VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第17節 対 FCマルヤス岡崎

みなさんこんばんは。

 

夜の試合は涼しくて,とても良い雰囲気です。

カニシは,ナイター自体は好きなのですが,試合が終わるといつも以上にクタクタになります。

起床してから,ずっと緊張して,そわそわして,ずっーとテンションが高いためです。

 

昨夜帰宅し,YouTubeを見ながら寝落ちしていました。

とにかくクタクタでした。

 

選手達はもっと疲れているでしょう。

ゆっくり休んで,次の準備を進めてください。

 

さあ,一日経ちましたが,試合の時の熱い気持ちのままにブログを書き始めましょう。

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

試合の前日。

 

相変わらず,前夜から緊張が始まっているナカニシは,早朝4時ごろに目が覚めて,それからずっと試合のことを考えている。

 

対戦相手は,FCマルヤス岡崎(以下,マルヤスと書きます)

鈴鹿は,前期のシーズンで4失点をした試合が4試合ある。

マルヤス,Honda FCヴィアティン三重奈良クラブの4チームだ。

 

この4戦の敗戦のうち,ナカニシが一番ケチョンケチョンに負けたと思うのが,マルヤス戦だった。

サッカー場での敗戦は,崩されまくって,守備が崩壊して,中盤を支配され,とにかくめちゃくちゃ負けた。

 

マルヤスは強い。

そして,鈴鹿はこれまでのシーズンでも特にマルヤスを苦手としている。

 

ずっと選手達の事や,試合の事を考えている。

いろいろ心配なことが頭に浮かぶが,それを何度も振り払う。

 

居ても立ってもいられないので,キックオフ6時間前に会場入り。

特にすることも無いので,のんびりと選手ノボリの設置をする。

 

傍から見たらそう見えないかもしれないが,ギンギンに緊張しているナカニシ。

爆発するような気持ちを抑えながら,キックオフを待つ。

 

横断幕を掲出する。

マルヤスサポーターさんとご挨拶をする。

マルヤスさんとは,東海リーグからのお付き合いなので,今後も,共に良い応援と良い試合をやっていきたい。

 

選手の練習が始まる。

少し照明が入る。

待ちに,待ちに,待ちに,待ったぜ。

 

マルヤス!

俺たちは,あの日の港と同じじゃないぞ!

 

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

OMF 19三宅海斗・40松木駿之介・9遠藤純輝

DMF 2進藤誠司・25前田柊・17中村健人・29坂本広大

DF 6上田駿斗・7中里崇宏・27日根野達海

GK 23岩脇力哉

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

試合開始。

 

鈴鹿はなんと!3バックが全員交代している!

最近の無失点試合を支えてきた,俊貴(20),平出(4),那生(3)の3人が全員欠場。

そして,マルヤスの中盤に対して一番プレッシャーをかけてくれそうな海口彦太(8)も欠場。

コロナの影響か?(事実は不明)。

ただ,それにしても3バック全員欠場とは・・・。

 

鈴鹿は青森戦同様の3-4-3-0のフォーメーション。

このフォーメーションは,青森戦で特に良い形にハマってきた。

今後のシーズン,多少ピンチになっても,ブレずにこの形を続けて欲しい。

 

マルヤスは,4-4-2。

ワントップには横浜Fマリノスから来た新入団の外国人選手が張っている。

確かに凄い体格で,高くて太くて大きい。

 

試合開始直後,マルヤスの外国人フォワードがいきなりシュートを放つ。

コースが無いところからでも思いっきり打ってくるところは要注意。

そして,ポストプレイも,高さも,スピードも,相当ハイレベルな選手だ。

 

そして,そのすぐ後。

マルヤス陣内,ペナルティエリアの外から,三宅海斗(19)がミドルシュート

マルヤスの挨拶代わりのシュートに対して,三宅海斗(19)がシュートで返事を放つ!

 

さあ,思いっきりやろうぜ!

 

試合序盤。

鈴鹿はサイドを中心にスピードと切れ味で攻める。

そしてマルヤスは,鈴鹿ディフェンスの裏へロングボールを放り込む。

 

この試合,センターバックの左に入っている,「双頭の龍」,上田駿斗(6)

マルヤスの外国人選手にボールが入ると,一気にポストプレイでピンチになってしまう。

そこで自由にさせないためにも,十分にプレシャーをかけていくしかない。

今日の試合の3バックは,中里(7),日根野(27)と組んでいるが,一番空中戦が強いのはもちろん上田駿斗。

ロングボールに対して体全体をフルに使って弾き返す。

また,ロングボールは,前線で競り合うだけでいなく,サイドの裏に放り込まれることもある。

足も速い駿斗が,広い守備範囲を完全にディフェンスしている。

本職のディフェンスとして,十分に安定感のあるプレイ。

3人のディフェンスがいないことに対するナカニシの心配は,すぐに吹っ飛んだ。

駿斗のプレイがいつもより燃えているのが分かる。

今夜の駿斗は凄いぞ!

 

強力な外国人フォワードからのマルヤスの攻撃を止め続ける鈴鹿

そして,今の鈴鹿は攻守の乗り換えが早い。

その攻守を早く早く回すのは・・・広大だ!

 

右のウイングバック,「カットイン」,坂本広大(29)

広大も3バックになって力を発揮しだした選手のひとり。

この試合でも,右にワイドに開いて守備から攻撃への展開にスピード感を持たせる。

鈴鹿の選手達も,右の広大の位置は意識していて,MIO戦よりも連携が良くなってきているのを感じる。

そして,前半10分には,右サイドを広大が縦にズバッと突破しマイナス方向へ折り返し。

それをボランチの前田柊(25)が巻いて入るようなミドルシュートを放つ!

惜しくも!!惜しくも!バーに当たってゴールならないが,右からの広大の突破が決定機を作り出した。

さらに右サイドには,センターバックの右にいる日根野(27)も広大と共にオーバーラップしてきており,広大の攻撃が鈴鹿の攻撃のスイッチになっているようだ。

広大!

もっともっと積極的に行こう。

その代名詞たるカットインを!狙え!

 

試合は互角の展開。

前期のマルヤス戦よりもマルヤスは中盤でボールを回さず,早め早めに前線に放り込んでくる。

カニシは,港で見たマルヤスのパスサッカーが怖かったので(前線に放り込まれるのも怖いけど),まだ落ち着いていられた。

 

マルヤスのロングボールを受ける鈴鹿の最終ライン。

センターバックの真ん中は,「中里無双」,中里崇宏(7)

マルヤスの攻撃は,外国人選手の高さを活かしたものだけではない。

2列目やサイドから斜めに走って鈴鹿のディフェンスの裏を狙う動きも脅威。

サポーターのバックスタンドから,中里が上下動を細かく使っているのが見える。

マルヤスのフォワードにオフサイドを警戒させて,足を止めている。

また,それほど身長の高くない中里も,体を張って競り合い,決してマルヤスのフォワードを自由にしていない。

右の日根野(27),右の上田(6)との意思の連携も良く,3人が互いの背中をカバーし合って見事に連動している。

さすが中里。

緊急事態の急増3バックでも,とても良く整えられている。

中里。

しんどいだろうけど頼むぞ!

 

試合は互角の展開。

両チーム共にそれほど決定機は作れていない。

セカンドボールも五分五分でどちらも譲らない。

フォーメーションは異なるが,がっぷり四つの試合になった。

 

左のトップ下,「ハートのエース」,遠藤純輝(9)

サポーターの信頼の厚い遠藤純輝がスタメン登場。

現在得点ランキングトップの三宅海斗(19)のマークがきつくなること予想されるが,純輝も一人で点を取ることができる鈴鹿のエース。

これまで4-4-2の左サイドハーフでの出場が多かった純輝にとっては,不慣れなポジションかも入れない。

しかし,ゴールに向かうその走りは,今までと何も変わっちゃいない。

前半の序盤。マルヤス陣内をドリブルで深く切り裂き,鋭く中へ折り返す。

純輝のスーパークロスボールに飛び込んできたのは,松木駿之介(40)!

左の純輝。右の松木が,マルヤス陣内にグイグイ迫った。

純輝。

持ったらGOだ!

迷い無くシュートだ!

鋭く牙を砥げ!

フォワードは入れたもん勝ちだ!

 

鈴鹿は,遠藤純輝(9),三宅海斗(19),松木駿之介(40)という,前へ前への3人を並べたため,後が支え切れていないように感じる。

みんなが行った行ったで,良いパスで前線が組み立てられていない。

鈴鹿が2連勝した時は,トップ下に中村健人(17)と海口彦太(8)がいた。

今日はどちらもトップ下に入っていない。

なんかちょっとバランスが悪い。

 

・・・と思っていたら,中村健人(17)が少しポジションを上げて来た。

 

ボランチの,「鈴鹿のケンティー」,中村健人(17)

カニシは試合前に,中村健人のファンという少年に出会った。

彼は健人と同じ髪型でスタジアムに来て応援するのだという。

とても嬉しい。そういう少年の夢になれる選手が鈴鹿にいてくれる。

カニシは少年に言った「今,鈴鹿で一番上手いのは中村健人選手だよ」

その健人が,少しポジションを上げて,後ろからの難しいパスを収めて前線に供給する。

健人が攻守をリンクしているのが,よく分かる。

マルヤスのプレッシャーやタックルも激しいが,ガッチリぶつかり合うのではなく,わずかに交わしてショートパスで確実に仲間に繋ぐ。

上手い。

この試合の健人は存在感が凄い。

前線の3人はイケイケの状態。

その後ろで健人がどうさばくかが勝負!

健人。ファンの少年が見てるぞ。

ガンバレ!

 

互いシュートは少ない。

マルヤスのシュートは,ほぼ打たれていない。

鈴鹿は前線からの戻りながらの守備や,中盤の前田柊(25)の潰しが効いていて,前線に十分な形でボールを入れさせていない。

そのため,マルヤスは中盤を飛ばして裏に出してくる。

 

ゴールキーパーの,岩脇ファイヤー力哉(23)。

シュートを直撃で打たれていないものの,マルヤスの攻撃陣は鈴鹿の裏を,しつこく狙っているため,ゴールキーパーの判断次第で一気にやられる。

前半の半ばには,鈴鹿ディフェンスラインの裏に,絶妙なロングボールが入り,力哉とマルヤスフォワードが1対1になるが,力哉が異常に落ち着いていて,慌てて飛び出すのではなく,足で軽くクリアする。超落ち着いてる!

リキヤアイが,より一層進化しているのを感じる。

裏を取られて,みんなが「あっ」となる場面でも,力哉の目だけはボールから離れていない。

その目に宿るのは赤い炎!

力哉!勝つぞ!

 

ボールを保持している時間はマルヤスのほうが長い。

ただ,攻撃の回数はそれほど変わらない。

マルヤスは鈴鹿のディフェンスを攻めあぐねている感じがする。

 

そして,鈴鹿は最終ラインにいるゲームメーカー中里(7)が,左足一閃で松木(40)や純輝(9)にスーパーロングボールを供給している。

カニシのひいき目だが,得点の匂いがしているのは鈴鹿

マルヤスはボールを支配しているが,鈴鹿はマルヤスの前線の選手に十分警戒している。

そのため,ボールを奪えば鈴鹿の攻撃はことごとくカウンターになっている。

 

ボランチの,「勇往邁進」,前田柊(25)

(誰が言ってるか知らないけど),ACミランの黄金期に活躍した名ボランチガットゥーゾ」に似ているらしい。それはヒゲだけでなく,その猛烈なボールへの寄せだと思う。

この試合,鈴鹿は前線に3人が張り付き,ボランチの健人もポジションを上げ,両サイドが前に出ていた。

前半は前がかりに近かったが,それでもボールを失った後にバタバタしなかったのは,前田柊がマルヤスの攻撃の際に,しっかりとスピードを落としていたためだと思う。

とにかくボールの無いところで献身的な動きが光る。

「この選手へのパスを狙っているぞ」的な視線と動きで,実際にマークしていなくても相手はパスを出しにくくなっている。

さらに,前田柊がボランチにはいってから,鈴鹿の中盤はクサビのパスが通りにくくなっている(本当)。

YouTubeで前田だけをじっと見ていると良く分かる。

もの凄く大事なプレイをしている前田。

前田柊。

そのプレイに間違いなし!

勇往邁進で行こうぜ!

 

鈴鹿は,左の遠藤純輝(9)からの折り返しと,右の坂本広大(29)からの折り返しで,何度もチャンスを作っている。

 

純輝から中への折り返しに,ゴール前に飛び込む松木駿之介(40)。惜しい!

さらに,坂本広大(29)からのパスに対して,再び松木駿之介(40)がシュートを放つが,惜しくもバー直撃!

 

鈴鹿はサイドの攻撃が鋭い。

安易にロングクロスボールをギャンブル的に放り込むのではなく,連動して選手が動き,より精度の高い攻撃をしている。

 

右のトップ下,「キャノンボール」,松木駿之介(40)

その火の玉のようなプレイが鈴鹿でまた見られるのは,心より感謝したい。

松木最高。

この試合,その松木が最もマルヤスゴールに近づいている。

得点ランキングトップの三宅海斗(19)は,やはりマークがきつい。

そんな中で,右から中にスルスルっと滑り込んでくる松木のプレイを,マルヤスディフェンスは捕まえきれていない。

前半に左の純輝(9)のクロスから何度もチャンスを作った。

また,前への推進力のある松木が,前線で引っ張るため,マルヤスディフェンスラインが徐々に下がり,鈴鹿の中盤が押し上げて来た。

前半の終盤では,健人(17)が粘って繋いだボールを,三宅海斗(19)が松木へパス。

松木がマルヤスに突進するが,シュートは枠をとらえられず。惜しい!

攻撃の意識がしっかりしている松木の存在はデカい。

松木。ゴール決めてNカメラマンにピースサインを頼む。

カメラマンは松木の笑顔を待ってるから。

 

試合は少し膠着してきている。

膠着した場面では,個人技の一発か,セットプレイが怖い。

特に,鈴鹿は背の高さでマルヤスのほうが高く,不利な状況。

ただ,前半のマルヤスはほとんどセットプレイが無かった。

 

また,急増のはずが,上田(6),中里(7),日根野(27)の3バックが非常に安定していた。

前半,マルヤスのボールがトップに入っての危険な場面では,中里が体を張ってゴールを守り通した。

 

試合は鈴鹿が2度のバー直撃シュートで惜しい場面を作るが,ゴールを奪えない。

マルヤスは,前線の外国人選手をターゲットにするが,鈴鹿のディフェンスが踏ん張っている。

 

両チームとも決定打が出ない。

 

ここで前半終了。

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

前半を振り返るナカニシ。

(ハーフタイムのナカニシはボーっとしているので,ほとんど話ができません。ごめんなさい。)

 

贔屓目ありでも,鈴鹿は良い試合をしている。

選手達は戦えているし,粘りもあるし,攻撃的に試合を組み立てている。

前節,前々節と同様,良い鈴鹿が見られている。

唯一気になるのは,前線3人がイケイケ過ぎて,疲れが出てくることが予想されること。

パサーがいなくて,前線で起点が作れないのも痛い。

 

逆に,マルヤスは港で対戦した時と,雰囲気が違う。

早い段階でのロングボールが多く,鈴鹿は十分に対応できている。

マルヤスは後半何らかの変化があるだろう。

 

ナイターで涼しいと言っても,選手たちの消耗は激しい。

どうする?

