ張るため,マルヤスディフェンスラインが徐々に下がり,鈴鹿の中盤が押し上げて来た。
前半の終盤では,健人(17)が粘って繋いだボールを,三宅海斗(19)が松木へパス。
松木がマルヤスに突進するが,シュートは枠をとらえられず。惜しい!
攻撃の意識がしっかりしている松木の存在はデカい。
カメラマンは松木の笑顔を待ってるから。
試合は少し膠着してきている。
膠着した場面では,個人技の一発か,セットプレイが怖い。
特に,鈴鹿は背の高さでマルヤスのほうが高く,不利な状況。
ただ,前半のマルヤスはほとんどセットプレイが無かった。
また,急増のはずが,上田(6),中里(7),日根野(27)の3バックが非常に安定していた。
前半,マルヤスのボールがトップに入っての危険な場面では,中里が体を張ってゴールを守り通した。
試合は鈴鹿が2度のバー直撃シュートで惜しい場面を作るが,ゴールを奪えない。
マルヤスは,前線の外国人選手をターゲットにするが,鈴鹿のディフェンスが踏ん張っている。
両チームとも決定打が出ない。
ここで前半終了。
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前半を振り返るナカニシ。
(ハーフタイムのナカニシはボーっとしているので,ほとんど話ができません。ごめんなさい。)
贔屓目ありでも,鈴鹿は良い試合をしている。
選手達は戦えているし,粘りもあるし,攻撃的に試合を組み立てている。
前節,前々節と同様,良い鈴鹿が見られている。
唯一気になるのは,前線3人がイケイケ過ぎて,疲れが出てくることが予想されること。
パサーがいなくて,前線で起点が作れないのも痛い。
逆に,マルヤスは港で対戦した時と,雰囲気が違う。
早い段階でのロングボールが多く,鈴鹿は十分に対応できている。
マルヤスは後半何らかの変化があるだろう。
ナイターで涼しいと言っても,選手たちの消耗は激しい。
どうする?
どう変える?
変えない?
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後半開始
HT(OUT)25前田柊 ⇔ (IN)18佐藤和馬
前田柊が交代。
ボールの無い所でも,かなり中盤で良い動きをしていたので,ナカニシはちょっと驚いた。
後半が始まって,すぐに感じた。
マルヤスが戦い方を変えてきている。
前半のマルヤスは,ロングボールを前線の強いフォワードをターゲットにして放り込んできていたが,後半はロングボールではなく,中盤のパスで攻撃を組み立てている。
バックスタンドで見ていても,マルヤスが人で三角形を作って,綺麗にパスを回すのが分かる。
後半からセンターバックに入った,「ファイティング・セイジ」,進藤誠司(2)
高さはそれほどないが,進藤には強いファイティングスピリットがある。
後半のマルヤスは,ハイボールではなく,ショートパスでディフェンスを剥がしに来る。
進藤は,ボールを見ながらもタイミング次第で,バクッと喰らいつくようなディフェンスを見せる。
進藤のディフェンスは迫力があって,大きく見える。
さらに,鈴鹿の攻撃時には,センターバックでありながら,ウイングバックの佐藤和馬(18)のフォローに全力疾走する。
良く走り,良く戦っている。
進藤の持ち味が出ている。
良いぞ。進藤がんばれ!
マルヤスがパス中心となったため,一気に支配率がマルヤスに傾く。
ボールの保持はマルヤスの時間帯が長い。
前半あれほど攻守をリンクしていた,中村健人(17)が守備に忙殺されて目立たなくなる。
健人が目立たないため,鈴鹿の攻撃のターンが短い。
さらに,なんか攻撃のスピード感が失われていく・・・。
攻撃の真ん中にいる,「ネコ好きの天才」,三宅海斗(19)
前半からかなり厳しいマークを受けている。特に,ボールを受ける瞬間に激しく当たられていた。
そのため海斗は,前線で待つのではなく,少し下がって動きながらプレイしている。
海斗のいない前線には,松木駿之介(40)や遠藤純輝(9)が飛び出していき,海斗はそこへのラストパスを出すことが多かった。
自らのシュートだけでなく,仲間を使うパスも出せる。流石,三宅海斗。
後半も,自分にマルヤスディフェンスを引き付けて,走る松木にパスを通す。
惜しくもパスが少し長いが,松木との連携はピカイチだった。
しかし,後半は純輝との連携が合わない場面が出てくる。
互いに少し疲れて来て,一歩が合わなくなってきている。
海斗。良いパスと良い攻撃を作れていて最高。
だけど,サポーターは海斗の気持ちの良いスカッとしたゴールが見たい!
ガンバレ!
後半16分
(OUT)9遠藤純輝 ⇔ (IN)10橋本晃司
純輝も純輝らしいプレイを繰り出したが,ゴールが奪えなくて残念。
そして,ここで橋本が出てくる。
海斗(19),松木(40)にとっては,ゲームを作れてパスが出せる橋本の出場で何かが変わるか?
橋本が出場した直後。
右サイドを坂本広大(29)が爆走!
鋭く中へ折り返し。
底に飛び込んできたのは橋本晃司!
マルヤスのディフェンスが一歩遅い。入ったか・・・。
このシュートをマルヤスゴールキーパーがファインセーブ。
この試合最大の惜しい!