どう変える?

変えない?

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

後半開始

HT(OUT)25前田柊 ⇔ (IN)18佐藤和馬

 

前田柊が交代。

ボールの無い所でも,かなり中盤で良い動きをしていたので,ナカニシはちょっと驚いた。

 

和馬は左のウイングバックに入り,中里がボランチに上がる。

左のウイングバックだった進藤はセンターバックの左に入る。

 

後半が始まって,すぐに感じた。

マルヤスが戦い方を変えてきている。

 

前半のマルヤスは,ロングボールを前線の強いフォワードをターゲットにして放り込んできていたが,後半はロングボールではなく,中盤のパスで攻撃を組み立てている。

バックスタンドで見ていても,マルヤスが人で三角形を作って,綺麗にパスを回すのが分かる。

 

後半からセンターバックに入った,「ファイティング・セイジ」,進藤誠司(2)

高さはそれほどないが,進藤には強いファイティングスピリットがある。

後半のマルヤスは,ハイボールではなく,ショートパスでディフェンスを剥がしに来る。

進藤は,ボールを見ながらもタイミング次第で,バクッと喰らいつくようなディフェンスを見せる。

進藤のディフェンスは迫力があって,大きく見える。

さらに,鈴鹿の攻撃時には,センターバックでありながら,ウイングバックの佐藤和馬(18)のフォローに全力疾走する。

良く走り,良く戦っている。

進藤の持ち味が出ている。

良いぞ。進藤がんばれ!

 

マルヤスがパス中心となったため,一気に支配率がマルヤスに傾く。

ボールの保持はマルヤスの時間帯が長い。

 

前半あれほど攻守をリンクしていた,中村健人(17)が守備に忙殺されて目立たなくなる。

健人が目立たないため,鈴鹿の攻撃のターンが短い。

さらに,なんか攻撃のスピード感が失われていく・・・。

 

攻撃の真ん中にいる,「ネコ好きの天才」,三宅海斗(19)

前半からかなり厳しいマークを受けている。特に,ボールを受ける瞬間に激しく当たられていた。

そのため海斗は,前線で待つのではなく,少し下がって動きながらプレイしている。

海斗のいない前線には,松木駿之介(40)や遠藤純輝(9)が飛び出していき,海斗はそこへのラストパスを出すことが多かった。

自らのシュートだけでなく,仲間を使うパスも出せる。流石,三宅海斗。

後半も,自分にマルヤスディフェンスを引き付けて,走る松木にパスを通す。

惜しくもパスが少し長いが,松木との連携はピカイチだった。

しかし,後半は純輝との連携が合わない場面が出てくる。

互いに少し疲れて来て,一歩が合わなくなってきている。

海斗。良いパスと良い攻撃を作れていて最高。

だけど,サポーターは海斗の気持ちの良いスカッとしたゴールが見たい!

ガンバレ!

 

後半16分

(OUT)9遠藤純輝 ⇔ (IN)10橋本晃司

 

純輝も純輝らしいプレイを繰り出したが,ゴールが奪えなくて残念。

そして,ここで橋本が出てくる。

海斗(19),松木(40)にとっては,ゲームを作れてパスが出せる橋本の出場で何かが変わるか?

 

橋本が出場した直後。

右サイドを坂本広大(29)が爆走!

鋭く中へ折り返し。

底に飛び込んできたのは橋本晃司

マルヤスのディフェンスが一歩遅い。入ったか・・・。

このシュートをマルヤスゴールキーパーがファインセーブ。

この試合最大の惜しい!

 

それにしても橋本晃司

出場してワンタッチ目が最高のシュートとは・・・やっぱりカッコ良いぜ!

 

守る時間が長くなる鈴鹿

攻めあぐねているようなマルヤス。

 

鈴鹿の3バックの右,「鈴鹿の未来」,日根野達海(27)

攻めあぐねているというのは,攻められていない,ということではなく,鈴鹿が良くしのいでいるという状況。

重量級かつスピードのあるマルヤス攻撃陣を防ぐのは並大抵の苦労じゃない。

毎試合,新たな驚きでそのプレイを見ている日根野達海。

この試合も日根野のプレイの奥深さに,ナカニシは驚いた。

ムキムキな筋肉を持っているように見えないのだが,日根野は対人がめちゃくちゃ強い。

押し合っても,競り合っても,単なる力比べではなく,相手の力を利用してスルッと体を入れてボールを奪う。

ディフェンシブなフェイントが,とてもハイレベル。

さらに,白だけでなく灰色のプレイも十分にこなせて,駆け引きも上手い。

なんともはや。素晴らしい選手だ。

そして,なかなか攻撃のターンが回ってこない鈴鹿の状況を見て,自ら右サイドを駆け上がったり,意表を突くクサビのパスを狙ったりもしている。

日根野。ナイスプレイだ。

だけど,ナカニシは中盤でそのプレイが見たい。

日根野のスピード感のある組み立てが鈴鹿に必要だ。

ガンバレ!

そして怪我するな!

 

前半に比べて,両チーム共にコーナーキックなどのセットプレイが増えている。

膠着した試合では,セットプレイが試合の勝敗を分ける。

全選手が全力でボールに向かう。

 

鈴鹿はマルヤスより平均的な身長が低いため,セットプレイは脅威。

しかし,それを分かっているゴールキーパーの岩脇力哉が,かなり飛び出してパンチングでクリアしている。

さらに,自ボールでのセットプレイでは,早いボールでニアに飛び込む形が多く,高さが無いながらもチームとしての戦い方ができていると思う。

 

後半23分

(OUT)40松木駿之介 ⇔ (IN)14北野純也

 

前半から走りまくった松木の足が痙攣して交代。

北野が左のトップ下に入る。

 

鈴鹿の攻撃は,右の佐藤和馬(18)が中心になっている。

橋本晃司(10)とのコンビネーションで,グイグイと押し上げるが,フィニッシュまでには至らない。

さらに,進藤誠司(2)も最終ラインから押し上げて,攻撃の厚みを増す。

みんなガンバレ!

 

鈴鹿は前半と比べて,若干攻撃の展開が遅い。

後半からボランチに入った中里(7)がゲームメイクをしているが,マルヤスの中盤の圧力に押されて,何となくセーフティ寄りでスピードが上がらない。

同じくボランチ中村健人(17)も,なかなか攻撃に絡めなくなってきた。

 

後半34分

(OUT)2進藤誠司 ⇔ (IN)24川森有真

 

対人の接触で痛めた進藤が交代。

そして・・・ほぼ1年ぶりに怪我から復帰した川森が出場。

川森。おかえり。

川森は3バックの左と,ウイングバックの左を,佐藤和馬(18)と交代交代でやっているようなポジションだった。

不思議なポジション?だったが,しっかりと動けていたので,また今後が楽しみ。

 

マルヤスがボールを保持する時間が長いが,危ない場面は作らせていない。

鈴鹿はミスがあっても,すぐに全員でカバーできるチームになった。

 

中里(7)が右サイドから左の奥にアーリークロス

佐藤和馬(18)が飛び込むが,惜しくも合わない。

 

残り時間わずか。

両チームが疲れた体を最後まで動かして戦う。

アディショナルタイムは,混乱の殴り合いのような展開。

その中で,ゴールキーパーの岩脇力哉は冷静に見ていた!

 

試合終了間際。

押しこまれた鈴鹿だが,ゴールキーパー岩脇(23)がキャッチ。

誰もが一息ついた瞬間。

力哉がレーザービームのようなキックを一閃。

弾丸シュートのような鋭いボールが,カウンターで左サイドを走る中村健人(17)の足元へ!

なんと!そこを見てるか!

マルヤスのディフェンスがギリギリで対応してゴールには結びつかなかったが,最後まで集中を切らしていなかった力哉(23)にアッパレ!

 

ここで試合終了。

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

 

夕方からの試合に,たくさんのお客さんが来てくれました。

三浦知良選手の怪我での欠場が続いていますが,それでも,これだけのお客さんが来てくれるというのは,チームとしての財産だと思います。

残念ながら点が入らず,スコアレスドローでしたが,鈴鹿の試合を見に来てくれたみなさんに,良い試合を見てもらって良かったです。

 

前期にポロボロに負けたチームに,しっかりと戦って引き分けました。

コロナで前節のスタメンが揃わない中で,無失点で抑えました。

だけど,サポーターの所へ来た選手達に笑顔は全くありませんでした。

悔しさに唇を噛んで,下を向いていました。

鈴鹿はまだまだ強くなります。

カニシの感覚では,あと5倍は強くなります。

 

今,ナカニシは自信を持って言えます。

鈴鹿の試合を見に来てください。

うちの自慢の選手達が,最高の試合をお見せします。

 

次は王者Hondaとの対戦です。

とても楽しみです。

 

ではまた。

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

(今後の試合)

JFL第18節 7月30日(土)19:00 対 Honda FCエコパスタジアム

JFL第19節 8月28日(日)13:00 対 ヴェルスパ大分昭和電工ドーム大分

JFL第20節 9月4日(日)15:00 対 ヴィアティン三重四日市中央緑地

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

このブログに使用している写真は,鈴鹿ポイントゲッターズの使用許可とJFLの確認を得て掲載しています。そのため,他での利用は絶対にしないでください。

JFL第16節 対 ラインメール青森

みなさんこんばんは。

 

昨夜遅くに帰宅しました。

体はクタクタでしたが,試合のYouTubeを全部見ました。

今日は,朝7時に起きて,ブログ用のメモを取りながら,もう一回YouTubeを見ました。

 

すぐにブログを書き始めようかと思いましたが,遠征で失った妻ノリコポイント(TNP)を確保するため,一生懸命に滞っていた家事をしました。

エアコンの掃除をして,庭の草取りをして,ネコと遊んで・・・ネコ?

 

ずっと試合の事を考えていました。

一日中,とても良い気分でした。

みんな,よく頑張ってくれましたね。

ありがとうございました。

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

試合の前日。

 

金曜の夕方の飛行機で青森に向かう。

土曜の試合のキックオフは11時。

横断幕掲出の開始時間は8時30分。

前泊でないと間に合わない。

 

パンパンに横断幕を詰め込んだスーツケースを持って名古屋空港へ。

道中,前節のMIO戦を仕事で見られなかったNカメラマンと話をする。

Nカメラマンは,1週間試合を見なかっただけで生活のリズムが崩れ体調が悪いそうだ。

(仕事が忙しいらしく,YouTubeもまだ見れていないらしい。)

 

MIO戦で鈴鹿は変わった・・・。

何かがハマった感じがする・・・。

今の鈴鹿は強い・・・。

そうやって前向きにNカメラマンに話をしているが,ナカニシの心中は不安でいっぱい。

 

MIO戦だけじゃないか?

しっかりと戦えるのか?

ここで負けたらブレだすんじゃないか?

 

チームとして「変えられるところ」と「変えられないところ」があると思う。

「変えられないところ」というのは,ある意味「変えちゃいけないところ」であって,そこをブレずにしっかりと持っているチームが強いチームなんじゃないだろうか?

JFLのチームだと,例えばHondaがそんな感じがする。

鈴鹿は,前節でやっとその形が見えてきたような気がする。

「チームとして変えないところ」を,1試合ごとに変えるのではなく,そこをキッチリ全体が共有することで,選手が交代しても強いチームとして戦えるんじゃないだろうか?

な~んてことを無限に考えながら青森に到着。

 

ホテル到着が夜の8時なので,現地で集まった仲間と共に晩ご飯を食べて解散。

 

カニシは,試合前日は興奮して眠れないうえに,ビジネスホテルでは熟睡できないので,ベッドの上で少しうとうとしただけで朝になる。

7月の半ばというのに,青森の気温は20度前半。

仲間たちと朝の6時から市場で朝食を取り,試合会場に出発。

 

今日の対戦相手は,ラインメール青森(以下,青森と書きます)

開幕戦で対戦し,かなり押されつつも何とか勝利した相手。

百年構想もJ3ライセンスも保持しているJFLの強豪。

ホームゲームであることと,大きい会場での開催のため,青森の選手達も気合が入っているだろう。

カニシの印象としては,足元が上手くてカウンターが鋭いチーム。

 

試合会場に到着。

横断幕を掲出するが,スタジアムの周りの山からの吹きおろしの風がきつく,横断幕にどれだけオモリを付けても巻き上がってしまう。

小雨がシトシトと続いている。

周りの山からの風が,霧のような細かい雨を降らせている。

濡れるなんて,なんてことはない。

この雨でグラウンドが選手が滑らないか?

この雨で怪我とかしないか?

この雨で前節のような試合ができるのか?

 

試合時間が近づく。

選手達のアップが始まる。

 

みんな・・・ガンバレ!

笑って帰ろうぜ。

 

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

OMF 19三宅海斗・8海口彦太・17中村健人

DMF 6上田駿斗・25前田柊・27日根野達海・29坂本広大

DF 3今井那生・4平出涼・20中村俊貴

GK 23岩脇力哉

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

試合開始。

 

鈴鹿は,3-4-3-0のゼロトップ。

真ん中の三宅海斗(19)がワントップのように張り出すこともあるが,かなりディフェンスにも下りてくるので,純粋なワントップではない。

青森は,3-4-2-1だと思う。

 

両チーム共に,ディフェンス時には5-4-1に変化する。

そのため,互いにサイドに張り出しているウイングバックがフリーになり難い。

 

鈴鹿はディフェンス時に全員が守備に戻るが,青森はディフェンス時に前線の3人が残る時がある。たぶんカウンター狙いか?

鈴鹿は攻めている時こそ,青森のカウンターの脅威にさらされていると言って良い。

 

試合は互いにロングボールの応酬から始まる。

 

センターバックの右,「鬼俊貴」,中村俊貴(20)

3バックになって俊貴のポジションに「自由度」が生まれた気がする。

パスで揺さぶるだけでなく,ドリブルで少し動いてパスコースを作る動きが見られる。

さらに右サイドには,ウイングの位置の坂本広大(29),その前に流れて走る海口彦太(8)が,積極的に動いてパスコースを作っているので,俊貴がパスの出しどころが無くて困る姿はない。

右サイドの深くに青森がボールを入れる場面もあるが,俊貴は足も速いのでしっかり追いついている。

青森のサイド攻撃は,3バックからフォローに入る俊貴と,ウイングバックの坂本広大(29)のディフェンスで連携も良くしっかりディフェンス出来ている。

良い入りだ。俊貴。

開始直後のディフェンス頼むぞ。

 

試合を5分見たら分かる。

この鈴鹿は良いぞ。

MIO戦と同じ,前向きに戦えている感じがする。

 

左のインサイドハーフ,「鈴鹿のケンティー」,中村健人(17)

キャプテンマークを付けて攻撃を指揮するケンティーこと中村健人

後からのクサビのボールを,球の勢いを使いながら上手くターンして前線に繋いでいる。

健人がパスを受ける数が多いというのは,後方の選手が前をよく見ているためだと思う。

そして,前線の海口彦太(8),三宅海斗(19)と共に,健人も良く動いてマークを外している。

そして後ろからのパスに対して,健人がワンタッチで青森ディフェンスの裏を狙う動きをしている。

健人は何か狙っている・・・(本当に)ナカニシはそう思った。

健人。もっと激しく行って良い。もっと泥臭く粘って良い。

キャプテンマークを巻くならば,プレイで全員を鼓舞してくれ。

絶対にできる。

ガンバレ健人。

やったれ健人。

 

試合は五分の展開。

どちらの陣内というのでもなく,センター付近で押し合いが続き,ロングボールで時折深く攻め込む展開。

中盤付近では,かなり激しくボールを奪い合っており,青森の後ろからのタックルで三宅海斗(19)が何度も倒されている。

球際で厳しく行くのは当然なのだが,青森は少し後ろからのファウルが多い。

大丈夫か?悪天候の中でひやひやしているナカニシ。

 

鈴鹿は前節からパススピードが早くなっている気がする。

しかし,この試合では,雨の影響で芝が重く,パスをカットされる場面がある。

それでもパスカットを怖がって,後方でチマチマとバックパスを続けている鈴鹿ではない。

 

ボランチの,「勇往邁進」,前田柊(25)

小柄な前田だが,グラウンドの運動量とファイトの数は半端じゃない。

鈴鹿がリスクを恐れず積極的に行けるのも,前田の動きが大きい。

パスミスからの青森のショートカウンターに対して,素早くフォローして,青森のスピードを遅らせている。

ボールを失っても,相手の決定的な攻撃チャンスにしない献身的なプレイが光る。

以前,元ミランガットゥーゾに似ていると書いた。そこまで獰猛ではないが運動量と潰すプレイは良く似ていると思う。

実は,ナカニシは帰宅してからYouTubeを2回見たのだが,配信だと前田の動きが分かりにくい。

スタジアムで見ていると,青森のパスを出したいところを切っている前田がよく分かった。

ボールに触るだけがサッカーじゃない。

ボールの無いところで,献身的な前田の動きがチームを支えている。

この試合,青森のカウンターは前田によってスピードを落とされていた。

前田柊。八戸のサポーターも応援に来てくれている。

前チームでも愛された選手が,鈴鹿で力を尽くしてくれる。

前田柊。勇往邁進だ!ガンバレ!

 

鈴鹿の良いプレイが続く。

前に前にプレイしているが,奪われてからの守備への切り替えが早く,すぐにチェックに行っている。

 

右のウイングバック,「カットイン」,坂本広大(29)。

前節のMIO戦では,サイドを縦横に走りまくり,得点を挙げた広大。

この試合,青森もディフェンス時に5バックになるため,サイドでフリーになることが難しい。

両チーム共に,横にワイドで縦にコンパクトな形。

そのため,この試合の広大は,派手にオーバーラップするというより,要所要所でサイドに基点を作り,前線の三宅海斗(19),海口彦太(8)に裏ヘのスルーパスを狙っている。

また,青森は前半鈴鹿の右サイド深くにロングパスを出しているため,広大が戻ってディフェンスをしている。

広大のプレイは,攻撃3で守備7の割合。本人も攻め込みたいだろうが,我慢のプレイ。

必ず試合の流れが動く。

広大。足を溜めておけよ!

みんなが疲れてきた時に,末脚見せてやろうぜ。

 

左のウイングバックの,「ハイジャンパー」,上田駿斗(6)

右の広大(29)が青森のディフェンスでなかなか前に出られないが,駿斗は元気に前に出ている。

駿斗の早くて太くて自由なプレイが,確実に青森にプレッシャーをかけている。

この試合では,ワントップの位置に人がいないことが多いのと,前線に背の高い選手がいないため,タッチライン沿いから長いクロスボールを入れることは少ない。

そのため,駿斗はボールを持つと,サイドを駆け上がりつつも,中へ切れ込むプレイを見せている。

左のインサイドハーフの,中村健人(17)も駿斗のプレイを支えていて,良い形を作りかけている。

また,右の坂本広大(29)や海口彦太(8)からのクロスボールに対しては,ファーサイドで駿斗がハイジャンプを狙っている。

チームの個性が噛み合って,良い形を作っているように見える。

駿斗,とても良いぞ。

その調子,ガンバレ!

 

前半の半ばを過ぎるが,鈴鹿は後ろから足を払われるようなファウルを受けている。

特に,攻撃のキーマンである三宅海斗(19)は,かなり痛めるほどの激しいアタリが繰り返されている(何度目かにやっとカードが出た)。

 

前半の半ばを過ぎる。

公式記録を見ていないが,この試合のシュート数はそんなに多くないと思う。

両チーム共に大きく張ったサイドの潰し合い,中盤の攻防が激しく,シュートレンジに食い込むところまで行っていない。

 

青森は早め早めにミドルシュートを狙ってくる。

これが高精度で怖い!

 

鈴鹿ゴールキーパー,岩脇「ファイヤー」力哉(23)

ゴール裏で応援するサポーターの目の前でプレイしている。

いつもサポーターの事を考えてくれる力哉は,特に背中に応援を感じているだろう。

裏を狙う青森に対して,3バックに的確に指示を送っている力哉。

GOとSTOPのはっきりした良いコーチングの声が出ている。

力哉のコーチングで,ディフェンス陣に迷いのあるプレイは見られない。

また,裏へ抜けてくる相手に対して,勇敢に飛び込みペナルティエリア外へも出ていく。

なんか力哉に貫禄が出て来た。

そして,前半半ばの青森のミドルシューに対して大きく手を伸ばす。

シュートはバーに当たったが,もし入るコースならば力哉の手が触って防いでいた。

青森がミドルシュートを打った位置・・・。

それは,FC大阪戦で試合終了間際にミドルシュートを決められた位置とほぼ同じ。

あのミドルからは絶対にゴールを許さない。

力哉の炎は,こんな雨じゃ消える訳が無い。

もっと燃えろ!

もっと吠えろ!

力哉。万歳しようぜ。

 

試合の半ばを過ぎた。

中盤の潰し合いが続く。

 

鈴鹿が攻撃時に,青森にボールを奪われカウンター。

素早く反応した前田柊(25)が,ナイスプレイでカウンターを止めた際に(ボールを蹴ったのに)イエローカードが出る。

 

青森の選手が治療のため試合が止まる。

その時・・・楽しそうにリフティングをする三宅海斗(19)。

リフティングから,ボールを頭にのせてバランスをとる海斗。

それを見て,ナカニシは海斗がゴールを決めることを確信していた(本当に本当)。

 

前線の真ん中にいる,「ネコ好きの天才」,三宅海斗(19)

海斗をサポーターの仲間が「ネコみたい」と言ったことがある。

ベタベタされても嫌だし,構ってくれなくても嫌。そしてマイペース。

試合は均衡している。中盤の激しいぶつかり合いの中で,選手たちは熱くなっている。

でも,海斗は楽しそうにリフティングしていた。

削られても,潰されても,海斗は今サッカーを楽しんでいる。

大丈夫。海斗はみんなが一番楽しくなる方法を知っている。

そして・・・,

 

前半34分。

青森に攻め込まれた鈴鹿

海斗も戻って中盤のディフェンスに入る。

青森のパスをカットしたセンターバックの今井那生(3)が,ダイレクトで中村健人(17)へ。

そして,中村健人(17)が迷い無く前へスルーパス

健人が狙っていたのはこれか!これなのか!

中村健人からのパスは一直線で,猛烈に奪ダッシュする三宅海斗(19)へ!

超最高速で走りながらボールを収める海斗。

青森のディフェンスも追いつけない。

そして右足でシュート!

キタ!

ゴーーーーーーール!!!1-0

見事。

那生(3),健人(17),海斗(19)と,少ない手数で完璧な攻撃だった。

そして,海斗の落ち着いたシュートも絶品。

ナイスゴール!

 

この試合,ナカニシが0トップとしたのは,何となくカッコいいからではなく,本当に三宅海斗(19)がディフェンスに戻り,献身的にプレスをかけていたため。

そのため,鈴鹿は青森ディフェンスラインに張り付いている選手がいなかった。

トップの位置で足を止めて張り付いていないだけで,海口彦太(8)や中村健人(17),そして三宅海斗(19)は1.5列目からと飛び出す感じで,青森ディフェンスの裏を狙っていた。

前線からのプレスと,1.5列目からの飛び出し,それが追加点を生む。

 

前半44分。

青森の3バックに対して,海口彦太(8),前田柊(25),中村健人(17),そして三宅海斗(19)が連動してプレスをかける。

パスコースを切られたため青森のディフェンスが一瞬迷った時に,三宅海斗(19)がボールを奪い独走。

早い早い。誰も追いつけない。

1点目とほぼ同じ場所で,今度は効き足の左でシュート!

よし!

ゴーーーーーーール!!!2-0。

声が出せないけど大騒ぎの鈴鹿サポーター。

よっしゃ!ナイス海斗!

5年契約や!

三宅海斗(19)の個人技だけでなく,ディフェンスの意識が共通していて,そこから青森を追い込んでの得点。

みんな素晴らしいぞ!

 

ここで前半終了。

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

スロースターターの鈴鹿が2点リードで前半を終えたのは記憶にない。

チームは順調。

選手たちも良い動きをしている。

だけど,不安がさらに積み重なる。

 

2点リードだが,1点返されればそこから先は地獄の時間となる。

2点のリードが頭の中にあると,同点ですら敗戦同然に感じてしまう。

選手達の笑顔を見るには,無失点での勝利しかない。

 

さらに攻撃するのか?

落ち着いて試合を締めるのか?

そのタイミングも選手によってばらばらになりかねない。

 

誰が言ったか知らないが,2点差は怖いスコアらしい。

心底,その言葉の意味を感じる。

 

試合前にほとんど食べないナカニシだが,遠征なので朝食を食べている。

ハーフタイムぐらいから,気持ち悪くて仕方がない。

胃をずっと手でグリグリと揉まれている感じ。

 

雨は小雨がずっと続いている。

それでもハーフタイムには散水が盛んにおこなわれている。

芝が重くなり過ぎないか心配。

 

何とか勝ちたい。

なんとか・・・。

なんとか・・・。

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

後半開始

 

ハーフタイムの交代は無し。

後半開始から,青森は4-4-2にフォーメーションを変えて来た。たぶん。

4ミッドフィールダーが全体で押し出してくるため,青森の中盤に厚みが出て来た。

 

後半は,青森にボールを保持される時間が長い。

前線からのプレスにも行っているのだが,青森は基本の「止める蹴る」であったり,「三角形を作る」のが上手く,鈴鹿は球際で圧力をかけきれない。

 

ボランチの,「鈴鹿の未来」,日根野達海(27)

MIO戦からなんか変わった鈴鹿の原動力が日根野だと思う。

前半から試合に絡みまくっている。

そして,日根野はルックアップしていて判断が早く,球離れも早いため,手数を少なく前線につながっている。

鈴鹿は3バックなので,センターバックの間に下がることも無く,試合の中心で存在感を放っている。

そして,後半押しこまれる展開。

日根野は同じボランチの前田柊(25)との動きの連動が良く,中盤に一切穴をあけていない。

いやー。素晴らしい。日根野良い。

普段は優しそうな好青年の日根野だが,試合での怖いほどに激しいプレイがまた良い。

中盤を支えるということは,攻守ともに影響力を出すということだ。

日根野。中盤を支えてくれ。

頼むぞ!

 

右のインサイドハーフ,「疾走する若武者」「賢人」,海口彦太(8)

3-4-2-1のインサイドハーフの2列目というのは,ナカニシ的には海口の適正ポジションだと思う。

引きながらではなく,前に出ながらのディフェンスが海口は最高。

後半は,青森が押し込んでいるため,5-4-1の形で守る鈴鹿

海口も右サイドハーフでディフェンスしているが,サイドハーフに張り付くのではなく,攻撃時にはかなりの運動量で前線に飛び出している。

鈴鹿のディフェンスに青森の圧力がかかり,ディフェンスからのロングパスの精度が落ちて来た。

ボールを奪われた後,青森に簡単に跳ね返されないよう,前に出てディフェンスする海口。

後半は押されながらも,日根野からボールが出ている。

海口が良く動いている。

海口,ガンバレ!

その走りは決して無駄じゃない。

ガンバレ!

 

青森が押し出してくる。

しかし,鈴鹿のディフェンスは崩れることなく対応できている。

逆に青森ボールが続くため,青森の早いカウンターは出ていない。

ディフェンスラインが少し下がったものの,ゴールキーパー岩脇(23)の集中は高く,危ないプレイは無い。

 

センターバックの左,「我武者羅100%」,今井那生(3)

大卒でチームに入った時は,なかなか試合に出られなかった。

ベンチ外で試合運営を手伝っていて,サポーターにおどけた姿を見せたこともあった。

その那生が,特に今シーズンは戦う男の顔になった。

その男の顔は,笑顔だけでなく,悔しさに顔を上げられない時もあった。

この試合も,那生は我武者羅にプレイをしている。

後は考えない。次は考えない。今,今,今の那生の全力を我武者羅に出すだけ。

青森のフォワードは長身でフィジカルも優れている。

足の速い2列目がマークの間をかいくぐって来る。

ただ,今の那生は,相手の高さや早さなんて関係ない。

全部止めるだけ。全部潰すだけ。全力でぶつかり,全力でプレイし,絶対に勝利を掴む。

もうサポーターの前で下は向かない。向かせない。

那生。

ボールから目を離すな。

あのボールは那生のもんだ!

 

後半16分

(OUT)8海口彦太 ⇔ (IN)7中里崇宏

 

中里がインサイドハーフに入る。

青森の球際がさらに激しくなり,中里もひどく倒されている(カード無し)。

ただ,押されている鈴鹿にとって,セットプレイは大きなチャンス。

中里の高精度フリーキックが炸裂。

中村俊貴(20)が頭で合わせてして,あわやゴールの場面を作る。惜しい!