それにしても橋本晃司。
出場してワンタッチ目が最高のシュートとは・・・やっぱりカッコ良いぜ!
守る時間が長くなる鈴鹿。
攻めあぐねているようなマルヤス。
攻めあぐねているというのは,攻められていない,ということではなく,鈴鹿が良くしのいでいるという状況。
重量級かつスピードのあるマルヤス攻撃陣を防ぐのは並大抵の苦労じゃない。
毎試合,新たな驚きでそのプレイを見ている日根野達海。
ムキムキな筋肉を持っているように見えないのだが,日根野は対人がめちゃくちゃ強い。
押し合っても,競り合っても,単なる力比べではなく,相手の力を利用してスルッと体を入れてボールを奪う。
ディフェンシブなフェイントが,とてもハイレベル。
さらに,白だけでなく灰色のプレイも十分にこなせて,駆け引きも上手い。
なんともはや。素晴らしい選手だ。
そして,なかなか攻撃のターンが回ってこない鈴鹿の状況を見て,自ら右サイドを駆け上がったり,意表を突くクサビのパスを狙ったりもしている。
日根野。ナイスプレイだ。
だけど,ナカニシは中盤でそのプレイが見たい。
ガンバレ!
そして怪我するな!
前半に比べて,両チーム共にコーナーキックなどのセットプレイが増えている。
膠着した試合では,セットプレイが試合の勝敗を分ける。
全選手が全力でボールに向かう。
鈴鹿はマルヤスより平均的な身長が低いため,セットプレイは脅威。
しかし,それを分かっているゴールキーパーの岩脇力哉が,かなり飛び出してパンチングでクリアしている。
さらに,自ボールでのセットプレイでは,早いボールでニアに飛び込む形が多く,高さが無いながらもチームとしての戦い方ができていると思う。
後半23分
(OUT)40松木駿之介 ⇔ (IN)14北野純也
前半から走りまくった松木の足が痙攣して交代。
北野が左のトップ下に入る。
鈴鹿の攻撃は,右の佐藤和馬(18)が中心になっている。
橋本晃司(10)とのコンビネーションで,グイグイと押し上げるが,フィニッシュまでには至らない。
さらに,進藤誠司(2)も最終ラインから押し上げて,攻撃の厚みを増す。
みんなガンバレ!
鈴鹿は前半と比べて,若干攻撃の展開が遅い。
後半からボランチに入った中里(7)がゲームメイクをしているが,マルヤスの中盤の圧力に押されて,何となくセーフティ寄りでスピードが上がらない。
同じくボランチの中村健人(17)も,なかなか攻撃に絡めなくなってきた。
後半34分
(OUT)2進藤誠司 ⇔ (IN)24川森有真
対人の接触で痛めた進藤が交代。
そして・・・ほぼ1年ぶりに怪我から復帰した川森が出場。
川森。おかえり。
川森は3バックの左と,ウイングバックの左を,佐藤和馬(18)と交代交代でやっているようなポジションだった。
不思議なポジション?だったが,しっかりと動けていたので,また今後が楽しみ。
マルヤスがボールを保持する時間が長いが,危ない場面は作らせていない。
鈴鹿はミスがあっても,すぐに全員でカバーできるチームになった。
中里(7)が右サイドから左の奥にアーリークロス!
佐藤和馬(18)が飛び込むが,惜しくも合わない。
残り時間わずか。
両チームが疲れた体を最後まで動かして戦う。
アディショナルタイムは,混乱の殴り合いのような展開。
その中で,ゴールキーパーの岩脇力哉は冷静に見ていた!
試合終了間際。
押しこまれた鈴鹿だが,ゴールキーパー岩脇(23)がキャッチ。
誰もが一息ついた瞬間。
力哉がレーザービームのようなキックを一閃。
弾丸シュートのような鋭いボールが,カウンターで左サイドを走る中村健人(17)の足元へ!
なんと!そこを見てるか!
マルヤスのディフェンスがギリギリで対応してゴールには結びつかなかったが,最後まで集中を切らしていなかった力哉(23)にアッパレ!
ここで試合終了。
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両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。
夕方からの試合に,たくさんのお客さんが来てくれました。
三浦知良選手の怪我での欠場が続いていますが,それでも,これだけのお客さんが来てくれるというのは,チームとしての財産だと思います。
残念ながら点が入らず,スコアレスドローでしたが,鈴鹿の試合を見に来てくれたみなさんに,良い試合を見てもらって良かったです。
前期にポロボロに負けたチームに,しっかりと戦って引き分けました。
コロナで前節のスタメンが揃わない中で,無失点で抑えました。
だけど,サポーターの所へ来た選手達に笑顔は全くありませんでした。
悔しさに唇を噛んで,下を向いていました。
鈴鹿はまだまだ強くなります。
ナカニシの感覚では,あと5倍は強くなります。
今,ナカニシは自信を持って言えます。
鈴鹿の試合を見に来てください。
うちの自慢の選手達が,最高の試合をお見せします。
次は王者Hondaとの対戦です。
とても楽しみです。
ではまた。
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(今後の試合)
◇JFL第18節 7月30日(土)19:00 対 Honda FC@エコパスタジアム
◇JFL第19節 8月28日(日)13:00 対 ヴェルスパ大分@昭和電工ドーム大分
◇JFL第20節 9月4日(日)15:00 対 ヴィアティン三重@四日市中央緑地
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