 

試合は鈴鹿が押されているものの,ディフェンスに崩れは無い。

また,前線は活発に動いていて,下がり過ぎてもおらず,青森に押されっぱなしではない。

ほんの少し青森優勢の五分の展開。

ただ,青森のアタリが激しくなり,痛める選手が多く出て来た。

センターサークル付近で,今井那生(3)ヘの危険なファウル判定に対し,ゴールキーパーの岩脇力哉(23)まで出て来る。

力哉は異議でイエローカードを受けてしまう。

ちょっと試合が荒れ始めた。

 

みんな落ち着け。

ファウルでプレイを雑にしちゃダメた。

しっかりと,やることは変わらないぞ。

 

後半の引水タイム直後,青森のロングスローの競り合いて中里(7)が痛める。

そのままプレイが続行され,青森がサイドから巻いて狙うシュート。

これはバーに当たってゴールならないが,枠に入らないことを力哉が見切っていた(と思う)。

この位置のミドルシュートならば力哉なら必ず止める。

 

センターバックの真ん中,「カバーリンガー」,平出涼(4)

押しこまれている展開の中で,最後の砦となっている平出。

青森は技術的に相当上手い。,特にボールをトラップする技術が秀でているため,球際で突っ込んでも交わされてしまう場面がある。

シュート態勢に入った相手に対して,最後の最後でシュートコースを消す平出。

平出にとって青森は前所属チーム。

そのため,選手の特徴などは分かっていると思う。

平出。最後まで守ってくれ。

青森へ平出の頑張りを見せてやろうぜ。

頼むぞ。

 

青森も選手を続々と交代させてきている。

青森のパスの交換は相当に上手く,鈴鹿はなかなかパスカットできない。

しかし,鈴鹿はパスコースを切りながら,攻撃のスピードを落としている。

また,前線の選手達も戻りながらのディフェンスが上手く,本当に危険な場面は作らせていない。

 

後半31分

(OUT)25前田柊 ⇔ (IN)40松木駿之介

(OUT)6上田駿斗 ⇔ (IN)2進藤誠司

 

3日前に入団が発表された松木(40)が初出場。

そして,以前に青森に所属していた進藤(2)も入る。

中里(7)がボランチに入り,松木(40)がインサイドハーフへ。

 

試合は五分の展開。

カニシは何度も時計を見る。

どれだけ見ていても,時間は早くは進まない。

2点差なんてあっという間だ。

一瞬も気が抜けない。

 

みんながんばれ。

 

移籍後初出場の松木駿之介(40)

昨年の後半戦の躍進を支えた松木に対する鈴鹿サポーターの想いは熱い。

得意とする強いドリブルで仕掛けようとするが,なかなかタイミングが合わない。

連係が合わず,位置取りが噛み合わず,試合に入れない感じの松木

試合勘が戻っていないか?

松木は,まだ鈴鹿の新居のカギももらっていないらしい。

松木。大丈夫。次からの練習で整えていこう。大丈夫だ!

 

前線で走り回った三宅海斗(19)の足が痙攣をおこす。

良く走った海斗。ナイスプレイ!

 

後半39分

(OUT)17中村健人 ⇔ (IN)10橋本晃司

(OUT)19三宅海斗 ⇔ (IN)41栗田マークアジェイ

 

アディショナルタイムを合わせて,残り10分。

鈴鹿は守りに入るのではなく,前線でボールを保持し時間を使う。

セットプレイでは,「名人」橋本晃司(10)のキックでチャンスを作る。

百戦錬磨の橋本がピッチに入っているのは心強い。

 

時間が刻々と進む。

鈴鹿のディフェンスに乱れは無い。

最初から最後まで,集中を欠いていない。

大丈夫だ。

 

今日の鈴鹿も強い鈴鹿だ!

 

ここで試合終了。

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

雨天の試合となりましたが,両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。凄く良い会場で応援をさせていただき,青森のスタッフのみなさんには重ねて感謝いたします。

 

スタジアムのスタッフ,バスの出発場所を教えてくれた警備員のみなさん,青森サポーターのみなさん,みんなとても優しくて良い方ばかりでした。

また,ナカニシは前泊したのですが,宿や飲食店など,青森で会う人はみんな良い人で,とても良い遠征になりました。

みなさんありがとうございます。

 

試合後に青森の控えメンバーが少し練習をしていました。

その中に,昨年鈴鹿に所属していた平墳迅選手がいました。

鈴鹿サポーターで手を振って応援の気持ちを伝えました。

平墳迅選手,頑張ってください。

 

さて,この試合のVictoryCross賞ですが・・・

文句なしの2得点。

三宅海斗選手(19)に贈りたいと思います。

海斗!本当に本当に見事でした。

また,次の試合もよろしくお願いします。

 

 

 

試合が終わってから,コインランドリーで横断幕を乾かして,みそラーメンを食べて,三内丸山遺跡を観光してから青森空港に行きました。

青森空港では,選手達がアパレルブランド『CVRIG(カバリグ)』さんの移動着を着て,うろうろしていました(みんなカッコ良かった)。

選手達はナカニシの乗る飛行機の少し前のフライトのようでした。

 

空港で選手と出くわした時。ナカニシはどうするかというと,決して選手に話に行ったり,サインを求めたりはしません。

感染防除のためと言いながらも,選手と会うのが恥ずかしいので,ちょっと離れでコソっと見ています。

 

コソっと選手を見ていたら,平墳迅選手が仲の良かった池末知史選手や今井那生選手を空港まで見送りに来てくれていました。

また,昨年青森に所属していた平出涼選手や進藤誠司選手も,青森の選手達に見送りに来てもらっていました。

サッカーが人と人とを繋いでくれているのを見て,なんだか暖かい気持ちになりました。

みなさん,ありがとうございました。

 

 

 

次の試合は,前半戦で最もコテンパンにやられて負けたFCマルヤス岡崎戦です。

今の鈴鹿がマルヤス相手にどこまで通用するのか・・・。

カニシはとても楽しみです。

 

もう次の試合は始まっています。

良い準備をして,勝ちましょう。

 

ではまた。

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

(今後の試合)

JFL第17節 7月24日(日)18:00 対 マルヤス岡崎@三交鈴鹿

JFL第18節 7月30日(土)19:00 対 Honda FCエコパスタジアム

JFL第19節 8月28日(日)13:00 対 ヴェルスパ大分昭和電工ドーム大分

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

このブログに使用している写真は,鈴鹿ポイントゲッターズの使用許可とJFLの確認を得て掲載しています。そのため,他での利用は絶対にしないでください。

お帰り,松木駿之介選手

みなさんこんばんは。

 

本日,どえらい移籍が発表されました。

松木 駿之介選手 ファジアーノ岡山(J2)より期限付き移籍のお知らせ | 鈴鹿ポイントゲッターズ

松木が帰ってきます!ひゃっほー!

 

松木駿之介選手は,昨年鈴鹿に期限付きでレンタル移籍していた選手です。

今シーズンはファジアーノ岡山に戻っていましたが・・・鈴鹿に帰ってきます!

 

ちなみに,松木選手の昨年の出場試合数は15試合(フル出場14試合)です。

つまり,松木選手は移籍してから,すべての公式戦に出場していました。

まさに,昨シーズンの鈴鹿の後半戦の躍進を支えた選手のひとりです。

 

カニシの松木選手のイメージは,

(昔の)仮面ライダーのオープニングみたいに地面が爆発するような猛烈なプレイをする印象です。とにかく猛烈です。

サイドを中心にプレイしますが,試合自体を前に引っ張り上げるような,強い前への推進力を持つ選手だと思います。

あと,海口選手と幼馴染です。

 

と,冷静に書いていますが,ナカニシは相当かなり嬉しいです。

そして,移籍時のコメント・・・。熱い熱すぎる・・・。

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

(コメント抜粋)

鈴鹿ポイントゲッターズで再びプレイできることに、特別な感情がこみ上げています。

この半年間クラブの変化を,いちサポーターとして追い続けてきました。

ポジティブなことも難しいこともあったかと思います。既に前に歩み進めているチームの力になれるよう、私自身も大きな野望を持って鈴鹿に来ました。

サッカーにかける熱や本気をピッチ内外において表現し、皆さまに少しでも早く認めていただけるよう鈴鹿のために泥臭く戦います。

ファン・サポーター、クラブを支える全ての皆さま、ともに戦ってください!

よろしくお願いいたします。

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

松木は全て分かったうえで,鈴鹿を選んでくれました。鈴鹿に帰って来てくれました。

もう,全世界のナカニシが涙しました。

 

よー帰って来た。

松木,よー戻って来た。

松木の熱いプレイが見られるのが嬉しい。

 

昨年鈴鹿に来た時に,「早く鈴鹿松木と呼ばれたい」とコメントしていました。

今回もレンタル移籍ではありますが,ナカニシは借りパクする気満々です。

なぜなら「鈴鹿松木」だからです(と,ナカニシは勝手に思っている)

 

戦友,遠方より帰る,また嬉しからずや。

 

やるぞ。やるぞ。やるぞ。

 

松木。頼むぜ!

ではまた。

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

(今後の試合)

JFL第16節 7月16日(土)11:00 対 ラインメール青森@カクヒロスタジアム

JFL第17節 7月24日(日)18:00 対 マルヤス岡崎@三交鈴鹿

JFL第18節 7月30日(土)19:00 対 Honda FCエコパスタジアム

 

JFL第15節 対 MIOびわこ滋賀

みなさんこんばんは。

 

試合後に仕事に行っていたので更新が遅くなりました。

また,Nカメラマンも仕事のため,試合に行けなかったので,今日のブログはVictoryCrossがバックから撮影した写真を使っています。

そして,このブログはナカニシが選手を褒めたくて仕方が無いので,ちょっと長くなるかもしれません。

ブログは読まなくていいです。

YouTubeで見たほうがちゃんとわかります。

第24回JFL第15節 MIOびわこ滋賀 vs 鈴鹿ポイントゲッターズ ライブ配信 - YouTube

 

ただただ,頑張った選手たちを讃えてあげてください。

そして,次の試合を楽しみにしてください。

 

みんなよく頑張った!

最高!

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

試合の朝。

 

対戦相手は,MIOびわこ滋賀(以下,MIOと書きます)

試合会場は,JFLに昇格して初試合をした布引での試合。

初対戦の時は敗れた。

そして,JFLでの3年間。鈴鹿はMIOに勝利したことが無い。

前節0-4で敗れ,チーム状況も良くない鈴鹿

そのタイミングで苦手のMIOとの対戦は,どうしても嫌な予感が付きまとう。

会場に到着し,横断幕を掲出する。

以前と異なり,今日の試合はバック側で応援する。

 

鈴鹿サポーターが集まって来た。

到着するチームバスを待つ。

芝の上で応援の準備をする。

 

あんなに早く会場入りしていたのに,どんどん時が過ぎていく。

 

勝ちたい。

選手たちを笑顔で帰してあげたい。

不安な中,頭の中で何千回と繰り返す。

選手を信じろ。うちの選手を信じろ。大丈夫。

 

さあ行こうぜ!明日めざし!

 

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 19三宅海斗

MF 6上田駿斗・25前田柊・8海口彦太・17中村健人・27日根野達海・29坂本広大

DF 3今井那生・4平出涼・20中村俊貴

GK 23岩脇力哉

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

試合開始。

 

鈴鹿は前節とスタメンが5人変わっている。

ただ,戦力が落ちた感じはない。ワクワクするメンバーだ。

 

鈴鹿は3-4-2-1。

MIOはたぶん4-2-3-1。

試合の入りはどうか?

 

カニシの五感のうち,最初に感じたのは今井那生(3)の絶叫のような激しい声。

絶対に勝利する炎のような闘志が那生から聞こえてくる。

 

試合は鈴鹿ペースで幕を開ける。

鈴鹿がペースを掴んだのは,サイド攻撃から。

 

右サイド,ウイングバックの,「カットイン」,坂本広大(29)

最高の素質を持ちながら,鈴鹿でその力を全て出し切っている感じがしなかった広大。

まだ先がある。まだできる事がある。まだ・・・まだ・・・

何度も歯がゆい思いをした。何度も広大!イケー!と(心の中で)叫んだ。

この試合は3バックなので,MFの右サイドで出場。

そこで広大がやりたい放題にやりまくる!凄い!

サイドからの縦への突破はもちろんのこと,縦だけでなく中にもどんどん進出し,ゴール前でヘディングシュートを狙う位置にいる。

縦へのスピードはMIOディフェンスを切り裂き,カットインで中に入れば切れ味鋭く相手を翻弄する。

前半の序盤だけで,何度も右サイドからゴールに迫るクロスを上げている。

クロス自体の精度も良い。ギャンブル的なクロスではなく,早いボール,裏へのボール,近く,遠く,様々なボールを中の選手に会わせて入れている。

三宅海斗(19)への低空クロス!

中村健人(17)への早いクロス!

これが広大の力か!これが本来の広大か!

 

さらに鈴鹿のサイド攻撃。

鈴鹿の左サイドのウイングバック,「双頭の龍」,上田駿斗(6)

左サイドの上田駿斗もノリノリに攻めている。

そして,自分自身も中に入り込み,そこからのシュートも狙う。

5メートルに達するほどのジャンプの高さがある駿斗(ナカニシ計測)。

自分自身がアシストするだけでなく,右からの広大のクロスを頭で狙いに行っている。

左の駿斗,右の広大。両サイドからの攻撃の際に逆サイドの選手がフリーになって,中に侵入してくる。それをなかなかMIOディフェンスが捕まえきれていない。

ポジションに縛られず,天真爛漫に走る駿斗。

攻め込んでからの守備への切り替えも早く,戻りながらディフェンスもできている。

とても楽しそうにサッカーをしている。

そんなときの上田駿斗(6)には注目だ。

そんなときの駿斗は絶好調だぜ!

 

開始5分で完全に分かった。

今日の鈴鹿は違う。

前節とは全く違う。

別のチームかと思えるほど,選手が活き活きプレイしている。

なんだ?

どうしてだ?

ここまで変わるのか?

 

3バックの左,「我武者羅100%」,今井那生(3)

試合開始から良い声で良い指示が出ている。良いぞ。那生!

今日の鈴鹿は,攻守の切り替えが全然違う。

那生のプレイを見ていても,それはヒシヒシと感じる。

前半の序盤。那生から一気にMIOの裏へロングパスが出る。

弾道が低く早いボールなので,MIOディフェンスが落下地点に間に合わない。

那生からのロングパスは,三宅海斗(19)にズバリと通る。

海斗は後ろから倒されたように見えたが・・・ノーファウルでゴールならず。

でも,最終ラインから良い攻撃がどんどん生まれていた。

とても良い。守備から攻撃への切り替えがとても早い。

フォワードで起用され,自分の力を発揮できず,口惜しさに唇を噛んだ那生。

那生。今日は唇を噛まなくていい。だって笑って帰るんだろ!

那生。ガンバレ!

 

しかし,那生に襲い掛かるMIOのフォワード。

以前鈴鹿に所属していた,MIOの小口大司選手が突っ込んでくる。

ルーズボールや中途半端なプレイは,小口選手の標的となる。

その激しい闘志と,思い切りの良さで鈴鹿ディフェンスに襲い掛かる。

カニシはこの試合,小口選手の前線でのプレッシャーが一番怖かった。

 

試合は鈴鹿ペースで進む。

鈴鹿はパスが攻撃に直結していて,ゴールを狙うという意思がはっきり出ている。

パスを回すことが目的ではなくゴールが目的。それを強く感じる。

前に向かうために,ボール保持者から前が,パスコースを作るため良く動いている。

特に,右サイドの坂本広大(29)へは何本も良いパスが通っている。

パスが前向きで,攻守の切り替えが早い。

見ていてとてもワクワクする試合になった。

そんな良い試合を今後も継続していくためにも,勝利という結果が欲しい。

 

センターバックの右,「鬼俊貴」,中村俊貴(20)

ディフェンスの要として,前節の4失点は俊貴にとってショックだったろう。

しかしこの試合では,また強い俊貴が戻って来ている。

びくともしない。鬼のようなオーラを放つ俊貴がゴールを守る。

右よりのセンターバックの俊貴から,前方の坂本広大(29)へ良いパスが出ている。

今までのように中里(7)を経由するのではなく,広大の動きに合わせて相手ディフェンスの裏へ出している。

カニシが「このパスならお金が取れる」と思ったのは,左サイドの上田駿斗への大砲のような大きなサイドチェンジ。それをビシッと決める。ナイスボール!

安定している鈴鹿ディフェンス。

そして俊貴も安定している。

俊貴から大きな声が出ている。

「出して動け。出して動け。出して動け」

良いぞ。良いぞ。俊貴。良い声だ。

勝つぞ!

 

MIOは4-2-3-1だと思うが,攻撃時には両方とものサイドハーフがかなり上がるため,4-2-4のような形になる。

後ろから走って来るというより,前線に張り付いてそこで駆け引きをする感じ。

そのため,MIO攻撃時には鈴鹿ディフェンスラインにMIOの選手が4人から5人張り付いている。

そのため鈴鹿がボールを奪って,早く前に展開すると,MIOの中盤に一瞬スペースができる事がある。

 

トップ下の,「ネクスバンディエラ」,海口彦太(8)

彦太が鈴鹿の2列目にいる。

そこは鈴鹿サポーター全員が待っていた彦太の適正ポジション。

MIOの攻守の切り替えの時に,彦太がMIOの中盤に圧力をかけている。

ボランチの一枚前のため,ある意味,思い切りの良いプレイになっていて,それがとても彦太らしい味の出るプレイとなっている。

さらに,足を止めずに動き続ける彦太は,MIOにとってマークが大変しにくく,中盤からどんどん抜け出してくる。

前半半ばには,MIOのクリアボールをカットして自らシュート!

MIOゴールキーパーのファインセーブでコーナーキックとなるが,さすがのポジショニングと良いシュートだった。

3-4-2-1のフォーメーションのトップ下は2人。

切れ味とテクニックの中村健人(17)。

そして,強さと攻撃力の海口彦太(8)。

攻撃のバリエーションか多く,スペクタクルなプレイを沢山見せてくれた。

彦太。たくさんシュートを打って,めっちゃ良かった!

次もトップ下で頼みます。そしてゴールを決めてやろうぜ!

 

ボール支配率は6対4で鈴鹿優位。

MIOにはシュートをほとんど打たせていない。

中盤のせめぎ合いを鈴鹿が制しているため,攻守ともに鈴鹿が主導権を握っている。

 

試合後に,「今日の鈴鹿はバックパスが無かったね」というサポーターの声があった。

実はバックパスは何度もしていた。だけど,それが消極的なプレイには見えなかったんだと思う。

リスクを恐れずガンガン前に行くプレイが,強い気持ちを持った逃げないサッカーに見えた。

実際に,前半半ばの鈴鹿の攻撃の際のルーズボールに対して,MIOゴール前に突っ込んできたのは,なんと!!センターバック平出涼(4)だった。

鈴鹿は選手全員がゴールに向けての意識を持っていた。

 

しかし,リスクを恐れないプレイは,カウンターの危険性がある。

もしもパスがカットされた場合でも,その瞬間からの攻守の切り替えが早く,前線から粘りのプレイをしているため,リスクをみんなで対応できていたと思う。

 

この試合でプレイに関わっていない選手はいない。

全員守備。全員攻撃。

ボールの無い所でも,全員が試合に絡んでいた。ように思う。

 

MIOの選手からは,「球際激しく」という指示が何度も出ていた。

大阪戦,奈良戦では,球際の激しいアタリで鈴鹿は相当苦しめられた。

しかしこの試合では,パスの球足が早く,受け手の選手が動いてマークを外し,スペースにスルーパスが出ているため,MIOは球際を狙うにしても的が絞れない。

これまでのような,練習でやる鳥かごのように足を止めたパスを回す鈴鹿と違い,この試合では俊貴(20)が指示している通り,「出して動く」が繰り返されている。

 

どれだけ良い試合をしても,勝利できなければ選手は笑ってくれない。

そして,流れを掴んでいると思った時が一番危ない。

早く点が欲しい。

早く掴んだ流れを形にしたい。

 

前半41分。

左サイド深くで繋ぐ鈴鹿,ショートスルーパスが合わず,MIOディフェンスに奪われるが,そこに喰らいついたのが・・・ボランチの「勇往邁進」,前田柊(25)。

この試合で,鈴鹿がペースをつかみ続けたのは,セカンドボールや中盤のスペースをMIOに与えなかったためだと思う。

2列目の,彦太(8)と健人(17)が最初にMIOの攻撃のスピードを落とし,ボランチの前田(25),日根野(27)がディフェンスする。

そこからディフェンスにこぼれても,直接MIOの攻撃にさらされることは少ない。

まさに「縁の下の力持ち」をしっかりとしている前田。

しかし,その前田も自分のポジションだけではなく,大きな意味で試合全体を見ている。

そのため,試合の流れを見て積極的にドンドン飛び出している。

この前半41分。

前線に飛び出した前田柊(25)は,MIOディフェンスに体を入れられボールを奪えないが,そこから粘って喰らいついて,なんとゴールラインギリギリでボールを奪う。

セーフティにゴールキックになったと思っていたMIOディフェンスは一瞬,ボールウォッチャーとなる。

前田から,中村健人(17)へ。

中村健人のメッセージのこもった精度の高いパスが中に折り返される。

中村健人のパスに込められたのは「シュートを打て」のメッセージ。

そこに走り込んできたのは・・・

右サイドの端から,中にポジションを取っている坂本広大(29)。

左足で引っ掛けるようなダイレクトシュート!!!

ゴーーーーーーール!!!1-0

良い時間帯になんとしても欲しかった先制点。

うぉーーーーー!広大!やったな!

広大は,ベンチで祝福を受けた後,自分のポジションである右サイドに戻ってくる。

それはサポーターの目の前。

広大が,もっとくれ。もっと応援してくれとサポーターを煽る。

広大!良いじゃないか!もっとやったれや!

 

前半は終始鈴鹿ペースで試合が進む。

 

ここで前半終了。

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

アップする選手が早い段階で控室に戻る。

戦術の確認をしているのだろう。

 

前半終盤の広大のゴールに,サポーターもテンションが高い。

そして,なんか久しぶりに凄く良い試合を見ている感じがしている。

 

勝ちたい。

これだけ良い試合をしても勝てなくては意味が無い。

 

対戦相手は苦手としてるMIO。このまま終わるとは思えない。

そして,鈴鹿は両サイドを中心に,かなり前半で飛ばしてきた。

曇り空で気温は高くないが,ものすごい湿気で汗が噴き出してくる。

選手達の消耗と,交代のタイミングが重要となる。

 

まだ,緊張と恐怖が解けないナカニシ。

勝ちたい。勝たせたい。

 

みんながんばれと祈るような気持ちで,グラウンドを見つめ続ける。

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

後半開始。

 

ここ数試合は,ハーフタイムで選手の交代があったが,この試合は前半と同じメンバーでスタート。

 

MIOがかなりハードに動いて押し上げてきた。

MIOの前線の小口選手がやはり鈴鹿ディフェンスに強烈に圧力をかけている。

 

カニシの見た感じ,MIOは左サイド(鈴鹿から見ると右サイド)の攻撃の組み立て強いように思える。

前半は,坂本広大(29)が押し込みまくって,主導権を持っていたので,攻撃は最大の防御となり,相手のサイド攻撃を封じていた。

後半は,MIOもサイドに人を配置し,鈴鹿を押し始める。

 

鈴鹿は,3-4-2-1のフォーメーションだが,ディフェンス時は,5-4-1になり,トップ下の海口彦太(8)と中村健人(17)がサイドにカバーに入る。

この動きが,実にスムーズで,鈴鹿はサイドで数的不利を作られた感じが無かった。

 

また,ウイングバックの裏を取られた際にも,センターバックの左の今井那生(3=足が早い)。右の中村俊貴(20=足が早い),がサイドの裏に素早くカバーに入るので,鈴鹿は裏のスペースもしっかり止めていた。

 

鈴鹿ゴールキーパー,岩脇「ファイヤー」力哉(23)

後半,五分の展開となったが,鈴鹿はディフェンスラインをかなり上げている。

これまでずっと3バックでやっていたかと思うほどに,サイドのカバーもスムーズに動けている。

そして,その最後の最後の最後に,炎の男,ファイヤー力哉が構えている。

この試合では,それほどシュートを打たれていないが,特に力哉は最終ラインのフィールドプレイヤーとしての動きが良かった。

思い切りの良い飛び出しと,コーチングで,ディフェンスとの間のコミュニケーションはバッチリ。

後半半ばには,裏に抜けてくるMIOの攻撃に対して,勇敢に飛び込むプレイで相手と激突しながらも鈴鹿のゴールを守り抜いた。

2019年のJFL最初の試合,この場所でゴールを決められて敗れた時,鈴鹿のゴールを守っていたのは岩脇力哉だった。

力哉。勝とうぜ。この試合。絶対にな!

 

後半の序盤は,MIOにゴール前でフリーキックを与えてしまうなど,押し込まれていた時間帯もあった。

しかし,鈴鹿のディフェンスには穴が無く,中盤もセカンドボールをしっかりと競り合って,MIOにゲームを組み立てさせていなかった。

 

ボランチの,「鈴鹿の未来」,日根野達海(27)

長い間,なかなか試合に出られなかった。

ちょこっと出た時もあったけど,その次はベンチにも入れなかった。

能力は高そうだ・・・だけどしっかりプレイを見ていない・・・。

いつもニコニコして,サポーターに挨拶してくれる好青年。プレイはまだ分からない。

それが日根野達海だった。

この試合,何よりも目立っていたのは日根野達海。

攻守ともにボールに良く触っている。そしてリズムを作っている。

攻撃時には飛び出して自らゴールを狙う。

競り合いもしっかりと戦えている。

とにかく目に入るところに必ず日根野がいる。

なんだこれは!ここまで凄い選手なのか!

ボールを奪われれば,ちょっと熱くなって相手を追う。

ちょっとファウルしちゃう時もある。

ボールを奪われない。懐が深い。ルックアップしている。

今日の日根野のプレイを言葉ですべては表せない。

一言だけ書くならば,日根野,見事!

この試合,日根野は運命をどけて前に進んだ。

これだけのプレイを見せられたら,運命が変わるに決まっている。

日根野。次も頼むぜ。絶対に出て来いよ!

 

後半の鈴鹿は防戦一方ではなく,深くMIO陣内に攻め込んでいる。

夢幻の心臓を持つ前田柊(25)が,体を張って奪ったボールを,海口彦太(8)がつないで,中村健人(17)がシュート!惜しい!

 

トップ下の,「鈴鹿のケンティー」,中村健人(17)

中村健人ボランチではなくトップ下が一番良いと思う。

海口(8)と全く違うタイプなので,2人がトップ下にいると互いに良い所を出し合って,攻撃の形を作っている。

鈴鹿は縦に早く,動きながらプレイをしているので,走る選手の少し前に,ダイレクトでパスを流せる健人のプレイは,とてもインパクトがある。

健人(17)から右から中に入って来た坂本広大(29)へパス。

坂本広大から,縦に抜け出してきた日根野達海にパス!

惜しくもゴールには至らなかったが,1人.2人.3人目の動きまで連動するプレイだった。

そして,ゴール前のフリーキック中村健人

MIOに頭で弾き返されたが,この試合では随所に健人らしいプレイを見せてくれた。

健人。良いよ良いよ。

せっかくトップ下なら,次はゴール奪おうぜ!

 

鈴鹿のディフェンスラインは,ほころびを見せていない。

ボールが奪われた瞬間,中盤の位置まで飛び出す超積極的な今井那生(3)のプレイ。

元々サイドバックもできるため,ドリブルでドンドン攻撃参加する中村俊貴(20)のプレイ。

そして,センターバックの真ん中は,「カバーリンガー」,平出涼(4)

左右のセンターバックが自由度を高くプレイしているため,平出はそのバランスを取りながら,確実なプレイを続けている。

しかし,以前と大きく違うのは,平出自らサイドへ大きく展開し守備からディフェンスへの大きな形を作っているということ。

平出は派出なことをしている訳ではないが,そのプレイは確実にディフェンスラインに安定感をもたらせている。

カニシは3バックが一番合うのは平出なんじゃないかと思っている。

平出。無失点で行こうぜ。

この試合だけじゃない。JFL残り試合全部だ!

それくらいのつもりで行こう!

 

試合は膠着していない。

MIOも攻める。鈴鹿も攻める。

そして,徐々に鈴鹿が押し始めた。

 

鈴鹿陣内からのカウンターを,中村健人(17)が受ける。

受けた方が上手く,スピードを活かしたままターンして,三宅海斗(17)へ!

三宅海斗(19)から,中へ走って来た海口彦太(8)へ。

シュートは枠をとらえられず惜しい!

 

鈴鹿の左からのコーナーキックのこぼれ球を,右サイドの坂本広大(29)が確保。

広大から中へ。

MIOのゴールキーパーのキャッチする上から!

信じられないけどゴールキーパーの手よりも打点が高いヘディングを打つ上田駿斗(6)

サポーターの目の前なので良く見えた。

MIOゴールキーパーはキャッチしていなかったが,なぜか?ファウルの判定。

 

鈴鹿のワントップは,「ネコ好きの天才」,三宅海斗(19)

ワントップだが,トップ下の海口彦太(8),中村健人(17)との距離感が良く,単騎で孤立している感じは全くない。

海斗,彦太,健人で三角形を作り,再三MIO陣内に攻め入っている。

前線でボールの受け方がうまい海斗は,背中を向けてポストプレイをするのではなく,まわりとパス交換をしながら動いてMIOのマークを外す。

動き自体にキレがあり,そのキレには海斗独特のリズムがある。

そして・・・後半30分。

中盤でボールを奪った日根野達海(27)。

日根野から後ろに下がって来る海口彦太(8)にクサビのパス。そして日根野自身が動く。

パスアンドゴーで,マークを外した日根野へ,海口がボールをリターン。

(この一連の流れは最高なのでYouTubeで見たほうが良いです)

日根野から・・・走る三宅海斗に風味絶佳のスルーパス

パスのスピード,コース,タイミング。全てが完璧。

トップスピードでボールを受け抜け出す三宅海斗に,MIOディフェンスが追走する。

右からの圧力に対して,少しボールを左にかばいながらシュートを打つ海斗。

これを決める!海斗は決める!

ゴーーーーーーール!!!2-0

すんごいゴール出た。

パスからシュートまで素晴らしすぎる。

ゴール後の海斗の飛行機パフォーマンスで喜ぶナカニシ(今回やらなかった)。

 

ナイス!海斗。ナイス!日根野

 

後半30分

(OUT)8海口彦太 ⇔ (IN)7中里崇宏

 

中里が海口と交代し,トップ下に入る。

ボールを保持するのが上手い中里が,トップ下で基点を作ればそれは凄いことになる。

中里。トップ下で無双だ。ガンバレ!

 

極端な話を書くと・・・

チームの中心だった中里がスタメン出てなかったことにより,鈴鹿の選手たちはある意味,中里から独り立ちしたような気がする。

困った時に中里に渡せば安全なため,ボールを持てば中里を探していたように思う。

この試合では,チームの中心である中里がいないため,自分でパスコースを探し,自分で考えてプレイしたのではないだろうか?

そして後半,中里が入った。それもトップ下。

トップ下でゲームを作る中里。

期待でゾクゾクする。

 

互いに選手の消耗が激しい。

かなり疲れてきている。

鈴鹿もMIOも選手を交代して,活性化を図る。

 

後半35分

(OUT)19三宅海斗 ⇔ (IN)41栗田マークアジェイ

 

マークが入ってすぐ。

鈴鹿のカウンター。

ボールはトップ下の中里(7)へ。

1呼吸「間」を取る中里。これが上手い。

マークの走りのスピードが乗った瞬間,絶妙のスルーパス炸裂。

マークはトップスピードで走っているので,完全に抜け出しMIOゴールキーパーと1対1。

これはMIOのキーパーがファインセーブで止める。

しかし,中里のスルーパス。マークのロングラン。素晴らしかった。

良い雰囲気だ。

 

鈴鹿の選手の消耗が激しい。

カウンターで前線へ走り出した今井那生(3)の足がもつれて倒れる。

ギリギリまで走ってきた那生の足が言うことを聞かない。

 

残りわずか。

何度も何度も時計を見る。

 

後半40分

(OUT)17中村健人 ⇔ (IN)10橋本晃司

 

良く走った中村健人が交代し,キャプテンマークと共に橋本が入る。

そして,橋本(10)と中里(7)の2トップ下!

これは・・・凄いぞ。

 

橋本は,無理をせず試合をしっかりとコントロールしようとしている。

無理に攻めないが,攻め手は緩めない。

流石の落ち着きと,試合運び。

 

鈴鹿は交代回数を使い切った。

もう選手の交代ができない。

 

前田柊(25)が走り続ける。

中村俊貴(20)が叫ぶ。

日根野達海(27)の足が痙攣する。

今井那生(3)も声を上げている。

 

祈るナカニシ。

勝たせてくれ・・・。

 

ここで試合終了。

 

よっしゃーーーーー!

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

あまり良い天気ではなかったのですが,2000人以上のお客さんが来場されたそうです。

あらー。凄いですね。

 

試合後,ちょっと疲れた顔をしながらも,ちょっとだけドヤ顔の選手がサポーターとのころへ来てくれました。

カニシは嬉しくて,飛行ポーズをやってました。

最後に岩脇力哉選手が仕切ってくれて,万歳を3回ができました。

声が出せないので,なかなかサポーターから万歳のタイミングが伝えられません。

力哉選手ありがとうございます。

 

良かった。

勝った。

そして,この試合はナカニシが今シーズン見た中で,間違いなく一番良い試合でした。

次の試合がとても楽しみです。

 

さて,久しぶりのナカニシ的MVP。VictoryCross賞ですが・・・。

試合全体を見て・・・

日根野達海選手(27)に送りたいと思います。

素晴らしかった。最後まで走り切った心の強さも拍手です。

あのスルーパスで,ナカニシはご飯3杯食べられます。

日根野選手,次の試合に向けて頑張ってください。

 

試合後に仕事があったので,ナカニシはすぐに会場を後にしました。

 

本当は,小口大司選手に会いたかったのですが残念です。

MIOの攻撃で小口選手のプレッシャーが一番怖かったです。

プレイの質も動きも,鈴鹿にいた時よりも数段成長していると思いました。

小口選手。頑張ってください。

また,ホーム戦で戦えるのを楽しみにしています。

 

試合後に,サポーターがみんな言ってました。

前節からどうやって立て直したんだろう???

 

カニシは鈴鹿の選手の力を信じています。

だから,何かの小さなきっかけが,大きくハマった感じがしています。

この試合だけ良かったのではなく,これが鈴鹿の本来の力だと言えるように,また練習から整えて欲しいと思います。

 

みんながんばれ。

 

あーーー。

なんて良い気分だ!

 

ではまた。

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

(今後の試合)

JFL第16節 7月16日(土)11:00 対 ラインメール青森@カクヒロスタジアム

JFL第17節 7月24日(日)18:00 対 マルヤス岡崎@三交鈴鹿

JFL第18節 7月30日(土)19:00 対 Honda FCエコパスタジアム

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

JFL第14節 対 奈良クラブ

みなさんこんばんは。

 

鈴鹿の今年度のJリーグ昇格資格が無くなりました。

そのことで選手,監督,スタッフは,動揺していたと思います。

動揺していないほうがおかしいです。

 

そして,Jリーグを目指してこのチームに来た選手の中には,鈴鹿から離れることを考えている選手がいるかもしれません。

それは仕方がありません。アスリートの1年というのは宝物のような貴重な時間です。

 

選手だけではありません。

チームの何かが変わっていくかもしれません。

チームの何かが失われていくかもしれません。

これから先の事は,ナカニシには分かりません。

 

ただ,昨年末から続いた長い長い,ノドの奥が詰まったような,気持ちの悪い時は終わりました。

JFAJFLJリーグからの処分も受けました。

ここが「底」になって,これから良い方向に変わっていくことを祈っています。

 

平気なように見せていただけで,ナカニシの心中も乱れていました。

なによりもピッチで戦う選手たちが心配でした。

 

28日のJリーグ理事会の後,試合まで3日間。

その3日間で,選手にサポーターの気持ちを見せる横断幕を作ろうと思いました。

 

選手たちへ。

大丈夫。

カニシには金も権力も名声も無いけど,選手を全力で応援することはできます。

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

試合の朝。

 

前日遅くまでいろいろな準備をしていたので,朝の筋肉痛がひどい。

何とか起き出し,試合会場へ。

キックオフは15時。

カニシの到着は8時30分ごろ。

それでも先に到着して,ノボリの準備してくれているサポーターの仲間がいる。感謝。

動くだけで汗がしたたり落ちてくる。

「灼熱の猛暑の中で長い時間過ごすぞ~」と気合を入れる。

 

10時ごろ。

バックスタンド裏の人通りの少ない所で,横断幕のペイントをする。

サポーターの仲間も手伝ってくれて,順調に完成。

 

11時30分。

臨時で呼びかけたサポーターズミーティング開始。

サポーターズミーティングでは,オオヤマ代表は引き続きVictoryCrossの代表をしてもらいつつも,横断幕部,コールリーダー部,横断幕部の3部の取りまとめを,以前のようにナカニシがやらせてもらうことにした。

また,サポーターとしてこの厳しい時を選手と共に乗り越えていこうという話をした。

 

12時。

横断幕掲出。大急ぎで修復した「疾風勁草」も掲出する。

 

全ての試合の準備が終わり,頭痛がひどくなったナカニシは,こっそり車に戻ってエアコンで体を冷やす。

 

今日の対戦相手は,奈良クラブ(以下,奈良と書きます)。

何となく,鈴鹿は奈良との相性が悪い。

昨年,同時期にアウェイで対戦し,0対3で敗れた。

そして,その試合の結果を受けてミラ監督が退任した。

そのことが頭をよぎる。

 

水分を取って,ムゲンフーズさんの牛櫛を食べて,ゴール裏に入る。

 

(ひとり言)

鈴鹿サポーター。準備は良いか?

いろいろあったけど選手達が勝利をめざして頑張る事に何も変わりはない。

だからサポーターも,変わりなく応援しよう。

鈴鹿サポーターをなめるな!

選手を支えるのはサポーターだ!

チームを強くするのはサポーターだ!

 

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 14北野純也・9遠藤純輝

MF 10橋本晃司・27日根野達海。・7中里崇宏・19三宅海斗

DF 6上田駿斗・4平出涼・20中村俊貴・26紀藤隆翔

GK 23岩脇力哉

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

鈴鹿は少し怪我人が戻ってきたが,トップコンディションではない。

どこまで回復しているか・・・。

 

鈴鹿は4-4-2。

奈良はたぶん4-3-3のフォーメーション。

 

両チームとも落ち着いた立ち上がり。

ショートパスをつないで横に展開する鈴鹿

長短のパスで縦に攻める奈良。

横に繋ぐ鈴鹿と,縦に攻める相手というのは,何となく見た感じがする。

 

前半4分。

奈良の右からのクロスに対して,センターバックの俊貴(20)の頭に当たりボールはゴールの中へ(ゴール裏からは良く見えなかった)。

オウンゴールで失点。

0-1

 

センターバックの,中村俊貴(20)

この試合の奈良は,センターバックの中村俊貴を狙っていた。

ゴールキック時に,平出(4)と鈴鹿ボランチのコースは切るが,俊貴へのコースは切らない。

俊貴からの展開が怖くないということか?

そのため,この試合のゴールキックは不思議なほど俊貴へのパスが多い。

俊貴は右サイドバックもできる器用な選手のはずだ。

しっかりしろ!

集中しろ俊貴!

 

サイドバックの,紀藤隆翔(26)

最近の起用でドンドン良い動きなってきている。

その紀藤が,前へ前へ押し上げていく。

しかし・・・

前半17分。

奈良の選手との接触で怪我をしてしまい立ち上がれない。

なんと!紀藤大丈夫か?

 

前半17分

(OUT)26紀藤隆翔 ⇔ (IN)2進藤誠司

 

試合は球際で激しくボールを奪いに来る奈良に,鈴鹿が押されている。

間違いなく,鈴鹿より奈良のほうが球際で激しい。

それに対して鈴鹿がそれを避けるために,早くパスを出そうとしてミスが連発。

 

奈良の圧力に対して,鈴鹿の選手は後ろ向きにパスを受けることが多く,ボールを安全にキープするためにパックパスが増える。

最近の鈴鹿にありがちな前への推進力が出ない。

 

ボランチの,中里崇宏(7)

全選手の中で最も存在感のある中里だが,中里から相手の嫌がるようなプレイが出てこない。

ボールの支配率を上げるため,セーフティなボール回しをするが,それでは鈴鹿のスピードが上がらない。

また,奈良の激しい球際の寄せに,ゲームの組み立てに苦労している。

遠藤(9)が斜めに走ってボールを欲しがるが,全くボールが出ない。

中里。1点負けてるんだ。攻撃に転じてくれ。

 

試合は奈良ペース。

ただし,一方的に押されている感じはしない。

鈴鹿ディフェンスは崩壊しているわけではないが,なんかフワフワしている。

 

サイドバックの,上田駿斗(6)

暑い中で,元気にプレイする駿斗。

再三,奈良からボールを奪っているが,そこから次が続かない。

鈴鹿は選手の足が止まりがちで,動きながらパスを受けていない。

がんばる駿斗。ただ,鈴鹿の攻撃は単発になっている。

 

毎試合毎試合・・・今シーズンずっとなのだが,鈴鹿の攻撃は遅い。

攻撃から守備への切り替えも遅いが,守備から攻撃への切り替えが本当に遅い。

そのため,しっかりとコンパクトに守るチームの守備が全然崩せない。

この試合も,そんな試合になっていく。

 

フォワードの,北野純也(14)

現在の鈴鹿の最強のフィニッシャーなのだが,全くゴール前にボールを出してもらえない。

前線からの守備をずっとやっているような北野のプレイ。

中盤に下がってボールを受けて,苦労して前に運んでいる。

北野。厳しいけどガンバレ。

点とってくれ。

 

サイドハーフの,橋本晃司(10)

怪我の影響?なのか,途中交代が続くキャプテン橋本。

カニシのイメージする橋本のプレイができていない。

橋本はこんなもんじゃないのに・・・。

この試合でも運動量は少なく,ギラリとするようなパスも少ない。

サイドバックの上田駿斗(6)のオーバーラップから,攻撃に絡むがクロスボールは中で合わず。

しかし,橋本のセットプレイから,ゴール前で繋ぎ,遠藤純輝(9)のクロスから三宅海斗(19)の惜しいヘディングシュートが出た。

橋本。何とか頼むぞ。

 

前半30分。

奈良クラブのディフェンスラインからフワリとしたロングボールが放り込まれる。

なんと!鈴鹿センターバックがあっさりと裏を取られる。

あっさり・・・。

センターバックは簡単に振り切られて,右サイドバックの進藤(2)がカバーに入るが間に合わない。

奈良の選手決められて失点。

0-2

なんという・・・なんという・・・失点だ。

それを止められなかったら,何点でも入れられてしまうぞ。

 

センターバックの,平出涼(4)

とにかく鈴鹿はバックパスと,ディフェンス間でごちゃごちゃ回すパスが多い。

平出からも,特に目立った展開は無く,すぐに中里(7)に預けてしまう。

さらに2失点目からディフェンスラインが低くなった。

ディフェンスラインが下がり,鈴鹿バイタルエリアが空いてしまった。

 

前半42分

鈴鹿はボールを後手後手に追っている。

鈴鹿陣内で簡単にパスをつながれ,「完全にドフリー」でシュートを打たれる。

カニシは,ゴール裏から目の前で見ていた。

鈴鹿の選手はボールウオッチャーになっていた。

失点。0-3

 

前半だけて3失点。

1点目。オウンゴール

2点目。センターバックの裏に単独で抜け出される。

3点目。ドフリーのミドルシュート

どれもがナカニシのイメージでは,鈴鹿のディフェンスならば止められた失点だと思う。

 

選手達どうした?

集中できていない。

フワッとしている。

球際がやられっぱなし。

後から奪われる。

動くスピードが奈良のほうが早い。

どうした?こんなに弱い鈴鹿は始めて見た。

 

3失点した時に,ベンチから佐藤和馬(18)が大きな声を出している。

「まだだ!ここからだ!」

カニシもハッとする。

良い声だ。和馬,良い声だ。

 

ここで前半終了。

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

アップする選手が早い段階で呼ばれている。選手交代だろう。

 

この試合の鈴鹿は,今シーズン一番弱いというのを記録更新している。

弱い。これは弱い。

全然,試合が作れていない。

 

選手達は全力でやっている。

それは間違いない。

なのになぜか,淡々と試合をしているように見えてしまう。

試合に熱さを感じない。

 

点が取れる感じが全くしない。

これは・・・。

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

後半開始。

(OUT)7中里崇宏 ⇔ (IN)8海口彦太

(OUT)10橋本晃司 ⇔ (IN)17中村健人

(OUT)14北野純也 ⇔ (IN)3今井那生

 

最近毎試合,ハーフタイムで大幅な選手交代が行われる。

修正というより,ゲームプランが早々に崩壊して,後半は選手の個人技頼みになっている気がする。

 

後半は鈴鹿が攻め込む形で試合が再開する。

 

右サイドからフォワードに入った,三宅海斗(19)

後半から入った今井那生(3)をターゲットにして,ボールに絡む時間が増える。

海斗が個人技で状況を打開しようとする。

 

前半はフォワードだったが後半から左サイドハーフに入る,遠藤純輝(9)

カニシは,純輝は左から中に入ってくるプレイのほうが良いと思う。

元気にプレイする上田駿斗(6)の押し上げから,ゴールに迫る純輝。

純輝!行け!

 

鈴鹿は遠藤純輝(9)と三宅海斗(19)中心に攻める。

しかし,奈良のディフェンスはどっしりと構えていて,鈴鹿はシュートまで持っていけない。

また,鈴鹿の攻撃が止められてから,次のプレイに移る際の切り替えが奈良のほうが早く,ルーズボールの奪い合いで,やはり後手に回ってしまう。

 

後半10分。

遠藤純輝(9)のボールカットから,今井那生(3)がシュート!

奈良のゴールキーパーがファインセーブ。

それを中村健人(17)が押し込みに来るが,そのクリアボールをさらに那生がシュート!

惜しくもゴールならないが,やっと良い攻撃が出てきた。

 

鈴鹿は,海口(8)と日根野(27)のボランチが,スピード感を出してボールを動かし始めている。

それに伴い少しずつ鈴鹿にスピードが出て来た。

それでも,奈良の球際のアタリは厳しく,プレイは窮屈になっている。

 

ボランチの,日根野達海(27)。

この試合で一番良かったのは,日根野

セカンドボールを奈良にやられていたら,もっと失点していたが,そこで踏ん張ってくれて何度も救ってくれていた。

そして,パスが上手く繋がらない鈴鹿の中盤で,日根野はドリブルで動きながらパスコースを探すことができる。この,「少し動く」というのが,流れを作るためとても良い。

そして日根野には鋭いミドルシュートが!素晴らしい!

ガンバレ!

 

鈴鹿の攻勢の時間が続くが,奈良にしっかりとディフェンスされている。

鈴鹿はパス回しの時間が長いが,足を止めているため,練習でやる「鳥かご」みたいな感じで,パスが続いても相手ゴールに迫っている感じがしない。

パスをつなぐのが目的になっているみたいだ。

 

後半26分

(OUT)18佐藤和馬 ⇔ (IN)9遠藤純輝

 

今の鈴鹿に足りない何かを持って和馬が戻って来た。

和馬!やったるぞ!

 

奈良は後半少しペースを落としているが,ボール奪取から手数を少なくカウンターで走って来る。

鈴鹿ゴールキーパー,岩脇力哉(23)

前半の3失点は力哉にとっては悔しいだろう。

それでも,コツコツと仲間の得点を信じてゴールを守る力哉。

しかし・・・

 

後半28分

奈良クラブのクサビのパスが,またまた簡単に通る。

フリーで走り出された奈良のフォワードのシュートを,何とか日根野がスライディンクで止める。

右にこぼれたボールを,奈良に拾われてクロスボールを入れられる。

中に入ってきた奈良の選手がまたもドフリー。

ゴール裏から見ていても良く分かる。

マークが全然できていない。なんで,ゴール前でそこまでフリー?

奈良に決められ4失点目。

0-4。

 

今シーズン4失点を何度も喰らった。

全然ダメな試合ばかりだった。

次の試合には・・・修正してくれるだろう・・・次の試合では・・・。

でも,本当に修正できているのか?

カニシには修正されているように見えなかった。

 

Jリーク昇格が閉ざされ,選手もスタッフも精神的にもキツイだろう。

動揺もしているし,不安もあるだろう。

だけど今日の試合は良くない。

 

4失点。0得点。

だけど,ナカニシはそれでも応援を続ける。

選手と共に戦って,次には何かが修正できるように応援する。

サポーターは評論家じゃない。

サポーターは12番目の選手だ。

だから悪い時こそ,サポーターとしてより一層,応援したいと思う。

 

奈良にきっちり守られて,ここで試合終了。

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

 

試合後に準備していた横断幕を掲げました。

本当は勝利して掲げたかったけど仕方ありません。

「さあ行こうぜ,明日めざし,何度でもくじけても」

「さあ行こうぜ,夢めざし,歩みを止めずに」

 

この歌は,2016年に地域決勝でヴィアティン三重に敗れて,キャプテンと副キャプテンが引っこ抜かれて,鈴鹿がとても厳しい状況になった時にサポーターが作った歌です。

そして,この歌はJFLに昇格してから勝利のチャントになりました。

 

この50mを越える横断幕は,今日を含めて2度しか使わないつもりで作りました。

チームが「底」の状況の今日。

そして,次に使うのは,Jリーグに昇格する時です。

そのことを話したら,サポーターの仲間が言いました。

「1人でも多くの選手が昇格の時に,この横断幕を見て欲しいですね」

 

大丈夫。

大丈夫。

本当に大丈夫。

(ナカニシのひとり言)

 

選手のみなさん,もう次の試合は始まっています。

次に自分がどんなプレイをするべきか?

仲間にどんなプレイを求めるべきか?

ケンカしながらでも,しっかりと意見を交わして修正をしていきましょう。

 

今日は暑い中での試合,お疲れさまでした。

ゆっくり休んでください。

 

ではまた。

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

(今後の試合)

JFL第15節 7月10日(日)13:00 対 MIOびわこ滋賀@布引運動公園

JFL第16節 7月16日(土)11:00 対 ラインメール青森@カクヒロスタジアム

JFL第17節 7月24日(日)18:00 対 マルヤス岡崎@三交鈴鹿

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

このブログに使用している写真は,鈴鹿ポイントゲッターズの使用許可とJFLの確認を得て掲載しています。そのため,他での利用は絶対にしないでください。

Jリーグ百年構想クラブ資格の失格について

みなさんこんばんは。

 

この2日間でいろいろな事がありました。

株式会社アンリミテッド 役員交代および経営権委譲についてのお知らせ | 鈴鹿ポイントゲッターズ

Jリーグ百年構想クラブ資格の失格に関するお知らせ | 鈴鹿ポイントゲッターズ

 

そして,今,ナカニシが一番気になっていることは,選手たちの事です。

チーム名が変わっても,社長が変わっても,スポンサーが変わっても,ナカニシがサポーターであることは変わりません。

応援したくなる選手がいる限り,これまでと変わらず選手と共に戦うだけです。

鈴鹿サポーターは,こんなくらいの逆風では折れません。

 

今,選手はどんな感じでしょうか?

それだけがとても心配です。

Jリーグ昇格を目指して鈴鹿に来てくれたのに,こんなことになってしまって申し訳ないです。

 

このチームは,これまでたくさんの選手たちが,文字通り血と汗と涙で作り上げてきました。

共に戦った選手たちの想いの詰まったこのチームは,ナカニシにとって命のようなものです。

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

昨日,鈴鹿ポイントゲッターズの運営会社である,株式会社アンリミテッドの役員変更のリリースが出ました。

現在の役員が全て辞任し,全員が新しい役員になりました。

また,株式も譲渡され,いわゆるオーナーも変わるそうです。

 

2009年に鈴鹿名張からチームが移転してきて,鈴鹿にサッカーチームができました。

それからたくさんの人がこのチームを支えて,育ててくれました。

鈴鹿のサッカーチームを支えてくれた全てのみなさんに感謝しています。

 

そして,こんな大変な時期に役員に就任していただいた,山口社長,三浦監督をはじめ,新しい役員のみなさん,そしてものすごく大変だと思うスタッフのみなさん,本当にありがとうございます。

チームを今後ともよろしくお願いします。

 

昨年末から続いた騒動は終わりです。

あの面倒で煩わしかったドタバタは終わりです。

八百長指示(八百長は行っていない)の件も,きっちり処分を受けたので終わりです。

元役員の件も体制が変わったので関係ありません。あとは警察にお任せです。

 

チームは再出発です。

社長,GM,スタッフのみなさん,頑張ってください。

そして,百年構想を取り返しましょう。

スタジアムも,しっかり進めていきましょう。

より良いチームになって堂々と胸を張ってJリーグに到達できるよう,こんな時だからこそ「鈴鹿一丸」で頑張っていきましょう。

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

サポーターが思い悩んだ時は,選手の姿を見るのが一番です。

これまでのサポーター生活で,散々に疾風の勁草だったナカニシの持論です。

 

怒り,戸惑い,焦り,不安,怒り,怒り,怒り・・・

 

今,ナカニシの心中は乱れていますが,とにかく心を整えて,次の試合までには選手と共に戦う本来のサポーターに戻ります。

カニシは,灰になるまで選手を応援します。

そして,灰になったらスタジアムにまいてもらって芝の肥料になります。

 

選手のみなさん,大丈夫ですか?

それが一番心配です。

次の試合も戦えますか?

カニシはちゃんと応援しています。

 

「疾風ニ勁草ヲ知ル」

何度もこの言葉に救われてきました。

鈴鹿サポーターが大事にしている言葉です。

また,この言葉を胸に立ち上がろうと思います。

 

いろいろ考えながら,長い時間をかけてこのブログを書いています。

そうしたら,選手たちのTweetが目に留まりました。

選手達が一番不安なのだと思います。

それでも彼らは,サポーターのために元気なTweetをしてくれたのだと思います。

この他にも元気にTweetしてくれている選手がいます。

うちの選手たちは最高です。

 

サポーターは選手と共にあります。大丈夫。

絶対に応援する。大丈夫。

絶対に絶対にサポーターは下を向かずに応援する。大丈夫。

そして・・・。

この苦難を共に乗り越えた選手と,一緒にJリーグに昇格したいです。

このどん底の状況から一緒に戦った選手と,共に涙したいです。

 

よし!

もう一回,全力の疾風勁草だ!コノヤロー!

やるぞ!!!!!

 

ではまた。

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

(今後の試合)

JFL第14節 7月2日(土)15:00 対 奈良クラブ四日市中央緑地

             ※11:30よりサポーターズミーティング開催

JFL第15節 7月10日(日)13:00 対 MIOびわこ滋賀@布引運動公園

JFL第16節 7月16日(土)11:00 対 ラインメール青森@カクヒロスタジアム

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

JFL第13節 対 FC神楽しまね

みなさんこんばんは。

 

今日はとても疲れました。

鋼の肉体を持っていても,ナカニシだって疲れることはあります。

 

ブログを書いたら早く寝ます。

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

試合の朝。

 

三交スポーツの杜は一般の駐車が禁止されているので,車で行こうとすると八野の駐車場からシャトルバスを利用することになる。

カニシは,横断幕など大量の荷物を持ち込むため,三交で試合の時は,近所に仕事場がある妻ノリコに送ってもらうことにしている。

妻ノリコポイントを使って,送ってもらう分にはとても助かるのだが,仕事の時間に合わせるので,だいたい8時前には三交に到着することになる。

 

ということで,15時キックオフなのに8時には会場でスタンバイするナカニシ。

さあ,ここからキックオフまで約7時間の長丁場

 

スタッフが到着し始めるころに雨が降り出し,雷が鳴る。

雨を避けながら,ノボリを作る。

 

今日の対戦相手は,FC神楽しまね(以下,神楽と書きます)。

昨年まで松江シティだったが,今年チーム名が変わった。

現在,JFLの最下位の16位。鈴鹿は10位

昇格を目指す鈴鹿としては,なんとしても勝利したい相手。

 

雨が止んだとたんに,蒸し暑くなって来た。

動くだけで汗が噴き出す。

 

横断幕を設置する。

「運命よ,そこをどけ,俺たちが通る」

先日破れた大横断幕の1枚は修復できた。

 

暑い。

気温だけでなく蒸し蒸しした感じがする。

それでもナカニシはピーンと集中し始めて,人と話すのが億劫になって来る。

叫び出しそうな気持を抑えて,心を整える。

三交についてから,キックオフまであっという間だった。

 

さあ。

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 14北野純也・3今井那生

MF 10橋本晃司・27日根野達海・7中里崇宏・41栗田マークアジェイ

DF 6上田駿斗・4平出涼・20中村俊貴・26紀藤隆翔

GK 23岩脇力哉

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

詳細は書けないが,鈴鹿は怪我人が滅茶苦茶多い。

カニシが見た事の無いほど,別メニュー組が大量にいる。

その為,選手の配置も苦肉の策が見て取れる。

 

鈴鹿は4-4-2。

神楽は4-2-3-1のフォーメーション。

 

試合は開始から両チームともサイド攻撃を中心に,飛ばしていく展開。

神楽は鈴鹿の右サイドから。

そして,鈴鹿も同じサイドの右サイドから。

 

サイドハーフの,栗田マークアジェイ(41)。

シーズンが半分経過しようとしているが,マークの起用の仕方が未だよく分からない。

マーク自身も,監督自身も悩んでいる気がする。

カニシは,マークはポストプレイで足を止めて待つより,太く前に走るサイドも良いと思う。

試合の立ち上がり,右サイドバックに入っている,紀藤隆翔(26)からマークへ。

マークからパスアンドゴーで走っている紀藤へ。

紀藤から,中で待つ今井那生(3)へ。

那生のシュートは惜しくもゴールならなかったが,鈴鹿の右サイドのコンビネーションから神楽ゴールに迫った。

 

対する神楽は,とにかく動きながらパスを出してくる。

いわゆる,ボールも人も動くチーム。

前半序盤には,ショートスルーパスから神楽にシュートを打たれるが,それをキッチリ止める岩脇力哉(23)。さすが!

 

鈴鹿ゴールキーパー,岩脇「ファイヤー」力哉(23)

最近の試合では鈴鹿のゴールは力哉が守っている。

特に力哉は至近距離のシュートなどの絶体絶命のピンチ時の反応が抜群。

ファイヤーの異名にふさわしい,熱い超セービングを魅せる。

この試合でも,再三シュートを打たれていたが,鈴鹿ディフェンスが切っているコースからシュートコースを読んで,きっちりゴールを守っていた。

また,かなりのコーナーキックを神楽に蹴られたが,ほぼ力哉が飛び出してキャッチしていた。セットプレイ時の飛び出しの切れ味と精度も力哉の持ち味。

力哉。頼むぞ!

 

神楽はスルーパスでスペースにパスを出して,足を使っている。

対する鈴鹿は,相変わらず足元でこねくり回すプレイが多く,攻守の切り替えが遅い。

試合は神楽ペースになっていく。

 

センターバックの,「鬼俊貴」,中村俊貴(20)

動きながらパスを回す神楽に対して,俊貴がなんとか止めている。

サイドの裏へ出されるパスも多く,右サイドの裏もケアしに走る俊貴。

神楽の攻撃は,高さやフィジカルというより,スピードとスルーパスが怖い。

徐々に守備的になっていく鈴鹿

そして,最終ラインで踏ん張る俊貴。

 

鈴鹿は徐々にディフェンスラインが下がりつつある。

GK岩脇が,ラインを上げろと声を出している。

神楽は,長短のスルーパスを使いながら,鈴鹿のディフェンスの裏を狙っている。

上手い。神楽はパスの展開と,選手の動きの流れが良い。

 

ボランチの,「鈴鹿の未来」,日根野達海(27)

試合前に会場入りする選手にナカニシはつぶやいていた(声は出していない)

日根野,紀藤,やったれよ!」

決して良い状態ではない前半。

日根野は,神楽の中盤からのパスコースを上手く切っていて,何度もパスカットを成功させている。

球際の粘りもがんばっていて,今シーズンは初スタメンとは思えないほどの存在感バリバリ。

見たは,そんなに筋肉では無いと思うが,アタリに強く,対人で安心して見ていられる。

良いじゃないか。日根野

中盤はしっかりプレイできている。

日根野。前線へズバリのパスを通してくれ。

暑いけど,ガンバレ!

 

サイドバックの,「シャープシューター」,紀藤隆翔(26)

体が小さく,これまでの試合では,当たり負けすることもあった紀藤。

この試合の紀藤はサイドハーフのマーク(41)と連携してとても良いプレイをしている。

神楽はフィジカルで押すというより,スピードとパスで鈴鹿を攻めてくる。

スピードで負ける紀藤ではない。また,センターバックの中村俊貴(20)とも十分に連携して守れている。

紀藤。ベンチにも入れなかった時は何を思っていた?

爆発しろ!

自分が最高だと信じろ!

やってやろうぜ!

 

前半の半ばを過ぎる。

試合は,4対6で神楽が優位。

とにかく裏へ裏へと狙ってくる神楽は,一瞬のミスで失点しかねない怖さがある。

最近,ナカニシは毎試合思っているのだが,鈴鹿は攻守の切り替えが遅い。

ただ,鈴鹿が攻守の切り替えが遅い分,ボールを失っても神楽からのカウンターを受けていない。

それほど,鈴鹿は後ろ足に重心を置いた試合をしている。

 

フォワードの,「餓狼」,北野純也(14)

カニシの思う,この試合のキーマンは北野だつた。

神楽のディフェンスはとてもコンパクト。サイドをやられても中でやられない形になっている。

そのコンパクトなディフェンスの中で,チャンスはそうたくさん作れない。

そして,その密集地帯の中でシュートを打てるのは北野が一番だ。

北野の点取り屋としてのエゴイスティックさが,この試合は良い形に出るような気がする。

同じフォワードの今井那生(3)は左右に流れている。

フィニッシュは北野だ。

北野。迷うなよー。

決めろ!

 

鈴鹿は前線から今井那生(3)が下がりながらディフェンスしている。

本来,センターバックの那生なので,ディフェンスは激しく的確。

 

前線のプレスが効いているので,中盤で奪って神楽ディフェンス裏を狙いたいが,ボールを奪ってから鈴鹿は遅い。

とにかく後に戻したり,パスを同じ選手に戻したり,ターンして前を向けるのに後に戻したり,大きく展開できるのに後ろに戻したり・・・。

そして,だいたい後ろにはゲームメイカーの中里崇宏(7)がいるので,中里任せになっている感じがする。

そして,中里のポジションは,ボランチにしては低すぎる。

 

ボランチの,「中里無双」,中里崇宏(7)。

神楽のパス攻撃を防ぐために,かなりポジションが低い。

前半の終盤には,神楽のシュートに対して身を挺して防いでいた。ナイスディフェンス!

ただ,攻守の要である中里が,ここまで低い位置だと,守備から攻撃への展開が遅くなる。

また,鈴鹿センターバック2人は,とにかく中里に渡したがるので下がらざるを得ない。

守備の要としては,さすがの中里。

ただ,なかなか攻撃で良い形を作れない。

しかし,前半20分。するするとポジションを上げてきた中里が,北野(14)へスルーパス

北野が走り神楽ディフェンスを振り切る。そして,中へ折り返し。

中に飛び込んで来たのは,栗田マークアジェイ(41)。

マークのシュートは神楽ゴールキーパーが押さえるが,やっぱり中里が少しポジションを上げるだけで鈴鹿は良い攻撃チャンスができてくる。

 

前半29分

(OUT)41栗田マークアジェイ ⇔ (IN)2進藤誠司

 

なんと,前半でマークが交代。

どうした?怪我したか?

 

前半の終盤は,少し落ち着いたものの,神楽の攻撃は続き,鈴鹿は単発の攻撃に終始する。

 

サイドハーフの,「フィールドマスター」,橋本晃司(10)

怪我が完治しきっていないためか,途中出場や途中交代が多い橋本。

この試合でも,十分に動けてはいるが橋本の本調子ではなさそう。

自分が動ききれなくても,左サイドバックの上田駿斗(6)の攻撃をサポートしている。

橋本がサイドで基点を作り,上田が何度も仕掛けに走る。

橋本。無理するな。だけどガンバレ。

 

前半の終盤には,左サイドバックの上田駿斗(6)がミドルシュートを放つ。

シュートは神楽ディフェンスに当たり,コーナーキックへ。

 

この試合,神楽のコーナーキックはたくさんあったが,鈴鹿はわずかしかなかった。

それだけシュートを打てず,それだけ中に切れ込む攻撃ができていなかったのだと思う。

 

ここで前半終了。

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

ハーフタイムには,Mighty Girlsさんが,ダンスを披露してくれる。

イベントへのご協力,ありがとうございます。

 

元気な声がバックスタンドまで聞こえてくるが,ナカニシは元気が無い。

 

連敗していた時の鈴鹿と何にも変わっていない。

大阪に負けた時の鈴鹿と同じように見える。

変わったと言えば,那生がフォワードになったことだけ。

 

グラウンドは暑いだろう。

選手の消耗も激しいだろう。

選手交代が,試合のカギを握ると思うが,後半開始から2人を交代するというのが最近の定番となって来た。

「後半は修正して強くなる鈴鹿・・・」

それを前半からできないものか・・・。

 

うーん。

うーん。

 

勝つかもしれない。

負けるかもしれない。

残念ながら,鈴鹿に強さは感じない。

そんな試合になってきた。

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

後半開始。

(OUT)14北野純也 ⇔ (IN)9遠藤純輝

(OUT)10橋本晃司 ⇔ (IN)17中村健人

 

なんと,重要なフィニッシャーの北野(14)を交代。

点を取るためにも遠藤(9)と2トップを組んで欲しかった。

そして,橋本(10)はこの試合も途中交代。

 

後半から出てきた,「ハートのエース」遠藤純輝(9)

その能力の高さは,サポーターのみんなが良く知っている。

純輝への信頼は厚いが,ワントップのタイプではないような気がする。

しかし,後半出て来ていきなり,中里(7)の落としから,狭いスペースでも鋭いシュートを放つ。

さすが純輝。良いシュートを打つね。

純輝,ゴール頼むぞ!

 

試合は少し鈴鹿が押し出してきた。

左から中里のコーナーキックに頭から飛び込んだのは,平出涼(4)

センターバックの,「カバーリンガー」,平出涼(4)

ディフェンスは,キッチリ+しっかりの平出だが,攻撃参加と展開力はもうひとつな感じがする。

鈴鹿のディフェンスラインからの展開が少ないため,中里がより低く落ちてきてしまい鈴鹿の中心が後ろに下がってしまっている。

平出。ガンバレ!

相手のサイドの裏にズバッと通せ!

 

後半序盤は鈴鹿が押していたが,左から神楽の攻撃でバイタルエリアが空いてしまい,フリーでシュートを打たれる。

それをなんとGK力哉(23)がファインセーブ。

凄い!ファイヤー!

 

鈴鹿が攻めれば,神楽は早く鋭いカウンターを打ってくる。

鈴鹿はリスクを冒してでも攻めていくしかない。

 

しかし・・・

良いプレイを見せていた紀藤隆翔(26)が痛めて担架に乗る。

後半11分。

(OUT)26紀藤隆翔 ⇔ (IN)8海口彦太

 

鈴鹿は,中盤に海口(8),中里(7),日根野(27),健人(17)という4人全てがボランチの布陣になった。

足の速い選手がほぼ全て怪我をしているので,ある意味バランスの悪い中盤構成。

 

そして,神楽も選手交代をして早い選手をドンドン入れて来た。

 

また,前半と同様少しディフェンスラインが下がる鈴鹿

自然に中里(7)が下がってきて,基点がまた低くなる。

センターバックの展開力が前線に届かず,前は前,後は後ろ,という感じ。

全員が連動している感じはしない。

 

フォワードに入る,「我武者羅100%」,今井那生(3)

那生。ナカニシは先に言っておこう。

良く走った。良く頑張った。良く戦った。ナイスプレイ。

那生が望んでフォワードに入ったわけではないと思うが,ポジションに関わらず勝利のために戦った後に下を向く必要はない。

蒸し暑い後半の半ばを過ぎてからも,那生は走って走って走りまくった。

徐々に,パスワークも合ってきて,遠藤純輝(9)に良い形でスルーパスを出していた。

シュートを決められなかったのは仕方がない。また練習するだけだ。

だけど,戦う気持ちを持ち続けて,ゴールに突進した自分を責める必要はない。

那生。我武者羅は100%だったぜ!

 

鈴鹿の攻撃は那生(3)が体を張って,突破口を開いている。

那生(3)は自らも,神楽ゴール前で競り合うものの(神楽ディフェンスのクリアなのに),審判がミスジャッジ。

 

後半かの半ばを過ぎると,神楽に主導権が渡る。

鈴鹿の流れを切られてしまった。

 

神楽は,パスに緩急をつけてリズムを生んでいる。

しかし,鈴鹿はとにかくパスの展開が遅い。

鈴鹿が遅い原因は,足元へのパスが主体で,ボールと共に選手が動いていない。

 

途中出場で右サイドハーフに入る,「疾走する若武者」,海口彦太(8)

カニシはサイドハーフの海口も良いと思っている。

球際に強く,ボール奪取が上手く,そして足が早い。

相手にとって,海口はいると嫌な選手だろう。

神楽のコーナーキックからの鈴鹿カウンター。

海口が神楽ディフェンスをドリブルのスピードだけで振り切り,中で待つ遠藤純輝(9)にロングパス!

純輝のトラップは乱れるが,それでも強引にシュート!惜しい!

さらに・・・

海口は,ミドルシュートも放つが,神楽ディフェンスにブロック。

それを進藤(2)が拾い,またもや海口へ。

海口が中に折り返す・・・待つのは今井那生(3)!

那生のヘディングシュートは惜しくもバーに当たる。惜しい!

彦太の攻撃参加で,後半の終盤は鈴鹿の右サイドが活性化する。

 

後半の終盤になり,両チームに足が痙攣する選手が出て来た。

ずっと中盤を支えていた日根野達海(27)も足がつって交代。

 

後半35分

(OUT)27日根野達海 ⇔ (IN)25前田柊

 

足がつるのは,熱中症の初期症状。

厳しい暑さの中,それでも両チームは戦い続ける。

 

選手の動きが少しづつ遅れてきた。

疲れと熱中症が手ている様子。

そんな時・・・左サイドバックの「双頭の龍」,上田駿斗(6)

駿斗はまだまだ元気に走れている。

左サイドでボールを受けると,そのまま一直線に神楽ゴールに独走し,シュートを放つ。

神楽ディフェンスが駿斗のシュートをブロックするがコーナーキック獲得。

攻守に渡り,駿斗のプレイへの集中は全く切れなかった。

駿斗。ナイスプレイ!

 

試合時間はあとわずか。

途中交代の,「ファイティング・セイジ」,進藤誠司(2)

前方のサイドハーフ海口を支えながら,攻守に渡ってハードワークしている。

進藤良いぞ。ガンバレ!

 

鈴鹿は前方に入ると遠藤純輝(9)が推進力を出して前に進むのだが,ディフェンスから中盤が相変わらずスピードが出ない。

カウンターの大チャンスに,純輝が斜めに走っているのだが,そのチャンスを見逃し,またもやノロノロとバックパス。

遠藤は,裏を取るのが得意なので,何度も走るがパスが出てこない。

鈴鹿は,サイドで手数の多いパス交換で攻略しようとしているが,最終的に奪われ勝負もできずに攻守が切り替わっている。

 

モヤモヤする展開。

これだけ選手が変わっているのに,これまでの敗れた試合と同じ感じがする。

 

試合は残りわずか。

ペナルティエリア内で,ボールを受けた遠藤(9)を神楽のディフェンスがブロックに行く。

遠藤は,その神楽ディフェンスの手を狙ってちょこんとボールを当てる。

(サポーターの目の前のプレイだったので,良く見えていた)

遠藤の頭脳的なプレイによるハンド!ハンドだ!

しかし,ジャッジは見逃してしまう。

なんと!

 

ここで試合終了。

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

本当に暑い中の試合でした。

両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

 

引き分けは妥当な結果だと思います。

負けたとしても妥当な結果だと思ったでしょう。

勝ったとしても妥当な結果と思ったことでしょう。

そんなモヤモヤした試合でした。

 

ただ,言えるのは,最下位の神楽しまねさんは強かったことと,鈴鹿は現時点でリーグ最下位のチームと五分五分の力だということです。

 

怪我人が多い。

ジャッジがミスした。

暑い。

などなど。全て言い訳です。

 

試合を応援していて,ナカニシは何となく思っていました。

 

強い弱いというより,その前に鈴鹿には何かが足りないんじゃないだろうか?

 

なんか,とても疲れた一日でした。

 

ではまた。

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

(今後の試合)

JFL第14節 7月2日(土)15:00 対 奈良クラブ四日市中央緑地

JFL第15節 7月10日(日)13:00 対 MIOびわこ滋賀@布引運動公園

JFL第16節 7月16日(土)11:00 対 ラインメール青森@カクヒロスタジアム

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

このブログに使用している写真は,鈴鹿ポイントゲッターズの使用許可とJFLの確認を得て掲載しています。そのため,他での利用は絶対にしないでください。